JPH11310916A - 基礎工事機械 - Google Patents

基礎工事機械

Info

Publication number
JPH11310916A
JPH11310916A JP11917398A JP11917398A JPH11310916A JP H11310916 A JPH11310916 A JP H11310916A JP 11917398 A JP11917398 A JP 11917398A JP 11917398 A JP11917398 A JP 11917398A JP H11310916 A JPH11310916 A JP H11310916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leader
chain
rotating shaft
support
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11917398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Tawara
一美 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11917398A priority Critical patent/JPH11310916A/ja
Publication of JPH11310916A publication Critical patent/JPH11310916A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shovels (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸を掴み変えるまでもなくより深い位置
まで地盤を改良し、運搬に際してリーダの長さに対する
支障を回避し、かつ重心を低くすることができ、また汎
用性が優れると共に、リーダを左右にも傾かせることの
できる小型の地盤改良機を提供する。 【解決手段】 地盤改良機10のリーダ11を折り畳み
自在にすると共に、このリーダ11を、履帯式の走行台
車2と、走行台車2に旋回可能に搭載される旋回体3
と、この旋回体3により回動自在に支持されたブーム5
とからなる油圧ショベル本体とほぼ同構成の作業車本体
1の前記ブーム5の先端に設けた回動自在なリーダ支持
ブラケット9に、リーダ取付ピン9aを介して左右回動
可能に取付け、リーダ取付ピン9aを支点としてリーダ
11を左右に回動させるリーダ左右回動用シリンダ14
をリーダ支持ブラケット9に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良機や地盤
掘削機等の基礎工事機械に関し、特に小型の基礎工事機
械の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、コンクリート構造物を建
設する前には基礎となる地盤を改良する必要があるが、
地盤改良のために基礎工事機械として地盤改良機が使用
されている。従来、このような地盤改良機は一般に大型
であった。ところが、建設現場が民家等が建てられてい
る市街地であるために狭い上に、地盤が軟弱である場合
には、従来のような大型の地盤改良機を搬入することが
できず、地盤改良工事を順調に進めることができない場
合があった。このような実情に鑑み、小型で小回りのき
く地盤改良機が開発され、狭く地盤が軟弱な建設現場に
おいて使用されるようになってきている。
【0003】以下、このような従来例に係る地盤改良機
を、その側面構成説明図の図7を参照しながら説明する
と、符号50は車両で、この車両50は履帯式の小型の
走行台車51と、この走行台車51の上に旋回自在に搭
載され、運転室53を有する旋回体52とから構成され
ている。そして、旋回体52の運転室53よりも前方位
置にはリーダ支持フレーム54が突設され、このリーダ
支持フレーム54の上部付近に水平なリーダ支持ピン5
5を介して後述する構成になる地盤改良機60が装着さ
れている。上記地盤改良機60は、前記リーダ支持ピン
55を介して基部付近が連結される後述するリーダ61
を備えている。
【0004】このリーダ61は、ボトム側が前記リーダ
支持フレーム54の基端部に枢着されると共に、ピスト
ンロッドの先端がリーダ61に設けられたブラケット6
1aにピン61bを介して枢着されてなるシリンダ62
によってリーダ支持ピン55を支点として前後方向に回
動されるように構成されている。そして、前記リーダ6
1には、鋼管からなる一対のガイドレール63が設けら
れていて、この一対のガイドレール63によって、下端
に攪拌翼65が取付けられ、先端にこの攪拌翼65で攪
拌された地盤の攪拌土にセメント等の地盤改良材を供給
する図示しない改良材供給ホースが接続されるホース連
結金具64aが取付けられてなる中空部(地盤改良材の
流路となる。)を有する回転軸64を掴んで回転させる
回転軸駆動装置66が昇降自在に案内されるようになっ
ている。さらに、前記リーダ61の基端部には、貫通す
る前記回転軸64の振れを防止する回転軸ガイド67が
付設されている。
【0005】従って、回転軸駆動装置66の作動により
回転軸64を回転させ、この回転軸64の下端に設けら
れた図示しないノズルから地盤改良材を噴射させながら
回転軸64を下降させると、攪拌翼65で攪拌された攪
拌土中に地盤改良材が混入して混合される。そして、攪
拌翼65が所定の深さに達すると回転を継続しながら回
転軸64が上昇されて地盤中から抜かれて建設現場にお
ける一か所の一連の地盤改良工事が終了するが、この地
盤改良機は小型であるから、狭く地盤が軟弱な建設現場
に容易に搬入することができる。
【0006】このような動作の繰返しによって建設現場
の所定箇所全ての改良工事が終了すると、この建設現場
から地盤改良機が搬出されるが、その場合には、同図に
おいて想像線で示すように、シリンダ62のピストンロ
ッドを縮小させてリーダ61がほぼ水平になるように車
両50の後方側に倒し、例えばトレーラ等による運搬可
能な運搬姿勢にされる。そして、このような姿勢で次の
建設現場に搬入することができるので、従来の大型な地
盤改良機のように分解、組立作業が不要で、極めて容易
に搬入搬出作業を行うことができる。なお、この例では
回転軸64に攪拌翼65が取付けられている場合を説明
したが、例えば地盤に穴を掘削する円筒状の掘削カッタ
が取付けられる場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係る地盤
改良機は、上記のとおり、狭く地盤が軟弱な建設現場に
も容易に搬入して地盤改良工事を行うことができるの
で、極めて有用である。しかしながら、この地盤改良機
では分解することなく、トレーラ等による運搬を可能に
するために、リーダの長さが制限される。つまり、より
深く地盤改良するためにはより長いリーダが必要にな
る。勿論、リーダが短くても、回転軸駆動装置により回
転軸を掴み変えればより深く地盤を改良することができ
るが、掴み変えのために回転軸の回転を一旦停止した上
で回転軸駆動装置を昇降させる必要があり、また回転軸
の掴み変え中は地盤改良材の供給を停止する必要がある
ので、地盤改良工事の施工に長時間を要するのみなら
ず、作業が煩わしいという解決すべき課題に加えて、運
搬姿勢では、図7において想像線で示すように、車両の
上側でリーダを倒すので重心が高くならざるを得ず、運
搬にとって好ましくないという解決すべき課題があっ
た。
【0008】また、この地盤改良機では、この地盤改良
機を支持する車両が、専用車両とならざるを得ないの
で、例えば通常の油圧式ショベルとして使用することが
できず、汎用性に乏しいという解決すべき課題があっ
た。
【0009】さらに、場合によっては、横斜め方向の地
盤を改良する必要がある。その場合には、車両を移動さ
せると共に、シリンダを伸縮させてリーダを前後に傾か
せるというチルト操作をする必要がある。つまり、この
地盤改良機ではリーダはチルトさせることしかできない
ため使い勝手が必ずしも十分でなく、リーダを左右にも
傾かせたいという地盤改良機に対するニーズに対応する
ことができないという解決すべき課題もあった。
【0010】従って、本発明の目的とするところは、回
転軸を掴み変えるまでもなくより深い位置まで地盤を改
良、かつ掘削することができ、運搬に際して重心を低
く、かつ全長を短縮することができ、作業車本体の汎用
性が優れると共に、リーダを前後左右に傾かせることを
可能ならしめる基礎工事機械を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る基礎工事機械が採用し
た手段は、下端部に地盤を構成する土砂等を攪拌する攪
拌翼、または地盤を掘削する掘削具が装着される回転軸
を回転させ、かつ昇降させる回転軸駆動装置を昇降自在
に支持するリーダを備えてなる基礎工事機械において、
前記リーダが、走行台車の上に旋回体が旋回自在に搭載
され、この旋回体により作業腕が起伏自在に支持されて
なる作業車本体の前記作業腕の先端に、水平なブラケッ
ト支持ピンを介して回動自在に連結されたリーダ支持ブ
ラケットに取付けられてなることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に係る基礎工事機械が採
用した手段は、請求項1に記載の基礎工事機械におい
て、前記回転軸駆動装置を昇降自在に支持するリーダ
が、前記リーダ支持ブラケットにより、このリーダと直
交するリーダ取付ピンを介して左右方向に回動可能に支
持されると共に、一端側がリーダ支持ブラケットに枢着
された伸縮装置の他端側がリーダに枢着されてなること
を特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る基礎工事機械が採
用した手段は、請求項2に記載の基礎工事機械におい
て、前記回転軸駆動装置を昇降自在に支持するリーダ
が、前記リーダ支持ブラケットにより回動可能に支持さ
れてなる基端リーダと、この基端リーダの先端の側部に
設けたヒンジピンを介して連結され、側方に折り畳み得
る先端リーダとからなることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に係る基礎工事機械が採
用した手段は、請求項3に記載の基礎工事機械におい
て、前記回転軸駆動装置が、前記リーダの上端に設けら
れたチェーン上部案内輪と、下端に設けられたチェーン
駆動輪とに掛装された長円環が連ねられてなる無端状の
チェーンに取付けられ、このチェーンに、このチェーン
に張力を付与し、かつこのチェーンの周長を一定に保持
する張力保持・周長保持装置が介装されると共に、前記
リーダの基端リーダ側に、先端リーダが折り畳まれたと
きに、チェーンを支えるチェーン支持部材が突設されて
なることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に係る基礎工事機械が採
用した手段は、請求項4に記載の基礎工事機械におい
て、前記張力保持・周長保持装置が、一端側がチェーン
側または回転軸駆動装置側に連結されるばね支持体と、
このばね支持体の内側に配設されるコイルばねと、この
コイルばねによりばね支持体のチェーン側または回転軸
駆動装置側との連結方向に付勢され、先端が回転軸駆動
装置側またはチェーン側に連結されると共に、前記ばね
支持体に自在にロックされ、かつロックが解除されるロ
ッドとからなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
基礎工事機械を、基礎工事機械が地盤改良機である場合
を例として、その側面図の図1と、その正面図の図2
と、リーダが取付けられたリーダ支持ブラケットの側面
図の図3(a)と、図3(a)のA矢視図の図3(b)
と、図3(a)のB−B線断面図の図3(c)と、その
リーダの折り畳み説明図の図4(a)と、図4(a)の
C矢視図の図4(b)と、その張力付与・周長保持装置
の構成説明図の図5と、その運搬姿勢説明図の図6とを
参照しながら説明する。
【0017】先ず、本発明の実施の形態に係る地盤改良
機の概要を、図1および図2を参照しながら説明する
と、符号1は作業車本体であり、この作業車本体1は履
帯式の小型の走行台車2と、この走行台車2の上に旋回
自在に搭載され、運転室4を有する旋回体3と、この旋
回体3の前部にブームフットピン3aを介して起伏可能
に支持され、ボトム側が旋回体3に枢着されてなるブー
ムシリンダ6により起伏され、上側の背面にアタッチメ
ント作動シリンダ7のボトム側が枢着されてなる側面形
状がへ字状の作業腕(以下、ブームという。)5とから
構成されている。以上の説明から良く理解されるよう
に、この作業車本体1は、周知の構成になる油圧式ショ
ベルから作業腕の先端を構成するアームを取外すと共
に、バケットとを取外した構成になるものである。
【0018】そして、前記ブーム5の先端には、前記ア
タッチメント作動シリンダ7のピストンロッドの伸縮作
動により回動される地盤改良機10のリーダ11が取付
けられるリーダ支持ブラケット9がブラケット支持ピン
8を介して連結されている。なお、地盤改良機10を、
このような作業車本体1により支持するようにしたの
は、運搬姿勢における重心位置を低くすると共に、作業
車本体1の汎用性の向上を狙いとしたものである。
【0019】上記リーダ支持ブラケット9には、図2、
図3(a),(b),(c)、図4(a),(b)に示
すように、リーダ11が左右に回動し得るように、この
リーダ11に設けられた嵌合穴に嵌合され、ブーム5の
反連結側またはアタッチメント作動シリンダ7のピスト
ンロッドの反枢着側に突出するリーダ取付ピン9aが植
設されている。また、リーダ11の左右方向の一方の側
面にブラケットを介してボトム側が枢着されてなる伸縮
装置であるリーダ左右回動用シリンダ14のピストンロ
ッドの先端が枢着されるシリンダ連結アーム9bが突設
されている。従って、このリーダ支持ブラケット9にリ
ーダ取付ピン9aを介して取付けられてなるリーダ11
はリーダ左右回動用シリンダ14のピストンロッドの伸
縮作動により左右に回動することができる。
【0020】上記地盤改良機10のリーダ11には、鋼
管からなる一対のガイドレール13がリーダ11に沿っ
て設けられており、このガイドレール13によって、下
部に地盤を改良する攪拌翼18が設けられた従来と同構
成になる回転軸17を掴んで回転させる回転軸駆動装置
15が昇降台板15aを介して案内されるようになって
いる。この回転軸駆動装置15には油圧モータ15bが
取付けられており、この油圧モータ15bの回転が図示
しない減速機構を備えた動力伝達機構を介して回転軸1
7に伝達されるように構成されている。なお、この回転
軸駆動装置15には回転軸17を掴持すると共に、掴持
状態を開放する回転軸掴持機構が内設されており、周知
の構成になるものである。
【0021】上記リーダ11は、図4(a),(b)に
示すように、前記リーダ支持ブラケット9によって作業
車本体1の前後方向に回動可能に支持され、横側面にピ
ン穴を有する固定先ブラケット11a′が突設されてな
る基端リーダ11aと、この基端リーダ11aの先端の
側部に設けたヒンジピン12を介して連結されて側方に
折り畳まれ、ピン穴を有する固定用ブラケット11b′
が先端付近の側面に突設されてなる先端リーダ11bと
から構成されている。つまり、この先端リーダ11bが
折り畳まれたときには、固定先ブラケット11a′と固
定用ブラケット11b′とのピン穴に図示しない固定用
ピンが共通しされることによって、図4(a)において
想像線で示すように、基端リーダ11aと略平行な状態
で固定されるように構成されている。
【0022】これら基端リーダ11aと先端リーダ11
bとは、ヒンジピン12と反対側の基端リーダ11aの
先端部と先端リーダ11bの基端部とが着脱自在な固定
手段で固定されることにより真直状に保持されるように
構成されている。さらに、この基端リーダ11aの基端
部には、上記回転軸17を昇降可能に支えて、振れを防
止する着脱自在な回転軸ガイド16が取付けられてい
る。勿論、一対のガイドレール13もリーダ11の折り
畳み対応位置で2分されていて、基端ガイドレール13
aと先端ガイドレール13bとからなっている。
【0023】ところで、上記リーダ11を折り畳み自在
な構成にしたのは、運搬時におけるリーダの長さ制限を
回避することができ、しかも回転軸17を掴み変えるま
でもなくより深く地盤を改良することができるからであ
る。また、リーダ11の先端リーダ11bを折り畳むと
共に真直状にするときは、リーダ11を水平状態にして
折り畳めば先端リーダ11bを支える必要がないので、
多大の労力を要するまでもなく容易に折り畳んだり真直
状にすることができるからである。
【0024】上記回転軸駆動装置15は、図4(a),
(b)に示すように、長円環が連ねられてなる無端状の
後述するチェーン25の上下復動動作により昇降される
ように構成されている。このチェーン25は、リーダ1
1の前側と後側との側面に平行になるように、リーダ1
1の頂部に設けられたチェーン上部案内輪20,21
と、下端部の前側側面に設けられたチェーン下部ガイド
輪22と、下端部に設けられ、減速機付油圧モータ24
で駆動されるチェーン駆動輪23とに掛装されている。
【0025】そして、このチェーン25の下向きの一端
は、回転軸駆動装置15の昇降台板15aに連結される
と共に、このチェーン25の上向きの他端は、同じく昇
降台板15aの下側に突設されたロッド連結ブラケット
15cにピン連結された後述する構成になる張力付与・
周長保持装置30に連結された周知のターンバックル2
6に連結されている。なお、このターンバックル26
は、地盤改良工事におけるチェーン25の張力調整、な
らびに長期可動に起因するチェーンの伸び吸収のために
使用されるものである。
【0026】上記張力付与・周長保持装置30は、図5
に示すように、一端側がターンバックル26に連結され
てなる筒状のばね支持体31と、このばね支持体31の
内側に配設される圧縮コイルばね33と、この圧縮コイ
ルばね33によりばね支持体31のターンバックル26
の連結方向にばね受座金35を介して付勢され、ばね支
持体31の回転軸駆動装置15側に固着されたロッド支
持フランジ32のボス32aに摺動自在に嵌挿されると
共に、先端が回転軸駆動装置16に突設されたロッド連
結ブラケット15cに連結されてなるロッド34と、こ
のロッド34と上記ボス32aとに設けられたロック穴
に、このロッド34と直交する向きに挿脱自在に嵌挿さ
れるロックピン36とから構成されている。なお、この
張力付与・周長保持装置30は、これとは逆に、ばね支
持体31がロッド連結ブラケット15cに、ロッド34
の先端がターンバックル26にそれぞれ連結しても良
い。
【0027】ところで、ロックピン36は、地盤改良工
事を行う場合、つまりリーダ11が真直状である場合に
はロック穴に嵌挿されており、そして先端リーダ11b
を折り畳む場合にはロック穴から抜取られるものであ
る。また、上記リーダ11の基端リーダ11aの先端の
前後側面であって、かつ先端リーダ11bの連結部付近
には、図4(a),(b)に示すように、先端リーダ1
1bが折り畳まれたときに、折り曲げられたチェーン2
5が弛まないように支えるロッド状のチェーン支持部材
27,28が突設されている。
【0028】リーダ11の先端リーダ11bを折り畳む
ときに、上記張力付与・周長保持装置30のロック穴に
嵌挿されているロックピン36を抜取る。すると、先端
リーダ11bの折り畳みに起因するチェーン支持部材2
7,28とチェーン上部案内輪20,21との間のチェ
ーン25の長さ変化が圧縮コイルばね33の伸縮により
吸収されると共に、この圧縮コイルばね33の伸長力に
よりチェーン25に常に張力が付与されるので、先端リ
ーダ11bが折り畳まれてもこのチェーン25が弛んだ
りするようなことがなく張った状態で維持され、チェー
ン上・下部案内輪20,21、チェーン下部案内輪22
およびチェーン駆動輪23から外れるようなことがな
い。
【0029】以下、上記実施の形態に係る地盤改良機1
0の作用態様を説明すると、従来の地盤改良機と同様
に、回転軸駆動装置15の作動により回転軸17を回転
させ、この回転軸17の下端に設けられている図示しな
い改良材噴射ノズルから地盤改良材を噴射させながら回
転軸17を下降させると、攪拌翼18により攪拌されつ
づける攪拌土中に地盤改良材が混入されて混合される。
そして、攪拌翼18が所定の深さ、つまり高強度の支持
地盤に到達すると回転を継続しながら回転軸17が上昇
されて地盤中から抜かれると、下端が上記支持地盤に支
えられた改良柱体が形成され、建設現場における一か所
の一連の地盤改良工事が終了する。
【0030】ところで、この実施の形態に係る地盤改良
機10のリーダ11は折り畳み自在であるため、トレー
ラ等による運搬に際してリーダ11の先端リーダ11b
をヒンジピン12を支点として側方に回動させて折り畳
むと、図4(a)に示すように、基端リーダ11aとほ
ぼ同じ長さになって短くなるので、例えリーダ11が運
搬に支障のある長さであったとしても運搬に際して支障
のない長さになる。そして、真直状のリーダ11の長さ
は従来よりも長く、より長い回転軸17を昇降させるこ
とができ、回転軸駆動装置15により回転軸17を掴み
変えるまでもなくより深い位置まで地盤を改良すること
ができるので、従来のように、掴み変えのために回転軸
17の回転を一端停止した上で回転軸駆動装置17を昇
降させる必要がなく、また地盤改良材の供給を停止する
必要がない。
【0031】そのため、地盤改良工事の施工時間が短縮
されるのに加えて、煩わしい作業が不要になる。また、
運搬するときには、図6に示すように、作業車本体1の
ブーム5を前方に倒し、先端リーダ11bが折り畳まれ
てなるリーダ11を水平にして、この作業車本体1の前
方下方位置に格納することにより運搬姿勢時の重心位置
を低くすることができる。勿論、先端リーダ11bを折
り畳むときは、回転軸17を取り外す必要があるが、こ
の回転軸17の着脱工事は1建設現場につき1回で良い
ため、地盤改良工事の施工時間に対する影響は少ない。
【0032】また、本発明の実施の形態に係る地盤改良
機10のリーダ11は、上記のとおり、アームとバケッ
トとを取外した油圧式ショベルのブーム5の先端のリー
ダ支持ブラケット9に支持されているから、リーダ支持
ブラケット9を取外したブーム5の先端にアームとバケ
ットとを取付ければ、通常の油圧式ショベルとして土砂
等の掘削作業に活用することができるので、従来例に係
る専用車両に比較して汎用性が優れている。
【0033】さらに、本発明の実施の形態に係る地盤改
良機10は、アタッチメント作動シリンダ7のピストン
ロッドの伸縮によりリーダ11をチルトさせることがで
き、またリーダ左右回動用シリンダ14のピストンロッ
ドの伸縮により、図2に示すように、リーダ取付ピン9
aを支点としてリーダ11を左右に回動させることがで
きるので、リーダをチルトさせることだけができる従来
例に比較して使い勝手が優れており、リーダを左右にも
傾かせたいという地盤改良機に対するニーズに容易に対
応することができる。
【0034】なお、以上では、回転軸を回転させると共
に昇降させる回転軸駆動装置がガイドレールにより案内
されて昇降する場合を例として説明したが、回転軸を回
転させる回転機能を回転軸ガイドに付加すると共に、回
転軸を掴んで昇降させる回転軸掴持装置がガイドレール
に案内されて昇降する構成になる地盤改良機に対しても
本発明の技術的思想を適用することができ、また回転軸
の下端部に地盤を掘削する鋼管とこの鋼管内において回
転するドリルとからなる掘削具を有する地盤掘削機に対
しても本発明の技術的思想を適用することができるの
で、上記実施の形態によって本発明の基礎工事機械の範
囲が限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1乃
至5に係る基礎工事機械によれば、リーダが、履帯式の
走行台車の上に旋回自在な旋回体が搭載され、この旋回
体により作業腕が起伏自在に支持されてなる車両の前記
作業腕の先端に水平なブラケット支持ピンを介して回動
自在に支持されたリーダ支持ブラケットに取付けられて
いるので、ブームを倒し、リーダを水平にして車両の前
方で格納することにより運搬姿勢時の重心位置を低くす
ることができ、また作業腕にアームとバケットとを取付
ければ、通常の油圧式ショベルとして土砂等の掘削作業
に活用することができるので、従来例に係る専用機に比
較して汎用性が優れている。
【0036】また、本発明の請求項2に係る基礎工事機
械によれば、上記請求項1に係る基礎工事機械の効果に
加えて、伸縮装置の伸縮作動によりリーダをリーダ取付
ピンを支点として左右に傾かせることができるので、リ
ーダをチルトさせることだけができる従来例に比較して
使い勝手が優れており、リーダを左右にも傾かせたいと
いう地盤改良機に対するニーズに容易に対応することが
できる。
【0037】さらに、本発明の請求項3に係る基礎工事
機械によれば、リーダを折り畳むことができるので、上
記請求項2に係る基礎工事機械の効果に加えて、リーダ
が運搬に支障のある長さであっても運搬に際してリーダ
を折り畳むことにより運搬時におけるリーダの長さに係
る支障を回避することができる。そして、真直状のリー
ダの長さが長くより長い回転軸を昇降させることがで
き、回転軸を掴み変えるまでもなくより深い位置まで地
盤を改良することができるので、従来のように、掴み変
えのために回転軸の回転を一端停止した上で回転軸駆動
装置を昇降させる必要がなく、また地盤改良材の供給を
停止する必要がない。そのため、地盤改良工事の施工時
間が短縮されるのみならず、煩わしい作業が不要になる
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る地盤改良機の側面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る地盤改良機の正面図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係り、図3(a)はリー
ダが取付けられたリーダ支持ブラケットの側面図であ
り、図3(b)は図3(a)のA矢視図であり、また図
3(c)は図3(a)のB−B線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係り、図4(a)はリー
ダの折り畳み説明図であり、また図4(b)は図4
(a)のC矢視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係り、駆動装置昇降装置
の構成説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係り、運搬姿勢説明図で
ある。
【図7】従来例に係る地盤改良機の側面構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1…作業車本体,2…走行台車,3…旋回体,3a…ブ
ームフットピン,4…運転室,5…ブーム,6…ブーム
シリンダ,7…アタッチメント作動シリンダ,8…ブラ
ケット支持ピン,9…リーダ支持ブラケット,9a…リ
ーダ取付ピン,9b…シリンダ連結アーム 10…地盤改良機,11…リーダ,11a…基端リー
ダ,11a′…固定先ブラケット,11b…先端リー
ダ,11b′…固定用ブラケット,12…ヒンジピン,
13…ガイドレール,13a…基端ガイドレール,13
b…先端ガイドレール,14…リーダ左右回転用シリン
ダ,15…回転軸駆動装置,15a…昇降台板,15b
…油圧モータ,15c…ロッド連結ブラケット,16…
回転軸ガイド,17…回転軸,18…攪拌翼 20…チェーン上部案内輪,21…チェーン上部案内
輪,22…チェーン下部案内輪,23…チェーン駆動
輪,24…減速機付油圧モータ,25…チェーン,26
…ターンバックル,27,28…チェーン支持部材 30…張力付与・周長保持装置,31…ばね支持体,3
2…ロッド支持フランジ,32a…ボス,33…圧縮コ
イルばね,34…ロッド,35…ばね受座金,36…ロ
ックピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に地盤を構成する土砂等を攪拌す
    る攪拌翼、または地盤を掘削する掘削具が装着される回
    転軸を回転させ、かつ昇降させる回転軸駆動装置を昇降
    自在に支持するリーダを備えてなる基礎工事機械におい
    て、前記リーダが、走行台車の上に旋回体が旋回自在に
    搭載され、この旋回体により作業腕が起伏自在に支持さ
    れてなる作業車本体の前記作業腕の先端に、水平なブラ
    ケット支持ピンを介して回動自在に連結されたリーダ支
    持ブラケットに取付けられてなることを特徴とする基礎
    工事機械。
  2. 【請求項2】 前記回転軸駆動装置を昇降自在に支持す
    るリーダが、前記リーダ支持ブラケットにより、このリ
    ーダと直交するリーダ取付ピンを介して左右方向に回動
    可能に支持されると共に、一端側がリーダ支持ブラケッ
    トに枢着された伸縮装置の他端側がリーダに枢着されて
    なることを特徴とする請求項1に記載の基礎工事機械。
  3. 【請求項3】 前記回転軸駆動装置を昇降自在に支持す
    るリーダが、前記リーダ支持ブラケットにより回動可能
    に支持されてなる基端リーダと、この基端リーダの先端
    の側部に設けたヒンジピンを介して連結され、側方に折
    り畳み得る先端リーダとからなることを特徴とする請求
    項2に記載の基礎工事機械。
  4. 【請求項4】 前記回転軸駆動装置が、前記リーダの上
    端に設けられたチェーン上部案内輪と、下端に設けられ
    たチェーン駆動輪とに掛装された長円環が連ねられてな
    る無端状のチェーンに取付けられ、このチェーンに、こ
    のチェーンに張力を付与し、かつこのチェーンの周長を
    一定に保持する張力付与・周長保持装置が介装されると
    共に、前記リーダの基端リーダ側に、先端リーダが折り
    畳まれたときに、チェーンを支えるチェーン支持部材が
    突設されてなることを特徴とする請求項3に記載の基礎
    工事機械。
  5. 【請求項5】 前記張力付与・周長保持装置が、一端側
    がチェーン側または回転軸駆動装置側に連結されるばね
    支持体と、このばね支持体の内側に配設されるコイルば
    ねと、このコイルばねによりばね支持体のチェーン側ま
    たは回転軸駆動装置側との連結方向に付勢され、先端が
    回転軸駆動装置側またはチェーン側に連結されると共
    に、前記ばね支持体に自在にロックされ、かつロックが
    解除されるロッドとからなることを特徴とする請求項4
    に記載の基礎工事機械。
JP11917398A 1998-04-28 1998-04-28 基礎工事機械 Withdrawn JPH11310916A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11917398A JPH11310916A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 基礎工事機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11917398A JPH11310916A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 基礎工事機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11310916A true JPH11310916A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14754727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11917398A Withdrawn JPH11310916A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 基礎工事機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11310916A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003143A (zh) * 2010-11-05 2011-04-06 曹中一 集成驱动的多方位液压凿岩钻机
CN102767338A (zh) * 2012-08-08 2012-11-07 阿特拉斯科普柯(南京)建筑矿山设备有限公司 一种用于塔架自动折叠的装置
CN103821459A (zh) * 2014-02-28 2014-05-28 洛阳东方金属结构有限公司 一种旋挖钻机
CN104196462A (zh) * 2014-08-27 2014-12-10 桂林市华力重工机械有限责任公司 一种转盘式偏摆钻臂结构
CN105804665A (zh) * 2016-05-13 2016-07-27 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种高速液压钻机的直动臂总成
CN105863498A (zh) * 2016-04-11 2016-08-17 湖南恒至凿岩科技股份有限公司 一种便携式液压凿岩机
CN105909170A (zh) * 2016-05-13 2016-08-31 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种带单发动机的高速液压钻机
CN106014203A (zh) * 2016-05-13 2016-10-12 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种带双发动机的高速液压钻机

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003143A (zh) * 2010-11-05 2011-04-06 曹中一 集成驱动的多方位液压凿岩钻机
CN102767338A (zh) * 2012-08-08 2012-11-07 阿特拉斯科普柯(南京)建筑矿山设备有限公司 一种用于塔架自动折叠的装置
CN102767338B (zh) * 2012-08-08 2015-10-14 阿特拉斯科普柯(南京)建筑矿山设备有限公司 一种用于塔架自动折叠的装置
CN103821459A (zh) * 2014-02-28 2014-05-28 洛阳东方金属结构有限公司 一种旋挖钻机
CN104196462A (zh) * 2014-08-27 2014-12-10 桂林市华力重工机械有限责任公司 一种转盘式偏摆钻臂结构
CN105863498A (zh) * 2016-04-11 2016-08-17 湖南恒至凿岩科技股份有限公司 一种便携式液压凿岩机
CN105863498B (zh) * 2016-04-11 2018-04-03 湖南文理学院 一种便携式液压凿岩机
CN105804665A (zh) * 2016-05-13 2016-07-27 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种高速液压钻机的直动臂总成
CN105909170A (zh) * 2016-05-13 2016-08-31 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种带单发动机的高速液压钻机
CN106014203A (zh) * 2016-05-13 2016-10-12 重庆勤牛工程机械有限责任公司 一种带双发动机的高速液压钻机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11310916A (ja) 基礎工事機械
CN107386349A (zh) 带有非线性挖掘组件的绳铲
US1507776A (en) Earth-boring machine
US4908967A (en) Heavy duty rock trencher
JP3615892B2 (ja) 掘削機の排土装置
JP2004183312A (ja) 杭打ち装置
TWI740251B (zh) 低頂空挖掘機及其組裝工法
JPH0635399U (ja) 多機能トンネル施工装置
JP3637173B2 (ja) 掘削機の昇降装置
JPH11222071A (ja) 多機能作業機
JPH0830396B2 (ja) 油圧式ショベル系掘削機用削孔装置
JP3844166B2 (ja) 法面さく孔機及び法面さく孔方法
JP4230396B2 (ja) 回転圧入装置と走行式作業機との連結装置およびその使用方法
JP3109482U (ja) 地盤改良機の共回り防止装置
JP2002081065A (ja) チュービング装置の回転反力取り装置
JP2922102B2 (ja) 法面の削孔装置
JP2537406Y2 (ja) ウインチ付ミニショベル
JPH0434206Y2 (ja)
JPH10252090A (ja) 斜面掘削機と支持機と斜面掘削装置
JPH0619624Y2 (ja) 軟弱地盤改良機
JPS58531A (ja) パワ−シヨベル
JPH10306675A (ja) 土木・建設機械のリーダアタッチメント
JP4236609B2 (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JPH10121461A (ja) 底盤改良工法およびそれに使用される底盤改良機
JPH09217349A (ja) 作業機のリーダ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040420

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705