JP5118192B2 - 無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロセルとマクロセルがオーバラップされた通信環境下においてマイクロセル基地局とマクロセル基地局間のハンドオーバを実行する無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法に関する。
通信エリアを複数のマイクロセルに分割し、そのマイクロセル毎に基地局を設け、通信エリア内での無線通信を遂行するPHS(Personal Handy phone System)等の無線通信システムでは、マイクロセルを跨いだ移動により通信対象となる基地局が切り換わる所謂ハンドオーバが頻発するため通信品質の維持が困難であった。また、電車、特に新幹線や自動車による高速移動においては、マイクロセル基地局間のハンドオーバが間に合わず呼切断が生じていた。
ここで、マイクロセルの通信許容範囲を単に広げマクロセルとすることでハンドオーバの頻度を削減することはできるが、マイクロセルの利点を失うこととなり、基地局へのトラフィックの多い地域では無線容量の低下が懸念される。
そこで、通信エリアにマイクロセルとマクロセルを重畳して設け、そのときの通信状況に応じてセルを選択する技術が開示されている(例えば、特開2004―535143号公報)。また、マイクロセルの滞在期間(例えば、特開平9−139974号公報)や速度センサによって移動局の速度を計算し、その速度に応じてマイクロセルとマクロセルとの切換を行う技術も公開されている。
しかし、上述した従来の技術では、移動局の速度を把握するために、滞在期間を計時する特別なプログラムや速度センサ等の特別な電子機器が必要となる。また、速度センサを用いる場合、3軸の速度センサから一方向のスカラ量を計算するために複雑な計算処理を伴い、移動局のコスト削減や小型化、軽量化の大きな障壁となっていた。
ところで、近年、PHS(Personal Handy phone System)に代表される移動局では、高速かつ高品質な無線通信方式が取り入れられるようになってきた。例えば、高速デジタル通信を可能とする次世代PHS通信規格として、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD T95またはPHS MoU(Memorandum of Understanding)が検討されている。
ARIB STD T95やPHS MoUでは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が採用されている。かかるOFDMは、多重化方式の一つに分類され、単位時間軸上で多数の搬送波を利用し、変調対象となる信号波の位相が隣り合う搬送波間で直交するように搬送波の帯域を一部重ね合わせて周波数帯域を有効利用する方式である。また、OFDMが個別のユーザ毎に時分割でサブチャネルを割り当てているのに対して、複数のユーザが全サブチャネルを共有し、各ユーザにとって最も伝送効率のよいサブチャネルを割り当てるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多元接続)も提供されている。
また、ARIB STD T95やPHS MoUでは、FM−mode(Fast access channel based on Map-Mode)において、移動局と基地局間で様々な制御信号を事前に交換するアンカーチャネルが準備され、適応変調を遂行するためのMCS(Modulation and Coding Scheme)やエクストラチャネルのマップ等が示される。本願発明者は、上述したMCSやマップ同様アンカーチャネルに含まれる、基地局のデータの受信タイミングを調整するための調整信号としてのSD(Shift Direction)に着目し、SDを利用することで、複雑なプログラムや追加の電子機器を要すことなく適切な基地局を容易に選択することが可能であることを見出した。
本発明は、上述した問題に鑑み、利用する規格に予め準備された信号を用いて移動局の移動速度を推測し適切な基地局を選択することで、移動局の移動速度に拘わらず無線通信の安定性向上を図ることが可能な、無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法を提供することを目的としている。
本発明の一の態様は、移動局と、移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局およびマイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と、複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバと、を含み、基地局は、移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信する調整信号送信部を備え、移動局は、調整信号を受けてデータの送信タイミングを調整するタイミング調整部を備える無線通信システムであって、当該無線通信システムは、調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行するキャリアセンス実行部と、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、を備え、制御サーバは、ハンドオーバ要求に応じて、移動局と無線通信を実行しているマイクロセル基地局から選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部を備える。ここで、調整信号は、PHS通信規格MoUのアンカーチャネルにおけるSDであってもよい。また、前記偏倚量計算部、キャリアセンス実行部およびハンドオーバ要求部は前記移動局が備えてもよい。
上記の構成では、マクロセルをマイクロセルに対してアンブレラ構造に配置し、移動局が停止または低速移動している通常時にはマイクロセルによる通信品質を確保し、高速移動が把握されるとマクロセルによる通信許容範囲の拡大が為される。かかる移動速度の把握には、利用する規格に予め準備された信号(調整信号)が用いられ、その調整信号の偏倚量によってマイクロセルからマクロセルへのハンドオーバが実行される。こうして高速移動中のハンドオーバの頻度を軽減することができ、無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
キャリアセンス実行部は、偏倚量が第1閾値より低い所定の第2閾値以下であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマクロセル基地局であれば、マイクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行し、ハンドオーバ要求部は、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマイクロセル基地局から1のマイクロセル基地局を選択し、選択されたマイクロセル基地局へのハンドオーバを要求し、ハンドオーバ実行部は、ハンドオーバ要求に応じて、移動局と無線通信を実行しているマクロセル基地局から選択されたマイクロセル基地局へのハンドオーバを実行してもよい。
高速移動によってその通信範囲がマイクロセルからマクロセルに切り換わった移動局は、移動速度が低速になると、即ち偏倚量が第2閾値以下となると通信品質を高めるためマイクロセルに戻すよう要求する。こうして、移動局の移動速度に拘わらず無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
偏倚量は、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号が連続した回数であってもよい。かかる構成により調整信号の連続性を把握することができ、マイクロセルとマクロセルとの確実かつ迅速なハンドオーバを実行することが可能となる。
偏倚量は、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号の頻度であってもよい。調整信号の頻度は、調整信号の平均値や低域通過フィルタリングの結果から得ることができる。かかる構成により、調整信号の突発的な増加や減少に対しても適切な偏倚量を計算でき、マイクロセルとマクロセルとの確実かつ迅速なハンドオーバを実行することが可能となる。
マイクロセル基地局とマクロセル基地局とは、どちらの基地局であるかを識別可能な識別子を有してもよい。かかる構成により、キャリアセンスの際に、マイクロセル基地局またはマクロセル基地局のみを容易に抽出することが可能となるので、処理を単純化でき、処理負担の軽減および処理時間の短縮化を図ることができる。
本発明の他の態様は、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局およびマイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と無線通信可能な移動局であって、無線通信を実行している基地局において当該移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、基地局から送信される調整信号を受けてデータの送信タイミングを調整するタイミング調整部と、調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行するキャリアセンス実行部と、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを、複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、を備えることを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局およびマイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局のいずれかであって、移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信する調整信号送信部と、調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ自体がマイクロセル基地局であれば、移動局にマクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行させるキャリアセンス指令部と、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択させ、選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、を備えることを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、移動局と、移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局およびマイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と、複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバと、を含む無線通信システムを用いてハンドオーバを実行する無線通信方法であって、基地局は、移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信し、移動局は、調整信号を受けてデータの送信タイミングを調整し、前記移動局または前記基地局のいずれかは調整信号の偏倚量を計算し、偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行し、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを制御サーバに要求し、制御サーバは、移動局からのハンドオーバ要求に応じて、移動局と無線通信を実行しているマイクロセル基地局から選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを実行することを特徴とする。また、前記偏倚量の計算、前記キャリアセンスの実行、前記ハンドオーバの要求は前記移動局が行ってもよい。
上述した無線通信システムにおける技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該移動局、基地局、および無線通信方法にも適用可能である。
以上のように本発明の無線通信システムでは、利用する規格に予め準備された信号を用いて移動局の移動速度を推測し適切な基地局を選択することで、移動局の移動速度に拘わらず無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
第1の実施形態における無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 無線通信システムの構成を示したシステム構成図である。 PHS MoUにおいて送受信されるデータのフレーム構成を説明するための説明図である。 PHS端末のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 PHS端末の外観を示した斜視図である。 偏倚量計算部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 偏倚量計算部の他の動作を説明するためのタイミングチャートである。 マイクロセル基地局の概略的な構成を示したブロック図である。 制御サーバの概略的な構成を示したブロック図である。 無線通信方法の処理の流れを示したフローチャートである。 無線通信方法の処理の流れを示したフローチャートである。 第2の実施形態におけるマイクロセル基地局の概略的な構成を示したブロック図である。
符号の説明
100 …無線通信システム
110 …PHS端末(移動局)
120、720 …マイクロセル基地局
122、722 …マクロセル基地局
140 …制御サーバ
150 …マイクロセル
152 …マクロセル
330 …タイミング調整部
332、732 …偏倚量計算部
334 …キャリアセンス実行部
336、736 …ハンドオーバ要求部
732 …偏倚量計算部
734 …キャリアセンス指令部
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
PHS端末に代表される移動局は、所定間隔をおいて固定配置される基地局と無線で通信を行う無線通信システムを構築する。特に本実施形態においては、通信エリアを小エリアに分割したマイクロセルと、複数のマイクロセルを包含する大エリアで定義されるマクロセルとが同一のネットワークとして管理され、それぞれのセルにそれぞれの基地局が配設される。ここでは、まず、無線通信システム全体を説明し、その後、移動局としてのPHS端末、基地局、および制御サーバの具体的構成を説明する。本実施形態では、移動局としてPHS端末を挙げているが、PHS端末に限らず、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等無線通信可能な様々な電子機器を移動局として用いることもできる。
(第1の実施形態:無線通信システム100)
図1は、無線通信システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。当該無線通信システム100は、PHS端末110(110A、110B)と、マイクロセル基地局120(120A、120B、120C)と、マクロセル基地局122と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、制御サーバ140とを含んで構成される。
上記無線通信システム100において、ユーザが自身のPHS端末110Aから他のPHS端末110Bへの通信回線の接続を行う場合、PHS端末110Aは、通信可能範囲内にあるマイクロセル基地局120Aに無線接続要求を行う。無線接続要求を受信したマイクロセル基地局120Aは、通信網130を介して制御サーバ140に通信相手との通信接続を要求する。制御サーバ140は、他のPHS端末110Bの位置登録情報を参照し、PHS端末110Bの無線通信範囲内にある例えばマイクロセル基地局120Bを選択してマイクロセル基地局120Aとマイクロセル基地局120Bとの通信経路を確保し、PHS端末110AとPHS端末110Bの通信を確立する。
ここで、通信相手先となるPHS端末110Bが移動すると、PHS端末110Bとマイクロセル基地局120Bとの距離が大きくなり、最終的にマイクロセル基地局120Bとの無線通信が困難になる。PHS端末110Bは、かかるマイクロセル基地局120Bの信号の電界強度の変換により無線通信が困難になることを予測し、改めてキャリアセンスを行って電界強度の高いマイクロセル基地局120Cとの無線通信をマイクロセル基地局120Bに要求する。マイクロセル基地局120Bは、その旨制御サーバ140に伝達すると、制御サーバ140は、マイクロセル基地局120Bからマイクロセル基地局120Cへのハンドオーバを遂行する。本実施形態では、このようなマイクロセル基地局120間のハンドオーバのみならず、マイクロセル基地局120とマクロセル基地局122との間のハンドオーバも支援する。
図2は、無線通信システム100の構成を示したシステム構成図である。ここでは、複数のマイクロセル150と、マイクロセル150より通信可能範囲の大きいマクロセル152の2種類のセルがオーバラップし、アンブレラ構造が構成されている。ただし、2種類のセルは、同一の無線通信システム100において同一の制御サーバ140により管理されている。
従って、例えば、マイクロセル基地局120Aの通信可能範囲に在るPHS端末110Aは、マイクロセル基地局120A以外にもマクロセル基地局122との無線通信を選択することができ、マイクロセル基地局120Aとマクロセル基地局122との間で自由にハンドオーバすることも可能である。マイクロセル150とマクロセル152は、それぞれその通信可能範囲の大きさに応じて以下の利点を有す。
例えば、マイクロセル150では、(1)PHS端末110とマイクロセル基地局120との距離が短いので(例えば、500m以内)、PHS端末110の送信電力を抑えることができ、消費電力の削減によるバッテリーの長時間利用が可能となる。(2)同様にマイクロセル基地局120の送信電力も小さくすることができるので、マイクロセル基地局120の小型化、軽量化を図ることができ、小さな占有領域への設置が可能となる。(3)周波数の利用効率を改善できるので、単位面積あたりの無線容量を大きくすることが可能となる。また、マクロセル152では、PHS端末110との通信許容範囲が広いので、PHS端末110が高速移動した場合においても通信対象となるマクロセル基地局122を頻繁に変更することを要さず、ハンドオーバ量の著しい削減が可能となる。PHS端末110は、通信環境や自体の移動状態に応じていずれかのセルを選択することとなる。
一方、無線通信システム100においては、PHS端末110と、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122との通信速度および通信品質を向上させるため様々な技術が採用されている。本実施形態では、例えば、ARIB STD T95やPHS MoU等の次世代PHS通信技術が採用され、PHS端末110とマイクロ基地局120またはマクロセル基地局122との間ではTDD(Time Division Duplex:時分割双方向伝送方式)/OFDMA(またはTDD/OFDM)方式に基づいた無線通信が実行される。
図3は、PHS MoUにおいて送受信されるデータのフレーム構成を説明するための説明図である。OFDMA(またはOFDM)では、時間軸方向と周波数方向とに2次元化したマップを有し、周波数軸方向には均一のベースバンド距離をおいて複数のチャネル200が配され、各チャネル200には、TDMAスロット202毎にPRU210が配される。
従って、PRU210はベースバンド距離に応じた900kHzの占有帯域と時分割による625μsecの時間長で定義される。また、特定のPHS端末110との通信に利用されるフレームは、制御信号に関するアンカーチャネル(ANCH)220とデータを格納するエクストラチャネル(EXCH)222とから構成される。
アンカーチャネル220は、FM−Modeの制御信号であり、例えばMI(Mcs Indicator)、MR(Mcs Requirement)、ACKフィールド、マップ、SD(Shift Direction)を含んでいる。ここで、MIは、データを変調したときのMCSのMCS識別子を示している。MRは、自体へ送信されるデータのMCS要求である。時間的な観点で説明すると、MIは当該MCS識別子と同時に送信されるデータの変調に用いたMCSを示し、MRは次回以降に所望するMCSを示している。ACKフィールドは、復調されたデータのエラー検出結果を示している。
また、マップおよびSDは、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122からPHS端末110への送信フレームにのみ存在し、マップは、エクストラチャネル222の割当を示し、SDは、PHS端末110からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、PHS端末110におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を示す。
エクストラチャネル222は、FM−Modeにおける通信路としてユーザ毎に割り当てられるPRU210であり、図3に破線で示されるように1つのPHS端末110に複数割り当てることができる。かかるエクストラチャネル222の割当は、PRU210が他のユーザに利用されているかどうかを判定するキャリアセンスを通じて行われる。割り当てられた結果は、上述したようにアンカーチャネル220のマップに示される。
上述したSDに関して詳細に述べる。マイクロセル基地局120やマクロセル基地局122では、距離が相違する複数のPHS端末110と無線通信を行っているため、自体の通信タイミングを変更することができない。従って、通信距離に応じて変化する通信信号の遅延時間はPHS端末110において補正すべきである。
マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122は、OFDMにおける直交を維持するため、PHS端末110にSDを送信し、そのPHS端末110からのデータの受信タイミングが早まると、送信タイミングを遅くするように、遅くなると、送信タイミングを早めるように操作する。即ち、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122と、PHS端末110とはSDを介してデータの送受信タイミングを閉ループ制御している。本実施形態では、タイミングがずれている時間は導出されていないが、5msec毎のフィードバック信号により現実のずれをオンオフ制御している。
具体的に、SDは2ビットのフラグで構成され、送信タイミングを早めるときには、その度合いに応じて、「2(2Step Forward)」または「1(1Step Forward)」が送信され、現状のタイミングを維持するときには「0(Stay)」が、遅くするときには「−1(Shift Back)」が送信される。かかるSDにより、マイクロセル基地局120やマクロセル基地局122は通信対象であるPHS端末110との距離に拘わらず、常にデータの受信タイミングを適切なタイミングに合わせることができ、OFDMにおける直交を維持することが可能となる。以下、本実施形態における各装置の具体的な構成と動作を説明する。
(PHS端末110)
図4は、PHS端末110のハードウェア構成を示した機能ブロック図であり、図5は、PHS端末110の外観を示した斜視図である。PHS端末110は、端末制御部310と、端末メモリ312と、表示部314と、操作部316と、音声入力部318と、音声出力部320と、端末無線通信部322とを含んで構成される。
端末制御部310は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりPHS端末110全体を管理および制御する。また、端末制御部310は、端末メモリ312のプログラムを用いて、通話機能、メール送受信機能、撮像機能、音楽再生機能、TV視聴機能も遂行する。
端末メモリ312は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、端末制御部310で処理されるプログ
ラムや音声データ等を記憶する。
表示部314は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、端末メモリ312に記憶された、または通信網130を介してアプリケーション中継サーバ(図示せず)から提供される、WebブラウザやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を表示することができる。
操作部316は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
音声入力部318は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声をPHS端末110内で処理可能な電気信号に変換する。
音声出力部320は、スピーカで構成され、PHS端末110で受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、着信音や、操作部316の操作音、アラーム音等も出力できる。
端末無線通信部322は、通信網130におけるマイクロセル基地局120やマクロセル基地局122との無線通信を確立し、データを送受信する。かかる無線通信は、上述したARIB STD T95やPHS MoUを用いることができる。
また、本実施形態において、端末制御部310は、タイミング調整部330、偏倚量計算部332、キャリアセンス実行部334、ハンドオーバ要求部336としても機能する。
タイミング調整部330は、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122から、データの送信タイミングの調整信号であるSDを受信すると、そのSDに示される時間方向に、送信タイミングを所定時間分早めるまたは遅らせる。
偏倚量計算部332は、タイミング調整部330が受けたSDの偏倚量を計算する。例えば、PHS端末110が所定の位置で停止している場合、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122との電波距離も変化せず、送信タイミングを変更する必要がない。しかし、PHS端末110が一方向に移動すると送信タイミングを随時変更することとなり、かつSDの内容が早めるまたは遅らせる、いずれかに偏る。また、その移動速度が高くなると、早めるまたは遅らせる指令の頻度が高くなる。従って、SDの内容の偏りおよび頻度を偏倚量として計算することで、PHS端末110が同一方向に高速移動をしていることを把握することができる。
例えば、偏倚量を、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号が連続した回数とすることができる。かかる構成により調整信号の連続性を把握することができ、マイクロセルとマクロセルとの確実かつ迅速なハンドオーバを実行することが可能となる。
図6は、偏倚量計算部332の動作を説明するためのタイミングチャートである。特に図6(a)は、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122から受信するSDの推移350を、図6(b)は図6(a)に基づいて、後述するハンドオーバ要求部336がハンドオーバを要求する基地局の推移352を示している。偏倚量計算部332は、早める(SD=「1」または「2」)または遅らせる(SD=「−1」)の信号が例えば5回(第1閾値)連続するかどうかを判定し、5回連続した時点360においてマイクロセル基地局120からマクロセル基地局122にハンドオーバし、連続が切れた(第2閾値)時点362においてマクロセル基地局122からマイクロセル基地局120にハンドオーバする。ここでは、第2閾値として連続性が切れたことを判断しているが、例えば、他の値が所定回数計数されたことをもって判断してもよい。
また、偏倚量を、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号の頻度とすることもでき、調整信号の頻度は、調整信号の平均値や低域通過フィルタリングの結果から得ることができる。かかる構成により、調整信号の突発的な増加や減少に対しても適切な偏倚量を計算でき、マイクロセル150とマクロセル152との確実かつ迅速なハンドオーバを実行することが可能となる。
図7は、偏倚量計算部332の他の動作を説明するためのタイミングチャートである。特に図7(a)は、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122から受信するSDを低域通過フィルタ(LPF)でフィルタリングした場合の推移370を、図7(b)は図6(b)同様、図7(a)に基づいて、後述するハンドオーバ要求部336がハンドオーバを要求する基地局の推移352を示している。かかるフィルタリングした場合の推移370は、大凡PHS端末110の移動速度を示すこととなる。偏倚量計算部332は、フィルタリングした推移370が第1閾値372、例えばその絶対値が0.5以上となった時点374においてマイクロセル基地局120からマクロセル基地局122にハンドオーバし、フィルタリングした推移370が第2閾値376、例えばその絶対値が0.3以下になった時点378においてマクロセル基地局122からマイクロセル基地局120にハンドオーバする。
キャリアセンス実行部334は、偏倚量計算部332が計算した偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該PHS端末110が無線通信している基地局がマイクロセル基地局120であれば、マクロセル基地局122との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行する。また、偏倚量が所定の第2閾値以下であり、かつ当該PHS端末110が無線通信している基地局がマクロセル基地局122であれば、マイクロセル基地局120との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行する。
ハンドオーバ要求部336は、キャリアセンス実行部334のキャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局122から1のマクロセル基地局122を選択し、選択されたマクロセル基地局122へのハンドオーバを制御サーバ140に要求する。また、キャリアセンスにより抽出された基地局が1または複数のマイクロセル基地局120であった場合、その1または複数のマイクロセル基地局120から1のマイクロセル基地局120を選択し、選択されたマイクロセル基地局120へのハンドオーバを要求する。
以上説明したPHS端末110により、PHS端末110が停止または低速移動している通常時にはマイクロセル150による通信品質を確保し、高速移動が把握されるとマクロセル152による通信許容範囲の拡大が為される。かかる移動速度の把握には、利用する規格に予め準備された信号SD(調整信号)が用いられ、そのSDの偏倚量によってマイクロセル150からマクロセル152へのハンドオーバが実行される。こうして高速移動中のハンドオーバの頻度を軽減することができ、PHS端末110の移動速度に拘わらず無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
(マイクロセル基地局120)
図8は、マイクロセル基地局120の概略的な構成を示したブロック図である。マイクロセル基地局120は、基地局制御部410と、基地局メモリ412と、基地局無線通信部414と、基地局有線通信部416とを含んで構成される。また、マクロセル基地局122も、構成はマイクロセル基地局120と実質的に等しいので、ここでは、マイクロセル基地局120の説明をもってマクロセル基地局122の説明とする。
基地局制御部410は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりマイクロセル基地局120全体を管理および制御する。また、基地局制御部410は、基地局メモリ412のプログラムを用いて、通信網130に接続された各サーバや他のPHS端末110への通信接続を制御する。
さらに、基地局制御部410は、PHS端末110からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、PHS端末110におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号であるSDを送信する調整信号送信部420としても機能する。
基地局メモリ412は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、基地局制御部410で処理されるプログラムや時刻情報等を記憶する。
基地局無線通信部414は、PHS端末110との通信を確立し、データの送受信を行う。また、マイクロセル基地局120は、マクロセル基地局122と識別可能な識別子を有し、PHS端末110がキャリアセンスする際にはその識別子を伝達する。かかる識別子は、マイクロセル基地局120自体の識別子であるCS(Cell Station)IDに含まれてもよいし、別途設けられてもよい。かかる構成により、PHS端末110がキャリアセンスを実行する際に、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122のみを容易に抽出することが可能となるので、PHS端末110の処理を単純化でき、処理負担の軽減および処理時間の短縮化を図ることができる。
基地局有線通信部416は、通信網130を介して制御サーバ140を含む様々なサーバと接続することができる。
(制御サーバ140)
図9は、制御サーバ140の概略的な構成を示したブロック図である。制御サーバ140は、サーバ制御部510と、サーバメモリ512と、サーバ有線通信部514とを含んで構成される。
サーバ制御部510は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により制御サーバ140全体を管理および制御する。また、サーバ制御部510は、サーバメモリ512のプログラムおよび各PHS端末110の位置登録情報を用いて、通信相手先として要求されたPHS端末110の無線通信範囲内にあるマイクロセル基地局120を選択してPHS端末110同士の通信を確立する。
また、サーバ制御部510は、ハンドオーバ実行部520としても機能する。 ハンドオーバ実行部520は、PHS端末110からのハンドオーバ要求に応じて、PHS端末110と無線通信を実行しているマイクロセル基地局120同士またはマクロセル基地局122同士のハンドオーバもしくはマイクロセル基地局120とマクロセル基地局122間のハンドオーバを実行する。
サーバメモリ512は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、サーバ制御部510で処理されるプログラムや時刻情報等を記憶する。
サーバ有線通信部514は、通信網130を介してマイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122と接続することができる。
また、本実施形態では、制御サーバ140がマイクロセル基地局120等と独立してハンドオーバを実行している例を挙げているが、かかる場合に限られず、マイクロセル基地局120やマクロセル基地局122が制御サーバ140の機能を有していてもよく、PHS端末110と通信を行っているマイクロセル基地局120やマクロセル基地局122がPHS端末110の指定するハンドオーバ先の基地局120、122にアクセスし、その通信を確立させ、自体とPHS端末110との通信を絶つとしてもよい。
次に、上述した無線通信システム100においてハンドオーバを実行する無線通信方法を説明する。
(無線通信方法)
図10および図11は、無線通信方法の処理の流れを示したフローチャートである。特に、図10は、マイクロセル基地局120の処理を、図11は、PHS端末110の処理、特に、SDにおいて同一の調整信号が連続した回数を偏倚量とする処理を示している。
図10を参照すると、マイクロセル基地局120は、まず、PHS端末110からのデータの受信タイミングを計測し(S600)、その受信タイミングと所望する受信タイミングとを比較する(S602)。かかるPHS端末110からの受信タイミングが遅い場合には、そのタイミングのずれ量に応じてタイミングを早めるSD(「2」または「1」)を送信する(S604)。また、受信タイミングが早い場合には、タイミングを遅らせるSD(「−1」)を送信する(S606)。そして、いずれにも該当しない場合は現状維持のSD(「0」)を送信する(S608)。
図11を参照すると、PHS端末110は、マイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122からのアンカーチャネルからSDを抽出し(S650)、そのSDの値が「2」または「1」であるか判定する(S652)。SDが「2」または「1」であった場合、タイミング調整部330は、「2」または「1」の数値に対応した時間分だけ送信タイミングを早める(S654)。そして、送信タイミングを早める指令を計数するカウンタ1をインクリメントすると共に、送信タイミングを遅らせる指令を計数するカウンタ2をリセットする(S656)。
SDの判定(S652)において、SDが「2」または「1」でなかった場合、SDが「−1」であるか判定され(S658)、SDが「−1」であった場合、タイミング調整部330は、「−1」の数値に対応した時間分だけ送信タイミングを遅らせる(S660)。そして、カウンタ2をインクリメントすると共に、カウンタ1をリセットする(S662)。SD判定(S658)において、SDが「−1」でもなかった場合、SDは「0」、即ち現状維持指令と見なされ、送信タイミングを現状に維持しつつ(S664)、カウンタ1およびカウンタ2をリセットする(S666)。
続いて、カウンタ1またはカウンタ2のいずれかの計数値が所定値、ここでは5以上であるか否か判断され(S670)、5以上であり、かつ当該PHS端末110が無線通信している基地局がマイクロセル基地局120であれば(S672)、キャリアセンスが実行され(S674)、マクロセル基地局122へのハンドオーバが要求される(S676)。
また、カウンタ1またはカウンタ2のいずれかの計数値も所定値未満となる場合、当該PHS端末110が無線通信している基地局がマクロセル基地局122であるか判断され(S678)、当該PHS端末110が無線通信している基地局がマクロセル基地局122であれば、キャリアセンスが実行され(S680)、マイクロセル基地局120へのハンドオーバが要求される(S682)。
制御サーバ140は、このようなPHS端末110からのハンドオーバ要求に応じて、PHS端末110とマイクロセル基地局120またはマクロセル基地局122とのハンドオーバを実行する。
以上説明した無線通信方法においても、利用する規格に予め準備された信号を用いてPHS端末110の移動速度を推測し適切な基地局を選択することで、PHS端末110の移動速度に拘わらず無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
(第2の実施形態:マイクロセル基地局720、マクロセル基地局722)
上述した第1の実施形態においては、PHS端末110が調整信号であるSDの偏倚量を計算し、高速移動を判断している。しかし、SDの受信側だけでなく、SDの送信側であるマイクロセル基地局720またはマクロセル基地局722においてもSDの偏倚量を計算することができる。本実施形態のマイクロセル基地局720またはマクロセル基地局722では、PHS端末110の代わりにPHS端末110に送信したSDの偏倚量を計算し、そのPHS端末110の移動速度を判定する。
図12は、マイクロセル基地局720の概略的な構成を示したブロック図である。マイクロセル基地局720は、基地局制御部710と、基地局メモリ412と、基地局無線通信部414と、基地局有線通信部416とを含んで構成される。第1の実施形態において既に説明した基地局メモリ412、基地局無線通信部414、基地局有線通信部416に関しては実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する基地局制御部710を主に説明する。また、マクロセル基地局722も、構成はマイクロセル基地局720と実質的に等しいので、ここでは、マイクロセル基地局720の説明をもってマクロセル基地局722の説明とする。
基地局制御部710は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりマイクロセル基地局720全体を管理および制御すると共に、調整信号送信部420、偏倚量計算部732、キャリアセンス指令部734、ハンドオーバ要求部736として機能する。
調整信号送信部420は、第1の実施形態同様、PHS端末110からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、PHS端末110におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号としてSDを送信する。
偏倚量計算部732は、自体が送信するSDの偏倚量を計算する。
キャリアセンス指令部734は、偏倚量計算部732が計算した偏倚量が、所定の第1閾値以上であり、かつ自体がマイクロセル基地局720であれば、PHS端末110にマクロセル基地局722との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行させる。また、自体がマイクロセル基地局720ではなく、マクロセル基地局722であれば、PHS端末110にマイクロセル基地局720との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行させる。
ハンドオーバ要求部736は、キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局722またはマイクロセル基地局720から1のマクロセル基地局722またはマイクロセル基地局720を選択させ、選択されたマクロセル基地局722またはマイクロセル基地局720へのハンドオーバを制御サーバ140に要求する。
上述したマイクロセル基地局720またはマクロセル基地局722の構成では、処理能力の高い基地局がSDの偏倚量を計算するため、PHS端末110の処理負担を著しく軽減することができ、PHS端末110では高速移動判定の処理負荷をほとんど受けることなく、当該実施形態による無線通信の安定性向上を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、マイクロセル基地局720またはマクロセル基地局722にて偏倚量の計算を行っている。 しかし、マクロセル基地局720またはマクロセル基地局722はさらに、キャリアセンスおよびハンドオーバの要求を制御サーバ140に対して行ってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の無線通信方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本出願は、2008年3月28日出願の日本特許出願・出願番号2008−085141に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、マイクロセルとマクロセルがオーバラップされた通信環境下においてマイクロセル基地局とマクロセル基地局間のハンドオーバを実行する無線通信システム、移動局、基地局、無線通信方法に利用可能である。

Claims (11)

  1. 移動局と、該移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局および該マイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と、該複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバと、を含み、該基地局は、該移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、該移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信する調整信号送信部を備え、該移動局は、該調整信号を受けて該データの送信タイミングを調整するタイミング調整部を備える無線通信システムであって、
    当該無線通信システムは、
    前記調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、
    前記偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行するキャリアセンス実行部と、
    前記キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、該選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを前記制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、
    を備え、
    前記制御サーバは、
    前記ハンドオーバ要求に応じて、前記移動局と無線通信を実行しているマイクロセル基地局から前記選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを実行するハンドオーバ実行部を備える無線通信システム。
  2. 前記偏倚量計算部、キャリアセンス実行部およびハンドオーバ要求部は前記移動局が備える請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記キャリアセンス実行部は、前記偏倚量が前記第1閾値より低い所定の第2閾値以下であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマクロセル基地局であれば、マイクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行し、
    前記ハンドオーバ要求部は、前記キャリアセンスにより抽出された1または複数のマイクロセル基地局から1のマイクロセル基地局を選択し、該選択されたマイクロセル基地局へのハンドオーバを要求し、
    前記ハンドオーバ実行部は、前記ハンドオーバ要求に応じて、前記移動局と無線通信を実行しているマクロセル基地局から前記選択されたマイクロセル基地局へのハンドオーバを実行する請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記偏倚量は、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号が連続した回数である請求項1または3に記載の無線通信システム。
  5. 前記偏倚量は、早めるまたは遅らせる、いずれかの調整信号の頻度である請求項1または3に記載の無線通信システム。
  6. 前記マイクロセル基地局とマクロセル基地局とは、どちらの基地局であるかを識別可能な識別子を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記調整信号はPHS通信規格MoUのアンカーチャネルにおけるSD(Shift Direction)である請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. マイクロセルを形成するマイクロセル基地局および該マイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と無線通信可能な移動局であって、
    無線通信を実行している基地局において当該移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、該基地局から送信される調整信号を受けて該データの送信タイミングを調整するタイミング調整部と、
    前記調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、
    前記偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行するキャリアセンス実行部と、
    前記キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、該選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを、前記複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、
    を備えることを特徴とする移動局。
  9. 移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局および該マイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局のいずれかであって、
    前記移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、該移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信する調整信号送信部と、
    前記調整信号の偏倚量を計算する偏倚量計算部と、
    前記偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ自体がマイクロセル基地局であれば、前記移動局にマクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行させるキャリアセンス指令部と、
    前記キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択させ、該選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを制御サーバに要求するハンドオーバ要求部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  10. 移動局と、該移動局と無線通信可能であり、マイクロセルを形成するマイクロセル基地局および該マイクロセルより大きなマクロセルを形成するマクロセル基地局を含む複数の基地局と、該複数の基地局間のハンドオーバを制御する制御サーバと、を含む無線通信システムを用いてハンドオーバを実行する無線通信方法であって、
    前記基地局は、前記移動局からのデータの受信タイミングを所望するタイミングに合わせるため、該移動局におけるデータの送信タイミングを早めるまたは遅らせる調整信号を送信し、
    前記移動局は、
    前記調整信号を受けて該データの送信タイミングを調整し、
    前記移動局または前記基地局のいずれかは、
    前記調整信号の偏倚量を計算し、
    前記偏倚量が所定の第1閾値以上であり、かつ当該移動局が無線通信している基地局がマイクロセル基地局であれば、マクロセル基地局との接続に切り換えるためのキャリアセンスを実行し、
    前記キャリアセンスにより抽出された1または複数のマクロセル基地局から1のマクロセル基地局を選択し、該選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを前記制御サーバに要求し、
    前記制御サーバは、前記移動局からのハンドオーバ要求に応じて、前記移動局と無線通信を実行しているマイクロセル基地局から前記選択されたマクロセル基地局へのハンドオーバを実行することを特徴とする無線通信方法。
  11. 前記偏倚量の計算、前記キャリアセンスの実行、前記ハンドオーバの要求は前記移動局が行う請求項10に記載の無線通信方法。
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