JPS594940Y2 - 軟弱容器の栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は軟弱容器の栓に関するものである。

従来、柔軟な合成樹脂製のシートにより造られた袋体又
は紙製の袋体、又は箱体、又は紙に合成樹脂を皮膜状に
形成した材料により形式された袋体又は箱体などのよう
な軟弱容器においては、これに設けた栓は一般に次の如
く難点を有している。

即ちその栓が、構造が簡単のため広く用いられるように
、押し込みによる嵌着形式の栓の場合、この栓を押し込
み又は引抜きにより、密閉又は開放を行うが、その際該
栓を支持する支持体は前記の如き軟弱容器であるため、
前記押し込み、又は引き抜きの力は軟弱容器を変形せし
め、このためその力は分散せしめられ、力を集中するこ
とが難しく、従つて快適に開閉することができないので
ある。

この考案は上記の状況にかんがみてなされたもので、こ
の考案の構成を図面について述べると第１図〜第３図に
おいて、合成樹脂製の筒状の本体１に、その間に軟弱容
器２を設ける第１鍔３と、第２鍔４を形成し、又前記本
体１に、前記第２鍔４から指を収容し得る間隙Ａを隔て
て第３鍔５を設け、前記本体１で前記第３鍔５の、前記
第２鍔４の反対側の筒口２３に、開口形成用切取部６を
有する合成樹脂製の中栓７を圧接嵌着し、更に該中栓７
に合成樹脂製の蓋８を圧接嵌着したことを特徴とする軟
弱容器の栓である。

なお図中９は切溝、１０は引張りリング、１１は内筒、
１２は外筒、１３は法部、１４は保持筒、１５は複数の
リブ、１６は柔軟な合成樹脂シート製の容器であり、１
７は前記シート１６に蒸着したアルミ層、１８は紙、段
ボール等製の容器を、１９は内容品を示す。

又２０は突起、２１は先端部、２２は突部を示す。

又−例として前記シート製容器１６は前記第１鍔３に熱
溶着させられている。

又前記中栓７はその保持筒１４と法部１３により本体１
の上端部２３を液密に圧接挾持しており、かつ該中栓７
は蓋８の外筒１２と内筒１１が液密に圧接挾持している
。

又法部１３の先端部も蓋８下面の外筒１２のつけ根部に
液密に圧接させられている。

消費者等使用者は蓋８を外し、引張りリング１０を引張
って、切溝９に従い開口形成用切取部６を切取り、それ
により形成された開口から、内容品１９を取出す。

そして蓋８の嵌着の場合は第２図に示す如く第２鍔４と
第３鍔５との間に両側から指２４．２４を入れ、この指
２４．２４により、第３鍔５を矢印Ａ５方向に押し、蓋
８を他の指２５により矢印Ａ８方向に押圧することによ
り蓋８と中栓７を圧接嵌着させる。

又蓋８の抜脱に際しては、第３図に示す如く、指２４’
、２４’により第２鍔４、（第３鍔５と同径のため同図
には現れない）を、図において紙背方向に押し、文化の
指２５により第３鍔５を同方向に押し、他の指２５’、
２５’により蓋８（第３鍔５と同径で複雑となるため図
示省略）を挾持し、紙面方向に引張る。

こうして蓋８を抜脱する。

このようにこの栓は、本体１に第２鍔４及び第３鍔５を
設けたことにより、圧接嵌着する蓋８を、第２鍔４又は
第３鍔５を介して本体１に力を加えなから嵌着又は抜脱
できるから、軟弱容器２に力を加える前記従来の場合と
異り、力の分散を避けることができ、快適に嵌着又は抜
脱することができる。

又この栓は開口形成用切取部を有する形式の栓であるか
ら、密封性を良好にすることもできる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は軟弱容
器の栓を、同容器に設けた場合の半断面図、第２図は開
栓の、蓋の嵌着の場合の作用を説明する概略側面図、第
３図は同じく抜脱の場合を説明する概略平面図である。 １・・・・・・本外、２・・・・・・軟弱容器、３・・
・・・・第１鍔、４・・・・・・第２鍔、５・・・・・
・第３鍔、６・・・・・・開口形成用切取部、７・・・
・・・中栓、８・・・・・・蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製の筒状の本体１に、その間に軟弱容器２を設
   ける第１鍔３と、第２鍔４を形式し、又前記本体１に前
   記第２鍔４から、指を収容し得る間隙Ａを隔てて第３鍔
   ５を設け、前記本体１で、前記第３鍔゛５の、前記第２
   鍔４の反対側の筒口２３に、開口形成用切取部６を有す
   る合成樹脂製の中栓７を圧接嵌着し、更に該中栓７に合
   成樹脂製の蓋８を圧接嵌着したことを特徴とする軟弱容
   器の栓。