JP4829331B2 - 移動通信システムとその制御装置 - Google Patents

移動通信システムとその制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4829331B2
JP4829331B2 JP2009208263A JP2009208263A JP4829331B2 JP 4829331 B2 JP4829331 B2 JP 4829331B2 JP 2009208263 A JP2009208263 A JP 2009208263A JP 2009208263 A JP2009208263 A JP 2009208263A JP 4829331 B2 JP4829331 B2 JP 4829331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile terminal
modulation scheme
control means
speed
moving speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009208263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011061437A (ja
Inventor
太一 田代
敬治 山本
和也 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009208263A priority Critical patent/JP4829331B2/ja
Priority to CN2010102435194A priority patent/CN102026214B/zh
Publication of JP2011061437A publication Critical patent/JP2011061437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4829331B2 publication Critical patent/JP4829331B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、例えばマイクロセル方式でエリアを形成する移動通信システムの改良に関する。特にこの発明は、移動端末の移動に伴う基地局の切替、いわゆるハンドオーバ(ハンドオフとも称する)に関連する技術である。
移動通信システムのエリアを形成する方式には、大別してマクロセル方式とマイクロセル方式とがある。前者の代表的なものはいわゆるセルラフォンシステムであり、無線セルの半径は数kmにもおよぶ。これに対し、例えば我が国でいうPHS(Personal Handy-phone System)は後者の方式を採用しており、セル半径は高々数100m程度と非常に小さい。
マイクロセル方式では地域の通信需要の変化に応じて基地局が頻繁に増設され、また撤去される。このような事情から基地局は、その設置位置や隣接基地局との位置関係などの周到な計画(置局設計とも称する)を伴わず、設置されることが多い。その結果として生じるエリア間の干渉にはそれぞれの基地局が自律的に対処することで混信を回避するようになっている。
この種のシステムではハンドオーバに際して、移動端末からの再発呼によりエリアを切り替えるようになっている。マイクロセル方式のシステムではハンドオーバが頻繁に起こるので端末の高速移動に弱く、基地局切り替え後の通信制御が遅れると通信が途切れてしまい、得られるはずの通信レートを実現できなかったり、通話が切断されることもある。ハンドオーバの性能は現状では端末の性能に大きく左右され、高速移動性能を高めようとすると端末コストが高くなり、ひいてはユーザのコスト負担が大きくなる。
高速通信や高速移動を低コストでサポートするためには、ハンドオーバに係わるネットワーク側の処理機能を充実させるのが得策であり、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1では移動通信システムにおけるハンドオーバ契機の判断をシステム主導にすることで、高速なハンドオーバを達成するようにしている。
特開2009−71490号公報
ところで、移動端末が高速通信(高速移動との混同を避けるため、以下、高レート通信と表記する)のため高ビットレートの変調方式を使用すると、基地局と通信可能な通信エリアが狭くなり、その結果ハンドオーバが頻繁に生じる。端末の移動速度が高速になればさらにハンドオーバが頻発し、安定した高レート通信が行えないという問題がある。逆に低ビットレートの変調方式を用いれば通信エリアが広くなり、ハンドオーバの頻度を抑えることが可能となる反面、通信レートが低下する。このように移動端末の変調方式、移動速度、ハンドオーバの頻度は互いに関連しており、安定した高レート通信を行うためには変調方式に応じた通信エリアの拡大/縮小を考慮した制御を行うことが重要となるが、このような技術は未だ知られていない。
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、移動端末の移動速度によらず安定した高レート通信を実施可能な移動通信システムとその制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一態様によれば、自律分散方式でセルを形成するように配置され、それぞれが形成するセル内の移動端末を無線収容する複数の基地局を具備する移動通信システムにおいて、前記基地局ごとに形成されるセル間をハンドオーバして移動する移動端末の移動速度を検出する速度検出手段と、前記検出された移動速度の速度区分に対応して、前記移信端末の変調方式を、複数段階のビットレート変調方式のうちから選択的に切り替える変調方式制御手段と、前記変調方式制御手段による前記変調方式の切り替えによるビットレートの低下に応じて、前記セル内における移動端末への割り当てチャネル数を増加させる割り当てチャネル制御手段とを具備し、前記変調方式制御手段は、前記変調方式の切り替えに伴う通信エリアの拡大/縮小と前記移動速度とに関連する前記ハンドオーバの頻度を抑圧すべく、前記変調方式を決定する、移動通信システムが提供される。
より具体的には、変調方式制御手段は、移動速度が規定の閾値よりも遅い場合にはビットレートの高い変調方式に切り替え、移動速度が閾値よりも速ければビットレートの低い変調方式に切り替える。移動端末への割り当てチャネル数は変調方式に予め対応付けられ、割り当てチャネル制御手段は、切り替えられた変調方式に対応付けて移動端末のチャネル数を切り替える。
このような手段を講じることにより、移動端末が高速移動している場合には低ビットレート変調方式に切り替えられ、これによりセル半径が拡大してハンドオーバの頻度を減らすことができ、通信を安定化させることが可能になる。さらに、変調方式のビットレートが低下しても割り当てチャネル数が増加するので、通信レートを安定化させることも可能になる。すなわち、高速移動端末については低ビットレート通信に切り替えるとともに割り当てるチャネルを増やし、低速移動端末については高ビットレート通信に切り替えるとともに割り当てるチャネルを減らすことによって、移動速度に関わらず安定した高レート通信を実現することが可能となる。
この発明によれば、移動端末の移動速度によらず安定した高レート通信を実施可能な移動通信システムとその制御装置を提供することができる。
この発明に係わる移動通信システムの実施の形態を示すシステム図。 この発明に係わる通信システムの実施の形態を示す機能ブロック図。 この発明の実施形態における変調方式の切り替えおよび割り当てチャネル数の制御手順を示すフローチャート。 移動端末PSの速度と変調方式および割り当てチャネル数の関係の一例を示す図。 ハンドオーバ時における変調方式および割り当てチャネルの変更の一例を示す図。 ハンドオーバを伴わずに変調方式および割り当てチャネルを変更する処理の一例を示す図。 この発明の実施形態に係わる機能の実装の他の例を示す図。 この発明の実施形態に係わる機能の実装の他の例を示す図。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態につき説明する。この実施形態では、いわゆる次世代PHSと称されるXGP(eXtended Global Platform)を想定した説明を行うが、本発明はこの種のシステムに限定されるものではない。XGPのセル設計は旧来のPHSと同じ自律分散方式であるが、さらに進んで、1個の制御チャネル周波数をさらに時間方向に数十個に分割し、他の基地局が使っていないタイミングを自律的に発見し使用することで基地局同士で共有するようになっている。よってセル(基地局のエリア)同士が重なってしまっても干渉が発生することがなく、重なった部分では端末側の選択により自動的にマイクロセル化される。
図1は、この発明に係わる移動通信システムの実施の形態を示すシステム図である。このシステムは通信ネットワーク100と、これに接続される制御装置G11,G12とを中核として形成される。通信ネットワーク100は例えばキャリアの私設網などであり、具体的にはIP(Internet Protocol)ネットワーク、IP−VPN(IP-Virtual Private Network)接続サービスなどのパケット通信網、あるいはISDN(Integrated Service Digital Network)などである。通信ネットワーク100をインターネット300に接続するにはゲートウェイ200が設けられる。また通信ネットワーク100には、制御装置G11,G12を遠隔からリモート制御したり、各種通信サービスを提供したりするためのサーバ装置400が設けられる。
制御装置G11は個別回線を介して基地局CS11を収容する。制御装置G12は別の個別回線を介して基地局CS12を収容する。すなわち基地局CS11,CS12はそれぞれ別の制御装置の配下にある。もちろん各制御装置G11,G12は基地局CS11,CS12だけでなく、複数の基地局を収容する。つまり複数の基地局は制御装置G11,G12のいずれかに分配して収容される。
CS11,CS12を含む各基地局はそれぞれ無線ゾーン(以下セルと称する)を形成し、このセルに在圏する移動端末PS(PS11,PS12)を無線チャネルを介して収容する。移動端末PS11,PS12はその移動に伴って各セル間をハンドオーバし、接続先の基地局を切り替える。制御装置G11,G12は通信ネットワーク100を介して相互間に通信リンクを形成することもでき、移動端末PS11,PS12はこのリンクを介して互いと通信することができる。さらには、ゲートウェイ200を介してインターネット300にアクセスすることも可能である。
制御装置G11,G12は、移動端末間のエンド・ツウ・エンドの通信を実現するため、対向装置(ゲートウェイ200や通信相手方の制御装置など)間での交換処理あるいはプロトコル変換などの種々の制御を担う。また制御装置G11,G12は基地局を経由して通信される信号(音声データや映像、画像データなどのデジタル信号、各種サービスを行なうためのデータなど)を、通信ネットワーク100を経由して指定の通信種別に従って処理する。
図2は、この発明に係わる通信システムの実施の形態を示す機能ブロック図である。図2において、制御装置G11、基地局CS11,CS12、および移動端末PS11はそれぞれ呼接続制御を担う呼接続部301,201,101と、ハンドオーバの制御に係わるハンドオーバ制御部302,202,102を備える。
これに加えてこの実施形態では、制御装置G11は変調方式制御部303、移動速度検出部304、および割り当てチャネル制御部305を備える。このうち移動速度検出部304は移動端末PS11の移動速度を取得する。例えばこの実施形態ではサーバ装置400が移動速度検出部401を備え、ネットワークに移動端末PS11の速度を求める機能が備えられているとする。この場合、制御装置G11の移動速度検出部304は、移動速度検出部401から移動端末PS11の移動速度を取得する。なお、移動端末PS11が例えば加速度センサなどを用いた移動速度測定部104を備えている場合には、制御装置G11の移動速度検出部304は移動端末PS11から直接、その移動速度を取得することができる。
変調方式制御部303は、検出された移動端末PS11の移動速度に基づいて、この移動端末PS11の各セル内における変調方式を切り替える。すなわち変調方式制御部303は、検出された移動速度が段階的に区分される速度範囲のいずれに属するか判断し、判断された速度範囲に対応して移動端末PS11の変調方式を低ビットレート変調方式から高ビットレート変調方式にわたって段階的に切り替える。変調方式の切り替えにあたり変調方式制御部303は、まず基地局CS11,CS12の変調方式変更部203に切り替え指示を与える。この切り替え指示は無線区間の制御チャネルを介して移動端末PS11の変調方式変更部103に与えられ、これにより移動端末PS11の使用する変調方式が変更される。
さらに、制御装置G11は割り当てチャネル制御部305を備える。割り当てチャネル制御部305は、変調方式制御部303による変調方式の切り替えにより移動端末PS11の通信ビットレートが低下すると、セル内における移動端末への割り当てチャネル数を増加させる制御を行う。すなわち割り当てチャネル制御部305は、基地局CS11,CS12のチャネル制御部204に対して変更指示を出す。この変更指示は無線区間の制御チャネルを介して移動端末PS11に与えられ、移動端末PS11の使用するチャネル数が変更される。
図3は、この実施形態における変調方式の切り替えおよび割り当てチャネル数の制御手順を示すフローチャートである。この処理手順は例えば移動端末PS11のハンドオーバを契機として実施されるもので、ハンドオーバのたびに繰り返される。図3において制御装置G11は移動端末PS11の移動速度を検出する(ステップS101)。移動速度は図3の処理手順の実施のたびに検出されるものであり、次のステップでは、前回の処理手順で検出された速度との変更の有無が判定される(ステップS102)。速度の変更がなければ、通常のハンドオーバ処理が継続される。
検出された移動速度が前回の判定から変化していれば(ステップS102でNO)、規定の閾値を基準として、この閾値と移動速度との大小が判定される(ステップS103)。その結果、移動端末PSの移動速度が規定値以上であれば、制御装置G11は移動端末PSの変調方式を低ビットレート変調方式に変更し(ステップS104)、続いて割り当てチャネル数を増加させる(ステップS105)。変調方式および割り当てチャネル数が決定されると、制御装置G11は移動端末PSの次のハンドオーバ先の基地局に対し変調方式とチャネル数とを通知し(ステップS106)、ハンドオーバ処理を継続する。
ステップS103で、移動端末PSの移動速度が閾値よりも遅ければ、制御装置G11は移動端末PSの変調方式を高ビットレート変調方式に変更し(ステップS107)、前回の制御で割り当てられたチャネルを開放することにより割り当てチャネル数を削減する(ステップS108)。そして、ステップS106で制御装置G11は移動端末PSの次のハンドオーバ先の基地局に対し変調方式とチャネル数とを通知し、ハンドオーバ処理を継続する。
図4は、移動端末PSの速度と変調方式および割り当てチャネル数の関係の一例を示す図である。図3では速度判定の結果が高速/低速の2つのみである場合の例を示したが、図4では移動速度を判定するための閾値がn(自然数)段階あるケースを示す。図4において、移動速度を最低速(0〜V1)から最高速(Vn−1〜Vn)までのn段階の速度区分に分け、検出された移動速度がどの領域に属するかに応じて変調方式と割り当てチャネル数とを可変する。
図4に示される例では、最低速度に対応する最大ビットレートの変調方式として、8ビット256QAM(Quadrature Amplitude Modulation )方式が設定され、最高速度に対応する最小ビットレートの変調方式として、1ビットBPSKが設定される。その次の移動速度については2ビットQPSKが設定され、移動速度の高速/低速に対応して変調方式のビットレートは順次、低速/高速へと段階的に切り替わる。つまり移動速度は速ければ早いほど変調方式のビットレートは遅くなり、移動速度が遅ければ遅いほど変調方式のビットレートは速くなる。
例えば図4においては256QAMでの割り当てチャネル数を1とし、移動端末PSが高速移動をしていると判断された場合には256QAMからより低ビットレートの変調方式へと変更される。例えば2ビットのQPSKに変更した場合には、チャネル割り当て数を4に増加させることで、その前後で同等の通信レートを保証することができる。この実施形態では変調方式と割り当てチャネル数とを予め対応付け、変調方式が決まれば割り当てチャネル数が自ずと定まるように設定しておくようにする。すなわち変調方式の切り替えの前後で同等の通信レートを得られるように、割り当てチャネル数が変調方式ごとに予め定められる。
移動端末PSが再び低速での移動に戻った場合には、変調方式を256QAMに変更し、その時点で割り当てられているチャネル数4からチャネル数1へと割り当てチャネル数を減少させる。このように変調方式に応じて割り当てチャネル数を増減させることで、変調方式を変更しても一定の通信レートを維持し続けることができる。
さらに、移動端末PSの移動速度に応じて変調方式のビットレートを変化させることで、セル半径を考慮したハンドオーバを実施することができる。つまり高速移動時には変調ビットレートを下げてセル半径を拡大し、速度に対するハンドオーバの頻度を下げて通信を安定化させることができる。これにより移動速度に関わらず高速かつ安定した通信を行うことが可能となる。
つまりこの実施形態では、移動速度検出部304,401により移動端末PSが属する速度区分を決定し、変調方式制御部303により、その速度区分に応じた変調方式を決定する。割り当てチャネル制御部305は決定された変調方式を基に移動端末への割り当てチャネル数を決定する。割り当てチャネル制御部305は、高ビットレート変調方式から低ビットレート変調方式へと切り替える際には不足する分のチャネル数を基地局CSに通知し、チャネル数を増加させる。逆に、低ビットレート変調方式から高ビットレート変調方式へと切り替える際には余分なチャネルを解放し、他の移動端末用のリソースを確保するようにする。
なお、チャネル数の増減に関しては多様な手法が考えられるが、例えば割り当てチャネルを周波数方向に増減させるようにすればよい。あるいは割り当てチャネルを時間軸方向(タイムスロットの増減)に増減させるようにすればよい。さらに、MIMO(Multi Input Multi Output)などの複数アンテナを利用可能なシステムにあっては、低ビットレート変調方式においては使用するアンテナ数を増加させ、高ビットレート変調方式においては使用するアンテナを減らすことで通信レートを安定化させるようにしても良い。
図5は、ハンドオーバ時における変調方式および割り当てチャネルの変更の一例を示す図である。移動端末PS11は、256QAMおよびチャネル数1で基地局CS11と接続しているとし、そのときの変調方式/割り当てチャネル情報は(IN1)に示される。この状態から移動端末PS11が次のハンドオーバ先として基地局CS12のセルに移動することを考える。
ハンドオーバを契機として制御装置G11は移動端末PS11の移動速度を取得し、その結果から次の変調方式/割り当てチャネルを決定する。ここではQPSK/チャネル数4との決定がなされたとする。そうすると制御装置G11はハンドオーバ要求RQ1をハンドオーバ先の基地局CS12に送信し、ハンドオーバ手順が開始される。その際、制御装置G11はハンドオーバ要求RQ1に上記決定された変調方式/割り当てチャネル情報(IN2)をも付加して基地局CS12に送信する。
基地局CS12は、通知された変調方式/割り当てチャネル情報(IN2)をもとにして移動端末PS11に対する変調方式/割り当てチャネル数を設定する。これによりハンドオーバ処理後、指定された変調方式、チャネル数で通信を即座に再開することが可能になる。なお、移動端末PS11の移動速度を予め定期的に取得しておくことにより、ハンドオーバ時の処理を軽くすることができる。
図6は、ハンドオーバを伴わずに変調方式および割り当てチャネルを変更する処理の一例を示す図である。ここでは高速移動に適した変調方式/割り当てチャネル情報(IN1)で通信していた移動端末PS11が、基地局CS11のセルA1内で減速、または停止した場合を考える。移動端末PS11が基地局CS11と接続している期間が規定の長期滞在閾値Tを超えると、制御装置G11は次のハンドオーバを待たずに、低速移動に適した変調方式/割り当てチャネル情報(IN2)を基地局CS11に通知する。これにより、高速移動をすることがないと見込まれる移動端末に対して、より適切な変調方式/割り当てチャネル数を設定することが可能となる。
以上述べたようにこの実施形態では、高レート通信をサポートする移動通信システムにおいて、移動端末の移動速度を移動速度検出部により検出し、その結果に基づいてセル内における変調方式を決定する。移動速度が規定値より遅い移動端末に対しては高ビットレート変調方式を設定し、高レート通信を行う。移動速度が規定値以上の移動端末に対しては低ビットレート変調方式を設定し、通信範囲を拡大してハンドオーバの頻度を下げることで通信断を防止する。その際、割り当てチャネルを増加させて低ビットレート変調方式による通信レートの低下を補償することにより、高レート通信を維持するようにする。
既存の移動通信システムでは、移動端末に適用される変調方式は固定的である。このため高レート通信の実施のため高ビットレート変調方式を適用すると全ての移動端末に対する通信範囲(セル領域)が狭くなり、ハンドオーバが頻発して通信が不安定になるという問題があった。
これに対しこの実施形態では、移動端末の移動速度に応じて変調方式を可変し、高速移動時には低ビットレート変調方式を適用することでハンドオーバの頻度を低くし、通信を安定化させることができる。よって全ての端末で通信が切れることなく安定した高レート通信を実現することが可能となる。さらには、変調方式の低ビットレート化に伴う通信レートの低下を通信チャネル数の増加により補うようにしているので、通信レートが過度に低下することもない。これらのことから、移動端末の移動速度によらず安定した高レート通信を実施可能な移動通信システムとその制御装置を提供することが可能となる。
図7は、この実施形態に係わる機能の実装の他の例を示す図である。図7の構成は、図2の構成に代えて主たる機能をゲートウェイ200に実装するようにしたものである。すなわちゲートウェイ200は変調方式制御部303、移動速度検出部304、割り当てチャネル制御部305を備え、移動端末の移動速度の検出、変調方式の切り替えおよび割り当てチャネル数の設定を実施する。ゲートウェイ200は変調方式の切り替えおよびチャネル数割り当てに係わる制御を、制御装置G11、G12から基地局CS11、CS12を介して移動端末PSに与える。
図8は、この実施形態に係わる機能の実装の他の例を示す図である。さらに各機能の別の実装形態として、主たる機能を基地局CSに実装することもできる。この形態では、基地局CS11,CS12が変調方式制御部303、移動速度検出部304、割り当てチャネル制御部305を備え、移動端末の移動速度の検出、変調方式の切り替えおよび割り当てチャネル数の設定を実施する。基地局CS11、CS12は変調方式の切り替えおよびチャネル数割り当てに係わる制御を無線チャネルを介して直接、移動端末PSに与える。
また、1つの制御装置G11に接続される複数の基地局CSのうち、1つまたは複数の基地局CSに変調方式制御部303、移動速度検出部304、割り当てチャネル制御部305を備え、移動端末の移動速度の検出、変調方式の切り替えおよび割り当てチャネル数の設定を実施するようにすることもできる。このような形態では、基地局CSは、自らのセル内に収容する移動端末PSに対しては、変調方式の切り替えおよびチャネル数割り当てに係わる制御を無線チャネルを介して直接与える。他の基地局CSのセル内の移動端末PSに対しては、制御装置G11および当該他の基地局CSを経由し、その基地局CSの無線チャネルを介して変調方式の切り替えおよびチャネル数割り当てに係わる制御を与えるようにする。
さらに、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば移動端末PSの移動速度は、上記したようにネットワーク上のサーバ装置400などに設けられる移動速度検出部401により検出したり、移動端末PS自身が備える加速度センサなどから取得したりする方法のほか、移動端末PSのハンドオーバの履歴に基づいて、各セルへの滞在期間から検出することも可能である。
さらに、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
100…通信ネットワーク、200…ゲートウェイ、300…インターネット、G11,G12…制御装置、400…サーバ装置、CS11,CS12…基地局、PS(PS11,PS12)…移動端末、101,201,301…呼接続部、102,202,302…ハンドオーバ制御部、303…変調方式制御部、304…移動速度検出部、305…割り当てチャネル制御部、401…移動速度検出部、103,203…変調方式変更部、104…移動速度測定部、204…チャネル制御部

Claims (19)

  1. 自律分散方式でセルを形成するように配置され、それぞれが形成するセル内の移動端末を無線収容する複数の基地局を具備する移動通信システムにおいて、
    前記基地局ごとに形成されるセル間をハンドオーバして移動する移動端末の移動速度を検出する速度検出手段と、
    前記検出された移動速度の速度区分に対応して、前記移信端末の変調方式を、複数段階のビットレート変調方式のうちから選択的に切り替える変調方式制御手段と、
    前記変調方式制御手段による前記変調方式の切り替えによるビットレートの低下に応じて、前記セル内における移動端末への割り当てチャネル数を増加させる割り当てチャネル制御手段とを具備し、
    前記変調方式制御手段は、前記変調方式の切り替えに伴う通信エリアの拡大/縮小と前記移動速度とに関連する前記ハンドオーバの頻度を抑圧すべく、前記変調方式を決定する、移動通信システム。
  2. 前記速度検出手段は、前記基地局ごとに形成されるセル間を移動端末がハンドオーバする滞在期間から前記移動速度を求めることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記変調方式制御手段は、前記検出された移動速度が規定の閾値よりも遅い場合には当該移動速度が前記閾値以上である場合に比べてビットレートの高い変調方式に切り替え、前記検出された移動速度が前記閾値以上である場合には当該移動速度が前記閾値よりも遅い場合に比べてビットレートの低い変調方式に切り替え、
    前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を、前記セル内における変調方式ごとに予め対応付けられたチャネル数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記変調方式制御手段は、前記閾値が複数設けられ、それぞれの閾値により区切られる移動速度範囲ごとに前記変調方式を切り替えることを特徴とする請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 前記変調方式制御手段は、前記移動端末のハンドオーバを契機にして前記移動端末の変調方式を切り替える判断を行い、
    前記割り当てチャネル制御手段は、前記変調方式の切り替えに伴って前記移動端末への割り当てチャネル数を変更させることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  6. 前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を周波数方向に増減させることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  7. 前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を時間軸方向に増減させることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  8. 前記速度検出手段は、前記移動端末のハンドオーバの履歴に基づいて前記移動速度を検出することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  9. 前記速度検出手段は、前記移動端末が前記基地局と接続している期間を規定の滞在閾値と比較し、その比較結果に基づいて移動速度を検出することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  10. 自律分散方式でセルを形成するように配置される複数の基地局をそれぞれ個別回線を介して収容し、前記基地局ごとに形成されるセル間をハンドオーバして移動する移動端末を前記基地局を介して通信ネットワークに接続する制御装置であって、
    前記移動端末の移動に伴って検出される移動速度の速度区分に対応して、前記移動端末の変調方式を複数段階のビットレート変調方式のうちから選択的に切り替える変調方式制御手段と、
    前記変調方式制御手段による前記変調方式の切り替えによるビットレートの低下に応じて、前記セル内における移動端末への割り当てチャネル数を増加させる割り当てチャネル制御手段とを具備し、
    前記変調方式制御手段は、前記変調方式の切り替えに伴う通信エリアの拡大/縮小と前記移動速度とに関連する前記ハンドオーバの頻度を抑圧すべく、前記変調方式を決定する、制御装置。
  11. さらに、前記移動端末の移動速度を検出する速度検出手段を備えることを特徴とする請求項10記載の制御装置。
  12. 前記速度検出手段は、前記基地局ごとに形成されるセル間を移動端末がハンドオーバする滞在期間から前記移動速度を求めることを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記変調方式制御手段は、前記検出された移動速度が規定の閾値よりも遅い場合には当該移動速度が前記閾値以上である場合に比べてビットレートの高い変調方式に切り替え、前記検出された移動速度が前記閾値以上である場合には当該移動速度が前記閾値よりも遅い場合に比べてビットレートの低い変調方式に切り替え、
    前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を、前記セル内における変調方式ごとに予め対応付けられたチャネル数に切り替えることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  14. 前記変調方式制御手段は、前記閾値が複数設けられ、それぞれの閾値により区切られる移動速度範囲ごとに前記変調方式を切り替えることを特徴とする請求項13に記載の制御装置。
  15. 前記変調方式制御手段は、前記移動端末のハンドオーバを契機にして前記移動端末の変調方式を切り替える判断を行い、
    前記割り当てチャネル制御手段は、前記変調方式の切り替えに伴って前記移動端末への割り当てチャネル数を変更させることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  16. 前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を周波数方向に増減させることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  17. 前記割り当てチャネル制御手段は、前記移動端末への割り当てチャネル数を時間軸方向に増減させることを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  18. 前記速度検出手段は、前記移動端末のハンドオーバの履歴に基づいて前記移動速度を検出することを特徴とする請求項11に記載の制御装置。
  19. 前記速度検出手段は、前記移動端末が前記基地局と接続している期間を規定の滞在閾値と比較し、その比較結果に基づいて移動速度を検出することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
JP2009208263A 2009-09-09 2009-09-09 移動通信システムとその制御装置 Expired - Fee Related JP4829331B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208263A JP4829331B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 移動通信システムとその制御装置
CN2010102435194A CN102026214B (zh) 2009-09-09 2010-07-30 移动通信系统和其控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208263A JP4829331B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 移動通信システムとその制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011061437A JP2011061437A (ja) 2011-03-24
JP4829331B2 true JP4829331B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=43866927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208263A Expired - Fee Related JP4829331B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 移動通信システムとその制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4829331B2 (ja)
CN (1) CN102026214B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102938917B (zh) * 2011-08-15 2015-06-03 鼎桥通信技术有限公司 非高铁用户切换方法和无线网络控制器
KR101662086B1 (ko) * 2012-06-15 2016-10-04 엘지전자 주식회사 고정된 경로를 이동하는 고속 이동체를 위한 무선 통신 시스템
JP6352709B2 (ja) * 2014-07-17 2018-07-04 株式会社東芝 通信制御装置および通信制御システム
WO2023152834A1 (ja) * 2022-02-09 2023-08-17 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信方法および無線通信装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1198574A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Toyota Motor Corp 移動体用無線通信システムおよびそのシステムに用いられる無線通信移動局
JP2000092540A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Toshiba Corp 移動無線通信システム、移動無線端末装置、および移動速度検出方法
JP4228487B2 (ja) * 1999-10-06 2009-02-25 ソニー株式会社 無線伝送方法及び無線伝送装置
JP4409743B2 (ja) * 2000-02-25 2010-02-03 パナソニック株式会社 無線通信装置及び無線通信方式
JP2006311417A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Nec Corp 移動端末送信スケジューリング方法及び基地局

Also Published As

Publication number Publication date
CN102026214B (zh) 2013-11-27
CN102026214A (zh) 2011-04-20
JP2011061437A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7302265B1 (en) Method of selecting carrier frequency for call origination
EP3289803B1 (en) Relaxed measurement reporting with control plane dual connectivity
US8155681B2 (en) Base station, mobile station, and cell determination method
JP5258569B2 (ja) 基地局および移動局並びに移行先セル設定方法
US9883431B2 (en) High speed handovers in a wireless network
JP4382348B2 (ja) マルチセルネットワークにおけるサービスプライオリティ
CN104662959B (zh) 用于接入和回传的异构自组织网络
JP4901800B2 (ja) 無線端末および基地局制御局ならびに無線通信システムにおけるハンドオフ制御方法
JP4550886B2 (ja) 多搬送波通信方法及び装置
CN110463321B (zh) 无线电信装置与方法
KR101307766B1 (ko) 핸드오버 제어 방법 및 장치
JP2014512747A (ja) 異種システム間のリダイレクション方法及びシステム
JP2008270919A (ja) 無線制御装置、無線基地局、移動局及び強制ハンドオーバー方法
KR20100099067A (ko) 무선 통신 시스템에서 기지국의 불연속 동작을 지원하기 위한 방법 및 장치와 그 제어 시스템
WO2014102598A2 (en) Method for configuring ue to discover and select the type of access of access network
JP4829331B2 (ja) 移動通信システムとその制御装置
JP2010147906A (ja) 混雑度に応じた異種無線システムの切替方法、無線端末及びプログラム
KR100516057B1 (ko) 중첩된 상이한 무선접속 이동통신망의 버티컬 핸드오프 방법
US8548461B2 (en) Device roaming in hybrid Wi-Fi/wireline and multi-AP networks
JP2010130209A (ja) 無線通信システム及び無線端末
Lin et al. Creation, management and migration of virtual access points in software defined WLAN
KR100594013B1 (ko) 서비스 품질을 고려한 핸드오버 방법
KR100800916B1 (ko) 소프트 핸드오프 이득을 고려한 이동국에서의 리비젼 퍼스낼리티 타입 변경 방법
US20030211849A1 (en) Handover of a call connection in a cellular telecommunications network
JP5743657B2 (ja) 移動通信システム、基地局、ネットワーク装置、及びハンドオーバ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110915

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees