JP2002119035A - アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品 - Google Patents

アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品

Info

Publication number
JP2002119035A
JP2002119035A JP2000304116A JP2000304116A JP2002119035A JP 2002119035 A JP2002119035 A JP 2002119035A JP 2000304116 A JP2000304116 A JP 2000304116A JP 2000304116 A JP2000304116 A JP 2000304116A JP 2002119035 A JP2002119035 A JP 2002119035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole piece
state
magnetic pole
displacement
magnetized portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000304116A
Other languages
English (en)
Inventor
Giichi Adachi
義一 足立
Takayuki Kanda
隆之 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pachinko Parts Co Ltd filed Critical Nippon Pachinko Parts Co Ltd
Priority to JP2000304116A priority Critical patent/JP2002119035A/ja
Publication of JP2002119035A publication Critical patent/JP2002119035A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電時、非通電時とそれぞれ別々の変位状態
をとり、通電が解除された場合に磁力によって非通電時
の変位状態に復帰し得るアクチュエータを提供する。 【解決手段】 軟磁性部材(第一磁極片部材37)を励
磁しない非励磁状態においては、の永久磁石12と第一
磁極片部材37との磁気的吸引力に少なくとも基づいて
第一部材と第二部材とが近接する第一変位状態にて保持
される。一方、第一磁極片部材37を励磁した励磁状態
においては、永久磁石12側の磁極と反発する磁極が第
一磁極片部材37に生ずるようになっており、その反発
力により第一着磁部21aと第一磁極片部材37とが互
いに離間して第二変位状態となる。また、励磁状態が解
除された場合には、第一着磁部21aと第一磁極片部材
37とが磁気的吸引力により第一変位状態へ復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、アクチュエータ及びそ
れを用いた遊技機用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非通電時におい第一位置をとる変
位部材が、通電時には電磁石にて吸引されて第二位置へ
移動するリニアアクチュエータにおいて、例えば、図1
4に示されるように、中空円筒状に形成されるソレノイ
ドコイル部101と、その中空部に出入りすることによ
りソレノイドコイル部101に対して相対的に変位する
軸状の変位部材103とが設けられたものが広く提供さ
れている。このリニアアクチュエータは、非通電時にお
いてはコイルバネにより変位部材103がソレノイドコ
イル部101と離間する方向にフランジ部103aを介
して付勢されている。そして、通電時にはそのコイルバ
ネによる付勢に打ち勝つようソレノイドコイル部101
によって吸引されて、変位部材103がソレノイドコイ
ル部101側に移動し、第二位置をとることとなる。こ
のようなリニアアクチュエータでは、通電時における通
電が解除された場合、再びコイルバネの付勢により変位
部材103が第一位置へ復帰することとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき課
題は、通電時、非通電時とそれぞれ別々の変位状態をと
り、通電が解除された場合に磁力によって非通電時の変
位状態に復帰し得るアクチュエータを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために本発明は、互いに相対的に変
位可能な2部材を有し、その一方たる第一部材は永久磁
石を備え、他方の第二部材はコイルにより励磁される軟
磁性部材を有してなり、第二部材の軟磁性部材を励磁し
ない非励磁状態においては、第一部材側の永久磁石と第
二部材側の軟磁性部材との磁気的吸引力により第一部材
と第二部材とが近接する第一変位状態にて保持される一
方、第二部材の軟磁性部材を励磁した励磁状態において
は、第一部材側の永久磁石側の磁極と反発する磁極が第
二部材側の軟磁性部材に生ずるようになっており、その
反発力により第一部材と第二部材とが互いに離間して第
二変位状態となり、また、励磁状態が解除された場合に
は、第一部材と第二部材とが磁気的吸引力により第一変
位状態へ復帰することを特徴とするアクチュエータを提
供する。上記構成によれば、磁気的吸引力によって第一
変位状態に復帰し得るため、復帰用の弾性部材等を省略
でき、部品点数の削減に寄与する。
【0005】第一部材又は第二部材は、回転軸を有する
回転体からなり、第一変位状態と第二変位状態が、その
回転体のそれぞれ異なる回転角度変位として設定される
ように構成できる。一般的なロータリーアクチュエータ
であると、例えば励磁して第二変位状態(第二角度状
態)に至った後に、その励磁状態を解除した場合にその
第二角度状態のまま保持されるもの、あるいは、(バネ
等の)弾性部材により第一変位状態たる第一角度状態に
復帰するもの等が考え得る。しかしながら、本発明によ
れば、弾性部材等を設けずに初期位置(第一変位状態)
に復帰し得る回転機構が実現することとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に示す
実施例を参照しつつ説明する。図7の概念図にて示すよ
うに、本発明のアクチュエータ1は、互いに相対的に変
位可能な2部材を有し、その一方たる第一部材は永久磁
石12を備え、他方の第二部材はコイルにより励磁され
る軟磁性材料(例えば、パーマロイ等)からなる磁極片
部材(第一着磁部37)を有してなる。そして、第一部
材又は第二部材は、回転軸を有する回転体からなり、第
一変位状態と第二変位状態は、その回転体のそれぞれ異
なる回転角度変位として設定されることとなる。なお、
図1等の実施例においては第一部材を永久磁石12を備
えた回転体10とし、第二部材を第一磁極片部材37と
した例について示しているが、図10のように第一磁極
片部材37を備えた回転体を第一部材とし、第二部材が
永久磁石12を有していてもよい。なお、図10ではコ
イル15の外側に第一磁極片部材37が設けられてこれ
らが回転体となっており、その外側において、これらコ
イル15及び第一磁極片部材37を囲む形で第一及び第
二着磁部12a、12bを有する永久磁石12が設けら
れている。なお、図10は励磁状態を示し、コイル15
からの磁界により第一磁極片部材37には、第一着磁部
12aと同極の磁極が発生するようになっており、その
同極反発により第一磁極片部材37及びコイル15が回
転するようになっている。なお、本発明に適用する軟磁
性材料は、当業者が推測し得るものであればいずれをも
適用できる。
【0007】そして、図7(a)のような第一磁極片部
材37を励磁しない非励磁状態においては、第一部材側
(即ち回転体10側)の永久磁石12と第一磁極片部材
37との磁気的吸引力に少なくとも基づいて第一部材と
第二部材とが近接する第一変位状態にて保持される。一
方、図7(b)のような第二部材たる第一磁極片37を
励磁した励磁状態においては、回転体10側の永久磁石
12の磁極と反発する磁極が第一磁極片部材37に生ず
るようになっており、その反発力に少なくとも基づいて
回転体10と第一磁極片部材37とが互いに離間して第
二変位状態となる。さらに、励磁状態が解除された場合
には、第一部材と第二部材とが磁気的吸引力により第一
変位状態へ復帰することとなる。
【0008】さらに、当該アクチュエータにおいては第
一部材と第二部材とが、第一変位状態と第二変位状態と
の間で相対変位するように両部材を拘束する変位拘束手
段が設けられている。図3の正面側分解斜視図及び図4
の背面側分解斜視図に示されるように、回転体10と一
体化した形でその回転体10に設けられた回転軸13
は、裏板16に設けられた支持部41に形成される孔4
2において回転可能に挿通される。即ち、これら回転軸
13、軸支持部41、孔42が変位拘束手段として(具
体的には回転体10における回転軸線半径方向への変位
を拘束する手段として)少なくとも機能している。さら
に、図4にて示されるように、裏板16において略円弧
状に形成されたガイド長孔43が設けられ、さらに、回
転体10には、組み立てた場合(図2参照)にそのガイ
ド長孔43に挿通されるガイド部45が、回転体10に
おける裏板16側の端面より当該回転体10の回転軸線
方向に突出する形で形成されている。
【0009】さらに具体的構成について説明すると、図
7(a)のように、第一変位状態において第一磁極片部
材37と永久磁石12の第一着磁部21aとは互いに対
向した位置関係となっている。そして、変位拘束手段
は、励磁状態において第一磁極片部材37に生ずる磁極
と、永久磁石12の第一着磁部21aに形成されている
磁極との同極反発力により、第一着磁部21aと第一磁
極片部材37とが離間する形で、永久磁石12と第一着
磁部とが互いに相対的に変位して、それら第一着磁部2
1aと第一磁極片部材37との対向方向及びコイルの軸
線方向の双方と交差する向きに相対変位して第二変位状
態(図7(b))となるように、第一部材と第二部材と
の相対移動を拘束する。
【0010】また、永久磁石12は、第一部材(回転体
10)と第二部材(第一磁極片部材37)との変位方向
において所定距離隔てた位置に、極性の異なる第一着磁
部21aと第二着磁部21bとが形成されてなる。さら
に、当該アクチュエータ1において、第一磁極片部材3
7は、第一変位状態において第一着磁部21aと対向す
る位置にあり、かつ励磁状態において第一着磁部21a
と同極性となる磁極が発生することとなる。また、第二
磁極片部材22は、第一変位状態において第二着磁部2
1bと対向する位置にあり、かつ励磁状態において第二
着磁部21と同極性となる。
【0011】そして、上記構成をとることにより変位拘
束手段は、励磁状態において、第一着磁部21aと第一
磁極片部材37との反発力、及び第二着磁部21bと第
二磁極片部材22との反発力との双方において、第二変
位状態に向かう相対変位方向への分力が生ずるように、
第一部材たる回転体10と第二部材たる第一磁極片部材
37との相対移動を拘束するよう機能する。
【0012】また、第一変位状態においては、第一着磁
部21aと第二着磁部21bとが、第一磁極片部材37
と第二次極片部材22とにそれぞれ対向する位置関係と
なり、第二変位状態においては、第一着磁部21aが励
磁された第一磁極片部材37と対向せず、代わって第二
着磁部21bが励磁された第一磁極片部材37との間に
作用する磁気的吸引力により該第一磁極片部材37と対
向する位置関係となるように、第一部材と第二部材とが
相対変位する。
【0013】図3に戻り、コイルの軸線方向における一
方の端面と対向する形にて配置される第一ヨーク部材3
5と、同じく他方の端面と対向する形にて配置される第
二ヨーク部材20とを有し、第一磁極片部材37と第二
磁極片部材22とは、それぞれ、第一ヨーク部材35と
第二ヨーク部材20とに一体化されている。コイルボビ
ン27に巻き回されるコイル15は、端子部29を介し
て電線15aに接続される。端子29は、補助ヨーク部
材14に設けられた凹部32aに嵌まるようになってい
る。また、補助ヨーク部材14には、裏板16の板面方
向において、孔42を挟んだ両側に突設された凸状部が
嵌まる凹部32b、32cが設けられている。凸状部が
凹部32b、32cに嵌まることで、裏板16と補助ヨ
ーク部材14とが位置決めされる。なお、裏板に設けら
れた凸状部は、締結部材等が挿通可能となる挿通孔が形
成されている。また、裏板16と補助ヨーク部材14、
及び補助ヨーク部材14と第二ヨーク部材20とは溶接
等(例えば、スポット溶接等)により固定されている。
また、第一ヨーク部材35と裏板16、又は第一ヨーク
部材35と補助ヨーク部材14も溶接等により固定され
ている。
【0014】また、図5の正面図に示されるように、コ
イル15(図3等参照)の内側には、コイル15の内周
面に沿って該コイル15に対する軸線周りの相対回転が
不能に配置された第一磁極片部材37及び第二磁極片部
材22が外側部材として機能する。そして、その外側部
材よりもさらに内側においてコイル15(図3)及び外
側部材に対する軸線周りの相対回転が可能に配置された
回転体10が内側部材として機能する。そして、それら
外側部材と内側部材との一方が第一部材とされ、他方が
第二部材とすることができるが、本実施例においては上
記のごとく内側部材たる回転体10を第一部材とし、外
側部材要素たる第一磁極片部材37を第二部材としてい
る。そして、外側部材として機能する第一磁極片部材3
7及び第二磁極片部材22がコイル15とともにステー
タをなし、内側部材として機能する回転体12がロータ
をなすようになっている。
【0015】さらに、内側部材(回転体10)の周壁を
含む形で永久磁石12が配置されるとともに、周壁の外
周面との間に隙間を形成しつつその周方向に沿って、外
側部材をなす磁極片部材(第一磁極片部材37、第二磁
極片部材22)が設けられる形となっている。
【0016】また、図7のように、永久磁石12は、回
転体10の周壁においてその半径方向の両端に、N極及
びS極の一方となる第一着磁部21aと、同じく他方と
なる第二着磁部21bとが形成され、第一磁極片部材3
7と第二磁極片部材22とは、第一変位状態においてそ
れぞれ第一着磁部21aと第二着磁部21bとに対向す
る、コイル15の内周面に沿った弓形形状に形成されて
いる。
【0017】そして、コイル15の内周面に沿って、第
一磁極片部材37の永久磁石12に対する相対変位方向
の後端側に続く形で、第二変位状態において第一磁極片
部材37と反発した永久磁石12の第一着磁部21aの
退避領域を形成するための、非磁性空間部31が形成さ
れている。なお、非磁性空間部31は、図5のごとく空
隙を形成するようにしてもよく、第二変位状態において
第一着磁部21aと対向する位置に非磁性材料からなる
非磁性部材(例えば、樹脂材料からなる樹脂部材等)を
設けてもよい。
【0018】図3のように、第一ヨーク部材35はコイ
ル15の一方の端面を覆うリング状に形成されるととも
に、その内周縁の一部区間に沿って弓形形状の第一磁極
片部材37の基端部が一体化される。他方、図3又は図
5のように、第二ヨーク部材20はコイル15の他方の
端面を覆うリング状に形成されるとともに、その内周縁
の一部区間に沿って第一磁極片部材37に対し周方向に
隣接する形にて、弓形形状の第二磁極片部材22の基端
部が一体化されている。図1又は図3に示されるよう
に、また、第二ヨーク部材20において、その第二ヨー
ク部材20の内周縁に沿って第二磁極片部材22と周方
向に隣接する(第二磁極片部材22において第一磁極片
部材37と逆側の周方向に隣接する)形でと第三磁極片
部材24を有してなる。この第三磁極片部材24は、第
二ヨーク部材20を基端として第二磁極片部材22と同
方向に突出してなり、その第二磁極片部材22との間に
は隙間が形成されている。そして励磁状態においては、
第二磁極片部材22と第三磁極片部材24とは回転体1
0との対向面において互いに同極となる磁極が発生す
る。この磁極は、第一着磁部21aとは逆極となるた
め、第一着磁部21aと、第三磁極片部材24とは磁気
的吸引力が発生する。なお、励磁状態が解除されても、
第三磁極片部材24と、第一着磁部21aとは磁気的吸
引力がある程度維持されるが、第三磁極片部材24は第
一磁極片部材37よりも小さく形成され、また、第二変
位状態において第一着磁部21aは第一磁極片部材37
側に寄った状態で保持されるため、励磁が解除される
と、第一磁極片部材37側に復帰することとなる。
【0019】さらに、図5のごとくコイル15の外周面
を覆うとともに、アクチュエータのケーシングを兼ねた
補助ヨーク部材14が設けられ、図3のようにその補助
ヨーク部材14の内側にコイルボビン27に巻き回され
たコイル15と第一及び第二の磁極片部材37、22を
含む外側部材と、永久磁石12を含む内側部材たる回転
体10とが組み付けられている。
【0020】上記した、アクチュエータを遊技機用部品
として適用できる。図12は、遊技機の構成例と本発明
に係るアクチュエータを適用した遊技機用部品例につい
て示している。遊技機用部品たる入賞装置69は、遊技
機の盤面と交差する軸線(例えば、直交する軸線)回り
に回転するとともに回転翼67とアクチュエータ1とを
連結する連結回転軸67a(図13)を有してなる。図
13のごとく、アクチュエータ1の回転軸13(図2又
は図6参照)と連結回転軸67aとは固定されておりそ
れら回転軸13、67aが同軸的に回転する。さらに、
連結回転軸67aと回転翼67とが一体的に固定されて
いる。即ち、アクチュエータ1における回転軸13と回
転翼67が連結回転軸67aを介して一体化された状態
となっており、これらが、同一軸線回りにおいて一体的
に回転することとなる。
【0021】このように、アクチュエータ1の回転軸1
3と、回転翼67とが同一軸線回りに回転するよう構成
することにより、図14の従来例のようなリニアアクチ
ュエータにより開閉操作せずにすむ。即ち、リニアアク
チュエータにより回転操作する場合には、直線運動を回
転運動に変換するための部材がアクチュエータと回転翼
の間に介されることとなり、部材数が多くなりがちであ
ったが、本発明によればこれら中間に介する部材を省略
でき、部品数が大幅に減少することとなる。なお、上記
例に限らず、遊技機用部品であって2つの回転角度位置
が設定される回転軸を有する部品であればいずれにも適
用できる。例えば、いわゆるチューリップ、大小種々の
入賞装置等、少なくとも2位置以上に変位し得る開閉部
材を有するものであればいずれにも適用できる。
【0022】また、回転体10における回転最大半径D
/2(なお、図5においては、Rを回転体10の直径
(回転体10における永久磁石12を含む部分の軸断面
の直径)としている)は例えば、5.0mm〜8.5m
m(望ましくは6.0mm〜7.5mm)に設定でき
る。なお、ここにいう回転最大半径とは、回転体10の
側壁面がとりうる回転軌跡において最大の回転半径をい
う。なお、回転最大半径が8.5mmを超える、アクチ
ュエータが大型となり小型装置(例えば、遊技機の役物
等の遊技機用部品)に組み込むことが困難となる。5.
0mm未満であると、回転体が小型となりすぎ、永久磁
石において正確な位置に着磁することが困難となる。ま
た、回転軸において有効なトルクを得難くなる。さら
に、その回転最大径範囲であって、かつ回転軸のトルク
は例えば、10gfcm〜40gfcmの範囲に設定で
きる。
【0023】また、回転体において、第一変位状態から
第二変位状態に移行する際の回転角度は10°〜85°
(好ましくは、40°〜65°)の範囲設定される事が
望ましい。なお、10°未満であると変位量が小さくな
りアクチュエータとしての機能が低下する。また、85
°を超えると、第一変位状態から第二変位状態への安定
した移行、あるいは安定した復帰が困難となる。
【0024】また、以下のような変形例を採用してもよ
い。図8の例では、第一変位状態において軟磁性部材と
永久磁石12の着磁部とは互いに対向した位置関係にあ
り、励磁状態において、コイルによる磁界発生方向に軟
磁性部材に生ずるN極及びS極と各々対向する形にて、
着磁部にN極及びS極が形成されてなる。そして、変位
拘束手段は、それら対向するN極同士及びS極同士の同
極反発力により着磁部と励磁状態の軟磁性部材とが、そ
れらの対向方向及び磁界発生方向の双方と交差する向き
に相対変位して第二変位状態となるように、第一部材と
記第二部材との相対移動を拘束する。
【0025】永久磁石12は、第一部材(回転体12)
と第二部材(第一磁極片部材37を含む部材)との変位
方向において所定距離隔てた位置に、励磁状態において
励磁された軟磁性部材と反発する第一着磁パターンを有
する第一着磁部21aと、同じく吸引する第二着磁パタ
ーンを有する第二着磁部21bとが形成されてなる。そ
して、変位拘束手段は、励磁状態において、第一着磁部
21aと第一軟磁性部材39(第一磁極片部材)との反
発力と、第二着磁部21bと第二軟磁性部材49(第二
磁極片部材)との吸引力との双方において、第二変位状
態に向かう相対変位方向への分力が生ずるように、第一
部材と第二部材との相対移動を拘束する。
【0026】また、第一着磁部21aは、励磁状態にお
いて、コイルによる磁界発生方向に第一に生ずるN極及
びS極と各々対向する形にてN極及びS極が形成されて
なり、第二着磁部21bはこれと逆の位置関係にてS極
及びN極が形成されてなる。そして、第一変位状態にお
いては、永久磁石12における第一着磁部21aと第二
着磁部21bとの双方が、第一軟磁性部材39、第二軟
磁性部材49と対向する位置関係となり、第二変位状態
においては、第一着磁部21aが軟磁性部材と対向せず
第二着磁部21bが第一軟磁性部材39と対向する位置
関係となるように、第一部材と第二部材とが相対移動す
るようになっている。
【0027】また、図9のような変形例を採用しても良
い。図9の例では、図7と同様の磁極配列をとる回転体
12において、その回転半径方向に磁界が発生するよう
コイル15が配置され(即ち、回転体12の半径方向
(又は略半径方向)をコイル15の軸線方向とする形で
コイル15が配置され)、その磁界を受けて第一磁極片
部材37における回転体10の側壁との対向面(回転体
側端面37a)側に磁極が生じる構成となっている。図
9(a)のように、非励磁状態においては、第一着磁部
21aと、第一磁極片部材37とが磁気的吸引力により
第一変位状態に保持され、励磁された場合には、第一磁
極片部材37の回転体側端面37aにおいて第一着磁部
21aと同極の磁極が発生することにより第一着磁部2
1aと第一磁極片部材37とが反発し回転体10が回転
する。励磁が解除された場合には再び第一磁極片部材3
7と第一着磁部21aとが磁気的吸引力により復帰する
こととなる。
【0028】なお、回転体12は第一変位状態から第二
変位状態への移行の際には、図2と同様にガイド長孔4
3に沿って、回転体10に固定されるガイド部45が案
内される。なお、第二変位状態において第一着磁部21
aが第一磁極片部材37に対して必要以上に離間しない
ように(即ち、励磁が解除された場合に、第一着磁部2
1aと第一磁極片部材37との磁気的吸引力が回転体1
0を回転し得る程度に発生するように)、回転体10の
回転角度を設定するようガイド長孔43が形成される。
当然ながら、この励磁が解除された場合における、第一
着磁部21aと第一磁極片部材37との磁気的吸引力
は、その場合における第二着磁部21bと第一磁極片部
材37との磁気的吸引力に打ち勝つようになっている。
【0029】なお、本発明は図11のようなリニアアク
チュエータをも概念として包含する。図12のリニアア
クチュエータは、非励磁状態においては図11(a)の
ごとく永久磁石50のN極及びS極がそれぞれ第一磁極
片部材37、第二磁極片部材22と磁気的吸引力によっ
て吸引されて維持される。永久磁石からなる移動体50
はガイド溝52aを有するガイド52に従って往復動可
能となっている。そして、励磁された状態においては、
図11(b)のごとく第一磁極片部材37がN極、第二
磁極片部材22がS極として励磁され、その第一磁極片
部材37と移動体50のN極、第二磁極片部材22とS
極とが反発し合うように移動する。さらに、第一磁極片
部材37と移動体50のS極は吸引し合う形となる。励
磁が解除されると、移動体50のN極、S極と第一磁極
片部材37、第二磁極片部材22とが吸引し合う形で、
それぞれが対向するように移動する。
【0030】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく
改良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクチュエータの一例を示す正面側斜
視図。
【図2】図1の背面側斜視図。
【図3】図1の正面側分解斜視図。
【図4】図1の背面側分解斜視図。
【図5】図1の正面図。
【図6】図1の背面図。
【図7】回転体の変位について概念的に説明する説明
図。
【図8】本発明における変形例1を示す図。
【図9】本発明における変形例2を示す図。
【図10】本発明における変形例3を示す図。
【図11】本発明における変形例4を示す図。
【図12】本発明の一例たる遊技機用部品を遊技機に設
けた図。
【図13】回転翼とアクチュエータを一体化させた図。
【図14】従来のリニアアクチュエータの一例について
概念的に説明する説明図。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 10 回転体 (第一部材、内側部材) 12 永久磁石 14 補助ヨーク部材 20 第二ヨーク部材 21a 第一着磁部 21b 第二着磁部 22 第二磁極片部材 35 第一ヨーク部材 37 第一磁極片部材 (第二部材、内側部材) 69 入賞装置 (遊技機用部品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA43 EB28 5H633 BB08 BB15 GG02 GG04 GG05 GG09 GG16 HH03 HH07 HH09 HH13 JA05 JA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに相対的に変位可能な2部材を有
    し、その一方たる第一部材は永久磁石を備え、他方の第
    二部材はコイルにより励磁される軟磁性材料からなる磁
    極片部材を有してなり、 前記第二部材の磁極片部材を励磁しない非励磁状態にお
    いては、前記第一部材側の永久磁石と前記第二部材側の
    磁極片部材との磁気的吸引力により前記第一部材と前記
    第二部材とが近接する第一変位状態にて保持される一
    方、 前記第二部材の磁極片部材を励磁した励磁状態において
    は、前記第一部材側の永久磁石側の磁極と反発する磁極
    が前記第二部材側の磁極片部材に生ずるようになってお
    り、その反発力により前記第一部材と前記第二部材とが
    互いに離間して第二変位状態となり、 また、前記励磁状態が解除された場合には、前記第一部
    材と前記第二部材とが前記磁気的吸引力により前記第一
    変位状態へ復帰することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第一部材と前記第二部材とが、前記
    第一変位状態と前記第二変位状態との間でのみ相対変位
    するように両部材を拘束する変位拘束手段を有し、 前記第一変位状態において前記磁極片部材と前記永久磁
    石の着磁部とは互いに対向した位置関係にあり、前記変
    位拘束手段は、前記励磁状態において前記磁極片部材に
    生ずる磁極と、前記永久磁石の着磁部に形成されている
    磁極との同極反発力により、前記着磁部と前記磁極片部
    材とが、それらの対向方向及び前記コイルの軸線方向の
    双方と交差する向きに相対変位して前記第二変位状態と
    なるように、前記第一部材と前記第二部材との相対移動
    を拘束するものである請求項1に記載のアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は、前記第一部材と前記第
    二部材との変位方向において所定距離隔てた位置に、極
    性の異なる第一着磁部と第二着磁部とが形成されてな
    り、 また、前記第一変位状態において前記第一着磁部と対向
    する位置にあり、かつ前記励磁状態において前記第一着
    磁部と同極性となる第一磁極片部材と、前記第一変位状
    態において前記第二着磁部と対向する位置にあり、かつ
    前記励磁状態において前記第二着磁部と同極性となる第
    二磁極片部材とが設けられ、 前記変位拘束手段は、前記励磁状態において、前記第一
    着磁部と前記第一磁極片部材との反発力、及び前記第二
    着磁部と前記第二磁極片部材との反発力との双方におい
    て、前記第二変位状態に向かう相対変位方向への分力が
    生ずるように、前記第一部材と前記第二部材との相対移
    動を拘束するものである請求項1又は2に記載のアクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 前記第一変位状態においては、前記永久
    磁石の前記第一着磁部と前記第二着磁部とが、前記第一
    磁極片部材と前記第二次極片部材とにそれぞれ対向する
    位置関係となり、前記第二変位状態においては、前記第
    一着磁部が励磁された前記第一磁極片部材と対向せず、
    代わって前記第二着磁部が励磁された前記第一磁極片部
    材との間に作用する磁気的吸引力により該第一磁極片部
    材と対向する位置関係となるように、前記第一部材と前
    記第二部材とが相対移動する請求項3に記載のアクチュ
    エータ。
  5. 【請求項5】 前記第一部材又は前記第二部材は、回転
    軸を有する回転体からなり、前記第一変位状態と前記第
    二変位状態は、その回転体のそれぞれ異なる回転角度変
    位として設定される請求項1ないし4のいずれかに記載
    のアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記回転体において、前記第一変位状態
    から前記第二変位状態に移行する際の回転角度が10°
    〜85°の範囲に設定される請求項5に記載のアクチュ
    エータ。
  7. 【請求項7】 前記コイルの内側には、コイル内周面に
    沿って該コイルに対する軸線周りの相対回転が不能に配
    置された外側部材と、その外側部材よりもさらに内側に
    おいて前記コイル及び前記外側部材に対する前記軸線周
    りの相対回転が可能に配置された内側部材とを含み、そ
    れら外側部材と内側部材との一方が前記第一部材とさ
    れ、他方が第二部材とされる請求項5又は6に記載のア
    クチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記コイルの軸線方向における一方の端
    面と対向する形にて配置される第一ヨーク部材と、同じ
    く他方の端面と対向する形にて配置される第二ヨーク部
    材とを有し、前記第一磁極片部材と前記第二磁極片部材
    とは、それぞれ、前記第一ヨーク部材と第二ヨーク部材
    とに一体化されており、 前記第一ヨーク部材は前記コイルの一方の端面を覆うリ
    ング状に形成されるとともに、その内周縁の一部区間に
    沿って弓形形状の前記第一磁極片部材の基端部が一体化
    され、他方、前記第二ヨーク部材は前記コイルの他方の
    端面を覆うリング状に形成されるとともに、その内周縁
    の一部区間に沿って前記第一磁極片部材に対し周方向に
    隣接する形にて、弓形形状の前記第二磁極片部材の基端
    部が一体化されている請求項5ないし7のいずれかに記
    載のアクチュエータ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のア
    クチュエータを備える遊技機用部品。
JP2000304116A 2000-10-03 2000-10-03 アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品 Pending JP2002119035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304116A JP2002119035A (ja) 2000-10-03 2000-10-03 アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304116A JP2002119035A (ja) 2000-10-03 2000-10-03 アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002119035A true JP2002119035A (ja) 2002-04-19

Family

ID=18785211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304116A Pending JP2002119035A (ja) 2000-10-03 2000-10-03 アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002119035A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194236A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Lg Electronics Inc 往復動式圧縮機の固定子の固定装置及びその製造方法
US8084898B2 (en) 2007-02-26 2011-12-27 Olympus Medical Systems Corp. Magnetic actuator, magnetic actuator operating method, and capsule endoscope using the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194236A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Lg Electronics Inc 往復動式圧縮機の固定子の固定装置及びその製造方法
US8084898B2 (en) 2007-02-26 2011-12-27 Olympus Medical Systems Corp. Magnetic actuator, magnetic actuator operating method, and capsule endoscope using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012111658A1 (ja) ロータリーソレノイド
JP3240351B2 (ja) ロータリソレノイド
JPH09313677A (ja) パチンコ玉発射用ロータリーアクチェータ
JP2002119035A (ja) アクチュエータ及びそれを用いた遊技機用部品
JP2008135590A (ja) ソレノイド
JPH0260453A (ja) ロータリソレノイド
JP4021077B2 (ja) アクチュエータ
JP5550022B2 (ja) ロータリーソレノイド
JP2754296B2 (ja) ロータリアクチュエータ
JPH10303019A (ja) 自己保持型ロータリソレノイド
JPH0379854B2 (ja)
WO2023189970A1 (ja) 磁気浮上モータ
JP4574760B2 (ja) カメラ用モータ
JP4237850B2 (ja) アクチュエータ
JP4400997B2 (ja) 内部ストッパ型ロータリソレノイド
JP2013153098A (ja) ロータリーソレノイド
JP2004320932A (ja) 電磁式アクチュータ及びこれを用いた露光量調節部材
JPH08289529A (ja) 電磁駆動装置
JP2009069733A (ja) 電磁アクチュエータ及びカメラ用羽根駆動装置
JPH0980583A (ja) 電磁駆動装置およびこれを用いたカメラのシャッタ装置
JPH07272923A (ja) リラクタンス形ロータリーソレノイド
JP2003274629A (ja) 電磁アクチュエータ
JPH03226258A (ja) モータの回転機構
JP3060641B2 (ja) ロータリーソレノイド
JP2591304Y2 (ja) 柄編機における作動片の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110221