JP2002543724A - 位置情報を使用してハンドオーバーを行う方法及び装置 - Google Patents
位置情報を使用してハンドオーバーを行う方法及び装置Info
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W36/00—Hand-off or reselection arrangements
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Abstract
Description
ョンのためのハンドオーバー手順を遂行する方法、及びそれに対応する装置に係
る。より詳細には、本発明は、位置情報を使用してハンドオーバー手順を遂行す
る方法及びそれに対応する装置に係る。
は、次のようなハイアラーキー構成にされる。移動サービス交換センターMSC
は、少なくとも1つのベースステーションコントローラBSCを制御する。1つ
のベースステーションコントローラは、指定の通信領域をカバーする少なくとも
1つのベーストランシーバステーションBTSを順次に制御する。上記通信領域
即ちカバレージは、セルと称される。ベーストランシーバステーションは、この
セル内の各移動ステーションMSと通信する。 移動ステーションが通信ネットワーク内を移動するときには、移動ステーショ
ンが1つのベーストランシーバステーションのセル(即ちカバレージエリア)を
出て別のセルに入るときでも、移動ステーションと通信ネットワークとの間の接
続が途切れないように確保しなければならない。接続を維持するのに使用される
手順を「ハンドオーバー」と称する。
ションの接続は、あるセルから別のセルへと切り換えられる。更に、各ベースト
ランシーバステーションが異なるベースステーションコントローラにより制御さ
れるときには、このベーストランシーバステーションのハンドオーバーをベース
ステーションコントローラのハンドオーバーと組合せることができる。更に、対
応するケースにおいて2つの移動サービス交換センター間でもハンドオーバーが
生じ得る。更に、異なる技術を使用する通信ネットワーク間でもハンドオーバー
が考えられ、例えば、GSMネットワークとワイドバンドコード分割多重アクセ
ス(WCDMA)ネットワークとの間、又はGSMネットワークと無線ローカル
エリアネットワーク(RLAN)との間のハンドオーバーも考えられる。
される。これらの測定により、例えば、接続のクオリティ、信号の強度、ビット
エラー率等の信号クオリティが、多数の監視されるベーストランシーバステーシ
ョンに対してチェックされる。それに対応する結果を使用して、ハンドオーバー
が必要であるかどうか判断される。例えば、現在ベーストランシーバステーショ
ンの信号強度が減少する一方、別のベーストランシーバステーションの信号強度
が増加する。信号強度比が所定のレベルに到達した(即ち、現在使用されている
ベーストランシーバステーションの信号クオリティが所定のスレッシュホールド
レベルより低い)場合には、現在使用されているベーストランシーバステーショ
ンから、信号クオリティの良好な他のベーストランシーバステーションへのハン
ドオーバーが開始される。
がどのカバレージエリアにいるか)を移動ステーションに通知すると共に、測定
に必要な情報を得られるようにするために、ベーストランシーバステーションは
シグナリングチャンネルを使用してこの情報を送信及び受信する。これらシグナ
リングチャンネルの1つは、ブロードキャスト制御チャンネル(BCCH)であ
り、これは、各ベーストランシーバステーションにより、例えば、TDMAフレ
ームのあるタイムスロットにおいて常時ブロードキャストされる。このBCCH
は、ベーストランシーバステーションの無線ビーコンに匹敵し得るもので、この
BCCHを経て、移動ステーションとベーストランシーバステーションとの間の
第1連絡が確立される。又、BCCHは、移動ステーションにアクセスパラメー
タ等を通知すると共に、位置決定を行えるように使用される。
なる。各セルは、データ交換又はスピーチ送信に使用される限定された数のトラ
フィックチャンネル(TCH)を有している。加入者がコールを発信したいが、
現在アクティブなコールが多過ぎてTCHがもはや得られない場合には、例えば
信号強度の測定が新たなセルに対して低い値を生じたとしても、使用可能なTC
Hをもつその別のセルへのハンドオーバーが実行される。 ハンドオーバー手順は、コール設定段階及びアクティブなコール中に実行でき
ることに注意されたい。 しかしながら、限定された数のチャンネルしか使用できないために、上記BC
CHのようなチャンネルの常時送信は、通信ネットワークの無線通信リソースに
関して不経済である。
ージエリア内に移動ステーションが存在しなくても、上記BCCHを送信するた
めに常時オンにされねばならない。これは、不必要な電力浪費を招く。 米国特許第5,546,445号は、位置制御システム及び信号強度システム
の両方がセルラーシステムに含まれたシステム及び方法を開示しており、移動テ
レコミュニケーション交換オフィスは、メモリにソフトウェアシステムを含んで
いて、位置制御システムを使用するが、信号強度もテストし、移動ユニットの位
置に基づいてコール管理判断を行うときに信号が所定値より低い場合に信号強度
制御システムを使用する。
おける地理的な制約に関するものである。ここには、料率に関連した情報を考慮
してハンドオーバーを遂行する方法が開示されている。 WO93/19560号は、サービス中のベーストランシーバステーションが
それに隣接しないベーストランシーバステーションをハンドオーバーのために求
めるようなハンドオーバー実行方法を開示している。 DE19741701A1号は、移動無線システムにおいて移動ステーション
のハンドオーバーを行うための方法及び装置を開示している。ベースステーショ
ンは、無線位置決めシステムに接続され、そして位置決め信号を受信する。移動
ステーションの座標は、移動ステーションと通信するベースステーションの座標
と、移動ステーションとベースステーションとの間の距離とに基づいて計算され
る。
ハンドオーバー手順を遂行できるようにする改良された方法を提供すると共に、
上記ハンドオーバー手順を遂行するための対応的な改良された装置を提供するこ
とである。 本発明によれば、この目的は、通信ネットワーク内で通信しそしてその中を移
動できる移動ステーションのためのハンドオーバー手順を実行する方法であって
、上記通信ネットワークは、そのカバレージエリア内で上記移動ステーションと
の通信を遂行するよう構成された複数のベーストランシーバステーションを備え
ており、上記方法は、移動ステーションに関連した位置情報をベーストランシー
バステーションに関連した位置情報と比較することにより移動ステーションに関
連した位置情報を処理し、その処理の結果に基づいて第1ハンドオーバー条件が
満足されるかどうか判断し、そしてハンドオーバーに対する別の測定に関する加
入者仕様をチェックし、上記第1ハンドオーバー条件が満足されたときに、上記
移動ステーションとの通信が現在のベーストランシーバステーションから向けら
れるべき上記通信ネットワーク内の次のベーストランシーバステーションを指定
し、現在のベーストランシーバステーションから、上記指定段階で指定された次
のベーストランシーバステーションへの移動ステーションの通信接続のハンドオ
ーバーをトリガーし、そしてハンドオーバーを実行するという段階を含む方法に
よって達成される。
ステーションのためのハンドオーバー手順を制御する装置であって、上記通信ネ
ットワークは、そのカバレージエリア内で上記移動ステーションとの通信を遂行
するよう構成された複数のベーストランシーバステーションを備えており、上記
装置は、移動ステーションに関連した位置情報をベーストランシーバステーショ
ンに関連した位置情報と比較することにより移動ステーションに関連した位置情
報を処理し、そしてその処理の結果に基づいて第1ハンドオーバー条件が満足さ
れるかどうか判断し、そしてハンドオーバーに対する別の測定に関する加入者仕
様をチェックするための処理手段と、上記第1ハンドオーバー条件が満足された
ときに、上記移動ステーションとの通信を現在のベーストランシーバステーショ
ンから切り換えるべきところの上記通信ネットワーク内の次のベーストランシー
バステーションを指定するための指定手段と、現在のベーストランシーバステー
ションから、上記指定手段で指定された次のベーストランシーバステーションへ
の移動ステーションの通信接続のハンドオーバーをトリガーするためのトリガー
手段とを備えた装置を提案する。
位置情報を使用して、ハンドオーバーを遂行すべきかどうか、そしてどのベース
トランシーバステーションへ通信接続を切り換えるべきかを判断する。これは、
対応するネットワーク装置、例えば、ベースステーションコントローラBSCに
よりハンドオーバーが開始されて以来、ブロードキャスト制御チャンネルを送信
しないベーストランシーバステーションを使用できるようにする。これは、シス
テムの干渉レベルを低下し、そして通信に直接使用されないチャンネルを減少す
ることによりネットワーク容量を高める。 更に、ターンオフすることのできるベーストランシーバステーションを使用す
ることができる。このベーストランシーバステーションは、移動ステーションが
そのベーストランシーバステーションのカバレージエリア内にあるときだけその
対応するベースステーションコントローラによってターンオンされる。これは、
コストを節約し、消費電力を減少する。
す。この通信ネットワーク内を移動ステーションMSが移動する。この通信ネッ
トワークは、該ネットワークを制御するための少なくとも1つの移動サービス交
換センターMSCを備えている。この移動サービス交換センターMSCは、1つ
以上のベースステーションコントローラBSC1、BSC2及びBSC3に接続
される。これらベースステーションコントローラの各々は、各ベーストランシー
バステーションBTS1A、BTS1B、BTS2及びBTS3に接続されて、
それらを制御する。これらベーストランシーバステーションは、移動ステーショ
ンMSとの通信を遂行するところの各カバレージエリアを有している。このカバ
レージエリアをセルと称する。
ば、移動ステーションMSに現在接続されているセルの信号クオリティが低下し
たときには、ハンドオーバー手順を要求することができる。種々のハンドオーバ
ーの可能性が破線で示されている。これらの可能性は、1つのベースステーショ
ンコントローラBSC1のセル間(BTS1AからBTS1Bへ)又は異なるベ
ースステーションコントローラBSC1及びBSC2のセル間(BRS1Bから
BTS2へ)のハンドオーバーである。指示された別の可能性は、BTS1Bか
らBTS3へのハンドオーバーである。これは、以下に述べる第2の実施形態の
部分である。
行われるかに基づいてベースステーションコントローラBSC又は移動サービス
交換センターMSCのようなネットワーク要素で行われることが明らかである。
以下、同じベースステーションコントローラBSC1のベーストランシーバステ
ーションBTS1AとBTS1Bとの間で本発明によるハンドオーバー手順が行
われるケースについて、図2を参照して詳細に説明する。 図2を参照し、本発明によるハンドオーバー手順を説明する。移動ステーショ
ンMSがネットワークとの通信接続を確立した後(ステップS1)、位置情報を
得るステップS2が実行される。この位置情報を得るステップS2は、上記移動
ステーションMSに関連した位置を決定し、そしてその得られた位置情報を更な
る処理のためにネットワーク装置(ここではBSC1)へ転送することを含む。
る。例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)がこのような目的で
使用される。更に、観察時間差(OTD)又は到着時間(TOA)のような既知
の測定方法を位置決定に使用できる。又、これらの測定を組合せることもできる
。移動ステーションを位置決めするための技術は、対応装置が設けられた移動ス
テーションの位置決定を許すE911サービスに既に使用されている。 上記位置決定は、上述したGPS、TOA、OTD等により実行することがで
きる。位置決定は、例えば周期的にトリガーすることができる。位置測定の周期
及び種類は、加入者特有でよい。更に、位置決定は、どの位置決定方法が使用さ
れるかに基づいて(例えば、移動ステーションMSにGPSを使用するとき)、
移動ステーションMS或いはベーストランシーバステーションBTSのような各
ネットワーク要素において行うことができる。
れた位置情報は、各ネットワーク要素BSC1に転送される。しかしながら、上
述したように、異なるベースステーションコントローラのベーストランシーバス
テーション間でハンドオーバー手順が実行される場合には、情報が移動サービス
交換センターMSCに転送される。というのは、MSCが後者の種類のハンドオ
ーバーを制御するからである。 ここに述べるケースでは、位置情報はベースステーションコントローラBSC
1において処理される(ステップS3)。この処理の中で、送信された位置情報
が、ベーストランシーバステーション、例えば、BTS1Bの既知の位置情報と
比較され、例えば、移動ステーションMSが隣接ベーストランシーバステーショ
ンのカバレージエリア内に入るとき、ひいては、ハンドオーバー条件を満足する
ときを調べる。ベーストランシーバステーションに関連した上記位置情報は、各
セルのカバレージエリアの情報、及び各ベーストランシーバステーションの方向
パターンの情報も含む。
された位置情報に基づき、例えば、上記ベーストランシーバステーションBTS
1Bのカバレージエリアを移動ステーションMSが移動するために、そして信号
クオリティが低下するために、(第1の)ハンドオーバー条件が満足されるかど
うか判断される。ステップS4の判断がイエスである場合には、上記通信ネット
ワークのベーストランシーバステーションは、ハンドオーバーのターゲットとし
て指定される(ステップS9)。この指定されるベーストランシーバステーショ
ンは、例えば、現在使用されているベーストランシーバステーションBTS1A
から通信接続が向けられるところのBTS1Bである。 ステップS10では、通信ネットワークへの移動ステーションMSの通信接続
が、現在のベーストランシーバステーションBTS1Aから、上記指定ステップ
S9で指定された次のベーストランシーバステーションBTS1Bへ向けられる
。その後、ハンドオーバーが遂行され(ステップS11)、そして手順がステッ
プS1へ復帰する(ステップS12)。
実行すべきかどうかチェックされる。これは、加入者特有のものでよい。更に別
の測定を実行すべきでない場合には、プロセスがステップS12に続く。 ステップS5の判断がイエスである場合には、実行されるべき測定が、例えば
加入者の仕様に基づいて選択される(ステップS6)。この測定は、例えば、ト
ラフィックチャンネルの利用性、信号の強度等である。ステップS7では、指定
された測定が実行される。 その後、ステップS8において、測定結果が照合される。測定結果がハンドオ
ーバーの必要性を指示しない(例えば、充分なトラフィックチャンネルが使用で
きる)場合には、プロセスは、ステップS13へ進む。他方、測定結果が(第2
の)ハンドオーバー条件を指示する(ステップS8の判断がイエスである)場合
には、その第2のハンドオーバー条件がターゲットセル指定ステップS9へ返送
され、ハンドオーバーが実行される(S10、S11)。
参照して説明する。即ち、本発明によるハンドオーバー手順が、同じベースステ
ーションコントローラBSC1のベーストランシーバステーションBTS1Aと
BTS1Bとの間に生じるケースについて詳細に説明する。しかしながら、上述
した別のハイアラーキーレベルにおけるハンドオーバーも、対応する装置によっ
て制御できる。 この装置は、上記移動ステーションMSに関連した位置情報を得るための位置
獲得手段1を備えている。この位置獲得手段1は、移動ステーションMSに関連
した位置情報を、上述したどの位置決め方法を使用して位置を決定するか(グロ
ーバルポジショニングシステムGPS、到着時間TOA、又は観察時間差OTD
等)に基づいて、移動ステーションMSそれ自体又は現在のベーストランシーバ
ステーションBTSから受け取る(破線で示す)。簡単化のために、移動ステー
ションそれ自体からの位置情報が位置獲得手段1へ直接的に向けられるが、この
位置情報は、エアインターフェイスを経てベーストランシーバステーションBT
Sへ向けられそしてそこから位置獲得手段1へ向けられることが容易に理解され
よう。
種類は、加入者特有でよい。 受け取った位置情報は、上記位置獲得手段1により処理手段2及びメモリ手段
3へ送られる。処理手段2は、移動ステーションMSに関連した位置情報と、ベ
ーストランシーバステーションBTSの位置情報(この場合、BTS1Bの位置
及びカバレージエリア情報)とを処理する。この位置情報は、上記メモリ手段3
に記憶される。又、移動ステーションMSに関連した位置情報も、上記メモリ手
段3に記憶される。 処理手段2は、移動ステーションMSの位置と、ベーストランシーバステーシ
ョンBTSの位置情報を比較する。この比較に基づき、処理手段2は、例えば、
移動ステーションが別のベーストランシーバステーションのカバレージエリア内
を移動するときに、第1のハンドオーバー条件が満足されるかどうか判断する。
第1ハンドオーバー条件が満足される場合には、ターゲットセル指定手段4は、
現在のベーストランシーバステーションBTS1Aから通信接続が向けられるべ
き上記通信ネットワーク内のターゲットベーストランシーバステーション(この
場合はBTS1B)を指定する。
バステーションBTS1Aから、上記指定手段4により指定された新たなベース
トランシーバステーションBTS1Bへの移動ステーションMSの通信接続のハ
ンドオーバーを実行する。 上記第1のハンドオーバー条件が満足されない場合には、処理手段2は、更に
別の測定を生じさせることができる。それ故、装置は、測定手段6を備え、これ
は、例えば、第1のハンドオーバー条件が満足されなかったために測定を実行す
べきかどうかチェックする。これは、加入者に特有のものでよい。 測定手段6は、測定の種類(例えば、トラフィックチャンネルの利用性、又は
信号強度等)を選択し、そしてその選択された測定を実行する。その後に、測定
手段6は、測定結果が第2のハンドオーバー条件を指示するかどうか照合する。
その測定結果が第2のハンドオーバー条件を指示する場合には、測定手段6は、
その結果を処理手段2へ報告し、ハンドオーバーを遂行させる。
ーク要素(ユーザ側では移動ステーションMS又はネットワーク側ではベースス
テーションコントローラBSC)であることに注意されたい。移動ステーション
MSの位置を決定するのに必要な情報は、例えば、ネットワーク要素(例えば、
トランシーバステーションBTS)から受け取られるか、又は通信ネットワーク
に含まれないシステム(GPS衛星)から受け取られる。 上述したように、第2の実施形態として、図1の通信ネットワークには、ハン
ドオーバーを遂行する第3の可能性がある。この場合に、接続が切り換えられる
ところのセル即ちベーストランシーバステーションBTS3は、最初のベースト
ランシーバステーションBTS1Bに隣接したものではない。図2の処理ステッ
プS4においてこのベーストランシーバステーションBTS3を考慮するために
は、これを、考えられるターゲットセルとして記憶しなければならない。これは
、図3のメモリ手段3に記憶することができるが、通信ネットワーク内の加入者
を記憶データにより識別する加入者認識モジュールSIM(図示せず)や、移動
ステーションそれ自体に記憶されてもよい。
ドオーバーの必要性を指示するときにハンドオーバーが実行される。しかしなが
ら、信号クオリティの測定が通信接続状態が悪化したことを指示するときでも、
位置情報に基づきハンドオーバーが阻止されるように本発明が作用することも考
えられる。他方、信号クオリティが良好であっても、位置情報に基づいてハンド
オーバーがトリガーされるように、位置情報を使用することもできる。 本発明は、GSM屋内及びオフィス(GIO)コンセプトのように屋内通信ネ
ットワークに特に適用できる。このような屋内通信ネットワークは、小さなエリ
ア内の多数の加入者に対し多数の小さなセルを備えている。その中での移動ステ
ーションの動きはやや限定されるが、このようなネットワーク内の通信トラフィ
ックは、特定の時間(平日の勤務時間)内に非常に高くなる。他方、それ以外の
時間(勤務時間以外)には幾つかのセルに若干の加入者しかいない。それ故、後
者の時間中にはベーストランシーバステーションの一部分をターンオフすること
ができる。ハンドオーバーを制御する各ネットワーク装置により、対応するセル
がターンオン及びオフにされる。上述したケースでは、これは、ベースステーシ
ョンコントローラBSC1である。
、列車(移動ステーションを搭載した)が特定の時間周期中に一方向にしか移動
しないからである。それ故、必要なセルだけをターンオンすればよい。 しかしながら、本発明は、他のマイクロセルラー通信ネットワーク構造体にも
適用できることが容易に理解されよう。 更に、本発明は、セル間ハンドオーバー、BSC間ハンドオーバー、MSC間
ハンドオーバー、及び異なる技術を使用する通信ネットワーク間のハンドオーバ
ー(GSMネットワークとワイドバンドコード分割多重アクセス(WCDMA)
ネットワークとの間、又はGSMネットワークと無線ローカルエリアネットワー
ク(RLAN)との間のハンドオーバー)のようないかなるハンドオーバー手順
にも適用できることが明らかである。
動ステーションMSのためのハンドオーバー手順を実行する方法であって、上記
通信ネットワークは、そのカバレージエリア内で上記移動ステーションMSとの
通信を遂行するよう構成された複数のベーストランシーバステーションを備え、
上記方法は、移動ステーションMSに関連した位置情報及びベーストランシーバ
ステーションBTS1A、BTS1B、BTS2、BTS3に関連した位置情報
を処理し(S3)、この処理(S3)の結果に基づいて、第1ハンドオーバー条件が満足
されたかどうか判断し(S4)、上記第1ハンドオーバー条件が満足されたときに、
上記移動ステーションMSとの通信が現在のベーストランシーバステーションか
ら向けられるべき上記通信ネットワーク内の次のベーストランシーバステーショ
ンを指定し(S9)、現在のベーストランシーバステーションから、上記指定段階(S
9)で指定された次のベーストランシーバステーションへの移動ステーションMS
の通信接続のハンドオーバーをトリガーし(S10)、そしてハンドオーバーを実行
する(S11)という段階を含む方法が提案される。更に、上記ハンドオーバーを制
御する対応装置も提案される。本発明の効果は、ブロードキャスト制御チャンネ
ルを常時送信せず、又はカバレージエリア内に加入者がいないときにターンオフ
することのできるベーストランシーバステーションを使用できることである。 上記説明及び添付図面は、本発明を単に一例として例示するものに過ぎないこ
とを理解されたい。従って、本発明の好ましい実施形態は、特許請求の範囲内で
種々変更することができる。
ャートである。
る。
Claims (26)
- 【請求項1】 通信ネットワーク内で通信しそしてその中を移動できる移動
ステーション(MS)のためのハンドオーバー手順を実行する方法であって、上記通
信ネットワークは、そのカバレージエリア内で上記移動ステーション(MS)との通
信を遂行するよう構成された複数のベーストランシーバステーションを備えてお
り、上記方法は、 移動ステーション(MS)に関連した位置情報及びベーストランシーバステーショ
ン(BTS 1A, BTS 1B, BTS 2, BTS 3)に関連した位置情報を処理し(S3)、 上記処理(S3)の結果に基づいて、第1ハンドオーバー条件が満足されたかどう
か判断し(S4)、 上記第1ハンドオーバー条件が満足されたときに、上記移動ステーション(MS)
との通信が現在のベーストランシーバステーションから向けられるべき上記通信
ネットワーク内の次のベーストランシーバステーションを指定し(S9)、 現在のベーストランシーバステーションから、上記指定段階(S9)で指定された
次のベーストランシーバステーションへの移動ステーション(MS)の通信接続のハ
ンドオーバーをトリガーし(S10)、そして ハンドオーバーを実行する(S11)、 という段階を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 上記処理段階(S3)において、移動ステーション(MS)に関連し
た上記位置情報及びベーストランシーバステーション(BTS 1A, BTS 1B, BTS 2,
BTS 3)に関連した上記位置情報と共に少なくとも1つの付加的なパラメータを処
理する請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 上記付加的なパラメータは、信号クオリティに基づく請求項
2に記載の方法。 - 【請求項4】 位置情報を入手する段階(S2)を更に備え、この段階は、移動
ステーション(MS)に関連した上記位置情報を決定する段階、及び 上記決定された位置情報を、上記処理段階(S3)を実行する各ネットワーク装置
(BSC,MSC)へ送信する段階より成る請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 移動ステーション(MS)に関連した上記位置情報を決定する上
記段階は、移動ステーション(MS)において実行される請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 移動ステーション(MS)に関連した上記位置情報を決定する上
記段階は、ネットワークインフラストラクチャー側のネットワーク要素において
実行される請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】 移動ステーション(MS)に関連した上記位置情報を決定する上
記段階は、グローバルポジショニングシステムによる位置決め、到着時間による
位置決め、及び観察時間差による位置決めの少なくとも1つに基づいて行われる
請求項4に記載の方法。 - 【請求項8】 上記位置情報を入手する段階(S2)は、周期的に実行される請
求項4に記載の方法。 - 【請求項9】 上記位置情報を入手する段階(S2)は、所定の事象に基づいて
実行される請求項4に記載の方法。 - 【請求項10】 上記所定の事象は、通信ネットワークに移動ステーション
(MS)をアタッチする手順である請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 上記第1ハンドオーバー条件が満足されない場合には、 更に別の測定を行うべきかどうかチェックし(S5)、 測定を行うべきである場合に、更に別の測定の形式を選択し(S6)、 上記選択段階(S6)で選択された測定を実行し(S7)、 測定結果が第2のハンドオーバー条件を表わすかどうか照合し(S8)、そして 上記照合段階(S8)の結果が第2のハンドオーバー条件を表わす場合には、上記
ターゲットセル指定段階(S9)の実行を開始して、ハンドオーバーを遂行する(S10
,S11)、 という段階を更に含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】 上記第1ハンドオーバー条件は、加入者特有のものである
請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 上記指定段階(S9)で指定され、そして通信接続を向けるべ
き(S10)ところのベーストランシーバステーションのカバレージエリアは、現在
ベーストランシーバステーションのカバレージエリアに隣接するカバレージエリ
アである請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】 上記指定段階(S9)で指定され、そして通信接続を向けるべ
き(S10)ところのベーストランシーバステーションのカバレージエリアは、現在
ベーストランシーバステーションのカバレージエリアに隣接しないカバレージエ
リアである請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 通信接続を向けるべき(S10)ところの現在ベーストランシ
ーバステーションのカバレージエリアに隣接しないカバレージエリアは、通信ネ
ットワークに知られている請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 通信接続を向けるべき(S10)ところの現在ベーストランシ
ーバステーションのカバレージエリアに隣接しないカバレージエリアをもつベー
ストランシーバステーション(BTS)は、所定のベーストランシーバステーション(
BTS)である請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 上記所定のベーストランシーバステーション(BTS)の位置
情報は、加入者認識モジュール(SIM)又は移動ステーション(MS)に記憶される請
求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 通信ネットワーク内で通信しそしてその中を移動できる移
動ステーション(MS)のためのハンドオーバー手順を制御する装置であって、上記
通信ネットワークは、そのカバレージエリア内で上記移動ステーション(MS)との
通信を遂行するよう構成された複数のベーストランシーバステーションを備えて
おり、上記装置は、 移動ステーション(MS)に関連した位置情報及びベーストランシーバステーショ
ン(BTS)に関連した位置情報を処理し、そしてその処理の結果に基づいて、第1
ハンドオーバー条件が満足されるかどうか判断するための処理手段(2)と、 上記第1ハンドオーバー条件が満足されたときに、上記移動ステーション(MS)
との通信を現在のベーストランシーバステーションから切り換えるべきところの
上記通信ネットワーク内の次のベーストランシーバステーションを指定するため
の指定手段(4)と、 現在のベーストランシーバステーションから、上記指定手段(4)で指定された
次のベーストランシーバステーションへの移動ステーション(MS)の通信接続のハ
ンドオーバーをトリガーするためのトリガー手段(5)と、 を備えたことを特徴とする装置。 - 【請求項19】 上記処理手段(2)において、移動ステーション(MS)に関連
した上記位置情報及びベーストランシーバステーション(BTS 1A, BTS 1B, BTS 2
, BTS 3)に関連した上記位置情報と共に少なくとも1つの付加的なパラメータが
処理される請求項18に記載の装置。 - 【請求項20】 上記付加的なパラメータは、信号クオリティに基づく請求
項19に記載の装置。 - 【請求項21】 移動ステーション(MS)に関連した上記位置情報を決定し、
そしてその決定された位置情報を、上記処理を実行する各ネットワーク装置(BSC
,MSC)へ送信するための手段(1)を更に備えた請求項18に記載の装置。 - 【請求項22】 移動ステーション(MS)に関連した位置情報及びベーストラ
ンシーバステーション(BTS)に関連した位置情報を記憶するためのメモリ手段(3)
を更に備えた請求項21に記載の装置。 - 【請求項23】 移動ステーション(MS)に関連した位置情報を決定し、そし
てその決定された位置情報を、上記処理を実行する各ネットワーク装置(BSC,MSC
)へ送信するための上記手段(1)は、移動ステーション(MS)に配置される請求項2
1に記載の装置。 - 【請求項24】 移動ステーション(MS)に関連した位置情報を決定し、そし
てその決定された位置情報を、上記処理を実行する各ネットワーク装置(BSC,MSC
)へ送信するための上記手段(1)は、ネットワークインフラストラクチャー側のネ
ットワーク要素に配置される請求項21に記載の装置。 - 【請求項25】 移動ステーション(MS)に関連した位置情報を決定するため
の上記手段(1)は、グローバルポジショニングシステムによる位置決め、到着時
間による位置決め、及び観察時間差による位置決めの少なくとも1つに基づいて
上記決定を行う請求項21に記載の装置。 - 【請求項26】 更に別の測定を行うべきかどうかチェックし、 測定を行うべきである場合に、更に別の測定の形式を選択し、 上記選択された測定を実行し、 測定結果が第2のハンドオーバー条件を表わすかどうか照合し、そして 上記第2のハンドオーバー条件が照合された場合には、測定結果を上記ハンド
オーバー条件処理手段(2)に送ってハンドオーバーを遂行する、 というように構成された測定手段(6)を更に備えた請求項18に記載の装置。
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