JP4814564B2 - 液体容器 - Google Patents

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Description

本発明は液体の充填に対応するとともに、ノズルを突き刺して液体を吸引するなどの吸引手段による吸引にも対応できるようにした液体容器に関するものである。
従来から、ノズルなどを突き刺して吸い上げできるように液体を収容した容器としては、例えば注射液用瓶があり、この注射液用瓶では注射針を突き刺して通すことのできる薄いゴム膜を瓶口に配置し、その周囲をアルミ材にて瓶口にカシメ固定してゴム膜を瓶口に張設したり、ねじ付きで中央に透孔のあるキャップにてそのゴム膜を瓶口に張設している。
一方、吸引用で比較的太いノズルを有した吸引機構により液体を取り込む装置に対応した容器に謄写輪転機のインクを収納する液体容器があり、このインキ収納用の液体容器においても、謄写輪転機と液体容器との接続を簡単に行なうために充填手段や吸引手段の差し込みに対応できる構成の開発が試みられており、容器本体に設けたインク取り出し用の開口の内部に、ノズルで突き刺し開口できる隔膜を有した挿入体を装着した工夫が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−103893号公報
一般オフィス用複写機におけるインキ収納用の液体容器として、複写機のインキの吸引機構に対してインキ充填済みの新規の液体容器をユーザーが装填する手間を考慮して上記ノズルの突き刺しにて流路が形成できるようにした以下の構成のものがある。
このインキを収納した液体容器は、図9に示すように容器本体aに、吸引機構側のノズルbが通ることのできる挿入孔cが開口されている口具dを取り付けたものである。そして、口具dにあっては、挿入孔cの径より大口径とした筒状部位eの奥面側の中央にその挿入孔cを位置させ、挿入孔cの周囲を環状部位fとした構造としていた。
このような液体容器では、予め挿入孔cからインキが容器本体a内に充填され、その後、筒状部位eに囲まれた空間にノズルによる突き刺し開口が可能な閉鎖体gを、筒状部位eの内側に形成されたアンダーカットhを越える位置まで押し込んでいて、前記環状部位fに対する閉鎖体gを押し付けで挿入孔cを覆うようにしている。そして、前記閉鎖体gを押さえ付けることができるように筒状部位eに囲まれた空間に入る凹部iを備えたキャップjを口具dに取り付けたものが製品として一般のユーザー向けに出荷されている。
この液体容器では、粘度の高いインキが吸引し易いように容器本体の側面における容器下端側に側方に口具が向いた口具レイアウトとしたり、容器本体の底面に口具が下方に向いた口具レイアウトとすることがある。
上記複写機では、ユーザーがキャップを外してから容器を複写機の充填部位に配し、装填部の操作を行なうようにしており、その操作によって口具の上記閉鎖体に対して複写機側の吸引機構にあるノズルが突き刺さり、インキを吸引できる流路が形成されるようにしている。
しかしながら、この液体容器にあっては以下に示す問題があった。
まず、容器内のインキの使用残存を極力少なくするべく、インキの吸引に伴って容器本体の内容量が小さくなるようにフレキシブルなフィルム材を使用しているため、新規なインキが充填された液体容器においてキャップを外した後の取り扱い時に容器本体を強く圧迫すると、キャップの凹部による閉鎖体の支持がなくなっていることも関連して内容物であるインキが挿入孔で閉鎖体を押して漏れ出る可能性があった。
つぎに閉鎖体を環状部位に押さえ付けているアンダーカットだけでの押さえ付け力では、流動性の高い液体の漏れを防止することができないという危惧がある。即ち、この構成の場合、内容物がインキなどのようにエマルジョンであって、これが分解気味になると低粘度の成分が分離することがあり、この低粘度で流動性の高い成分の漏れを確実に防止するには、アンダーカットによる閉鎖体の押し付け力が不足している。
また、不正な再充填の問題があった。製品の液体容器が上述したように閉鎖体をアンダーカットを越えるように押し込んで挿入孔を閉じたものであったため、使用済みの液体容器の口具から正規な閉鎖体(開口済み)を取り除き、不正充填した後に不適切なシートを押し入れて挿入孔を閉じることが行われる可能性が高く、このような液体容器では内容物のインキが不完全な挿入孔の閉鎖によって酸化したり、乾燥したりする。そして、このような不正再充填された液体容器を複写機にセットすることで、複写機側にトラブルが起こる可能性がある。
つぎに、この液体容器では上述したように挿入孔から内容物を充填し、閉鎖体を押し入れてからその閉鎖体の外周部と挿入孔周りにある上記環状部位とを熱シールする方法も考えられるが、内容物の充填の際、内容物が環状部位に付着することがあり、この状態で閉鎖体を配置して熱シールしてもシール強度が著しく低く、内容物の漏れを防止できないという問題があった。
なお、口具以外から容器本体に充填するには、単純なシールで確実に閉鎖できる構成のものでなければならず、そうすると、液体容器全体がかさばった形になったり、容器本体のフィルム材などを多く必要としたり、吸引できずに使用終了となった状態での液体容器に残るインキ残量が多くなるという問題が発生する。
そして、つぎの問題としては、複写機への液体容器の装填でユーザーが上記キャップを付けたままでの装填を行ない、ノズルを損傷してしまうということがある。即ち、凹部(閉鎖体を支持する部分)を有したキャップ形状であるため、その凹部をユーザーがノズル挿入部分と見間違えてキャップ付きのままで装填をしてしまうものであった。このため、キャップ付き装填のトラブルが生じないようにすることが望まれていた。
そこで本発明は上記事情に鑑み、キャップ無しの形態で、口具に高い密封性を確保することを課題とし、内容物の漏れがなく、取り扱いの容易な液体容器を得て、キャップにノズルを突き当てるという従来の事故や不正充填の防止を図ることを目的とするものである。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、容器本体とこの容器本体に配置された口具装置とからなる液体容器であって、
前記口具装置は、
容器本体に液体を充填する充填手段が挿入可能な充填孔が開口され、この充填孔の周囲から充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒状外壁を有する充填口具と、
充填口具の円筒状外壁の突出端縁が嵌め込まれた環状の嵌合手段を備えて充填口具に取付固定され、前記容器本体に充填された液体を吸引する吸引手段で突き刺し開口可能な薄肉部を前記充填孔に対応位置させて、充填孔を介した液体流路を閉じる排出口具とからなり、
前記薄肉部に対向する側である該排出口具の開放側には、先開きして前記吸引手段の案内を可能にするテーパー部を設けており、前記嵌合手段は該テーパー部の外周周りに一体に設けられており、
充填口具における円筒状外壁の前記突出端縁には、該突出端縁の外周面に亘って係止凸部が設けられているとともに、突出端縁の内周面に亘ってシール面部が設けられ、
かつ、排出口具における前記嵌合手段には、
前記突出端縁の前記係止凸部に取り外し不能に係合する係止凸部と、
前記テーパー部の外周面には、該外周面から前記充填手段を挿入する方向に延伸していて、縦断面形状が略舌片状であるシールリングを備えており、該シールリングの外周面であって、前記突出端縁の前記シール面部に密接して突出端縁の外周面側への液体の回り込みを不能に封止するシール面部と
が設けられていることを特徴とする液体容器を提供して、上記課題を解消するものである。
また、もう一つの発明は、容器本体とこの容器本体に配置された口具装置とからなる液体容器であって、
前記口具装置は、
容器本体に液体を充填する充填手段が挿入可能な充填孔が、充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒部の突出端側に開口されて、前記円筒部の周囲から円筒部を囲むようにして充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒状外壁を有する充填口具と、
前記充填口具の円筒状外壁と円筒部との間に嵌まる筒状の嵌合手段を備えて、この嵌合手段の前記円筒状外壁と円筒部との間への嵌め込みによって充填口具に取付固定され、容器本体に充填された液体を吸引する吸引手段で突き刺し開口可能な薄肉部を前記充填孔に対応位置させて、充填孔を介した液体流路を閉じる排出口具とからなり、
該排出口具が前記充填口具と嵌合した状態において、前記薄肉部は前記嵌合手段よりも充填手段挿入方向の逆方向の端部に位置しており、前記円筒状外壁は前記薄肉部の位置よりも充填手段挿入方向の逆方向に長く突出しており、
前記排出口具の嵌合手段には、充填手段挿入方向での端縁における外周面に亘って係止凸部が設けられているとともに、充填手段挿入方向での端縁における内周面に亘ってシール面部が設けられ、
かつ、前記充填口具の円筒状外壁の内周面における前記嵌合手段対応部位には、前記係止凸部に取り外し不能に係合する係止凸部が設けられ、充填口具の円筒部の外周面における前記嵌合手段対応部位には、前記嵌合手段のシール面部に密接して前記円筒状外壁側への液体の回り込みを不能に封止するシール面部が設けられており、前記円筒状外壁の内周面の係止凸部が、排出口具の前記薄肉部の位置する側の口具本体よりも薄肉であって、該薄肉部から遠い側の円筒状壁に当接し、排出口具の前記係合凸部とシール面部が該円筒状壁に設けられている
ことを特徴とする液体容器であり、この液体容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、上記発明において、上記排出口具の薄肉部は、排出口具に上記充填孔に対応位置して開口されている挿入孔を、少なくとも二軸延伸してなるフィルムを一層含むシートで閉じてなるものとすることが可能である。
また、上記発明において、上記排出口具の薄肉部は、射出成形後の前記排出口具における上記充填孔の対応位置を圧縮して薄肉化し、排出口具本体と一体化されているものとすることが可能である。
(請求項1、2の効果)
請求項1、2の発明により、従来のキャップを用いないので省資源化が図れるとともに、上述したようなキャップを取り付けたままでのノズル付き吸引機構への液体容器の装填に際して生じていた吸引手段であるノズルの破損を防止することができる。
そして、液体容器がキャップを有しない商品形態となるため、この液体容器を複写機に用いるインキを収納した容器としてその複写機に装填するものであるときには、一般のユーザーに対して、内容物が多く残っている状態での容器を不必要に取り外すという気持ちを生じさせず、内容物を最後の可能な量まで吸引する利用の形態に導くようになる。これによって内容物の経済的な使用が図れるとともに、内容物が多く残った状態での液体容器の廃棄が防止できるようになる。さらに、キャップを有しない商品形態となるので、内容物使用済みの空容器では容器内部の保全が不可能となって再利用できる容器とはならず、廃棄物として確実に取り扱われるようになる。
よって、一旦複写機などから液体容器を取り外し、期間をおいて再び液体容器を装填するような不適切な使用形態や、使用済み空容器に不正充填した容器の不正使用形態で生じ易かった機器側のトラブル、即ち、固化した内容物が機器側に吸い込まれて発生する不具合を未然に防止できる。
さらに排出口具の充填口具に対する取付でその充填口具の充填孔を介した容器外への液体流路を閉じるようにしており、充填口具と排出口具との接触部分、即ち、嵌合手段における当接圧を高めるように形状設定するなどの手法の導入が容易であるため、充填孔を介した液体流路を閉じるための高い密封性を確保することができる。よって、内容物充填時にその内容物の一部が、充填口具と排出口具との接触部分となる位置に付着し残存したとしても、熱シールと違って薄肉部未開封状態での密封性を損なうことがないなど、優れた効果を有する。
(請求項3の効果)
請求項3の発明により、ノズルなどの吸引手段の突き刺しによって薄肉部が裂けるように開口し、その切断片が、開口した挿入孔から外れて容器本体側に入ることを防止できる。
(請求項4の効果)
請求項4の発明により、排出口具の製造が効率良く行なえ、これによって液体容器の製造コストを低減できるようになる。
つぎに本発明を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は液体容器で、該液体容器1はフレキシブルでヒートシール性があるフィルム材で構成された容器本体2と、この容器本体2の側面の下端側に片寄らせて取り付けられた口具装置3とからなるものである。この液体容器1は粘度の比較的高い内容物、例えばインキなどの液体が収納される容器であって、前記口具装置3を通して内容物の充填を行なってからその口具装置3を閉じ、そしてこの液体容器1を複写機のインキ吸引機構が備えられている容器装填部などのように収納し、内容物を吸引するための吸引機構との接続を口具装置3に対して行なうことでこの口具装置3が開き、内容物を送出できるようにしている。
上記内容物の充填手段による充填と吸引手段による吸引に対応する口具装置3は、図3に示すように充填手段を通すことのできる充填孔4を有する充填口具5と、液体を引き出す吸引機構の吸引手段であるノズルで突き刺し開口が可能な薄肉部6を有する排出口具7とからなるものであり、内容物充填後に前記充填孔4を介した液体流路が排出口具7で閉じられていて、吸引手段による突き刺しで薄肉部6が破れて、充填孔4と薄肉部6とに吸引手段を通すことで吸引可能に通じた液体流路が得られる構成としている。よって、本液体容器1では、内容物充填後には液体流路が閉じられた製品の形態となり、後述するように確実な閉鎖を確保して口具装置3に対するキャップを不要としている。
上記充填口具5は融着可能な素材から一端開放の有底円筒状に成形されていて、図3に示されているように奥面部8の中央に開口された上記充填孔4を有するものであり、奥面部8の周縁を充填手段挿入方向X(図1参照)の逆方向に向けて突出して周方向に連続する円筒状外壁9により外筒部10が形成されている。そして、前記円筒状外壁9の突出端縁11は段状に拡径して前記外筒部10より大径とし、段部位置の外周周りに充填・排出時の口元押さえ用鍔12が径方向にして張り出されているとともに、前記突出端縁11の外周面には全周に亘って係止凸部13が設けられ、さらに、突出端縁11の内周面には全周に亘ってシール面部14が設けられている。
図示されているように上記円筒状外壁9からなる外筒部10の外周面には全周に亘って径方向に張り出されたフランジ15が設けられていて、外筒部10の近傍位置で段状とされたこのフランジ15が外周部分の位置で容器本体2の本体シート16と融着され、これによって充填口部5が容器本体2に固定されている。
さらに奥面部8における容器本体2の内方側となる面には、充填手段挿入方向に向けて突出する複数のリブ17が一体にして設けられている。この複数のリブ17は内容物の吸引時に対向の本体シートが奥面部8に密着しないようにして充填孔4側への流路を確保するためのものである。
他方の排出口具7は、充填口具5の上記外筒部10の内領域に挿入配置する一端開放にして有底とした円筒状の部分を胴部18とし、この胴部18の奥面部19の中央に上記充填孔4に対応位置して近接する上記薄肉部6が設けられている。この薄肉部6はノズルなどの吸引手段により突き刺し開口可能とされ、選択された合成樹脂材にて排出口具7を射出し、樹脂が固化しない内に、薄肉部に対応する駒が移動圧縮して薄肉化してなり、排出口具7の口具本体と一体化されている。
また、排出口具7は図示されているように上記胴部18の開放側に、先開きして吸引手段の案内を可能にしたテーパー部20を介してそのテーパー部20の外周周りに環状の嵌合手段21が一体にして設けられている。この嵌合手段21は、前記テーパー部20に連続して径方向の外方に向けて伸びた後に充填手段挿入方向に伸びる断面略鉤状とされた折り返し形状部22と、この折り返し形状部22の基端が位置しているテーパー部20の外周面から充填手段挿入方向に断面略舌片状にして延設されたシールリング23とを備えてなるものである。そして、前記折り返し形状部22の充填手段挿入方向側の端部内周面に亘って、充填口具5における上記突出端縁11の係止凸部13に取り外し不能に係合する係止凸部24が一体にして設けられていて、図4に示されているように嵌合手段21に対して前記突出端縁11を嵌め入れたことで係止凸部13と係止凸部24とが相互に取り外し不能に係合し、さらに前記シールリング23における外周面のシール面部23aが突出端縁部11の内周面周りに亘る前記シール面部14に密接している。
排出口具7の嵌合手段21に充填口具5の突出端縁11を嵌め入れたことで、排出口具7が充填口具5に取付固定され、さらにシールリング23のシール面部23aと突出端縁部11のシール面部14とが密接することで、容器本体に収納している内容物が充填口4を通って排出口具7の胴部18と充填口具5の外筒部10との間に流れ込んだ液体が突出端縁11の外周面側に回り込むのを確実に防止している。なお、折り返し形状部22における天部25(テーパー部から径方向に連続する部分)での突出端縁部側には補助の液止めの役割をする突条26が位置し、突出端縁11の端面に当接している。
このように、嵌合手段21への突出端縁11の嵌め込みによって排出口具7が充填口具5に取付固定されて、充填孔4を介した液体流路を閉じており、従来のキャップを用いる必要がなく、液漏れも確実に防止している。
この液体容器1において充填された内容物を吸引する場合、上述したように複写機などの機器における容器装填部分にある吸引手段としてのノズルに口具装置3が対応するようにこの液体容器1をセットしてから、例えば、機器側の操作で口具装置3をノズルにあてがい、そのノズルが上記排出口具7の薄肉部6を突き刺し開口してその薄肉部6と充填孔4に入り込むようにすればよい。これによって内容物の吸引が行えるものとなる。
吸引手段としたノズルが入り込む薄肉部6は排出口具7の胴部18での奥面部19にあってテーパー部20から充填手段挿入方向に位置が離れているため、また、前記テーパー部20が排出口具7の前面として位置していることから、そのノズルの進みが薄肉部6に確実に案内され、適正に突き刺し開口する。
つぎに図5〜図7は第二の実施の形態を示していて、図5、6では口具装置3を構成している充填口具5と排出口具7とを分離した状態で示されている。図示されているように充填口具5は、一端開放で有底とした外筒部10の奥面部8の中央位置に充填手段挿入方向の逆方向に向けて円筒部27が突出し、その突出端側に充填孔4が開口位置し、そして、円筒部27を囲むようにして奥面部8の周囲から円筒状外壁9を充填手段挿入方向の逆方向に突出させて前記外筒部10とし、その円筒状外壁9の突出端縁28をテーパー状に先開きさせている。また、上述した例と同じように外筒部10の外周面には口元押さえ用鍔12、フランジ15が設けられており、さらにリブ17が前記フランジ15の基端における容器本体内方面側に外筒部10を囲むように配置されている。
さらに充填口具5において、円筒部27の突出高さ位置に対応して円筒状外壁9の内周面周りに亘って係止凸部29が突設されているとともに、円筒部27の筒壁30はシールリングとして構成されている。なお、後述する排出口具7を取り付ける際の押し込み操作性を確保するために、前記係止凸部29の高さ位置とフランジ15の高さ位置とを揃えず、係止凸部29の高さ位置に対して充填手段挿入方向の逆方向にして離れた位置に前記フランジ15を設けている。
他方、排出口具7は略円盤状に設けられていて、裏面周辺から充填手段挿入方向に向けて突出した円筒状壁31からなる嵌合手段32を有している。前記嵌合手段32は充填口具5の外筒部10と円筒部27との間に嵌め込まれていて、円筒状壁31の突出端縁側の外周面周りに径方向にして突出した係止凸部33と円筒状外壁9の上記係止凸部29とが互いに取り外し不能にして係合しているとともに、円筒状壁31の内周面周りに亘ってシール面部34が設けられ、このシール面部34に、上記シールリングの役割をする筒壁30の外周面からなるシール面部35が密接している。この筒壁30におけるシール面部35の円筒状壁31のシール面部34に対する密接によって容器本体の収容物が円筒状外壁9側に回り込むのを防止する。そして、吸引手段による突き刺し開口が可能とされた薄肉部6が充填口4に対応する位置に設けられており、この排出口具7が充填口4を覆うようにして配置され、前記嵌合手段32によって充填口具5に取付固定されていることで、充填口4を介した液体流路を閉じるようにしている。
この排出口具での薄肉部6も上記例と同じように、選択された合成樹脂材にて排出口具7を射出し、樹脂が固化しない内に、薄肉部に対応する駒が移動圧縮して薄肉化してなり、排出口具7の厚肉の口具本体と一体化されている。
なお、上記排出口具において、厚肉となっている口具本体から上記円筒状壁31が突出し、その円筒状壁31の突出端縁の外周面周りに係止凸部33が設けられているが、この係止凸部33に取り外し不能に係止する円筒状外壁9の係止凸部29は排出口具7の厚肉な口具本体に当接せずに円筒状壁31に当接するようにしており、その円筒状壁31を中心方向に押圧してシール面部35とシール面部34との密接状態が確実に確保できるように図られている。
上記各実施の例において排出口具7の薄肉部6は排出口具7の口具本体と一体化されているものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば上記第二の例での排出口具7で例示すれば、図8に示すように排出口具7の成形時点で充填孔4に対応位置して開口形成された挿入孔36を、少なくとも二軸延伸してなるフィルムを一層含むシート37で閉じてなるものとしてもよく、吸引手段の挿入にて突き刺し開口したときに、前記シート37が二軸延伸してなるフィルムを有しているので裂けるように開口することとなり、切断くずが容器本体側に入り込むのを防止することができる。
本発明に係る液体容器の第一の例を示すものである。 第一の例における口具装置を分離した状態で示す説明図である。 第一の例における口具装置を分離した状態で断面にて示す説明図である。 第一の例における口具装置を断面にて示す説明図である。 第二の例の口具装置を分離した状態で示す説明図である。 第二の例における口具装置を分離した状態で断面にて示す説明図である。 第二の例における口具装置を断面にて示す説明図である。 排出口具の他の例を断面で示す説明図である。 従来例を示す説明図である。
符号の説明
1…液体容器
2…容器本体
3…口具装置
4…充填孔
5…充填口具
6…薄肉部
7…排出口具
9…円筒状外壁
10…外筒部
11…突出端縁
13…係止凸部
14…シール面部
18…胴部
19…(排出口具7の)奥面部
20…テーパー部
21…嵌合手段
22…折り返し形状部
23…シールリング
23a…シール面部
24…係止凸部
27…円筒部
28…突出端縁部
29…係止凸部
30…筒壁
31…円筒状壁
32…嵌合手段
33…係止凸部
34…シール面部
35…シール面部
36…挿入孔
37…シート

Claims (4)

  1. 容器本体とこの容器本体に配置された口具装置とからなる液体容器であって、
    前記口具装置は、
    容器本体に液体を充填する充填手段が挿入可能な充填孔が開口され、この充填孔の周囲から充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒状外壁を有する充填口具と、
    充填口具の円筒状外壁の突出端縁が嵌め込まれた環状の嵌合手段を備えて充填口具に取付固定され、前記容器本体に充填された液体を吸引する吸引手段で突き刺し開口可能な薄肉部を前記充填孔に対応位置させて、充填孔を介した液体流路を閉じる排出口具とからなり、
    前記薄肉部に対向する側である該排出口具の開放側には、先開きして前記吸引手段の案内を可能にするテーパー部を設けており、前記嵌合手段は該テーパー部の外周周りに一体に設けられており、
    充填口具における円筒状外壁の前記突出端縁には、該突出端縁の外周面に亘って係止凸部が設けられているとともに、突出端縁の内周面に亘ってシール面部が設けられ、
    かつ、排出口具における前記嵌合手段には、
    前記突出端縁の前記係止凸部に取り外し不能に係合する係止凸部と、
    前記テーパー部の外周面には、該外周面から前記充填手段を挿入する方向に延伸していて、縦断面形状が略舌片状であるシールリングを備えており、該シールリングの外周面であって、前記突出端縁の前記シール面部に密接して突出端縁の外周面側への液体の回り込みを不能に封止するシール面部と
    が設けられていることを特徴とする液体容器。
  2. 容器本体とこの容器本体に配置された口具装置とからなる液体容器であって、
    前記口具装置は、
    容器本体に液体を充填する充填手段が挿入可能な充填孔が、充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒部の突出端側に開口されて、前記円筒部の周囲から円筒部を囲むようにして充填手段挿入方向の逆方向に向けて突出した円筒状外壁を有する充填口具と、
    前記充填口具の円筒状外壁と円筒部との間に嵌まる筒状の嵌合手段を備えて、この嵌合手段の前記円筒状外壁と円筒部との間への嵌め込みによって充填口具に取付固定され、容器本体に充填された液体を吸引する吸引手段で突き刺し開口可能な薄肉部を前記充填孔に対応位置させて、充填孔を介した液体流路を閉じる排出口具とからなり、
    該排出口具が前記充填口具と嵌合した状態において、前記薄肉部は前記嵌合手段よりも充填手段挿入方向の逆方向の端部に位置しており、前記円筒状外壁は前記薄肉部の位置よりも充填手段挿入方向の逆方向に長く突出しており、
    前記排出口具の嵌合手段には、充填手段挿入方向での端縁における外周面に亘って係止凸部が設けられているとともに、充填手段挿入方向での端縁における内周面に亘ってシール面部が設けられ、
    かつ、前記充填口具の円筒状外壁の内周面における前記嵌合手段対応部位には、前記係止凸部に取り外し不能に係合する係止凸部が設けられ、充填口具の円筒部の外周面における前記嵌合手段対応部位には、前記嵌合手段のシール面部に密接して前記円筒状外壁側への液体の回り込みを不能に封止するシール面部が設けられており、前記円筒状外壁の内周面の係止凸部が、排出口具の前記薄肉部の位置する側の口具本体よりも薄肉であって、該薄肉部から遠い側の円筒状壁に当接し、排出口具の前記係合凸部とシール面部が該円筒状壁に設けられている
    ことを特徴とする液体容器。
  3. 上記排出口具の薄肉部は、排出口具に上記充填孔に対応位置して開口されている挿入孔を、少なくとも二軸延伸してなるフィルムを一層含むシートで閉じてなるものである請求項1または2に記載の液体容器。
  4. 上記排出口具の薄肉部は、射出成形後の前記排出口具における上記充填孔の対応位置を圧縮して薄肉化し、排出口具本体と一体化されているものである請求項1または2に記載の液体容器。
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