JP2514119B2 - 市街地の協同溝等の堀削物排出処理装置 - Google Patents

市街地の協同溝等の堀削物排出処理装置

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JP2514119B2
JP2514119B2 JP3075851A JP7585191A JP2514119B2 JP 2514119 B2 JP2514119 B2 JP 2514119B2 JP 3075851 A JP3075851 A JP 3075851A JP 7585191 A JP7585191 A JP 7585191A JP 2514119 B2 JP2514119 B2 JP 2514119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、市街地の汚水管、雨水
管、協同溝等の施工部の掘削機の被掘削物排出処理装置
に関し、市街地にあっても粉塵公害を発生することな
く、円滑に能率よく掘削処理することができる市街地の
協同溝等の掘削物排出処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汚水管、雨水管、協同溝等の掘削
工事は、バックホ−にカッタ−のような油圧駆動の切削
具を装着し、この掘削機の切削具を回転して所定部を掘
削して行なっている。そして、掘削した被掘削物は、油
圧ショベルですくってダンプカ−に積載して処理してい
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、掘削機で汚水
管、雨水管、協同溝等の施工部を掘削すると粉塵が発生
し、特に市街地での工事の場合、岩質が硬岩などである
と、粉塵公害となりやすい。また、掘削機で掘削してい
くと、砂、小石等の被掘削物が堆積していき、その処理
に油圧ショベル等を使用して行なわなければならず、手
間がかかって能率が悪いものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、市街
地の汚水管、雨水管、協同溝等を堀削するために、バッ
クホー等の堀削機、車輪を取り付けた可搬式のホッパ
ー、バキューム車等の排水処理車を組み合せて構成して
いて、上記バックホー等の堀削機またはその近傍に吸引
ポンプを配設して吸引ホースの後端部を吸引ポンプに接
続するとともに堀削機の堀削部に吸引ホースの先端部を
配設して、吸引ポンプを逆転可能または吸引ポンプの排
気側を吸引側と連通可能に形成し、上記吸引ホースの先
端部に所定の網目のフィルターを取り付けて、堀削機の
駆動アーム部に配設した油圧シリンダーに上記吸引ホー
スの先端部を堀削部の後方部に対して所定量突き出し、
引っ込み可能に配設し、上記吸引ポンプの排気側に排出
ホースを介してホッパーを接続するとともに、ホッパー
に蓄積した被堀削物をダンプカー等の運搬車に搭載して
配送するように排出自在とし、上記ホッパーに排気用ホ
ースを介してバキューム車等の排水処理車を接続したこ
とを特徴とする市街地の協同溝等の掘削物排出処理装置
を提供するにある。
【0005】
【作用】本発明によれば、市街地の汚水管、雨水管、協
同溝等の施工にあたって、堀削機、ホッパー、排水処理
車を施工場に配置して、周辺に粉塵を放出せずに作業環
境を良好に施工できる。そして、汚水管、雨水管、協同
溝等の施工部を掘削機で掘削すると、掘削と同時に掘削
部に配設した吸引ホースを介して先端部を突き出した
り、引っ込めたりして被掘削物を吸引できて、能率よく
排出することができる。その際、吸引状態が悪くなった
場合には、必要により排気側の圧送空気を吸引側に送っ
て吸引状態をよくでき、能率よく排出処理することがで
きる。
【0006】また、吸引ポンプを介して吸引ホ−スで吸
引した被掘削物は、排出ホ−スでホッパ−に投入され、
逐次ダンプカ−等の運搬車に搭載して配送処理すること
ができる。さらに、上記ホッパ−に接続した排気ホ−ス
を介して圧送空気をバキュ−ム車等の排水処理車に送給
することによって、排気中に含まれる粉塵を排水処理す
ることができ、周辺に粉塵を放出せずに作業環境を良好
にして施工することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図1、図2は、本発明の一実施例である。掘削機1
の被掘物排出処理装置2は、図1のように掘削機1に被
掘削物を吸引して排出するための吸引ポンプ3を搭載
し、この吸引ホ−ス4の先端部を掘削部5に配設し、吸
引ポンプ3の排出側の排出ホ−ス6をホッパ−7に接続
し、さらにホッパ−7に排気用ホ−ス8を介して排水処
理車9に接続して施工できるようにしている。
【0008】掘削機1は、図1のようにバックホ−の掘
削機1の屈曲自在に駆動される駆動ア−ム11の先端
に、掘削用のチップ12を多数配設したドラム状の掘削
部5を装着しているもので、掘削機本体13に所定の容
量の吸引ポンプ3を搭載している。そして、この吸引ポ
ンプ3の吸引側に100〜200mm径のゴムホ−スの吸
引ホ−ス4の後端部を接続し、吸引ホ−ス4を図のよう
に駆動ア−ム11にそって配設しているとともに、その
先端部を図のよう掘削する被掘削物を吸引できるように
掘削部5の後方部に配設している。
【0009】上記吸引ホ−ス4の金属管14等とした先
端部は、油圧シリンダ−15で所定量突き出し、引っ込
み可能としていて、その先端面に図のように所定の強さ
の金網のようなフィルタ−16を交換可能に取り付けて
いる。フィルタ−16は、大きな石を吸い込まないよう
に網目を10〜15mm位とし、砂、小石等の小物を効率
よく吸引して処理できるようにしている。なお、フィル
タ−16は、吸引ホ−ス4に交換可能に内装するように
もできる。
【0010】掘削機本体13に搭載した吸引ポンプ3の
排出側には、図1のように排出ホ−ス6を接続してホッ
パ−7に接続しているとともに、図2のように三方自動
弁のような切替バルブ17を配設して排出逆転用ホ−ス
18を介して吸引ホ−ス4側と連通できるようにしてい
る。そのため、被掘削物を排出ホ−ス6を介してホッパ
−7に投入して蓄積していくとともに、吸引ホ−ス4が
被掘削物で詰まって吸い込まなくなれば、切替バルブ1
7を操作して切り替え、排気圧を吸込側にかけて詰まり
を除去できる。必要により、図2のように吸引ホ−ス4
に真空センサ−19を配設し、吸引ホ−ス4が詰まって
くると、自動的に切替バルブ17を作動して詰まり解除
するようにもできる。
【0011】ホッパ−7は、図1のように適宜の長さの
脚20を垂設し、その下部にタイヤのような車輪21を
取り付けて可搬式としている。そして、ホッパ−7の下
に11トンダンプカ−等の運搬車22を進入するように
して、ホッパ−7の底部に設けた排出ゲ−ト23を開け
て蓄積した被掘削物を運搬車22に搭載して運搬できる
ようにしている。なお、排出ホ−ス6は、適宜の長さに
接合するようにしてホッパ−7に接続できるものであ
る。
【0012】また、図1のようにホッパ−7に排気用ホ
−ス8を接続してバキュ−ム車等の排水処理車9に接続
し、ホッパ−7に圧送される圧送空気を排気用ホ−ス8
を介して排水処理車9に放出し、周辺に粉塵を放出する
ことなく、排水処理車9に装填した排水中に混入して粉
塵処理するようにしている。24はエヤ−抜きバルブ、
25はオ−バ−フロ−パイプ、26は放出パイプであ
る。
【0013】したがって、掘削機1で所要の汚水管、雨
水管、協同溝等の施工部を掘削していくと、砂、小石等
の被掘削物は適宜の高さに突き出し調整した吸引ホ−ス
4を介して逐次吸引処理することができ、排水ホ−ス6
を介してホッパ−7に蓄積して適宜に運搬車22に搭載
して配送処理することができる。また、吸引ポンプ3で
吸引して排出するにもかかわらず、排水処理車9に排気
用ホ−ス8を接続して圧送空気を排気処理するので、周
辺に粉塵を放出することなく、作業環境よく、工事を施
工できる。
【0014】しかも、吸引ホース4に所定の網目のフィ
ルター16を取り付けているので、大きな石などを吸い
込まず円滑に処理できるとともに、また先端部を適宜に
突き出したり、引っ込めた立でき、さらに吸引ホース4
が詰まったときは、切替バルブ17を切り替えて圧送空
気を吸引ホース4側に送給して詰まりを防止でき、円滑
に、能率よく被掘削物を吸引処理できる。
【0015】
【他の実施例】図3は、本発明の他の実施例である。本
実施例では、上記した掘削機1の掘削部5のまわりにフ
−ド27を折りたたみ自在として、駆動ア−ム11に取
りはずし可能に取り付けたものである。
【0016】フ−ド27は、テントシ−ト等の所定の強
度の布材や合成樹脂材、薄鉄板材等で扇状やパラソル状
に開閉自在に形成できるものであり、掘削部5で掘削す
る際に発生する粉塵を周辺に飛散するのを防止できる。
また、フ−ド27によって、吸引ホ−ス4による吸引を
より有効に行なえるようにもできる。特に、掘削する岩
質が硬岩で、粉塵が発生しやすい場合や、市街地での施
工等に有効である。
【0017】上記では、吸引ホ−スを掘削部の後部に配
設したが、掘削部を左右両側に設けたものでは左右両側
に(少なくとも吸込口を)適宜に配設することもでき、
吸引ホ−ス側への圧送空気の送給はポンプを適宜に逆転
することによっても行なうことができる。また、掘削機
は、油圧ショベル等についても同様に適用することがで
き、吸引ポンプを掘削機の周辺に設置したり、ホッパ−
部の近傍にサイクロン分離器等でダストコレクタ−を配
設したりするなど、本発明の趣旨の範囲で適宜に実施す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、市街地
の汚水管、雨水管、協同溝等の施工にあたって、堀削
機、ホッパー、排水処理車を施工場に配置して、周辺に
粉塵を放出せずに作業環境を良好に施工できる。そし
て、汚水管、雨水管、協同溝等の施工部を掘削機で掘削
すると、掘削と同時に掘削部に配設した吸引ホースを介
して先端部を突き出したり引っ込めたりして被掘削物を
吸引できて、能率よく排出することができる。その際、
吸引状態が悪くなった場合には、必要により排気側の圧
送空気を吸引側に送って吸引状態をよくでき、能率よく
排出処理することができる。そして、吸引ポンプを介し
て吸引ホースで吸引した被掘削物は、排出ホースでホッ
パーに投入され、逐次ダンプカー等の運搬車に搭載して
配送処理することができる。さらに、上記ホッパーに接
続した排気ホースを介して圧送空気をバキューム車等の
排水処理車に送給することによって、排気中に含まれる
粉塵を排水処理することができ、周辺に粉塵を放出せず
に作業環境を良好にして施工することができる。そし
て、市街地で被掘削物を吸引して排出処理するにもかか
わらず、周辺へ粉塵を放出せずに、排水処理車で排気処
理することができ、作業環境をできるだけ害さずに、作
業能率よく施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概概要図、
【図2】同上の吸引ホッパ−部のホ−ス接続説明図、
【図3】同上の他の実施例の説明用側断面図。
【符号の説明】
1…掘削機 2…被掘削物排出処理装置 3…吸引ポンプ 4…吸引ホ−ス 5…掘削部 6…排出ホ−ス 7…ホッパ− 8…排気用
ホ−ス 9…排水処理車 22…運搬車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】市街地の汚水管、雨水管、協同溝等を堀削
    するために、バックホー等の堀削機、車輪を取り付けた
    可搬式のホッパー、バキューム車等の排水処理車を組み
    合せて構成していて、 上記バックホー等の堀削機またはその近傍に吸引ポンプ
    を配設して吸引ホースの後端部を吸引ポンプに接続する
    とともに堀削機の堀削部に吸引ホースの先端部を配設し
    て、吸引ポンプを逆転可能または吸引ポンプの排気側を
    吸引側と連通可能に形成し、 上記吸引ホースの先端部に所定の網目のフィルターを取
    り付けて、堀削機の駆動アーム部に配設した油圧シリン
    ダーに上記吸引ホースの先端部を堀削部の後方部に対し
    て所定量突き出し、引っ込み可能に配設し、 上記吸引ポンプの排気側に排出ホースを介してホッパー
    を接続するとともに、ホッパーに蓄積した被堀削物をダ
    ンプカー等の運搬車に搭載して配送するように排出自在
    とし、 上記ホッパーに排気用ホースを介してバキューム車等の
    排水処理車を接続したことを特徴とする市街地の協同溝
    等の堀削物排出処理装置。
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