JP2001107386A - バキュームクリーナ - Google Patents

バキュームクリーナ

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JP2001107386A
JP2001107386A JP28903699A JP28903699A JP2001107386A JP 2001107386 A JP2001107386 A JP 2001107386A JP 28903699 A JP28903699 A JP 28903699A JP 28903699 A JP28903699 A JP 28903699A JP 2001107386 A JP2001107386 A JP 2001107386A
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JP
Japan
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suction
pipe
vacuum cleaner
ejector
compressed air
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Pending
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JP28903699A
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English (en)
Inventor
Akihisa Komori
昭尚 小守
Fumiki Nakagiri
史樹 中桐
Hiroshi Tamai
洋 玉井
Tsutomu Fujisawa
勤 藤沢
Takashi Kanai
隆史 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲な作業現場で、必要な回収物を効率的
かつ有効に吸引することができ、かつ回収物を切り込ん
だりするために圧縮空気を噴射しても、回収物が周囲に
飛散するおそれがないようにする。 【解決手段】 多関節作業手段3を構成する第1,第2
の腕部11a,11bからなる多関節アーム11におい
て、第1の腕部11aの先端に吸い込みアダプタ16が
着脱可能に連結した吸引パイプ14を固定し、また第1
の腕部11aに回動可能に連結した第2の腕部11bの
基端部を水平回動台9に回動可能に連結し、この水平回
動台9を運転積6を装着した旋回テーブル8を介して走
行車両1の荷台2に設置する。吸引パイプ14には吸引
ホース17が接続され、この吸引ホース17の他端は、
第1の腕部11aに固定され、吸引ホース17内に負圧
吸引力を発生させるエジェクタ18に接続され、エジェ
クタ18には排出ホース20が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体や、その他の
流動物、泥土、土砂、粉粒体等を吸引して回収する作業
を行うバキュームクリーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】浚渫工事や下水道等の清掃、土砂,砂利
等の採取、各種の作業現場における飛散した粉体や粒体
の回収、その他の作業を行うための機械としてバキュー
ムクリーナは従来から広く用いられる。バキュームクリ
ーナは、基本的には負圧吸引力発生装置と、吸い込み用
の配管と、回収容器とから大略構成される。吸い込み用
の配管の基端部を回収容器に接続すると共に、その先端
に吸引パイプを接続し、この吸引パイプを吸引して回収
しようとする物(以下、回収物という)に対向配置し
て、負圧吸引力発生装置を作動させてこの回収物を負圧
吸引力の作用によって、配管を介して回収容器に回収す
ることができる。
【0003】ここで、負圧吸引力発生装置としては、コ
ンプレッサ等の圧気源装置とエジェクタとから構成した
ものは従来から広く用いられている。また、エジェクタ
としては、吸い込み用の配管を負圧にするものと、この
配管が接続されている回収容器の内部を負圧にするもの
とが知られている。さらに、吸い込み用の配管を回収物
に向ける操作は、人手により行うものと、機械的に行う
もの、例えば油圧ショベルのフロント作業機を用い、こ
のフロント作業機のフロントアタッチメントとして吸引
パイプを備えたユニットを装着して、このフロント作業
機を操作して吸引パイプを回収物を吸引できる位置に配
置させるように構成したものがある。
【0004】例えば、実開平7−35554号公報に
は、輸送用の吸い込みノズル装置が開示されている。こ
の装置は、吸い込み口に接続した配管の吸い込み口の近
傍にエジェクタを設けて、作業者が手動で操作すること
によって、土砂や砂利等の雑搬送バラ物を吸い込み搬送
する構成としている。そして、このエジェクタに送り込
まれる圧縮エアを利用して、土砂等を切り込むと共に、
吸い込み口に回収物を取り込むようにしている。このた
めに、吸い込み口近傍には、その外部から圧縮エアを噴
出させる切り込み用加圧輸送媒体吐出ノズル設ける構成
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
知の吸い込みノズル装置にあっては、吸い込み口を作業
者がマニュアル操作しなければならないことから、広い
エリアにわたって作業を行う際等における作業性が悪
く、また危険な場所等では使用することができない等の
問題点がある。しかも、土砂等を切り込むための圧縮エ
アは吸い込み口の外側から吸い込み口の延長線方向に向
けて斜め方向に吐出するようにしている。従って、吸い
込み口に回収物を有効に回収するには、その間にある適
正なの距離を置かなければならない。そして、吸い込み
口と回収物との距離が大き過ぎると、回収が困難にな
り、また逆に近過ぎると、吐出ノズルからの圧縮エアを
回収物に作用させることができなくなる。さらに、回収
物が砂利等の小さい塊状物である場合には、吐出ノズル
からの圧縮空気の作用により土砂等はこの吸い込み口以
外にも飛散することになり、この飛散物が周囲の物や人
に衝突する可能性がある。また、吸引する回収物が粘稠
もの等の場合には、吸い込み口に詰まる可能性がある
が、このノズル装置では吸い込み口の詰まり解除を自動
的に行えず、手作業で詰まり解除を行わなければなら
ず、その作業は極めて煩わしいものとなる。
【0006】この点に関して、特開平9−235751
号公報に浚渫排送装置が示されており、この浚渫排送装
置は、油圧ショベルのフロント作業機の先端にバースク
リーン,掘削ロータ,スクリューコンベア及び吐出管等
からなるバケットを設ける構成としている。吐出管には
エジェクタ配管を接続して設け、さらにはこのエジェク
タ配管に排出用のホースが接続されている。従って、ス
クリューコンベアとエジェクタ配管とが一体化されて浚
渫ユニットが構成される。そして、スクリューコンベア
と加圧ポンプとの作用により軟泥を吐出管内に送り込
み、このようにして送り込まれた軟泥は、吐出管に直結
したエジェクタ配管内に負圧吸引力を作用させることに
よって、ホースから所定の位置に排出するようにしてい
る。
【0007】以上のように構成すると、回収物から離れ
た位置で操作を行うことができ、しかも機械的に駆動さ
れるので、作業性が良好になる等の利点もある。ただ
し、この浚渫排送装置にあっては、スクリューコンベア
及び加圧ポンプと、エジェクタ配管とを一体化させたユ
ニットとして用い、回収物に対して直接作用するのはス
クリューコンベアであり、実開平7−35554号公報
に示された吐出ノズルを備えた吸い込み口を装着するこ
とを前提とはしていない。また、掘削ロータを用いてい
ることから、掘削時に周囲の既設物等を損傷させるおそ
れもある。
【0008】もし、この吐出ノズルを備えた吸い込み口
をバケットと交換して装着するようにしても、吸い込み
口を回収物に対して、その回収を行うのに最適な位置関
係に吸い込み口を配置する操作を油圧ショベルのフロン
ト作業機の作動で行わせるのは極めて困難であり、かつ
熟練を要するものとなる。しかも、吐出ノズルから圧縮
エアを回収物に向けて噴出させることから、やはり砂利
等の周囲への飛散を防止できない。さらに、吐出ノズル
が外部に露出していると、フロント作業機を作動させた
時に、他の物体と激しく衝突して、この吐出ノズルを損
傷する等といった不都合も生じることになる。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするとことは、広範囲な作業現場
で、必要な回収物を効率的かつ有効に吸引することがで
き、しかも回収物を切り込んだりするために圧縮空気を
噴射しても、回収物が周囲に飛散するおそれをなくせる
ようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、多関節アームを構成する先端の腕部
に先端取付部を連結すると共に、基端部の腕部を水平回
動手段に連結することにより構成される多関節作業手段
と、可撓ホースを含み、前記多関節アームに沿って前記
先端取付部にまでの間に設けられて、内部に負圧吸引力
が作用する吸引経路と、この吸引経路の先端を構成する
吸引パイプと、この吸引パイプの内部に臨み、先端開口
に向けて加圧した空気を噴出させるエアジェットノズル
とを備える構成としたことを特徴とするものである。
【0011】ここで、このバキュームクリーナは所定の
作業現場に搬入して、所定のエリアにわたって回収作業
を行うものであり、従ってフットワークの観点から多関
節作業手段を自走式車両のフレームに装着するのが望ま
しい。ただし、適宜の牽引手段等により移動できる移動
台等に設置することもできる。そして、水平回動手段は
自走式車両のフレームに設置したスイングポストまたは
旋回テーブルの少なくとも一方を備え、またこのフレー
ムには、水平回動手段の装着部近傍に、吸引パイプを備
えた多関節作動手段を操作する操作手段を配置する構成
とすれば、自走式車両を適宜の位置に配置して、オペレ
ータが操作手段を操作することにより、広い範囲にわた
って円滑かつ効率的に回収作業を行うことができるよう
になる。さらに、自走式車両のフレームには、吸引経路
の他端が接続される回収容器と、圧気源装置とを設置す
るのが望ましい。
【0012】吸引経路に負圧吸引力を作用させる手段と
しては、バキュームポンプを装着した密閉容器等により
行うこともできるが、吸引経路の途中に接続したエジェ
クタで構成すれば、回収物を任意の位置にまで搬送でき
るようになる。また、自走式車両のフレームに回収容器
が設置されている場合には、回収容器の内部を負圧にす
るエジェクタで構成することもできる。このようにエジ
ェクタを用いる場合には、圧縮空気をエジェクタに供給
する必要がある。また、エアジェットノズルにも圧縮空
気が供給される。従って、エジェクタとエアジェットノ
ズルとを単一の圧気源装置に接続する構成とすることが
できる。このように、圧気源装置を共用する場合におい
て、エアジェットノズルからは常時圧縮空気を噴射する
訳ではないので、エアジェットノズルからの配管を開閉
弁を介して圧気源装置に接続する。一方、エジェクタか
らの配管には、圧気源装置からの圧縮空気を流通させる
流路と、絞りを介して圧縮空気を流通させる流路とに切
り換える流路選択弁を設ける構成とすれば、エアジェッ
トノズルの作動時に、このエアジェットノズルから高い
圧力の圧縮空気を噴射させることができる。なお、この
絞りを可変にすると、吸引物の性質や状態等に応じて、
エジェクタ及びエアジェットノズルにそれぞれ供給され
る圧縮空気の量を調整でき、作業効率の良い吸引力と破
壊力とのバランスを良くすることができる。
【0013】吸引パイプは先端が開口した筒状の部材で
構成するが、吸い込み口は回収物に応じて任意の形状と
するのが望ましい。このためには、吸引パイプの先端に
吸い込み口アダプタを着脱可能に連結する構成とすれば
良い。また、吸引パイプに圧縮空気が供給される加圧チ
ャンバを設ける構成とすれば、エアジェットノズルをこ
の加圧チャンバに着脱可能に接続できるようになり、エ
アジェットノズル単体で交換できるようになる。さら
に、加圧チャンバには複数のエアジェットノズルを接続
可能な構成とすると、広口の吸い込み口アダプタが装着
される際等において、広範囲に圧縮空気を噴出させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。而して、本実施
の形態におけるバキュームクリーナは、図1及び図2に
示したように、ホイール式の車両に設ける構成としてい
るが、これ以外にも、クローラ式の車両等に設けたり、
さらには牽引式の移動台に設置でき、また定置式のもの
としても構成できる。
【0015】図中において、1は自走式車両の一例とし
てのトラックであり、このトラック1におけるフレーム
を構成する荷台2には、多関節作業手段3と、回収容器
4及び圧気源としてのコンプレッサ5が設置されてい
る。この配置はトラック1の重量バランスを配慮したも
のであり、各機構の配置はこれに限定されない。そし
て、このトラック1は、図1に矢印で示した方向が前進
走行で、従って以下において方向を示す場合、このトラ
ック1の前進走行方向を基準とする。
【0016】多関節作業手段3の装着部より走行方向前
方位置には、運転席6が設置されており、この運転席6
の左右両側乃至前方には、操作レバー等からなる多関節
作業手段3の操作手段7が配置されている。運転席6は
旋回テーブル8上に設置されており、この旋回テーブル
8は荷台2上で、例えば270°程度往復旋回できるも
のである。そして、旋回テーブル8にはスイングポスト
を構成する水平回動台9が設けられており、多関節作業
手段3はこの水平回動台9に連結されている。この水平
回動台9は旋回テーブル8に対して所定角度、例えば−
90°〜+90の範囲内で適宜の角度だけ水平方向に回
動可能となっている。ここで、スイングポストの具体的
な構成については、例えば、小型の油圧ショベル等にお
いて周知のように、旋回テーブル8に設けた垂直軸に支
持台を連結したものからなり、油圧シリンダ等の駆動手
段により水平回動台9を垂直軸を中心として水平方向に
回動可能な構成とすることができる。従って、旋回テー
ブル8とスイングポストとにより多関節作業手段3を水
平方向に回動させる水平回動手段を構成する。
【0017】ここで、旋回テーブル8及びスイングポス
トを設けることにより、旋回テーブル8により運転席6
と共に多関節作業手段3を大きく旋回させ、水平回動台
9を作動させることによって、任意の位置で任意の方向
に多関節作業手段3を駆動できるようになる。また実際
に吸引作業を行う際に、多関節作業手段3を運転席6と
は独立に水平方向の位置を変化させるようにすることも
できる。ただし、必ずしも旋回テーブル8及びスイング
ポストの両方を設ける必要はなく、要は多関節作業手段
3を所定の範囲にわたって水平方向に回動変位させるこ
とができるようになっておれば良い。
【0018】多関節作業手段3は、最先端部に設けた先
端取付部10と、この先端取付部10と水平回動台9と
の間を連結する多関節アーム11とから構成される。多
関節アーム11は、少なくとも先端取付部10に連結し
た第1の腕部11aと、水平回動台9に連結した第2の
腕部11bとから構成される。先端取付部10と第1の
腕部11aとの間、第1の腕部11aと第2の腕部11
bとの間、第2の腕部11bと水平回動台9との間には
関節部として機能する連結ピン12によりそれぞれ駆動
可能に、つまり関節部を中心として折り曲げ可能に連結
されており、これらの関節部は、それぞれ油圧シリンダ
13により駆動される。なお、多関節アーム11は2本
の腕部だけでなく、3本以上の腕部で構成することもで
きる。
【0019】先端取付部10には吸引パイプ14が取り
付けられている。吸引パイプ14は硬質パイプからな
り、図3に示したように、この吸引パイプ14はねじ止
め等適宜の構成を有するクランプ部材15により先端取
付部10に固定的に保持されている。そして、この吸引
パイプ14の先端には吸い込み口アダプタ16が着脱可
能に固定される。
【0020】吸引パイプ14には吸引通路の一部を構成
する吸引側ホース17の先端が接続されており、この吸
引側ホース17は先端取付部10から第1の腕部11a
の上面側に延在されている。そして、第1の腕部11a
の上面にはエジェクタ18が第1の保持部材19aによ
り固定的に保持されており、吸引側ホース17の基端部
は、このエジェクタ18に連結されている。また、エジ
ェクタ18の他端には排出側ホース20が接続されてお
り、この排出側ホース20は第1の腕部11aから第2
の腕部11bを通り、この第2の腕部11bにおける適
宜の箇所に第2の保持部材19bにより固定された上
で、水平回動台9の近傍まで延在された後に、上方に方
向転換させられて、旋回テーブル8に立設したハンガ2
1に取り付けたジョイント機構22に連結されている。
そして、このジョイント機構22の他側は回収容器4に
接続されている。これによって、吸引パイプ14は、吸
引側ホース17,エジェクタ18,排出側ホース20及
びジョイント機構22からなる吸引経路を順次介して回
収容器4に接続される。多関節アーム11のうち、少な
くとも各関節部を通過する部位では、吸引側ホース17
または排出側ホース20からなる可撓ホースが配置され
ている。
【0021】而して、旋回テーブル8は、多関節作業手
段3を図2に示したように、少なくとも角度θ分往復旋
回できるようになっている。そして、多関節作業手段3
は、位置イでは回収容器4に最近接し、位置ロではトラ
ック1の後方に向けて延在するようになり、さらに位置
ハでは荷台2上に位置するようになる。従って、この位
置ハは多関節作業手段3がトラック1の荷台2からはみ
出さないように収納されて、トラック1が走行可能な状
態となる。ジョイント機構22は荷台2上に設置した回
収容器4に接続されており、ジョイント機構22の他端
は多関節作業手段3と共に旋回する排出側ホース20に
接続されている。このために、ジョイント機構22は、
図4に示したように、一対のスイベルジョイント22
a,22bと、両スイベルジョイント22a,22b間
を接続する可撓管22cと、回収容器4の内部に接続さ
れる導入管22dとから構成される。また、ハンガ21
は、旋回テーブル8に立設した支持杆21aの上端部に
レバー21bを水平方向に回動可能に連結したものであ
り、このレバー21bの端部はジョイント機構22にお
けるスイベルジョイント22aの可撓管22cへの接続
部に水平方向に回動自在に連結されている。なお、排出
側ホース20に十分な余長を持たせておけば、直接排出
側ホースを回収容器4に接続することもできる。
【0022】次に、図5及び図6にエジェクタ18の構
成を示す。同図において、30は吸引側ホース17に着
脱可能に接続した第1の筒体、31は排出側ホース20
に着脱可能に接続される第2の筒体である。また、第1
の筒体30と第2の筒体31との接続部には円環状の圧
力チャンバ32が形成される。そして、第1の筒体30
に第2の筒体31への接続部には円環状隔壁30aが形
成されており、また第2の筒体31の第1の筒体30へ
の接続部は連続的に内径が増大する拡径部31aとなっ
ている。円環状隔壁30aには多数の微小噴出通路33
が穿設されており、これら各微小噴出通路33は、その
一端が圧力チャンバ32に開口し、他端は第2の筒体3
1の内部に開口している。各微小噴出通路33は、第2
の筒体31の拡径部31aの内面の角度とほぼ一致する
ように傾斜している。さらに、圧力チャンバ32には接
続口34が設けられており、この接続口34にはコンプ
レッサ5に接続した圧縮空気の供給管35が接続されて
いる。
【0023】以上のように構成することによって、コン
プレッサ5から供給される圧縮空気が供給管35を介し
て圧力チャンバ32内に圧縮空気を供給すると、この圧
力チャンバ32内の圧縮空気は微小噴出通路33から噴
出して、第2の筒体31の内面に沿って、図5に矢印で
示した方向に空気流が形成される。その結果、第2の筒
体31に接続した排出側ホース20への接続側に速い流
速の空気流が形成される結果、第1の筒体30に接続し
た吸引側ホース17への接続側に負圧吸引力による空気
流が作用することになる。従って、吸い込み口アダプタ
16を接続した吸引パイプ14からエジェクタ18まで
の1次側では負圧吸引力による吸引空気流が、またエジ
ェクタ18から排出側ホース20側では搬送流が形成さ
れ、吸引パイプ14からの吸い込んだ回収物がこの流れ
に搬送されて、回収容器4に回収されることになる。回
収容器4内には搬送流が流入することから、この回収容
器4が密閉されていると、回収容器4の内部が加圧状態
になる。そこで、この回収容器4の上部には、L字形状
となった大気開放通路4aを形成し、好ましくはこの大
気開放通路4aにはフィルタを装着する。
【0024】ここで、エジェクタ18の作用により回収
される回収物は、泥水等の液状物、泥土等の半流動物、
土砂等の粉体、礫や小石さらにコンクリート破砕物等と
いった粒体、その他のものである。吸引パイプ14に吸
い込み口アダプタ16を交換可能に接続する構成とした
のは、各種の回収物に応じた吸い込み口構造とするため
であり、図7及び図8に示したように、吸い込み口アダ
プタ16は吸引パイプ14に対して、例えばバイオネッ
ト結合する等により着脱可能に装着される。このため
に、吸引パイプ14には嵌合筒14aが連設されてお
り、この嵌合筒14aの周胴部には連結ピン36aピン
14aが1乃至複数本突設されており、吸い込み口アダ
プタ16側には、その基端部側から概略L字状となった
バイオネット溝36bが連結ピン36aと同数形成され
ており、吸い込み口アダプタ16のバイオネット溝36
bを連結ピン36aと位置合わせして、吸引パイプ14
の嵌合筒14aに所定量押し込で回動させることによ
り、吸い込み口アダプタ16は吸引パイプ14に連結さ
れる。ここで、吸引パイプ14接続される吸い込み口ア
ダプタの他の例としては、図9に示したように、先端か
ら軸線方向に所定の長さ分だけ1または複数のスリット
16Asを形成した吸い込み口アダプタ16A、図10
に示したように、左右に膨出部16Bpを形成すること
により細長い開口を有する吸い込み口アダプタ16B、
さらには図11に示したように、先端に蛇腹状の可撓部
16Cfを連設した吸い込みアダプタ16C等が用いら
れる。
【0025】さらに、吸引パイプ14には、エアジェッ
トノズル37が接続されている。このエアジェットノズ
ル37にはエア配管38が接続されており、このエア配
管38は吸引パイプ14の外面及び吸引側ホース17に
沿って延在されている。そして、エアジェットノズル3
7は、吸引パイプ14における吸い込み口アダプタ16
の連結部より基端側の位置に形成した接続用開口14b
を介して吸引パイプ14の内部に延在されており、吸引
パイプ14の内面近傍に、その先端側に向けて噴出口が
開口している。従って、このエアジェットノズル37か
ら圧縮空気を噴出させることによって、空気圧で回収物
を粉砕したり、切り込んだりして破壊するためのもので
あり、また吸い込み口アダプタ16が塊状物で詰まった
時に、空気圧により塊状物を排除して、詰まり解除を行
えるようになっている。
【0026】エアジェットノズル37からの圧縮空気の
噴出は常時行われるのではなく、必要に応じて連続的ま
たは間欠的に行う。このために、図5に示したように、
エジェクタ18の圧力チャンバ32に接続した供給管3
5及びエアジェットノズル37からのエア配管38はそ
れぞれ開閉弁39,40を介してコンプレッサ5からの
配管41に接続されている。また、エアジェットノズル
37から圧縮空気が噴出している時には、このエアジェ
ットノズル37に十分な圧力を供給するのが望ましい。
そこで、供給管35における開閉弁39の下流側に流路
選択弁42を介装する。この流路選択弁42は、その切
り換えによって、絞り43を介さない流路と、絞り43
を介することにより絞られた流路面積で圧縮空気を通過
させる流路とを選択できるようになる。
【0027】以上のように構成されるバキュームクリー
ナを用いることによって、液状物,半流動体、粉体,粒
体等からなる様々な回収物を、円滑かつ確実に、しかも
安全に回収容器4に回収することができる。
【0028】まず、トラック1を走行させて、液体その
他の流動物、泥土、土砂、粉粒体等の回収を行う現場に
搬入する。このトラック1の走行時には、多関節作業手
段3は図2の位置ハの状態とし、多関節作業手段3を完
全に荷台2上に位置する。回収作業を行うべき位置にト
ラック1が配置されると、このトラック1の走行を停止
し、オペレータが運転席6に着座して回収作業を開始す
る。このためには、まず旋回テーブル8を旋回させて、
多関節作業手段3を図2の位置ハから位置イに至るいず
れか任意の位置、例えば図2に実線で示した位置ロに配
置することによって作業を開始する。この時には、多関
節作業手段3と共にオペレータが着座している運転席6
も一体的に旋回する。
【0029】そこで、多関節作業手段3を構成する多関
節アーム11を作動させて、水平回動台9に対する第2
の腕部11bの角度と、第2の腕部11bに対する第1
の腕部11aの角度を制御することによって、先端取付
部10を任意の高さ位置に配置し、かつ第1の腕部11
aに対する先端取付部10の角度を制御することにより
吸引パイプ14を回収物の位置に向ける。この状態で、
コンプレッサ5を作動させて、供給管35に圧縮空気を
供給すると共に、切換弁39を介して供給管35と圧力
チャンバ32とを接続する。その結果、エジェクタ18
が作動状態となり、吸引側ホース17内では負圧吸引力
による吸引空気流が形成され、また排出側ホース20内
では圧縮空気の流れによる搬送流が形成される。そし
て、吸い込み口アダプタ16を接続した吸引パイプ14
から回収物が吸引されて、吸引空気流及び搬送流により
回収容器4内に回収物を収容させることができる。ここ
で、回収容器4は大気開放通路4aが設けられているの
で、この回収容器4内に流入した圧縮空気は大気に開放
され、その内部はほぼ大気圧の状態に保持される。従っ
て、エジェクタ18を連続的に作動させても、吸引側ホ
ース17側の吸引空気流及び排出側ホース20側の搬送
流による流れが低下することはない。
【0030】ここで、回収物が、例えば固形化した粘土
質の土砂等のように、そのままでは吸引パイプ14によ
る吸引を行うことができないが、外力により切り込んだ
り、切り崩したりして小割りにすることができるような
ものもある。この場合には、切換弁40を切り換えて、
吸引パイプ14に接続したエアジェットノズル37に圧
縮空気を送り込む。エアジェットノズル37から圧縮空
気が噴出して、大きな塊の回収物に対して局所的に作用
することから、この塊を崩して小割りすることができ、
このように小割り状態となった回収物は負圧吸引力で吸
引パイプ14に吸引される。この場合において、エアジ
ェットノズル37への圧縮空気の送給は連続的に行って
も良いが、むしろ間欠的に噴出させる方が回収物の破壊
乃至崩壊をより促進できるようになる。また、このエア
ジェットノズル37から圧縮空気を噴出している間に
も、エジェクタ18における圧力チャンバ32への圧縮
空気の供給が継続するから、多少は負圧吸引力が低下す
るものの、エアジェットノズル37への圧縮空気の供給
を遮断すれば、直ちに負圧吸引力が上昇する。
【0031】ここで、前述した塊の破壊乃至崩壊のため
には、より高圧の圧縮空気をエアジェットノズル37か
ら噴出させるのが望ましい。エアジェットノズル37用
のコンプレッサをエジェクタ18用のコンプレッサとを
別個のものとすれば、エアジェットノズル37から所望
の圧力の圧縮空気を噴出させることができるが、本実施
の形態においては、エアジェットノズル37とエジェク
タ18とに共用されるコンプレッサ5を用いている。し
かしながら、エジェクタ18側は流路選択弁42により
供給管35への流路を絞り43により絞ることができる
ようになっている。従って、エアジェットノズル37の
圧力が不足する場合には、この流路選択弁42を切り換
えて、供給管35への流路を絞るようにする。これによ
って、エアジェットノズル37から高圧の圧縮空気を噴
出させることができる。しかも、なおエジェクタ18へ
の圧縮空気の供給は断たれないので、エアジェットノズ
ル37への圧縮空気の供給を遮断すると共に、流路選択
弁42が絞り43を介さない流路を選択するように切り
換えれば、直ちにエジェクタ18における負圧吸引力が
上昇することになる。また、例えば粘稠物物や固形物等
で吸い込み口アダプタ16が詰まったりした時にも、エ
アジェットノズル37から圧縮空気を噴出させることに
より、この詰まりを解消することができる。そして、流
路選択弁42を切り換えれば、極めて高い圧力の圧縮空
気を噴出させることができる。
【0032】エアジェットノズル37から圧縮空気を噴
出させると、その衝撃により砂利等といった小さい固形
物が飛散することになる。しかしながら、エアジェット
ノズル37は吸引パイプ14の内部に配置されているの
で、この吸引パイプ14に連結した吸い込み口アダプタ
16を回収物に当接させるようにすれば、飛散物は吸い
込み口アダプタ16及び吸引パイプ14内に止まり、外
部に散逸するおそれはない。従って、周囲に構築物等が
存在していても、それらに衝突して損傷を生じさせる等
といった不都合を生じることはない。しかも、このよう
にして飛散した物体は吸引パイプ14に作用する負圧吸
引力により回収容器4に回収される。また、配管等が埋
設されている箇所で回収物の回収を行う際において、作
用するのは負圧吸引力と、圧縮空気の噴出という流体圧
であり、配管等にバケット等といった剛体が衝突するこ
とがないので、作業中に配管その他の埋設物が破損する
といった事態が生じることはない。
【0033】ここで、吸い込み口アダプタ16は実質的
に円筒形状となっているが、吸引すべき回収物の状態や
性質、さらには回収物の存在箇所等に応じて、適宜の形
状の吸い込み口アダプタを用いることができる。例え
ば、粘稠物を吸引する場合には、吸い込み口が粘稠物で
詰まることがあり、この粘稠物で吸い込み口が完全に閉
塞されると、吸い込み流が形成されなくなるので、負圧
が作用しても吸引することはできない。そこで、図9に
示したスリット16Asを備えた吸い込み口アダプタ1
6Aを吸引パイプ14に接続すれば、このスリット16
Asを介して吸い込み流が形成され、詰まりが解消さ
れ、有効に吸引パイプ14から吸引側ホース16に送り
込まれる。
【0034】また、回収物が広い範囲に分散している場
合には、図10に示した左右に細長い開口を有する吸い
込み口アダプタ16Bを装着すれば、さらに効率的に回
収を行えるようになる。さらに、凹凸のある部位に位置
する回収物を吸引したり、狭所等で、吸い込み口アダプ
タ等が損傷するおそれがある場合等においては、図11
に示したように、先端に可撓部16Cfを連結した吸い
込み口アダプタ16Cを装着すると、有効に吸引でき、
また吸い込み口アダプタの損傷を防止できる。さらにま
た、深い位置からの回収物の吸引を行うには、吸引パイ
プ14に延長ホースを接続すれば良い。
【0035】ところで、前述したように、様々な吸い込
み口アダプタを交換して使用することから、この吸い込
み口アダプタの内部に配置したエアジェットノズルも、
吸い込み口アダプタに応じて交換して使用できるように
なっているのが望ましい。そして、例えば図10に示し
た吸い込み口アダプタ16Bを用いる場合には、エアジ
ェットノズルの本数も多くし、また図11に示したよう
に、先端に可撓部16Cfを設けた吸い込み口アダプタ
16Cを装着した時には、エアジェットノズルの噴射口
の位置及び方向を変えるようにするのが望ましい。この
ためには、図12に示したように、吸引パイプ14の先
端部内面に通路構成体45を装着して、この通路形成体
45内に圧力チャンバ46を形成する。そして、エア配
管38はこの通路構成体45に、圧力チャンバ46内に
圧縮空気が供給できる状態に接続する。また、通路構成
体45の下面には、その内部に形成される圧力チャンバ
46に通じる連通路47を穿設しておく。この連通路4
7にはねじ部を形成しておき、このねじ部にエアジェッ
トノズル48を螺挿することにより連結する。これによ
って、吸い込み口アダプタの構造や、回収物の状態等に
応じて最適な構成及び数のエアジェットノズルを装着で
きて、回収効率がさらに向上する。、また、通路構成体
45を円環状または円弧状に形成して、この通路構成体
45に円周方向に複数の連通路47を設けることもで
き、この場合には、これら各連通路47のうち、使用し
ないものについては、栓部材49を装着しておけば良
い。
【0036】而して、回収物の吸引箇所を変えるには、
油圧シリンダ13を作動させて、多関節アーム11を構
成する第1の腕部11a及び第2の腕部11bを適宜駆
動することによって吸引パイプ14を前後方向及び高さ
方向に位置を変えれば良い。また、スイングポスト8を
作動させることにより水平回動台9を水平方向に回動さ
せることによって、吸引パイプ14を左右方向に振るこ
とができる。従って、これらの操作を適宜行うことによ
って、吸引パイプ14の位置を3次元的に変えることが
でき、広い範囲にわたって回収物の吸引を行うことがで
きる。また、吸引箇所を大きく変えたい時には、スイン
グポスト8による水平回動台9を回動させるようにして
も良いが、運転席6との位置関係が大きく変化すること
になる。これを避けるためには、吸引パイプ14の大ま
かな位置は旋回テーブル8の旋回により変化させ、その
範囲で吸引パイプ14を左右に移動させる際には、スイ
ングポスト8を作動させるようにすれば良い。
【0037】回収物の吸引作業を継続すると回収容器4
内には回収物で満杯になるので、この回収物を排出す
る。この回収容器4内の回収物の排出作業を容易にする
には、図13に示したように、荷台2にブラケット50
を立設して、また回収容器4の底部からもブラケット5
1を延在させて設け、これら両ブラケット50,51間
を連結ピン52により相対回動可能に連結し、かつ荷台
2と回収容器4との間にシリンダ53を設ける。さら
に、回収容器4の後部側には蓋体4bを装着する。そし
て、この蓋体4bは、その上部側を回収容器4の開口部
の上部に蝶番により連結し、かつクランプ54により閉
鎖状態に固定可能とする。さらに、シリンダ53を縮小
させた時に、回収容器4が着座するシート55を荷台2
に設ける。
【0038】以上のように構成すると、シリンダ53を
縮小状態にして回収容器4が、図12に実線で示したよ
うに、ブラケット50に設けた連結ピン52とシート5
4とにより概略水平状態に保持させることにより回収物
の取り込みを行い、この回収容器4が満杯になると、蓋
体4bを閉鎖状態にしているクランプ54を解除して、
シリンダ53を作動させることによって、同図に仮想線
で示した要に、回収容器4を倒立状態に変位させる。こ
れによって、自動的に蓋体4bが開いて、回収容器4内
の回収物を排出できる。そして、この時には、回収容器
4は荷台2から後方に突出することになるので、ダンプ
トラック等の荷台をこの回収容器4の下部に配置すれ
ば、回収物はダンプトラックに直接移載できることにな
る。
【0039】ここで、自走式車両には少なくとも多関節
作業手段と運転席とを装着するが、回収容器は設けなく
ても良い。また、圧気源としてのコンプレッサも別置き
にすることも可能である。そこで、図14にトラック1
01の荷台102に多関節作業手段103及び運転席1
06と、コンプレッサ105を設置し、回収容器を設け
ない構成としたものを示す。そして、回収容器の代わり
に、ダンプトラック等の回収物収容車両104をトラッ
ク101に横付けして、回収物の回収作業を行うように
構成することもできる。
【0040】以上の構成においては、エジェクタ118
に接続した排出側ホース120の他端は、旋回テーブル
108に立設したハンガ121に取り付けたスイベルジ
ョイント122に連結する。また、このスイベルジョイ
ント122には延長ホース123を接続して、この延長
ホース123の他端を回収物収容車両104の収容部1
04aに延在させる。これによって、トラック101を
小型化できるようになる。また、エジェクタ118の作
用によって吸引パイプを接続した吸引側ホース117,
エジェクタ118及び排出側ホース120内に搬送され
た回収物はスイベルジョイント122及び延長ホース1
23を経て直接回収物収容車両104に排出できるの
で、回収物を改めて移載する必要がなくなる結果、作業
の効率化が図られる。
【0041】さらに、エジェクタの他の構成例として
は、例えば図15に示したものがある。同図に示したよ
うに、エジェクタ60は、軸方向に並べた複数のチャン
バ61a,61b,61cを有し、第1のチャンバ61
aにはコンプレッサからの圧縮空気の供給管62を接続
して設け、この供給管62には絞り62aを設ける。ま
た、第1のチャンバ61aと第2のチャンバ61bとの
間には、絞り63aを有する連通管63で連通させ、さ
らに第2のチャンバ61bと第3のチャンバ61cとの
間にも絞り64aを有する連通管64で連通させる。さ
らに、第3のチャンバ61cには排気管65を接続す
る。そして、絞り62aは最も流路断面積が小さく、次
いで絞り63a,64aの順に流路断面積を大きくす
る。また、連通管63の供給管62への対面側及び連通
管64の連通管63への対面側はラッパ状に拡径する吸
い込み部63b,64bを形成する。そして、吸い込み
部63b,64bは、それぞれ供給管62及び連通管6
3の先端部とほぼオーバーラップする状態となってい
る。
【0042】以上の構成を有するエジェクタ60は、回
収容器4に直接取り付けられる。そして、回収容器4
は、チャンバ61aとは常時連通しているが、この回収
容器4とチャンバ61b,61cとの間にはそれぞれ独
立のフラッパ66b,66cを設けている。ここで、こ
れらフラッパ66b,66cはチャンバ61b,61c
側の圧力が回収容器4内の圧力より低くなると開いて、
チャンバ61b,61cと回収容器4の内部とを連通状
態にする、所謂逆止弁としての機能を有するものであ
る。従って、供給管62内に圧縮空気を供給すると、こ
の圧縮空気は絞り62aにより加速されて、連通管63
の吸い込み部63bに向けて流れ、この流れにより第1
のチャンバ61aの内部からの空気が連通管63内に吸
引される。その結果、第1のチャンバ61a内が負圧に
なり回収容器4に対して負圧吸引力を作用させる。ま
た、連通管63内に流れた圧縮空気は絞り63aにより
加速されながら、第2のチャンバ61b内に開口する連
通管64に向けて流れることから、この流れにより第2
のチャンバ61bが負圧になる結果、フラッパ66bが
開いて、さらに回収容器4の内部を負圧にする。さら
に、連通管64内に流れ込んだ圧縮空気は絞り64aに
より加速されて、排気管65に向けて流れることから、
第3のチャンバ61cが負圧になって、フラッパ66c
が開いて回収容器4内にさらに負圧吸引力が作用する。
【0043】以上のように構成することによって、回収
容器4内を高真空状態に保持することができ、この回収
容器4に接続した吸引経路を介して回収物を吸引して回
収することができる。従って、吸引経路としては吸引パ
イプ14に直接可撓性を有する吸引チューブを接続し、
この吸引チューブの他端を供給管62に接続することが
できる。そして、この場合には、回収容器4をエジェク
タ60の作用によって負圧にするものであるから、排気
管65の先端をフィルタ装置に着脱可能に接続できるよ
うに構成することによって、回収容器4から排出される
空気により塵埃等が搬送されても、このフィルタ装置に
より確実に捕捉され、周囲環境を汚損するおそれはな
い。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、広
範囲な作業現場で、必要な回収物を効率的かつ有効に吸
引することができ、かつ回収物を切り込んだりするため
に圧縮空気を噴射しても、回収物が周囲に飛散するおそ
れがない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すバキュームクリー
ナを、それが設置されている自走式車両と共に示す正面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】吸引パイプの取付構造を示す外観図である。
【図4】ジョイント機構22を示す構成説明図である。
【図5】エジェクタの縦断面図である。
【図6】図5の横断面図である。
【図7】吸引パイプと吸い込み口アダプタとの構成を示
す断面図である。
【図8】図7の外観図である。
【図9】吸い込み口アダプタの他の構成例を示す外観図
である。
【図10】吸い込み口アダプタのさらに別の構成例を示
す断面図である。
【図11】吸い込み口アダプタのさらに他の構成例を示
す断面図である。
【図12】エアジェットノズルの取付構造の他の例を示
す断面図である。
【図13】回収容器の構成説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図15】エジェクタの他の構成例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,101 自走式車両 2,102 荷台 3,103 多関節作業手段 4 回収容器 5,105 コンプレッサ 6,106 運転席 8,108 旋回テーブル 9 水平回動台 10 先端取付部 11 多関節アーム 11a 第1の腕部 11b 第2の腕部 12 連結ピン 13 油圧シリンダ 14 吸引パイプ 16,16A〜16C 吸い込み
口アダプタ 17,117 吸引側ホース 18,60,118
エジェクタ 20,120 排出側ホース 21,121 ハン
ガ 22,122 ジョイント機構 30 本体筒 31 圧力チャンバ 32 円環状隔壁 33 スリット通路 34 接続管 35 供給管 37 エアジェットノズル 38 エア配管 39,40 切換弁 42 流路選択弁 43 絞り 104 回収物収容車両 123 延長ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 洋 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 藤沢 勤 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 金井 隆史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D063 EB01 EB11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多関節アームを構成する先端の腕部に先
    端取付部を連結すると共に、基端部の腕部を水平回動手
    段に連結することにより構成される多関節作業手段と、 可撓ホースを含み、前記多関節アームに沿って前記先端
    取付部にまでの間に設けられて、内部に負圧吸引力が作
    用する吸引経路と、 この吸引経路の先端を構成する吸引パイプと、 この吸引パイプの内部に臨み、先端開口に向けて加圧し
    た空気を噴出させるエアジェットノズルとを備える構成
    としたことを特徴とするバキュームクリーナ。
  2. 【請求項2】 前記多関節作業手段は自走式車両のフレ
    ームに装着する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載のバキュームクリーナ。
  3. 【請求項3】 前記水平回動手段は前記フレームに設置
    したスイングポストまたは旋回テーブルの少なくとも一
    方を備え、またこのフレームには、水平回動手段の装着
    部近傍に、この多関節作動手段を操作する操作手段を配
    置する構成としたことを特徴とする請求項2記載のバキ
    ュームクリーナ。
  4. 【請求項4】 前記自走式車両のフレームには、前記吸
    引経路の他端が接続される回収容器と、圧気源装置とを
    設置する構成としたことを特徴とする請求項1記載のバ
    キュームクリーナ。
  5. 【請求項5】 前記吸引経路に負圧吸引力を作用させる
    手段は、この吸引ホースの途中に接続したエジェクタで
    あることを特徴とする請求項1記載のバキュームクリー
    ナ。
  6. 【請求項6】 前記吸引経路に負圧吸引力を作用させる
    手段は、前記回収容器の内部を負圧にするエジェクタで
    あることを特徴とする請求項5記載のバキュームクリー
    ナ。
  7. 【請求項7】 前記エジェクタと、前記エアジェットノ
    ズルとを単一の圧気源装置に接続する構成としたことを
    特徴とする請求項5または請求項6記載のバキュームク
    リーナ。
  8. 【請求項8】 前記エアジェットノズルからの配管を開
    閉弁を介して前記圧気源装置に接続する構成としたこと
    を特徴とする請求項7記載のバキュームクリーナ。
  9. 【請求項9】 前記エジェクタからの配管には、前記圧
    気源装置からの圧縮空気をそのまま流通させる流路と、
    絞りを介して圧縮空気を流通させる流路とに切り換える
    流路選択弁を設ける構成としたことを特徴とする請求項
    8記載のバキュームクリーナ。
  10. 【請求項10】 前記吸引パイプには、その先端に吸い
    込み口アダプタを着脱可能に連結する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のバキュームクリーナ。
  11. 【請求項11】 前記吸引パイプには、圧縮空気が供給
    される加圧チャンバを設け、前記エアジェットノズル
    は、この加圧チャンバに着脱可能に接続される構成とし
    たことを特徴とする請求項10記載のバキュームクリー
    ナ。
  12. 【請求項12】 前記加圧チャンバには複数のエアジェ
    ットノズルを接続可能な構成としたことを特徴とする請
    求項11記載のバキュームクリーナ。
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