JP2017124853A - 注出用口栓、および注出用口栓を有するフィルム製容器 - Google Patents

注出用口栓、および注出用口栓を有するフィルム製容器 Download PDF

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Abstract

【課題】バリア性が高く、長期保存するレトルト容器としても使用可能な口栓を得る。
【解決手段】
フィルムで形成される容器の一端に融着する為の注出用口栓(1)であって、下方外側に容器と融着し、断面が舟形を有した舟形融着部(2)を有し、上方中央に容器内部と連通可能な注出口(3)を有し、前記注出口から融着部にかけて、口栓内部に錐台の側面形状をなす流路を有する口栓本体と、口栓本体と螺合して閉鎖可能なキャップ(5)と、側面と天面からなり、側面を流路形状に成形した破断可能なバリアフィルム成形体(4)と、からなる注出用口栓において、バリアフィルム成形体の側面を流路内側に融着し、バリアフィルム成形体の天面によって流路を閉鎖したことを特徴とする注出用口栓。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィルムで構成された容器の一端に設けた注出用口栓であって、バリア性が高く、かつ、レトルトなどの加熱処理が可能な口栓構造を有する注出用口栓、およびその注出用口栓を有するフィルム製容器に関する。
従来、フィルムで構成されたフィルム製容器の一端に設けた注出用口栓は、口栓本体根元に係合突起やラチェットの歯などがあって、螺合するキャップと脆弱部で繋がっているタッパーエビデントバンドと係合、あるいは歯合していた。
このキャップは、回動させる時に、前記口栓根元の係合突起やラチェットの歯によって、タッパーエビデントバンドは口栓根元から動かさず、キャップとの脆弱部を破断させて始めて、回動可能とし、開栓することができる。
しかし、このキャップは、開栓するのには脆弱部を引き裂くように破断させる必要があり、大きな力が必要であると共に、開栓後の口栓根元にタッパーエビデントバンドが残り、キャップの開閉の度に手に当たるなどの問題があった。
例えば、特許文献1では、
螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられた開封履歴明示バンドとからなる螺子キャップにおいて、
前記バンドは、その上端から下端まで延びている屈折スリットによって、該スリットに対して開栓方向側に位置する開栓旋回部と閉栓方向側に位置する開栓抑制部とに分断されており、
前記屈折スリットは、前記バンドの上端から実質上垂直方向下方に降下した第1の垂直部と、前記バンドの下端から実質上垂直方向上方に延びており且つ第1の垂直部に対して開栓方向側に位置している第2の垂直部と、第1の垂直部の下端と第2の垂直部の上端とを繋ぐ連通部とを備えた屈折形状を有しており、
前記開栓旋回部の屈折スリット近傍部分において、前記バンドは、キャップ本体の開栓方向への回転に際して破断しない第1のブリッジを介して前記スカート部下端に連結されており、
前記開栓抑制部の屈折スリット近傍部分において、(a)前記バンドの内面には、閉栓方向への回転は許容するが、容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが形成され、(b)前記バンドの上面にはストッパー片が形成されていると共に、
前記ストッパー片は、開栓方向側の側面が実質上直立し且つ閉栓方向側の側面が閉栓方向に向かって上方から下方に傾斜した形状を有しているとともに、前記スカート部の下端面には、該ストッパー片に対応する形状を有し且つ該ストッパー片を収容している係合用凹部が形成されており、
前記開栓旋回部と開栓抑制部とは、キャップ本体の開栓方向への回転に際して破断可能な第2のブリッジによって互いに連結されていることを特徴とする螺子キャップを提案している。
この方法は、キャップにバリア性を持たせることが出来ないので、長期保存に向かない。
また、インナーリング外周壁とスパウト上部の内周壁が接することによって密封しているが、この密封構造だけでは、レトルト製品に使用できる容器には使用できない問題があった。
特許第4018508号公報
そこで、バリア性が高く、長期保存するレトルト容器としても使用可能な口栓を得ることが本発明の課題である。
本発明の請求項1の注出用口栓は、
フィルムで形成される容器の一端に融着する為の注出用口栓であって、
下方外側に容器と融着し、断面が舟形を有した舟形融着部を有し、
上方中央に容器内部と連通可能な注出口を有し、
前記注出口から融着部にかけて、口栓内部に錐台の側面形状をなす流路を有する口栓本体と、
口栓本体と螺合して閉鎖可能なキャップと、
側面と天面からなり、側面を流路形状に成形した破断可能なバリアフィルム成形体と、
からなる注出用口栓において、
バリアフィルム成形体の側面を流路内側に融着し、バリアフィルム成形体の天面によって流路を閉鎖したことを特徴とする注出用口栓である。
本発明の請求項1の注出用口栓は、錐台の側面形状をなす流路を有し、そこに、バリアフィルム成形体を融着し、バリアフィルム成形体の天面によって流路を閉鎖しているので、非常に高いバリア性を確保できる。その為、レトルト殺菌すれば、常温における長期保存が可能である。
また、本発明の請求項2の注出用口栓は、流路内面が円錐台の側面形状であることを特徴とする請求項1に記載の注出用口栓である。
本発明の請求項2の注出用口栓は、流路内面が円錐台の側面形状なので、バリアフィルムの成形を成形し易い円錐台で加工できるので、生産性が高く、かつ、高いバリア性が確保できる。
また、本発明の請求項3の注出用口栓は、流路内面が角錐台の側面形状であることを特徴とする請求項1に記載の注出用口栓である。
本発明の請求項3の注出用口栓は、流路内面が角錐台の側面形状なので、バリアフィルムの成形を成形し易い角錐台で加工できるので、生産性が高く、かつ、高いバリア性が確保できる。
本発明の請求項4の注出用口栓は、バリアフィルム成形体の側面が、断面を蛇腹状としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注出用口栓である。
本発明の請求項4の注出用口栓は、バリアフィルム成形体の側面が、断面を蛇腹状なので、バリア層を無理させないで成形加工できるので、生産性が高く、かつ、高いバリア性が確保できる。
本発明の請求項5の注出用口栓は、バリアフィルム成形体の端部を口栓本体の樹脂でエッジプロテクトしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注出用口栓である。
本発明の請求項5の注出用口栓は、バリアフィルム成形体の端部を口栓本体の樹脂でエッジプロテクトするので、断面が蛇腹状であっても、高いバリア層を確保できる。
本発明の請求項6の注出用口栓は、キャップの螺合反対側に、バリアフィルムを破断可能な突起を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注出用口栓である。
本発明の請求項6の注出用口栓は、キャップの螺合反対側に、バリアフィルムを破断可能な突起を有しているので、バリアフィルムを容易に破断し、開口する事ができる。
本発明の請求項7の注出用口栓は、キャップの突起周囲に立ち壁を設けたことを特徴とする請求項6に記載の注出用口栓である。
本発明の請求項7の注出用口栓は、キャップの突起周囲に立ち壁を設けたので、突起で怪我をすることが無く、安全に容器を開閉する事ができる。
本発明の請求項8の注出用口栓は、バリアフィルム成形体との融着部よりも先端の注出口内面に、バリアフィルム成形体の天面よりも大きな内径の開口部を設け、
前記開口部にキャップ内部に設けたインナーリングが挿嵌可能としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の注出用口栓である。
本発明の請求項8の注出用口栓は、バリアフィルム成形体の天面よりも先端側に、キャップのインナーリングを挿嵌することができるので、確実に液漏れがなく止栓することができる。
本発明の請求項9の注出用口栓は、バリアフィルムとして、アルミニウム箔の両面を熱可塑性樹脂で貼り合せたフィルムとすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の注出用口栓である。
本発明の請求項9の注出用口栓は、バリアフィルムとして、アルミニウム箔の両面を熱可塑性樹脂で貼り合せているので、絞り成形しやすく、かつ、形状を維持し易いので、バリア性も高く、かつ生産性が高く、使い易い。
本発明の請求項10の注出用口栓は以上の請求項1〜9のいずれかの注出用口栓を有することを特徴とするフィルム製容器である。
本発明の注出用口栓の外観を示す斜視図である。 本発明の注出用口栓をフィルム製容器に融着させて使用する実施形態を示す例で、その外観を示す斜視図である。 本発明の注出用口栓で、キャップを外した状態の平面図と、正面図、および右側面図である。 本発明の注出用口栓で、開封前の閉口状態を示す縦断面図と、バリアフィルム下端の被覆状態を示す横断面図である。 本発明の注出用口栓で、キャップを閉めた未開封の状態を示す縦断面図と、開封の工程を示す縦断面図である。 本発明の注出用口栓で、内容物を注出する状態の注出口と、再キャップした状態を示す縦断面図である。 本発明の注出用口栓に用いる周縁蛇腹状のバリアフィルムの成形前と成形状態を示す斜視図である。 本発明の注出用口栓に用いる周縁折り込みタイプのバリアフィルムの成形前と成形状態を示す斜視図である。
以下、本発明の注出用口栓の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の注出用口栓で、その外観を示す斜視図である。
この注出用口栓は、フィルム製容器の一端に融着して用いられる注出用口栓1で、上方に注出口が形成されていて、その下方にフィルムと融着しやすいように左右が尖り、中央が丸く膨らんだ舟形形状の舟形融着部2を有し、射出成形によって製造される。
舟形融着部2の融着部には、フィルム端部に平行な融着部が形成され、確実に融着できるようになっている。
また、上面の注出口にはキャップ5が螺合されている。
図2は、注出用口栓1がフィルム容器に融着された状態を示す斜視図である。
注出用口栓1の断面が舟形形状をした舟形融着部2は、フィルム容器本体6の表フィルム61と裏フィルム62との間に挟まれて融着されている。この為、注出用口栓1の注出孔は表フィルム61と裏フィルム62との間に隙間を設けて、融着されている。
図3は、注出用口栓1のキャップを外した状態の平面図と、正面図、および右側面図である。
注出用口栓1のフランジ10には、中央に注出口3があり、注出口3外側にネジ部32が設けられている。上記舟形融着部2と注出口3を通して、内部に注出孔30が走って、容器の内外を貫通するように設けられている。
内部の注出孔30は、テーパーを持った傾斜面でできている。
舟形融着部2の外表面には、横にヒケ防止凹部(肉盗み)21を走らせ、表面が成形によってヒケて融着力が低下しないようになっている。また、左右端部には、薄肉で、尖るようなリブ22を設け、表裏のフィルムが重なり合い始める境界で、隙間が発生しないように設計している。
図4は、フィルム容器に融着された本発明の注出用口栓で、開封前の状態を示した。
図4−1はその縦断面図、図4−2は図4−1のX−X断面における横断面図である。
注出用口栓1の注出口3から舟形融着部2に掛けて、内部に注出孔30が通っているが、その注出孔30は、テーパーを持った傾斜面でできている。
しかも、この傾斜面を持った注出孔30内面と注出孔先端とは、バリアフィルム成形体4によって覆われている。
また、注出口3先端は、注出面31が一段下がって、周囲が立ち上がった注出側壁33が設けられており、その側壁の内側面にキャップのインナーリングが挿嵌可能になっている。
バリアフィルム成形体4は側面の周囲では、折り曲げたり、絞ったりして、形状をキープしながら、バリア層を保っているが、端面近傍では中間層41の金属層やバリア樹脂層が露出している。バリア層が内容物に接すると腐食などにより劣化し、あるいは内容物への溶出も考えられる。
そこで、注出用口栓の射出成形樹脂によって、エッジをプロテクトして、バリアフィルム成形体4端面の中間層が容器内部へ露出しないようにしている。
図5−1は、キャップを閉めた未開封の状態を示す縦断面図である。
注出口3先端は、注出面31が一段下がって、周囲が立ち上がった注出側壁33が設けら
れており、その注出側壁の内側面にキャップ5のインナーリング51が挿嵌されている。合わせて、図のように、コンタクトリング52を設け、注出側壁33の上端に当接しても良い。
注出用口栓1にバリア性を持たせ、合わせてこのような構造にすることによって、フィルム容器のバリア性が向上し、レトルト容器としても使用できる。
図5−2は、注出用口栓1の開封の工程を示す縦断面図である。
図5−1のように注出用口栓1に螺合していたキャップ5を一端外し、上下逆さにして、キャップ螺合用ネジとは反対側を、注出用口栓1に被せる。
キャップ5の螺合用ネジとは反対側には、バリアフィルムを破断可能な突起53が設けられている。また、その突起を囲むように、誘導側壁54が設けられている。
この誘導側壁54は、突起53が手に刺して怪我をしないようにする役目、あるいは、突起53に物が当たって先端が変形することを防止する役目がある。それらの役目と共に、キャップ外側の凹部に、注出口3を誘導し、突起53を確実に注出口3の注出孔30を覆うバリアフィルム成形体4の天面44に当てて、破断できるようにする役目を負っている。
従って、誘導側壁54内径は、注出口のネジ部外形よりもわずかに大きな径にしておく。バリアフィルム成形体4の天面44に当った突起53は、バリアフィルムを破断させ、開封させる。
図6−1は、内容物を注出する状態の注出用口栓1の状態を示している。
内容物を押し出すと、開封されたバリアフィルム成形体の天面44は、外側に跳ね上げられた状態になる。
図6−2は、開封した注出用口栓1にキャップ5を螺合した状態を示す縦断面図である。バリアフィルム成形体の天面44が外側に跳ね上げられた状態であっても、問題なくキャップ5を閉めることができる。
図7は本発明の注出用口栓に用いる周縁蛇腹状のバリアフィルムの成形前と成形状態を示す斜視図である。
予め、側面を立ち上げた時に注出孔30内面に沿う形状から、外形を割り出し、折り目線と外形抜きを行なってから、天面44が平らに形状を保ちながら、成形体状に絞り込んで、形状を作る。
図7−1は円錐台形状のバリアフィルム成形体の素材シートの外形と折り目の図で、図7−2は、図7−1の素材シートの側面部分をひだ状に折って立ち上げた成形体で、ペットカップの形状である。
また、図7−3は角錐台形状のバリアフィルム成形体の素材シートの外形と折り目の図で、図7−4は、図7−1の素材シートの4隅の角をひだ状に折って立ち上げた成形体で、角型ペットカップの形状に成形している。
これらバリアフィルムの成形は、工程が増えるが、図8のように、周縁折り込みタイプにしても良い。図8−1は円錐台形状のバリアフィルム成形体の素材シートの外形と折り目の図、図8−2はその円錐台に折り込んだ図である。また、図8−3は角錐台形状のバリアフィルム成形体の素材シートの外形と折り目の図、図8−4はその角錐台に折り込んだ図である。
これらのペットカップ形状のバリアフィルム成形体は、図4でも示すように、中間層41に金属箔やバリア性樹脂フィルムを用い、外層42や内層43に融着可能な熱可塑性樹脂層を用いた、多層フィルムからできている。
中間層41に用いられる金属箔としては、12μm以上200μm以下の厚みを持ったアルミニウム箔が良い。12μm未満であると、形状を保持する性能が低下する。また、200μm以上の場合、単なる突起による破断が難しくなり、開封性能が低下する問題が発生する。その為、アルミニウム箔は、12μm以上200μm以下の厚みとする。その他、金箔、銅箔、錫箔、などの展延性のある箔も使用できるが、高価であり、また、内容物との反応する問題などがあり、アルミニウム箔が好ましい。
その他、内容物がアルミニウムと反応するなど、中間層として使用できない場合には、中間層にバリア性樹脂フィルムを使用する。この時は、ポリビニリデン樹脂フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物フィルム、芳香族ポリアミド系樹脂フィルムなどが考えられる。これらは、アルミニウム箔と比べ、破断しにくいなどの問題があり、特にエチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物フィルムは硬く、折れ易い、延びにくい、形状が元のフィルム形状に戻り易いなどの問題がある。この場合には、遠赤外線などで加熱してから成形し、強制冷却する必要がある。又、天板部分のバリア樹脂層が破断しにくいので、厚みを樹脂によって最適厚みに調整することが好ましい。
バリアフィルム成形体の外層や内層に使用する融着可能な熱可塑性樹脂層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、無水フタル酸変性ポリエチレン、無水フタル酸変性ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、又は、それらの混合物などが考えられる。
また、注出用口栓としては、容易にフィルム容器の内面と融着可能で、内容物との相性も良く、レトルト適性もあって、長期保存に適した素材であることが求められ、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、又は、それらの混合物などが考えられる。
これらの樹脂を射出成形金型に射出して成形することができる。
キャップは、注出用口栓とは、異樹脂であることが望ましく、射出成形で製造できる。素材としては、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、アクリロニトリル、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、などが考えられる。
本発明のフィルム製容器に用いる表フィルムや裏フィルムは、内面側に融着可能な熱可塑性樹脂を用い、内容物の保存性や強度が確保できれば、どのような構成でも問題はない。
例えば、外側から、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリアミド/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、
エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレン、
などの一般的な構成が考えられる。
これらのフィルムは、通常のドライラミネーション機、エクストルーダーラミネート機などを使用して貼り合わせたり、多層インフレーション成形機などで製造することができる。
本発明の注出用口栓、およびその口栓を融着したフィルム製容器は、以上のようなもので、注出用口栓内面に金属箔層やバリア樹脂層を積層出来るので、バリア性が向上し、内容物の保護性能が高い。また、バリアフィルム成形体の端面のエッジを射出成形樹脂で被覆するので、バリア層の劣化が起きにくい。
さらに、インナーリングのみで密封するのではなく、バリアフィルム成形体によっても密封する構造なので、ボイルやレトルトによる加熱が可能である。
その上、バリアフィルム成形体の天面の破断の有無によって、バージンの有無が判明できると共に、キャップのエビデントバンドに頼らない構造の為、開封時にごみが出ないメリットがあるなど、本発明の注出用口栓、およびその口栓を融着したフィルム製容器は、メリットが大きい。
1・・・・・・・・・注出用口栓
10・・・・・・・・フランジ
2・・・・・・・・・舟形融着部
21・・・・・・・・ヒケ防止凹部
22・・・・・・・・リブ
3・・・・・・・・・注出口
30・・・・・・・・注出孔
31・・・・・・・・注出面
32・・・・・・・・ネジ部(注出口のネジ部)
33・・・・・・・・注出側壁
4・・・・・・・・・バリアフィルム成形体
41・・・・・・・・中間層
42・・・・・・・・外層
43・・・・・・・・内層
44・・・・・・・・天面
5・・・・・・・・・キャップ
51・・・・・・・・インナーリング
52・・・・・・・・コンタクトリング
53・・・・・・・・突起(破断可能な突起)
54・・・・・・・・誘導側壁
6・・・・・・・・・フィルム容器本体
61・・・・・・・・表フィルム
62・・・・・・・・裏フィルム

Claims (10)

  1. フィルムで形成される容器の一端に融着する為の注出用口栓であって、
    下方外側に容器と融着し、断面が舟形を有した舟形融着部を有し、
    上方中央に容器内部と連通可能な注出口を有し、
    前記注出口から融着部にかけて、口栓内部に錐台の側面形状をなす流路を有する口栓本体と、
    口栓本体と螺合して閉鎖可能なキャップと、
    側面と天面からなり、側面を流路形状に成形した破断可能なバリアフィルム成形体と、
    からなる注出用口栓において、
    バリアフィルム成形体の側面を流路内側に融着し、バリアフィルム成形体の天面によって流路を閉鎖したことを特徴とする注出用口栓。
  2. 流路内面が円錐台の側面形状であることを特徴とする請求項1に記載の注出用口栓。
  3. 流路内面が角錐台の側面形状であることを特徴とする請求項1に記載の注出用口栓。
  4. バリアフィルム成形体の側面が、断面を蛇腹状としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注出用口栓。
  5. バリアフィルム成形体の端部を口栓本体の樹脂でエッジプロテクトしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注出用口栓。
  6. キャップの螺合反対側に、バリアフィルムを破断可能な突起を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注出用口栓。
  7. キャップの突起周囲に立ち壁を設けたことを特徴とする請求項6に記載の注出用口栓。
  8. バリアフィルム成形体との融着部よりも先端の注出口内面に、バリアフィルム成形体の天面よりも大きな内径の開口部を設け、
    前記開口部にキャップ内部に設けたインナーリングが挿嵌可能としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の注出用口栓。
  9. バリアフィルムとして、アルミニウム箔の両面を熱可塑性樹脂で貼り合せたフィルムとすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の注出用口栓。
  10. 請求項1〜9のいずれかの注出用口栓を有することを特徴とするフィルム製容器。
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