JP2002119161A - 海草育成装置 - Google Patents

海草育成装置

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JP2002119161A
JP2002119161A JP2000317422A JP2000317422A JP2002119161A JP 2002119161 A JP2002119161 A JP 2002119161A JP 2000317422 A JP2000317422 A JP 2000317422A JP 2000317422 A JP2000317422 A JP 2000317422A JP 2002119161 A JP2002119161 A JP 2002119161A
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Japan
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seaweed
artificial
seed
seed mat
unit
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JP2000317422A
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Seiji Kikuchi
池 誠 治 菊
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Tokyo Jimu Service KK
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Tokyo Jimu Service KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海草の播種作業が容易できるようにして播種
費用を安価にでき、海底の砂面変動を制限して海草の育
成条件を適正に保つことができるようにした海草育成装
置を提供する。 【解決手段】 方形に編まれた基体ネット(11)と、
基体ネット(11)に取り付けられた人工海草(12)
で構成されている人工海草ユニット(10)を用いた海
草育成装置(17)において、海草の種子を配置した種
子マット(1)を海底(15)に敷き、種子マット
(1)を止具(16)で海底(15)に固定し、種子マ
ット(1)上に前記人工海草ニット(10)を敷き、人
工海草ユニット(10)を止具(16)で固定してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海草、例えばアマ
モを育成するための海草育成装置に関し、特に播種作業
が容易で、育成条件が適正に保たれるようにした海草育
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海草の生育条件としては、海水の流速、
波高、相対照度、年平均の透明度等についての基準が知
られている。特にアマモでは、さらに砂面変動と水中光
量を考慮して適地を決定すべきことも知られている。多
くの研究により下限水深は、アマモが生育できる水中光
量の限界地点はDL−5m付近であることが解かってい
る。また、播種を行う場所は、現在10cm程度の砂面
変動であるならば、人工的に砂面を安定させる手段を設
けて数cm程度の砂面変動に押える必要がある。そし
て、波浪遮蔽のある海域では、アマモが自然に密生して
いることが知られている。
【0003】本出願人は、特願平11−306533号
において、人工海草を用いて波浪及び砂面変動を抑えた
海草育成装置を提案している。この海草育成装置は、人
工海草で囲われたアマモの育成場に、アマモの種子、
砂、及び蠣殻を詰めた袋を適宜間隔に配置している。こ
のようにアマモの種子を詰めた袋を一つ一つ配置するの
で、播種は困難な作業となり、播種間隔も一定せず、ア
マモの生育が斑となり易い。また、アマモの育成場を人
工海草で囲っているだけなので、波浪の強い海域では砂
面変動を充分に抑えることができず、アマモの種子が砂
に埋まり、発芽しない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した様
な従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、海
草の播種作業が容易できるようにして播種費用を安価に
でき、海底の砂面変動を制限して海草の育成条件を適正
に保つことができるようにした海草育成装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体ネット
と、基体ネットに取り付けられた人工海草で構成されて
いる人工海草ユニットを用いた海草育成装置において、
海草の種子を配置した種子マットを海底に敷き、種子マ
ットを止具で海底に固定し、種子マット上に前記人工海
草ニットを敷き、人工海草ユニットを止具で固定してい
る。
【0006】また、本発明は、基体ネットと、基体ネッ
トに取り付けられた人工海草で構成されている人工海草
ユニットを用いた海草育成装置において、海草の種子を
配置した種子マットを海底に敷き、種子マットを止具で
海底に固定し、種子マットの周囲に前記人工海草ニット
を敷き、人工海草ユニットを止具で固定している。
【0007】このように種子シートを海底に敷くように
しているので、凸凹の海底でも敷くことができ、海草の
播種作業が容易となり、播種費用を安価にできる。ま
た、種子シートは工場で生産できるので、種子を均一に
配置し、種子と共に肥料及び育成剤を含ませることによ
り海草の育成斑が生じることがなくなる。さらに、人工
海草により砂面変動を制限しているので、海草の育成条
件を適正に保つことができる。そして、種子マット及び
人工海草ユニットを止具で海底に固定しているので、強
い波浪及び潮流によっても流されることがない。さら
に、海草が育ったならば、人工海草ユニットを取り除く
ことができるので、海草の生育はより促成され、人工海
草ユニットを合成樹脂製としても公害を発生することが
ない。
【0008】そして、前記種子マットは、2枚の天然繊
維のシート間に海草の種子、肥料、及び成長剤等を配置
した種子シートと、この種子シートの上に設けられた天
然繊維の押えネットで構成されているので、種子シート
は自然に分解されて海草の肥料となり、公害が発生した
り、魚類に悪影響を及ぼすことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照にして、本
発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、種子
マット1は、種子シート2と押えネット3で構成されて
いる。種子シート2は、下シート4上に海草、例えばア
マモの種子5、肥料6、及び成長剤7等を所定間隔に配
置し、種子5等を挟むようにして下シート4上に上シー
ト8を設けている。そして、種子シート2上には、約1
〜3cm間隔で編まれた押えネット3が設けられてい
る。
【0010】下シート4及び上シート8は、公害防止及
び魚類等への影響を考慮し、羊毛、綿、又は麻等の天然
繊維製の不織布又は水にとけやすい紙或いは布が好適に
実施できる。同様に、押えネット3は、麻、羊毛、又は
綿等の天然繊維製の紐が好適に実施できる。
【0011】図2に示すように人工海草ユニット10
は、基体ネット11と人工海草12で構成されている。
基体ネット11は、全体的に方形を形成され、そして約
10cm間隔で編まれている。そして、基体ネット11
には、3cm〜50cm程度の人工海草12が取り付け
られている。この人工海草12の長さは、海草育成装置
が造成される海域の波浪及び潮流の強さにより適宜選択
される。
【0012】基体ネット11は、強度を考慮し、合成樹
脂製の紐が好適に実施できる。同様に、人工海草12は
合成樹脂製の葉状体が好適に実施できる。次に、上述し
た種子マット1と人工海草ユニット10を用た海草育成
装置について説明する。
【0013】図3に示すように、種子マット1を海底1
5に敷き、押えネット3の部分を複数個の止具16で適
宜間隔に海底15に固定する。そして、種子マット1の
上に人工海草ユニット10を敷き、基体ネット11の部
分を複数個の止具16で適宜間隔に海底15に固定し、
海草育成装置17を造成する。
【0014】なお、図4に示すように、種子マット1及
び人工海草ユニット10を止める止具16としては、逆
U字状の止具16a、逆J字状の止具16b、T字状の
止具16c等、任意の形状の止具が使用できる。
【0015】図5に示すように、数日後には種子5が発
芽し、海草の芽5aは種子マット1の上シート8を突き
抜けて押えネット3の間から伸び、さらに人工海草ユニ
ット10の基体ネット11の間から伸びる。そして、海
草の根5bは種子マット1の下シート4を突き抜けて海
底15に根を張る。このようにして、海草は生育し、種
子マット1の肥料6及び育成剤7により大きく育つ。そ
して、海草が育ったならば、人工海草ユニット10を取
り除く。
【0016】このように種子マット1を海底15に敷く
ようにしているので、凸凹の海底15にも敷くことがで
き、海草の播種作業が容易にでき、播種費用を安価にで
きる。また、種子マット1は工場で生産できるので、種
子を均一に配置し、種子5と共に肥料6及び育成剤7を
含ませることにより、海草が良く育ち育成斑が生じるこ
とがない。さらに、人工海草12により砂面変動を制限
しているので、海草の育成条件を適正に保つことができ
る。そして、押えネット3及び基体ネット11の部分を
止具16で海底15に固定しているので、種子マット1
及び人工海草ユニット10は海底15に強固に固定さ
れ、強い波浪及び潮流によっても流されることがない。
さらに、海草が育ったならば、人工海草ユニット10を
取り除くことができるので、海草の生育はより促成さ
れ、合成樹脂製であっても公害を発生することがない。
また、種子マット1は天然繊維製であるので自然に分解
されて海草の肥料となり、公害が発生したり、魚類に悪
影響を及ぼすことがない。
【0017】上述した海草育成装置17は種子マット1
に上に人工海草ユニット10を敷いているが、種子マッ
ト1と人工海草ユニット10は他の配置でもよい。
【0018】図6に示すものは、種子マット1の海岸側
20を除いた3方を人工海草ユニット10で囲ったもの
である。このような形状にすることにより、波浪を押え
て砂面変動を防止し、海草の育成に適した環境とするこ
とができる。
【0019】また、図7に示すものは、種子マット1の
周囲を人工海草ユニット10で囲ったものである。この
ような形状にすることにより、海岸20側からの波浪も
押えられて砂面変動がより完全に防止され、海草の育成
に適した環境とすることができる。
【0020】
【発明の効果】以下に本発明の海草育成装置の効果を記
載する。 (1) 種子マットを海底に敷くようにしているので、
凸凹の海底でも敷くことができ、海草の播種作業が容易
にでき、播種費用を安価にできる。 (2) 種子マットは工場で生産できるので、種子を均
一に配置し、種子と共に肥料及び育成剤を含ませること
により海草が良く育ち、育成斑が生じることがない。 (3) 人工海草により砂面変動を制限しているので、
海草の育成条件を適正に保つことができる。 (4) 押えネット及び基体ネットの部分を止具で海底
に固定しているので、種子マット及び人工海草ユニット
は海底に強固に固定され、強い波浪によっても流される
ことがない。 (5) 海草が育ったならば、人工海草ユニットを取り
除くことができるので、海草の生育はより促成され、合
成樹脂製であっても公害を発生することがない。 (6) 種子マットは天然繊維で出来ているので、自然
に分解されて海草の肥料となり公害が発生したり、魚類
に悪影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の海草育成装置の種子マットの斜視図。
【図2】本発明の海草育成装置の人工海草ユニットの斜
視図。
【図3】本発明の海草育成装置の造成状態を示す斜視
図。
【図4】止具の正面図。
【図5】本発明の海草育成装置の海草が生育した状態の
断面図。
【図6】海草育成装置の他の実施の形態の平面図。
【図7】海草育成装置のさらに他の実施の形態の平面
図。
【符号の説明】
1・・・種子マット 2・・・種子シート 3・・・押えネット 4・・・下シート 5・・・種子 6・・・肥料 7・・・育成剤 8・・・上シート 10・・・人工海草ユニット 11・・・基体ネット 12・・・人工海草 15・・・海底 16・・・止具 17・・・海草育成装置 20・・・海岸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体ネットと、基体ネットに取り付けら
    れた人工海草で構成されている人工海草ユニットを用い
    た海草育成装置において、 海草の種子を配置した種子マットを海底に敷き、種子マ
    ットを止具で海底に固定し、種子マット上に前記人工海
    草ニットを敷き、人工海草ユニットを止具で固定したこ
    とを特徴とする海草育成装置。
  2. 【請求項2】 基体ネットと、基体ネットに取り付けら
    れた人工海草で構成されている人工海草ユニットを用い
    た海草育成装置において、 海草の種子を配置した種子マットを海底に敷き、種子マ
    ットを止具で海底に固定し、種子マットの周囲に前記人
    工海草ニットを敷き、人工海草ユニットを止具で固定し
    たことを特徴とする海草育成装置。
  3. 【請求項3】 前記種子マットは、2枚の天然繊維のシ
    ート間に海草の種子、肥料、及び成長剤等を配置した種
    子シートと、この種子シートの上に設けられた天然繊維
    の押えネットで構成されている請求項1又は2に記載の
    海草育成装置。
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