JP2001513285A

JP2001513285A - 移動通信システムにおけるハンドオーバー及びコール設定

Info

Publication number: JP2001513285A
Application number: JP53733698A
Authority: JP
Inventors: トミヴァーラ
Original assignee: ノキアテレコミュニカシオンスオサケユキチュア
Priority date: 1997-02-28
Filing date: 1998-02-13
Publication date: 2001-08-28
Also published as: CN1252206A; FI970872A0; FI109510B; CA2282541A1; ZA981513B; FI970872A; WO1998038827A1; TW412912B; US6400951B1; AU5991098A; EP0963672A1

Abstract

(57)【要約】個々の移動ステーション加入者に対して調整された特殊なサービスを提供する移動通信ネットワークは、この特殊なサービスを提供するエリアに移動ステーション加入者を誘導することは困難である。本発明は、ベースステーション(BTS)及び移動ステーション(MS)を備え、少なくとも幾つかの移動ステーションに対し、移動ステーションに特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含む移動ステーション加入者特有の特殊なセルのリストが形成された移動通信システムにおけるハンドオーバー方法及びコール設定方法に係る。本発明のハンドオーバー方法は、移動ステーション(MS)に指定されるべきセルを測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルを移動ステーションのハンドオーバーに対するターゲットセルとして設定することを特徴とする。本発明のコール設定方法は、移動ステーション(MS)に指定されるべきセルを測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルのベースステーションから移動ステーション(MS)に対するトラフィックチャンネルを指定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】移動通信システムにおけるハンドオーバー及びコール設定発明の分野本発明は、ベースステーション及び移動ステーションを備え、少なくとも幾つかの移動ステーションに対し、移動ステーションに特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含む移動ステーション特有の特殊なセルのリストが形成された移動通信システムにおけるハンドオーバー方法及びコール設定方法に係る。ハンドオーバー方法は、次の段階、即ち少なくとも１つのハンドオーバー基準を設定し、ベースステーション及び移動ステーションにおいて無線リンクの質及び信号レベルを測定し、移動ステーションにおいて隣接ベースステーションの信号レベルを測定し、移動ステーションにより収集された測定結果を移動ステーションからベースステーションへ報告メッセージとして送信し、そしてハンドオーバー基準を満足するときにターゲットセルへのハンドオーバーを実行するという段階を備えている。コール設定方法は、次の段階、即ちキャンピングセルのベースステーション及び隣接ベースステーションの信号レベルを移動ステーションにおいて測定し、ベースステーションと移動ステーションとの間の信号リンクを確立し、移動ステーションからベースステーションへ測定結果を報告メッセージとして送信し、そして移動ステーションに指定されたトラフィックチャンネルにおいてコール設定を実行するという段階を備えている。更に、本発明は、移動ステーションと、ベースステーションを選択する構成体にも係る。先行技術の説明セルラー移動通信ネットワークにおいては、移動ステーションが移動通信ネットワーク内を自由に移動して、そのとき利用できる最良のベースステーション信号に接続することができる。通常、全てのベースステーションは、ネットワーク内の移動ステーションに対して本質的に同一のサービスを提供する。しかしながら、あるベースステーションは、ネットワーク内の全ての移動ステーションに、例えば、特殊な料率のような特殊なサービスを提供するよう構成することができる。ベースステーションは、このような特殊なサービスに関する情報をそのブロードキャストチャンネルに送信し、従って、ネットワークのその領域に位置する加入者はそれを知って、そのサービスを利用することができる。フィンランド特許出願公告第９７００３４号には、加入者特有又は加入者グループ特有のローカルサービス領域を使用することにより、ある移動通信ネットワークセルから個々の移動ステーション又は移動ステーショングループへ特殊仕立のサービスを提供することが開示されている。このような特殊サービスは、例えば、特殊料率及びデータサービスを含む。上記公告に基づく方法では、選択されたネットワークセルから移動ステーション特有の優先セルリスト（ＭＰＣＬ）が構成され、移動ステーションの動作は、この優先セルリストに基づいて制御される。優先順位セル情報は、例えば、ＣＩ（セル認識）及びＬＡＩ（ローカルエリア識別子）を使用するか又はＣＩのみを使用することにより、構成されるべきリストに記憶することができる。移動ステーションのローカルサービスセルデータより成る優先セルリストが、位置更新の間に、移動ステーションＭＳへ送信される。この優先セルリストに基づき、移動ステーションは、優先セルを確認し、そこから、他の移動ステーションには資格がないところの特殊なサービスを受けることができる。上記公告は、優先セルリストをベースステーションの選択に使用することについては説明していない。添付図面の図１は、パンヨーロピアンＧＳＭ移動通信システムの簡単なブロック図である。ＭＳ（移動ステーション）は、無線経路を経てＢＴＳ（ベーストランシーバステーション）へ接続され、図１においてはベースステーションＢＴＳ１へ接続される。アイドル状態のベースステーションＭＳは、それが選択したベースステーションからブロードキャストされたものを受信する。ＢＳＳ（ベースステーションサブシステム）は、ＢＳＣ（ベースステーションコントローラ）と、これにより制御されるベースステーションＢＴＳとを備えている。ＭＳＣ（移動サービス交換センター）は、通常、多数のベースステーションコントローラＢＳＣを制御する。移動サービス交換センターＭＳＣは、他の移動サービス交換センター、ＧＭＳＣ(ゲートウェイ移動サービス交換センター)、及びおそらくはインテリジェントネットワークＩＮに接続される。ＧＭＳＣを経て、ＧＳＭネットワークは、他のネットワーク、例えば、ＰＳＴＮ(公衆サービス電話ネットワーク)、ＰＬＭＮ(別の移動通信ネットワーク)、ＩＳＤＮネットワーク又はインテリジェントネットワークＩＮに接続される。システム全体のオペレーションは、ＯＭＣ（オペレーション及びメンテナンスセンター）によって監視される。移動ステーションＭＳの加入者データは、システムのＨＬＲ（ホーム位置レジスタ）に永久的に記憶されると共に、移動ステーションＭＳがそのとき位置するエリアのＶＬＲ（ビジター位置レジスタ）に一時的に記憶される。ＶＬＲは、移動ステーションＭＳに対する位置データをＬＡ（位置エリア）の精度で含む。ＶＬＲによって監視される地域は、１つ以上の位置エリアＬＡに分割され、その中で移動ステーションＭＳはＶＬＲに通知せずに自由に移動することができる。各位置エリアには、１つ以上のベースステーションＢＴＳが動作し得る。ベースステーションＢＴＳは、それら自体及びそれらの周囲に関する情報、例えば、ＣＩ(セル認識)、隣接セルの情報、及び位置エリア情報ＬＡＩをそれらのブロードキャストチャンネルに連続的にブロードキャストする。ＬＡＩに基づき、ベースステーションＢＴＳからブロードキャストチャンネルを受信する移動ステーションＭＳは、移動ステーションが位置する位置エリアＬＡを確認することができる。移動ステーションＭＳが、ベースステーションＢＴＳを変更するときに、ベースステーションの位置エリア情報ＬＡＩが変化したことを通知する場合には、移動ステーションが位置更新要求をネットワークに送信する。移動通信ネットワークのエリア内で移動するときには、移動ステーションＭＳは、通常、最も強い信号をもつベースステーションＢＴＳを聴取するように切り換わる。システムは、このベースステーションＢＴＳを経て、移動ステーションＭＳ発信又は着信コールを確立するよう試みる。移動ステーションＭＳが接続されるベースステーションＢＴＳがコール設定のためのトラフィックチャンネルを与えることができない場合には、移動ステーションＭＳは、次に最も強い信号を与えるベースステーションでコール設定を試みる。この方法は、「指令型再試み」と称する。添付図面の図２ａは、移動ステーションＭＳ発信コールの確立における移動通信ネットワークと移動ステーションＭＳとの間のＧＳＭシステムの信号を示している。移動ステーションＭＳは、それがコールを確立したいときに、信号チャンネル要求Ｃｈａｎｎｎｅｌ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２１）をネットワークへ送信し、ネットワークは、メッセージｉｍｍｅｄｉａｔｅ＿ａｓｓｉｇｎｍｅｎｔ（メッセージ２２）を使用してＳＤＣＣＨ（スタンドアローン専用制御チャンネル）を移動ステーションＭＳに指定することにより応答する。移動ステーションＭＳは、指定のチャンネルを使用してサービス要求メッセージＣＭ＿ｓｅｒｖｉｃｅ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２３）を送信し、このメッセージは、この場合にトラフィックチャンネルにおけるコール設定である要求されたサービスの質を指示する。ネットワークアクセスを制御すると共に種々の悪用を防止するための加入者の認証は、メッセージＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２４）及びＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ＿ｒｅｓｐｏｎｓｅ（メッセージ２５）を用いることにより実行される。認証は、ネットワークに記憶されたデータを移動ステーションＭＳに記憶されたデータと比較することにより実行される。認証が首尾良く終わった後に、メッセージＣｉｐｈｅｒ＿ｍｏｄｅ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ２６）及びＣｉｐｈｅｒ＿ｍｏｄｅ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ２７）を用いて、接続に使用される暗号化アルゴリズムに関するデータが搬送される。メッセージＳｅｔｕｐ（メッセージ２８）及びＣａｌｌ＿ｐｒｏｃｅｅｄｉｎｇ（メッセージ２９）は、とりわけ、設定されるべきコールに関するより詳細な情報を搬送するのに使用され、移動ステーションＭＳは、発呼者がコールしようとする電話番号をネットワークへ送信する。ネットワークは、メッセージＡｓｓｉｇｍｅｎｔ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ３０）を使用することによりコールに対するトラフィックチャンネルを移動ステーションＭＳに指定し、このメッセージは、移動ステーションＭＳにより、メッセージＡｓｓｉｇｎｍｅｎｔ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ３３）で確認される。項目３２において、移動ステーションＭＳは、ライン警告トーンを受け取り、そして加入者Ｂがコールに応答するときに、メッセージＣｏｎｎｅｃｔ（メッセージ３３）及びＣｏｎｎｅｃｔ＿ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅ（メッセージ３４）を用いることにより接続が確立される。その後、コールは、トラフィックチャンネルにおいて通常の状態で続けられる。添付図面の図２ｂは、移動ステーションＭＳの着信コールの場合におけるＧＳＭシステムのコール設定信号を対応形態で示している。図２ａで説明したメッセージに対応する図２ｂのメッセージには、図２ａと同じ参照番号が使用されている。ネットワークは、図２ｂのメッセージＰａｇｉｎｇ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ３５）を送信することにより移動ステーションＭＳをページングし、ＭＳは、これに応答して、信号チャンネル要求Ｃｈａｎｎｎｅｌ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２１）をネットワークへ送信する。ネットワークは、メッセージｉｍｍｅｄｉａｔｅ＿ａｓｓｉｇｎｍｅｎｔ（メッセージ２２）を上記と同様に使用することにより信号チャンネルをＭＳに指定する。ＭＳは、指定された信号チャンネルを使用して、ページングメッセージの応答Ｐａｇｉｎｇ＿ｒｅｓｐｏｎｓｅ（メッセージ３６）を送信する。加入者認証、及び使用されるべき暗号化アルゴリズムに関するデータは、上記のように、メッセージ２４ないし２７を使用することにより交換される。メッセージＳｅｔｕｐ（メッセージ３７）及びＣａｌｌ＿ｃｏｎｆｉｒｍｅｄ（メッセージ３８）は、コール設定を初期化するのに使用され、そしてメッセージＡｓｓｉｇｎｍｅｎｔ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ３０）及びＡｓｓｉｇｎｍｅｎｔ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ３１）は、コールに対し移動ステーションＭＳにトラフィックチャンネルを指定するのに使用される。項目３９において、移動ステーションＭＳは、警告トーンを発し、そして移動ステーション加入者がコールに応答するときに、メッセージＣｏｎｎｅｃｔ（メッセージ４０）及びＣｏｎｎｅｃｔ＿ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅ（メッセージ４１）を使用することにより接続が確立される。その後、トラフィックチャンネルにおいて通常のやり方でコールが続けられる。セルラー移動通信システムにおいては、多数の若干重畳する無線セルを使用することにより無線有効到達範囲が形成される。移動ステーションがあるセルから別のセルへ移動するときには、システムは、予め定められたハンドオーバー基準に基づいて新たな無線セルへのハンドオーバーを実行する。システムは、進行中のコールにできるだけ影響を及ぼさないやり方でハンドオーバーを実行するよう試みる。ハンドオーバーは、通常、無線経路の基準によって行なわれるが、負荷をより均一に分担したり送信電力を低下したりといった他の理由で行うこともできる。又、ハンドオーバーは、セル内で１つのトラフィックチャンネルから別のトラフィックチャンネルへと行うこともできる。又、ベースステーションＢＴＳに対し、ベースステーションの１つ又は幾つかの隣接セルがハンドオーバーのための一次ターゲットセルとして定義された隣接セルの優先順位リストを形成することもできる。この場合、ハンドオーバーは、常に、可能であるときにこれらの優先セルへと行なわれる。この隣接セル優先順位リストは、ベースステーション特有のものであり、全てのベースステーションに対するハンドオーバーは、それを用いることにより同様に行なわれる。移動ステーションＭＳは、例えば、キャンピングセルの最も近くに位置するベースステーションＢＴＳの信号を連続的に測定し、ハンドオーバーの場合には、最良の信号を与えるベースステーションを決定する。各ベースステーションによりそのブロードキャストチャンネルに送られた隣接セル情報に基づいて、移動ステーションＭＳは、どの隣接セルを観察すべきか確認する。例えば、ＧＳＭ移動通信システムでは、移動ステーションＭＳは、それにサービスするベースステーションの信号のレベル及び質を測定すると同時に、３２個までの他のベースステーションの信号レベルを測定することができる。移動ステーションＭＳは、それにサービスするベースステーションＢＴＳ１を経てベースステーションコントローラＢＳＣへ測定結果を報告メッセージとして頻繁に送信する。この報告メッセージは、サービスベースステーション及び６個までの最良の隣接ベースステーションの測定結果を含む。現在セルから周囲のセルへの又は現在セルの別のチャンネルへのハンドオーバーは、例えば、移動ステーション及び／又はベースステーションコントローラの測定結果が、現在セルチャンネルの信号レベル及び／又は質が低く且つ周囲セルの１つから又は別のチャンネルへの切り換えによって良好な信号レベルが得られることを指示するかとき、或いは周囲セルの１つ／別のチャンネルがより低い送信電力レベルを用いてもトラフィックを継続できるときに行うことができる。ハンドオーバーターゲットセルの選択は、例えば、ターゲットセルの信号レベル及び／又は負荷によって行なわれる。それ故、通常使用されるハンドオーバー基準は、例えば、無線接続の信号レベル及び質、現在セル及びターゲットセルの信号レベル、現在セルの信号の質、そしてターゲットセルにおける移動ステーションに必要な及びそれに許された送信電力を含む。あるトラフィックチャンネルから別のトラフィックチャンネルへ、又はある信号チャンネルから別の信号チャンネルへのハンドオーバーは、通常、オペレータにより設定されたハンドオーバー基準が満足されたときに行なわれる。過負荷のためにハンドオーバーを行なわねばならないことも考えられる。又、指令型再試みは、コール設定中に選択されたトラフィックチャンネルが、信号伝送が行なわれている以外のセルから選択されるときには、ハンドオーバーとして解釈されねばならない。添付図面の図３は、２つのベースステーションサブシステムＢＳＳ間のハンドオーバーにおいて送信される信号を示す。図３に示すハンドオーバーの初期状態において、例えば、音声、データ又は信号を送信するために、ベースステーションサブシステムＢＳＳ１に属するベースステーションＢＴＳ１及びベースステーションコントローラＢＳＣ１（図示せず）を経て移動ステーションＭＳへの無線接続が確立されている。ベースステーションコントローラＢＳＣ１は、ベースステーションＢＴＳ１及び移動ステーションＭＳの測定に関する測定結果を受け取り、そしてもし必要であれば、ベースステーションＢＴＳ１から、例えば、ベースステーションサブシステムＢＳＳ１により制御される別のベースステーションへのハンドオーバーを指令する。ベースステーションサブシステムＢＳＳ１が、別のベースステーションサブシステムにより制御されるベースステーションへのハンドオーバーの必要性を検出したときには、ベースステーションサブシステムＢＳＳ１は、メッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｒｅｑｕｉｒｅｄ（メッセージ１）において移動サービス交換センターＭＳＣへハンドオーバー要求を送信し、このメッセージは、ハンドオーバーの理由、例えば、無線接続の質又は信号レベル、及びハンドオーバーターゲットセルの認識（１つ又は複数）も示す。移動サービス交換センターＭＳＣは、Ｈａｎｄｏｖｅｒ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２）においてハンドオーバー要求をターゲットセルのベースステーションサブシステムへ送信し、図３ではベースステーションサブシステムＢＳＳ２へ送信し、このメッセージは、移動ステーションＭＳの無線接続がベースステーションサブシステムＢＳＳ２へハンドオーバーされることを示す。ベースステーションサブシステムＢＳＳ２は、移動サービス交換センターＭＳＣに応答して、移動ステーションＭＳに割り当てられた新たな無線チャンネルを指示するメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｒｅｑｕｅｓｔ＿ａｃｋｎｏｗｌｅｄｇｅ(メッセージ３)を送信する。移動サービス交換センターＭＳＣは、メッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ４）において無線チャンネルデータをベースステーションサブシステムＢＳＳ１へ送信し、このメッセージは、更に、ベースステーションサブシステムＢＳＳ１によりメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ５）において移動ステーションＭＳへ送信される。移動ステーションＭＳは、新たな指定された無線チャンネルへ切り換わることによりハンドオーバーを実行し、そしてメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ６）を送信することにより、ベースステーションサブシステムＢＳＳ２への首尾良いハンドオーバーを確認する。ベースステーションサブシステムＢＳＳ２は、更に、首尾良いハンドオーバーに関するメッセージを、メッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ７）において移動サービス交換センターＭＳＣへ送信する。移動ステーションＭＳは、ベースステーションサブシステムＢＳＳ２に属するベースステーション及びベースステーションコントローラを経てトラフィックを継続する。現在知られているコール設定及びハンドオーバー方法の問題は、ベースステーションの選択が、優先セルにおいて調整された特殊なサービスを提供する移動通信ネットワークにおいて移動ステーションの指令をサポートするものでなく、コール設定及びハンドオーバーが全ての移動ステーション加入者に対して同等に実行されることである。発明の要旨本発明の目的は、移動ステーション特有の特殊なセルを考慮に入れることによりコール設定及びハンドオーバーにおいてベースステーションを選択することである。この新たな形式のハンドオーバーは、移動ステーションに指定されるべきセルを測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルを移動ステーションのハンドオーバーに対するターゲットセルとして設定することを特徴とする本発明の方法を使用することにより実施することができる。更に、新たな形式のコール設定は、移動ステーションに指定されるべきセルを測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルのベースステーションからトラフィックチャンネルを移動ステーションに指定することを特徴とする本発明の方法を使用することにより達成される。更に、本発明は、移動通信システムにおいて無線接続を確立するためにベースステーションを選択する構成体であって、移動ステーションの測定結果を受け取る装置と、移動ステーションを選択されたベースステーションのチャンネルに誘導する装置と、移動ステーションとを備えた構成体にも係る。本発明によれば、この構成体は、特殊なセルのリストを受け取って記憶するための装置を備え、この特殊なセルのリストは、移動ステーションに特殊なサービスを提供する少なくとも１つのセルに対する識別子を含み、そして更に、上記特殊なセルのリスト及び測定結果に基づいて無線接続のためのベースステーションを選択する装置も備えたことを特徴とする。本発明による移動ステーションは、特殊なセルのリストを記憶するための装置を備え、この特殊なセルのリストは、移動ステーションに特殊なサービスを提供する少なくとも１つのセルに対する識別子を含み、そして更に、上記特殊なセルのリストを移動通信ネットワークに送信する装置も備えている。本発明は、移動ステーションに対して構成された特殊なセルのリストに基づいてベースステーションの選択を行うという考え方をベースとする。ベースステーションコントローラがベースステーションの選択を指令するときには、移動ステーション加入者の特殊なセルのリストが、コール設定中及び必要に応じてハンドオーバー実行中に、移動ステーション又は移動サービス交換センターからベースステーションコントローラへ送信される。システムは、コール設定及びハンドオーバーにおいて移動ステーションをその特殊なサービスエリアへ指令するように試みる。特殊なセルのリストを使用することにより、ネットワークのセルを単一移動ステーションの観点から特殊なセルに分割することができ、例えば、優先セル及び通常のセルに分割することができる。コール設定においては、優先セルのエリアに移動ステーションが位置するときに移動ステーションに対して優先セルとして定義されたセルのベースステーションからトラフィックチャンネルが移動ステーションに指定される。移動ステーションに対して優先セルとして定義されたセルのベースステーションは、このような優先セルのベースステーションの信号がハンドオーバーに適しているときにハンドオーバーのターゲットセルとして選択される。本発明の実施形態では、ネットワークの通常のセルから移動ステーションの優先セルへのハンドオーバーを実行するために優先セルリストにおいて優先セルとして定義されたセルのベースステーションの信号が満足しなければならないハンドオーバー基準が設定される。ハンドオーバー及びコール設定中に実行されるこの種のベースステーション選択の利点は、無線技術の観点から適当であるときに移動ステーションが特殊なサービスエリアへ指令されそしてそこに保持されることである。本発明による構成体の別の利点は、個々の移動ステーション加入者に好ましくはコール全体を通じて特殊な調整されたサービスを提供するための優れた選択肢を与えることである。本発明による移動ステーションの利点は、公知の移動ステーションを僅かに変更するだけで本発明の機能を実施できることである。図面の簡単な説明以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図１は、本発明にとって重要な移動通信ネットワークの一部分を示す図である。図２ａは、移動ステーションにより開始されたコールに対する信号チャートとして公知技術のコール設定を示す図である。図２ｂは、移動ステーションに着信するコールに対する信号チャートとして公知技術のコール設定を示す図である。図３は、ハンドオーバーにおいて異なるネットワーク要素間に送信されるメッセージを示す図である。図４は、本発明によるハンドオーバー方法を示すフローチャートである。図５ａは、移動ステーションにより開始されたコールにおけるコール設定信号中に本発明による移動ステーション特有の優先セルリストを移動ステーションから送信する状態を示す図である。図５ｂは、移動ステーションに着信するコールにおけるコール設定信号中に本発明による移動ステーション特有の優先セルリストを移動ステーションから送信する状態を示す図である。図６は、本発明によるハンドオーバー方法の第４の実施形態を示すフローチャートである。図７は、本発明によるコール設定方法を示すフローチャートである。好ましい実施形態の詳細な説明本発明は、いかなる移動通信システムにも適用することができる。本発明は、パンヨーロピアンデジタル移動通信システムＧＳＭ（グループ・スペシャル・モービル）を一例として使用することにより以下に詳細に説明する。図１は、前記したＧＳＭネットワークの簡単な構造を示す。ＧＳＭシステムのオペレーション及び構造の詳細については、ＧＳＭ仕様書及び文献「移動通信用のＧＳＭシステム(The GSM System for Mobile Communications)」、Ｍ．モーリ及びＭ．ポーテット、パライゼウ、フランス、１９９２年、ＩＳＢＮ：２−９５０７１９０−０ −７を参照されたい。本発明の考え方は、移動通信システムにおけるハンドオーバー及びコール設定に適用することができる。ハンドオーバーに適用される本発明の第１の実施形態を以下に詳細に説明する。本発明の第１の実施形態は、図４を参照し、ハンドオーバーの主たる実施例に関して以下に説明する。ハンドオーバー方法の主たる実施例では、移動サービス交換センターＭＳＣが、移動ステーションＭＳの優先セルリストを、ハンドオーバーを制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ送信する(図４の段階４２)。コール設定段階中に、移動サービス交換センターＭＳＣは、ネットワークの別の部分、例えば、インテリジェントネットワークＩＮ又はホーム位置レジスタＨＬＲから優先セルリストを受け取る。更に、移動サービス交換センターＭＳＣは、その受け取った優先セルリストを、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎにおいて加入者特有の接続を使用することにより、コール設定段階中に、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ送信する。移動ステーションＭＳのハンドオーバーを制御するユニットが切り換わり、例えば、移動ステーションＭＳの無線接続が別のベースステーションサブシステムＢＳＳの制御へ移行され、図３に示すようにベースステーションサブシステムＢＳＳ２の制御へ移行されるときには、優先セルリストがハンドオーバーのターゲットセルのベースステーションサブシステムへ送信され、図３の場合には、ベースステーションサブシステムＢＳＳ２へ送信される。この場合に、優先セルリストは、例えば、図３の説明で既に述べたハンドオーバー信号伝送中に送信される。移動サービス交換センターＭＳＣによりベースステーションサブシステムＢＳＳ２へ送信されるメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２）に、優先セルリストが添付される新たなフィールドを追加することができる。優先セルリストは、図３に示すメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｒｅｑｕｉｒｅｄ（メッセージ１）に添付される新たなフィールドに付随させて、例えば、上述したようにコール設定段階中にネットワークの別の部分から、或いはハンドオーバーを開始するベースステーションサブシステムＢＳＳ、図３の場合にはベースステーションサブシステムＢＳＳ１から移動サービス交換センターＭＳＣへ供給することができる。ハンドオーバーを制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣは、ベースステーションＢＴＳ及び／又は移動ステーションＭＳにより行なわれる測定に基づき公知技術に従ってハンドオーバーの必要性を監視する。ハンドオーバーを行なわねばならないときには、ベースステーションコントローラＢＳＣは、公知技術による測定結果に基づき設定されたハンドオーバー基準を満足するセル、換言すれば、ハンドオーバーのターゲットセルとして適したセルを選択する(図４の段階４３)。本発明によれば、ベースステーションコントローラＢＳＣは、段階４４において、選択されたセルの識別子を、優先セルリストにおける優先セルの識別子と比較する。選択されたセルの１つが、移動ステーションに対して優先セルとして定義されたセルである場合には、この優先セルがハンドオーバーのターゲットセルとして選択され(段階４５)、そしてこのセルへのハンドオーバーが行なわれる。考えられるターゲットセルがどれも移動ステーションＭＳに対する優先セルとして定義されない場合には、ベースステーションコントローラＢＳＣは、公知技術に基づきハンドオーバー基準を満足するセルの１つをターゲットセルとして選択する(段階４６)。別のベースステーションサブシステムへのハンドオーバーが行なわれる場合には、移動ステーションＭＳの優先セルリストが、上述した方法を使用することにより、ハンドオーバー中に、新たなベースステーションサブシステムＢＳＳへ送信される。ハンドオーバー方法の第２の実施形態では、移動ステーションＭＳは、例えば、図５ａ及び５ｂに示すようにコール設定の信号伝送段階中に及びハンドオーバーの信号伝送中に優先セルリストをネットワークへ送信する。図５ａは、優先セルリストが本発明によりコール設定中に移動ステーションＭＳからネットワークへ送信されるときに、移動ステーションＭＳで発信されたコールにおけるコール設定信号を示している。図５ａのメッセージは、他の部分については、上述した図２ａのメッセージと同様であるが、ＭＳは、好ましくは、メッセージＣＭ＿ｓｅｒｖｉｃｅ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２３）の直後に、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（メッセージ５２）をベースステーションＢＴＳへ送信する。図５ｂは、優先セルリストが本発明によりコール設定中に移動ステーションＭＳからネットワークへ送信されるときに、移動ステーションＭＳに着信するコールにおけるコール設定信号を対応的に示している。図５ｂのメッセージは、他の部分については、上述した図２ｂのメッセージと同様であるが、ＭＳは、好ましくは、メッセージＰａｇｉｎｇ＿ｒｅｓｐｏｎｓｅ（メッセージ３６）の直後に、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（メッセージ５２）をＢＴＳに送信する。移動ステーションＭＳによりベースステーションＢＴＳに送信される優先セルリストを含むメッセージ５２は、更に、ハンドオーバーを制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ送信される(図４の段階４２)。本発明の第２の実施例では、ベースステーションサブシステム間のハンドオーバーにおいて、システムは、移動ステーションＭＳからの優先セルリストの供給を要求する。ハンドオーバー中にベースステーションＢＴＳにより移動ステーションＭＳへ送信される図３に示すメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｍａｎｄ（メッセージ５）に本発明による新たなフィールドが追加され、その値は、移動ステーションＭＳが新たなベースステーションサブシステムに優先セルリストを送信しなければならないかどうかを指示する。システムが移動ステーションＭＳからの優先セルリストの供給を要求する場合には、移動ステーションＭＳは、本発明によりメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ６）に添付される新たなフィールドにおいて優先セルリストを新たなベースステーションサブシステムへ送信する。図３において、この新たなベースステーションサブシステムは、ベースステーションサブシステムＢＳＳ２である。本発明によるハンドオーバーの第２の実施例は、他の点では、図４の段階４３ないし４６について上述した第１の実施例によるハンドオーバーに本質的に対応している。本発明の第１の実施形態の第３の実施例は、優先セルリストの供給（図４の段階４２）について上記の第１及び第２の実施例と相違するだけである。本発明によるハンドオーバーの第３の実施例では、優先セルリストは、測定報告に添付されて、移動ステーションＭＳから、ハンドオーバーを制御するユニットへ供給される。移動ステーションＭＳは、それにサービスするベースステーションＢＴＳに、該サービスベースステーション及び６個までの最良の隣接ベースステーションに対する測定結果を含む測定報告を頻繁に送信する。本発明のこの第３の実施例では、移動ステーションは、報告されるベースステーションが、優先セルリストに優先セルとしで定義されたセルに対するベースステーションであるか、又は移動ステーションＭＳに関する限り通常のベースステーションであるかを指示する識別子をこの測定報告の各測定結果に添付する。移動ステーションＭＳに関する限り、優先セルとして定義された以外の全てのセルは、他の移動ステーションに通常提供されるサービスとは異なる特殊なサービスを移動ステーションＭＳに与えないので、通常のセルである。本発明によるハンドオーバーの他の実施例では、優先順位セルデータの供給は、本発明の第１、第２及び第３の実施例について上述した送信を合成することにより適当に構成することができる。例えば、上記の第２の実施例に基づき優先セルリストをコール設定段階中に移動ステーションＭＳから送信し、そして上記の第１の実施例に基づきハンドオーバー中に移動サービス交換センターＭＳＣから別のベースステーションサブシステムのエリアへ送信することにより、ハンドオーバーを制御するユニットへ優先セルリストを供給することができる。ベースステーションサブシステム間のハンドオーバーにおいて移動サービス交換センターＭＳＣを経て優先セルリストを供給する利点は、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎが、移動ステーションＭＳから送信されるメッセージＨａｎｄｏｖｅｒ＿ｃｏｍｐｌｅｔｅ（メッセージ６）よりも多数の優先セルの識別子を含む余裕があることである。図６は、本発明によるハンドオーバーの第４の実施例を示すフローチャートである。本発明のこの実施例において、ネットワークの通常のセルから、移動ステーションに対し優先セルとして定義されたセルへのハンドオーバーに対して新たなハンドオーバー基準が設定される。この新たなハンドオーバー基準は、優先セルへのハンドオーバーを容易にする。この新たなハンドオーバー基準は、隣接セル特有の又はベースステーションコントローラ特有のものとして定義することができる。この新たなハンドオーバー基準は、図６の段階６１で設定され、これは、例えば、対応する通常のハンドオーバー基準よりも容易に満足される信号レベル基準又は電力消費計画基準である。このような信号レベル基準は、例えば、現在の通常セルの信号レベルに比して優先セルのベースステーションの信号レベルに対する要件を設定するｈｏｍｅ＿ｃｅｌｌ＿ｒｘ＿ｌｅｖｅｌである。本発明による信号レベル基準は、公知技術による２つのセル間のハンドオーバーに対する信号レベル基準よりも小さな値であるのが好ましい。図６の段階６２において、優先セルリストは、上記実施例の１つに基づき、移動サービス交換センターＭＳＣ又は移動ステーションＭＳから、ハンドオーバーを制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ送信される。図６の段階６３において、上述した本発明による新たなハンドオーバー基準が、優先セルリストに載せられた優先セルに対して設定される。段階６４において、その設定されたハンドオーバー基準を満足するセル、又はハンドオーバーのターゲットセルとして適したセルが選択される。優先セルの場合には、ハンドオーバー基準を満足するのに、本発明による新たなハンドオーバー基準をセルが満足することを必要とするが、対応する量を測定する公知技術のハンドオーバー基準をセルが満足することを必ずしも必要としない。図６の段階６５において、システムは、上記段階６４によりハンドオーバーに適するものとして選択されたセルの１つが、上記図４の説明に対応する優先セルリストに定義された優先セルであるかどうかを決定する。ハンドオーバーターゲットセルとして適した優先セルが見つかった場合には、この優先セルがハンドオーバーのターゲットセルとして選択され（段階６６）そしてこのセルへのハンドオーバーが行われる。ターゲットセルとして適当なセルがいずれも移動ステーションに対する優先セルでない場合には、公知技術に基づいて選択された他のセルの１つがハンドオーバーのターゲットセルとして選択され(段階６７)、そしてその通常のセルへのハンドオーバーが行なわれる。又、本発明によるハンドオーバーは、優先セルからのハンドオーバーが別の優先セルへと実行するよう常に試みられるように、その実行を定義することもできる。優先セルからネットワークの通常のセルへのハンドオーバーは、例えば、優先セルへのハンドオーバーを行うことができず且つベースステーションＢＴＳ及び移動ステーションＭＳの両測定が接続において低い受信レベル又は質をそして信号レベルにおいで急激な減少を示すときだけ許される。又、本発明によるハンドオーバー方法は、１つの信号チャンネルから別の信号チャンネルへ切り換わるとき及び指令型再試みに対して使用するのにも適している。本発明の第２の実施形態であるコール設定について以下に詳細に説明する。これは、図７を参照してコール設定の第１の実施例について説明する。コール設定方法の第１の実施例において、移動サービス交換センターＭＳＣは、移動ステーションＭＳの優先セルリストを、コール設定を制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ送信する(図７の段階７２)。コール設定中に、移動サービス交換センターＭＳＣは、ネットワークの別の部分、例えば、インテリジェントネットワークＩＮ又はホーム位置レジスタＨＬＲから優先セルリストを受け取る。移動サービス交換センターＭＳＣは、その受け取った優先セルリストを、コール設定段階中に、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎにおいて、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ更に送信する。このメッセージは、加入者特有の接続を経て送信される。段階７３において、コール設定を制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣは、移動ステーションの優先セルリストにある優先セルの識別子をキャンピングセルの識別子と比較する。その優先セルリストに基づき、移動ステーションＭＳがコール設定段階中に優先セルに位置する場合には、移動ステーションＭＳに指定されるべき選択されるセルは、移動ステーションＭＳが位置する優先セルであり(段階７８)、そして移動ステーションＭＳが位置するこの優先セルのベースステーションＢＴＳのトラフィックチャンネルに対してコール設定が行なわれる。キャンピングセルが、優先セルリストに基づき移動ステーションに対して優先セルとして定義されたセルでない場合には、システムは、移動ステーションにより送られる測定結果に基づいて、キャンピングセルを含むコール設定のためのセルとして適したベースステーションＢＴＳを選択する(段階７４)。段階７６は、優先セルリストに載せられた優先セルの識別子を、サービスセルとして適するとして選択されたセルの識別子と比較する。選択されたセルのベースステーションの１つが移動ステーションの優先セルとして定義される場合には、この優先セルのベースステーションＢＴＳがコール設定に対するサービスベースステーションとして選択され(段階７８)、そしてこの優先ベースステーションのトラフィックチャンネルに対してコール設定が行なわれる。コール設定に適した選択されたベースステーションがいずれも優先セルリストに載せられた優先セルに対するベースステーションでない場合には、システムは、公知技術に基づき、優先セルベースステーション以外のベースステーションをサービスベースステーションとして選択し(段階７９)、そしてこのベースステーションを経てコール設定が実行される。段階７９において、キャンピングセルのベースステーション又は他のセルのベースステーションをサービスベースステーションとして選択することができる。コール設定方法の第２の実施例では、移動ステーションＭＳは、例えば、図５ａ及び５ｂに示す方法を用いることにより、コール設定の信号段階中にその優先セルリストをネットワークへ送信する。ハンドオーバー方法の説明で参照した図５ａは、好ましくはメッセージＣＭ＿ｓｅｒｖｉｃｅ＿ｒｅｑｕｅｓｔ（メッセージ２３）の直後に、本発明の新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（メッセージ５２）において、優先セルリストが本発明によりコール設定中に移動ステーションＭＳからネットワークへ送信されるときに、移動ステーションＭＳが発信したコールにおけるコール設定信号を示している。対応的に、図５ｂは、好ましくはメッセージＰａｇｉｎｇ＿ｒｅｓｐｏｎｓｅ（メッセージ３６）の直後に、本発明による新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（メッセージ５２）において、優先セルリストが本発明によりコール設定中に移動ステーションＭＳからネットワークへ送信されるときに、移動ステーションが着信するコールにおけるコール設定信号を示している。移動ステーションＭＳによりベースステーションＢＴＳへ送信されるメッセージ５２であって、優先セルリストを含むメッセージ５２は、コール設定を制御するユニット、例えば、ベースステーションコントローラＢＳＣへ更に送信される (図７の段階７２)。本発明によるコール設定の第２の実施例は、他の点では、図７の段階７３ないし７９について上述したコール設定の第１の実施例に使用されたコール設定と本質的に同様である。本発明の第２の実施形態の第３実施例は、優先セルリストの供給のみについて上記第１及び第２の実施例と若干相違する(図７の段階７２)。本発明によるコール設定の第３の実施例では、優先セルリストが、移動ステーションの測定報告に添付されて、移動ステーションＭＳから、コール設定を制御するユニットへ供給される。この第３の実施例において、移動ステーションＭＳは、それにサービスするベースステーション及び６個までの最良の隣接ベースステーションに対する測定結果を含む報告メッセージとしてコール設定信号伝送中に測定報告を送信する時間があるものと仮定する。本発明の第３の実施例では、移動ステーションは、測定報告に含まれた各報告される測定結果に識別子を添付し、この識別子は、報告されるベースステーションが移動ステーションの優先セルリストにおける優先セルとして定義されたセルのベースステーションであるか、或いは移動ステーションＭＳに関する限り通常のベースステーションであるかを指示する。移動ステーションＭＳに関する限り、優先セルとして定義された以外の全てのセルは、他の移動ステーションに通常提供されるサービスとは異なる特殊なサービスを移動ステーションＭＳに与えないので、通常のセルである。上述した本発明の新たなメッセージＭＳ＿ｐｒｉｏｒｉｔｙ＿ｃｅｌｌ＿ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎは、優先セルリストの優先セルデータを、例えば、移動ステーションに対して構成された優先セルリストに含まれた当該データと同じ形態で含む。本発明の機能を実施する移動通信システムは、優先セルリストをネットワークメッセージにおいて、ハンドオーバー及び／又はコール設定を制御するユニット、好ましくは、ベースステーションコントローラＢＳＣへ供給するように構成される。ハンドオーバーを制御するシステムのユニットは、移動ステーションにより行なわれた測定の測定結果を用いることにより優先セルリストに基づいてハンドオーバーのターゲットセルを選択するように構成される。コール設定を制御するシステムのユニットは、測定結果を使用することにより優先セルリストに基づきコール設定に使用されるべきベースステーションを選択するように構成される。本発明による移動ステーションは、優先セルリストを記憶する装置と、優先セルリストをネットワークに送信する装置とを備えている。必要に応じて、移動ステーションは、コール設定の信号伝送中及び／又はハンドオーバーの信号伝送中或いは測定報告においてネットワークへ優先セルリストを供給する。添付図面及びそれを参照した説明は、本発明の原理を単に例示するものに過ぎない。本発明によるハンドオーバー方法及びコール設定方法の詳細は、請求の範囲内で種々変更し得るものである。本発明は、ここでは、優先セルリストの優先セルの取り扱いに関して主として説明したが、本発明による方法は、他の特殊なセル、例えば、そこへのハンドオーバーを回避するための禁止セルに対して使用することもできる。又、本発明による機能は、優先セル及び禁止セルの両方を含む特殊なセルリストを取り扱うように使用するにも適しており、この場合には、通常のセルが、優先セル又は禁止セルとして定義された以外のセルとなる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ【要約の続き】特徴とする。

Claims

【特許請求の範囲】１．ベースステーション(BTS)及び移動ステーション(MS)を備え、少なくとも幾つかの移動ステーションに対し、移動ステーションに特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含む移動ステーション特有の特殊なセルのリストが形成された移動通信システムにおけるハンドオーバー方法であって、少なくとも１つのハンドオーバー基準を設定し、ベースステーション(BTS)及び移動ステーション(MS)において無線接続の質及び信号レベルを測定し、移動ステーション(MS)において隣接ベースステーションの信号レベルを測定し、移動ステーション(MS)により収集された測定結果を移動ステーション(MS)からベースステーション(BTS)へ報告メッセージとして送信し、そしてハンドオーバー基準を満足するときにターゲットセルへのハンドオーバーを実行するという段階を備えた方法において、移動ステーション(MS)に指定されるべきセルを上記測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルを移動ステーション(MS)のハンドオーバーに対するターゲットセルとして設定する、という段階を更に含むことを特徴とする方法。２．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに定義された優先セルの１つを、そのセルが上記ハンドオーバー基準を満足するときには、移動ステーション (MS)へ指定されるべきセルとして選択し、そしてどの優先セルもハンドオーバー規準を満足しないときには、移動ステーション (MS)の特殊なセルのリストに優先セルとして定義されたもの以外のセルを、移動ステーション(MS)へ指定されるべきセルとして選択する、という段階を更に含む請求項１に記載の方法。３．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに定義された優先セル以外のセルから移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに定義された優先セルへのハンドオーバーに対するハンドオーバー基準を設定し、そして上記ハンドオーバー基準を満足するときにハンドオーバーに対するターゲットセルとして優先セルを選択する、という段階を更に含む請求項１又は２に記載の方法。４．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストを、ハンドオーバーを制御するユニットへ送信し、測定結果に基づきハンドオーバーのターゲットセルとして適したセルの識別子を、上記特殊なセルのリストに載せられた識別子と比較し、上記特殊なセルのリストに基づき優先セルとして定義されたセルをハンドオーバーのターゲットセルとして設定し、このセルは、優先セルとして定義されたセルが使用できるときにハンドオーバーのターゲットセルとして適したものになり、上記特殊なセルのリストに基づき優先セルとして定義されたもの以外のセルを設定し、このセルは、ハンドオーバーのターゲットセルとして適したセルのいずれも移動ステーション(MS)の優先セルとして定義されないときに、ハンドオーバーのターゲットセルとして適したものになる請求項１、２又は３に記載の方法。５．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、移動ステーション(MS)からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項４に記載の方法。６．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、移動サービス交換センター(MSC)からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項４又は５に記載の方法。７．上記特殊なセルのリストは、コール設定中にベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項５又は６に記載の方法。８．上記特殊なセルのリストは、ハンドオーバー中にベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項４ないし７のいずれかに記載の方法。９．上記特殊なセルのリストは、ハンドオーバー中にベースステーションコントローラ(BSC1)から新たなベースステーションコントローラ(BSC2)へ送信される請求項４に記載の方法。１０．ベースステーション(BTS)及び移動ステーション(MS)を備え、少なくとも幾つかの移動ステーション(MS)に対し、移動ステーションに特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含む移動ステーション加入者特有の特殊なセルのリストが形成された移動通信システムにおけるコール設定方法であって、キャンピングセルのベースステーション(BTS)及び隣接ベースステーションの信号レベルを移動ステーション(MS)において測定し、ベースステーション(BTS )と移動ステーション(MS)との間の信号接続を確立し、測定により得られた測定結果を報告メッセージとして移動ステーション(MS)からベースステーション(BTS )へ送信し、そして移動ステーションに指定されたトラフィックチャンネルにおいてコール設定を実行するという段階を備えた方法において、移動ステーション(MS)に指定されるべきセルを測定結果及び特殊なセルのリストに基づいて選択し、そしてその選択されたセルのベースステーション(BTS)からトラフィックチャンネルを移動ステーション(MS)に指定する、という段階を更にことを特徴とする方法。１１．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに定義された優先セルの１つを、そのセルがコール設定に適しているときに、移動ステーション(MS)へ指定されるべきセルとして選択し、そしてどの優先セルもコール設定に適していないときには、移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに定義された優先セル以外のコール設定に適したセルを、移動ステーション(MS)へ指定されるべきセルとして選択する、という段階を更に含む請求項１０に記載の方法。１２．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストを、コール設定を制御するユニットへ送信し、キャンピングセルの識別子を、移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストに載せられたセルの識別子と比較し、キャンピングセルが特殊なセルのリストに基づき優先セルであるときに、キャンピングセルを移動ステーションに指定されるべきセルとして選択し、そしてキャンピングセルが特殊なセルのリストに基づき優先セルでないときには、次の段階を実行し、即ち、測定結果に基づきコール設定に適したセルの識別子を、上記特殊なセルのリストに載せられた識別子と比較し、上記特殊なセルのリストに基づき優先セルとして定義されたコール設定に適したセルの１つを、その優先セルが使用できるときに、移動ステーションに指定されるべきセルとして選択し、そしてコール設定に適したセルのいずれも移動ステーション(MS)の優先セルとして定義されないときには、上記特殊なセルのリストに基づき優先セルとして定義されたセル以外のコール設定に適したセルを移動ステーションに指定されるべきセルとして選択する、という段階を更に含む請求項１０又は１１に記載の方法。１３．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、移動ステーション(MS) からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項１２に記載の方法。１４．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、コール設定の信号接続を使用することにより移動ステーション(MS)からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項１３に記載の方法。１５．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、報告メッセージにおいて移動ステーション(MS)からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項１３に記載の方法。１６．移動ステーション(MS)の特殊なセルのリストは、移動サービス交換センター(MSC)からベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項１２に記載の方法。１７．上記特殊なセルのリストは、コール設定中にベースステーションコントローラ(BSC)へ送信される請求項１６に記載の方法。１８．移動ステーションへ特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含む特殊なセルのリストを記憶する装置と、特殊なセルのリストを移動通信ネットワークへ送信する装置と、を備えたことを特徴とする移動ステーション。１９．測定結果に関する報告メッセージをベースステーション(BTS)へ送信するよう構成され、測定結果に関する報告メッセージに特殊なセルのリストのデータを添付する装置を備えた請求項１８に記載の移動ステーション。２０．移動通信システムにおいて無線接続を確立するためにベースステーションを選択する構成体であって、移動ステーション(MS)によって行なわれた測定の結果を受け取る装置と、移動ステーション(MS)を選択されたベースステーションのチャンネルに誘導する装置とを備えた構成体において、特殊なセルのリストを受け取って記憶するための装置を備え、この特殊なセルのリストは、移動ステーションに特殊なサービスを与える少なくとも１つのセルの識別子を含み、そして更に、上記特殊なセルのリスト及び測定結果に基づいて無線接続のためのベースステーションを選択する装置も備えたことを特徴とする構成体。２１．上記構成体は、上記特殊なセルのリスト及び測定結果に基づいて移動ステーション(MS)のハンドオーバーに対するターゲットセルのベースステーション (BTS)を選択する請求項２０に記載の構成体。２２．上記構成体は、上記特殊なセルのリスト及び測定結果に基づいてコール設定において移動ステーション(MS)に対するサービスベースステーション(BTS) を選択する請求項２０に記載の構成体。２３．上記構成体は、ベースステーションコントローラ(BSC)に配置される請求項２０ないし２２のいずれかに記載の構成体。