JP2002119235A - 豆腐の製造方法 - Google Patents
豆腐の製造方法Info
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Abstract
法を提供すること。 【解決手段】 大豆1を浸漬工程(S1)、摩砕工程
(S2)、煮沸工程(S3)により加工した後に、分離
工程(S4)により、豆乳3とおから4とに分離する。
分離工程により分離された豆乳3の一部を、取り分け豆
乳5とし、これを大葉6と混合してミキシングする(S
11)。ミキシング後、濾過(S12)した大葉豆乳液
7を分離工程(S4)により分離された豆乳3に混入し
(S5)、にがり8を加えて成型する。これにより、大
葉6特有の色と香りとを有する大葉豆腐を製造すること
ができる。
Description
関し、特に、香草特有の色と香りとを有する豆腐の製造
方法に関するものである。
方法は、第1工程として、大豆を水浸して、十分に含水
させる。第2工程として、この十分に含水してふやけた
大豆に更に水を加え、これを滑らかになるまで潰して呉
を作る。第3工程として、この呉を鍋で煮込む。第4工
程として、その煮込んだ呉を目の細かい布袋等に入れて
絞り、おからと豆乳とに分離する。第5工程として、そ
の分離した豆乳に、ぬるま湯で薄めた凝固剤(にがり)
を2〜3回に分けて素早く混入して固める。第6工程と
して、その固まった豆乳を型に入れて成型する。これら
第1〜第6工程によって豆腐が製造されるが、かかる製
造方法によって製造される豆腐は、大豆とにがりと水と
から成るものであり、その色は白色で、豆腐特有の香り
を有している。
に訴え、「その食品を食してみたい。」という食欲を引
き起こす要因の一つとなる。そこで、豆腐に、白色以外
の別の色をつけるため、原料と成る大豆に黒豆や青豆等
の有色大豆を使用して、その表皮に含まれる色素分で着
色した薄い灰色をした黒豆豆腐や薄い緑色をした青豆豆
腐が製造されている。
る黒豆豆腐や青豆豆腐の色素は薄く、鮮やかな色を出す
ことができないという問題点があった。また、これらの
豆腐に含まれる成分は通常の豆腐と何ら差異がないの
で、その香りは、依然として豆腐特有香りでしかないと
いう問題点があった。
なされたものであり、香草特有の色と香りとを有する豆
腐の製造方法を提供することを目的としている。
めに請求項1記載の豆腐の製造方法は、大豆に水を含ま
せる浸漬工程と、その浸漬工程により浸漬された大豆を
摩砕する摩砕工程と、その摩砕工程により摩砕された大
豆を煮沸する煮沸工程と、その煮沸工程により煮沸され
た大豆を豆乳とおからとに分離する分離工程と、その分
離工程により分離された豆乳に凝固剤を添加して成型す
る成型工程とを備えた豆腐の製造方法において、特に、
前記煮沸工程の後に、香草を混入する混入工程を備えて
いることを特徴としている。
1記載の豆腐の製造方法において、前記香草を液体と共
に粉砕する粉砕工程と、その粉砕工程により液体と共に
粉砕された香草の液汁を濾す濾過工程とを備えており、
前記混入工程は、その濾過工程により濾された香草の液
汁を混入するものであることを特徴としている。
2記載の豆腐の製造方法において、前記混入工程は、前
記濾過工程により濾された香草の液汁を、前記分離工程
により分離された豆乳に混入するものであることを特徴
としている。
2又は3に記載の豆腐の製造方法において、前記粉砕工
程において用いられる液体は豆乳であることを特徴とし
ている。
1から4のいずれかに記載の豆腐の製造方法において、
前記香草の一つは大葉であることを特徴としている。
5記載の豆腐の製造方法において、前記大葉は、前記大
豆100重量部に対して、10〜15重量部混入するこ
とを特徴としている。
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である大葉豆腐の製造方法、即ち、豆腐の
風味と調和のとれた大葉の香りと、鮮やかな抹茶色とを
有する豆腐の製造方法を示したフローチャートである。
水洗いしたのち水に浸ける(S1)。この浸漬により、
大豆1に十分に水を含ませて柔らかくする。浸漬時間
は、気温によって異なり、一般的には夏8〜10時間、
冬18〜20時間程度である。次に、浸漬された大豆1
を石臼やグラインダ等によって摩砕する(S2)。この
時、水を加えながら摩砕するが、この加水量は大豆の約
5倍程度であり、これにより呉2ができる。この呉2を
蒸気釜等で煮沸する(S3)。この際、沸騰してから約
5分程度加熱を続ける。煮沸(S3)によって大豆1中
の成分を多く溶出させることができるからである。煮沸
(S3)した呉2を目の細かい布や絞り機を使って豆乳
3とおから4とに分離する(S4)。
1500ccの豆乳5と350〜525gの大葉6とを
混合してミキサーにかけてミキシングする(S11)。
このミキシングにより大葉6は粉砕され、高濃度の大葉
豆乳液が製造される。ここで、大葉6と共にミキシング
する液体は、S4の工程で分離された豆乳3から取り分
けた豆乳5を用いるのが最適である。大葉豆乳液7は、
後述するように分離された豆乳3に混入(S5)される
ので、同じ濃度の豆乳を媒体とした大葉豆乳液7の方
が、水や濃度の異なる他の豆乳を媒体とする場合に比べ
て、混入する際に(S5)、なじみやすい。また、豆乳
の濃度は豆腐の味に影響を及ぼすので、S4の工程で分
離された豆乳3から取り分けた豆乳5を媒体とした大葉
豆乳液7であれば、製造される豆腐の品質を低下させる
ことがない。
して粉砕しきれない固形状の大葉が混入されているの
で、かかる粉砕されなかった大葉を目の細かい布等を使
って濾過することにより(S12)、固形状の大葉が除
去された大葉豆乳液7が生成される。この大葉豆乳液7
を、S4の工程で分離した豆乳3に混入し(S5)、更
に、100〜150gの凝固剤としてのにがり8をぬる
ま湯で溶かしたものを添加して、大葉豆乳液7が混入さ
れた豆乳3を凝固させた後、成型して豆腐を完成する
(S6)。なお、にがり8を混ぜる時の力加減は、豆腐
の味を決める重要なポイントとなるので、大葉豆乳液7
は、にがり8を添加(混入)する前に混入して、均一な
濃度にしておくことが肝要である。
2の各工程により、豆腐の風味と調和のとれた大葉の香
りと、鮮やかな抹茶色とを有する豆腐が製造される。特
に、大葉豆乳液7は、煮沸工程(S3)の後に、豆乳3
に混入されるので、加熱による大葉6の香りの減少を防
ぐことができる。
説明する。前記した第1実施例の大葉豆腐の製造方法
は、大葉豆乳液7を分離工程(S4)の後に混入した
が、これに対し、第2実施例の大葉豆腐の製造方法で
は、大葉豆乳液22を分離工程(S22)の前に混入す
るようにしている。尚、第1実施例と同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。
た略1500ccの豆乳21と350〜525gの大葉
6とを混合してミキサーにかけてミキシングし(S1
1)、予め大葉豆乳液22を製造しておく。この大葉豆
乳液22には、依然として粉砕しきれない固形状の大葉
が混入されている。
(S3)の呉2に混入し(S21)、その後、分離工程
(S22)によって、豆乳23とおから24とに分離す
る。すると、ミキシング(S11)で粉砕しきれなかっ
た固形状の大葉は、おから24と共に豆乳23から分離
されるので、前記した第1実施例の濾過工程(S12,
図1参照)を省略しつつ、第1実施例の場合と同様に、
豆腐の風味と調和のとれた大葉の香りと、鮮やかな抹茶
色とを有する豆腐を製造することができる。
1は、S22の分離工程で分離した豆乳23ではないの
で、S21の混入工程によって異なった豆乳が混入され
ることになる。このため、製造される豆腐に若干の品質
低下が生じるものの、大葉豆乳液21をあらかじめ製造
しておくことが可能となるので、大葉豆腐の生産性を向
上させることができるのである。
3と分離されるおから24は、ミキシング(S11)で
粉砕しきれなかった大葉を含むと共に、その大葉の緑色
の色素が付着した、いわゆる「大葉入りおから24」と
なる。
本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発
明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能で
あることは容易に推測できるものである。
用いて説明したが、香草は必ずしも大葉に限られるもの
ではなく、ハーブ、クレソン、べに花等を用いてもよ
く、また、わさび、ゆず等であってもよい。
ば、混入工程によって香草が混入されるので、白色で豆
腐特有の香りを有する一般的な豆腐と異なり、香草特有
の色や香りを有する豆腐を製造することができるという
効果がある。また、かかる混入工程は、摩砕された大豆
を煮沸する煮沸工程の後に行われるので、香草を加熱す
ることによるその香草の香りの減少を防ぐことができる
という効果がある。
請求項1記載の豆腐の製造方法の奏する効果に加え、香
草は、粉砕工程により液体と共に粉砕され、更に濾過工
程により濾されて香草の液汁とされた後に、混入工程に
よって混入される。即ち、濾過工程によって固形状の香
草が取り除かれた香草の液汁とされ、その香草の液汁が
混入工程によって混入されるので、香草の固形物の含有
されない、舌触りの良い豆腐を製造することができると
いう効果がある。
請求項2記載の豆腐の製造方法の奏する効果に加え、濾
過工程により濾された香草の液汁は、混入工程によっ
て、分離工程により分離された豆乳に混入される。よっ
て、分離工程により分離されるおからに、香草の色や香
りを付着させることなく、そのおからを通常のおからと
して製造することができるという効果がある。
請求項2又は3に記載の豆腐の製造方法の奏する効果に
加え、粉砕工程において、香草に混合される液体として
は豆乳が使用される。ここで、香草の粉砕は香草だけで
は行い得ないので、粉砕時には何等かの液体を香草に混
合する必要がある。しかし、この粉砕時に混合される液
体も、香草の液汁を構成し、混入工程によって、粉砕さ
れた香草と共に豆乳に混入されるので、その液体の種類
は製造される豆腐の品質に影響を与える。請求項4記載
の豆腐の製造方法によれば、かかる液体として豆乳を使
用しているので、製造される豆腐の品質を低下させるこ
とない、香草の液汁を製造することができるという効果
がある。なお、分離工程で分離された豆乳を使用する場
合には、一層効果的である。
請求項1から4のいずれかに記載の豆腐の製造方法の奏
する効果に加え、香草の一つとして大葉が用いられる。
大葉は他の香草に比べて、製造される豆腐に、色や香り
を効果的に付着させることができるという効果がある。
請求項5記載の豆腐の製造方法の奏する効果に加え、大
葉は、大豆100重量部に対して10〜15重量部混入
される。かかる混入割合により、製造される豆腐に、最
も鮮やかな抹茶色と、豆腐の風味と調和のとれた大葉の
香りとを付着させることができるという効果がある。
したフローチャートである。
ローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 大豆に水を含ませる浸漬工程と、その浸
漬工程により浸漬された大豆を摩砕する摩砕工程と、そ
の摩砕工程により摩砕された大豆を煮沸する煮沸工程
と、その煮沸工程により煮沸された大豆を豆乳とおから
とに分離する分離工程と、その分離工程により分離され
た豆乳に凝固剤を添加して成型する成型工程とを備えた
豆腐の製造方法において、 前記煮沸工程の後に、香草を混入する混入工程を備えて
いることをことを特徴とする豆腐の製造方法。 - 【請求項2】 前記香草を液体と共に粉砕する粉砕工程
と、その粉砕工程により液体と共に粉砕された香草の液
汁を濾す濾過工程とを備えており、 前記混入工程は、その濾過工程により濾された香草の液
汁を混入するものであることを特徴とする請求項1に記
載の豆腐の製造方法。 - 【請求項3】 前記混入工程は、前記濾過工程により濾
された香草の液汁を、前記分離工程により分離された豆
乳に混入するものであることを特徴とする請求項2に記
載の豆腐の製造方法。 - 【請求項4】 前記粉砕工程において用いられる液体は
豆乳であることを特徴とする請求項2又は3に記載の豆
腐の製造方法。 - 【請求項5】 前記香草の一つは大葉であることを特徴
とする請求項1から4のいずれかに記載の豆腐の製造方
法。 - 【請求項6】 前記大葉は、前記大豆100重量部に対
して10〜15重量部混入することを特徴とする請求項
5に記載の豆腐の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000316642A JP4180232B2 (ja) | 2000-10-17 | 2000-10-17 | 豆腐の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104738196A (zh) * | 2013-12-31 | 2015-07-01 | 王汉文 | 一种紫苏豆腐的制作方法 |
-
2000
- 2000-10-17 JP JP2000316642A patent/JP4180232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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