JPH08130999A - 海藻類の付着基質及び繁殖方法 - Google Patents

海藻類の付着基質及び繁殖方法

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JPH08130999A
JPH08130999A JP27389394A JP27389394A JPH08130999A JP H08130999 A JPH08130999 A JP H08130999A JP 27389394 A JP27389394 A JP 27389394A JP 27389394 A JP27389394 A JP 27389394A JP H08130999 A JPH08130999 A JP H08130999A
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seaweed
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seaweeds
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Kazuo Sano
和生 佐野
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OGURA BOEKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 海藻類の付着基質に関し、海藻類の繁殖、天
然もしくは人工採苗、付着海藻類の移植、海中造林、そ
の他において有利に使用できる付着基質の提供を目的と
する。 【構成】 海藻類の付着基質を、不織布状基体あるいは
編織物基体を含んでなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海藻類の付着基質及び繁
殖方法に関し、さらに詳しく述べると、短繊維からなる
不織布等の不織布状基体もしくは編織物からなる基体を
含んでなる海藻類の付着基質、そしてこのような付着基
質を水槽中もしくは海中で使用した海藻類の繁殖方法に
関する。なお、本願明細書において、「海藻類」とは、
広い意味で用いられており、褐藻類、例えばコンブ、ワ
カメ、アラメ、カジメ、ホンダワラ等、紅藻類、緑藻類
などの各種の海藻類を指し、また、海藻類の発生体と
は、海藻類の胞子(遊走子)、卵、幼胚、幼芽、幼葉な
どを包含し、場合により海藻類の成葉も包含する。ま
た、「水槽中」とは、海藻類の繁殖のための海水を収容
した任意の規模の容器等を指し、そして「海中」とは、
沿岸部から沖合までの、場合により汽水域を含めた広い
領域を指し、かかる領域の底層部、中層部及び表層部の
いずれであってもよい。さらにまた、海底の状況は、砂
層、砂利層、岩場等、どのようなものであってもよい。
本発明は、海藻類の繁殖においてはもちろんのこと、天
然もしくは人工採苗、海藻類の直接的利用、付着海藻類
の移植、海中造林、固着性生物の増養殖、産卵場の造
成、その他の分野において広く利用することができる。
【0002】
【従来の技術】最初に、海藻類の成育について説明す
る。海藻類は、それらの葉体から栄養塩類を吸収して成
育する。海藻類の根は、葉体を固定する機能だけを司
り、栄養吸収についての機能は有しないので、特に仮根
(根状部分を指す)と呼ばれている。褐藻類や紅藻類な
どの海藻類の葉体は、仮根により基質(海藻類が着生し
て生長すべき部位を「基質」あるいは「付着基質」と呼
ぶ)に着生し、生長する。換言すると、海藻類が仮根に
より基質に付着することは、海藻類の海中における繁茂
状態を支配する重要な条件である。従って、海藻類を基
質に付着させる場合、初期の付着状態が強固に行なわれ
れば行われるほど、海藻類は順調に生長し、反対に付着
状態が不十分であると、波浪や潮の流れにより基質から
剥離され、海藻類が生長及び繁茂するまでに至らない。
【0003】従来、仮根による基質に対する付着を強固
に行わせて海藻類を海中で繁茂させるために、いろいろ
な技法がとられている。例えば、海中の岩盤面の清掃、
付着基質としての砕石やコンクリートブロックの投入、
人工付着基質としての人工もしくは合成繊維の撚糸、撚
糸を用いたロープや網地、板状、多孔管状のプラスチッ
ク成形品、平滑又は凹凸状のコンクリート板等の配設又
は投入などの技法が広く実施されており、また、海藻類
の付着効果をさらに高めるために、コンクリート板等の
製品の表面に特殊組成の塗料を施すなどの海藻増養殖法
などもとられている。さらに、上記のような技法が十分
な効果を奏し得ない海域においては、海藻類の幼体を予
め撚糸等に付着させた後、岩石に巻き付けて固定するこ
と、ある程度生長した幼体をロープで岩盤などに固定し
て、仮根による直接の付着を補助すること、などの技法
も行われている。これらの技法は、特に、磯焼け現象で
消滅した藻場の修復造成や、海中造林の造成技術として
使用されている。
【0004】しかしながら、上記したような従来の海藻
類繁殖方法は、特にそれらにおいて用いられる付着基質
に原因していろいろな解決すべき問題点を有している。
例えば、撚糸を用いたロープや網地の場合には、繊維の
撚りが強固なために、二次仮根が繊維間に侵入すること
はたとえ一部分であっても難しく、撚糸間に仮根組織が
入ることはない。ロープや網地以外の基質では、基質表
面にざらつきがある場合には、同一投影面積でも凹凸に
よる仮根基底部との実表面積が広いことから仮根の付着
状態は良いけれども、以下に詳述する本発明の基質のよ
うに仮根が基質の一部を巻き込むといったようなことは
起こらない。
【0005】そして、基質表面に生物膜などが付着する
と、折角のざらつきも機能しなくなる。すなわち、付着
基質の表面に微生物や植物性又は動物性の付着性生物が
付着し、あるいはさらにこれらの微生物や付着性生物の
膜が生成されると、たとえ海藻類の卵や幼胚が付着して
も、発芽体がそれらの仮根を介して基質に付着できない
という欠点を共通して有している。また、上記のような
付着性生物等の障害がなくとも、岩盤などの基質の表面
はミクロ的には平滑であることが多く、従って、海藻類
の卵や幼胚が一次仮根を出して基質に付着したとして
も、基質に対する付着力は少しも強固ではなく、二次仮
根形成による付着器官による強固な付着が行われるまで
の間に、波浪や潮の流れの影響で容易に剥離及び脱落
し、海藻類の生長及び繁茂に至らないことが屡々であ
る。また、基質に対する付着力が弱い場合には、付着器
官が形成されて海藻類も生長していくとしても、自然に
基質から脱落する確率がかなり大きい。なお、ここで、
「一次仮根」とは、海藻類の卵や幼胚が基質に対する付
着のために初期に形成する仮根で、付着固定力が弱いた
めに、発芽しても潮で流されやすく、波浪の条件によっ
ては簡単に剥離する。これに対して、「二次仮根」と
は、一次仮根で基質に付着した後、幼芽から葉体への生
長に伴い付着固定力の強化のために新たに付着器官とし
て形成される仮根を指し、生長に伴い発達する。二次仮
根は、その形成後、葉体が枯死するまでの長い期間、基
質に対する付着機能を発揮し、継続する。
【0006】上記したように付着基質に原因した問題が
あり、また、海藻類の基質への付着が十分であるか否か
を支配する最大の要因は仮根にあるにもかかわらず、従
来の技術では、積極的な対応も、何らの注目すべき提案
もなされていない。実際、例えば海藻類の養殖や藻場形
成、海中造林などの分野では、主に一次仮根による付着
までを人為的に管理しているに過ぎず、一次仮根形成後
の時期については、自然の成り行きに任せているのが現
状である。一次仮根の形成後の時期は、海藻類が様々な
環境条件に対応していかなければならず、また、海藻類
の増養殖の成果は付着器官としての二次仮根形成までの
過程に大きく影響を受けるので、最も重要な時期であ
る。
【0007】さらに加えて、従来の技術の場合、幼芽、
幼葉等の幼体に対する食害対策も十分でない。磯焼け後
の藻場の修復造成域や、海中造林などによる藻場形成域
においては、使用する付着基質における海藻類の付着密
度が低いので、海藻類が幼芽のうちにウニやアワビ、藻
食性魚類などの生物によりその殆どが捕食されて、藻場
形成に至らないことが屡々である。海藻類は、ある程度
の大きさまで生長すると、生物による捕食を受けなくな
るので、これを利用して高密度付着(海藻類の絶対生存
数の確保)により食害対策を講ずることが考えられる。
しかし、従来の技術では、海藻類の生存数を大量に確保
することは困難である。
【0008】その他に、従来の付着基質の場合、それを
海中で使用した時に、適用が煩雑となる場合が多いばか
りか、適用する場所が制限されることも屡々である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従っ
て、上記したような従来の技術の問題点を解消すること
にある。本発明の第1の目的は、海藻類の一次仮根によ
る初期付着密度を高くすると同時に、海藻類の付着固定
を確実にする二次仮根の発達を可能にし、しかも広い領
域に容易に適用可能であり、幼芽、幼葉等の幼体に対す
る食害対策にも優れたような、海藻類のための改良され
た付着基質を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、実施が容易で、し
かも歩留りが良いような、海藻類の繁殖方法を提供する
ことにある。本発明の上記以外の目的は、以下の詳細な
説明から容易に理解することができるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的は、
本発明に従うと、不織布状基体を含んでなることを特徴
とする海藻類の付着基質によって達成することができ
る。本発明による付着基質において、不織布状基体は、
好ましくは、天然もしくは合成の短繊維及び、必要に応
じて、長繊維からなる不織布である。不織布の繊維は、
天然もしくは合成のいずれであってもよく、必要に応じ
て混合されていてもよい。また、前記基体は、必要に応
じて、繊維以外の材料から形成された不織布状構造物で
あることができる。さらに、本発明において用いられる
不織布状基体は、単層構造物でも積層構造物でもよい。
【0012】本発明において用いられる不織布状基体
は、好ましくは、それに組み合わされた補強材を有して
いる。ここで、補強材は、基体を補強する機能を奏する
限りにおいていかなる材料でも、いかなる形状でも、そ
して基体とのいかなる組み合わせであってもよい。例え
ば、補強材の材料は、天然及び合成の材料のなかから任
意に選択して使用することができ、好ましくは、海水中
で十分な強度及び耐性を維持できる材料である。補強材
の形状は、フィルム、シート、テープ、ロープ、ネット
等、任意の形状を選択することができる。そして、基体
と補強材の組み合わせは、基体の少なくとも一表面に補
強材を接着、縫い付け、ニードリング等の手段により適
用すること、基体と補強材とで任意の層構成の積層体と
すること、などを包含する。
【0013】上記した第1の目的はまた、本発明に従う
と、編織布からなる基体を含んでなることを特徴とする
海藻類の付着基質によって達成することができる。ここ
で、基体を構成する編織物は、上記したようないろいろ
な天然もしくは合成繊維から導かれた各種の糸もしくは
ストランドをほぼ直角に交錯させて得られる織布、各種
の糸のストランドを編成して得られる編布などを包含す
る。この基体も、先に説明した不織布状基体の場合と同
様、それに組み合わされた補強材を有していてもよい。
【0014】さらに、上記した第2の目的は、本発明に
よれば、上記したような付着基質に海藻類の発生体を付
着させ、前記付着基質の微細間隙において前記海藻類の
一次仮根及び二次仮根を順次発達させることを含んでな
ることを特徴とする海藻類の繁殖方法によって達成する
ことができる。本発明による海藻類の繁殖方法は、通常
行われているように海洋で行うことができ、しかし、必
要に応じて、陸上で、例えば海水を収容した水槽中で行
ってもよい。特に人工採苗や付着海藻の移植等を目的と
する場合、水槽中で仮根が着生するまで繁殖を行い、そ
の後に海中繁殖に切り換えることがてきる。このように
することによって、海藻の生殖器巣から放出された卵
や、生殖器巣表面で卵割後に仮根発芽を始めた幼胚は、
最初は付着力がなくて基質に乗っているだけであって
も、水槽中で潮流の影響などで流されることがないの
で、一次仮根を形成して基質に弱く付着し、次いで本格
的な付着器官の二次仮根を伸出して強固に基質に着生す
る環境で保たれることとなる。なお、このような海藻類
の繁殖に望ましい環境は、本発明の場合、水槽中でなく
ても十分に提供することができる。
【0015】
【作用】本発明は、海藻類の一次仮根から付着器官とし
ての二次仮根形成までを含めた育成基質に係わる問題を
解決したものである。以下、このことを添付の図面を参
照しながら説明する。本発明の好ましい一例において、
海藻類用の付着基質は、図1に略示されるように、短繊
維2がランダムに絡み合った不織布1(基体)からな
る。この付着基質を海底に配置すると、海藻類の発生
体、例えば図示のようなコンブの胞子(遊走子)3が流
れてきた場合、短繊維2のケバでこれが捕捉され、そこ
における一次仮根の形成が可能となる。短繊維2のケバ
によるコンブの胞子3の捕捉率は、従来の付着基質より
も格段に高率である。このことは、従来の繊維材料を使
用した付着基質の場合、胞子等の付着を阻害するという
理由からケバだちの繊維は不適当と見なされ、その使用
前にケバを焼き除く作業が行われていたこととは、対照
的であり、また、以下に明らかにする顕著な効果から、
画期的な技術であると言える。
【0016】図2は、図1に示した例の変更例であり、
ここでは海藻類の発生体としてのワカメの卵4が捕捉さ
れる状態を示している。なお、図1ではコンブの胞子の
例を、そしてこの図2ではワカメの卵の例を示したけれ
ども、通常、褐藻類のコンブ、ワカメ、アラメ、カジメ
などは、配偶体による受精卵からの発芽体(胞子体)の
仮根により、また、ホンダワラ類は、受精卵からの配偶
体からの芽生えでの仮根により、それぞれ基質に付着す
ることが可能である。また、本発明者の知見によれば、
海藻類の卵や幼胚などの発芽体は、本発明の付着基質を
使用した場合、その基質の基体表面にある無数の凹凸に
はまり込むために、たとえ一次仮根の付着力が弱くて
も、二次仮根の発達に至るまで、潮の流れ等による移動
作用に耐えることができ、よって付着の歩留り向上を計
ることができる。
【0017】図3は、図1に示したコンブの胞子が生長
して幼体5となった状態を示している。図示されるよう
に、幼体5の一次仮根が、不織布1の短繊維2のケバで
安定的に保護されるとともに、適度に絡み合った短繊維
2の間隙に深く侵入して強固な付着が確保されている。
図4は、図3に示したコンブの幼体がさらに生長して葉
体6となった状態を示してる。この段階では、葉体6の
根は、二次仮根となっており、付着器官として満足し得
る十分な太さを有している。付着強度も顕著であり、潮
の流れや波浪などによって不織布1から剥離されるよう
なこともない。
【0018】図3及び図4の一次仮根及び二次仮根の付
着に関連して説明すると、本発明では、適切な付着基質
が選択されたので、一次仮根による付着発芽体を、波浪
や潮の流れなどの影響を受けにくくすることで、発芽体
の脱離や流失を防止し、さらに、付着器官としての二次
仮根を十分に生長発達させることで、初期幼体の確保を
行うことができる。本発明によると、発芽体の一次仮根
が、繊維との及び繊維間での接触の結果として基質に対
する付着力を増強し、脱落や流失の発生を防止でき、大
量に発芽体を確保できる。また、生長に伴い二次仮根が
発達すると、二次仮根は、その接触部が繊維の内部にま
で及び、あたかも、個々の繊維を付着器官の仮根組織に
抱き込む形になり、基質に強固に付着することができ
る。このように繊維間にまで仮根組織が侵入可能である
ので、基質の表面に付着生物膜が存在しても、仮根の基
質に対する付着が可能である。本発明の基質では、他の
従来の基質においておこるような、弱い付着や付着不能
は認められない。この基質に対する仮根の付着は、仮根
の生長につれて強固なものとなり、仮根が二次仮根の状
態ともなると、その付着及び発達状態は、外見上他の基
質に付着している状態と見分けが付かない状態となる。
実際、本発明の基質は、これまで最も付着が良好である
とされてきた表面にざらつきをもつコンクリート製の付
着基質と比較して、基質表面の汚れの影響を受けず、ま
た、生長繁茂の期間が長期に及んでも、その間における
仮根の剥離は非常に少ない。
【0019】さらに、本発明の基質の場合、海藻類を高
密度で付着させることができ、したがって、付着せしめ
られた海藻類のウニ、アワビ、その他の藻食性生物によ
る損失率(食害比率)を大幅に低下させ、生存する海藻
類、換言すると、残された海藻類の絶対数を確保するこ
とができる。食害は、害としてではなく、むしろ自然の
間引き作用として、有利に活用することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明をその好ましい態様及び実施例
について詳細に説明する。本発明による海藻類の付着基
質は、上記したように、不織布状基体を含んでなること
を特徴とする。ここで、「不織布状基体」とは、その基
体が不織布そのものであってもよく、あるいは不織布と
同様な性状(マイクロポア等のような微細な間隙の存
在、表面のケバ、適度な機械的強度など)を有する任意
の材料であってもよいことを意味する。不織布状基体
は、天然もしくは合成の繊維材料、プラスチック材料、
その他から任意に形成することができる。
【0021】不織布状基体は、好ましくは、不織布であ
る。ここで使用する不織布は、短繊維及び、必要に応じ
て、長繊維を機械的に平行に、直行させて、あるいはラ
ンダムに配列し、さらにバインダまたはその他の結合性
材料、例えば澱粉、ポリビニルアルコール、塩化ビニ
ル、ゴムラテックスなどの融着によって、短繊維等を相
互に結合及び絡合させること、あるいは結合性材料の代
わりにニードルパンチ等の手段を用いて刺し縫い及び定
着させること、によって製造したマット、ウェブ、フェ
ルトなどを包含する。不織布の繊維は、天然もしくは合
成のいずれであってもよく、必要に応じて混合あるいは
混紡されていてもよい。適当な繊維としては、例えば木
綿、麻などの天然繊維、及び例えばポリアミド系繊維
(ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(商品名「テト
ロン」など)、ポリウレタン系繊維、ポリオレフィン系
繊維、ポリスチレン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポ
リ塩化ビニリデン系繊維、ポリ弗化エチレン系繊維、ポ
リアクリロニトリル、ポリビニルアルコール系繊維など
の合成繊維を挙げることができる。さらに、不織布の繊
維として、天然もしくは合成の生分解性高分子材料、例
えばポリエステル、ポリビニルアルコールなども、海洋
汚染の防止や漁場や海洋の生態系への悪い影響を回避す
るため、有利に使用することができる。不織布は、必要
に応じて、繊維以外の材料から形成されたものであっも
よい。
【0022】本発明の実施において、上記のような不織
布は、その使途等に応じて、単層構造物であってもよ
く、あるいは積層構造物でもよい。単層構造体は、例え
ば、図5に斜視図で示すように不織布1からなることが
でき、また、積層構造体は、図5に示すような不織布1
の複数枚を積層したもの、あるいは図5に示すような不
織布1を1枚もしくはそれ以上のその他のシート状材料
と一緒に積層したものである。積層構造体の層構成は、
それが本発明の所期の効果に悪い影響を及ぼさない限
り、限定されるものではない。積層構造体は、一体的に
結合せしめられていることが好ましい。
【0023】本発明による付着基質を構成する不織布状
基体は、任意の形状を有することができる。しかし、海
藻類の繁殖に用いることと、従来の付着基質の欠点等を
考慮すると、シート、マット等のようにフラットで大面
積をカバーし得るような形状とすることが推奨される。
特に、本発明の付着基質で大面積を覆うことは、海藻、
魚介類等の養殖で大きな問題となっている磯焼けの対策
に効果的である。磯焼けは、周知のように、石灰藻が岩
礁等の表面に付着して磯焼け原因となっている場合に、
そこにおいて例えば海藻類を養殖使用とした場合、煩雑
で経費のかかる石灰藻の除去作業が必要である。ところ
が、本発明によると、磯焼けの部分を付着基体で覆うだ
けで同じ効果を得ることができ、同時に2つもしくはそ
れ以上の効果が得られるという点で驚異的である。ま
た、不織布状基体の寸法は、付着基質の使用場所に応じ
て広く変更することができる。例えば、基体の幅は、1
mもしくはそれ以下の幅の狭いものから5mもしくはそ
れ以上の幅の広いものまでを包含し、同様に、基体の長
さは、1m前後の短尺のものから10mもしくはそれ以
上の長尺のものまで包含する。さらに大きな基体が要求
されるような場合には、上記のような寸法のものを複数
枚組み合わせて、広域において海藻類を養殖することの
要求を満たすことができる。反対に、基体を水槽中で使
用する時などは、大きな基体を適当な寸法に切断した後
で使用することができる。同様に、基体の厚さも、いろ
いろなファクタに依存して広く変更することができる。
一般に、基体の厚さは、約1mm〜約50mmの範囲のなか
から使用目的、使用場所等を考慮して最適なものを選択
することができる。なお、基体が薄すぎると、波浪や潮
流で破れたり、仮根が十分に固着しない等の不都合があ
るので、注意が必要である。基体の厚さは、好ましく
は、約2mm〜約30mmの範囲である。なお、ここに記載
の基体の厚さは、下記のように補強材が併用される場
合、その補強材の厚さが加わってもよい。
【0024】本発明において用いられる不織布状基体
は、好ましくは、それに組み合わされた補強材を有して
いる。ここで、補強材は、基体を補強する機能を奏する
限りにおいていかなる材料でも、いかなる形状でも、そ
して基体とのいかなる組み合わせであってもよい。例え
ば、補強材の材料は、天然及び合成の材料のなかから任
意に選択して使用することができ、好ましくは、海水中
で十分な強度及び耐性を維持できる材料、例えば前記し
たような天然及び合成の材料である。補強材材料とし
て、特に、例えば、アラミド繊維、例えばケブラー(商
品名)繊維、ガラス繊維、例えばエポキシ繊維、炭素繊
維などを有利に使用することができる。補強材の形状
は、フィルム、シート、テープ、ロープ、ネット等、任
意の形状を選択することができる。そして、基体と補強
材の組み合わせは、基体の少なくとも一表面に補強材を
接着、縫い付け、ニードリング等の手段により適用する
こと、基体と補強材とで任意の層構成の積層体とするこ
と、などを包含する。不織布状基体と補強材とが積層さ
れ、一体化せしめられているようなものが好ましい。
【0025】不織布状基体と補強材との積層体は、上記
したように任意の層構成とすることができる。ここで、
層構成の好ましい一例を示すと、図6〜図8に斜視図で
示す通りである。図6は、2枚のシート状基体1の中間
に補強用線材(ここでは、合成繊維の紐)11の複数本
を同一方向に配列してサンドイッチした例である。補強
用線材を併用することによって、単層構造体では得られ
ない機械的強度を確保することができる。そして、図示
のようなサンドイッチ構造としないで、1枚の基体を使
用してその片面に補強用線材を施しても、顕著な補強効
果を得ることができる。また、ここでは図示しないけれ
ども、合成繊維の代わりに天然繊維を使用してもよく、
紐を図示のように円形断面を有するものから偏平なもの
(テープ等)に代えてもよく、紐の本数を増加もしくは
減少してもよく、紐を図示のように規則的に配列しない
でランダムに配置してもよく、また、紐の配列を一方向
としないで直交させてもよい。さらに、図示の積層体は
3層構造であるが、以下に説明する他の例も含めて、3
層構造を変更して4層構造もしくはそれよりも多層の構
造としてもよい。図7は、図6の紐に代えてネット12
を補強材に用いた例である。この場合も、ネットの材
料、紐の太さ、網目の形状等を含めて、いろいろな変形
例が可能である。そして、図示のようなサンドイッチ構
造としないで、1枚の基体を使用してその片面に補強用
ネットを施しても、顕著な補強効果を得ることができ
る。また、紐を編んで製造したネットの代わりに、プラ
スチックシートであってネットのように穴があいている
ものを使用してもよい。図8は、基体1の強度を改良す
るために、その片面にプラスチックシート13を裏打ち
した例である。ここで使用するプラスチックシートは、
海水に対する耐性等が大きな材料であればどのようなも
のであってもよく、接着等の手段によって基体に施すこ
とができる。シートの厚さは、基体の厚さと同様に、任
意である。
【0026】上記したような付着基質を使用して、海藻
類の繁殖を行う。繁殖場所は、先に説明したように、海
中のいずれの場所であってもよく、また、人工採苗、移
植等を目的としている場合には、繁殖の初期においては
陸上、例えば海水を満たした水槽中であってもよい。所
定の場所に付着基質を配設した後、発芽前もしくは発芽
初期段階の海藻類を付着させ、付着基質の微細間隙にお
いて、先に詳細に説明した作用の結果として、海藻類の
一次仮根及び二次仮根を順次発達させ、所期の海藻類の
育成及び繁殖を達成する。なお、海藻類の繁殖の条件
は、海藻類の繁殖に通常適用されている条件のなかから
最適な条件を選択することができる。繁殖そのものも、
常法にしたがって実施することができる。
【0027】本発明の付着基質は、上記した不織布状基
体に代えて、編織布からなる基体を含んでいてもよい。
ここで、基体を構成する編織物は、上記したようないろ
いろな天然もしくは合成繊維から導かれた各種の糸もし
くはストランドをほぼ直角に交錯させて得られる織布、
各種の糸のストランドを編成して得られる編布などを包
含する。特に、その優れた強度、耐性等を確保するた
め、高機能繊維、例えば、アラミド繊維、例えばケブラ
ー(商品名)繊維、などから基体を構成することが好ま
しい。この基体も、先に説明した不織布状基体の場合と
同様、それに組み合わされた補強材を有していてもよ
い。
【0028】本発明の付着基質の海中等における設置
は、いろいろな固定手段及び(又は)押さえ具を使用し
て行うことができる。例えば、設置場所が岩礁地帯など
の時は、直接に岩礁を覆ったうえで、ロープ、チェー
ン、ボルト等の固定具で岩礁に固定することができ、ま
た、かかる固定具の使用に代えて、あるいはそれと組み
合わせて、砕石、コンクリートブロック等の押さえ具で
押さえておくことができる。また、設置場所が砂層から
なる海底の場合には、適当なアンカー、例えば砕石等を
落としてから、補助具などを使用して所定の場所に付着
基質を固定することができる。設置場所が水槽の場合に
は、付着基質を水槽に付属のアンカー等にロープなどで
固定することができる。
【0029】付着基質の製造 本発明に従い、次のような付着基質を製造した。 付着基質1 使用した短繊維 ポリプロピレン、ナイロン又はアクリル繊維 直径:0.01mm、0.05mm、0.1mm又は0.15
mm これらの短繊維を使用して、交差積層法により厚さ2mm
の不織布シートを製造した(図5参照)。さらに、積層
枚数を増やして、シートの厚さ、5mm、10mm、15mm
又は20mmの同様な不織布シートあるいはマットを製造
した。
【0030】付着基質2 付着基質1の変更例として、積層体の中間に、補強材と
して、0.5mm径の合成繊維(ここではポリプロピレン
を使用)の紐を同一方向に配向させて、1段、2段、3
段又は4段で埋め込んで強化不織布シートあるいはマッ
トを製造した(1段埋め込みについては図6を参照)。
強化用の紐の間隔は、3mm、10mm、50mm又は100
mmとした。また、強化用の紐の径を1mm、2mm、3mm、
4mm及び5mmに増加して、同様な強化不織布シートある
いはマットを製造した。
【0031】付着基質3 付着基質2の変更例として、強化用の紐の代わりに、厚
さ0.5mm、1mm、3mm又は5mm及び幅0.5mm、5m
m、10mm又は25mmの、都合16種類の合成繊維(こ
こではボリプロピレンを使用)の平織テープを使用し
て、同様な強化不織布シートあるいはマットを製造し
た。
【0032】付着基質4 付着基質1の変更例として、積層体の中間に、補強材と
して、矩形もしくは菱形の1mm四方ないし300mm四方
の網目模様を有する合成繊維(ここではポリプロピレン
を使用)製の網を、1段、2段、3段又は4段で埋め込
んで強化不織布シートあるいはマットを製造した(1段
埋め込みについては図7を参照)。網は、有結節のもの
又は無節のものの両方を使用した。
【0033】付着基質5 付着基質1〜4の変更例として、得られた不織布シート
あるいはマットの片面もしくは両面に、補強材の有無と
は無関係に、径0.5mm、5mm、10mm又は30mmの合
成繊維(ここではポリプロピレンを使用)撚糸又はその
ロープを、間隔10cm、20cm、50cm、1m、2m、
5m又は10メートルで、さらに取り付けた。同様な、
しかしさらに強度のある強化不織布シートあるいはマッ
トが得られた。
【0034】付着基質6 付着基質1〜4の変更例として、得られた不織布シート
あるいはマットの片面もしくは両面に、補強材の有無と
は無関係に、開口のサイズが0.5mm、1mm、5mm、1
0mm、50mm、100mmまたは200mmの網状開口付き
プラスチック(ここではポリプロピレンを使用)シート
をさらに取り付けた。同様な、しかしさらに強度のある
強化不織布シートあるいはマットが得られた。
【0035】上記したような付着基質はいずれも、それ
らを海藻類の付着基質として使用した場合、容易にかつ
歩留り良く海藻類を増養殖することができる。不織布状
基体の表面及内部の微細空隙に、海藻類の卵又は幼胚
が、起立したケバの部分の流れ防止作用により移動する
ことなく捕捉され、二次仮根による着生を行う。海藻類
は、不織布状基体の空隙深くまで固着して繁茂する。
【0036】海藻類の繁殖 (1)砂層海底における繁殖 海底に砂層が広がる水深7m、水温13℃のコンブ繁殖
海域で、ポリプロピレン繊維の不織布(圧縮積層時の厚
さ、2.5mm)を被覆面積600m2で砂底面上に付設し
た。付設時期は、コンブの幼胚の存在が顕著な11月を
選択した。コンブの幼胚が付着基質の表面に落下し、そ
の発芽体が徐々に生長し、50%以上の発芽体固着率が
得られた。コンブは、幼体時にはウニの食害を受けたけ
れども、5ヶ月経過後の翌年4月には、藻食性生物の食
害を受けながらも、平均着生密度140本/m2、藻体湿
重量3.7kg/m2及び最長3m を示す密生したコンブ林
を形成した。コンブの着生密度は、その後の生長繁茂に
伴い100本/m2前後に低下した個所もあったが、2年
経過後の刈り取り検査では、平均体長5.5m 、湿重量
32kg/m2に生長し、仮根の固着状態は優良であった。
このように、藻場形成とコンブ増殖の目的を同時に達成
することができた。
【0037】(2)磯焼けの岩盤における繁殖 磯焼けの確認されたコンブ繁殖海域の岩盤上にポリプロ
ピレン繊維の不織布(圧縮積層時の厚さ、2.5mm)を
付設し、上記した砂層海底の場合と同様にしてコンブの
生長を観察した。コンブの生長及び仮根の固着状態はど
ちらも優良であり、藻場形成とコンブ増殖の目的を同時
に達成することができた。
【0038】(3)他の海藻類の繁殖 上記した砂層海底及び岩盤地帯における繁殖を、他の海
藻類の繁茂が期待される海域で繰り返した。アラメ場近
くの砂地では90本/m2の着生密度が、また、ホンダワ
ラの藻場近くでは90本/m2の着生密度が、それぞれ観
察された。さらに、このようにして着生した海藻類の付
着した基質を岩場に移植して固定することを試みたとこ
ろ、満足し得る移植効果が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不織布状基体あるいは編織物基体から海藻類の付着基質
を構成することによって、従来の技術では予想もされな
かった多数の効果を達成することができる。例えば、付
着基質の表面に微生物や植物性又は動物性の付着性生物
が付着したりその膜が形成されたとしても、海藻類の卵
や幼胚などは、付着基質がそれらを容易に受入れ可能な
構造を有しているので、確実に着生し、従って、それら
の発芽体の仮根を介しての付着も歩留りよく可能であ
る。また、本発明では、海藻類の卵や幼胚は、一次仮根
を出して基質に付着した時、強力に付着するとともに、
二次仮根形成による付着器官による強固な付着にとって
代わるまでその強力な付着を維持するので、波浪や潮の
流れの影響で容易に剥離及び脱落するようなことがな
い。すなわち、本発明によれば、海藻類の生長及び繁茂
を確実に具現することができる。また、本発明では、幼
芽、幼葉等の幼体に対する食害対策も十分である。すな
わち、本発明の付着基質では、それにおける海藻類の付
着密度を非常に高いレベルに設定することができるの
で、海藻類の一部が幼芽のうちにウニやアワビ、藻食性
魚類などの生物による食害を被っても、残りの海藻類
を、繁殖、藻場形成等の目的に十分な程度に確保でき
る。このように海藻類を高密度付着した場合、藻食性生
物による食害は、害としてではなく、むしろ自然の間引
き作用として、有利に活用することができる。さらにま
た、本発明では、付着基質を海中で使用する時に、その
適用場所が制限されないので、砂層海底から岩礁地帯に
至るまで、広範囲の海域で使用が可能であり、しかも適
用作業が煩雑ではない。特に、本発明の付着基質は、磯
焼けの発生した場所において、磯焼け対策として有利に
利用することができる。本発明の付着基質は、必要に応
じて、陸上で、例えば屋内もしくは屋外に設置された水
槽中でも有利に使用することができる。
【0040】そして、本発明による付着基質は、それら
をいろいろな形で応用することができる。一例を示す
と、次の通りである。 1.天然もしくは人工採苗における利用。 2.海藻類そのものの採取、利用。 3.付着海藻の移植における利用。
【0041】4.シート状の付着基質として、砂層海底
での海藻類の養殖もしくは造林における利用。 5.岩盤、岩、転石等にシート状の付着基質を装着し
て、海藻類の養殖もしくは造林における利用。 6.砂層海底での海藻類の養殖もしくは造林後、その海
域での固着性生物(ウニ、アワビ、サザエ等)の増養
殖。
【0042】7.形成された人工海藻林による魚類など
の産卵場の造成。 8.富炭酸ガス海域(火力発電所近傍が顕著)におけ
る、炭酸ガス吸収同定のための海中造林。 9.海底造林による波浪力作用の吸収と、静穏水域の創
設と、それによる魚礁効果。 10.海藻類の繁茂による、富栄養化水域の栄養塩類の
除去による環境制御。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の付着基質におけるコンブ胞子の付着を
示す略示断面図である。
【図2】本発明の付着基質におけるワカメ卵の付着を示
す略示断面図である。
【図3】本発明の付着基質におけるコンブ幼体の付着を
示す略示断面図である。
【図4】本発明の付着基質におけるコンブ葉体の付着を
示す略示断面図である。
【図5】本発明による付着基質の好ましい1例を示した
斜視図である。
【図6】本発明による付着基質のもう1つの好ましい例
を理解を容易にするために展開して示した斜視図であ
る。
【図7】本発明による付着基質のもう1つの好ましい例
を理解を容易にするために展開して示した斜視図であ
る。
【図8】本発明による付着基質のもう1つの好ましい例
を示した斜視図である。
【符号の説明】
1…不織布(基体) 2…短繊維のケバ 3…コンブ胞子 4…ワカメ卵 5…コンブ幼体 6…コンブ葉体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布状基体を含んでなる、海藻類の付
    着基質。
  2. 【請求項2】 前記基体が天然もしくは合成の短繊維か
    らなる不織布である、請求項1に記載の付着基質。
  3. 【請求項3】 前記基体が、それに組み合わされた補強
    材を有している、請求項1又は2に記載の付着基質。
  4. 【請求項4】 前記補強材が前記基体に一体的に積層せ
    しめられている、請求項3に記載の付着基質。
  5. 【請求項5】 編織布からなる基体を含んでなる、海藻
    類の付着基質。
  6. 【請求項6】 前記基体が、それに組み合わされた補強
    材を有している、請求項5に記載の付着基質。
  7. 【請求項7】 前記補強材が前記基体に一体的に積層せ
    しめられている、請求項6に記載の付着基質。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の付
    着基質に海藻類の発生体を付着させ、前記付着基質の微
    細間隙において前記海藻類の一次仮根及び二次仮根を順
    次発達させることを含んでなる、海藻類の繁殖方法。
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JP2016063773A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 株式会社田中 土砂吸出防止シート及びそれを用いた土砂充填用袋体

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