JP2002120763A - 車両のフェンダ構造 - Google Patents

車両のフェンダ構造

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JP2002120763A JP2000311571A JP2000311571A JP2002120763A JP 2002120763 A JP2002120763 A JP 2002120763A JP 2000311571 A JP2000311571 A JP 2000311571A JP 2000311571 A JP2000311571 A JP 2000311571A JP 2002120763 A JP2002120763 A JP 2002120763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンルームを狭くすることなく、衝撃吸
収性能を向上する。 【解決手段】 フェンダパネル14における傾斜壁部1
4Bと取付部14Dとの間には、略上方からの荷重で折
り畳まれる折り畳み部40、42、44が形成されてい
る。取付部14Dの車幅方向外側に形成された折り畳み
部40の車両前後方向中央部には、車両上下方向へ延設
された穴部46が形成されており、この穴部46は、折
り畳み部40が折り畳まれた際に、二点鎖線で示すよう
に縮小するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のフェンダ構造
に係り、特に、自動車等の車両の構造部材にフェンダを
取り付けた車両のフェンダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の構造部材にフェ
ンダを取り付けた車両のフェンダ構造においては、その
一例が特開平6−336179号に示されている。
【0003】図10に示される如く、この車両のフェン
ダ構造では、車両のフロントフード100に隣接するフ
ェンダパネル102の車幅方向内側端がフロントアッパ
ーフレーム104の上部傾斜面104Aに連結され、フ
ロントフード100の下方においてフェンダパネル10
2には車幅内側下方へ向けて傾斜面106が形成される
と共に、その傾斜面106とフロントアッパーフレーム
104の上面104Bとの間に緩衝部材108が設置さ
れている。この結果、車両のフロントアッパーフレーム
104に連結されるフェンダパネル102の傾斜面10
6において、上下方向の剛性を比較的小さくして、上方
からの衝撃に対しフェンダパネル102が下方へ変位し
易いようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両のフェンダ構造においては、フェンダパネル102に
おけるフロントアッパーフレーム104への取付部を傾
斜面106としたため、傾斜面106の取付部106A
及びフロントアッパーフレーム104の上部傾斜面10
4Aが車幅方向内側へ張出し、エンジンルーム110が
狭くなるいう不具合がある。一方、この不具合を改善す
るために、フェンダパネル102におけるフロントアッ
パーフレーム104への取付部を垂直方向に延びる縦壁
とすると、取付部付近での変形荷重が増加して、衝撃吸
収性能を向上できない。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、エンジンルー
ムを狭くすることなく、衝撃吸収性能を向上できる車両
のフェンダ構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
おける車両のフェンダ構造は、フードとの見切り部と構
造部材との間の一般面を車幅内側下方に向かう傾斜壁部
とし、構造部材への取付部を略水平としたフェンダパネ
ルを有し、前記傾斜壁部と前記取付部との間に、略上方
からの荷重で折り畳まれる折り畳み部と、前記折り畳み
部が折り畳まれる時に縮小する穴部と、を設けたことを
特徴とする。
【0007】従って、構造部材への取付部を従来構造の
ように傾斜壁部に設けないため、フェンダパネルの取付
部が車幅方向内側へ張出しエンジンルームが狭くなるこ
とがない。また、略上方から荷重が作用した場合には、
傾斜壁部と取付部との間の折り畳み部が折り畳まれると
共に、穴部が縮小することで変形荷重が低下する。この
ため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、前記折り畳み部は、前
記取付部の少なくとも車両前後側に設けられ、前記穴部
は前記取付部の車幅方向外側に設けられたことを特徴と
する。
【0009】従って、構造部材への取付部を従来構造の
ように傾斜壁部に設けないため、フェンダパネルの取付
部が車幅方向内側へ張出しエンジンルームが狭くなるこ
とがない。また、略上方から衝撃荷重が作用した場合
に、取付部の少なくとも車両前後側に設けられた折り畳
み部が、折り畳まれて衝撃を吸収すると共に、取付部の
車幅方向外側に設けられた穴部が縮小することで変形荷
重が低下する。このため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、前記折り畳み部は、折
り畳み前の上端と下端との直線長さと、折り畳み後の上
端と下端との直線長さが略等しくなるように設定されて
いることを特徴とする。
【0011】従って、請求項2に記載の内容に加えて、
折り畳み部が折り畳まれる際に、新たな屈曲部が生じる
ことが無く、変形荷重を確実に低減できる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項2、3の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、前記構造
部材における前記折り畳み部に対向する部位に窪み部を
設けたことを特徴とする。
【0013】従って、請求項2、3の何れかに記載の内
容に加えて、折り畳まれた折り畳み部の一部が窪み部内
に入ることで、折り畳み部の一部が構造部材に当接し、
更に屈曲することがなくなるため、変形荷重を更に低減
できる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、前記折り畳み部は前記
取付部の車幅方向外側に設けられ、前記穴部は前記取付
部の車両前後側に設けれたことを特徴とする。
【0015】従って、構造部材への取付部を従来構造の
ように傾斜壁部に設けないため、フェンダパネルの取付
部が車幅方向内側へ張出しエンジンルームが狭くなるこ
とがない。また、略上方から衝撃荷重が作用した場合
に、取付部の車幅方向外側に設けられた折り畳み部が、
折り畳まれて衝撃を吸収すると共に、取付部の車両前後
側に設けられた穴部が縮小することで変形荷重が低下す
る。このため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項5に記載
の車両のフェンダ構造において、前記折り畳み部は、前
記フェンダパネルと別体であることを特徴とする。
【0017】従って、請求項5に記載の内容に加えて、
フェンダパネルの成形性を考慮せずに、折り畳み部の形
状を設定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明における車両のフェンダ構
造の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0019】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0020】図5に示される如く、本実施形態では、車
体10のフード12と、金属又は樹脂から成るフェンダ
パネル14との境界16が、前部ボンネット18の車幅
方向両端部において、車両前後方向に沿って延びてい
る。
【0021】図2に示される如く、フードパネル(フー
ドアウタパネルとも言う)12の車幅方向外側部の下面
側には、フードインナパネル20が車両前後方向に沿っ
て配設されている。フードインナパネル20の車両前後
方向から見た断面形状は、開口部を上方へ向けた略ハッ
ト状とされており、開口部の車幅方向内側に突出形成さ
れた内側フランジ20Aがフードパネル12の下面12
Aに接着剤で結合されている。また、フードインナパネ
ル20の開口部の車幅方向外側に突出形成された外側フ
ランジ20Bには、フードパネル12の車幅方向外側縁
部12Bがヘミング加工によって固定されている。フー
ドパネル12とフードインナパネル20とで構成される
閉断面部21は、フードパネル12の骨格を構成すると
共に、フードパネル12のみに衝突体Sが衝突した場合
にも充分な衝撃吸収が可能な荷重−変形特性を備えてい
る。
【0022】フードパネル12とフェンダパネル14と
の境界16の下方には、車両前後方向に沿って車体10
の構造部材としてのエプロンアッパメンバ24が配設さ
れており、エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッ
パメンバ24の上部を構成するエプロンアッパメンバア
ッパ26とエプロンアッパメンバ24の下部を構成する
エプロンアッパメンバロア28とで構成されている。
【0023】エプロンアッパメンバアッパ26は開口部
を下方へ向けた断面コ字形状となっており、車幅方向外
側壁部26Aの下端部には、車幅方向外側へ向けてフラ
ンジ26Bが形成されている。一方、エプロンアッパメ
ンバロア28は断面L字状となっており、縦壁部28A
の上端部には、車幅方向外側へ向けて横壁部28Bが形
成されている。また、エプロンアッパメンバアッパ26
のフランジ26Bと、エプロンアッパメンバロア28の
横壁部28Bの先端部28Cとが溶着されている。エプ
ロンアッパメンバロア28の縦壁部28Aの上端縁部に
おける車幅方向内面28Dには、エプロンアッパメンバ
アッパ26の車幅方向内側壁部26Cの下端縁部26D
が溶着されている。
【0024】従って、エプロンアッパメンバ24は、エ
プロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ
ロア28とで車両前後方向に延びる閉断面部30を形成
している。
【0025】図1に示される如く、エプロンアッパメン
バアッパ26の上壁部26Eには、車両前後方向に沿っ
て所定の間隔で取付孔32が形成されている。
【0026】図2に示される如く、フードパネル12の
車幅方向外側縁部12Bに対向しているフェンダパネル
14の車幅方向内側縁部14Aは、フェンダパネル14
におけるフードとの見切り部となっている。また、車幅
方向内側縁部14Aは、下方へ向けて屈曲されており、
この湾曲部の下方には車幅内側へ向かって狭幅の段部1
4Fがあり、この段部14Fの車幅方向内側端P1から
は、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Eの
車幅方向内側部近傍に向って傾斜壁部14Bが延設され
ている。また、傾斜壁部14Bの下端部P2からは車幅
方向内側へ向けて、略水平なフランジ部14Cが形成さ
れており、このフランジ部14Cがエプロンアッパメン
バアッパ26の上壁部26Eに当接している。
【0027】図1に示される如く、フェンダパネル14
におけるエプロンアッパメンバアッパ26への取付部1
4Dは、車両前後方向に所定の間隔で形成されており、
それぞれの取付部14Dは略水平とされている。また、
各取付部14Dの中央部には取付孔34が穿設されてお
り、取付孔34とエプロンアッパメンバアッパ26の取
付孔32には、上方からボルト36が挿入されている。
【0028】図2に示される如く、これらのボルト36
と、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Eの
下面側に固定されたウエルドナット38によってフェン
ダパネル14がエプロンアッパメンバアッパ26に固定
されている。
【0029】図1に示される如く、フェンダパネル14
における傾斜壁部14Bと取付部14Dとの間には、略
上方からの荷重で折り畳まれる折り畳み部40、42、
44が形成されている。
【0030】図2に示される如く、折り畳み部40は、
取付部14Dの車幅方向外側に設けられており、折り畳
み部40の上下方向中間部には、車幅方向内側へ突出し
た屈曲部P3があり、折り畳み部40の車両前後方向か
ら見た断面形状は、車幅方向内側へ屈曲したく字状とな
っている。また、折り畳み部40の下端部と、取付部1
4Dとの境は屈曲部P4となっており、P1―P2間の
長さをS1、P1―P3間の長さをS2、P3―P4間
の長さをS3、P4―P2間の長さをS4、とすると、
これらの長さには、S1≒S2−S3+S4の関係があ
り、折り畳み部40においては、折り畳み後の上端P1
と下端P2との直線長さが、折り畳み前の上端P1と下
端P2との直線長さに略等しくなるように設定されてい
る。
【0031】また、折り畳み部40の車両前後方向中央
部には、車両上下方向へ延設され、屈曲部P3を横切る
細長い穴部46が形成されており、この穴部46は、折
り畳み部40が折り畳まれた際に、図3及び図1に二点
鎖線で示すように縮小するようになっている。
【0032】図1に示される如く、折り畳み部42は、
取付部14Dの車両後方側に設けられており、平面視に
おいて折り畳み部40の後端から車幅内側後方へ延設さ
れている。また、折り畳み部42の上下方向中間部に
は、車両前方内側へ突出した屈曲部P5があり、折り畳
み部42の車幅方向から見た断面形状は、車両前側へ屈
曲したく字状となっている。
【0033】また、折り畳み部44は、取付部14Dの
車両前方側に設けられており、平面視において折り畳み
部40の前端から車幅内側前方へ延設されている。ま
た、折り畳み部44の上下方向中間部には、車両後方内
側へ突出した屈曲部P6があり、折り畳み部44の車幅
方向から見た断面形状は、車両後側へ屈曲したく字状と
なっている。
【0034】図2に示される如く、エプロンアッパメン
バアッパ26の上壁部26Eには、折り畳み部40、4
2、44と対向する部位に、窪み部48が形成されてお
り、図4に示される如く、折り畳み部40が折り畳まれ
た場合に、折り畳み部40の一部が窪み部48内に入る
ようになっている。
【0035】次に本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、図1に示される如く、フ
ェンダパネル14における取付部14Dが、エプロンア
ッパメンバアッパ26の上壁部26Eに固定されてい
る。このため、エプロンアッパメンバアッパ26への取
付部を従来構造のように傾斜壁部に設けないので、フェ
ンダパネル14の取付部14Dが車幅方向内側へ張出し
エンジンルーム71が狭くなることがない。
【0037】一方、フードパネル12とフェンダパネル
14との境界16の近傍に衝突体Sが衝突して、略上方
から略下方(図1の矢印A方向)へ向けて荷重が作用し
た場合には、フードパネル12における境界16近傍の
部位及びフェンダパネル14における境界16近傍の部
位が、図4に示される如く、下方へ変形する。
【0038】この際、本実施形態の車両のフェンダ構造
では、略上方からの衝撃荷重によってフェンダパネル1
4の折り畳み部40、42、44が、例えば、図4に示
される如く、折り畳み部40の上端P1が下端P2を中
心に車幅外側へ回転し、折り畳み部40が折り畳まれて
変形荷重が低下する。また、取付部14Dの車幅方向外
側となる折り畳み部40に設けられた穴部46が図3に
二点鎖線で示すように、ハット形の角部の角度θが大き
くなる方向、即ち、穴部46が縮小する方向に変形す
る。このため、穴部46がなければ角部以外の部分も変
形することが必要となり、変形荷重が大きくなるが、こ
れを穴部46によって無くすことができるため、変形荷
重が低下する。この結果、衝撃吸収性能を向上できる。
【0039】また、本実施形態では、図2において、折
り畳み部40におけるP1―P2間の長さをS1、P1
―P3間の長さをS2、P3―P4間の長さをS3、P
4―P2間の長さをS4、とすると、これらの長さに
は、S1≒S2−S3+S4の関係があり、折り畳み部
40においては、折り畳み後の上端P1と下端P2との
直線長さが、折り畳み前の上端P1と下端P2との直線
長さに略等しくなる。このため、折り畳み部40が折り
畳まれる際に、新たな屈曲部が生じることが無く、変形
荷重を確実に低減できると共に、折り畳み後に、屈曲部
P4が大きく下方へ突出するのを防止できる。
【0040】また、本実施形態では、図4に示される如
く、折り畳み部40が折り畳まれた場合に、折り畳み部
40の一部(屈曲部P4)が窪み部48内に入るため、
折り畳み部40の一部がエプロンアッパメンバアッパ2
6に当接し、更に屈曲することがなくなるため、変形荷
重を更に低減できる。
【0041】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。
【0042】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】本実施形態では、第1実施形態における折
り畳み部40に代えて、図6及び図7に示される如く、
フェンダパネル14における取付部14Dの車幅方向外
側に大きな穴部60が形成されており、穴部60の車両
後側及び車両前側には、それぞれ第1実施形態と同様に
折り畳み部42と折り畳み部44が形成されている。
【0044】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0045】本実施形態では、図6に示される如く、フ
ェンダパネル14における取付部14Dが、エプロンア
ッパメンバアッパ26の上壁部26Eに固定されてい
る。このため、エプロンアッパメンバアッパ26への取
付部を従来構造のように傾斜壁部に設けないので、フェ
ンダパネル14の取付部14Dが車幅方向内側へ張出し
エンジンルーム71が狭くなることがない。
【0046】一方、フェンダパネル14における車幅方
向内側縁部14A近傍の部位が下方へ変形した場合に
は、略上方からの衝撃荷重によってフェンダパネル14
の折り畳み部42、44が、折り畳まれて衝撃を吸収す
ると共に、穴部60が縮小することで変形荷重が低下す
る。このため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0047】次に、本発明の車両のフェンダ構造におけ
る第3実施形態を図8及び図9に従って説明する。
【0048】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】本実施形態では、第1実施形態における折
り畳み部40、42、44に代えて、図8に示される如
く、フェンダパネル14に大きな穴64が形成されてお
り、フェンダパネル14の取付部が別体とされたブラケ
ット66の取付部66Aに形成されている。即ち、ブラ
ケット66の取付部66Aにエプロンアッパメンバアッ
パ26への取付孔32が形成されており、取付部66A
の車幅方向内側端部66Bが、フードパネル14におけ
るフランジ部14Cに連続して形成された接合部14E
の下面に接合されている。
【0050】また、ブラケット66の上端部にはフラン
ジ部66Cが形成されており、このフランジ部66C
は、傾斜壁部14Bの裏面に接合されている。なお、フ
ランジ部66Cは車両前後方向へ延設されており、前後
方向両端部にはそれぞれ幅広部66Dが形成されてい
る。
【0051】図9に示される如く、穴64は、ボルト3
6を締結するための治具80が入る大きさに設定されて
おり、ブラケット66の取付部66Aとブラケット66
のフランジ部66Cとの間には、略上方からの荷重で折
り畳まれる折り畳み部68が形成されている。即ち、折
り畳み部68は、取付部66Aの車幅方向外側に設けら
れており、折り畳み部68の上下方向中間部には、車幅
方向外側へ突出した屈曲部P7があり、折り畳み部68
の車両前後方向から見た断面形状は、車幅方向外側へ屈
曲したく字状となっている。この結果、図8に示される
如く、折り畳み部68の車両前側と車両後側には、それ
ぞれ穴部72と穴部74が形成されている。
【0052】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0053】本実施形態では、図8に示される如く、フ
ェンダパネル14における取付部66Aが、エプロンア
ッパメンバアッパ26の上壁部26Eに固定されてい
る。このため、エプロンアッパメンバアッパ26への取
付部を従来構造のように傾斜壁部に設けないので、フェ
ンダパネル14の取付部14Dが車幅方向内側へ張出し
エンジンルーム71が狭くなることがない。
【0054】一方、フェンダパネル14における車幅方
向内側縁部14A近傍の部位が下方へ変形した場合に
は、略上方からの衝撃荷重によってフェンダパネル14
の折り畳み部68が、折り畳まれて衝撃を吸収すると共
に、穴部72、74が縮小することで変形荷重が低下す
る。このため、衝撃吸収性能を向上できる。
【0055】また、本実施形態では、フェンダパネル1
4と別体とされたブラケット66に取付部66Aと折り
畳み部68を形成したため、フェンダパネル14の成形
性を考慮せずに、折り畳み部68の形状を設定できる。
この結果、例えば、フェンダパネル14の設計自由度が
向上する。
【0056】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、折り畳み部40、42、44、68の断
面形状はく字状に限定されず、Z状等の他の形状として
も良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の本発明における車両のフ
ェンダ構造は、フードとの見切り部と構造部材との間の
一般面を車幅内側下方に向かう傾斜壁部とし、構造部材
への取付部を略水平としたフェンダパネルを有し、傾斜
壁部と取付部との間に、略上方からの荷重で折り畳まれ
る折り畳み部と、折り畳み部が折り畳まれる時に縮小す
る穴部と、を設けたため、エンジンルームを狭くするこ
となく、衝撃吸収性能を向上できるという優れた効果を
有する。
【0058】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、折り畳み部は、取付部
の少なくとも車両前後側に設けられ、穴部は取付部の車
幅方向外側に設けられるため、エンジンルームを狭くす
ることなく、衝撃吸収性能を向上できるという優れた効
果を有する。
【0059】請求項3記載の本発明は、請求項2に記載
の車両のフェンダ構造において、折り畳み部は、折り畳
み前の上端と下端との直線長さと、折り畳み後の上端と
下端との直線長さが略等しくなるように設定されている
ため、請求項2に記載の効果に加えて、変形荷重を確実
に低減できるという優れた効果を有する。
【0060】請求項4記載の本発明は、請求項2、3の
何れかに記載の車両のフェンダ構造において、構造部材
における折り畳み部に対向する部位に窪み部を設けたた
め、請求項2、3の何れかに記載の効果に加えて、変形
荷重を更に低減できるという優れた効果を有する。
【0061】請求項5記載の本発明は、請求項1に記載
の車両のフェンダ構造において、折り畳み部は取付部の
車幅方向外側に設けられ、穴部は取付部の車両前後側に
設けれたため、エンジンルームを狭くすることなく、衝
撃吸収性能を向上できるという優れた効果を有する。
【0062】請求項6記載の本発明は、請求項5に記載
の車両のフェンダ構造において、折り畳み部は、フェン
ダパネルと別体であるため、請求項5に記載の効果に加
えて、フェンダパネルの成形性を考慮せずに、折り畳み
部の形状を設定できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図2】図5の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造の作用説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両のフェンダ構
造が適用された車両を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車幅方向内側から見た側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る車両のフェンダ構
造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図9】図8の9−9線に沿った拡大断面図である。
【図10】従来の実施形態に係る車両のフェンダ構造を
示す車両前方から見た断面図である。
【符号の説明】
12 フード 14 フェンダパネル 14A フェンダパネルの車幅方向内側縁部(フード
との見切り部) 14B フェンダパネルの傾斜壁部 14D フェンダパネルの取付部 24 エプロンアッパメンバ(構造部材) 26 エプロンアッパメンバアッパ 40 折り畳み部 42 折り畳み部 44 折り畳み部 46 穴部 48 折り畳み部 60 穴部 66 ブラケット 66A ブラケットの取付部(フェンダパネルの取付
部) 72 穴部 74 穴部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードとの見切り部と構造部材との間の
    一般面を車幅内側下方に向かう傾斜壁部とし、構造部材
    への取付部を略水平としたフェンダパネルを有し、 前記傾斜壁部と前記取付部との間に、略上方からの荷重
    で折り畳まれる折り畳み部と、前記折り畳み部が折り畳
    まれる時に縮小する穴部と、を設けたことを特徴とする
    車両のフェンダ構造。
  2. 【請求項2】 前記折り畳み部は、前記取付部の少なく
    とも車両前後側に設けられ、前記穴部は前記取付部の車
    幅方向外側に設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載の車両のフェンダ構造。
  3. 【請求項3】 前記折り畳み部は、折り畳み前の上端と
    下端との直線長さと、折り畳み後の上端と下端との直線
    長さが略等しくなるように設定されていることを特徴と
    する請求項2に記載の車両のフェンダ構造。
  4. 【請求項4】 前記構造部材における前記折り畳み部に
    対向する部位に窪み部を設けたことを特徴とする請求項
    2、3の何れかに記載の車両のフェンダ構造。
  5. 【請求項5】 前記折り畳み部は前記取付部の車幅方向
    外側に設けられ、前記穴部は前記取付部の車両前後側に
    設けれたことを特徴とする請求項1に記載の車両のフェ
    ンダ構造。
  6. 【請求項6】 前記折り畳み部は、前記フェンダパネル
    と別体であることを特徴とする請求項5に記載の車両の
    フェンダ構造。
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