JPH0932033A - 岩盤面清掃装置 - Google Patents

岩盤面清掃装置

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Publication number
JPH0932033A
JPH0932033A JP20281395A JP20281395A JPH0932033A JP H0932033 A JPH0932033 A JP H0932033A JP 20281395 A JP20281395 A JP 20281395A JP 20281395 A JP20281395 A JP 20281395A JP H0932033 A JPH0932033 A JP H0932033A
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JP
Japan
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mouse
air
pressure water
pipe
rock surface
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Pending
Application number
JP20281395A
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English (en)
Inventor
Akio Uraya
昭夫 浦矢
Shigeru Okada
滋 岡田
Yoshiro Hatakeyama
好郎 畠山
Hajime Taniguchi
一 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Sanei Kogyo KK
Sanee Industrial Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Sanei Kogyo KK
Sanee Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不陸のある岩盤面やコンクリート打継面の清
掃を効率良く行う。 【構成】 ミニショベルのブームの先端に、バキューム
ユニットから延設されたサクションホース12の筒先吸
込口の先端に取り付けられたマウス20を装着する。こ
のマウス20の一部に、圧源から供給された圧力水を、
マウス内の空間に噴出させる複数の圧力水ノズル管30
を有する圧力水分配管26を設けて支持させる。さらに
圧力水分配管26の外周位置に、圧源から供給された圧
縮エアを、マウス本体22内の空間に噴出させる複数の
エアノズル管32を有するエア分配管28を支持させ
る。マウスの下端外周縁に、ブームの操作により下端2
4aを岩盤面に密着可能な弾性バリアー24を装着す
る。エアノズル管32からの噴出エアにより、前記噴出
される圧力水の外側位置のマウス本体22内にエアカー
テンを形成して弾性バリアー24とともに、外気とマウ
ス内の空間とを遮断する。前記エアカーテンで画成され
た空間の範囲をサクションホース12でバキューム吸引
し、岩盤面の清掃を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は岩盤面清掃装置に係
り、特にコンクリート打設に先立ち、トンネルのインバ
ート部分の岩盤面清掃や、コンクリートダムの岩盤面清
掃あるいはコンクリートダムのコンクリート打継面のグ
リーンカットを効率良く行えるようにした岩盤面清掃装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導水路トンネルのように硬岩地帯
に施工されるトンネルでは、最終掘削段階としてインバ
ートのみを掘削進行してインバートコンクリートを連続
的に打設する施工法がとられることが多い。このとき、
岩盤掘削工程とインバートコンクリート打設工程との間
に、岩盤面清掃工程が設けられている。岩盤面清掃工程
では、まず圧縮エア等で浮き石等を除去した後に、岩ズ
リやシームの粘土分、泥分を人力清掃により除去して圧
力水で岩盤面を洗浄し、その後掘削により生じた岩盤面
の不陸の凹部に水分や泥分が残らないように残余のズ
リ、粘土、泥等を洗浄水とともにバキューム吸引するよ
うになっている。図6は従来のトンネル内での岩盤面清
掃工程のバキューム清掃作業を示した説明図である。同
図に示したようにひとりの作業員50が側壁51に沿っ
て配管された給水管52から供給される圧力水53で岩
盤面を洗浄し、もうひとりの作業員54が洗浄水と、洗
浄水に混ざった泥分、ズリ等の固形分をサクションホー
ス55でバキューム吸引するようになっている。このサ
クションホース55はトンネル後方に設置されたバキュ
ームポンプ(図示せず)に接続されており、作業員54
が筒先55aを操作して岩盤面の凹所等に溜まった洗浄
水やズリ等を吸引することができる。
【0003】ところが、このバキューム清掃の方法で
は、複数の作業員が組になって作業を行わなければなら
ない。作業員がサクションホース55を保持しながら吸
引操作を行うため、150mmφ程度のサクションホー
スしか採用できない。このため、広い岩盤面を清掃する
には効率が悪い。また、サクションホースの筒先が岩盤
面に密着しにくいので、岩盤面にあるすり鉢状の凹所内
に溜まった泥分やズリを十分除去できないという問題も
ある。
【0004】そこで、バキューム清掃作業の効率化、省
力化を図るために、図7に示したような岩盤面清掃装置
も考案されている。この岩盤面清掃装置は、サクション
ホースの筒先55aに取り付けるマウス60を有してい
る。このマウス60は、サクションホース55に取り付
け可能なジョイント鋼管62と、ジョイント鋼管62の
下端に連結され、マウス本体を構成する円板部64と、
この円板部64に装着された複数の圧力水噴出ノズル管
65と、円板部64の周囲のフランジ部分に取り付けら
れた帯状のゴム製バリアー66とから構成されている。
このマウス60を装着した岩盤面清掃装置によれば、サ
クションホース55の吸込み口の近傍に圧力水の噴出ノ
ズル67を取り付けることができるので、このマウス6
0を作業員一人で操作して岩盤面洗浄とバキューム吸引
とを同時に行える。また、圧力水は噴出ノズル67から
ゴム製バリアー66の内側に沿って下方に噴射され、水
膜状のウォーターカーテン70が形成され、先端66a
が岩盤面に押圧された状態のゴム製バリアー66ととも
に、マウス60内に形成された空間と外気部分との通気
を遮断する。これにより、サクションホース55のバキ
ューム吸引の効果はマウス60内のゴム製バリアー66
で囲まれた空間内に及ぶようになっている。なお、ゴム
製バリアーに代えて、ワイヤーを密植させた同様の清掃
装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した岩
盤面清掃装置を用いた場合、ゴム製バリアー先端と岩盤
面とを密着させることが難しく、圧力水の供給水量や水
圧によっては十分なウォーターカーテンも十分形成する
ことができない。このため、外気との遮断を保つことが
できず、サクションホースによるバキューム吸引効果が
低下し、洗浄水やズリ等の吸引清掃が十分に行えないと
いう問題がある。
【0006】また、コンクリートダムの堤体コンクリー
ト打設に先だって行われる岩盤面清掃においても、同様
の清掃装置が提案されているが、同様の問題点を残した
ままである。さらに、ダムコンクリートの場合には、コ
ンクリート打継ぎ面のレイタンス除去のためにコンクリ
ート面を清掃する必要がある。このためグリーンカット
(レイタンス除去)作業にも適用可能な装置の開発が望
まれていた。
【0007】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、岩盤掘削された後に、コン
クリート打設作業の前工程として、不陸のある岩盤面を
効率よく清掃でき、また、コンクリート打継面のレイタ
ンス処理にも適用可能な岩盤面清掃装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は操作自在なブームを有し、岩盤面上を走行
可能な走行手段と、前記ブームの先端に装着され、バキ
ュームユニットから延設されたサクションホースの筒先
吸込口の先端に取り付けられたマウスと、このマウスの
一部に支持され、圧源から供給された圧力水を、マウス
内の空間に噴出させる複数の圧力水ノズル管を有する圧
力水分配管と、この圧力水分配管の外周位置で前記マウ
スに支持され、圧源から供給された圧縮エアを、前記マ
ウス内の空間に噴出させる複数のエアノズル管を有する
エア分配管と、前記マウスの下端外周縁に固着され、前
記ブームの操作により下端を岩盤面に密着可能な弾性バ
リアーとを備え、前記エアノズル管からの噴出エアによ
り、前記噴出される圧力水の外側位置の前記マウス内に
エアカーテンを形成して前記弾性バリアーとともに、外
気と前記マウス内の空間とを遮断し、前記エアカーテン
で画成された空間の範囲を前記サクションホースでバキ
ューム吸引し、岩盤面の清掃を行うようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】前記マウスは、マウス本体が偏平な略椀状
をなし、このマウス本体上に環状管からなる前記圧力水
分配管とエア分配管とが同心円状に配置され、これら圧
力水分配管とエア分配管の周方向に所定の間隔をあけて
前記圧力水ノズル管とエアノズル管が連結され、これら
圧力水ノズル管とエアノズル管とが前記マウス本体の一
部を貫通して内部まで延設され、先端にノズルが設けら
れるようにすることが好ましい。
【0010】前記エアノズル管は、先端に開口形状が偏
平形状をなすノズルを装着することが好ましい。
【0011】さらに、前記弾性バリアーは、前記マウス
の下端位置で周方向に複数枚の合成ゴム板を密着配置
し、内外層の隣接端部が千鳥位置となるように内外2層
に積層して固着することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の岩盤面清掃装置を
実施するための一形態について説明する。本発明によれ
ば、操作自在なブームを有した岩盤面上を走行可能な走
行手段のブームの先端に、バキュームユニットから延設
されたサクションホースの筒先吸込口の先端に取り付け
られたマウスを装着し、このマウスの一部に、圧源から
供給された圧力水を、マウス内の空間に噴出させる複数
の圧力水ノズル管を有する圧力水分配管を設けて支持さ
せ、さらにこの圧力水分配管の外周位置に、圧源から供
給された圧縮エアを、前記マウス内の空間に噴出させる
複数のエアノズル管を有するエア分配管を支持させる一
方、前記マウスの下端外周縁に、前記ブームの操作によ
り下端を岩盤面に密着可能な弾性バリアーを装着し、前
記エアノズル管からの噴出エアにより、前記噴出される
圧力水の外側位置の前記マウス内にエアカーテンを形成
して前記弾性バリアーとともに、外気と前記マウス内の
空間とを遮断し、前記エアカーテンで画成された空間の
範囲を前記サクションホースでバキューム吸引し、岩盤
面の清掃を行うようにしたことにより、前記マウス内に
形成されたエアカーテンで外気との遮断が確実に図られ
るので、前記サクションホースの筒先でのバキューム吸
引が前記マウス部分で有効に発揮されるので、不陸のあ
る岩盤面のバキューム清掃を効率良く行うことができ
る。
【0013】前記マウスを、マウス本体が偏平な略椀状
をなすようにし、このマウス本体上に環状管からなる前
記圧力水分配管とエア分配管とを同心円状に配置し、こ
れら圧力水分配管とエア分配管の周方向に所定の間隔を
あけて前記圧力水ノズル管とエアノズル管を連結し、さ
らにこれら圧力水ノズル管とエアノズル管とを、前記マ
ウス本体の一部を貫通して内部まで延設してその先端に
ノズルを設けたことにより、前記マウス本体内に噴出さ
れる圧力水及び圧縮エアの向き等を正確に制御すること
ができる。
【0014】前記エアノズル管の先端に装着されるノズ
ルの開口形状を偏平形状とすることにより、前記マウス
本体内に噴出される圧縮エアによって確実にエアカーテ
ンを形成することができる。
【0015】さらに、前記弾性バリアーを、前記マウス
の下端位置で周方向に複数枚の合成ゴム板を密着配置
し、内外層の隣接端部が千鳥位置となるように内外2層
に積層して固着させることにより、前記弾性バリアーが
岩盤面に押圧され、湾曲しても隣接して配置された前記
合成ゴム板の端部に隙間が生じにくく、外気との遮断状
態を引き続き保持することができる。
【0016】以下、図1〜図5を参照し、岩盤面清掃装
置の実施の一形態を説明する。図1は、本発明による岩
盤面清掃装置を、硬岩層に施工された導水路トンネルの
インバートの岩盤面の清掃作業に使用した例を示した概
略構成図である。一般に硬岩からなる岩盤地帯に施工さ
れる導水路トンネルでは、上半及び下半の覆工完了後に
ブレーカー等でインバート部分の岩盤を所定深さまで盤
下げし、その後、インバートコンクリートを施工するよ
うになっている。また、インバート岩盤面は同図に示し
たように最大で50cm程度の不陸が生じることもあ
り、岩盤面が凹凸をなし、様々な角度の岩盤面を有す
る。このため、この実施の一形態では、岩盤面清掃装置
のマウス20(構成は後述する。)の向きを任意の角度
に設定できるように、ミニショベルMのブームBの先端
アタッチメントとしてマウス20を製作し、搭載した。
【0017】同図に示したようにトンネルTの切羽後方
のインバートコンクリート5位置にはバキュームユニッ
ト1が設置されている。このバキュームユニット1は基
台上に公知の電動式真空ポンプを搭載したもので、この
実施の一形態では、110m3/分の吸引能力相当のも
のが使用されている。バキュームユニット1では、回収
した排水とズリ、泥分等の固形分とが分離され、固形分
はコンベア2で排土槽3に堆積され、ダンプトラック等
によりトンネル坑外に搬出されるようになっている。
【0018】一方、このバキュームユニット1から切羽
方向に向かい、覆工側壁4に沿って鋼管製の排水管10
が敷設されている。この排水管10はトンネル所定位置
に設置された接続ボックス11まで敷設され、接続ボッ
クス11内のバルブ(図示せず)を介して合成樹脂製の
サクションホース12が接続されている。このサクショ
ンホース12はバキュームユニット1の負圧作用時にも
変形しないフレキシブルホースであり、この実施の一形
態では、呼び径6B(外径165.2mmφ)のものが
使用されている。サクションホース12は所定長さ(こ
の実施の一形態としては、20mに設定されている。)
を有し、先端部分は図示したように接続ボックス11か
らミニショベルMのクローラ部分に沿って設けられたホ
ースラック13に取り外し可能に支持され、筒先12a
は後述するマウス20に連結されている。
【0019】また、図示しない圧源から導かれた圧力水
給水管15と圧縮空気給気管16とが排水管10と平行
して側壁4に沿って敷設されている。この圧力水給水管
15と圧縮空気給気管16も側壁4の部分には鋼管が使
用されている。接続ボックス17において、サクション
ホース12と同等の長さに設定されたゴム製耐圧ホース
からなる給水ホース15とエアホース16とにそれぞれ
接続されている。この給水ホース15とエアホース16
とは図示したようにミニショベルMの後部位置に設けら
れた開閉ボックスSを介してサクションホース12と束
ねられ、ミニショベルMのブームBの先端に装着された
マウス20のスイベルジョイント位置まで延設されてい
る。開閉ボックスSは給水ホース15とエアホース16
との開閉制御を独立して行う電磁バルブを内蔵してお
り、電磁バルブはミニショベルMの運転席からのリモー
トコントロールによりON/OFF切り換えが行えるよ
うになっている。
【0020】図1に示したミニショベルMは、ブームB
の先端の掘削用バケットを取り外し、その代わりにマウ
ス20を装着した岩盤面清掃機用の仕様となっている。
ブームの旋回伸長操作で、ブームBの先端のマウス20
を広範囲にわたって移動させたり、所定角度に傾けて不
陸のある岩盤面の表面に密着させることができる。な
お、掘削用バケットをブームBの先端に装着したまま
で、固定ボルト等でマウス20を掘削用バケットに直接
固着することも可能である。
【0021】次に、図2を参照して岩盤面清掃装置のマ
ウスの構成について説明する。図2はミニショベルMの
ブームBの先端に装着されたマウス部分を拡大して示し
た概略斜視図である。同図に示した岩盤面清掃装置のマ
ウス20は、サクションホース12の先端12aが接続
された排水ジョイント管21と、この排水ジョイント管
21の下端に固着された偏平な椀状をなすマウス本体2
2と、このマウス本体22の下端周縁に装着されたゴム
製バリアー24と、マウス本体22内に圧縮空気と圧力
水とを供給可能な圧力水分配管26、エア分配管28と
から構成されている。このうち、排水ジョイント管21
はマウス本体22の頂点部分に上方に向けて連結された
直鋼管である。そして管上端にはサクションホース12
の先端12aを連結可能なニップル(図示せず)が形成
されており、所定の内圧が作用してもサクションホース
12が離脱しないようになっている。また、この排水ジ
ョイント管21は必要に応じてエルボー形状としても良
い。なお、本実施の形態では、マウス本体22の直径は
外径400mmφに設定されているが、バキュームユニ
ット1の容量や、岩盤面の不陸の程度、清掃作業エリア
の広狭等により各種のサイズのものを適宜使用すること
ができる。
【0022】圧力水分配管26とエア分配管28とは、
図2に示したように排水ジョイント管21を取りまくよ
うに配置固定された環状管で、本実施の形態では、外径
1.5インチφの圧力水分配管26の外側に、外径1イ
ンチφのエア分配管28が位置するように配置されてい
る。さらに、圧力水分配管26とエア分配管28にはそ
れぞれマウス本体22を貫通するように複数のノズル管
30、32が接続されている。本実施の形態では、圧力
水ノズル管30とエアノズル管32は、それぞれ6本が
周方向に等間隔に配置され、その先端は、ノズル34、
36が図3に示したようにマウス本体22が形成した空
間内に突出するまで延設されている。一方、圧力水分配
管26と給水ホース15との接続、エア分配管28とエ
アホース16との接続は、圧力水分配管26、エア分配
管28からそれぞれ立設されたジョイント管38、39
の先端に装着されたスイベルジョイント40、42を介
して行われている。
【0023】なお、マウス20はマウス本体22の連結
金具44に一端が連結されたリンクを構成する形鋼製取
付フレーム43(図の簡単化のために、2点鎖線で表
示)を介してブームBの先端に固定されている。これに
よりブームBを操作することによりマウス20を任意の
向きに制御することができる。
【0024】次に、ノズルの配置及び形状について簡単
に説明する。圧力水ノズル管30の先端に装着されたノ
ズル34は、圧力水噴出角度を任意に設定することがで
き、本実施の一形態では、図3に示したようにやや内方
に向けて設置されている。これにより、圧力水はノズル
34から中心方向に向けて噴出され、複数のノズル3
4、34…からの圧力水を重ねて岩盤面に衝突させるこ
とができ、浮き石等を効率良く除去することができる。
また、各ノズル34を周方向に僅かに傾けて設置するこ
とにより、圧力水を所定回転方向をなす渦流状に噴出さ
せることもできる。
【0025】エアノズル管32のノズル36は、エアカ
ーテンAを効率良く形成させるために、下方を向けて設
置されている。このとき、エアノズル管32のノズル3
6の開口形状は図4に示したように偏平をなし、圧縮エ
アが偏平な板状をなして噴出するようになっている。こ
れにより隣接して設置された各ノズルから噴出した圧縮
エアにより全周にわたり、密閉度の高いエアカーテンA
を形成することができる。なお、圧力水ノズル管30の
ノズル34は本実施の一形態では、先端が尖った錐状を
なしているが、図4に示した形状としても良い。
【0026】さらに、マウス本体22の下端周縁にはゴ
ム製バリアー24が止めボルト25により固着されてい
る。ゴム製バリアー24は、本実施の一形態では、複数
枚のウレタンゴム板が隣接して全周を覆うように使用さ
れている。ゴム製バリアー24の高さH(図2参照)
は、マウス本体22の内部に形成されるバキューム吸引
が有効に作用する空間(以下、バキューム有効空間と記
す。)の容積を左右する。本実施の形態のバキュームユ
ニット1の容量では、マウス本体22の直径との兼ね合
いもあるが、効率良いバキューム有効空間を確保するた
めには、H=20cm程度が適当である。また、ゴム製
バリアー24は、図5に示したようにマウス本体22の
外周に沿って2重に重ねて使用されており、内外位置の
ウレタンゴム板は端部が千鳥位置になるように配置さ
れ、マウス本体22に固定されている。これにより、清
掃時にゴム製バリアー24の下端24aを岩盤面に密着
させ、ウレタンゴム板が岩盤面に倣って湾曲し、接して
いたウレタンゴム板の端部が離れ1層の部分に隙間が生
じても2重構造となっているので、もう1層のウレタン
ゴム板が密着するので、バキューム有効空間の密閉効果
を確実に保持することができる。なお、本実施の形態で
は、ウレタンゴム板を使用したが、岩盤との接触を繰り
返しても損傷が少なく、長期の使用に対しても耐久性を
有し、岩盤面の不陸に追従可能な弾性板材であれば、ウ
レタンゴムに代表される合成ゴムの他、種々の材料を使
用できることは言うまでもない。
【0027】次に、ダムコンクリートの打継面のグリー
ンカットに本装置を使用する際の、考慮すべき点につい
て簡単に説明する。コンクリートの水平打継面の表面
は、締固め後、レイタンスに覆われる。このレイタンス
を除去するために、グリーンカットを行うが、上述の岩
盤面清掃装置を適用することができる。まず、本装置を
グリーンカットに使用する場合には、粗骨材を緩ませな
いために、複数の圧力水ノズルが1点に集中しないよう
なノズル配置とする。また、コンクリート水平打継面に
はほとんど不陸がないので、ゴム製バリアー24の高さ
を小さく(短く)することができる。このときバキュー
ム有効空間を同等に確保するために、マウス本体22の
直径を大きくしても良い。すなわち、グリーンカットで
レイタンス処理を行うような場合には、同等のバキュー
ムユニット1を使用しても、広い作業面積のグリーンカ
ットを効率良く行うことができるという利点がある。
【0028】なお、以上の説明ではミニショベルMにオ
ペレータが搭乗して装置を操作するようになっていた
が、リモートコントロールによりブーム操作及び走行動
作を制御可能な清掃ロボットを製作し、その清掃ロボッ
トのブームの先端に上述のマウスを装着し、岩盤面を走
行させながら、ブーム操作を行い、岩盤面の清掃作業を
行うようにしても良いことは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、掘削された岩盤面の清掃作業を効率良くかつ
人力作業に比し、確実に残余のズリ、泥分等の除去を行
うことができるという効果を有し、後工程のコンクリー
トの品質も向上するという効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による岩盤面清掃装置の実施の一形態を
示した装置概略構成図。
【図2】図1に示した岩盤面清掃装置のマウスの実施の
一形態を示した拡大斜視図。
【図3】バキューム吸引時のマウス内の状態を示した部
分断面図。
【図4】エアノズル管のノズルの形状の一例を示した部
分拡大斜視図。
【図5】ゴム製バリアーの取付状態の一例を示した部分
拡大図。
【図6】従来の岩盤面清掃の作業状態の一例を示した状
態説明図。
【図7】従来の岩盤面清掃装置のマウスの一例を示した
部分断面図。
【符号の説明】
1 バキュームユニット 10 排水管 12 サクションホース 15 圧力水給水管 16 圧縮空気給気管 20 マウス 22 マウス本体 24 ゴム製バリアー 26 圧力水分配管 28 エア分配管 30 圧力水ノズル管 32 エアノズル管 34、36 ノズル B ブーム M ミニショベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 好郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 谷口 一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作自在なブームを有し、岩盤面上を走行
    可能な走行手段と、 前記ブームの先端に装着され、バキュームユニットから
    延設されたサクションホースの筒先吸込口の先端に取り
    付けられたマウスと、 このマウスの一部に支持され、圧源から供給された圧力
    水を、マウス内の空間に噴出させる複数の圧力水ノズル
    管を有する圧力水分配管と、 この圧力水分配管の外周位置で前記マウスに支持され、
    圧源から供給された圧縮エアを、前記マウス内の空間に
    噴出させる複数のエアノズル管を有するエア分配管と、 前記マウスの下端外周縁に固着され、前記ブームの操作
    により下端を岩盤面に密着可能な弾性バリアーとを備
    え、 前記エアノズル管からの噴出エアにより、前記噴出され
    る圧力水の外側位置の前記マウス内にエアカーテンを形
    成して前記弾性バリアーとともに、外気と前記マウス内
    の空間とを遮断し、前記エアカーテンで画成された空間
    の範囲を前記サクションホースでバキューム吸引し、岩
    盤面の清掃を行うようにしたことを特徴とする岩盤面清
    掃装置。
  2. 【請求項2】前記マウスは、マウス本体が偏平な略椀状
    をなし、このマウス本体上に環状管からなる前記圧力水
    分配管とエア分配管とが同心円状に配置され、これら圧
    力水分配管とエア分配管の周方向に所定の間隔をあけて
    前記圧力水ノズル管とエアノズル管が連結され、これら
    圧力水ノズル管とエアノズル管とが前記マウス本体の一
    部を貫通して内部まで延設され、先端にノズルが設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載の岩盤面清掃装置。
  3. 【請求項3】前記エアノズル管は、先端に開口形状が偏
    平形状をなすノズルが装着されたことを特徴とする請求
    項2記載の岩盤面清掃装置。
  4. 【請求項4】前記弾性バリアーは、前記マウスの下端位
    置で周方向に複数枚の合成ゴム板を密着配置し、内外層
    の隣接端部が千鳥位置となるように内外2層に積層して
    固着されたことを特徴とする請求項1記載の岩盤面清掃
    装置。
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