JP2002114472A - 乗客コンベア及び駆動装置 - Google Patents

乗客コンベア及び駆動装置

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JP2002114472A
JP2002114472A JP2000305151A JP2000305151A JP2002114472A JP 2002114472 A JP2002114472 A JP 2002114472A JP 2000305151 A JP2000305151 A JP 2000305151A JP 2000305151 A JP2000305151 A JP 2000305151A JP 2002114472 A JP2002114472 A JP 2002114472A
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driven
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drive
driving
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Eiichiro Tanaka
英一郎 田中
Kosaku Ono
耕作 大野
Ritsu Teramoto
律 寺本
Hitoshi Isoya
仁 礒谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/02Driving gear
    • B66B23/026Driving gear with a drive or carrying sprocket wheel located at end portions

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗客コンベアおよび駆動装置において、正逆運
転可能で使い勝手に優れ、正逆運転の何れでもチェーン
の速度変動を抑制して低振動、低騒音化を図ること。 【解決手段】駆動チェーン5が巻掛けられた駆動スプロ
ケット3と従動スプロケット4の外径をほぼ等しくする
共に、正逆回転可能とし、従動スプロケット4を主スプ
ロケット6と同じ歯数の多角形状にして主スプロケット
6の歯溝の位置に従動スプロケット4の歯がくるように
し、主スプロケット4の巻始め角及び巻終り角と従動ス
プロケット4の巻終り角及び巻始め角とをそれぞれ等し
くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗客コンベア及び
駆動装置に係り、特にエスカレータや動く歩道等の乗客
コンベア及びチェーンが巻掛けられた主スプロケットを
駆動する駆動機構を有する駆動装置に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にチェーンを用いた駆動系は、エス
カレータ装置や動く歩道等といった比較的負荷の大きな
装置に用いられている。このチェーンを用いた駆動系
は、1対のスプロケットにチェーンが巻掛けられ、一方
のスプロケットより動力を入力し、チェーンを駆動する
ようになっている。
【0003】その一例を図7を用いて説明する。図7の
チェーンを用いた駆動系では、歯数6のスプロケットを
用い、チェーンの1ピッチの長さを29とし、スプロケ
ットの回転中心を35としたときの、スプロケットとチ
ェーンの噛み合い点は図7に示すように噛み合い点32
から33のように移動する。チェーン駆動系の特徴とし
て、スプロケットの位相によってチェーン引張り方向3
4に対する半径が最大の30から最小の31のように変
化する。そのため、スプロケットの回転速度が一定であ
ってもチェーンは速度変動を起こす。
【0004】即ち、チェーンとスプロケットとの噛み合
い点が28の位置に来たときのチェーン速度をV0
し、この位置を基準としてスプロケットの角度をθ、ス
プロケットの歯数をzとすると、チェーン速度Vは、次
の(1)式で表わすことができる。
【0005】 V= V0×cosθ(−π/z≦θ≦π/z) (1) このとき、チェーン速度はθ=0で最大値V0、θ=±
π/zで最小値Vmin=V0×cos(π/z)となる。こ
れらの差分V0−Vminが速度変動となり、装置の振動、
騒音および乗り心地等に影響を及ぼす。
【0006】そこで、従来の乗客コンベアとして、特開
平3−297792号公報に示されているように、複数
の踏板を連結した無端状の踏板チェーンと、この踏板チ
ェーンを夫々に巻掛けた主スプロケット及び副スプロケ
ットと、前記主スプロケットを駆動する駆動機械と、前
記踏板と同期的に移動する移動手摺と、これらを支持す
る枠体とを備え、主スプロケットと同軸上に主スプロケ
ットと同一歯数の従動スプロケットを固設し、かつこの
従動スプロケットと駆動機械に連結された駆動スプロケ
ットとに駆動チェーンを巻掛けると共に、主スプロケッ
トの歯への主チェーンの巻始め角と従動スプロケットの
歯からの従動チェーンの巻終り角とを一致させたものが
提案されている。そして、この従来技術には、当該公報
第1図に関して従動スプロケットより駆動スプロケット
が大径の例が説明され、当該公報第8図に関して従動ス
プロケットより駆動スプロケットが小径の例が説明され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術の乗客コンベアにおいては、乗客コンベアを逆
転運転して用いることについては配慮されていないもの
である。即ち、従来技術の乗客コンベアは、主スプロケ
ットの歯への主チェーンの巻始め角と従動スプロケット
の歯からの従動チェーンの巻終り角とを一致させること
により駆動されるチェーンの走行速度に脈動を与えない
ようにしようとするものであるが、この条件のみでは逆
転運転する場合に同様の効果が得られないものである。
従って、この従来の乗客コンベアでは正逆運転して使い
勝手よいものとすることについて配慮されていなかっ
た。
【0008】また、当該公報第1図に関する従動スプロ
ケットが駆動スプロケットより大径の例では、主スプロ
ケットを小径にして小型化を図ろうとした場合に、従動
スプロケットに巻掛けられる駆動チェーンのピッチが必
然的に大きくなり、この駆動チェーンを等速運動させる
ためには、駆動スプロケットを極めて大きなものとしな
ければならなかった。また、この例によると増速してし
まうので、当該公報第8図に関する例のように、従動ス
プロケットより駆動スプロケットを小径にすることが考
えられているが、逆転運転で主スプロケットの歯への主
チェーンの巻終り角と従動スプロケットの歯からの従動
チェーンの巻始め角とを一致させることができなくな
り、逆転運転が不可能となると共に、駆動スプロケット
において多角形挙動が発生して振動、騒音が大きなもの
となってしまうという問題があった。
【0009】本発明の目的は、正逆運転可能で使い勝手
に優れ、正逆運転の何れでもチェーンの速度変動を抑制
できて低振動、低騒音化を図ることのできる乗客コンベ
アおよび駆動装置を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、乗客等を載せて移動する複数
の踏み台と、前記踏み台に沿って配置された手すり用レ
ールと、前記複数の踏み台を連結した無端状の踏み台チ
ェーンと、前記踏み台チェーンをそれぞれに巻掛けた主
スプロケット及び副スプロケットと、前記主スプロケッ
トを駆動する駆動機構とを備えた乗客コンベアにおい
て、前記駆動機構は、駆動手段により正逆回転可能に駆
動される駆動回転体と、前記主スプロケットと同軸上に
固定された従動回転体と、前記駆動回転体と前記従動回
転体とに巻掛けられた輪状の駆動伝達部材とを有し、前
記従動回転体は、最大部を結ぶ直線が多角形状をしてい
ると共に、その外径を前記主スプロケットの歯溝の位置
と同じ位相のときに最大部になるように形成し、前記駆
動回転体の外径と前記従動回転体の外径とをほぼ等しく
し、前記主スプロケットの歯への前記踏み台チェーンの
巻始め角と前記従動回転体の最大部からの前記駆動伝達
部材の巻終り角とを等しくすると共に、前記主スプロケ
ットの歯への前記踏み台チェーンの巻終り角と前記従動
回転体の最大部からの前記駆動伝達部材の巻始め角とを
等しくしたことにある。
【0011】好ましくは、前記駆動伝達部材を駆動チェ
ーンで構成してそのピッチを前記踏み台チェーンのピッ
チより小さくし、前記従動回転体を従動スプロケットで
構成してその最大部の頂点に前記駆動チェーンと噛み合
う歯を有すると共に隣合う前記歯を直線で結んだときに
できる多角形の辺の長さを前記駆動チェーンのピッチで
割切れる値としたことにある。
【0012】また、好ましくは、前記駆動回転体として
円形プーリを用い、かつ前記従動回転体として多角形プ
ーリを用いると共に、前記駆動伝達部材としてベルトを
用いたことにある。
【0013】本発明の第2の特徴は、乗客等を載せて移
動する複数の踏み台と、前記踏み台に沿って配置された
手すり用レールと、前記複数の踏み台を連結した無端状
の踏み台チェーンと、前記踏み台チェーンをそれぞれに
巻掛けた主スプロケット及び副スプロケットと、前記主
スプロケットを駆動する駆動機構とを備えた乗客コンベ
アにおいて、前記駆動機構は、駆動手段により正逆回転
可能に駆動される駆動スプロケットと、前記主スプロケ
ットと同軸上に固定された従動スプロケットと、前記駆
動スプロケットと前記従動スプロケットとに巻掛けられ
た輪状の駆動チェーンとを有し、前記従動スプロケット
の歯と前記主スプロケットの歯溝の位置とを同じ位相に
なるように形成し、前記駆動スプロケットのピッチ円径
と前記従動スプロケットのピッチ円径とをほぼ等しくす
ると共に、前記主スプロケットの歯への前記踏み台チェ
ーンの巻始め角と前記従動回転体の最大部からの前記駆
動伝達部材の巻終り角とを等しくすると共に、前記主ス
プロケットの歯への前記踏み台チェーンの巻終り角と前
記従動回転体の最大部からの前記駆動伝達部材の巻始め
角とを等しくしたことにある。
【0014】本発明の第3の特徴は、被駆動体に連結さ
れたチェーンと、前記チェーンをそれぞれに巻掛けた主
スプロケット及び副スプロケットと、駆動手段により正
逆回転可能に駆動される駆動回転体と、前記主スプロケ
ットと同軸上に固定された従動回転体と、前記駆動回転
体と前記従動回転体とに巻掛けられた輪状の駆動伝達部
材とを備えた駆動装置において、前記従動回転体の最大
部を結ぶ直線が多角形状をしており、前記従動回転体の
外径を前記主スプロケットの歯溝の位置と同じ位相のと
きに最大になるように形成すると共に、前記駆動回転体
の外径と前記従動回転体の外径とをほぼ等しくし、前記
主スプロケットの歯への前記踏み台チェーンの巻始め角
と前記従動回転体の最大部からの前記駆動伝達部材の巻
終り角とを等しくすると共に、前記主スプロケットの歯
への前記踏み台チェーンの巻終り角と前記従動回転体の
最大部からの前記駆動伝達部材の巻始め角とを等しくし
たことにある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する構成を省略すると共に、重複す
る説明を省略する。各実施例の図における同一符号は同
一物又は相当物を示す。
【0016】まず、本発明の第1実施例を図1から図3
を用いて説明する。図1は本発明の第1実施例のエスカ
レータ装置を示す斜視図、図2は図1のエスカレータ装
置に用いる駆動装置の斜視図、図3は図2の駆動装置の
側面拡大図である。本実施例は乗客コンベアの一例であ
るエスカレータ装置に適用した例である。
【0017】エスカレータ装置の全体構成を図1から図
3を参照しながら説明する。エスカレータ装置は、乗客
等を載せて移動する複数の踏み台26、踏み台26の両
側に沿って配置された手すり用レール27、及び踏み台
26を駆動する駆動装置20等より構成されている。複
数の踏み台26は、踏み台チェーン7に連結されて無端
状に形成されている。手すり用レール27は踏み台26
と同期して移動するように無端状に形成されている。
【0018】駆動装置20は、踏み台チェーン7、主ス
プロケット6、副スプロケット(図示せず)、及び主ス
プロケット6を駆動する駆動機構21等より構成されて
いる。踏み台チェーン7は、被駆動体である踏み台26
を移動させるためのものであり、無端状に形成されて主
スプロケット6及び副スプロケットに巻掛けられている
と共に、踏み台26の両側面に連結された一対で構成さ
れている。主スプロケット6は踏み台チェーン7を駆動
する側のスプロケットであり、副スプロケットは踏み台
チェーン7により従動される側のスプロケットである。
この主スプロケット6は、エスカレータ装置を小型化す
るために外径をできるだけ小さいものを用いており、強
度やその他の理由により踏み台チェーン7のピッチを小
さくすることが困難であるために、外径を小さくしたこ
とにより歯数が少なくなり、歯の先端を結ぶ直線が長い
多角形(この例では6角形)のスプロケットとなってい
る。
【0019】駆動機構21は、原動機17、減速機1
8、駆動回転軸1、駆動スプロケット3、従動スプロケ
ット4、及び従動回転軸2等より構成され、正逆回転さ
れるようになっている。原動機17は、モータ等で構成
され、図示しない制御装置により正逆回転可能に制御さ
れ、エスカレータ装置の駆動源となるものである。減速
機18は、歯車を組合せて構成され、入力された回転を
減速して出力するものであり、原動機17を入力側と
し、駆動回転軸1を出力側としている。
【0020】駆動回転体を構成する駆動スプロケット3
は、減速機18の出力軸である駆動回転軸1に固定され
ると共に、駆動チェーン5が巻掛けられており、駆動回
転軸1の回転方向に回転されて駆動チェーン5を回転駆
動する。駆動伝達部材を構成する駆動チェーン5は、無
端状に形成され、一側が駆動スプロケット3に巻掛けら
れると共に、他側が従動スプロケット4に巻掛けられて
おり、駆動スプロケット3の回転に伴って回転されて従
動スプロケット4を回転駆動する。従動回転体を構成す
る従動スプロケット4は、主スプロケット6の従動回転
軸2に固定されて主スプロケット6と同軸で回転し、駆
動チェーン5の回転に伴って回転される駆動力により主
スプロケット6を回転駆動する。また、従動スプロケッ
ト4は、主スプロケット6と同じ多角形(この例では6
角形)をしており、その最大部に歯4a(図3参照)が
形成されており、この歯4aに駆動チェーン5が巻掛け
られて駆動される。
【0021】駆動スプロケット3と従動スプロケット4
は、その外径がほぼ等しく形成され、ピッチ円径がほぼ
等しくなるように形成されている。そして、駆動スプロ
ケット3は、従動スプロケット4の歯数より多く設けら
れており、この例では従動スプロケット4の歯数の3倍
の歯数を有している。また、従動スプロケット4の多角
形の辺の長さは駆動チェーン5のピッチの正数倍(この
例では3倍)となっている。これにより、駆動チェーン
5は、駆動スプロケット3の歯には全ピッチで噛み合う
ようになっているが、従動スプロケット4の歯4aには
3ピッチで噛み合うようになっている。そして、従動ス
プロケット4の外径は主スプロケット6の外径より小さ
く設定されている。更には、主スプロケット6の歯への
踏み台チェーン7の巻始め角と従動スプロケット4の歯
4aからの駆動チェーン5の巻終り角とを等しくすると
共に、主スプロケット6の歯への踏み台チェーン7の巻
終り角と従動スプロケット4の最大部からの駆動チェー
ン5の巻始め角とを等しく形成している。
【0022】図2及び図3を参照しながら駆動装置20
の動作を説明する。原動機17及び減速機18よりなる
駆動手段によって駆動回転軸1を回転速度ω1=一定で
回転する。この駆動回転軸1を一定で回転することは、
駆動手段の原動機17の制御を回転を変化するものと比
較して簡単で安価なものとするためである。駆動回転軸
1を回転速度ω1=一定で回転したとき、駆動回転軸1
に同軸に固定されている駆動スプロケット3は、伝達部
材である駆動チェーン5を速度V1≒一定で駆動する。
駆動スプロケット3は、歯数が多いほど駆動チェーン5
に発生する速度変動が減る。このため、駆動スプロケッ
ト3は、従動スプロケット4の歯数より多い歯数を有し
ている。駆動チェーン5も同様の理由により、踏み台チ
ェーン7のピッチより小さいピッチのものを使用する
と、伝達部材である駆動チェーン5に発生する速度変動
が減る。
【0023】従動スプロケット4は、前述したように、
最大部を頂点として直線で結ぶと多角形状となり、多角
形の頂点部に駆動チェーン5と噛み合う歯4aを設けて
いる。この歯4aが駆動チェーン5と噛み合って従動ス
プロケット4が駆動される。従動スプロケット4の多角
形の角数は歯溝の数で決定される。ここで、従動スプロ
ケット4と踏み台スプロケット6との位置関係を図3に
示す。従動スプロケット4の外径8は、踏み台スプロケ
ット6の歯溝9の部位にあたる位相では最大となるよう
に構成されている。また、隣り合う最大部の間の距離、
すなわち多角形の辺の長さは駆動チェーン5のピッチで
割り切れる値となっている。
【0024】従動スプロケット4は、従動回転軸2を中
心として従動回転軸2に固定されており、従動回転軸2
をω2∝V1/cosθと不等速に回転させ、−π/z≦θ
≦π/zの範囲で繰り返す。従動回転軸2に固定されて
いる踏み台スプロケット6は回転速度ω2で回転し、踏
み台スプロケット6は、踏み台チェーン7を速度V2
ω2×cosθ、すなわちV2∝V1≒一定で駆動し、これに
より踏み台チェーン7の速度変動が抑制され、駆動装置
として低振動で、低騒音なものとすることができる。こ
れにより、エスカレータ装置として、主スプロケット6
の外径を小さくして小型化しても低振動で、低騒音なも
のとすることができ、乗り心地の優れたものとすること
ができる。
【0025】また、原動機17及び減速機18よりなる
駆動手段によって駆動回転軸1を逆回転してその回転速
度ω1=一定で回転したときにも、本実施例において
は、上述した構成としたことにより、正回転したときも
同様に動作するものであり、駆動装置として正逆運転の
何れにおいても、低振動で、低騒音なものとすることが
できる。これにより、本実施例では極めて使い勝手の良
いものとすることができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第2実施例のエスカレータ装
置に用いる駆動装置の側面図である。
【0027】本実施例は、多角形状の従動スプロケット
4の最大外径間の直線部にも歯4aを設けた点にて、第
1実施例と相違するものであり、その他の点については
第1実施例と基本的には同一である。このように、従動
スプロケット4の直線部にも歯4aを設けることによ
り、1歯当たりにかかる負荷が軽減され、従動スプロケ
ット4の寿命を長くすることができるものである。この
場合でも、本発明の作用効果は得られる。
【0028】次に、本発明の第3実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第3実施例のエスカレータ装
置に用いる駆動装置の側面図である。
【0029】本実施例は、駆動スプロケット3を円形駆
動プーリ11とし、従動スプロケット4を多角形従動プ
ーリ13とし、駆動チェーン5をベルト12とした点に
て、第1実施例と相違するものであり、その他の点につ
いては第1実施例と基本的には同一である。ここで、ベ
ルト12の伸び縮みがなく、円形駆動プーリ11が等速
回転をする場合、ベルト12の速度は一定となり、踏み
台チェーン7の速度変動は最小限に押さえられる。な
お、伝達部材にチェーンを用いた場合、可能な限りピッ
チの小さいものを用いたとしてもわずかながらも伝達部
材に速度変動が生じてしまうので、理論上は伝達部材に
はチェーンよりもベルトを用いる方が本発明の作用効果
は大きいが、負荷の大きい場合、ベルト駆動ではすべり
が生じ、十分に動力を伝達できない可能性があるため、
軽負荷の場合に対してベルトを用いることが有効であ
る。
【0030】次に、本発明の第4実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第4実施例のエスカレータ装
置に用いる駆動装置の側面図である。
【0031】本実施例は、円形駆動プーリ11を円形歯
付プーリ14とし、多角形従動プーリ13を多角形歯付
従動プーリ16とし、ベルト12を歯付タイミングベル
ト15とした点にて、第3実施例と相違するものであ
り、その他の点については第3実施例と基本的には同一
である。円形歯付プーリ14により歯付タイミングベル
ト15を駆動し、多角形歯付従動プーリ16に伝達す
る。伝達部材として歯付タイミングベルト15を用いた
場合、伝達部材の速度変動も最小限に押さえられ、ま
た、歯付タイミングベルト15が歯を飛び越えるまです
べりが生じることもなく確実に動力を伝達することが可
能である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、正逆運転可能で使い勝
手に優れ、正逆運転の何れでもチェーンの速度変動を抑
制できて低振動、低騒音化を図ることのできる乗客コン
ベアおよび駆動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のエスカレータ装置を示す
斜視図である。
【図2】図1のエスカレータ装置に用いる駆動装置の斜
視図である。
【図3】図2の駆動装置の側面拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例のエスカレータ装置に用い
る駆動装置の側面図である。
【図5】本発明の第3実施例のエスカレータ装置に用い
る駆動装置の側面図である。
【図6】本発明の第4実施例のエスカレータ装置に用い
る駆動装置の側面図である。
【図7】従来のエスカレータ装置における駆動装置に用
いるチェーンとスプロケットの噛み合い部における速度
変動の説明図である。
【符号の説明】
1…駆動回転軸、2…従動回転軸、3…駆動スプロケッ
ト(駆動回転体)、4…従動スプロケット(従動回転
体)、4a…歯、5…駆動チェーン(駆動伝達部材)、
6…主スプロケット、7…踏み台チェーン、8…従動ス
プロケット4の外径、9…踏み台スプロケット6の歯
溝、11…円形駆動プーリ、12…ベルト、13…多角
形従動プーリ、14…円形歯付駆動プーリ、15…歯付
タイミングベルト、16…多角形歯付従動プーリ、17
…原動機、18…減速機、20…駆動装置、21…駆動
機構、26…踏み台、27…手すり用レール、28…θ
=0のときのチェーンとスプロケットとの噛み合い点、
29…チェーンの1ピッチ、30…θ=0のときのスプ
ロケットの半径、31…θ=π/zのときのスプロケッ
トの半径、32…θ=0のときのチェーンとスプロケッ
トとの噛み合い点の位置、33…θ=π/zのときのチ
ェーンとスプロケットとの噛み合い点の位置、34…チ
ェーンの引張り方向、35…回転中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 律 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 礒谷 仁 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3F321 AA08 CA14 CA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗客等を載せて移動する複数の踏み台と、
    前記踏み台に沿って配置された手すり用レールと、前記
    複数の踏み台を連結した無端状の踏み台チェーンと、前
    記踏み台チェーンをそれぞれに巻掛けた主スプロケット
    及び副スプロケットと、前記主スプロケットを駆動する
    駆動機構とを備えており、前記駆動機構は、駆動手段に
    より正逆回転可能に駆動される駆動回転体と、前記主ス
    プロケットと同軸上に固定された従動回転体と、前記駆
    動回転体と前記従動回転体とに巻掛けられた輪状の駆動
    伝達部材とを有し、前記従動回転体は、最大部を結ぶ直
    線が多角形状をしていると共に、その外径を前記主スプ
    ロケットの歯溝の位置と同じ位相のときに最大部になる
    ように形成し、前記駆動回転体の外径と前記従動回転体
    の外径とをほぼ等しくし、前記主スプロケットの歯への
    前記踏み台チェーンの巻始め角と前記従動回転体の最大
    部からの前記駆動伝達部材の巻終り角とを等しくすると
    共に、前記主スプロケットの歯への前記踏み台チェーン
    の巻終り角と前記従動回転体の最大部からの前記駆動伝
    達部材の巻始め角とを等しくしたことを特徴とする乗客
    コンベア。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記駆動伝達部材を駆動チェーンで構成してそのピッチ
    を前記踏み台チェーンのピッチより小さくし、前記従動
    回転体を従動スプロケットで構成してその最大部の頂点
    に前記駆動チェーンと噛み合う歯を有すると共に隣合う
    前記歯を直線で結んだときにできる多角形の辺の長さを
    前記駆動チェーンのピッチで割切れる値としたことを特
    徴とする乗客コンベア。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記駆動回転体として円形プーリを用い、かつ前記従動
    回転体として多角形プーリを用いると共に、前記駆動伝
    達部材としてベルトを用いたことを特徴とする乗客コン
    ベア。
  4. 【請求項4】乗客等を載せて移動する複数の踏み台と、
    前記踏み台に沿って配置された手すり用レールと、前記
    複数の踏み台を連結した無端状の踏み台チェーンと、前
    記踏み台チェーンをそれぞれに巻掛けた主スプロケット
    及び副スプロケットと、前記主スプロケットを駆動する
    駆動機構とを備えており、前記駆動機構は、駆動手段に
    より正逆回転可能に駆動される駆動スプロケットと、前
    記主スプロケットと同軸上に固定された従動スプロケッ
    トと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットと
    に巻掛けられた輪状の駆動チェーンとを有し、前記従動
    スプロケットの歯と前記主スプロケットの歯溝の位置と
    を同じ位相になるように形成し、前記駆動スプロケット
    のピッチ円径と前記従動スプロケットのピッチ円径とを
    ほぼ等しくすると共に、前記主スプロケットの歯への前
    記踏み台チェーンの巻始め角と前記従動回転体の最大部
    からの前記駆動伝達部材の巻終り角とを等しくすると共
    に、前記主スプロケットの歯への前記踏み台チェーンの
    巻終り角と前記従動回転体の最大部からの前記駆動伝達
    部材の巻始め角とを等しくしたことを特徴とする乗客コ
    ンベア。
  5. 【請求項5】被駆動体に連結されたチェーンと、前記チ
    ェーンをそれぞれに巻掛けた主スプロケット及び副スプ
    ロケットと、駆動手段により正逆回転可能に駆動される
    駆動回転体と、前記主スプロケットと同軸上に固定され
    た従動回転体と、前記駆動回転体と前記従動回転体とに
    巻掛けられた輪状の駆動伝達部材とを備えており、前記
    従動回転体の最大部を結ぶ直線が多角形状をしており、
    前記従動回転体の外径を前記主スプロケットの歯溝の位
    置と同じ位相のときに最大部になるように形成すると共
    に、前記駆動回転体の外径と前記従動回転体の外径とを
    ほぼ等しくし、前記主スプロケットの歯への前記踏み台
    チェーンの巻始め角と前記従動回転体の最大部からの前
    記駆動伝達部材の巻終り角とを等しくすると共に、前記
    主スプロケットの歯への前記踏み台チェーンの巻終り角
    と前記従動回転体の最大部からの前記駆動伝達部材の巻
    始め角とを等しくしたことを特徴とする駆動装置。
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