JP2002118873A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JP2002118873A
JP2002118873A JP2000309739A JP2000309739A JP2002118873A JP 2002118873 A JP2002118873 A JP 2002118873A JP 2000309739 A JP2000309739 A JP 2000309739A JP 2000309739 A JP2000309739 A JP 2000309739A JP 2002118873 A JP2002118873 A JP 2002118873A
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cell
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mobile station
communication system
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JP2000309739A
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Chuji Tokunaga
忠次 徳永
Toshiharu Kouchi
利春 古内
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NEC Network and System Integration Corp
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NEC Network and System Integration Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局の移動速度が速くなることによる通話
チャンネルの切替頻度の増加を抑えて、通信網全体の負
荷を軽減して通信効率の高い移動体通信システムを提供
すること。 【解決手段】 無線通信のカバーエリアの狭いセルから
なる第1のレイヤと、第1のレイヤよりも無線通信のカ
バーエリアの広いセルからなる第2のレイヤとを重複さ
せることによって、通信網を形成して構成した通信回路
と、通信回線に相互に通信可能に接続された移動局とを
有して選択されたレイヤのセルの基地局にハンドオーバ
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信システ
ムに関し、特に、複数のレイヤからなる通信網により移
動局の移動速度に応じてレイヤを切り替えて通信を行う
ことが可能な移動体通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体通信におけるセルの通信網
は、複数のセルから構成された小レイヤ方式が採用され
ており、カバーエリアが、例えば、1Km以内のマイク
ロセル及びカバーエリアが数Km程度のマクロセルで構
成されている。
【0003】マイクロセル及びマクロセルは、電波の届
く範囲の大きさに差はあるが、移動局がアクセスする順
位には差はない。
【0004】移動局からの電波の発信は、エリア内のマ
イクロセル又はマクロセルの基地局が受信し、移動局へ
の着信は、移動局の位置登録情報に基づき、近接したセ
ルの基地局から一斉に呼び出しの送信を行うことにより
行われる。
【0005】また、移動局が移動して、最初の呼を確立
したセルの外へ出る場合には、隣接セルの受信電界や空
きチャンネルを調査することにより、感度の高いセルの
基地局へ無瞬断で切り替える(いわゆるハンドオーバと
称される)。したがって、移動体通信は、マイクロセル
及びマクロセルからなる一つのレベルの通信網のみで構
成する通信回線で通話チャンネルの切替を行っている。
また、移動局の通話可能な範囲は、一つの移動体通信回
線網で構成しているため、地上及び陸地に接近した海上
のみである。
【0006】近年、移動体通信の発展により、音声通話
はもとよりコンピュータによるデータ通信の比重が増し
てきている。また、マルチメディア等による画像情報伝
送での通信データ量も多くなり、通信速度の高速化、通
信品質の向上が望まれている。
【0007】また、移動速度を比較すると、人は時速4
Km、車は60Km、高速鉄道は時速250Km、飛行
機は時速900Kmなどのように速度範囲が大きく変化
しているため、移動体通信は、人が歩いて音声通話をす
る範囲から高速鉄道、更に飛行機などによる高速移動中
での通話、データ通信までの対応が望まれている。
【0008】従来のマイクロセル又はマクロセルによる
小レイヤ方式(例えば、マクロセルのカバーエリアが直
径5Kmとする。)では、通話チャンネル切替によるハ
ンドオーバは、1時間当たり、人が歩いた場合は0〜1
回で済むが、時速60Kmの車は16回、時速250K
mの高速鉄道は60回の切替が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】通話チャンネル切替
は、移動する移動局のセルへの移行の検出、先行先セル
の決定及びそのセルでの空きチャンネルの選択、移動局
に対するチャンネル切替指令の3段階の手順がふまれ
る。したがって、移動速度が速くなると、通話チャンネ
ル切替が煩雑になり、その情報伝達のための伝送信号の
領域が少なくなる。すなわち、小レイヤ通信網の負荷が
重くなり通信効率が低下するおそれがある。
【0010】また、移動中での次のセルの基地局へのハ
ンドオーバで空きチャンネルが無い場合には、通信が切
断するおそれがある。
【0011】そこで、本発明は、無線通信のカバーエリ
アの狭いセルからなるレイヤと、このレイヤよりも無線
通信のカバーエリアの広いセルからなるレイヤを重複さ
せて配置することによって構成した通信網と、移動局の
移動速度に応じてレイヤを選択して選択されたレイヤの
セルの基地局にハンドオーバすることによって通話チャ
ンネルの切替頻度を減らし、通信網全体の負荷を軽減し
て通信効率の高い移動体通信システムを提供することを
目的とする。
【0012】また、本発明は、地上に限らず洋上の移動
局や高速で移動中の空中の移動局にも同一通信回線、同
一の移動局で対応することが可能な通信回線を有する移
動体通信システム提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による移動体通信
システムは、無線通信のカバーエリアがほぼ同一の1以
上のセルからなる第1のレイヤと、第1のレイヤが有す
る前記セルよりも無線通信のカバーエリアが広く、しか
も無線通信のカバーエリアがほぼ同一の1以上のセルを
有する第2のレイヤとを重複させることによって通信網
を形成して構成した通信回線と、前記通信回線に相互に
通信可能に接続された移動局とを有するものである。
【0014】また、本発明による移動体通信システムの
前記第1のレイヤは、無線通信のカバーエリアの狭いセ
ルからなる小レイヤで構成され、前記第2のレイヤは、
前記第1のレイヤである小レイヤのセルよりも広いカバ
ーエリアのセルからなる中レイヤと、前記中レイヤのセ
ルよりも広いカバーエリアのセルからなる大レイヤで構
成したものである。
【0015】また、本発明による移動体通信システムの
前記第1のレイヤである前記小レイヤのセルは、地上セ
ル局で構成され、前記第2のレイヤである前記中レイヤ
のセルは、ビル局、鉄塔局又は成層圏の定点に停留した
成層圏プラットフォーム局で構成され、前記大レイヤの
セルは成層圏の定点に停留した成層圏プラットフォーム
局又は衛星局でそれぞれ構成されるものである。
【0016】また、本発明による移動体通信システム
は、移動局の移動速度を検出する移動速度検出手段を備
え、前記移動速度検出手段により検出した前記移動局の
移動速度に応じて前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを
選択し、選択された第1のレイヤ又は第2のレイヤのセ
ルの基地局にハンドオーバすることを特徴とするもので
ある。
【0017】また、本発明による移動体通信システムの
前記移動速度検出手段は、前記第1のレイヤ又は第2の
レイヤのセルの基地局と移動局との通話保持時間を計測
して、計測した前記通話保持時間を予め設定した通話保
持基準時間と比較して前記移動局の移動速度を検出する
ものである。
【0018】また、本発明による移動体通信システムの
前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局と
移動局との通信方式は、CDMA(Code Divi
son Multipe Access)方式であるこ
とを特徴とするものである。
【0019】また、本発明による移動体通信システムの
前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局に
は、固有の無線周波数体が割り当てられて前記第1のレ
イヤ又は第2のレイヤを固有の無線周波数体系により識
別することを特徴とするものである。
【0020】また、本発明による移動体通信システムの
前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局に
は、固有の拡散コードとしてPN符号の短周期M系列符
号を割り当てて前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを固
有のコードにより識別することを特徴とするものであ
る。
【0021】また、本発明による移動体通信システムの
移動局は、自己の移動速度を検出する移動速度検出手段
を備え、前記移動速度検出手段で検出した移動速度に基
づいて前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを選択し、選
択した第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局
に接続要求信号を発することを特徴とするものである。
【0022】また、本発明による移動体通信システムの
移動局は、前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セル
の基地局の電波受信レベルに基づき、第1のレイヤ又は
第2のレイヤの通話に関する情報の表示を行う表示手段
を備え、前記表示手段により第1のレイヤ又は第2のレ
イヤと通話が可能であるとの情報が表示された場合に
は、移動局が備える操作手段により選択して前記第1の
レイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局に接続要求信
号を発することが可能な構成としたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明による移動体通信シ
ステムについての実施の形態について図面を参照して説
明する。
【0024】図1は、無線通信のカバーエリアの狭いセ
ルからなるレイヤと、このレイヤよりも無線通信のカバ
ーエリアの広いセルからなるレイヤを重複させて配置し
た通信網を示す図である。
【0025】図1に示すように、本実施の形態による移
動体通信システムの通信網は、無線通信のカバーエリア
の狭いセルからなる第1のレイヤとしての小レイヤL1
と、第1のレイヤとしての小レイヤL1のセルよりも広
いカバーエリアのセルからなる第2のレイヤとからな
る。
【0026】第2のレイヤとしては、第1のレイヤとし
ての小レイヤL1のセルよりも広いカバーエリアのセル
からなる中レイヤL2と、この中レイヤL2のセルより
も広いカバーエリアのセルからなる大レイヤL3で構成
されている。
【0027】第1のレイヤとしての小レイヤL1、第2
のレイヤとしての中レイヤL2及び大レイヤL3内に
は、多数のセルCが存在しており、各レイヤ内のセルC
同士はは、無線通信のカバーエリアがほぼ同一である。
例えば、図1に示す、L1C1とL1C2とは同一であ
り、L2C1とL2C2とは同一であるが、第1のレイ
ヤ内のL1C1と第2のレイヤ内のL2C1とは同一で
はない。そして、図1に示す小レイヤL1におけるn番
目のセルをL1Cn(但し、n=1,2,・・・)とし
て示し、中レイヤL2におけるn番目のセルをL2Cn
(但し、n=1,2,・・・)として示している。更
に、大レイヤL3におけるn番目のセルをL3Cn(但
し、n=1,2,・・・)として示している。
【0028】前述したように、通信網は、第1のレイヤ
としての小レイヤL1より第2のレイヤとしての中レイ
ヤL2、そして大レイヤL3が重複して配置されて階層
構造が形成されている。
【0029】なお、本実施の形態によれば、第1のレイ
ヤを小レイヤL1とし、第2のレイヤを中レイヤL2、
大レイヤL3としているが、第2のレイヤを中レイヤL
2とし、第3のレイヤを大レイヤL3としてもよく、更
に、第4のレイヤを設けるようにしてもよい。
【0030】次に、各レイヤを構成するセルCの基地局
について説明する。
【0031】セルCの基地局は、移動局1(図5,図6
に図示)と無線で通信を行うものであり、この移動局1
は、携帯可能で音声通話及びデータ通信が行える移動端
末通信装置であり、前記セルCの基地局と音声通話、デ
ータ通信が行える構成となっている。移動体通信システ
ムの各レイヤのセルCの基地局と移動局1との通信方式
は、CDMA(Code Divison Multi
pe Access)方式である。
【0032】第1のレイヤとしての小レイヤL1のセル
Cの基地局は、地上セル局、第2のレイヤとしての中レ
イヤL2のセルCの基地局は、数十メートルの高さのビ
ル又は鉄塔上にアンテナを取り付けたビル局、鉄塔局又
は、地上20Km上空の成層圏の定点に停留する飛行船
などからなる成層圏プラットフォームに取り付けた基地
局(成層圏プラットフォーム局)、大レイヤL3のセル
Cの基地局は、成層圏の定点に停留する飛行船などから
なる成層圏プラットフォーム局又は衛星局からなる。し
かしながら、本実施の形態による移動体通信システムの
第1のレイヤ及び第2のレイヤは、階層構造とした点に
特徴を有するものであるので、基地局のアンテナの高度
及び送信電力の大きさによってすべてが決定されるもの
ではない。けだし、第2のレイヤから発せられる無線通
信の範囲は、発射される角度及び範囲等を可変設定する
ことが可能な構成となっているからである。
【0033】本実施の形態による移動体通信システムの
小レイヤL1のセルCである地上セル局の地上でのカバ
ーエリアは、直径5Km程度、中レイヤL2のセルCで
あるビル局又は鉄塔局のカバーエリアは、直径15Km
程度、成層圏プラットフォーム局のカバーエリアは直径
150Km、衛星局のカバーエリアは直径1000Km
となっている。
【0034】なお、図2に示すように、成層圏プラット
フォーム局を以後SPF局3と称する。
【0035】前記SPF局3は、図2に示すように、地
上からエレベーションアングル(仰角)15度以内が通
信可能なエリアとなっている。このため、SPF局3の
カバーエリアは、自動車、高速鉄道などの移動体2が移
動する地上では直径150Kmであり、飛行機が飛行す
る地上より10Kmの高度でのカバーエリアは、直径7
5Kmである。
【0036】また、各レイヤにおけるセルCの形状は、
講学上、正六角形で図示するのが好適であり、中心の正
六角形のセルを取り巻くようにセルを配置してレイヤが
形成される。正六角形とすることによって、隣接セルと
の関係が明確になるからである。
【0037】次に、階層構造を形成するレイヤの通信形
態について説明する。
【0038】本実施の形態による移動体通信システムの
各レイヤのセルCと移動局1との通信方式は、CDMA
方式を利用している。したがって、前記CDMA方式に
より各レイヤを拡散コードによる区分と無線周波数体に
よる区分とを行い、各レイヤの識別が可能な構成として
いる。
【0039】図3及び図4は、このような区別により図
示したものである。すなわち、図3は、各レイヤを拡散
コードにより区分したレイヤ構成を示す図、図4は、各
レイヤに固有の周波数体を割り当てて各レイヤを周波数
体系で区分した例を示す図である。
【0040】図3に示すように、一つのセルCは、指向
性を持つアンテナ(図示せず)を使用してセルC内を3
つのセクタに分割する。前記セクタは、無線周波数f1
からf4(f1〜4で図示)を使用している。しかし、
小レイヤL1、中レイヤL2及び大レイヤL3のコード
体系はそれぞれ異なっている。すなわち、拡散コードと
してのWalsh符号、長周期M系列符号、短周期M系
列符号からなる複数のPN符号のうち、短周期M系列符
号は予め基地局のセルC・セクター毎に割り当てられよ
うにする。これにより、各レイヤを拡散コードで制御す
ることができる。
【0041】また、図4に示すように、一つのセルC
は、指向性を持つアンテナ(図示せず)を使用してセル
C内を3つのセクタに分割する。また、図4に示すよう
に、小レイヤL1のセルCは、無線周波数f1からf4
(f1〜4で図示)を使用している。また、中レイヤL
2のセルは無線周波数f11からf14(f11〜14
で図示)を使用し、大レイヤL3のセルは無線周波数f
101からf104(f101〜104で図示)を使用
している。各レイヤに異なる無線周波数を割り当てるこ
とにより、各レイヤを共通の拡散コードで制御すること
ができる。
【0042】また、図5は、本発明による移動体通信シ
ステムの構成を示すブロック図である。なお、図5に示
す移動体通信システムは、中レイヤL2のセル(L2C
n)の基地局を鉄塔局で、大レイヤL3のセル(L3C
n)の基地局をSPF局3で構成した場合を想定したも
のである。
【0043】図5に示すように、小レイヤL1の各セル
Cの基地局は、小レイヤL1のセルCの基地局を総括、
制御する小レイヤ制御装置4と通信回線とで接続されて
おり、中レイヤL2の各セルCの基地局は、中レイヤL
2のセルCの基地局を制御する中レイヤ制御装置5と通
信回線とで接続され、また、大ゾーンL3の各セルCの
基地局は、大レイヤL3のセルCの基地局を制御する大
レイヤ制御装置6と無線回線とで接続されている。
【0044】前記小レイヤ制御装置4、中レイヤ制御装
置5及び大レイヤ制御装置6の各レイヤ制御装置は、レ
イヤ間のハンドオーバ等の制御を行うレイヤ中央制御装
置7と接続されており、このレイヤ中央制御装置7は、
交換局と接続されて公衆回線網と接続されている。
【0045】前記小レイヤ制御装置4、中レイヤ制御装
置5及び大レイヤ制御装置6を総称してレイヤ制御装置
と称する。
【0046】次に、各レイヤのセルCの基地局と無線通
信を行う移動局1の構成を図6のブロック図を参照して
説明する。
【0047】図6に示すように、移動局1は、移動局1
は、電波の送受信を行うアンテナ1fと、電波の分配を
行う送受波分配部1gと、受信した電波の増幅、ミキシ
ング等を行う受信部1hと、信号を逆拡散して合成する
RAKE受信部1iと、制御チャンネル信号や音声信号
の分解、合成を行うチャンネル処理部1jと、マイク、
スピーカを含む音声アナログ信号を処理する音声処理部
1kと、送信データを拡散処理する拡散処理部1lと、
直交変調、電力増幅等を行う送信部1mと、前記受信部
1h及び送信部1mへ高周波を供給する周波数シンセサ
イザ部1nと、演算及び制御を行う制御手段としての制
御部1aと、液晶ドライバーと液晶ディスプレイよりな
る表示手段としての表示部1bと、番号等を入力する操
作手段としてのキーボード1cと、外部のコンピュータ
と接続する入出力部1dと、各部に電源を供給するバッ
テリ1oと、加速度計1eとを有している。
【0048】制御手段としての制御部1aは、CPU
(セントラルプロセッサユニット)又はDSP(デジタ
ルシグナルプロセッサ)を中心として、プログラム及び
データを記憶するメモリ、表示部1bやキーボード1c
等の入出力制御を行う入出力回路、時間を計測するタイ
マ(時計)等で構成されている。なお、加速度計1e以
外の各部は、セルCの基地局とCDMA方式により音声
通話、データ通信を行うためのものである。
【0049】図6に示すように、移動速度検出手段とし
ての加速度計1eは、移動中の加速度を測定して、この
測定した加速度の信号を制御部1aに出力し、制御部1
aで加速度計1eの加速度の信号を積分して移動局1の
速度を算出する。
【0050】また、移動局1は、チャンネル処理部1j
から出力される制御チャンネル信号からの各レイヤのセ
ルCの基地局の電波の受信レベルを制御部1aで処理し
て、各レイヤの通話可否を表示する表示手段としての表
示部1bは、各レイヤのセルCの基地局の電波受信レベ
ルも表示する。通話者は、表示部1bの表示によってど
のレイヤが通話可能かを知ることができる。
【0051】また、操作手段としてのキーボード1c
は、操作スイッチを内蔵しており、通話者は、通話可能
なレイヤに操作スイッチを操作することによりレイヤの
セルCの基地局に接続を要求して通話することが可能で
ある。しかして、本実施の形態による移動通信システム
の移動局1は、操作手段としてのキーボード1cを手動
操作してレイヤとの接続も可能であるが、通話可能なレ
イヤを自動探索してセルの基地局と接続可能な構成とな
っている。
【0052】次に、移動局1の移動による各レイヤの切
替について説明する。
【0053】図5に示すように、移動局1の移動速度を
検出する移動速度検出手段は、小レイヤ制御装置4、中
レイヤ制御装置5、大レイヤ制御装置6及びレイヤ中央
制御装置7により実行される一連の処理からなる。
【0054】本発明による移動体通信システムの移動速
度検出手段は、同一セルCの基地局と移動局1との通話
保持時間により移動局1の移動速度を検出する。しかし
て、レイヤL1、中レイヤL2、大レイヤL3は、基準
となる基準通話保持時間を予め設定して移動局1とセル
Cとの通話保持時間と基準通話保持時間とを比較して、
移動局1の移動速度の大きさを得る。例えば、各レイヤ
におけるセルCの基準通話保持時間を分単位での定数T
v1,Tv2とする。但し、基準通話保持時間の定数
(Tv1,Tv2)は、Tv1>Tv2となるように設
定する。移動局1と、小レイヤL1内のセルCの基地局
との通話保持時間をt1とすると、t1>Tv1のと
き、移動局1は低速で移動しており、Tv1>t1>T
v2のとき、移動局1は中速で移動しており、t1<T
v2では、移動局1は高速で移動していると判断する。
また、移動局1とセルCとの通話保持時間の計測は、例
えばセルがL1C1の場合は、小レイヤ制御装置4によ
り行われる。
【0055】前記基準通話保持時間(Tv1,Tv2)
は、セルCのカバーエリア、セルCの通信チャンネル数
などから決められており、周辺の各レイヤのセルCの空
きチャンネル数を調べ、トラフィック量に応じて基準通
話保持時間を可変して設定するようにしてもよい。
【0056】次に、移動局1の移動におけるレイヤ間の
ハンドオーバについて、図5及び図7乃至図10に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0057】図7に示すように、通話者は、図5に示す
操作手段としてのキーボード1cの操作スイッチにより
接続先の番号を指定して、発信キーを押す。この時、移
動局1の制御部1aは、レイヤ指定の発信かを確認して
(ステップS1)、レイヤ指定の発信のときは、指定の
レイヤに接続要求信号を発する(ステップS2)。レイ
ヤ指定がない場合には、小レイヤL1のセルCの基地局
に接続要求信号を発する(ステップS3)。
【0058】移動局1がセルCとの呼の確立がされたと
き、レイヤ制御装置は、通話開始の時間(時刻)を記憶
装置に記憶する(ステップS4)。そして、通話が開始
される(ステップS5)。通話中に、移動局1は、キャ
リアレベルの検出を行って(ステップS6)、キャリア
レベルが規定値以上であるかを判断する(ステップS
7)。
【0059】キャリアレベルが規定値以下の場合には、
ステップ10に移行する。
【0060】キャリアレベルが規定値以上の場合には、
通話の品質検査を行い(ステップS8)、通話品質レベ
ルが規定値以上であるかを判断する(ステップS9)。
【0061】通話品質レベルが規定値以上の場合には、
移動局1とセルCとの通信は正常と判断して、ステップ
6からの手順を繰り返す。
【0062】通話品質レベルが規定値以下の場合には、
通話状態が劣化したと判断して、そのときの時間(時
刻)をレイヤ制御装置の記憶装置に記憶する(ステップ
S10)。
【0063】次に、レイヤ制御装置は、通話開始時間よ
り通信劣化発生時間までの通話保持時間t1を算出して
(ステップS11)、レイヤ中央制御装置7に通話保持
時間t1を通知する。レイヤ中央制御装置7は、通話保
持時間t1と前述した基準通話保持時間Tv1,Tv2
とを比較して移動局1の移動速度を検出する(ステップ
S12)。
【0064】次に、レイヤ中央制御装置7は、移動局1
がどのレイヤのセルCの基地局と通信しているかを判断
する(ステップS13は小レイヤ(小ゾーン)、ステッ
プS14は中レイヤ(中ゾーン))。
【0065】移動局1が小レイヤL1と通信している場
合には、図8に示すように、ステップS20に移行す
る。移動局1が中レイヤL2と通信している場合には、
図9に示すように、ステップS40に移行する。また、
移動局1が大レイヤL3と通信している場合には、図1
0に示すように、ステップS60に移行する。
【0066】図8は、移動局1が小レイヤL1と通信し
ている場合のハンドオーバ手順を示すフローチャートで
ある。
【0067】図8に示すように、通話保持時間t1を基
準通話保持時間のTv2と比較して(ステップS2
0)、t1<Tv2では、移動局1は高速で移動してい
ると判断する(ステップS22)。レイヤ中央制御装置
7は、大レイヤL3の通信可能なセルCの空きチャンネ
ルを検索して、移動局1と通信するチャンネルを決定す
る(ステップS23)。小レイヤL1のセルCの基地局
は、移動局1に大レイヤL3のセルCの基地局及び通話
チャンネルを送信して、大レイヤL3のセルCの基地局
にチャンネルを切り替えるよう指示する。移動局1は、
指定された大レイヤL3のセルCの基地局と通信を開始
して、ハンドオーバを行う(ステップS24)。
【0068】また、ステップS20で高速で移動してい
ないと判断した場合には、通話保持時間t1がTv1>
t1>Tv2であるかを比較して(ステップS21)、
移動局1の通話保持時間t1がTv1>t1>Tv2の
ときには移動局1は中速で移動していると判断する(ス
テップS25)。
【0069】レイヤ中央制御装置7は、中レイヤL2の
通信可能なセルCの空きチャンネルを検索して移動局1
と通信するチャンネルを決定する(ステップS26)。
中レイヤL2のセルCの基地局は、移動局1に中レイヤ
L2のセルCの基地局及び通話チャンネルを送信して中
レイヤL2のセルCの基地局にチャンネルを切り替える
よう指示する。移動局1は、指定された中レイヤL2の
セルCの基地局と通信を開始してハンドオーバを行う
(ステップS26)。
【0070】また、ステップS21で中速で移動してい
ない場合には、移動局1は低速で移動していると判断す
る(ステップS28)。レイヤ中央制御装置7は、同一
レイヤ(小レイヤL1)の通信可能なセルCの空きチャ
ンネルを検索して、移動局1と通信するチャンネルを決
定する(ステップS29)。小レイヤL1のセルCの基
地局は、移動局1に小レイヤL1のセルCの基地局及び
通話チャンネルを送信して小レイヤL1のセルCの基地
局にチャンネルを切り替えるよう指示する。移動局1
は、指定された中レイヤL2のセルCの基地局と通信を
開始してハンドオーバを行う(ステップS30)。
【0071】図9は、移動局1が中レイヤL2と通信し
ている場合のハンドオーバ手順を示すフローチャートで
ある。
【0072】図9に示すように、通話保持時間t1を基
準通話保持時間のTv2と比較して(ステップS4
0)、t1<Tv2では、移動局1は高速で移動してい
ると判断する(ステップ42)。レイヤ中央制御装置7
は、大レイヤL3の通信可能なセルCの空きチャンネル
を検索して、移動局1と通信する大レイヤL3チャンネ
ルを決定する(ステップS43)。
【0073】中レイヤL2のセルCの基地局は、移動局
1に大レイヤL3のセルCの基地局及び通話チャンネル
を送信して大レイヤL3のセルCの基地局にチャンネル
を切り替えるよう移動局1に指示する。移動局1は、指
定された大レイヤL3のセルCの基地局と通信を開始し
てハンドオーバを行う(ステップS44)。
【0074】また、ステップS40で高速で移動してい
ないと判断したときには、通話保持時間t1がTv1>
t1>Tv2であるかを比較して(ステップS41)、
移動局1の通話保持時間t1がTv1>t1>Tv2の
ときには移動局1は中速で移動していると判断する(ス
テップS45)。
【0075】レイヤ中央制御装置7は、同一レイヤ(中
レイヤL2)の通信可能なセルCの空きチャンネルを検
索して移動局1と通信するチャンネルを決定する(ステ
ップS46)。中レイヤL2のセルCの基地局は、移動
局1に中レイヤL2のセルCの基地局及び通話チャンネ
ルを送信して、中レイヤL2のセルCの基地局にチャン
ネルを切り替えるよう移動局1に指示する。移動局1
は、指定された中レイヤL2のセルCの基地局と通信を
開始して、ハンドオーバを行う(ステップS47)。
【0076】ステップS41で中速で移動していない場
合には、移動局1は低速で移動していると判断する(ス
テップS48)。レイヤ中央制御装置7は小レイヤL1
の通信可能なセルCの空きチャンネルを検索して、移動
局1と通信する小レイヤL1のチャンネルを決定する
(ステップS49)。中レイヤL2のセルCの基地局
は、移動局1に小レイヤL1のセルCの基地局及び通話
チャンネルを送信して小レイヤL1のセルCの基地局に
チャンネルを切り替えるよう移動局1に指示する。移動
局1は、指定された中レイヤL2のセルCの基地局と通
信を開始してハンドオーバを行う(ステップS50)。
【0077】図10は、移動局1が大レイヤL3と通信
している場合のハンドオーバ手順を示すフローチャート
である。
【0078】図10に示すように、通話保持時間t1を
基準通話保持時間のTv2と比較して(ステップS6
0)、t1<Tv2では、移動局1は高速で移動してい
ると判断する(ステップS62)。レイヤ中央制御装置
7は、同一レイヤ(大レイヤL3)の通信可能なセルC
の空きチャンネルを検索して移動局1と通信するチャン
ネルを決定する(ステップS63)。大レイヤL3のセ
ルCの基地局は、移動局1に大レイヤL3のセルCの基
地局及び通話チャンネルを送信して大レイヤL3のセル
Cの基地局にチャンネルを切り替えるよう移動局1に指
示する。移動局1は、指定された大レイヤL3のセルC
の基地局と通信を開始してハンドオーバを行う(ステッ
プS64)。
【0079】また、ステップS60で高速で移動してい
ないと判断した場合には、通話保持時間t1がTv1>
t1>Tv2であるかを比較して(ステップS61)、
移動局1の通話保持時間t1がTv1>t1>Tv2の
ときには移動局1は中速で移動していると判断する(ス
テップS65)。
【0080】レイヤ中央制御装置7は、中レイヤL2の
通信可能なセルCの空きチャンネルを検索して移動局1
と通信するチャンネルを決定する(ステップS66)。
大レイヤL3のセルCの基地局は、移動局1に中レイヤ
L2のセルCの基地局及び通話チャンネルを送信して、
中レイヤL2のセルCの基地局にチャンネルを切り替え
るよう移動局1に指示する。移動局1は、指定された中
レイヤL2のセルCの基地局と通信を開始してハンドオ
ーバを行う(ステップS67)。
【0081】ステップS61で中速で移動していない場
合には、移動局1は低速で移動していると判断する(ス
テップS68)。レイヤ中央制御装置7は小レイヤL1
の通信可能なセルCの空きチャンネルを検索して、移動
局1と通信するチャンネルを決定する(ステップS6
9)。大レイヤL3のセルCの基地局は、移動局1に小
レイヤL1のセルCの基地局及び通話チャンネルを送信
して小レイヤL1のセルCの基地局にチャンネルを切り
替えるよう移動局1に指示する。移動局1は、指定され
た中レイヤL2のセルCの基地局と通信を開始してハン
ドオーバを行う(ステップS70)。
【0082】以上述べたレイヤ間のハンドオーバは、移
動速度検出手段として小レイヤ制御装置4、中レイヤ制
御装置5、大レイヤ制御装置6及びレイヤ中央制御装置
7による処理について述べたが、前述した移動局1に内
蔵した速度検出手段としての加速度計1eで移動速度を
算出して、この速度をレイヤ制御装置に通知してレイヤ
間のハンドオーバを行うことも可能である。
【0083】次に、移動体2による移動中のレイヤ間の
ハンドオーバの一例を図11を参照して説明する。
【0084】図11に示すように、移動体(自動車)2
が備える移動局1は、小ゾーンのセルL1C1で呼が確
立された後、小レイヤのセルL1C1における通話保持
時間t1が基準通話保持時間Tv1より長い場合には、
小ゾーン内のセルL1C2にハンドオーバされる。
【0085】自動車2が小ゾーン内のセルL1C2のカ
バーエリアを走行中に速度を上げて隣接する小ゾーン内
のセルL1C3に接近した場合、ハンドオーバが必要と
なる。
【0086】小レイヤのセルL1C2における通話保持
時間t1が基準通話保持時間Tv1より長い場合には、
小ゾーン内のセルL1C3にハンドオーバされるが、高
速移動中であるため、通話保持時間t1が基準通話保持
時間Tv1よりも短くなってしまう。そこで、通話保持
時間t1がTv1>t1>Tv2のとき、移動局1は中
速で移動しており、図11に示すように、中レイヤのセ
ルL2C1にハンドオーバして通話チャンネルを切り替
える。通話保持時間t1がt1<Tv2では、移動局1
は高速で移動していると判断して、大レイヤのセルL3
C1にハンドオーバして通話チャンネルを切り替える。
【0087】また、移動体2の速度が遅くなった場合に
は、中レイヤL2又は大レイヤL3のセルCより小レイ
ヤL1のセルにハンドオーバして通話チャンネルを切り
替える。このように、移動局1のセル内の通話保持時間
によって、レイヤのセルCを切り替えることにより、ハ
ンドオーバの回数を減らすことができ、通信回線の効率
を高めることができる。
【0088】ハンドオーバする回数は、移動局1の移動
速度とセルのカバーエリアで決定される。セル半径をr
(km)として一辺rの正六角形でセルを配置するとセ
ル間隔をr√3、移動速度をS(km/H)、通信時間
をt(H)としたとき、ハンドオーバ回数Nは、N=S
×t/(r√3)となる。但し、ハンドオーバ回数N
は、最初の接続がセルCのほぼ中心で行われて移動方向
が隣接セルの中心方向を進むときのものである。
【0089】図12は、各レイヤのセルCに於ける移動
局の移動速度に対するハンドオーバの回数を示す図であ
る。但し、通話時間は15分とし、移動局1の速度は、
人が持参する場合は時速4Km、車は時速100Km、
高速鉄道は時速250Km、飛行機は時速900Kmと
した。図12に示すように、通話時間15分での飛行機
の大レイヤL3のSPF局のハンドオーバ回数は4であ
り、飛行機での通話が可能となる。また、高速鉄道で
は、SPF局のハンドオーバは発生しない。
【0090】以上述べたように、人の持っている移動局
は移動速度が遅いので、ある時間移動しても接続してい
る通信網は一つの小レイヤL1のセル(図11の例では
L1C1)のみでよい。しかし、自動車が備える移動局
は移動速度がある程度早くなるので前記と同一時間の間
に進む距離は長くなるため、通話状態を維持するために
は小レイヤL1をいくつか切り替える必要があり、L1
レベルにおける通信効率が落ちる。したがって、自動車
で移動する速度に見合った大きなエリアをカバーするレ
イヤ、すなわち、中レイヤL2の通信網(図11のL2
C1)で通信するとハンドオーバ回数を減らすことがで
きる。更に、速度の速い飛行機の場合も同様に、更に広
いエリアをカバーする大レイヤL3で構成するレベルの
通信網を使用することにより(図11のL3C1)、ハ
ンドオーバ回数を減らすことができる。すなわち小レイ
ヤL1、中レイヤL2、大レイヤL3の順にセルCの通
信カバーエリアが広く、移動速度に応じて小レイヤL
1、中レイヤL2、大レイヤというレベルの異なる通信
網を使用することにより移動体通信システムの通信効率
を向上させることができる。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による移動体
通信システムによれば、移動局の移動速度に応じてレイ
ヤを選択して切り替えることにより、セルCの基地間の
ハンドオーバの制御及び回数を減らすことができるた
め、通信回線の負荷を軽減して通信の効率を高めること
ができる。また、人の歩行速度から飛行機などの高速移
動時でも、同一な移動局と同一な通信回線で通信サービ
スを提供することができる。また、SPFを基地局とす
ることにより、地上のみならず海上及び空中での移動局
の通信も可能となる。更に、階層構造を形成するレイヤ
レイヤを拡散コード及び周波数帯で区分しているため、
レイヤ間のハンドオーバが容易に行える通信形態である
ため、安定した通話が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小レイヤL1より中レイヤL2そして大レイヤ
L3が重複して配置した通信網の構成を示す図である。
【図2】高度20Km、エレベーションアングル(仰
角)が15度のときの、SPF局の通信可能なエリアを
示す図である。
【図3】各レイヤを拡散コードにより区分したときのレ
イヤ構成を示す図である。
【図4】各レイヤが周波数体系により区別したときのレ
イヤ構成を示す図である。
【図5】移動体通信システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】移動局の構成を示すブロック図である。
【図7】移動局とレイヤ間のハンドオーバを示すフロー
チャートである。
【図8】移動局が小レイヤと通信している場合のハンド
オーバを示すフローチャートである。
【図9】移動局が中レイヤと通信している場合のハンド
オーバを示すフローチャートである。
【図10】移動局が大レイヤと通信している場合のハン
ドオーバを示すフローチャートである。
【図11】移動体2で移動中でのレイヤ間のハンドオー
バの一例を示す図である。
【図12】各レイヤのセルの移動局の移動速度に対する
ハンドオーバの回数を示す図である。
【符号の説明】 1 移動局 1a 制御部 1b 表示部 1c キーボード 1d 入出力部 1e 加速度計 2 移動体 3 SPF局 4 小レイヤ制御装置 5 中レイヤ制御装置 6 大レイヤ制御装置 7 レイヤ中央制御装置 L1 小レイヤ L2 中レイヤ L3 大レイヤ C セル
フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA14 AA22 AA23 BB03 BB04 BB05 BB06 CC10 DD30 DD43 DD44 DD45 EE02 EE07 EE10 EE16 EE45 EE56 EE61 FF05 FF16 FF23 HH01 HH22 HH24 JJ04 JJ35 JJ39

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信のカバーエリアがほぼ同一の1
    以上のセルからなる第1のレイヤと、第1のレイヤが有
    する前記セルよりも無線通信のカバーエリアが広く、し
    かも無線通信のカバーエリアがほぼ同一の1以上のセル
    を有する第2のレイヤとを重複させることによって通信
    網を形成して構成した通信回線と、 前記通信回線に相互に通信可能に接続された移動局とを
    有することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 前記第1のレイヤは、無線通信のカバー
    エリアの狭いセルからなる小レイヤで構成され、前記第
    2のレイヤは、前記第1のレイヤである小レイヤのセル
    よりも広いカバーエリアのセルからなる中レイヤと、前
    記中レイヤのセルよりも広いカバーエリアのセルからな
    る大レイヤで構成したことを特徴とする請求項1記載の
    移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第1のレイヤである前記小レイヤの
    セルは、地上セル局で構成され、前記第2のレイヤであ
    る前記中レイヤのセルは、ビル局、鉄塔局又は成層圏の
    定点に停留した成層圏プラットフォーム局で構成され、
    前記大レイヤのセルは成層圏の定点に停留した成層圏プ
    ラットフォーム局又は衛星局でそれぞれ構成されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動体通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の移動体通信システム
    は、移動局の移動速度を検出する移動速度検出手段を備
    え、前記移動速度検出手段により検出した前記移動局の
    移動速度に応じて前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを
    選択し、選択された第1のレイヤ又は第2のレイヤのセ
    ルの基地局にハンドオーバすることを特徴とする移動体
    通信システム。
  5. 【請求項5】 前記移動速度検出手段は、前記第1のレ
    イヤ又は第2のレイヤのセルの基地局と移動局との通話
    保持時間を計測して、計測した前記通話保持時間を予め
    設定した通話保持基準時間と比較して前記移動局の移動
    速度を検出することを特徴とする請求項4記載の移動体
    通信システム。
  6. 【請求項6】 前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各
    セルの基地局と移動局との通信方式は、CDMA(Co
    de Divison Multipe Acces
    s)方式であることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    に記載のうち何れか1に記載の移動体通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各
    セルの基地局には、固有の無線周波数体が割り当てられ
    て前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを固有の無線周波
    数体系により識別することを特徴とする請求項1乃至請
    求項6に記載のうち何れか1に記載の記載の移動体通信
    システム。
  8. 【請求項8】 前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各
    セルの基地局には、固有の拡散コードとしてPN符号の
    短周期M系列符号を割り当てて前記第1のレイヤ又は第
    2のレイヤを固有のコードにより識別することを特徴と
    する請求項1乃至請求項7に記載のうち何れか1に記載
    の記載の移動体通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の移動体通信システムの
    移動局は、自己の移動速度を検出する移動速度検出手段
    を備え、前記移動速度検出手段で検出した移動速度に基
    づいて前記第1のレイヤ又は第2のレイヤを選択し、選
    択した第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局
    に接続要求信号を発することを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の移動体通信システム
    の移動局は、前記第1のレイヤ又は第2のレイヤの各セ
    ルの基地局の電波受信レベルに基づき、第1のレイヤ又
    は第2のレイヤの通話に関する情報の表示を行う表示手
    段を備え、前記表示手段により第1のレイヤ又は第2の
    レイヤと通話が可能であるとの情報が表示された場合に
    は、移動局が備える操作手段により選択して前記第1の
    レイヤ又は第2のレイヤの各セルの基地局に接続要求信
    号を発することが可能な構成としたことを特徴とする移
    動体通信システム。
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