JP2002111760A - デジタルダウンコンバータ - Google Patents

デジタルダウンコンバータ

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JP2002111760A
JP2002111760A JP2000287666A JP2000287666A JP2002111760A JP 2002111760 A JP2002111760 A JP 2002111760A JP 2000287666 A JP2000287666 A JP 2000287666A JP 2000287666 A JP2000287666 A JP 2000287666A JP 2002111760 A JP2002111760 A JP 2002111760A
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    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
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    • H03D7/165Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature
    • H03D7/166Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature using two or more quadrature frequency translation stages

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  • Power Engineering (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローカル発振器の消費電力を増大させること
なく、低いスプリアスレベルと高い周波数精度を得られ
るようにする。 【解決手段】 RF信号またはIF信号にて受信信号を
サンプリングして得たデジタル信号をIF入力信号とし
て、第1のローカル発振器304を用いて第2のIF信
号に変換する第1のミキサー303と、第1のミキサー
303出力の目的帯域外信号抑圧のために帯域制限を行
うデジタルフィルタ出力を入力として、第2のローカル
発振器314を用いてデジタルフィルタ出力を検波器処
理周波数に変換する第2のミキサー313とを備え、第
1のローカル発振器304の発振可能ステップを第2の
ローカル発振器314の発振可能ステップより大きい設
定とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線受信信号をR
F(無線周波数)信号またはIF(中間周波数)信号で
サンプリングしてデジタル信号処理するデジタルダウン
コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ通信受信機におけるデジタ
ル信号処理回路の周波数変換部の一例を、すなわち、デ
ジタルダウンコンバータ(DDC)を、図4を参照して
説明する。このDDCに入力する信号100は、RF帯
あるいはIF帯の変調波であって、周波数Fs1でサン
プリングされた周波数Fif1のIF信号である。この
入力されたIF信号は、ミキサー101aおよびミキサ
ー101bにおいて、ローカル発振器(DDS)102
から出力される周波数Fcのcos波とsin波と混
合、または、混合、直交検波される。このDDS102
から出力されるcos波とsin波の周波数FcがFc
=Fif1の関係を満たすように設定されていると、前
記IF信号は一気に検波処理周波数の信号に変換され
る。さらに、この変換されたIF信号は、サンプリング
レート変換器103a、および103bにより1/nに
ダウンサンプルされ(Fs2=Fs1/n)、周波数F
bのベースバンド信号が再生される。このベースバンド
信号の波形はロールオフ・フィルタ104a、および1
04bによりロールオフ整形され、さらに図示しない自
動利得増幅器(AGC)において可変増幅されて出力さ
れる。これによりIF信号は、同相成分I信号と直交成
分Q信号とからなる複素ベースバンド信号として出力さ
れる。
【0003】このように、RF信号、IF信号にて受信
信号をサンプリングし、このサンプリングしたデジタル
信号をデジタル信号処理によって複素ベースバンド信号
に変換するデジタルダウンコンバータ(DDC)におい
ては、ミキサー101a、101bに用いるローカル発
振器102の演算処理によって発生するスプリアスは、
隣接チャンネル妨害特性やバンド外からの妨害特性を悪
化させる。この妨害特性の悪化は、隣接チャンネルやバ
ンド外とスプリアスとの乗算により目的外信号が帯域内
に発生することによるものである。このため、(1)ロ
ーカル発振器102のスプリアスを問題ないレベルまで
下げるために演算精度の向上を図ったり、(2)ローカ
ル発振器102において発生するスプリアスを拡散して
スプリアスのピークレベルを軽減するDither法を
採用したり、(3)ローカル発振器102のスプリアス
発生がローカル発振器102の発振周波数に依存するこ
とを利用してスプリアスが発生しない周波数で使用した
りするなどの対応策が取られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスプリアス対策にあっても、それぞれ(1)回路規
模と消費電力の増大を招いたり、(2)スプリアスレベ
ルを下げる方法を採用した場合よりは少ないが、前記同
様に回路規模と消費電力の増大とC/Nの悪化とを招
き、さらに(3)利用可能な周波数が制限されるといっ
た問題があった。特に、消費電力の増大は、受信信号サ
ンプリング周波数で動作するために、DDCにおいて最
も高速な処理が要求されるローカル発振器102におい
て、DDC全体における消費電力のウェイトが大きいた
めに大きな問題となっていた。
【0005】本発明は、前記のような問題を解決するも
のであり、ローカル発振器の消費電力を増大させること
なく、低いスプリアスレベルと高い周波数精度を得るこ
とができるデジタルダウンコンバータを得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請
求項1に記載のデジタルダウンコンバータは、RF信号
またはIF信号にて受信信号をサンプリングして得たデ
ジタル信号をIF入力信号として、第1のローカル発振
器を用いて第2のIF信号に変換する第1のミキサー
と、該第1のミキサー出力の目的帯域外信号抑圧のため
に帯域制限を行うデジタルフィルタ出力を入力として、
第2のローカル発振器を用いて前記デジタルフィルタ出
力を検波器処理周波数に変換する第2のミキサーとを備
えたデジタルダウンコンバータであって、前記第1のロ
ーカル発振器の発振可能な周波数ステップを前記第2の
ローカル発振器の発振可能な周波数ステップより大きい
設定としたものである。
【0007】また、請求項2に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項1に記載のデジタルダウンコンバー
タにおいて、前記第1のローカル発振器および第2のロ
ーカル発振器を正弦波/余弦波を出力するダイレクトデ
ジタルシンセサイザとしたものである。
【0008】また、請求項3に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項2に記載のデジタルダウンコンバー
タにおいて、前記第1のローカル発振器としてのダイレ
クトデジタルシンセサイザの位相演算語長を、位相デー
タを正弦波/余弦波に変換する正弦波/余弦波テーブル
の入力語長に一致させるようにしたものである。
【0009】また、請求項4に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項1に記載のデジタルダウンコンバー
タにおいて、前記第1のローカル発振器においてはテー
ブル読み出し方式(テーブルルックアップ方式)を用い
て、位相を正弦波/余弦波に変換するための正弦波/余
弦波テーブルを順次読み出すようにしたものである。
【0010】また、請求項5に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項4に記載のデジタルダウンコンバー
タにおいて、正弦波/余弦波テーブル長を可変長とした
ものである。
【0011】また、請求項6に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項4または請求項5に記載のデジタル
ダウンコンバータにおいて、複数周期のデータを持つ正
弦波/余弦波テーブルを用いるようにしたものである。
【0012】また、請求項7に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
デジタルダウンコンバータにおいて、前記第1のミキサ
ー出力のフィルタをデシメーションフィルタとして第2
のミキサー以降のサンプリング周波数を下げるようにし
たものである。
【0013】また、請求項8に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の
デジタルダウンコンバータにおいて、前記デジタルフィ
ルタの帯域幅を、通信チャンネル帯域幅+第1のローカ
ル発振器の出力周波数ステップとしたものである。
【0014】また、請求項9に記載のデジタルダウンコ
ンバータは、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
デジタルダウンコンバータにおいて、前記デジタルフィ
ルタを複素FIRフィルタとして、デジタルダウンコン
バータ周波数設定時に、通信チャンネル帯域幅の半分の
帯域を持つ基準LPF係数にeのj(nω)乗(ωはフ
ィルタのあるIF周波数)の値を乗じて、複素係数フィ
ルタ用BPF係数としたものである。ここでいう基準L
PF係数に、eのi(nω)乗の値を乗じた複素係数フ
ィルタ用BPF係数とは、複素係数実/複素BPFの係
数のことを指す。この実/複素BPFとは、係数が実数
または複素数であることと、信号パスが実数または複素
数であることとを含むBPFである。
【0015】また、請求項10に記載のデジタルダウン
コンバータは、請求項9に記載のデジタルダウンコンバ
ータにおいて、前記LPF係数に乗算する前記eのj
(nω)乗の値を得るためにローカル発振器を用いたも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明する。図2は本発明のデジタルダウンコン
バータを有する受信機の構成を示すブロック図である。
この受信機においては、アンテナ201により受信され
た受信信号fa(t)が、RF部202、ミキサー20
3、ローカル発振器(Lo)204においてIF信号に
変換され、このIF信号は、帯域通過形フィルタ(BP
F)205により受信バンド以外の信号を抑圧すべく帯
域制限される。アナログ/デジタル(ADC)変換器2
06は、BPFフィルタ205の出力を入力し、サンプ
リング後、受信信号周波数Fd1のデジタル信号に変換
されたデジタルIF信号f1(t)をDDC207に入
力する。ここで、f1(t)はReal信号であり、±
にスペクトルを持つ。符号209はローカル発振器、符
号209はベースバンド回路(BB)、符号210はB
B回路209で用いるクロックを生成する分周回路(1
/k)である。
【0017】また、前記f1(t)は、DDC207を
構成する、図1中の第1のミキサー303に入力され
る。この第1のミキサー303は乗算器301、302
により構成された直交変換器であり、これらの乗算器3
01、302に入力されたf1(t)と、第1のローカ
ル発振器304であるダイレクトデジタルシンセサイザ
(DDS)1が出力する周波数Fc1のローカル信号c
1(t)、−s1(t)とが乗算されて、Fd2の複素
IF信号f2(t)に変換される。さらに、このf2
(t)は4個のFIRフィルタにより構成される、通過
帯域幅Fbwのバンドパスフィルタ特性を持つ複素係数
−複素FIRフィルタ305〜308により、f1
(t)のイメージ周波数、隣接チャンネル信号、ダウン
サンプル時のエイリアシング発生の目的外信号を抑圧し
た後、1/nのサンプリング周波数Fs2にダウンサン
プルされる。
【0018】サンプリング周波数Fs2にダウンサンプ
ルされたf2(t)は、続いて、乗算器309〜312
によって構成される第2のミキサー313によって、第
2のDDS314であるDDS2からの周波数Fc2の
ローカル信号c2(t)、s2(t)とそれぞれ乗算さ
れて、ベースバンド周波数Fbのf3(t)に変換さ
れ、さらにロールオフフィルタ315、316を通過し
て、図2に示すベースバンド処理部(BB)209へ出
力される。複素係数−複素FIRフィルタ305〜30
8の係数は、DDCスタートアップ時、またはDDS1
の周波数設定時(チャンネル設定時)に、基準ローパス
フィルタ317の実係数と、第2のローカル発振器31
4であるDDS2の複素信号c2(t)、s2(t)と
をそれぞれ乗じて得る。なお、複素係数−複素FIRフ
ィルタ305〜308は演算量低減のために、ポリフェ
ーズフィルタとすることもできる。
【0019】また、前記DDS1、DDS2におけるス
プリアスの発生とそのレベルは、以下の理論式で説明さ
れる。すなわち、位相誤差によるスプリアスの最悪値
(C/S)は、下式のようになる。
【0020】
【数1】
【0021】さらに、振幅誤差によるスプリアスの最悪
値(C/S)は下式のようになる。
【0022】
【数2】
【0023】なお、これらの理論式については、「Spur
reduction techniques in sine output direct digita
l synthesis, Proceedings of the IEEE International
Frequency Control Symposium, 1996」に記載されてい
る。本発明は、前記のように周波数ステップは粗いがス
プリアスは少ない第1のローカル発振器304と、周波
数ステップは細かいがスプリアス特性は必ずしも良くな
い第2のローカル発振器314を用いて、2段階で周波
数変換を行うものであり、第1のローカル発振器304
および第2のローカル発振器314を正弦波/余弦波を
出力する発振器とすることで、ローカル発振器の発生方
式として、特性が良く解析され、使用例も多いDDSを
使用できる。また、他の例としてCORDICでは、演
算量を減らすとスプリアスが増大するため、本発明に単
純には適用できない。しかし、第1のローカル発振器3
04を前記正弦波/余弦波を出力するDDSとし、第2
のローカル発振器314にCORDICを用いることは
可能であり、本発明の趣旨にも適っている。なお、上記
CORDICとは、「COordinate Rotation DIgital Co
mputer」のことであり、三角関数の演算を行うためのデ
ジタル回路として知られている。
【0024】また、第1のローカル発振器により正弦波
/余弦波テーブルを順次読み出すことで、第1のローカ
ル発振器304を、位相誤差を原因とするスプリアス発
生のない条件にて使用することができる。ここで、正弦
波/余弦波テーブルにはテーブルデータを書き込んだR
OM(リードオンリメモリ)を使用するが、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)を使用して、電源投入時にテー
ブルデータを書き込むようにしてもよい。DDSにおい
て、位相誤差を原因とするスプリアス特性は、位相演算
部とROMの位相語長(アドレス長=ROMサイズ)の
差を(=再量子化error)1bit減じる毎に6.
02dB改善される。位相演算語長を固定としたとき、
スプリアス改善のために1bitROMのアドレス語長
を増す毎に回路規模(ROM)サイズが2倍となり、消
費電力もほぼ2倍となる。DDSの出力語長(=ROM
データ長)を原因とするスプリアス特性はDDSの出力
語長により決まり、1bit長くする毎に6.02dB
改善される。ROMデータ長は1bit増しても、回路
規模/消費電力ともに語長の比で変化する11bit出
力を12bit出力としても回路規模/消費電力増大は
12/11=1.091(=1.0+1.0/LSB)
倍に過ぎず、2倍の変化がある位相スプリアス改善と大
きな差がある。DDSの出力ステップを粗くすることで
位相演算語長とROMの位相語長を一致させても短いR
OMアドレス長で済む。また、回路規模増大に対するス
プリアス改善効果に優れたDDS出力語長を決定するこ
とによりスプリアスレベルが決定できるために、低いス
プリアスレベルが実現できる。
【0025】ところで、DDSの位相演算語長とROM
の入力語長が一致するときに、スプリアスレベルはDD
S出力語長のみに依存する。また、DDSの位相演算語
長がROMの入力語長より大きい場合であっても、発振
周波数の設定によりROMの入力語長への丸め誤差が発
生しなければ、スプリアスレベルはDDS出力語長のみ
に依存する。この知見に基づき第1のローカル発振器3
04において、回路簡略化の手段としてのテーブル読み
出し方式(テーブルルックアップ方式)を用いるように
すれば、スプリアスレベルは位相誤差の無いDDSと同
様に、テーブルに用いるROMの出力語長(データビッ
ト長)のみに依存する。ここでのテーブル読み出し方式
とは、正弦波/余弦波テーブルを順次読み出していくこ
とによって、DDSのもつ位相誤差によるスプリアス発
生のない正弦波/余弦波を出力する方式のことである。
さらに、正弦波/余弦波テーブル長を可変長とすること
で、fout=fs/3、fs/4、fs/5、…とい
ったステップでの可変が可能となるほか、長さNのテー
ブルにM周期分のデータを書きこむことで、出力周波数
はfout=fs*(M/N)となり、fout=fs
*7/16、fs*6/16、fs*5/16、fs*
4/16といったステップでの可変が可能になる。Nを
固定としたとき、DDSのように等間隔なステップでの
出力周波数設定が可能となる。
【0026】また、第1のミキサー303出力のフィル
タをデシメーションフィルタとして第2のミキサー31
3以降のサンプリング周波数を下げるようにしたので、
次段のミキサーとローカル発振器のサンプリング周波数
(動作周波数)が下がり、サンプリング周波数が下がる
ことで、第1のローカル発振器と同じ演算を行ってもサ
ンプリング周波数の低下に比例して、消費電力が下が
る。また、出力周波数ステップもサンプリング周波数低
下に比例して細かくなる。よって、第1のローカル発振
器と同一構成の発振器を用いても周波数誤差を縮小でき
る。さらに、デジタルフィルタの帯域幅を、通信チャン
ネル帯域幅+第1のローカル発振器304の出力周波数
ステップとしたことで、そのローカル発振器304のス
プリアスが大きな問題となる、近接チャンネルやバンド
外とスプリアスとの乗算により目的外信号が帯域内に発
生することによる妨害を回避できる。デシメーションフ
ィルタの帯域幅をチャンネル帯域幅とすることで目的チ
ャンネルのみを通過させ、第2のローカル発振器出力に
スプリアスを許容したとしてもC/Nやコンスタレーシ
ョンの悪化にとどまり、目的外信号による妨害という大
きな影響を回避できる。
【0027】また、フィルタの通過帯域幅はチャンネル
帯域幅である事が理想であるが、第1のローカル発振器
の出力周波数ステップが粗いために、受信するチャンネ
ル毎にIF信号の中心周波数にずれ(誤差)が生じる。
チャンネル帯域の上下に其々、第1のローカル発振器の
出力周波数ステップの1/2を広げてフィルタ通過帯域
幅とする。このフィルタの阻止帯域特性は、スプリアス
による目的外信号による妨害度がスプリアスレベルに比
例することから、スプリアスが高いレベルでなければ本
来の目的であるダウンサンプリングによるエイリアシン
グ防止を主目的とできる。これは、スプリアスレベルが
高い場合には、フィルタの阻止帯域をできる限り通過帯
域の近傍まで広げてスプリアスを抑圧するが、スプリア
スレベルが低い場合には、フィルタの阻止帯域をエイリ
アシングの発生帯域に制限することができるので、スプ
リアスレベルが高い場合のフィルタと同一次数のフィル
タでより高い阻止帯域減衰量を得ることが可能となり、
この結果、エイリアシング抑圧度が高くなるからであ
る。なお、デジタルフィルタにおいては、目的チャンネ
ルより第1のデジタルローカル発振器206によるオフ
セット分中心周波数をずらすようにすれば、第1のロー
カル発振器の出力周波数ステップが粗いために生じたI
F信号の中心周波数のずれを吸収するために、デジタル
フィルタの通信チャネル帯域幅を広げる必要はない。
【0028】また、チャネル帯域幅の半分の帯域幅をも
つLPF(実係数)特性のFIRフィルタ係数にej
(nω)を乗じると、係数が複素化されると共にフィル
タ帯域がωシフトされてLPF通過帯域の2倍=チャネ
ル帯域幅の通過帯域を持つ複素BPFを得る。これをダ
ウンサンプリングフィルタとして利用することで目的チ
ャンネル信号のみの通過とダウンサンプルのエイリアシ
ング発生抑圧をかねることを開示している。なお、LP
F特性のFIRフィルタ係数(基準LPF係数)に、e
のi(nω)乗の値を乗じて得られたフィルタ用BPF
係数は、複素係数実/複素BPFの係数となる。この実
/複素BPFとは、係数が実数または複素数であること
と、信号パスが実数または複素数であることとを含むB
PFである。なお、基準LPF317を複素BPFとし
て構成するようにしてもよいが、この場合にはフィルタ
帯域シフトのための乗算が複素演算になるので、新たに
乗算器が4個加えて加算器が2個必要になる。また、周
波数シフトステップは周波数シフトのために用いる複素
信号発生器の発生可能ステップによって決まり、目的チ
ャンネルより第1のローカル発振器によるオフセット分
中心周波数をずらしたフィルタをチャンネル毎に得るこ
とも可能であるので、このときは複素FIRフィルタの
帯域幅に第1のローカル発振器の周波数誤差を加算する
必要がない。
【0029】このフィルタの阻止帯域減衰量がダウンサ
ンプルによるエイリアシング防止には不足するとき、ダ
ウンサンプル時のエイリアシング発生ポイントに大きな
減衰量を持つ(実係数)フィルタを組み合わせたフィル
タをデシメーションフィルタとすると効果的である。さ
らに、基準LPF係数に乗算するeのj(nω)乗の値
にローカル発振器を用いることによっても、複素係数F
IRフィルタのためのBPF用複素係数を得ることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明は周波数ステップ
は粗いものの、スプリアスが少ない第1のローカル発振
器と周波数ステップが細いものの、スプリアスが必ずし
も良くない第2のローカル発振器とを用いて、2段階で
周波数変換を行うようにしたので、回路規模および消費
電力、とりわけローカル発振器での消費電力を抑制し、
低いスプリアスレベルと高い周波数変換精度、さらには
C/Nの劣化の少ないデジタルダウンコンバータを提供
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態によるデジタルダウン
コンバータを示すブロック図である。
【図2】 本発明のデジタルダウンコンバータを備えた
受信機の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明におけるローカル発振器の基本原理を
説明するブロック図である。
【図4】 従来のデジタルダウンコンバータを示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
207 デジタルダウンコンバータ(DDC) 303 第1のミキサー 304 第1のローカル発振器(DDS1) 305〜308 複素FIRフィルタ 313 第2のミキサー 314 第2のローカル発振器(DDS2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/38 H04L 27/00 G

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF信号またはIF信号にて受信信号を
    サンプリングして得たデジタル信号をIF入力信号とし
    て、第1のローカル発振器を用いて第2のIF信号に変
    換する第1のミキサーと、 該第1のミキサー出力の目的帯域外信号抑圧のために帯
    域制限を行うデジタルフィルタ出力を入力として、第2
    のローカル発振器を用いて前記デジタルフィルタ出力を
    検波器処理周波数に変換する第2のミキサーとを備えた
    デジタルダウンコンバータであって、 前記第1のローカル発振器の発振可能な周波数ステップ
    を、前記第2のローカル発振器の発振可能な周波数ステ
    ップより大きい設定としたことを特徴とするデジタルダ
    ウンコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のローカル発振器および第2の
    ローカル発振器が正弦波/余弦波を出力するダイレクト
    デジタルシンセサイザであることを特徴とする請求項1
    に記載のデジタルダウンコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第1のローカル発振器としてのダイ
    レクトデジタルシンセサイザの位相演算語長が、位相デ
    ータを正弦波/余弦波に変換する正弦波/余弦波テーブ
    ルの入力語長に一致することを特徴とする請求項2に記
    載のデジタルダウンコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のローカル発振器が位相を正弦
    波/余弦波に変換するための正弦波/余弦波テーブルを
    順次読み出すことを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルダウンコンバータ。
  5. 【請求項5】 正弦波/余弦波テーブル長が可変長であ
    ることを特徴とする請求項4に記載のデジタルダウンコ
    ンバータ。
  6. 【請求項6】 複数周期のデータを持つ正弦波/余弦波
    テーブルを用いることを特徴とする請求項4または請求
    項5に記載のデジタルダウンコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記第1のミキサー出力のフィルタがデ
    シメーションフィルタであり、第2のミキサー以降のサ
    ンプリング周波数を下げることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれかに記載のデジタルダウンコンバー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記デジタルフィルタの帯域幅が、通信
    チャンネル帯域幅+第1のローカル発振器の出力周波数
    ステップとすることを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載のデジタルダウンコンバータ。
  9. 【請求項9】 前記デジタルフィルタが複素FIRフィ
    ルタであり、デジタルダウンコンバータ周波数設定時
    に、通信チャンネル帯域幅の半分の帯域を持つ基準LP
    F係数にeのj(nω)乗(ωはフィルタのあるIF周
    波数)の値を乗じて複素係数フィルタ用BPF係数とし
    たことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記
    載のデジタルダウンコンバータ。
  10. 【請求項10】 前記LPF係数に乗算する前記eのj
    (nω)乗の値を得るために、ローカル発振器を用いる
    ことを特徴とする請求項9に記載のデジタルダウンコン
    バータ。
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