JP2002107256A - 圧力センサ回路 - Google Patents

圧力センサ回路

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JP2002107256A JP2000300883A JP2000300883A JP2002107256A JP 2002107256 A JP2002107256 A JP 2002107256A JP 2000300883 A JP2000300883 A JP 2000300883A JP 2000300883 A JP2000300883 A JP 2000300883A JP 2002107256 A JP2002107256 A JP 2002107256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット値及びスパンの温度変化を補正した
アナログ信号とデジタル信号とを出力することのできる
圧力センサ回路を提供する。 【解決手段】増幅回路2により増幅された圧力センサ部
1の出力をデジタル値に変換するA/D変換回路3と、
周囲温度を検出する温度検出部4と、温度検出部4の検
出した周囲温度におけるセンサ出力のオフセット値及び
スパン電圧の補正値をメモリ5から読み出すコントロー
ル回路6と、コントロール回路6から入力されたスパン
補正値に応じてスパン電圧の温度変化を補正するスパン
補正回路7と、コントロール回路6から入力されたオフ
セット補正値に応じてA/D変換回路3の出力に発生す
るオフセット値の温度変化を補正し、デジタル信号とし
て外部に出力するオフセット補正部8と、A/D変換回
路3を介して入力されたオフセット補正後のアナログ電
圧を平滑して出力するフィルタ11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度や圧力など
の物理量の大きさを検出するセンサ回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、図15に示すように、圧力の
大きさに応じたアナログ値の信号(電圧信号)を出力す
る圧力センサ回路が提供されている(例えば特開平11
−194061号公報参照)。この圧力センサ回路は、
圧力に応じて出力が変化するセンサ部1と、センサ部1
の出力を増幅する増幅回路2と、センサ部1のスパン電
圧の温度変化を補正するスパン補正部31と、増幅回路
2の出力電圧に発生するオフセット電圧の温度変化を補
正するオフセット補正部32とで構成される。ここに、
スパン電圧とは、定格圧力の印加時におけるセンサ部1
の出力からオフセット電圧を除去した電圧を言う。
【0003】センサ部1は、印加された圧力の大きさに
応じて発生する歪みで抵抗値が変化するように半導体基
板上に形成されたピエゾ抵抗R1〜R4のブリッジ回路
から構成される。そして、ブリッジ回路の電源端子T
1,T2間には一定の駆動電圧VDDが印加され、一対の
出力端子T3,T4からピエゾ抵抗R1〜R4の抵抗値
変化に応じたセンサ電圧V1,V2が出力される。ま
た、増幅回路2は、オペアンプOP1〜OP3と抵抗R
11〜R17とで構成される差動増幅回路からなり、セ
ンサ部1の出力電圧V1,V2の差電圧を増幅する。
【0004】ところで、ピエゾ抵抗R1〜R4を用いる
センサ部1は定電圧駆動のため、一般的にセンサ部1の
スパン電圧は負の温度係数を有している。また、センサ
部1のスパン電圧は駆動電圧VDDの電圧値に比例して変
化するため、スパン補正部31では、スパン電圧の温度
特性を打ち消すように駆動電圧VDDを変化させれば良
い。また、オフセット電圧の温度補償についても同様
に、オフセット補正部32が、オフセット電圧の温度変
化を打ち消すようなバイアス電圧をオペアンプOP3の
非反転入力端子に印加すれば良い。
【0005】このように、スパン補正部31及びオフセ
ット補正部32を用いて、スパン電圧やオフセット電圧
を補正した後、ゲイン調整抵抗R17の抵抗値を変化さ
せて、増幅回路2のゲインを調整することにより、オフ
セット電圧を略0とし、スパン電圧を略一定としたアナ
ログ出力を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の圧力センサ
回路ではアナログ値の信号を出力しているため、圧力セ
ンサ回路の出力をマイコン等で信号処理する場合は、圧
力センサ回路の出力をデジタル信号に変換する必要があ
った。そこで、回路全体のコストダウンを図るため、出
力信号としてデジタル信号を発生する圧力センサ回路が
従来より提案されている。
【0007】図16は、圧力の大きさに応じたデジタル
値の信号を出力する圧力センサ回路のブロック図であ
り、この圧力センサ回路は、圧力センサ部1と、周囲温
度を検出する温度センサ部21と、圧力センサ部1及び
温度センサ部21の出力をそれぞれ個別のゲインで増幅
する増幅回路22と、周囲温度に応じたスパン補正値及
びオフセット補正値が予め書き込まれたEEPROM2
3と、温度センサ部21の検出した周囲温度に基づい
て、EEPROM23からスパン補正値及びオフセット
補正値を読み出し、圧力センサ部1の出力を補正するコ
ントロール回路24と、コントロール回路24からデジ
タル値で入力されたスパン補正値をアナログ値に変換し
て後述するA/D変換回路27に出力するスパン補正用
のD/A変換回路25と、コントロール回路24からデ
ジタル値で入力されたオフセット補正値をアナログ値に
変換してA/D変換回路27に出力するオフセット補正
用のD/A変換回路26と、増幅回路22によって増幅
された温度センサ部21の出力をデジタル値に変換して
コントロール回路24に出力すると共に、増幅回路22
によって増幅された圧力センサ部1の出力をD/A変換
回路25,26の出力信号を用いて補正した後、デジタ
ル値に変換してデジタル出力回路28に出力するA/D
変換回路27と、A/D変換回路27によってデジタル
信号に変換された圧力センサ部1の出力信号を所定の信
号形式に変換して出力するデジタル出力28とを備えて
いる。
【0008】上述のように圧力センサ回路としては、圧
力に応じた大きさのアナログ信号を出力するものと、デ
ジタル信号を出力するものとが提供されているが、出力
信号の形態によって別々の圧力センサ回路を開発する必
要があるから、圧力センサ回路の開発に多大なコストや
時間がかかるという問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みて為されたも
のであり、その目的とするところは、オフセット値及び
スパンの温度変化を補正したアナログ信号とデジタル信
号とを出力することのできる圧力センサ回路を提供する
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、圧力に応じたアナログ量のセ
ンサ出力を発生すると共に、周囲温度に応じてセンサ出
力のオフセット値及びスパンが変化する圧力センサ部
と、圧力センサ部の周囲温度を検出する温度検出部と、
センサ出力を増幅する増幅部と、増幅部の出力をデジタ
ル値に変換するA/D変換部と、周囲温度に応じたオフ
セット値及びスパンの補正値が予め設定された記憶部
と、温度検出部の検出結果及び記憶部に設定された補正
値に基づいて現在の周囲温度におけるオフセット値及び
スパンの補正値を生成する補正値生成部と、補正値生成
部の生成したスパンの補正値に基づいてスパンの温度変
化を補正するスパン補正部と、補正値生成部の生成した
オフセット値の補正値に基づいてオフセット値の温度変
化を補正するオフセット補正部と、オフセット補正部及
びスパン補正部によって補正されたA/D変換部の出力
をデジタル値で出力するデジタル信号出力部と、オフセ
ット補正部及びスパン補正部によって補正されたA/D
変換部の出力をアナログ値で出力するアナログ信号出力
部とを備えて成ることを特徴とし、補正値生成部は、記
憶部に記憶されたオフセット値及びスパンの補正値と温
度検出部の検出結果とに基づいて現在の周囲温度におけ
る補正値を生成し、オフセット補正部及びスパン補正部
は補正値生成部の生成した補正値に基づいて圧力センサ
部の出力を補正しており、補正後のデジタル信号及びア
ナログ信号をそれぞれ出力するデジタル信号出力部及び
アナログ信号出力部を備えているので、1つの回路でデ
ジタルとアナログの両方の信号を出力することができ、
デジタル信号を出力する圧力センサ回路と、アナログ信
号を出力する圧力センサ回路とを別々に製造する場合に
比べて、製品開発に要するコストや時間を低減でき、低
コストで高精度な圧力センサ回路を実現することができ
る。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記A/D変換部は、所定の周期でオン/オフす
るスイッチ素子及び該スイッチ素子を介して増幅部の出
力が入力されるコンデンサを具備し増幅部の出力を所定
の周期でサンプリングするサンプルホールド回路と、レ
ジスタと、レジスタに記憶されたデジタル値をアナログ
量に変換する第1のD/Aコンバータと、サンプルホー
ルド回路の出力と増幅部の出力との高低を比較するコン
パレータとで構成される逐次比較型のA/D変換回路か
らなり、上記スパン補正部を、補正値生成部の生成した
スパンの補正値に応じた電圧を発生して圧力センサ部に
印加する第2のD/Aコンバータで構成し、上記アナロ
グ信号出力部を第1のD/Aコンバータで兼用し、第1
のD/Aコンバータの出力を平滑するフィルタを設け、
上記温度検出部を、周囲温度に応じて周波数が変化する
第1のクロック信号を発生する第1のクロック発生回路
と、温度変化に対して周波数が安定な第2のクロック信
号を発生する第2のクロック発生回路と、所定時間当た
りの第1のクロック信号と第2のクロック信号とのクロ
ック数の差を計数するカウンタとで構成し、カウンタの
計数値を周囲温度の検出値として出力することを特徴と
し、A/D変換部を逐次比較型のA/D変換回路で構成
し、A/D変換回路を構成する第1のD/Aコンバータ
でアナログ信号出力部を兼用し、D/Aコンバータの出
力をフィルタで平滑することによりアナログ信号を発生
しているので、回路規模を縮小して、回路全体のコスト
を低減することができる。また、温度検出部として、周
囲温度に応じたアナログ信号を発生する温度センサを用
いた場合は、温度センサの出力をデジタル値に変換する
A/D変換器が必要になるが、温度依存性を有する第1
のクロック信号と、温度変化の少ない第2のクロック信
号とのクロック数の差をカウンタにより計数し、カウン
タのカウント値から周囲温度を検出しているので、A/
D変換器が不要になり、回路規模を縮小して、回路全体
のコストを低減することができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記カウンタの計数値の時間変化を検出すること
により周囲温度の変化を検出する温度変化検出部を備
え、補正値生成部は、温度変化検出部が計数値の時間的
な変化を検出すると現在の周囲温度におけるオフセット
値及びスパンの補正値を生成することを特徴とし、補正
値生成部は、温度変化検出部が温度変化を検出したとき
のみオフセット値及びスパンの補正値を生成しているの
で、温度変化がない場合は補正値生成部の動作を停止さ
せることにより、電力消費を低減できる。
【0013】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、オフセット補正部は、補正値生成部の生成したオ
フセット値の補正値に基づいてデジタル演算を行うこと
により、A/D変換部の出力を補正することを特徴と
し、オフセット補正部はデジタル演算を行うことにより
オフセット値の補正動作を行っているので、オフセット
値を補正するためにアナログの回路を設ける必要がな
く、回路規模を縮小して、回路全体のコストを低減する
ことができる。
【0014】請求項5の発明では、請求項2の発明にお
いて、第1のD/Aコンバータからフィルタに入力され
るアナログ信号のデューティ比を変化させるデューティ
調整部を設けたことを特徴とし、デューティ調整部が、
第1のD/Aコンバータからフィルタに入力されるアナ
ログ信号のデューティ比を変化させることによって、ア
ナログ信号のパルス幅が変化し、フィルタにより平滑さ
れたアナログ信号の大きさを変化させることができる。
【0015】請求項6の発明では、請求項2の発明にお
いて、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発振
周波数が高くなるような温度依存性を有し、第1のクロ
ック信号を分周する分周回路を設け、分周回路の出力に
応じて上記スイッチ素子をオン/オフさせることを特徴
とし、サンプルホールド回路のサンプリング周波数が分
周回路の出力の周波数で決まるので、周囲温度の上昇に
応じてサンプリング周波数を高くして、A/D変換回路
の応答性を高めることができ、周囲温度の上昇に伴って
増加する熱雑音の影響を低減することができる。
【0016】請求項7の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記スイッチ素子をオン/オフするためのサンプ
リングパルスを発生するサンプリングパルス発生部と、
デジタル信号出力部から出力されるデジタル信号の変化
を検出する出力変化検出部とを設け、出力変化検出部が
デジタル信号の変化を検出するとサンプリングパルス発
生部はサンプリングパルスの周波数を高くすることを特
徴とし、出力変化検出部がデジタル信号の変化を検出す
ると、サンプリングパルス発生部がサンプリングパルス
の周波数を高めているので、圧力センサ部の出力が変化
する場合には、サンプルホールド回路のサンプリング周
波数を高くして、A/D変換回路の応答性を高めること
ができ、高精度な出力を得ることができる。
【0017】請求項8の発明では、請求項2の発明にお
いて、オフセット補正部の出力、レジスタの出力、スパ
ン補正部の出力の内、何れか1つを適宜選択して第1の
D/Aコンバータに出力する第1のマルチプレクサと、
第1のD/Aコンバータの出力をアナログ出力部、コン
パレータ、圧力センサ部の何れかに適宜選択して出力す
る第2のマルチプレクサとを設けたことを特徴とし、第
1及び第2のマルチプレクサで第1のD/Aコンバータ
の入力及び出力を切り替えることによって、第2のD/
Aコンバータを第1のD/Aコンバータで兼用すること
ができ、回路規模を縮小して、コストダウンを図ること
ができる。
【0018】請求項9の発明では、請求項2の発明にお
いて、第1のD/Aコンバータとフィルタとの間にA/
D変換部の変換動作が終了した時のみ第1のD/Aコン
バータの出力をフィルタに通過させるセレクタを設けた
ことを特徴とし、A/D変換部の変換動作中は第1のい
D/Aコンバータの出力が不安定になっているので、セ
レクタを用いてA/D変換部の変換動作が終了した時の
み第1のD/Aコンバータの出力をフィルタに通過させ
ることにより、安定した出力を得ることができる。
【0019】請求項10の発明では、請求項3の発明に
おいて、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発
振周波数が高くなるような温度依存性を有し、温度変化
検出部が計数値の時間的な変化を検出すると第1のクロ
ック発生回路の発振周波数を高くするクロック周波数可
変部を設けると共に、上記フィルタを、アナログ信号出
力部から出力されるアナログ信号により充電されるコン
ダンサと、アナログ信号出力部の出力端とコンデンサと
の間に接続され、第1のクロック信号によってオン/オ
フされるスイッチとを具備したスイッチトキャパシタ回
路で構成したことを特徴とし、スイッチトキャパシタ回
路を構成するスイッチは第1のクロック信号によりオン
/オフされており、第1のクロック発生回路は温度上昇
に伴って発振周波数が高くなるような温度依存性を有
し、且つ、温度変化検出部が温度変化を検出するとクロ
ック周波数可変部は第1のクロック発生回路の発振周波
数を高くしているので、周囲温度が変化した場合は第1
のクロック発生回路の発振周波数を高くして、スイッチ
トキャパシタ回路の応答性を高めることができ、温度上
昇に伴って増加する熱雑音の影響を低減することができ
る。
【0020】請求項11の発明では、請求項2の発明に
おいて、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発
振周波数が高くなるような温度依存性を有し、デジタル
信号出力部から出力されるデジタル信号の変化を検出す
る出力変化検出部と、出力変化検出部がデジタル信号の
変化を検出すると第1のクロック発生回路の周波数を高
くするクロック周波数可変部とを備え、上記フィルタ
を、アナログ信号出力部から出力されるアナログ信号に
より充電されるコンダンサと、アナログ信号出力部の出
力端とコンデンサとの間に接続され、第1のクロック信
号に応じてオン/オフされるスイッチとを具備したスイ
ッチトキャパシタ回路で構成したことを特徴とし、スイ
ッチトキャパシタ回路を構成するスイッチは第1のクロ
ック信号によりオン/オフされており、第1のクロック
発生回路は温度上昇に伴って発振周波数が高くなるよう
な温度依存性を有し、且つ、出力変化検出部が出力変化
を検出するとクロック周波数可変部は第1のクロック発
生回路の発振周波数を高くしているので、周囲温度が上
昇したり出力が変化した場合は第1のクロック発生回路
の発振周波数を高くして、スイッチトキャパシタ回路の
応答性を高めることができ、温度上昇に伴って増加する
熱雑音の影響を低減することができる。
【0021】請求項12の発明では、請求項3の発明に
おいて、上記スイッチ素子をオン/オフするためのサン
プリングパルスを発生するサンプリングパルス発生部
と、温度変化検出部が計数値の変化を検出するとサンプ
リングパルスの周波数を高くする周波数可変部とを設け
たことを特徴とし、サンプルホールド回路のスイッチ素
子はサンプリングパルス発生部のサンプリングパルスに
よってオン/オフされており、温度変化検出部が温度変
化を検出すると、周波数可変部はサンプリングパルスの
周波数を高くしているので、A/D変換部の応答性を高
めて、温度上昇に伴って増加する熱雑音の影響を低減す
ることができる。
【0022】請求項13の発明では、請求項2の発明に
おいて、補正値生成部は、記憶部に記憶されたオフセッ
ト値の補正値を読み出す代わりに、上記カウンタのカウ
ント値に基づいて現在の周囲温度におけるオフセット値
の補正値を生成することを特徴とし、オフセット値の補
正値を記憶する記憶部をなくすことができ、コストダウ
ンを図ることができる。
【0023】請求項14の発明では、請求項2の発明に
おいて、補正値生成部は、記憶部に記憶されたスパンの
補正値を読み出す代わりに、上記カウンタのカウント値
に基づいて現在の周囲温度におけるスパンの補正値を生
成することを特徴とし、スパンの補正値を記憶する記憶
部をなくすことができ、コストダウンを図ることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0025】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
を参照して説明する。この圧力センサ回路は、印加され
た圧力の大きさに応じて発生する歪みで抵抗値が変化す
るように半導体基板上に形成されたピエゾ抵抗を備え、
ピエゾ抵抗の抵抗値変化を電圧変化として出力する圧力
センサ部1と、圧力センサ部1の出力を所定のゲインで
増幅する増幅回路2と、増幅回路2の出力をデジタル値
に変換するA/D変換回路(A/D変換部)3と、圧力
センサ部1の周囲温度を検出する温度検出部4と、周囲
温度に応じたスパン補正値及びオフセット補正値が予め
書き込まれたメモリ(記憶部)5と、温度検出部4の検
出した周囲温度に応じてメモリ4からスパン補正値及び
オフセット補正値を読み出すコントロール回路6と、コ
ントロール回路6からの信号に応じてピエゾ抵抗への駆
動電圧を変化させることにより、圧力センサ部1の出力
のスパン電圧の温度変化を補正するスパン補正回路(ス
パン補正部)7と、コントロール回路6からの信号に応
じてA/D変換回路3の出力に発生するオフセット電圧
の温度変化を補正すると共に、補正後の出力をデジタル
出力として出力するデジタル信号出力部としてのオフセ
ット補正部8と、コントロール回路6の動作クロックを
生成するクロック発生回路9と、A/D変換回路3が増
幅回路2の出力電圧をサンプリングするタイミングを決
定するサンプリングパルス発生回路10と、A/D変換
回路3に入力された増幅回路2の出力電圧をオフセット
補正部8により補正した電圧に対応するアナログ電圧が
入力され、このアナログ電圧を平滑して出力するアナロ
グ信号出力部としてのフィルタ11とで構成される。
【0026】ここで、コントロール回路6は例えばマイ
クロコンピュータからなり、コントロール回路6によ
り、温度検出部4の検出結果及びメモリ5に設定された
補正値に基づいて現在の周囲温度におけるオフセット値
及びスパンの補正値を生成する補正値生成部が構成され
る。尚、メモリ5はEEPROMのような電気的に読み
書き可能な不揮発性メモリにより構成される。
【0027】圧力センサ部1は、例えばピエゾ抵抗がブ
リッジ接続されたホイートストンブリッジ回路により構
成されるのであるが、このような圧力センサ部1ではオ
フセット電圧やスパン電圧が温度変化に応じて変動する
ため、オフセット電圧やスパン電圧を補正して、周囲温
度に関係なくオフセット電圧やスパン電圧を略一定の値
に補正する必要がある。
【0028】そこで、本実施形態の圧力センサ回路で
は、メモリ5の所定のアドレスに、各周囲温度における
オフセット電圧の補正値とスパン電圧の補正値とを予め
記憶させており、コントロール回路6はメモリ5に記憶
されたオフセット電圧の補正値とスパン電圧の補正値と
を用いて、オフセット電圧やスパン電圧の補正を行って
いる。ここで、メモリ5には以下のような方法で補正値
を設定する。例えばこの圧力センサ回路に外部のパーソ
ナルコンピュータを接続し、このパーソナルコンピュー
タを用いて測定温度範囲内の数ポイントにおける補正値
を入力する。この時、コントロール回路6では、パーソ
ナルコンピュータから入力された補正値をそのままメモ
リ5に書き込むと共に、その他の温度における補正値を
数ポイントの補正値から推定してメモリ5に書き込む。
尚、メモリ5への補正値の書き込み作業が一旦終了すれ
ば、通常動作ではパーソナルコンピュータは不要であ
る。
【0029】次に本実施形態の圧力センサ回路の動作に
ついて簡単に説明する。コントロール回路6はクロック
発生回路9から入力されるクロック信号に応じて動作
し、温度検出部4から入力された周囲温度に基づいて、
メモリ5の対応するアドレスからその周囲温度における
スパン電圧及びオフセット電圧の補正値を読み出し、ス
パン補正部7及びオフセット補正部8に出力する。この
時、スパン補正部7は、コントロール回路6から入力さ
れたスパン電圧の補正値に基づいて圧力センサ部1に印
加する駆動電圧を変化させ、周囲温度に関係無くスパン
電圧を略一定に維持する。尚、圧力センサ部1に印加す
る駆動電圧を略一定とした場合、圧力センサ部1のスパ
ン電圧は負の温度特性を有するのであるが、スパン電圧
は駆動電圧に比例するから、スパン補正部7が周囲温度
に比例して駆動電圧を変化させることによって、スパン
電圧の温度変化を打ち消すことができる。すなわち、ス
パン補正部7から圧力センサ部1に印加される駆動電圧
は正の温度特性を有している。
【0030】また圧力センサ部1の出力は増幅回路2に
よって所定のゲインで増幅され、A/D変換回路3によ
りデジタル信号に変換されて、オフセット補正部9に入
力される。オフセット補正部9は、コントロール回路6
から入力されたオフセット電圧の補正値に基づいて、A
/D変換回路3のバイアス電圧をオフセット電圧の温度
特性を打ち消すように変化させることにより、A/D変
換回路3の出力電圧に含まれるオフセット電圧の温度変
化を抑制する。ここで、A/D変換回路3は増幅回路2
の出力電圧をデジタル信号に変換して出力するのである
が、オフセット補正部8からの信号に応じて補正したデ
ジタル出力に対応するアナログ電圧を出力する機能を備
えており、A/D変換回路3から出力されたアナログ電
圧はフィルタ11を介して外部に出力される。
【0031】このように、本実施形態の圧力センサ回路
ではスパン電圧とオフセット電圧の温度補正機能を有
し、温度補正されたデジタル信号とアナログ信号とを出
力しているので、1つの回路でデジタルとアナログの両
方の信号を出力することができ、デジタル信号を出力す
る圧力センサ回路と、アナログ信号を出力する圧力セン
サ回路とを別々に製造する場合に比べて、製品開発に要
するコストや時間を低減できる。また、必要に応じて出
力形態(デジタル信号又はアナログ信号)を選択するこ
とにより、低コストで高精度な圧力センサ回路を実現す
ることができる。
【0032】(実施形態2)本発明の実施形態2を図2
及び図3を参照して説明する。尚、圧力センサ回路の基
本的な構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成
要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0033】本実施形態では、実施形態1の温度センサ
回路において、圧力センサ部1を、印加された圧力の大
きさに応じて発生する歪みで抵抗値が変化するように半
導体基板上に形成されたピエゾ抵抗R1〜R4のブリッ
ジ回路により構成している。ブリッジ回路の電源端子T
1,T2間にはスパン補正部7によって駆動電圧が印加
され、一対の出力端子T3,T4からピエゾ抵抗R1〜
R4の抵抗値変化に応じたセンサ電圧V1,V2が出力
される。増幅回路2は差動増幅回路からなり、圧力セン
サ部1のセンサ電圧V1,V2の差電圧を増幅する。
【0034】またA/D変換回路3を、サンプリングパ
ルス発生回路10の発生するサンプリングパルスに応じ
てオン/オフするアナログスイッチ(スイッチ素子)S
W1、及び、アナログスイッチSW1を介して増幅回路
2の出力電圧が印加されるコンデンサC2からなり増幅
回路2の出力を一定の周期でサンプリングするサンプル
ホールド回路3aと、レジスタ3dと、レジスタ3dに
記憶されたデジタル値をアナログ電圧に変換するD/A
変換部(第1のD/Aコンバータ)3bと、サンプルホ
ールド回路3aの出力とD/A変換部3bの出力との高
低を比較するコンパレータ3cとを具備し、レジスタ3
dのデジタル値を逐次変化させて、サンプルホールド回
路3aの出力とD/A変換部3bの出力との高低をコン
パレータ3cで比較し、サンプルホールド回路3aの出
力とD/A変換部3bの出力とが一致した時のレジスタ
3dのデジタル値を変換データとして出力する逐次比較
型のA/D変換回路により構成している。また、D/A
変換部3bの出力電圧Vaと、出力電圧Vaをフィルタ
11によりフィルタリングした電圧Vbとが外部に出力
されている。フィルタ11は、抵抗とコンデンサとで構
成されるローパスフィルタからなり、電圧Vaに発生す
るノイズ成分を除去することにより、安定なアナログ信
号を得ることができる。
【0035】また、温度検出部4を、コンデンサC1と
温度依存性を有する抵抗R5とを具備し、コンデンサC
1の静電容量値と抵抗R5の抵抗値とで決定される周波
数のクロック信号(第1のクロック信号)を生成する温
度検出用発振回路(第1のクロック発生回路)4aと、
温度変化に関係なく周波数が略一定の基準クロック信号
(第2のクロック信号)を生成する基準発振回路(第2
のクロック発生回路)4bと、温度検出用発振回路4a
の生成するクロック信号と基準発振回路4bの生成する
基準クロック信号とのクロック数の差をカウントするカ
ウンタ4cとで構成している。尚、本回路では、基準発
振回路4bの生成した基準クロック信号をコントロール
回路6及びA/D変換回路3のクロック信号CLKとし
て用いており、基準発振回路4bでクロック発生回路9
を兼用している。
【0036】次に本実施形態の圧力センサ回路の動作を
簡単に説明する。温度検出部4ではカウンタ4cが、温
度検出用発振回路4aの生成したクロック信号と、基準
発振回路4bの生成した基準クロック信号とのクロック
数の差を計数し、そのカウント値をコントロール回路6
に出力する。温度検出用発振回路4aの生成するクロッ
ク信号の周波数は周囲温度に応じて変化するので、温度
検出用発振回路4aの生成するクロック信号と基準クロ
ック信号とのクロック数の差も周囲温度に応じて変化す
る。
【0037】コントロール回路6は、基準発振回路4b
の生成した基準クロック信号に応じて動作しており、所
定の周期でカウンタ4cのカウント値を読み込み、この
カウント値から周囲温度を検出する。そして、アドレス
指定部6aが現在の周囲温度に対応するメモリ5のアド
レスを指示し、補正値算出部6bがこのアドレスからス
パン補正値及びオフセット補正値を読み込み、スパン補
正部7及びオフセット補正部8にスパン補正値、オフセ
ット補正値をそれぞれ出力する。
【0038】スパン補正部7は従来周知の回路構成を有
するD/Aコンバータにより構成され、コントロール回
路6から入力されるスパン補正値に応じた駆動電圧を生
成し、圧力センサ部1の電源端子T1,T2間に印加す
ることによって、圧力センサ部1のスパン電圧を温度変
化に関係なく略一定に制御する。圧力センサ部1のセン
サ出力V1,V2の差電圧は増幅回路2によって増幅さ
れ、サンプルホールド回路3aによって所定のサンプリ
ング周期でサンプリングされる。コンパレータ3cは、
サンプルホールド回路3aの出力とD/A変換部3bの
出力との高低を逐次比較しており、両者が一致するまで
レジスタ3dの出力を変化させている。そして、両者が
一致した時のレジスタ3のデジタル値が変換値として出
力される。
【0039】ここで、レジスタ3に格納された圧力のデ
ータはオフセット補正部8に入力される。オフセット補
正部8では、コントロール回路6から入力されたオフセ
ット補正値に応じて、A/D変換回路3の出力に所定の
バイアス値を加算又は減算し、出力に発生するオフセッ
ト量の温度変化をデジタル演算により補正する。
【0040】また、オフセット補正部8はオフセット補
正後のデジタル出力をD/A変換部3bに出力してお
り、このデジタル出力をD/A変換部3bがアナログ電
圧Vaに変換し、アナログ電圧Vaとこのアナログ電圧
Vaをフィルタ11により平滑した電圧Vbとがアナロ
グ信号として外部に出力される(図3参照)。尚、サン
プルホールド回路3aは一定の周期fsで増幅回路2の
出力電圧をサンプリングしており、図3中の期間t1で
A/D変換動作が行われる。
【0041】従来の圧力センサ回路では、温度検出部4
としてアナログ信号を出力する温度センサを用い、温度
センサのアナログ信号をA/D変換して周囲温度を検出
していたが、本回路では温度検出用発振回路4aの生成
するクロック信号と、基準発振回路4bの生成する基準
クロック信号とのクロック数の差をカウンタ4cで計数
することにより、周囲温度を検出しているので、従来回
路のように温度センサの出力をA/D変換する必要が無
く、回路規模を縮小して、回路全体のコストを低減する
ことができる。
【0042】また、従来の圧力センサ回路では、検出圧
力に対応した出力電圧に所定のバイアス電圧を加算する
ことによって、出力電圧に発生するオフセット電圧を打
ち消し、オフセット電圧の補正後にA/D変換してデジ
タル信号を得ているが、本回路ではオフセット補正部8
がデジタル演算を行い、検出圧力に対応したデジタル信
号に所定のバイアス値を加算することにより、出力に発
生するオフセット成分の補正動作を行っているので、加
算回路やA/D変換回路などの回路を無くすことがで
き、回路構成を簡単にしてコストダウンを図ることがで
きる。
【0043】尚、本実施形態では、コントロール回路6
が温度検出部4の検出結果に応じてメモリ5からスパン
補正値及びオフセット補正値を読み出しているが、メモ
リ5からオフセット補正値を読み出す代わりに、コント
ロール回路6がカウンタ4cのカウント値に所定の演算
を施してスパン補正値又はオフセット補正値を生成し、
スパン補正部7又はオフセット補正部8にそれぞれ出力
するようにしても良く、スパン補正値又はオフセット補
正値をメモリ5から読み出す必要がないから、読み出し
時間を短縮して、補正動作にかかるじかんを短くでき
る。また、コントロール回路6がカウンタ4cのカウン
ト値に所定の演算を施してスパン補正値及びオフセット
補正値を両方とも生成し、スパン補正部7及びオフセッ
ト補正部8にそれぞれ出力するようにすれば、メモリ5
を無くすことができ、コストダウンを図ることができ
る。
【0044】(実施形態3)本発明の実施形態3を図4
を参照して説明する。本回路では、実施形態2の圧力セ
ンサ回路において、カウンタ4cのカウント値をそれぞ
れ記憶する2つの温度レジスタ12a,12bと、温度
レジスタ12a,12bにそれぞれ記憶されたカウント
値の変化分を検出する変化分検出器(温度変化検出部)
13とを設けている。尚、温度レジスタ12a,12b
及び変化分検出器13以外の構成は実施形態2の圧力セ
ンサ回路と同様であるので、同一の構成要素には同一の
符号を付して、その説明を省略する。
【0045】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。先ず、ある周囲温度でコントロール回路6がスパ
ン電圧及びオフセット電圧の補正動作を行った場合、一
方の温度レジスタ12aにはこの時のカウンタ4cのカ
ウント値Na(N)が格納される。その後、温度検出部
4が検出動作を行い、カウンタ4のカウント値Nb(N
−1)がもう一方の温度レジスタ12bに書き込まれる
と、変化分検出器13は2つの温度レジスタ12a,1
2bのカウント値を比較する。
【0046】ここで、温度レジスタ12a,12bのカ
ウント値が同じ場合(すなわち、カウンタ4cのカウン
ト値が変化していない場合)、コントロール回路6では
前回スパン補正部7及びオフセット補正部8に出力した
値を保持し、この値をそのまま出力する。一方、温度レ
ジスタ12a,12bのカウント値が異なる場合(すな
わち、カウンタ4cのカウント値が変化した場合)、コ
ントロール回路6では、新たにメモリ5からスパン補正
値及びオフセット補正値を読み出し、これらの値をスパ
ン補正部7及びオフセット補正部8に出力して補正動作
を行わせる。
【0047】このように、本回路では変化分検出器13
が温度検出部4の出力の変化を検出した場合のみ、コン
トロール回路6がメモリ5から補正値を読み出して、補
正動作を行っているので、コントロール回路6の電力消
費を低減でき、消費電力の低い圧力センサ回路を実現で
きる。
【0048】(実施形態4)本発明の実施形態4につい
て図5及び図6を参照して説明する。本回路では、実施
形態2の圧力センサ回路において、D/A変換部3bか
ら外部に出力されるアナログ信号のデューティ比を変化
させるデューティ調整回路14を設けている。尚、デュ
ーティ調整回路14以外の構成は実施形態2の圧力セン
サ回路と同様であるので、同一の構成要素には同一の符
号を付して、その説明は省略する。
【0049】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。A/D変換回路3では、サンプリングパルス発生
回路10からサンプリングパルスが入力されると、サン
プルホールド回路3aが増幅回路2の出力をサンプルホ
ールドし、サンプルホールド回路3aの出力をA/D変
換すると共に、オフセット補正を行い、補正後のデジタ
ル信号とアナログ信号とをそれぞれ出力する。ここで、
D/A変換部3bから出力されるアナログ電圧Vaは、
図6に示すように周期がサンプリング周期fsと略等し
いパルス波形になる。したがって、デューティ調整回路
14が電圧Vaのデューティ比を小さくすると、D/A
変換部3bから出力されるアナログ電圧Vaのパルス幅
が短くなり、フィルタ11により平滑化された電圧信号
Vbが低下する。このように、デューティ調整回路14
は、D/A変換部3bから出力されるアナログ電圧Va
のデューティ比を変化させることにより、アナログ電圧
Vbの大きさを変化させることができ、オフセット電圧
の調整範囲を変化させることができる。したがって、デ
ューティ調整回路14が、増幅回路2の出力電圧に応じ
て、D/A変換部3bから外部へ出力されるアナログ電
圧Vaのデューティ比を変化させるようにすれば、オフ
セット電圧が変化し、必要な調整範囲を確保することが
できる。
【0050】(実施形態5)本発明の実施形態5につい
て図7を参照して説明する。本回路では、実施形態2の
圧力センサ回路において、抵抗R1の代わりに、例えば
サーミスタのような負の温度特性を有する抵抗NTCを
設けると共に、サンプリングパルス発生回路10の代わ
りに、温度検出用発振回路4aの生成したクロック信号
を分周してサンプリングパルスを生成する分周器(分周
回路)15を設けており、分周器15の出力に応じてサ
ンプルホールド回路3aのスイッチSW1がオン/オフ
する。尚、抵抗NTC及び分周器15以外の構成は実施
形態2の圧力センサ回路と同様であるので、同一の構成
要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0051】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。本回路では、サンプルホールド回路3aのサンプ
リング周波数を周囲温度に応じて変化させている。すな
わち、温度検出用発振回路4aの発振周波数を決定する
抵抗として負の温度特性を有するサーミスタNTCを用
いているので、温度検出用発振回路4aの発振周波数
は、周囲温度が高くなるにつれて上昇し、周囲温度が低
くなるにつれて低下する。
【0052】ところで、ボルツマン定数をB、周囲温度
をT(K)、帯域周波数をB、抵抗値をRとすると、一
般に回路の熱雑音は、(2×K×T×B×R)1/2と表
され、熱雑音は温度上昇と共に増加する傾向があるが、
本回路では周囲温度が高くなるにつれて、サンプルホー
ルド回路3aのサンプリング周波数を高くしているの
で、回路の応答性を高め、熱雑音の大きな高温期間にお
いてもその影響を小さくできる。
【0053】(実施形態6)本発明の実施形態6を図8
を参照して説明する。本回路では、実施形態2の圧力セ
ンサ回路において、オフセット補正部8から今回出力さ
れるデジタル信号と前回出力されたデジタル信号とをそ
れぞれ記憶する2つの出力レジスタ16a,16bと、
出力レジスタ16a,16bに記憶されたデジタル信号
の変化分を検出し、検出結果をサンプリングパルス発生
回路10に出力する変化分検出器(出力変化検出部)1
7とを設けており、サンプリングパルス発生回路10は
変化分検出器17の検出結果に応じてサンプリングパル
スの周波数を変化させている。尚、出力レジスタ16
a,16b及び変化分検出器17以外の構成は実施形態
2の圧力センサ回路と同様であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0054】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。本回路では、オフセット補正部8から前回出力さ
れたデジタル信号を出力レジスタ16bに格納すると共
に、今回出力するデジタル信号を出力レジスタ16aに
格納しており、変化分検出器17は出力レジスタ16
a,16bにそれぞれ格納されたデジタル信号を比較
し、デジタル信号の変化分を検出する。
【0055】外部環境等が安定して圧力の変化分が少な
く、変化分検出器17の検出したデジタル信号の変化分
が所定のしきい値以下の場合、サンプリングパルス発生
回路10は、サンプリングパルスの周波数を一定とし、
所定の時間間隔で圧力センサ部1の出力を検出する。一
方、外部環境等の変化によって圧力変化が大きくなり、
変化分検出器17の検出したデジタル信号の変化分が所
定のしきい値よりも大きくなると、周波数可変部として
のサンプリングパルス発生回路10は、サンプリングパ
ルスの周波数を高くして、応答性を高めているので、圧
力変化が大きい場合でも高精度に圧力を検出することが
できる。
【0056】(実施形態7)本発明の実施形態7を図9
を参照して説明する。本回路では、実施形態2の圧力セ
ンサ回路において、オフセット補正部8から出力される
デジタル信号、レジスタ3dに格納されたデジタル信
号、コントロール回路6から入力されるスパン電圧の補
正値(すなわち、圧力センサ部1の駆動電圧に対応する
デジタル信号)の内何れか1つを選択して、第1のD/
AコンバータたるD/A変換部19に出力する第1のマ
ルチプレクサ(以下、MUXと略す。)18と、MUX
18から入力されたデジタル信号をD/A変換するD/
A変換器19と、D/A変換器19の出力を圧力センサ
部1の電源端子、コンパレータ3cの入力端子、アナロ
グ信号出力部の何れかに出力する第2のマルチプレクサ
(以下、MUXと略す。)20とを設けている。尚、本
回路ではコンパレータ3cの入力端子がアナログ信号の
出力端子に接続されているので、MUX20はD/A変
換器19の出力を圧力センサ部1の電源端子又はコンパ
レータ3cの入力端子に切り替えて出力している。尚、
MUX18,20及びD/A変換器19以外の構成は実
施形態2の圧力センサ回路と同様であるので、同一の構
成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0057】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。コントロール回路6は、基準発振回路4bの生成
した基準クロック信号CLKに応じて動作し、所定のタ
イミングでカウンタ4cのカウント値を読み込み、この
カウント値から周囲温度を検出して、現在の周囲温度に
対応するスパン補正値及びオフセット補正値をメモリ5
から読み込み、MUX18及びオフセット補正部8にそ
れぞれ出力する。この時、MUX18の入力はコントロ
ール回路6に切り替えられると共に、MUX20の出力
は圧力センサ部1に切り替えられ、コントロール回路6
から入力されたスパン補正値は、D/A変換部19によ
ってアナログ電圧に変換され、圧力センサ部1に印加さ
れる。
【0058】このようにして圧力センサ部1のスパン電
圧が温度補正され、圧力センサ部1の出力が増幅回路2
により増幅される。次に、サンプリングパルス発生回路
10から入力されるサンプリングパルスによって、サン
プルホールド回路3aのスイッチSW1がオンになる
と、増幅回路2の出力がサンプルホールドされる。この
時、MUX18の入力はレジスタ3dの出力端に切り替
えれると共に、MUX20の出力はコンパレータ3cの
入力端に切り替えられて、A/D変換回路3はA/D変
換動作を行い、増幅回路2の出力電圧をデジタル信号に
変換する。
【0059】A/D変換が終了すると、オフセット補正
部8はレジスタ3dに格納されたデジタル変換値と、コ
ントロール回路6から入力されたオフセット値とに基づ
いてデジタル演算を行いオフセット値の温度変化を補正
し、補正後のデジタル信号S1を出力する。この時、M
UX18の入力はオフセット補正部8に切り替えられる
と共に、MUX20の出力はアナログ信号出力部に切り
替えられ、オフセット補正部8から補正後のデジタル信
号S1がD/A変換部19に入力され、D/A変換部1
9がデジタル信号S1をD/A変換し、オフセット補正
後のアナログ電圧Vaを発生する。
【0060】上述のように本回路では、逐次比較型のA
/D変換回路3を構成する第1のD/Aコンパレータ
と、スパン補正回路7を構成する第2のD/Aコンパレ
ータとを1つのD/A変換器19で構成しているので、
回路規模を小さくでき、コストダウンを図ることができ
る。
【0061】(実施形態8)本発明の実施形態8を図1
0及び図11を参照して説明する。本回路では、実施形
態2の圧力センサ回路において、フィルタ11の前段に
セレクタ41を設けている。尚、セレクタ41以外の構
成は実施形態2の圧力センサ回路と同様であるので、同
一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略
する。
【0062】図11(a)(b)に示すように、A/D
変換回路3はサンプリングパルス発生回路10から入力
されたサンプリングパルスに応じて、所定の周期毎にA
/D変換を行っている。ここで、A/D変換回路3で
は、スイッチSW1のオン時に増幅回路2の出力をホー
ルドし、スイッチSW1のオフ時にA/D変換動作を行
っており、図11の期間t1ではA/D変換動作を行っ
ているため、D/A変換部3bの出力電圧Vaが収束し
ていない。
【0063】そこで、本回路では、A/D変換回路3が
A/D変換動作を行っていない期間のみD/A変換部3
bの出力を通過させるセレクタ41をフィルタ11の前
段に設けており、セレクタ41の出力Vcはフィルタ1
1によって平滑され、アナログ電圧Vbとして出力され
る。したがって、A/D変換回路3がA/D変換を行っ
ている期間は、セレクタ41を介してD/A変換部3b
の出力がフィルタ11に入力されないため、A/D変換
動作を行っている間の不安定な出力の影響を受けること
はなく、安定なアナログ電圧Vbを得ることができる。
【0064】(実施形態9)本発明の実施形態9を図1
2を参照して説明する。本回路では、実施形態2の圧力
センサ回路において、温度検出用発振回路4aの発振周
波数を決定する抵抗として、例えばサーミスタのような
負の温度特性を有する抵抗NTCを用いている。また、
温度検出部4の今回の検出値と前回の検出値とをそれぞ
れ記憶する2つの温度レジスタ12a,12bと、温度
レジスタ12a,12bにそれぞれ記憶された検出値か
ら温度変化を検出する変化分検出器13とを設けてい
る。また、D/A変換部3bのアナログ出力を平滑する
フィルタ11としてスイッチトキャパシタ回路42を用
いている。尚、温度レジスタ12a,12b、変化分検
出器13、及び、スイッチトキャパシタ回路42以外の
構成は実施形態2の圧力センサ回路と同様であるので、
同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0065】スイッチトキャパシタ回路42は、D/A
変換部3bの出力がスイッチSW2を介して入力される
コンデンサC3と、コンデンサC3の出力がスイッチS
W3を介して入力されるオペアンプOP4と、オペアン
プOP4の出力端子と反転入力端子との間に接続された
コンデンサC4などから構成され、スイッチSW2,S
W3は温度検出用発振回路4aの発生するクロック信号
に応じて交互にオン/オフされる。スイッチSW2がオ
ン、スイッチSW3がオフになると、D/A変換部3b
の出力電圧によってコンデンサC3が充電され、スイッ
チSW2がオフ、スイッチSW3がオンになると、コン
デンサC3に充電された電荷がコンデンサC4に充電さ
れるので、オペアンプOP4の出力端にD/A変換部3
bの出力電圧を積分した電圧が発生する。
【0066】ここで、本実施形態の圧力センサ回路の動
作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作
は実施形態2と同様であるので、異なる部分のみを説明
する。一方の温度レジスタ12aには今回検出した温度
検出部4の検出結果(すなわち、カウンタ4cのカウン
ト値)が格納され、もう一方の温度レジスタ12bには
前回検出した温度検出部4の検出結果が格納されてい
る。変化分検出器13では、温度レジスタ12a,12
bにそれぞれ格納されたカウンタ4cのカウント値から
温度変化を検出し、その検出結果を温度検出用発振回路
4aに出力する。温度検出用発振回路4aでは変化分検
出器13の検出結果に応じてクロック信号の発振周波数
を変化させている。すなわち、周囲温度が高くなると、
クロック周波数可変部としての温度検出用発振回路4a
はクロック信号の発振周波数を高くしている。また、温
度検出用発振回路4aは周波数設定用の抵抗として負の
温度特性を有する抵抗NTCを用いており、その発振周
波数は温度上昇と共に高くなる。ここで、スイッチトキ
ャパシタ回路42のスイッチSW2,SW3は温度検出
用発振回路4aのクロック信号に応じて交互にオン/オ
フされるので、温度上昇に応じてスイッチSW2,SW
3のオン/オフの周期が短くなり、スイッチトキャパシ
タ回路42の応答性が速くなるので、熱雑音による影響
を除去することができる。
【0067】(実施形態10)本発明の実施形態10を
図13を参照して説明する。本回路では、実施形態6の
圧力センサ回路において、変化分検出器17の検出結果
をサンプリングパルス発生回路10に出力する代わり
に、温度検出用発振回路4aに出力している。また、本
回路では、温度検出用発振回路4aの発振周波数を決定
する抵抗として、例えばサーミスタのような負の温度特
性を有する抵抗NTCを用い、D/A変換部3bのアナ
ログ出力を平滑するフィルタとしてスイッチトキャパシ
タ回路42を用いている。尚、抵抗NTC、変化分検出
器17、及び、スイッチトキャパシタ回路42以外の構
成は実施形態6の圧力センサ回路と同様であるので、同
一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略
するスイッチトキャパシタ回路42は、D/A変換部3
bの出力がスイッチSW2を介して入力されるコンデン
サC3と、コンデンサC3の出力がスイッチSW3を介
して入力されるオペアンプOP4と、オペアンプOP4
の出力端子と反転入力端子との間に接続されたコンデン
サC4などから構成され、スイッチSW2,SW3は温
度検出用発振回路4aの発生するクロック信号に応じて
交互にオン/オフされる。スイッチSW2がオン、スイ
ッチSW3がオフになると、D/A変換部3bの出力電
圧によってコンデンサC3が充電され、スイッチSW2
がオフ、スイッチSW3がオンになると、コンデンサC
3に充電された電荷がコンデンサC4に充電されるの
で、オペアンプOP4の出力端にD/A変換部3bの出
力電圧を積分した電圧が発生する。
【0068】以下に本実施形態の圧力センサ回路の動作
について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な動作は
実施形態2又は6と同様であるので、異なる部分のみを
説明する。本回路では、オフセット補正部8から前回出
力されたデジタル信号を出力レジスタ16bに格納する
と共に、今回出力するデジタル信号を出力レジスタ16
aに格納しており、変化分検出器17は出力レジスタ1
6a,16bにそれぞれ格納されたデジタル信号の変化
分を検出し、検出結果を温度検出用発振回路4aに出力
する。
【0069】ここで、圧力が急激に変化して、変化分検
出器17の検出した変化分が所定のしきい値を越えた場
合、クロック周波数可変部としての温度検出用発振回路
4aはクロック信号の発振周波数を高めている。温度検
出用発振回路4aのクロック信号はスイッチトキャパシ
タ回路42に動作クロックとして出力されるので、圧力
が急激に変動した場合は、スイッチトキャパシタ回路4
2の動作クロックの周波数が通常時よりも高くなり、応
答性が向上するので、アナログ電圧Vbの精度を向上す
る。
【0070】また、温度検出用発振回路4aは周波数設
定用の抵抗として負の温度特性を有する抵抗NTCを用
いており、その発振周波数は温度上昇と共に高くなるか
ら、スイッチトキャパシタ回路42に供給されるクロッ
ク信号の周波数も高くなる。したがって、温度上昇と共
にスイッチトキャパシタ回路42の応答性が速くなり、
熱雑音の影響を除去することができる。
【0071】尚、低温期間においては、基準発振回路4
bのクロック信号がサンプリングパルス発生回路42に
クロック信号として与えられ、スイッチSW2,SW3
が基準発振回路4bのクロック信号に応じてオン/オフ
するので、低温時に応答性が悪化することはない。
【0072】(実施形態11)本発明の実施形態11を
図14を参照して説明する。本回路では、実施形態3の
圧力センサ回路において、変化分検出器13の検出結果
をコントロール回路6に出力する代わりに、サンプリン
グパルス発生回路10に出力している。尚、変化分検出
器13以外の構成は実施形態3の圧力センサ回路と同様
であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、
その説明を省略する以下に本実施形態の圧力センサ回路
の動作について簡単に説明する。尚、本回路の基本的な
動作は実施形態3と同様であるので、異なる部分のみを
説明する。先ず、ある周囲温度でコントロール回路6が
スパン電圧及びオフセット電圧の補正動作を行った場
合、一方の温度レジスタ12aにはこの時のカウンタ4
cのカウント値Na(N)が格納される。その後、温度
検出部4が検出動作を行うと、カウンタ4のカウント値
Nb(N−1)がもう一方の温度レジスタ12bに書き
込まれ、変化分検出器13が2つの温度レジスタ12
a,12bのカウント値を比較する。
【0073】ここで、温度レジスタ12a,12bのカ
ウント値が同じ場合(すなわち、カウンタ4cのカウン
ト値が変化していない場合)、サンプリングパルス発生
回路10はサンプリングパルスの周波数を略一定に制御
する。一方、温度レジスタ12a,12bのカウント値
が異なる場合(すなわち、カウンタ4cのカウント値が
変化した場合)、周波数可変部としてのサンプリングパ
ルス発生回路10はサンプリングパルスの周波数を変化
させており、温度変化が大きいほどサンプリングパルス
の周波数を高くしているので、A/D変換回路3の応答
性が高くなり、ノイズに対する影響を低減した、高精度
の出力を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、圧力
に応じたアナログ量のセンサ出力を発生すると共に、周
囲温度に応じてセンサ出力のオフセット値及びスパンが
変化する圧力センサ部と、圧力センサ部の周囲温度を検
出する温度検出部と、センサ出力を増幅する増幅部と、
増幅部の出力をデジタル値に変換するA/D変換部と、
周囲温度に応じたオフセット値及びスパンの補正値が予
め設定された記憶部と、温度検出部の検出結果及び記憶
部に設定された補正値に基づいて現在の周囲温度におけ
るオフセット値及びスパンの補正値を生成する補正値生
成部と、補正値生成部の生成したスパンの補正値に基づ
いてスパンの温度変化を補正するスパン補正部と、補正
値生成部の生成したオフセット値の補正値に基づいてオ
フセット値の温度変化を補正するオフセット補正部と、
オフセット補正部及びスパン補正部によって補正された
A/D変換部の出力をデジタル値で出力するデジタル信
号出力部と、オフセット補正部及びスパン補正部によっ
て補正されたA/D変換部の出力をアナログ値で出力す
るアナログ信号出力部とを備えて成ることを特徴とし、
補正値生成部は、記憶部に記憶されたオフセット値及び
スパンの補正値と温度検出部の検出結果とに基づいて現
在の周囲温度における補正値を生成し、オフセット補正
部及びスパン補正部は補正値生成部の生成した補正値に
基づいて圧力センサ部の出力を補正しており、補正後の
デジタル信号及びアナログ信号をそれぞれ出力するデジ
タル信号出力部及びアナログ信号出力部を備えているの
で、1つの回路でデジタルとアナログの両方の信号を出
力することができ、デジタル信号を出力する圧力センサ
回路と、アナログ信号を出力する圧力センサ回路とを別
々に製造する場合に比べて、製品開発に要するコストや
時間を低減でき、低コストで高精度な圧力センサ回路を
実現できるという効果がある。
【0075】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記A/D変換部は、所定の周期でオン/オフする
スイッチ素子及び該スイッチ素子を介して増幅部の出力
が入力されるコンデンサを具備し増幅部の出力を所定の
周期でサンプリングするサンプルホールド回路と、レジ
スタと、レジスタに記憶されたデジタル値をアナログ量
に変換する第1のD/Aコンバータと、サンプルホール
ド回路の出力と増幅部の出力との高低を比較するコンパ
レータとで構成される逐次比較型のA/D変換回路から
なり、上記スパン補正部を、補正値生成部の生成したス
パンの補正値に応じた電圧を発生して圧力センサ部に印
加する第2のD/Aコンバータで構成し、上記アナログ
信号出力部を第1のD/Aコンバータで兼用し、第1の
D/Aコンバータの出力を平滑するフィルタを設け、上
記温度検出部を、周囲温度に応じて周波数が変化する第
1のクロック信号を発生する第1のクロック発生回路
と、温度変化に対して周波数が安定な第2のクロック信
号を発生する第2のクロック発生回路と、所定時間当た
りの第1のクロック信号と第2のクロック信号とのクロ
ック数の差を計数するカウンタとで構成し、カウンタの
計数値を周囲温度の検出値として出力することを特徴と
し、A/D変換部を逐次比較型のA/D変換回路で構成
し、A/D変換回路を構成する第1のD/Aコンバータ
でアナログ信号出力部を兼用し、D/Aコンバータの出
力をフィルタで平滑することによりアナログ信号を発生
しているので、回路規模を縮小して、回路全体のコスト
を低減できるという効果がある。また、温度検出部とし
て、周囲温度に応じたアナログ信号を発生する温度セン
サを用いた場合は、温度センサの出力をデジタル値に変
換するA/D変換器が必要になるが、温度依存性を有す
る第1のクロック信号と、温度変化の少ない第2のクロ
ック信号とのクロック数の差をカウンタにより計数し、
カウンタのカウント値から周囲温度を検出しているの
で、A/D変換器が不要になり、回路規模を縮小して、
回路全体のコストを低減できるという効果がある。
【0076】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記カウンタの計数値の時間変化を検出することに
より周囲温度の変化を検出する温度変化検出部を備え、
補正値生成部は、温度変化検出部が計数値の時間的な変
化を検出すると現在の周囲温度におけるオフセット値及
びスパンの補正値を生成することを特徴とし、補正値生
成部は、温度変化検出部が温度変化を検出したときのみ
オフセット値及びスパンの補正値を生成しているので、
温度変化がない場合は補正値生成部の動作を停止させる
ことにより、電力消費を低減できるという効果がある。
【0077】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、オフセット補正部は、補正値生成部の生成したオフ
セット値の補正値に基づいてデジタル演算を行うことに
より、A/D変換部の出力を補正することを特徴とし、
オフセット補正部はデジタル演算を行うことによりオフ
セット値の補正動作を行っているので、オフセット値を
補正するためにアナログの回路を設ける必要がなく、回
路規模を縮小して、回路全体のコストを低減できるとい
う効果がある。
【0078】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、第1のD/Aコンバータからフィルタに入力される
アナログ信号のデューティ比を変化させるデューティ調
整部を設けたことを特徴とし、デューティ調整部が、第
1のD/Aコンバータからフィルタに入力されるアナロ
グ信号のデューティ比を変化させることによって、アナ
ログ信号のパルス幅が変化し、フィルタにより平滑され
たアナログ信号の大きさを変化させることができるとい
う効果がある。
【0079】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発振周
波数が高くなるような温度依存性を有し、第1のクロッ
ク信号を分周する分周回路を設け、分周回路の出力に応
じて上記スイッチ素子をオン/オフさせることを特徴と
し、サンプルホールド回路のサンプリング周波数が分周
回路の出力の周波数で決まるので、周囲温度の上昇に応
じてサンプリング周波数を高くして、A/D変換回路の
応答性を高めることができ、周囲温度の上昇に伴って増
加する熱雑音の影響を低減できるという効果がある。
【0080】請求項7の発明は、請求項2の発明におい
て、上記スイッチ素子をオン/オフするためのサンプリ
ングパルスを発生するサンプリングパルス発生部と、デ
ジタル信号出力部から出力されるデジタル信号の変化を
検出する出力変化検出部とを設け、出力変化検出部がデ
ジタル信号の変化を検出するとサンプリングパルス発生
部はサンプリングパルスの周波数を高くすることを特徴
とし、出力変化検出部がデジタル信号の変化を検出する
と、サンプリングパルス発生部がサンプリングパルスの
周波数を高めているので、圧力センサ部の出力が変化す
る場合には、サンプルホールド回路のサンプリング周波
数を高くして、A/D変換回路の応答性を高めることが
でき、高精度な出力を得ることができるという効果があ
る。
【0081】請求項8の発明は、請求項2の発明におい
て、オフセット補正部の出力、レジスタの出力、スパン
補正部の出力の内、何れか1つを適宜選択して第1のD
/Aコンバータに出力する第1のマルチプレクサと、第
1のD/Aコンバータの出力をアナログ出力部、コンパ
レータ、圧力センサ部の何れかに適宜選択して出力する
第2のマルチプレクサとを設けたことを特徴とし、第1
及び第2のマルチプレクサで第1のD/Aコンバータの
入力及び出力を切り替えることによって、第2のD/A
コンバータを第1のD/Aコンバータで兼用することが
でき、回路規模を縮小して、コストダウンを図ることが
できるという効果がある。
【0082】請求項9の発明は、請求項2の発明におい
て、第1のD/Aコンバータとフィルタとの間にA/D
変換部の変換動作が終了した時のみ第1のD/Aコンバ
ータの出力をフィルタに通過させるセレクタを設けたこ
とを特徴とし、A/D変換部の変換動作中は第1のいD
/Aコンバータの出力が不安定になっているので、セレ
クタを用いてA/D変換部の変換動作が終了した時のみ
第1のD/Aコンバータの出力をフィルタに通過させる
ことにより、安定した出力を得ることができるという効
果がある。
【0083】請求項10の発明は、請求項3の発明にお
いて、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発振
周波数が高くなるような温度依存性を有し、温度変化検
出部が計数値の時間的な変化を検出すると第1のクロッ
ク発生回路の発振周波数を高くするクロック周波数可変
部を設けると共に、上記フィルタを、アナログ信号出力
部から出力されるアナログ信号により充電されるコンダ
ンサと、アナログ信号出力部の出力端とコンデンサとの
間に接続され、第1のクロック信号によってオン/オフ
されるスイッチとを具備したスイッチトキャパシタ回路
で構成したことを特徴とし、スイッチトキャパシタ回路
を構成するスイッチは第1のクロック信号によりオン/
オフされており、第1のクロック発生回路は温度上昇に
伴って発振周波数が高くなるような温度依存性を有し、
且つ、温度変化検出部が温度変化を検出するとクロック
周波数可変部は第1のクロック発生回路の発振周波数を
高くしているので、周囲温度が変化した場合は第1のク
ロック発生回路の発振周波数を高くして、スイッチトキ
ャパシタ回路の応答性を高めることができ、温度上昇に
伴って増加する熱雑音の影響を低減できるという効果が
ある。
【0084】請求項11の発明は、請求項2の発明にお
いて、第1のクロック発生回路は温度上昇に伴って発振
周波数が高くなるような温度依存性を有し、デジタル信
号出力部から出力されるデジタル信号の変化を検出する
出力変化検出部と、出力変化検出部がデジタル信号の変
化を検出すると第1のクロック発生回路の周波数を高く
するクロック周波数可変部とを備え、上記フィルタを、
アナログ信号出力部から出力されるアナログ信号により
充電されるコンダンサと、アナログ信号出力部の出力端
とコンデンサとの間に接続され、第1のクロック信号に
応じてオン/オフされるスイッチとを具備したスイッチ
トキャパシタ回路で構成したことを特徴とし、スイッチ
トキャパシタ回路を構成するスイッチは第1のクロック
信号によりオン/オフされており、第1のクロック発生
回路は温度上昇に伴って発振周波数が高くなるような温
度依存性を有し、且つ、出力変化検出部が出力変化を検
出するとクロック周波数可変部は第1のクロック発生回
路の発振周波数を高くしているので、周囲温度が上昇し
たり出力が変化した場合は第1のクロック発生回路の発
振周波数を高くして、スイッチトキャパシタ回路の応答
性を高めることができ、温度上昇に伴って増加する熱雑
音の影響を低減できるという効果がある。
【0085】請求項12の発明は、請求項3の発明にお
いて、上記スイッチ素子をオン/オフするためのサンプ
リングパルスを発生するサンプリングパルス発生部と、
温度変化検出部が計数値の変化を検出するとサンプリン
グパルスの周波数を高くする周波数可変部とを設けたこ
とを特徴とし、サンプルホールド回路のスイッチ素子は
サンプリングパルス発生部のサンプリングパルスによっ
てオン/オフされており、温度変化検出部が温度変化を
検出すると、周波数可変部はサンプリングパルスの周波
数を高くしているので、A/D変換部の応答性を高め
て、温度上昇に伴って増加する熱雑音の影響を低減でき
るという効果がある。
【0086】請求項13の発明は、請求項2の発明にお
いて、補正値生成部は、記憶部に記憶されたオフセット
値の補正値を読み出す代わりに、上記カウンタのカウン
ト値に基づいて現在の周囲温度におけるオフセット値の
補正値を生成することを特徴とし、オフセット値の補正
値を記憶する記憶部をなくすことができ、コストダウン
を図ることができるという効果がある。
【0087】請求項14の発明は、請求項2の発明にお
いて、補正値生成部は、記憶部に記憶されたスパンの補
正値を読み出す代わりに、上記カウンタのカウント値に
基づいて現在の周囲温度におけるスパンの補正値を生成
することを特徴とし、スパンの補正値を記憶する記憶部
をなくすことができ、コストダウンを図ることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図2】実施形態2の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図3】同上の動作を説明する各部の波形図である。
【図4】実施形態3の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図5】実施形態4の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図6】同上の動作を説明する各部の波形図である。
【図7】実施形態5の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図8】実施形態6の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図9】実施形態7の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【図10】実施形態8の圧力センサ回路のブロック図で
ある。
【図11】同上の動作を説明する各部の波形図である。
【図12】実施形態9の圧力センサ回路のブロック図で
ある。
【図13】実施形態10の圧力センサ回路のブロック図
である。
【図14】実施形態11の圧力センサ回路のブロック図
である。
【図15】従来の圧力センサ回路のブロック回路図であ
る。
【図16】従来の別の圧力センサ回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 圧力センサ部 2 増幅回路 3 変換回路 4 温度検出部 5 メモリ 6 コントロール回路 7 スパン補正回路 8 オフセット補正部 11 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 慎司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD04 EE13 FF02 FF13 FF17 FF18 FF43 GG32 GG33 GG34 GG44 4M112 AA01 BA01 GA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力に応じたアナログ量のセンサ出力を発
    生すると共に、周囲温度に応じてセンサ出力のオフセッ
    ト値及びスパンが変化する圧力センサ部と、圧力センサ
    部の周囲温度を検出する温度検出部と、センサ出力を増
    幅する増幅部と、増幅部の出力をデジタル値に変換する
    A/D変換部と、周囲温度に応じたオフセット値及びス
    パンの補正値が予め設定された記憶部と、温度検出部の
    検出結果及び記憶部に設定された補正値に基づいて現在
    の周囲温度におけるオフセット値及びスパンの補正値を
    生成する補正値生成部と、補正値生成部の生成したスパ
    ンの補正値に基づいてスパンの温度変化を補正するスパ
    ン補正部と、補正値生成部の生成したオフセット値の補
    正値に基づいてオフセット値の温度変化を補正するオフ
    セット補正部と、オフセット補正部及びスパン補正部に
    よって補正されたA/D変換部の出力をデジタル値で出
    力するデジタル信号出力部と、オフセット補正部及びス
    パン補正部によって補正されたA/D変換部の出力をア
    ナログ値で出力するアナログ信号出力部とを備えて成る
    ことを特徴とする圧力センサ回路。
  2. 【請求項2】上記A/D変換部は、所定の周期でオン/
    オフするスイッチ素子及び該スイッチ素子を介して増幅
    部の出力が入力されるコンデンサを具備し増幅部の出力
    を所定の周期でサンプリングするサンプルホールド回路
    と、レジスタと、レジスタに記憶されたデジタル値をア
    ナログ量に変換する第1のD/Aコンバータと、サンプ
    ルホールド回路の出力と増幅部の出力との高低を比較す
    るコンパレータとで構成される逐次比較型のA/D変換
    回路からなり、上記スパン補正部を、補正値生成部の生
    成したスパンの補正値に応じた電圧を発生して圧力セン
    サ部に印加する第2のD/Aコンバータで構成し、上記
    アナログ信号出力部を第1のD/Aコンバータで兼用
    し、第1のD/Aコンバータの出力を平滑するフィルタ
    を設け、上記温度検出部を、周囲温度に応じて周波数が
    変化する第1のクロック信号を発生する第1のクロック
    発生回路と、温度変化に対して周波数が安定な第2のク
    ロック信号を発生する第2のクロック発生回路と、所定
    時間当たりの第1のクロック信号と第2のクロック信号
    とのクロック数の差を計数するカウンタとで構成し、カ
    ウンタの計数値を周囲温度の検出値として出力すること
    を特徴とする請求項1記載の圧力センサ回路。
  3. 【請求項3】上記カウンタの計数値の時間変化を検出す
    ることにより周囲温度の変化を検出する温度変化検出部
    を備え、補正値生成部は、温度変化検出部が計数値の時
    間的な変化を検出すると現在の周囲温度におけるオフセ
    ット値及びスパンの補正値を生成することを特徴とする
    請求項2記載の圧力センサ回路。
  4. 【請求項4】オフセット補正部は、補正値生成部の生成
    したオフセット値の補正値に基づいてデジタル演算を行
    うことにより、A/D変換部の出力を補正することを特
    徴とする請求項2記載の圧力センサ回路。
  5. 【請求項5】第1のD/Aコンバータからフィルタに入
    力されるアナログ信号のデューティ比を変化させるデュ
    ーティ調整部を設けたことを特徴とする請求項2記載の
    圧力センサ回路。
  6. 【請求項6】第1のクロック発生回路は温度上昇に伴っ
    て発振周波数が高くなるような温度依存性を有し、第1
    のクロック信号を分周する分周回路を設け、分周回路の
    出力に応じて上記スイッチ素子をオン/オフさせること
    を特徴とする請求項2記載の圧力センサ回路。
  7. 【請求項7】上記スイッチ素子をオン/オフするための
    サンプリングパルスを発生するサンプリングパルス発生
    部と、デジタル信号出力部から出力されるデジタル信号
    の変化を検出する出力変化検出部とを設け、出力変化検
    出部がデジタル信号の変化を検出するとサンプリングパ
    ルス発生部はサンプリングパルスの周波数を高くするこ
    とを特徴とする請求項2記載の圧力センサ回路。
  8. 【請求項8】オフセット補正部の出力、レジスタの出
    力、スパン補正部の出力の内、何れか1つを適宜選択し
    て第1のD/Aコンバータに出力する第1のマルチプレ
    クサと、第1のD/Aコンバータの出力をアナログ出力
    部、コンパレータ、圧力センサ部の何れかに適宜選択し
    て出力する第2のマルチプレクサとを設けたことを特徴
    とする請求項2記載の圧力センサ回路。
  9. 【請求項9】第1のD/Aコンバータとフィルタとの間
    にA/D変換部の変換動作が終了した時のみ第1のD/
    Aコンバータの出力をフィルタに通過させるセレクタを
    設けたことを特徴とする請求項2記載の圧力センサ回
    路。
  10. 【請求項10】第1のクロック発生回路は温度上昇に伴
    って発振周波数が高くなるような温度依存性を有し、温
    度変化検出部が計数値の時間的な変化を検出すると第1
    のクロック発生回路の発振周波数を高くするクロック周
    波数可変部を設けると共に、上記フィルタを、アナログ
    信号出力部から出力されるアナログ信号により充電され
    るコンダンサと、アナログ信号出力部の出力端とコンデ
    ンサとの間に接続され、第1のクロック信号によってオ
    ン/オフされるスイッチとを具備したスイッチトキャパ
    シタ回路で構成したことを特徴とする請求項3記載の圧
    力センサ回路。
  11. 【請求項11】第1のクロック発生回路は温度上昇に伴
    って発振周波数が高くなるような温度依存性を有し、デ
    ジタル信号出力部から出力されるデジタル信号の変化を
    検出する出力変化検出部と、出力変化検出部がデジタル
    信号の変化を検出すると第1のクロック発生回路の周波
    数を高くするクロック周波数可変部とを備え、上記フィ
    ルタを、アナログ信号出力部から出力されるアナログ信
    号により充電されるコンダンサと、アナログ信号出力部
    の出力端とコンデンサとの間に接続され、第1のクロッ
    ク信号に応じてオン/オフされるスイッチとを具備した
    スイッチトキャパシタ回路で構成したことを特徴とする
    請求項2記載の圧力センサ回路。
  12. 【請求項12】上記スイッチ素子をオン/オフするため
    のサンプリングパルスを発生するサンプリングパルス発
    生部と、温度変化検出部が計数値の変化を検出するとサ
    ンプリングパルスの周波数を高くする周波数可変部とを
    設けたことを特徴とする請求項3記載の圧力センサ回
    路。
  13. 【請求項13】補正値生成部は、記憶部に記憶されたオ
    フセット値の補正値を読み出す代わりに、上記カウンタ
    のカウント値に基づいて現在の周囲温度におけるオフセ
    ット値の補正値を生成することを特徴とする請求項2記
    載の圧力センサ回路。
  14. 【請求項14】補正値生成部は、記憶部に記憶されたス
    パンの補正値を読み出す代わりに、上記カウンタのカウ
    ント値に基づいて現在の周囲温度におけるスパンの補正
    値を生成することを特徴とする請求項2記載の圧力セン
    サ回路。
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