JP2002115266A - 発泡装置を備えた自走式建設機械 - Google Patents

発泡装置を備えた自走式建設機械

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JP2002115266A
JP2002115266A JP2000347295A JP2000347295A JP2002115266A JP 2002115266 A JP2002115266 A JP 2002115266A JP 2000347295 A JP2000347295 A JP 2000347295A JP 2000347295 A JP2000347295 A JP 2000347295A JP 2002115266 A JP2002115266 A JP 2002115266A
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propelled construction
hook
construction machine
fastening
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Tatsuo Suzuki
達雄 鈴木
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Suzuki Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡手段を備えていない既存の自走式建設機
械に泡沫安定度の高い密着気泡を噴射する発泡手段を設
置できるように支持台を自走式建設機械に支持させ、粉
塵発生時に密着気泡を噴射させることによって粉塵を包
み込み、大量の水を必要とせずに、粉塵の飛散を確実に
抑制し、鎮塵させるようにする。 【解決手段】 既存の各種自走式建設機械にステー25
を固着し、このステー25に発泡手段4が設置される支
持台22を締結手段26によって支持させ、自走式建設
機械1に回転可能に支持された切削ドラム5に路盤を所
定幅および所定深さに切削するビット7を取付ける。こ
のビット7によって路盤を切削し、かつ廃材を跳ね上げ
る際、または廃材をコンベヤ8,9から排出する際に発
生する粉塵に発泡手段4から泡沫安定度の高い起泡化し
た混合液である密着気泡を噴射させ、粉塵を包み込むよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設材料および土
木材料を破砕、掘削、切削または廃材搬送する作業機器
を有する自走式建設機械に係り、詳しくはボディに発泡
手段を支持させて作業によって発生する粉塵を鎮塵させ
るようにした発泡装置を備えた自走式建設機械に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式建設機械として、例えば車
両式路盤切削装置がある。この車両式路盤切削装置は、
舗装路盤の改修のために車両を走行させながら路盤を切
削するもので、周囲に多数の切削ビットが配置された切
削ドラムをボディに取付けられた切削フレームに回転自
在に支持させ、車両を走行させながら切削ドラムを回転
させて路盤を所定幅および所定深さに連続的に切削する
ものである。そして、車両式路盤切削装置には、切削機
によって切削され、かつ跳ね上げられた廃材を搬送して
他の運搬手段であるダンプカーなどに載せかえるための
廃材搬送手段としてのコンベヤが配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の舗装
路盤の改修工事に使用される例えば車両式路盤切削装置
は、車両を走行させながら200mm〜300mmの深
さにわたって路盤を掘り起こす状態で切削するので、切
削作業中に多量の粉塵が発生し、道路の路盤を切削する
作業に従事している作業員の作業環境や健康、さらには
地域周辺の環境に迷惑を及ぼしていた。
【0004】そのため、発生する粉塵に対し水を撒いて
粉塵を捕捉抑制するようにしているが、この方法によっ
て粉塵を抑制するには多量の水を必要とするために、こ
の粉塵を抑制する水が泥水となり、2次公害を引き起こ
す虞があった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、既存の建設機械をそのまま利用して支持
台を介して発泡手段を車両に容易に着脱させるようにす
るとともに大量の水を必要とせずに、粉塵の発生時点で
粉塵の飛散を密着気泡によって包み込んで確実に鎮塵さ
せるようにした発泡装置を備えた自走式建設機械を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る発泡装置を備えた自走式建
設機械は、破砕、掘削、切削または廃材搬送の少なくと
もいずれか1つの作業を行う作業機器を車両に備えた自
走式建設機械に、作業機器による破砕、掘削、切削また
は廃材搬送などの作業で発生する粉塵に対し泡沫安定度
の高い密着気泡を噴射する発泡手段と、発泡手段を支持
する支持台と、支持台を車両に載置する載置手段と、支
持台を車両に締結させる締結手段とからなる発泡装置を
着脱可能に備えたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明に係る発泡装置を備え
た自走式建設機械よれば、載置手段は、車両に立設した
ステーであることを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明に係る発泡装置を備え
た自走式建設機械によれば、載置手段は、車両に立設し
たステーと、ステー間を連結する枠体と、枠体間の空間
に配置し互いに連結する骨部材と、長さ調整可能な方位
の枠体及び骨部材に設け枠体及び骨部材の長さを調整可
能とする調整部とで構成したことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項4記載の発明に係る発泡装置を備え
た自走式建設機械によれば、骨部材の長さ調整部は、骨
部材内を摺動する補助骨部材であることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項5の発明に係る発泡装置を備えた自
走式建設機械によれば、枠体の長さ調整部は、互いに連
結するステーと枠体との端部に形成した凹凸嵌合部であ
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項6の発明に係る発泡装置を備えた自
走式建設機械によれば、締結手段は、支持台と載置手段
の両者に設けた掛止部材と、この掛止部材に係合し両者
を締め付け支持台を車両に固定させる締付部材とで構成
したことを特徴とするものである。
【0012】掛止部材は、フックを相手に引っ掛け、係
合させる機能を有し、締め付け部材は、フックを引っ掛
けた相手を引き寄せ締め付ける機能を有することを特徴
とするものである。
【0013】請求項7の発明に係る発泡装置を備えた自
走式建設機械によれば、締結手段は、支持台又は載置手
段のいずれか一方に設けた掛止部材と、この掛止部材に
係合し締め付け支持台を車両に固定させる支持台又は載
置手段の他方に設けた締付手段とからなることを特徴と
するものである。
【0014】請求項8記載の発明に係る発泡装置を備え
た自走式建設機械によれば、締結手段は、支持台の一方
を固定する掛止部材と、支持台の他方を締め付け、支持
台を車両に固定する締結部材とで構成したことを特徴と
するものである。
【0015】請求項9の発明に係る発泡装置を備えた自
走式建設機械によれば、載置手段を支持台から略垂設し
た脚部とし、締結手段を車両に設けた脚部の挿抜する鞘
管としたもので、鞘管に挿入された脚部は鞘管内で固定
される。
【0016】請求項10の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、掛止部材は、支持台に止着す
るフックと、ステーに回動自在に軸支の回動レバーと、
回動レバーに回動自在に軸支しフックに掛止する掛止リ
ングとで構成したことを特徴とするものである。
【0017】請求項11の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、締付部材は、ターンバックル
機構であることを特徴とするものである。
【0018】請求項12の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、締付部材は、支持台に固着の
掛止具と、ステーに回転自在に軸支しラチェット付きギ
ヤ機構および偏心部を有する軸と、この軸の偏心部と掛
止具との間に架設し、支持台とステーとを密着させる弾
性体とで構成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項13の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、締付部材は、枠体に一端を固
定した中央開口部を有する締め付け基部と、締め付け基
部の一端に軸支し外端にハンドルを有し、他端にフック
付きスライダーを遊嵌し中央開口部内を移動する回転軸
とで形成したことを特徴とするものである。
【0020】請求項14の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、締付部材は、チェーンブロッ
クであることを特徴とするものである。
【0021】請求項15の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、車両は、切削フレームと、こ
の切削フレームに回転可能に支持されたドラムと、この
ドラムの周囲に配置され、路盤を所定幅および所定深さ
に連続的に切削して廃材を形成する多数のビットと、切
削フレームの前側に配設されるとともにビットにより切
削されかつ跳ね上げられた廃材を載せて搬送する廃材搬
送手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】請求項16の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、発泡手段は、高速気体を供給
する気体供給装置と、薬液および水を所定の割合で混合
した液を高速気体により起泡化させて泡沫安定度の高い
密着気泡を得る発泡器と、この発泡器に接続し、密着気
泡を高圧噴射する噴射ノズルとで構成したことを特徴と
するものである。
【0023】請求項17の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、高速気体を圧縮空気とし、気
体供給装置をコンプレッサーとしたことを特徴とするも
のである。
【0024】高速気体は、圧縮空気の他、ブロアファン
による高速空気、蒸気、不活性ガスである。
【0025】請求項18の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、噴射ノズルは、扇状に形成
し、その周面に複数のノズル口を形成したことを特徴と
するものである。
【0026】請求項19の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、噴射ノズルは、円筒状で先端
に細孔を形成したノズル本体と、ノズル本体の先端側を
覆う握り部と、連通部と、ノズル本体内に遊嵌のロータ
とで構成されることを特徴とするものである。
【0027】請求項20の発明に係る発泡装置を備えた
自走式建設機械によれば、噴射ノズルは、ビットによっ
て切削される路盤近傍に密着気泡を噴射するようドラム
の長手方向に沿って配設するとともに廃材搬送手段の廃
材排出端部近傍に密着気泡を噴射するよう配設したこと
を特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (第1の実施の形態)本発明に係る第1実施の形態の発
泡装置の締結手段は、支持台側とステー側にそれぞれ設
けた係止部材と、両係止部材と掛止する両フック部を有
し、両フック部を引き寄せ締め付けて支持台を車両に締
結させる締付部材のターンバックル機構とで構成する。
図1は本発明に係る第1の実施の形態である自走式建設
機械を示す全体概略構成図、図2は図1の発泡手段の水
タンク部分を抽出して示す斜視図、図3は同上の発泡手
段の一部を支持する支持構造を示す断面図、図4は同上
の支持台をボディに締結するための締結手段を示す正面
図、図5は同じく締結手段を示す断面図、図6は図1の
噴射ノズルへの配管を示す拡大断面図、図7は本発明に
係る第1の実施の形態である自走式建設機械における噴
射ノズルを示す斜視図である。
【0029】まず、自走式建設機械の構造の概要を説明
する。図1乃至図7において、1は前後左右に設けられ
たクローラなどの履帯や車輪などの走行体2によって走
行駆動される既存の自走式建設機械としての車両式路盤
切削装置(以下「車両」と略記する)で、この車両1は
それぞれの走行体2を油圧シリンダによって上下するこ
とにより車高を変更できるようにしている。そして、車
両1には作業機器としての切削機3および発泡手段4が
設けられ、かつ車両1の前方には後述する廃材搬送手段
が設けられている。
【0030】切削機3は切削ドラム5の回転方向の前後
および左右を囲繞する切削フレーム6を車体1aに支持
させたもので、切削ドラム5の動力源としては例えばデ
ィーゼルエンジンによって油圧ポンプを動作させ、この
油圧ポンプの油圧を利用して油圧モータを駆動し、切削
ドラム5を回転させる機構である。切削ドラム5により
切削されかつ跳ね上げられた廃材は廃材搬送手段に載せ
られて車両1の前方に搬送されることになる。なお、こ
の廃材搬送手段も油圧モータによって駆動される。
【0031】切削ドラム5の周囲には図6に示すように
螺旋状に多数のビット7が突設されている。このビット
7は全体が超硬質合金で形成され、切削ドラム5の長手
方向の中央から一端側と他端側との配列が逆方向の螺旋
状に形成されている。また、このそれぞれのビット7は
等間隔に配設され、しかも切削ドラム5の図示矢印Lの
回転方向に向かって突設している。
【0032】上記廃材搬送手段は2つのコンベヤ8、9
によって構成されたもので、この2つのコンベヤ8、9
は図1に示すように車両1の前側に前後にずらして配設
されている。そして、第1のコンベヤ8は図6に示す平
行リンク機構10によって平行移動可能に支持されてお
り、その搬入端は切削フレーム6の前側切欠き部6aを
貫通して切削ドラム5近傍に配設され、排出端は車両1
の前端で後述する水タンクより下方に配設されている。
【0033】また、第2のコンベヤ9は、図1に示すよ
うに長手方向のほぼ中央より一方の搬入部9aと他方の
排出部9bとで2つ折り可能に構成されている。そし
て、上記搬入部9aの搬入端側は車体1aに固着された
支持アーム11の一端に回動可能に支持され、搬入部9
aの排出端側は支持アーム11の他端に油圧シリンダ1
2を介して回動自在に支持されている。さらに、上記搬
入部9aには第2のコンベヤ9を引出位置と収納位置と
に可動させるための油圧シリンダ13がリンク部材14
を介して取付けられている。
【0034】廃材搬送手段使用時には第2のコンベヤ9
を回動させてその搬入端を第1のコンベヤ8の排出端よ
り下方に配設させる。この場合、油圧シリンダ12を伸
長させ、かつ油圧シリンダ13を収縮させて図1におい
てリンク部材14によって排出部9b側を搬入部9aに
対して反時計回り方向に回動させることにより第2のコ
ンベヤ9の搬入部9aと排出部9bとを一直線に接続
し、第2のコンベヤ9の排出端を車両1より前方に延出
する(図1参照)。
【0035】発泡手段4は、図1乃至図3に示すように
既存の水タンクをそのまま発泡手段4の水タンクとして
利用するもので、密着気泡発生要因としての水を貯蔵す
る水タンク15と、粘性要因としての界面活性剤などの
薬液を貯蔵する薬液タンク16と、水タンク15から水
を吸引する水ポンプ17と、薬液タンク16から薬液を
吸引する薬液ポンプ18と、水と薬液との混合液を起泡
化するために高速気体を供給する気体供給装置であるコ
ンプレッサ19と、このコンプレッサ19を駆動する原
動機付き発電機20と、圧縮空気によって混合液を起泡
化するための発泡器21とを備えている。高速気体は圧
縮空気の他に、ブロアファンによる高速空気、蒸気、不
活性ガスでもよい。
【0036】水タンク15には図2に示すように水ポン
プ17を介して送水管15aが接続され、薬液タンク1
6には図1および図3に示すように薬液ポンプ18を介
して送液管16aが接続されている。そして、この送液
管16aは混合液を得るために送水管15aに接続さ
れ、水ポンプ17および薬液ポンプ18によって薬液に
対する水の量を調整している。薬液タンク16に貯蔵さ
れる薬液としては、起泡化した状態の混合液が泡沫安定
度の高い密着気泡となる薬剤を用いる。そのための薬剤
としては、例えばα−オレフィンスルホン酸塩(AO
S)を用いる。なお、水タンク15は薬液タンク16の
3倍の容積に形成されている。
【0037】本実施の形態においては、このうちの水タ
ンク15、水ポンプ17および発泡器21は図1に示す
車両1の運転席より前側に設置されている。また、薬液
タンク16、薬液ポンプ18、コンプレッサ19および
原動機付き発電機20は車両1のエンジンルーム上方に
支持台22によって支持されている。すなわち、支持台
22は後述する載置手段であるステーに着脱自在に載置
支持されている。そして、これら薬液タンク16、薬液
ポンプ18、コンプレッサ19および原動機付き発電機
20を覆うケース23が支持台22に取付けられてい
る。
【0038】さらに、ケース23の外壁には原動機付き
発電機20、コンプレッサ19、水ポンプ17および薬
液ポンプ18の動作を制御するためのコントロールパネ
ル24が設けられている。このコントロールパネル24
には原動機付き発電機20を始動させるためのスタータ
スイッチ(図示省略)、原動機付き発電機20が動作し
た後にコンプレッサ19や薬液ポンプ18や水ポンプ1
7を動作させるためのスイッチ(いずれも図示省略)が
それぞれ設けられている。
【0039】また、送水管15a、送液管16aおよび
送気管19aは車体1aの外壁に沿って配管され、かつ
送水管15a、送液管16aおよび送気管19aは支持
台22と載置手段であるステー25とを着脱させるとき
に薬液タンク16と送液管16aとの接続、コンプレッ
サ19と送気管19aとの接続をそれぞれ接離できるよ
うにカップリング16b、19bによって接続されてい
る。この場合、コンプレッサ19からの圧縮空気を導く
送気管19aには、送水管15aおよび送液管16aか
ら発泡器21に供給される混合液を最適状態で起泡化す
るための調整バルブ(図示省略)が設けられている。な
お、図2において、15bは水に薬液を混合することに
よって送水管15aでオーバーフローする水を返送する
返送管である。
【0040】発泡器21には図1および図6に示すよう
に数本に枝分れした接続管27aを介して噴射ノズル2
8が接続されるとともに、接続管27bを介して噴射ノ
ズル29が接続されている。これら噴射ノズル28、2
9は起泡化した混合液である泡沫安定度の高い密着気泡
を噴射する。このうちの噴射ノズル28は上記ビット7
によって切削される路盤個所を挟んで切削ドラム5の回
転方向上流側および下流側に配設され、噴射ノズル29
は第1のコンベヤ8の排出端および第2のコンベヤ9の
排出端近傍に配設されている。
【0041】また、上記原動機付き発電機20は走行体
2や廃材搬送手段を伸縮させる油圧シリンダや切削ドラ
ム5を駆動する車体1aに備えられた大型のエンジンと
別個のもので、この原動機付き発電機20を駆動させ、
その発電電力を利用してモータを回転させ、水ポンプ1
7や薬液ポンプ18やコンプレッサ19を動作させる。
【0042】上記接続管27aは廃材によって破損しな
いような例えば鋼鉄製材料で形成され、接続管27bは
第2のコンベヤ9が引出し状態および収納状態となるよ
うに例えば可撓性材料で形成されている。
【0043】上記噴射ノズル28、29は図7に示すよ
うにノズル先端を偏平扇状に形成したもので、偏平扇状
のの周面に複数のノズル口28a、29aが形成されて
いる。このように噴射ノズル28、29を形成すること
により粉塵発生個所に対する密着気泡の噴射幅を広げる
ことができ、このため発生する粉塵を効率よく密着気泡
により包み込んで捕捉し、鎮塵させることが可能とな
る。
【0044】ところで、支持台22を車体1aに固定さ
せるために、本実施の形態では、既存の車体1aの相対
する側壁に少なくとも4つの載置手段であるステー25
を固着し、このステー25の上端に支持台22を載置し
て同じ4つの締結手段26によって支持台22をステー
25に締結させるようにしている。
【0045】本発明の特徴とする締結手段26は、図4
および図5に示すように、支持台22の相対する側面に
取付けられた掛止手段であるフック掛止部材30aと、
このフック掛止部材30aに対応してステー25の上部
に取付けられたフック掛止部材30bと、これら一対の
フック掛止部材30a、30bに掛止して上記支持台2
2と上記ステー25とを締結する締付部材であるターン
バックル機構31とを備えている。
【0046】ターンバックル機構31はフック掛止部材
30a、30bに掛止するフック部32a、33aを有
するフック付ボルト32、33と、この一対のフック付
ボルト32、33を対向させ、一方のフック付ボルト3
2のボルト部32bが螺合する螺孔34aおよび他方の
フック付ボルト33のボルト部33bが貫通する貫通孔
34bを有する間隔調節リング34と、上記貫通孔34
bを貫通する上記ボルト部33bに螺合して上記支持台
22を上記ステー25に締結させる締付部材としてのナ
ット35とを備えている。そして、一方のボルト部32
bには間隔調節リング34を圧接するロックナット36
aが、他方のボルト部33bにはナット35を圧接する
ロックナット36bがそれぞれ螺合している。
【0047】上記支持台22を上記ステー25に締結さ
せるには、まず一方のボルト部32bを間隔調節リング
34の螺孔34aに対して進退させて一方のフック掛止
部材30aに一方のフック部32aを掛止し、かつ他方
のフック掛止部材30bに他方のフック部33aを掛止
できるようにする。しかるのち、他方のボルト部33b
に螺合しているナット35の位置を調節する。すなわ
ち、他方のボルト部33bを引上げるようにナット35
を間隔調節リング34に圧接させ、ターンバックル機構
31により一方のフック掛止部材30aと他方のフック
掛止部材30bとを牽引させてステー25と支持台22
とを締結させる。
【0048】その後、一方のボルト部32aに螺合して
いるロックナット36aを間隔調節リング34に圧接さ
せるとともに他方のボルト部33aに螺合しているロッ
クナット36bをナット35に圧接させる。これにより
一方のボルト部32bを間隔調節リング34に対して移
動できないようにするとともに他方のボルト部33bを
間隔調節リング34に対して移動できないようにする。
この場合、支持台のフック掛止部材とステーのフック掛
止部材がターンバックル機構31によりフック付きボル
ト側に引き締められる。
【0049】このようにして支持台22をステー25に
締結させたので、車両1の揺れによってステー25に締
結された支持台22が大きく振動しても、支持台22は
ステー25に確実に締結されるので、支持台22がステ
ーからずれ落ちてしまうようなことがなくなる。又、水
タンクをそのまま発泡液の水タンクをそのまま発泡器の
水タンクとして利用できるので、支持台の水タンクの重
量を軽減でき、支持台の揺れも小さくなる。
【0050】また、ステー25から支持台22を取り外
す場合は、まず一方のボルト部32bおよび他方のボル
ト部33bをロック状態に止めているロックナット36
a,36bを弛め、一方のボルト部32bおよび他方の
ボルト部33bを間隔調節リング34に対して進退可能
の状態にする。これにより他方のフック部33aをフッ
ク掛止部材30bに掛止させているナット35の締結状
態を、ナット35に対する他方のボルト部33bの位置
を可変させて弛め、他方のボルト部33bとフック掛止
部材30bとの締結を外すようにする。したがって、一
方のフック掛止部材30aと一方のフック32aとの掛
止および他方のフック掛止部材30bと他方のフック3
3aとの掛止を外すことができる。
【0051】このように構成された車両式路盤切削装置
を使用するには、車両1を運転し、切削しようとする路
盤(道路面)の地点にまで走行させる。そして、走行体
2の油圧シリンダを作動させて車高を低くし、切削機3
を路盤に接触させる。また、油圧シリンダ12および油
圧シリンダ13を作動させて、車両1の走行時には折畳
まれていた第2のコンベヤ9を引出すとともに第2のコ
ンベヤ9の後端を第1のコンベヤ8の前端下方にほぼ平
行に配設する。これにより第1のコンベヤ8から連続し
て第2のコンベヤ9に廃材を搬送できるようにし、さら
に第2のコンベヤ9によってダンプカーなどの運搬車両
に廃材を積載できるようにする。
【0052】廃材を搬送できる状態に第1のコンベヤ8
および第2のコンベヤ9を配置した後、運転席に設けら
れている操作パネル(図示省略)を操作して切削機3を
駆動させるとともにコントロールパネル24を操作して
発泡手段4を駆動させる。これによりビット7が路盤を
切削し、廃材を跳ね上げて第1のコンベヤ8に廃材を載
せる。また、第1のコンベヤ8に載せられた廃材は搬送
によりさらに第2のコンベヤ9に移し替えられ、第2の
コンベヤ9の排出端より運搬車両に載せ替えられる。上
述したビット7による路盤の切削、跳ね上げおよび廃材
の移し替えに伴って発生する粉塵に対して発泡手段4は
密着気泡を噴射させる。
【0053】具体的には、コントロールパネル24の電
源スイッチを投入して発泡手段4に電力を供給し、かつ
操作パネルのスイッチを投入して切削機3を動作させ、
ビット7によって路盤の切削動作を行わせるとともに操
作パネルのスイッチを操作させて第1および第2のコン
ベヤ8、9によって廃材の搬送動作を行わせる。上述し
た切削動作および搬送動作に連動して水ポンプ17は水
タンク15から送水管15aに所定量の水を吸引し、同
時に薬液ポンプ18は薬液タンク16から薬液を定量吸
引する。この場合、1の薬液に対して550〜2000
程度の水を混ぜた混合液を作り、この混合液を発泡器2
1に供給する。また、同時にコンプレッサ19を動作さ
せて送気管19aを通じて圧縮空気を発泡器21に供給
する。
【0054】発泡器21において、圧縮空気によって混
合液は起泡化され、密着気泡が水ポンプ17のポンプ力
によって接続管27aを介して噴射ノズル28から路盤
の切削や廃材の跳ね上げによる粉塵発生個所に向けて噴
射されることになる。したがって、密着気泡は路盤の切
削および跳ね上げに伴って発生する粉塵を包み込んで鎮
塵する。同様に、噴射ノズル29は廃材を第1のコンベ
ヤ8から第2のコンベヤ9に移し替える際の粉塵発生個
所もしくは第2のコンベヤ9から運搬車両に積み込む際
の粉塵発生個所に密着気泡を噴射し、発生する粉塵を包
み込んで鎮塵する。
【0055】この場合、噴射ノズル28、29からの密
着気泡は平面方向に扇状の拡りをもって噴射されること
になる。このため、通常の噴射ノズルを用いて密着気泡
を噴射させる場合に比較して切削ドラム5の全長に対し
て設けられる噴射ノズル28の数を減らすことができ、
同様に噴射ノズル29が噴射するコンベヤ8、9の排出
端における噴射範囲を広げることができる。また、起泡
化した混合液は泡沫安定度の高い密着気泡であるため
に、混合液は長い時間発泡状態を維持し、したがって廃
材がコンベヤ8、9によって搬送される際、および第2
のコンベヤ9から排出される際に粉塵を確実に抑制する
ことができる。
【0056】なお、車両1の上蓋1bを開ける場合に
は、ステー25から支持台22を取り外す必要があるの
で、支持台22には図示を省略したワイヤを引掛けるフ
ックが設けられている。
【0057】また、実施の形態において、支持台22に
は発泡手段4の一部である薬液タンク16、コンプレッ
サ19、原動機付発電機20が載置されていると説明し
たが、支持台22に載置される発泡手段4はこれに限定
されるものではなく、薬液タンク16、コンプレッサ1
9、原動機付発電機20に加えて例えば発泡器21を支
持台22に載置させるようにしてもよい。
【0058】(第2の実施の形態)次に、本発明に係る
第2実施形態の発泡装置の締結手段は、支持台の一方に
設けた掛止部材37と、支持台の他方に設けた締付部材
とで構成する。図8は第2の実施の形態である発泡手段
を設置する支持台を車体に掛止するための掛止部材を示
す正面図、図9は同じく掛止部材の作用を説明するため
の側面図、図10は同上の支持台を車体に締付けるため
の締付部材を示す側面図、図11は同じく支持台を車体
に締付けるための締付部材を示す正面図、図12は同じ
く締付部材の作用を説明するための拡大側面図である。
【0059】載置手段である第1ステー39の上方に
は、フック38に掛止する掛止部材37が設けられてい
る。この掛止部材37は第1ステー39の上方側部に一
端が回動軸40dに軸支された回動レバー40aと、こ
の回動レバー40aの略中央の中間軸40eにフック3
8に掛止するために回動自在に軸支された掛止リング4
0bと、回動レバー47aを第1ステー39に沿って配
設するように付勢するコイルスプリング40cとを備え
ている。なお、第1ステー39の側面にはコイルスプリ
ングの一端を固定するための凹部39aを形成する。
【0060】フック38は第1ステー39の取付け位置
に対応する支持台22の相対する両側面に取付けられて
いる。また、コイルスプリング40cは回動レバー40
aの掛止リング40bの中間軸40e近傍とこの回動レ
バー40aの他端が当接する第1ステー39の凹部39
aの下面との間に張架されている。支持台22を第1ス
テー97に掛止させるには、掛止リング40bをフック
38に掛止させ、回動レバー40aの他端を図9に示す
ように第1ステー39に当接するように回動させる。こ
の場合、第一ステー側の掛止リング40bがフック38
を固定する。上述したように回動レバー40aと第1ス
テー39との間にコイルスプリング40cが張架され、
回動レバー40aが第1ステー39に当接しているの
で、振動により支持台22と第1ステー39とが離間す
るような上下方向の力が作用しても、フック38と掛止
リング40bとの掛止が外れてしまうような回転モーメ
ントが作用して回動レバー40aが回動してしまうこと
はない。
【0061】また、第1ステー39から支持台22を取
り外す場合は、回動レバー40aをコイルスプリング4
0cの付勢力に抗して図9に実線で示す(a)状態から
二点鎖線で示す(b)状態に回動させる。回動レバー4
0aはコイルスプリング40cの付勢力に抗して回動さ
せるだけであるので、比較的小さな力で回動させること
ができる。また、(b)状態から二点鎖線で示す(c)
状態に回動レバー40aを回動させることによりフック
38に掛止していた掛止リング40bの掛止状態を外す
ことができる。
【0062】締付部材41は、図10乃至図12に示す
ように支持台22の側面に載置手段である第2ステー4
2に対応して固着されたリング状の掛止具43と、この
掛止具43の取付け面に対応して第2ステー42の側面
に突設された軸受部44aに軸支されたクランク軸44
bと、このクランク軸44bを図示矢印M方向にのみ回
転可能とするラチェット機構付き歯車45と、掛止具4
3とクランク軸44bの偏心部となるクランク部44c
との間に、端部のフック引掛部46aとコイルスプリン
グ先端のフック引掛部46bとに張架された弾性体とし
てのコイルスプリング46とを備えた構成である。
【0063】さらに、上記ラチェット機構付き歯車45
は、クランク軸44bを軸支する大歯車45aと、この
大歯車45aと噛合する小歯車45bと、この小歯車4
5bに係合して小歯車45bの逆転を防止する係止爪4
5cと、上記小歯車45bの軸に取付けられたクランク
レバー45dとを備えている。
【0064】しかして、第2ステー42に設けた締付部
材41を介して支持台22を第2ステー42側に締付け
るには、クランクレバー45dを把持して小歯車45b
を図12に示す矢印方向に回転させ、大歯車45aを介
してクランク軸44bを矢印M方向に回転させる。この
場合、小歯車45bには係止爪45cが係合しているの
で、小歯車45bの図12に示す矢印方向の回転は許容
するものの、反対方向の回転は阻止される。また、小歯
車45bの回転は大歯車45aによって減速されてクラ
ンク軸44bに伝達されるので、クランク軸44bは緩
やかに回転する。
【0065】クランク軸44bが緩やかに回転し、掛止
具43とクランク部44cとの間に張架しているコイル
スプリング46は徐々に張設され、支持台22が第2ス
テー42側に引張られ締付けられることになる。この場
合、第2ステー側の軸受部44a側に、コイルスプリン
グ46が引っ張られ、フック引掛部46aと掛止具43
とを介して支持台22が締め付けられる。締結手段の操
作は、まず、掛止部材を作用させ、その後、締付部材を
作用させる。
【0066】また、締付部材41は、コイルスプリング
46を掛止具43とクランク部44cとに張架して引張
するように構成したが、偏心部となる偏心カムに軸を嵌
挿させ、この偏心カムと掛止具43との間を弾性体で引
張するように構成してもよい。この場合、この軸にラチ
ェット機構付き歯車45が止着されている。
【0067】さらに、上記実施の形態では、掛止部材3
7および締付部材41を一組として支持台22の相対す
る両側面にそれぞれ設けた説明をしたが、支持台22の
一方の側面に前実施例の掛止部材37を設け、他方の側
面に締付部材41を設けてステーを介して支持台22を
車体1aに支持させるようにしてもよいことは勿論であ
る。この場合、掛止部材37によって第1ステー39と
支持台22とを掛止させた後に、締付部材41によって
第2ステー42と支持台22とを締付けるようにするこ
とは第1の実施の形態と同様である。
【0068】(第3の実施の形態)次に、本発明に係る
第3実施の形態の掛止部材を図13および図14に基づ
いて詳細に説明する。本実施の形態の掛止部材は、第2
の実施例のその他の例である。締付部材は第2実施例を
踏襲するので省略する。図13は掛止部材を示す正面
図、図14は同じく側面図である。図13および図14
において、図8および図9に示す構成と同一部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。
【0069】支持台22の相対する側面には、載置手段
である第1ステー39に対応してフック38が取付けら
れている。この第1ステー39の上方にはフック38に
掛止する掛止部材47が設けられている。この掛止部材
47は第1ステー39の上部側面に一端が軸支された回
動レバー47aと、この回動レバー47aのほぼ中央に
フック38に掛止するために中間軸47eに回動自在に
軸支された掛止リング47bと、この掛止リング47b
が回動レバー47aに軸支されている中間軸47eと回
動レバー47aの他端が当接する第1ステー39の当接
個所両側との間に張架された2本のコイルスプリング4
8、48とを備えている。図中、47dは回動レバー4
7aの回動軸である。
【0070】しかして、第1ステー39に設けた掛止部
材47を介して支持台22を車両に掛止させるには、掛
止リング47bをフック38に掛止させ、回動レバー4
7aの他端を図14に示すように第1ステー39に当接
させるように回動させる。これによりコイルスプリング
48、48は軸47cを介して掛止リング47bを牽引
し、支持台22を第1ステー39に密着させる。この場
合、載置手段である第2ステー側に掛止リングとフック
とがヒンジを介して締め付けられる。
【0071】上述したように軸47cと第1ステー39
の回動レバー47a当接個所両側との間にコイルスプリ
ング48、48が張架され、回動レバー47aの下端が
第1ステー39に当接しているので、振動により支持台
22が第1ステー39から離間するような力が作用して
も、フック38と掛止リング47bとの掛止が外れてし
まうような回転モーメントが作用して回動レバー47a
が回動してしまうことはない。
【0072】また、第1ステー39から支持台22を取
り外す場合は、回動レバー47aをコイルスプリング4
8、48のばね力に抗して図14に実線で示す(a)状
態から二点鎖線で示す(b)状態に回動させる。回動レ
バー47aはコイルスプリング48、48のばね力に抗
して回動させるだけであるので、比較的小さな力で回動
させることができる。また、(b)状態から二点鎖線で
示す(c)状態に回動レバー47aを回動させることに
よりフック38に掛止していた掛止リング47bの掛止
状態を外すことができる。
【0073】(第4の実施の形態)次に、本発明に係る
第4実施の形態の載置手段と締結手段とを図15に基づ
いて詳細に説明する。本実施の形態は、車両式路盤切削
装置のボディに対する支持台の他の載置手段を示すもの
で、図15はボディに支持された支持台および発泡手段
を示す分解斜視図である。第4の実施の形態は支持台に
設けた載置手段である脚部をボディに設けた同じく締付
手段である鞘管に嵌挿させて支持させるようにしたもの
で、図13において、図1ないし図10に示す構成と同
一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0074】発泡手段4の一部を支持する支持台49は
発泡手段4が載置されるプレート49aと、このプレー
ト49aから略垂設し、ボディ1aに支持される載置手
段である4本の脚部49bとによって構成されている。
この脚部49bはプレート49aの幅方向端部から垂下
し、その中間部を外側にく字状に折り曲げ、かつこの折
り曲げ部分に補強材を筋交い状に架設したものである。
また、脚部49bはボディ1aの左右の外側壁に溶接な
どによって固着された締付手段である鞘管50に抜き差
し自在に嵌挿支持されている。脚部49bには鞘管50
に嵌挿した状態で上端に当接するフランジ49cが設け
られている。脚部49bは車両側に設けた締結手段であ
る鞘管50に嵌挿され固定される。
【0075】鞘管50は図15に示すように脚部49b
の長さを短くするために、車体1aの左右外側壁の上側
に固着されている。また、鞘管50に脚部49bを嵌挿
した状態でフランジ49cが鞘管50の上端に当接し、
支持台49が上蓋1bに載置される。これにより車両1
が振動しても脚部49bは斜交いによって補強され、か
つ長さが短く形成された状態で鞘管50に嵌挿している
ので、脚部49bの振幅は小さく、支持台49は大きく
振動しない。
【0076】なお、図15に示す第4の実施の形態にお
いて、車両1のエンジンを保守点検するために、上蓋1
bを開ける場合には、薬液タンク16、コンプレッサ1
9および原動機付き発電機20を取付けた支持台49を
鞘管50から抜き取る必要があるので、支持台49には
クレーンから吊設されたワイヤを引掛けるフック(図示
省略)が設けられている。この場合、薬液タンク16お
よびコンプレッサ19と発泡器21との送気管や発電機
からの配線を外す必要があるので、配管や配線の途中に
カップリングやコネクタ(いずれも図示省略)が接続さ
れている。
【0077】(第5の実施の形態)次に、本発明に係る
第5実施の形態の載置手段と締結手段とを図16に基づ
いて詳細に説明する。本実施の形態は、既存の車両式路
盤切削装置の車両に対する支持台の他の支持構造例を示
すもので、図16はボディに対する支持台の他の支持構
造例を示す縦断面図である。図16において、図1ない
し図7に示す構成と同一構成部分には同一符号を付して
重複説明を省略する。この支持台49は図16に示すよ
うにプレート49aから載置手段である4本の脚部49
bが垂下している。この左右の脚部49bは中間を外側
にく字状に折り曲げ、かつこの折り曲げ部分に斜交いの
補強材を架設したものである。また、この脚部49bは
車体aの左右内側壁の上側に溶接などによって固着され
た鞘管50に抜き差し自在に嵌挿支持されている。脚部
49bには鞘管50の上端に当接するフランジ49cが
設けられている。この例は、発泡手段を備えた支持台4
9を車両に載置する載置手段は、支持台側に立設した脚
部49bであり、締結手段は車両内壁側に設けた鞘管5
0である。
【0078】鞘管50は図16に示すように脚部49b
の長さを短くするために、車体1aの左右内側壁の上側
に固着されている。また、上蓋1bには脚部49bを鞘
管50に嵌挿させるための貫通孔1cが穿設されてい
る。そして、脚部49bが貫通孔1cを貫通し、さらに
鞘管50に脚部49bを嵌挿させた状態で、フランジ4
9cが鞘管50の上端に当接し、支持台49が上蓋1b
に載置される。これにより車両1が振動しても脚部49
bは斜交いの補強材によって補強され、かつ長さが短く
形成された状態で鞘管50に嵌挿しているので、脚部4
9bの振幅は小さく、支持台49は大きく振動しない。
【0079】なお、図16に示す第5の実施の形態にお
いて、車両1の大型エンジンを保守点検する際に、上蓋
1bを開ける場合には、薬液タンク16、コンプレッサ
19および原動機付き発電機20を取付けた支持台49
を鞘管50から抜き取る必要があるので、支持台49に
はクレーンから吊設されたワイヤを引掛けるフック(図
示省略)が設けられている。この場合、薬液タンク16
およびコンプレッサ19と発泡器21との送気管や発電
機からの配線を外す必要があるので、配管や配線の途中
にカップリングやコネクタ(いずれも図示省略)が接続
されている。
【0080】また、図16には、路盤の切削時や廃材搬
送手段によって廃材を排出する際に発生する粉塵を発泡
器21よりの密着気泡によって包み込んで鎮塵させるよ
うにした発泡手段やその配管、噴射ノズルおよび廃材搬
送手段などの構成は図示を省略した。
【0081】(第6の実施の形態)次に、本発明に係る
第6実施の形態の載置手段と締結手段を図17乃至図2
7を用いて詳細に説明する。載置手段は種々の支持台に
合わせ、幅が変更可能であり、締結手段は支持台の一方
に掛止部材を、支持台の他方に締付部材を設けた構成で
ある。本実施の形態は、既存の自走式建設機械としてパ
ワーショベルを例示したものである。図17はパワーシ
ョベルに支持台を支持する支持構造例を示す側面図、図
18は同上の平面図、図19は支持台を支えるステーと
枠体と骨部材を示す斜視面図、図20は長さ調整可能な
枠体の分解斜視図、図21は長さ調整可能な骨部材の斜
視図、図22、図23は図21のI−I断面図、図23
は図19のII−II断面図、図24はIII−III
の側面図、図25は図19のIV−IV断面図、図26
は図19のV−V断面図、図27はフックとフック係合
部の斜視図である。
【0082】本実施の形態は、パワーショベルの車体5
1aに固着されるステー25に締結手段26を介して支
持台52を車両53に支持させる構成である。実施の形
態は、ステー25を車両53のエンジンルーム後方に設
けられるカウンターウエイト53aと作業アーム54を
支持させるシャーシ53bと、キャビンの横方向端部の
車体フレームに立設し、このステー25間に枠体と骨部
材を架設し、枠体及び骨部材上に支持台52を載置し、
さらに支持台52を締結手段26によってステー25及
び枠体に締結させる。
【0083】支持台52には、発泡手段4を構成する高
速気体の圧縮空気を利用したコンプレッサ19、原動機
付き発電機20、発泡器21および混合液タンク55が
載置されている。この混合液タンク55は水と薬液とを
所定の割合で混合した混合液が貯蔵されている。この混
合液は図示を省略した高圧ポンプにより発泡器21に導
かれ、発泡器21にコンプレッサ19から送気される高
速気体である圧縮空気により起泡化される。起泡化され
た混合液は接続管56によって作業機器であるパワーシ
ョベルの作業アーム54、この作業アーム54に回動可
能に連結されているブーム57およびブーム57の先端
に取付けられているバケット58に導かれ、バケット5
8に導かれた接続管56の先端にノズル29が接続され
ている。尚、接続管56は作業アーム54とブーム57
の連接部分の回動に対応するように十分な弛みが設けら
れている。
【0084】又、既存の自走式建設機械であるパワーシ
ョベルと車両式路盤切削装置とでは勿論のこと、機能が
同じパワーショベルでも前後の長さは略同一であるのに
対し車種によって幅が異なる。そのため、これらの車両
に合せた支持台をその都度設置することはできない。そ
こで、本実施の形態では図19に示すように、共通して
使用する一定の支持台をどのサイズの車両にも載置でき
着脱可能に支持する。本実施例は、支持台を車両に載置
する載置手段は、ステーと、ステー間を連結する枠体
と、枠体間の空間に配置し互いに連結する骨部材と、長
さ調整部とで構成する。即ち、枠体と支持台と車両に固
着したステーとの間に、枠体と骨部材を介在した。枠体
は所定のステー間を連結し、骨部材は枠体間の空間覆う
ように枠体に連結した。骨部材は枠体上に1枚物の平板
の支持台を直接載置するのを避け、平板の荷重を周囲の
枠体で受けるようにし、かつ平板の垂れ防止を図った。
但し、左右枠体間のサイズに対応し枠体と骨部材とを長
さ調整部である補助骨部材を介して横幅の縮小、拡大が
可能に結合した。
【0085】以下図面を参照して説明する。枠体は断面
方形で3本からなり、後部の横方向の長さが調整できる
第1枠体65と、左右の固定サイズの第2枠体66、第
3枠体67で、前部は作業アーム54があり設定できな
い。枠体はステー25に各端部がそれぞれボルト等にて
固定されている。第1枠体65の両端は、L字型に切曲
したステー25aの端部と長さ調整可能に固定される。
後部はカウンターウエイト35aに凹部を形成して凹部
内にステーを固定する。各後部ステー25aの上端はL
字型に切曲し対設させる。切曲した端部は、後部ステー
25a間の第1枠体65の両端と長さ調整可能に結合す
る。又、後部ステー25aの第2枠体66、第3枠体6
7側は、第2枠体66、第3枠体67の端部と結合でき
るようにそれぞれ台座25dを形成する。枠体はいずれ
も鋼製で断面は中空、但し、第1枠体のみ中実である。
前部中央ステー25bは、骨部材68を固定するために
台座25eを形成する。又、前部外方ステー25cは、
第2枠体66、第3枠体67の端部を固定するため台座
25dを形成する。
【0086】骨部材68は、第1枠体65と又、前部ス
テーの台座にボルト等で固定した2本の平行な縦材68
aと縦材68aに対し直角方向に延びる2本の横材68
bとからなり、縦材68aと横材68bとは断面逆U字
型で一体型に形成されている。横材68bの両端側内部
には、長さ調整部である補助骨部材69が摺動し長さ調
整が可能である。補助骨部材69の他端は、第2枠体6
6、第3枠体67に設けた筒部66b、67bに挿入固
定される。骨部材68の横材68bと補助骨部材69と
は、図22(a)に示すように、互いに対設した形状、
又は図22(b)に示すように同方向に密着させ支持台
の荷重に耐えられる形状となっている。横材68bと補
助部材69、又骨部材68と筒部66b、67bとはボ
ルト77を介して固定する。骨部材68を枠体65やス
テー25に固定するには、骨部材68に対し、補助骨部
材69の長さをを調整し、同時に第一枠体と後部ステー
25aとの長さを調整し、ボルト77等で固定する。骨
部材68と補助骨部材69と筒部66b、67bとは上
面が同一面とはならず、支持台52は補助骨部材69に
は接しない。従って、支持台52の荷重は骨部材68と
筒部66b、67bと枠体65、66、67で受ける。
【0087】枠体65、66、67は中空状、又は中実
状、または逆U字状でもよいが、長さ調整を必要とする
部位(この例では幅方向のみ調整なので後部の枠体)は
中実状が望ましい。第1枠体65には左右2個所に長さ
調整できるように図20の調整部である凹凸嵌合部75
を形成する。凹凸嵌合部75は、一方の枠体の端部に形
成した凸部75aと、他方の枠体の端部に形成した凹部
75bと、凹凸嵌合部を覆う補助板76と、補助板7
6、凹部b75、補助板76に形成したボルト孔76d
と、ボルト孔を貫通するボルト77及びナット78とで
構成されている。又、凸部75aはステー25と第1枠
体との長さ調整が可能に長孔75cを形成する。
【0088】締結手段は支持台52の一方を押さえる掛
止部材70と、支持台52の他方を押さえる締付部材7
2とから構成される。この発泡手段を備えた支持台は比
較的大きく重く、しかも、車両が激しく動くので、締結
手段は、車体に対し、支持台52の四面を係止させ強固
に固定する構造となっている。掛止部材70は、前部と
1側面(この例は右側面)に設け、締付部材72は、締
め付け作業がし易い後部と他の側面(この例は左側面)
に設ける。掛止手段70はフック70aを引っ掛ける構
造であり、締付部材72は引っ掛けた後、締め付ける構
造である。掛止部材70は、車体側又は支持台側の一方
にフックを設け、他方にフック係合部を設ける。締付部
材72は支持台52を引っ張って車体に締め付け固定さ
せるもので、締付部材72は種々あるが、実施例では2
タイプを同時に採用している。1つは、公知のチェーン
ブロック74を使用したもの、他は、回転軸の回転で軸
に遊嵌したフックが移動して締め付けるフック移動部材
80である。
【0089】掛止部材70は、図24に示すように、枠
体66に固定したフック用ブラケット70aに矢印方向
に回転するフック70bが軸支されている。支持台52
を骨部材68bと枠体65、66、67上に載せ、ブラ
ケット70aに支持台52の端部を当接させ、フック7
0bを回転して予め定められた位置に固定したフック係
合部52bに引っ掛ける。又、外すときは、逆にフック
70bをフック係合部52bから外す。尚、フック70
bは、前部中央のステー25bに一体的にブラケット2
5eを形成し軸止してもよい。
【0090】締付部材としてチェーンブロック72を利
用した場合を図25を用いて説明する。チェーンブロッ
ク72による支持台52の締付強度に耐えられるよう
に、枠体67の下面に更に補強枠体67aを設け、この
補強枠体67aにフック係合部71を設ける。枠体で十
分締付強度が得られるならば補強枠体を設けなくてもよ
い。支持台52には予め位置決めされた上面にフック係
合部52bが設けられている。両フック係合部52b
に、チェーンブロック74の一端のフック74cを引っ
掛け、他端のフック74bを補助枠体67aに固定した
フック係合部71に引っ掛け、レバー74aを往復動し
てチェーン74eを巻き込み、支持台52を枠体67側
に締め付けロックさせる。ロックを解除するには、解除
レバー74fを解除方向に回しチェーン74eを緩めフ
ック74bをフック係合部71から外す。
【0091】次に、締付部材72であるフック移動部材
80を用いた場合を、図26を用いて説明する。フック
移動部材80は、一対で、一端を第一枠体65の下面に
固定し他端を連結部材82で一体的に固定する。フック
移動部材80は、中央開口部80fを有する締め付け基
部80dと、枠体65側を軸支し中央開口部80f内を
移動する回転軸80cと、枠体側を貫通した回転軸の端
部に設けたハンドル80aと、回転軸80cの他端側に
遊嵌のフック80b付きスライダー80eとで構成され
る。ハンドル80aを回転させると、回転軸80cが回
転し、回転軸80cに遊嵌のフック付きスライダー80
eが軸方向に前後に移動する。フック付きスライダー8
0eのフック80bは、図27(a)に示す如く、支持
台52の下面に溶接にて固定したフック係合部79aの
孔に挿入し枠体側に支持台を締め付けるか、又は、図2
7(b)に示す如く、貫通孔を有する方形状の空間に挿
入し支持台52を枠体65に締め付ける。
【0092】既存の車両の大きさに応じた共用の支持台
52とするため、支持台52は若干小さめに形成してい
る。支持台52は鋼材の板材で形成し、車台の形状に合
わせているが略方形に形成している。支持台52の隣接
する2面には、一対の枠体のフック係合部52bに接し
て載置し、上面にフック係合部52b用のフック52b
を設ける。支持台の隣接する他面には、締付部材に合わ
せたフック係合部52bを上面又は下面に形成する。締
付部材がチェーンブロック74の場合は、枠体上面にフ
ック52bを形成する。締付部材がフック移動部材80
の場合は。下面にフックを形成する。
【0093】この実施例の使用方法を説明する。パワー
ショベルのボデー51a上に発泡手段を載置するには、
予め前部両外方の車体フレームに固定したステー25c
の上部の台座25dに第2枠体66、第3枠体67をボ
ルト等で固定する。次に、補助骨部材69を有する骨部
材68と、骨部材68と一体的に固定した第1枠体65
とをボデー51a上に載せ、第1枠体65を後部ステー
25aと凹凸嵌合部75にて横方向の長さを調整してボ
ルト77にて固定し、更に、骨部材68の前端を中央ス
テー25bにボルト等にて固定し、最後に横方向の骨部
材68b端部から補助骨部材69の端部を第2枠体6
6、第3枠体67に設けた筒部66b、67bに挿入
し、長さ合せしてボルト77にて固定する。この状態で
発泡手段を備えた支持台52を、二面の掛止部材側に端
部を合わせ載置する。支持台52は標準サイズに設定さ
れている。取付けは、支持台の一方の2面側を車両の掛
止部材側の枠体66に当接させ、他の二面側はフリーで
枠体67に対し大小の配置となる。支持台52を枠体6
5、66、67に載せたら、掛止部材70の回転フック
70bを支持台52上の固定したフック係合部52bに
引っ掛ける。続いて、締付部材72であるチェーンブロ
ック74の一端のフックを第3枠体67の補助枠体67
aに設けたフック係合部71に引っかけ、他端のフック
を支持板に設けたフック係合部52bに引っ掛け、レバ
ー74aを往復動してチェーンを引き締め固定する。更
に、第1枠体65に設けたフック移動部材80のハンド
ル80aを回してフック80bを第1枠体65側に引き
寄せ、支持板52の下面に固定したフック係合部79に
フック80bを引っかけ固定する。
【0094】この例で締付部材は2種類用いたが、1種
類であってもよい。又、支持板52が枠体65、67を
オーバーする場合には、締付部材はフック移動部材80
の方が干渉するものが無く締め付け易い。但し、フック
係合部79は支持台52の端部側でなく内部に配置す
る。又、枠体、骨部材は、前後を固定長さとし、左右の
長さを調整可能としたが、前後の長さも調整可能として
もよい。この場合、前後の骨部材には長さ調整可能な補
強骨部材を設け、枠体も前後の長さ調整できるように凹
凸嵌合部を設ける。
【0095】(第7の実施の形態)次に、本発明に係る
第7の実施の形態である発泡手段に用いられる噴射ノズ
ルを図28(a)(b)に基づいて詳細に説明する。上
述した実施の形態では、噴射ノズル28、29として図
7に示すような密着気泡を平面方向に扇状の拡がりをも
って噴射するようにノズル28a、29aを複数形成し
た例を示したが、噴射ノズルは図7に示すものに限定さ
れるものではなく、例えば、密着気泡の噴射方向および
噴射角度が時々刻々変化して結果としてスカート状に広
がって噴射することになる図28(a)(b)に示すコ
アンダ効果を利用した噴射ノズル59を用いてもよい。
【0096】この噴射ノズル59は、図28(a)
(b)に示すように円筒状で、先端に細孔60aが形成
されたノズル本体60と、ノズル本体60の先端側を覆
う握り部61と、ノズル本体60の後端に螺合して噴射
ノズル59を接続管56に接続する連通部62と、ノズ
ル本体60内に遊嵌しているロータ63とより構成さ
れ、連通部62には先端側の外周接線方向に起泡化した
混合液を噴射する透孔62aが穿設されている。又、接
続管56はカップリング部(図示せず)を介して発泡器
21に接続されている。
【0097】上述したように連通部62には接続管56
が接続され、接続管56を介して連通部62に導かれた
密着気泡は透孔62aより連通部62の外周接線方向か
らノズル本体60内に渦巻き状に噴出する。そして、密
着気泡はノズル本体60内に渦巻き状に流入し、さらに
コアンダ効果とロータ63との働きにより細孔60aよ
り噴射方向および噴射角度を時々刻々変化させながらス
カート状に噴射されることになる。
【0098】なお、上述した各実施の形態では、切削機
3のビット7近傍に配設された噴射ノズル28、59、
第1のコンベヤ8の排出端近傍に配設された噴射ノズル
29、59および第2のコンベヤ9の排出端に配設され
た噴射ノズル29、59のいずれもほぼ均一に密着気泡
を噴射するように説明したが、各噴射ノズル配置個所に
粉塵の発生量を検知するセンサを設け、このセンサが検
知した粉塵発生量に基づいて噴射ノズル28、29、5
9が噴射する密着気泡の量を制御する制御手段を設けて
もよく、このようにすることにより混合液を効果的に、
かつ節約して使用することができる。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、以下に列挙するような効果が得られる。
【0100】起泡化した混合液を噴射させる発泡手段を
支持台に載置し、車両に支持台を着脱自在に支持させる
ようにしたので、既存の車両に対して容易に発泡手段を
設置することができる。
【0101】また、支持台は、既存の車両の大きさに応
じて発泡手段を設置する支持台の大きさが変更できる。
【0102】支持台の車体への取付け、取り外しは簡単
に行え、かつ固定を強固に行える。
【0103】作業機器による破砕、掘削、切削または廃
材搬送などによって粉塵が発生する時に、粉塵発生個所
近傍に起泡化した混合液を発泡手段によって噴射させる
ようにしたので、粉塵の飛散をなくし、粉塵を鎮塵させ
る。
【0104】起泡化した混合液は泡沫安定度の高い密着
気泡であるために、混合液が比較的長い間、発泡状態を
維持し、廃材を搬送しても粉塵が飛散することはなく、
大量の水を必要とせずに粉塵を鎮塵させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態である自走式建
設機械を示す全体概略構成図である。
【図2】図1の発泡手段の水タンク部分を抽出して示す
斜視図である。
【図3】図1の発泡手段の一部を支持する支持構造を示
す断面図である。
【図4】図1の支持台をボディに締結するための締結手
段を示す正面図である。
【図5】図4の締結手段を示す断面図である。
【図6】図1の噴射ノズルへの配管を示す拡大断面図で
ある。
【図7】噴射ノズルを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態における支持台
をボディに掛止するための締結手段のうち掛止手段を示
す正面図である。
【図9】図8の掛止手段の作用を説明するための側面図
である。
【図10】支持台をボディに締付けるための締結手段の
うち締付手段を示す側面図である。
【図11】支持台をボディに締付けるための締付手段を
示す正面図である。
【図12】締付手段の作用を説明するための拡大側面図
である。
【図13】本発明に係る第3の実施の形態における支持
台をボディに掛止するための掛止手段を示す正面図であ
る。
【図14】掛止手段の作用を説明するための側面図であ
る。
【図15】本発明に係る第4の実施の形態における自走
式建設機械に支持された支持台および支持台を車体に締
結させる締結手段を示す分解斜視図である。
【図16】本発明に係る第5の実施の形態における自走
式建設機械に支持された支持台および支持台を車体に締
結させる締結手段を示す縦断面図である。
【図17】本発明に係る第6の実施の形態である自走式
建設機械を示す全体概略構成図である。
【図18】同じく平面図である。
【図19】本発明の載置手段と締結手段を示す全体斜視
図である。
【図20】図19の枠体の長さ調整部である凹凸嵌合部
を示す分解斜視図である。
【図21】骨部材の長さ調整部を示す部分斜視図であ
る。
【図22】(a)は図21の骨部材のI−I断面図、
(b)は他の例の断面図である。
【図23】図20の凹凸嵌合部の結合構造を示す断面図
である。
【図24】図19のIII−III断面図である。
【図25】図19のIV−IV断面図である。
【図26】フック移動部材の一般断面図である。
【図27】図26のフックとフック係合部の拡大斜視図
である。
【図28】本発明に係る第7の実施の形態である自走式
建設機械に用いられる噴射ノズルを示し、(a)は斜視
図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1、53 車両 1a、51a 車体 2 走行体 4 発泡手段 5 ドラム(切削ドラム) 6 切削フレーム 7 ビット 8、9 コンベヤ 10 平行リンク機構 11 支持アーム 12、13 油圧シリンダー 14 リンク部材 15 水タンク 15a 送水管 15b 返送管 16 薬液タンク 16a 送液管 16b、19b カップリング 17 水ポンプ 18 薬液ポンプ 19 コンプレッサ 19a 送気管 20 発電機 21 発泡器 22 支持台 23 ケース 24 コントロールパネル 25、25a、25b、25c ステー、(載置手段) 25d 係止部 26 締結手段 27 ビット 28、29 噴射ノズル 28a、29a ノズル口 30a、30b フック係合部材(掛止部材) 31 ターンバックル機構部(締付部材) 32、33 フック付ボルト 32a、33a フック部 32b、33b ボルト部 34 間隔調節リング 35 ナット(締付部材) 37 掛止部材 38 フック 39 第1ステー(載置手段) 40a 回動レバー 40b 掛止リング 40c コイルスプリング 41 締付部材 42 第2ステー(載置手段) 43 掛止具 45 ラチェット機構付歯車 46 コイルスプリング 47 掛止部材 49b 脚部(載置手段) 50 鞘管(締結手段) 52 支持台、 52b フック係合部 59 噴射ノズル 65、66、67 枠体(載置手段) 66b、67b 筒部 67a 補強枠体 68 骨部材((載置手段) 68a 縦部材 68b 横部材 69 補助骨部材(長さ調整部) 70 掛止部材 70a ブラケット 70b フック 71 フック係合部 72 締結部材 74 チェーンブロック(締付部材) 74a レバー 74b、74c フック 74d 本体 74e チェーン 75 凹凸嵌合部(長さ調整部) 75a 内部 75b 外部 75c 長孔 76 補助板 76d ボルト孔 77 ボルト 78 ナット 79a、79b フック係合部 80 フック移動部材(締付部材) 80a ハンドル 80b フック 80c 回転軸 80d 基部 80e スライダー 80f 中央開口部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕、掘削、切削または廃材搬送の少な
    くともいずれか1つの作業を行う作業機器を車両に備え
    た自走式建設機械に、作業機器による破砕、掘削、切削
    または廃材搬送などの作業で発生する粉塵に対し泡沫安
    定度の高い密着気泡を噴射する発泡手段と、発泡手段を
    支持する支持台と、支持台を車両に載置する載置手段
    と、支持台を車両に締結させる締結手段とからなる発泡
    装置を着脱可能に備えたことを特徴とする発泡装置を備
    えた自走式建設機械。
  2. 【請求項2】 載置手段は、車両に立設したステーであ
    ることを特徴とする請求項1記載の発泡装置を備えた自
    走式建設機械。
  3. 【請求項3】 載置手段は、車両に立設したステーと、
    ステー間を連結する枠体と、枠体間の空間に配置し互い
    に連結する骨部材と、長さ調整可能な方位の枠体及び骨
    部材に設け枠体及び骨部材の長さを調整可能とする長さ
    調整部とで構成したことを特徴とする請求項1記載の発
    泡装置を備えた自走式建設機械。
  4. 【請求項4】 骨部材の長さ調整部は、骨部材内を摺動
    する補助骨部材であることを特徴とする請求項3記載の
    発泡装置を備えた自走式建設機械。
  5. 【請求項5】 枠体の長さ調整部は、互いに連結するス
    テーと枠体との端部に形成した凹凸嵌合部であることを
    特徴とする請求項3記載の発泡装置を備えた自走式建設
    機械。
  6. 【請求項6】 締結手段は、支持台と載置手段の両者に
    設けた掛止部材と、この掛止部材に係合し締め付け支持
    台を車両に固定させる締付部材とからなる請求項1記載
    の発泡装置を備えた自走式建設機械。
  7. 【請求項7】 締結手段は、支持台又は載置手段のいず
    れか一方に設けた掛止部材と、この掛止部材に係合し締
    め付け支持台を車両に固定させる支持台又は載置手段の
    他方に設けた締付部材とからなる請求項1記載の発泡装
    置を備えた自走式建設機械。
  8. 【請求項8】 締結手段は、支持台の一方を固定する掛
    止部材と、支持台の他方を締め付け支持台を車両に固定
    させる締付部材とからなる請求項1記載の発泡装置を備
    えた自走式建設機械。
  9. 【請求項9】 載置手段を支持台から略垂設した脚部と
    し、締結手段を車両に設けた脚部の挿抜する鞘管とした
    ことを特徴とする請求項1記載の発泡装置を備えた自走
    式建設機械。
  10. 【請求項10】 掛止部材は、支持台に止着するフック
    と、ステーに回動自在に軸支の回動レバーと、回動レバ
    ーに回動自在に軸支しフックに掛止する掛止リングとで
    構成したことを特徴とする請求項7記載の発泡装置を備
    えた自走式建設機械。
  11. 【請求項11】 締付部材は、ターンバックル機構であ
    ることを特徴とする請求項6記載の発泡装置を備えた自
    走式建設機械。
  12. 【請求項12】 締付部材は、支持台に固着の掛止具
    と、ステーに回転自在に軸支しラチェット付きギヤ機構
    および偏心部を有する軸と、この軸の偏心部と掛止具と
    の間に架設し、支持台とステーとを密着させる弾性体と
    で構成したことを特徴とする請求項7記載の発泡装置を
    備えた自走式建設機械。
  13. 【請求項13】 締付部材は、枠体に一端を固定し中央
    開口部を有する締め付け基部と、締め付け基部の一端に
    軸支し外端にハンドルを有し、他端にフック付きスライ
    ダーを遊嵌し中央開口部内を移動する回転軸とで形成し
    たことを特徴とする請求項7記載の発泡装置を備えた自
    走式建設機械。
  14. 【請求項14】 締付部材は、チェーンブロックである
    ことを特徴とする請求項6記載の発泡装置を備えた自走
    式建設機械。
  15. 【請求項15】 車両は、切削フレームと、この切削フ
    レームに回転可能に支持されたドラムと、このドラムの
    周囲に配置され、路盤を所定幅および所定深さに連続的
    に切削して廃材を形成する多数のビットと、切削フレー
    ムの前側に配設されるとともにビットにより切削されか
    つ跳ね上げられた廃材を載せて搬送する廃材搬送手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の発泡装置を備
    えた自走式建設機械。
  16. 【請求項16】 発泡手段は、高速気体を供給する気体
    供給装置と、薬液および水を所定の割合で混合した液を
    高速気体により起泡化させて泡沫安定度の高い密着気泡
    を得る発泡器と、この発泡器に接続し、密着気泡を高圧
    噴射する噴射ノズルとで構成したことを特徴とする請求
    項1記載の発泡装置を備えた自走式建設機械。
  17. 【請求項17】 高速気体を圧縮空気とし、気体供給装
    置をコンプレッサーとしたことを特徴とする請求項16
    記載の発泡装置を備えた自走式建設機械。
  18. 【請求項18】 噴射ノズルは、扇状に形成し、その周
    面に複数のノズル口を形成したことを特徴とする請求項
    15記載の発泡装置を備えた自走式建設機械。
  19. 【請求項19】 噴射ノズルは、円筒状で先端に細孔を
    形成したノズル本体と、ノズル本体の先端側を覆う握り
    部と、連通部と、ノズル本体内に遊嵌のロータとで構成
    されることを特徴とする請求項15記載の発泡装置を備
    えた自走式建設機械。
  20. 【請求項20】 噴射ノズルは、ビットによって切削さ
    れる路盤近傍に密着気泡を噴射するようドラムの長手方
    向に沿って配設するとともに、廃材搬送手段の廃材排出
    端部近傍に密着気泡を噴射するよう配設したことを特徴
    とする請求項15記載の発泡装置を備えた自走式建設機
    械。
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