JP2000146620A - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

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JP2000146620A
JP2000146620A JP10313170A JP31317098A JP2000146620A JP 2000146620 A JP2000146620 A JP 2000146620A JP 10313170 A JP10313170 A JP 10313170A JP 31317098 A JP31317098 A JP 31317098A JP 2000146620 A JP2000146620 A JP 2000146620A
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Japan
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temperature
circuit
signal
detection
correction coefficient
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JP10313170A
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English (en)
Inventor
Toshio Ikuta
敏雄 生田
Noboru Endo
昇 遠藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ回路の出力に基づいた物理量検出値を
温度補償する場合に、最終的に得られる物理量検出値の
誤差を小さくすると共に、再現性を向上させること。 【解決手段】 基準電圧発生回路5からの基準信号S
a、温度検出用ブリッジ回路4からの温度信号St、圧
力検出用ブリッジ回路3からの検出信号Sdは、アナロ
グマルチプレクサ6を通じて時分割処理され、それらの
信号Sd、St及びSaが同一の差動増幅回路8及びA
/D変換回路9を通じて採取される。重み付け演算回路
15は、EPROM13内の温度補償用補正係数を、温
度信号Stに基づいて算出された温度の高低に応じて連
続的に異なった値となるように変更して補正演算回路1
4に与える。補正演算回路14は、A/D変換回路9か
らのデジタルデータ及びEPROM13から重み付け演
算回路15を介して与えられる補正係数に基づいた演算
処理により、検出信号Sdに応じた圧力量検出値を温度
補償した状態で算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ回路からの
検出信号を、そのセンサ回路の温度特性に応じて補正し
た状態で信号処理することにより物理量を検出するよう
にしたセンサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体チップ上に作り込まれる
圧力センサ装置においては、従来より、感度やオフセッ
トに対する温度補償をアナログ的な補正演算により行う
ようにしたものが一般的となっているが、このもので
は、多数のオペアンプを使用する必要がある。ところ
が、オペアンプは小型化が難しいという一般的事情があ
るため、従来構成の装置ではチップ面積が大きくならざ
るを得ず、全体の小型化が困難になるという問題点があ
った。また、経時変化に伴いチップ表面を覆う保護膜の
応力が解放されるなどして、各オペアンプのオフセット
が初期値からずれたり、各オペアンプの周辺に設けられ
る抵抗のペア比が初期値から崩れたりする現象(所謂耐
久変動)が発生すると、各部の回路定数が種々変動する
ことが避けられないという事情があるため、最終的に得
られる圧力検出値の精度が低下するという問題点もあっ
た。
【0003】本件発明の発明者らは、上記のような問題
点を解決するための発明を特願平10−95917号と
して出願した。即ち、この出願に係る発明は、センサ回
路からのアナログ量の検出信号をA/D変換回路により
デジタルデータに変換した後に信号処理することによっ
て、圧力のような物理量を検出するようにしたものであ
る。具体的には、例えば圧力を検出するためのセンサ回
路を実現する場合には、以下に述べるように構成される
ものである。
【0004】即ち、ピエゾ抵抗係数が大きな半導体より
成るセンサチップ上に、被検出圧力に応じた電圧レベル
の検出信号を発生する圧力検出用ブリッジ回路と、この
ブリッジ回路の温度に応じた電圧レベルの温度信号を発
生する温度検出用ブリッジ回路とを拡散抵抗を利用して
形成し、また、上記センサチップ若しくはこれと異なる
半導体チップ上に、上記圧力検出用ブリッジ回路に作用
する圧力及びそのブリッジ回路の温度と無関係に一定の
電圧レベルとなる基準信号を発生する基準電圧発生回路
を拡散抵抗を利用して形成する。さらに、前記検出信
号、温度信号及び基準信号を選択的に出力するアナログ
マルチプレクサと、このアナログマルチプレクサから順
次出力される信号を増幅する差動増幅回路と、この差動
増幅回路により増幅された前記検出信号、温度信号及び
基準信号をデジタルデータに変換するA/D変換回路
と、このA/D変換回路からのデジタルデータに基づい
た演算処理により前記検出信号に応じた圧力検出値を前
記温度信号及び基準信号により補正しながら算出する補
正演算回路とを設ける構成とされる。
【0005】このような構成により、検出信号、温度信
号及び基準信号をアナログマルチプレクサを通じて時分
割処理すると共に、それらの信号に対応した複数種類の
デジタルデータを同一の差動増幅回路及びA/D変換回
路を用いて採取し、斯様に採取したデジタルデータに基
づいた補正演算(デジタル演算)により、感度などに対
する温度補償を施した精度の高い圧力検出値を得るよう
にしている。
【0006】従って、温度補償をアナログ的に行うよう
にした前記従来構成の装置のように、多数のオペアンプ
を必要としないものであり、以て全体の小型化を実現で
きるようになる。また、比較的大きな面積を占有するこ
とになる差動増幅回路を、検出信号、温度信号及び基準
信号の増幅用に兼用する構成となっているから、多数の
差動増幅回路を設ける必要がなくなるものであり、この
面からも全体の小型化を実現できるようになる。しか
も、最終的にデジタルデータに変換される検出信号、温
度信号及び基準信号は、全て同じアナログ回路(アナロ
グマルチプレクサ、差動増幅回路、A/D変換回路)を
通過する構成であるから、その信号伝送系統での回路定
数の変動に起因した各信号のドリフト成分が互いにキャ
ンセルされることになり、結果的に、耐久変動による影
響を除去できるようになって、圧力検出値の精度を長期
間に渡って良好な状態に維持できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特願
平10−95917号の発明によれば数々の有益な効果
を奏することができる。但し、以下に述べる点で改良の
余地があった。即ち、補正演算回路での圧力検出値の演
算時には、圧力検出用ブリッジ回路などの温度特性を補
償するために、センサチップ上に形成された拡散抵抗の
温度係数を利用するようにしており、上記温度係数を考
慮して予め記憶した補正係数を圧力検出用ブリッジ回路
の温度に乗算するなどの補正演算処理を行うようにして
いる。ところが、拡散抵抗の温度特性は非線形成分を有
した状態となっているのに対して、予め記憶しておく補
正係数は一定の値であるため、センサチップの温度が大
きく変化するような環境下では、最終的に得られる圧力
検出値の誤差が大きくなることが避けられない。
【0008】このような誤差を抑制する対策としては、
例えば、所定温度を境界に異なる値となる低温側補正係
数と高温側補正係数を拡散抵抗の温度特性に対応させて
設定しておき、圧力検出値の演算時に使用する補正係数
を上記所定温度を境界に切り替えるという構成が手段が
考えられる。しかしながら、このような手段では、境界
温度を挟んだきわめて僅かな温度変化に応じて補正係数
が切換わることになるため、圧力検出値の再現性が悪化
するという新たな問題点が出てくる。
【0009】また、このような温度特性の非線形性は、
出力値の温度補償を、予め設定された補正係数と実測温
度との乗算結果に基づいて行うようにした一般的なセン
サ装置においても同様に存在するため、このようなセン
サ装置における検出誤差の拡大の要因となっている。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、センサ回路の出力に基づいた物理量
検出値を温度補償する場合に、最終的に得られる物理量
検出値の誤差を小さくできると共に、物理量検出値の再
現性の向上を実現できるようになるセンサ装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用することができる。こ
の手段によれば、センサ回路から被検出物理量に応じた
レベルの検出信号が出力されると共に、このセンサ回路
の温度が温度検出回路により検出されるようになり、信
号処理手段は、上記のように出力される検出信号のレベ
ルに対応した物理量検出値を、上記温度検出回路による
検出温度及び記憶手段に予め記憶されている補正係数に
基づいて温度補正しながら算出するようになる。この場
合、記憶手段に記憶された上記補正係数は、補正係数重
み付け手段によって、前記温度検出回路による検出温度
の高低に応じて多段階に異なった値となるように変更さ
れて前記信号処理手段に与えられるようになる。
【0012】従って、センサ回路からの検出信号の温度
特性に非線形成分が含まれる場合において、そのセンサ
回路の温度が大きく変化するような状況になったとして
も、補正係数の値を常に最適な状態とすることができ
て、最終的に得られる物理量検出値の誤差を小さくする
ことが可能になる。しかも、上記補正係数は、多段階に
異なった値となるように変更される構成であって、温度
変化に応じて補正係数が不用意に大きく変化される事態
を未然に防止できるようになるから、物理量検出値の再
現性が向上するようになる。
【0013】この場合、請求項2記載の発明のように、
記憶手段に記憶された補正係数が、温度検出回路による
検出温度の高低に応じて連続的に変化する値となるよう
に変更される構成となっていた場合には、センサ回路の
温度が大きく変化するような状況になったとしても、補
正係数の値をさらに最適な状態とすることができて、最
終的に得られる物理量検出値の誤差を一段と小さくする
ことが可能になると共に、温度変化に応じた補正係数の
変化が連続的に行われる結果、物理量検出値の再現性が
さらに向上するようになる。
【0014】請求項3記載の発明のように、記憶手段に
記憶された補正係数の変更が予め設定された関数式に基
づいて行われる構成とした場合には、補正係数の変更を
迅速に行い得るようになると共に、構成の簡略化を実現
できるようになる。
【0015】請求項4記載の発明によれば、センサ回路
からの検出信号、基準電圧発生回路からの基準信号、検
出回路からの温度信号が増幅手段によって増幅された後
に、A/D変換回路によりデジタルデータに変換される
ようになり、信号処理手段は、A/D変換回路により変
換されたデジタルデータに基づいた演算処理を行うこと
により、前記検出信号に応じた物理量検出値を前記温度
信号及び基準信号並びに補正係数により補正した状態で
算出するようになる。従って、上記補正係数を用いた温
度補償がデジタル的な演算により行われるようになるか
ら、センサ感度に対し安定した温度補償機能が得られる
ようになって、この面からも物理量検出の再現性が向上
するようになる。
【0016】請求項5記載の発明によれば、アナログマ
ルチプレクサは、センサ回路からの検出信号、基準電圧
発生回路からの基準信号、検出回路からの温度信号を選
択的に通過させるようになり、その通過信号が増幅手段
によって増幅された後に、A/D変換回路によりデジタ
ルデータに変換されると共に、信号処理手段が当該デジ
タルデータに基づいた演算処理を行うことにより、前記
検出信号に応じた物理量検出値を前記温度信号及び基準
信号並びに補正係数により補正した状態で算出するよう
になる。つまり、検出信号、温度信号及び基準信号をア
ナログマルチプレクサを通じて時分割処理すると共に、
それらの信号に対応した複数種類のデジタルデータを同
一の増幅手段及びA/D変換回路を用いて採取し、斯様
に採取したデジタルデータなどに基づいた補正演算(デ
ジタル演算)により、感度などに対する温度補償を施し
た精度の高い物理量検出値を得るようにしている。
【0017】従って、温度補償をアナログ的に行うよう
にした従来構成の装置のように、多数のオペアンプを必
要としないものであり、以て全体の小型化を実現できる
ようになる。また、比較的大きな面積を占有することに
なる増幅手段を、検出信号、温度信号及び基準信号の増
幅用に兼用する構成となっているから、多数の増幅手段
を設ける必要がなくなるものであり、この面からも全体
の小型化を実現できるようになる。さらに、最終的にデ
ジタルデータに変換される検出信号、温度信号及び基準
信号は、全て同じアナログ回路(アナログマルチプレク
サ、増幅手段、A/D変換回路)を通過する構成である
から、その信号伝送系統での回路定数の変動に起因した
各信号のドリフト成分が互いにキャンセルされることに
なる。この結果、耐久変動による影響を除去できるよう
になって、物理量検出値の精度を長期間に渡って良好な
状態に維持できるようになる。
【0018】請求項6記載の手段によれば、センサ回路
からの検出信号、温度検出回路からの温度信号、基準電
圧発生回路からの基準信号を、A/D変換回路内のリン
グゲート遅延回路に電源電圧として与えると、当該A/
D変換回路は、このように電源電圧が与えられた各状態
でリングゲート遅延回路にパルス信号が入力されたとき
のパルス信号周回数に基づいて上記検出信号、温度信号
及び基準信号をデジタルデータに変換するようになる。
【0019】このようなリングゲート遅延回路を利用し
たA/D変換回路にあっては、変換速度の大幅な向上を
実現できるという利点があるため、物理量検出値の算出
のために必要な時間の大幅な短縮を実現できるようにな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を半導体圧力センサ
装置に適用した一実施例について図面を参照しながら説
明する。全体の電気的構成を示す図1において、本実施
例による半導体圧力センサ装置は、圧力検出用のセンサ
部1と、このセンサ部1からの出力を処理するための信
号処理部2とを備えた構成となっており、これらセンサ
部1及び信号処理部2は、異なる半導体チップ上に分離
した状態で形成されている。
【0021】センサ部1は、ピエゾ抵抗係数が大きな半
導体チップ(例えばシリコン単結晶基板)を利用して形
成されたもので、圧力検出用ブリッジ回路3(本発明で
いうセンサ回路に相当)と、この圧力検出用ブリッジ回
路3の温度を検出するための温度検出用ブリッジ回路4
(本発明でいう温度検出回路に相当)とにより構成され
ている。
【0022】これらのうち、圧力検出用ブリッジ回路3
は、半導体チップに設けたダイヤフラム上に拡散抵抗に
より形成した抵抗素子Rd1、Rd2、Rd3、Rd4を図示の
ようにフルブリッジ接続して成るもので、印加圧力の増
大に応じて各抵抗素子Rd1、Rd2、Rd3、Rd4の抵抗値
が図1に矢印で示す態様(上向きの矢印は抵抗値が増加
することを示し、下向きの矢印は抵抗値が減少すること
を示す)で変化する構成となっている。また、圧力検出
用ブリッジ回路3の入力端子P1及びP2間には、定電
圧電源端子+Vccから一定電圧が印加されるようになっ
ている。
【0023】従って、圧力検出用ブリッジ回路3の一方
の出力端子Q1(抵抗素子Rd1及びRd2の共通接続点)
の電位は印加圧力の増大に応じて上昇し、また、他方の
出力端子Q2(抵抗素子Rd3及びRd4の共通接続点)の
電位は印加圧力の増大に応じて低下するものであり、出
力端子Q1及びQ2間からは、印加圧力に応じた電圧レ
ベルの検出信号Sdが出力されることになる。尚、上記
検出信号Sdは、圧力検出用ブリッジ回路3の温度にも
依存して変動するものであり、斯様な温度ドリフト除去
用のデータを得るために前記温度検出用ブリッジ回路4
が設けられている。
【0024】この温度検出用ブリッジ回路4は、拡散抵
抗(温度係数は1500〜1700ppm/℃程度)により
形成された感温抵抗素子Rt1、Rt2と、温度係数が零に
近い材料である例えばCrSiにより形成された抵抗素
子Rc1、Rc2とを図示のようにフルブリッジ接続するこ
とにより構成されている。また、温度検出用ブリッジ回
路4の入力端子P3及びP4間にも、定電圧電源端子+
Vccから一定電圧が印加されるようになっている。
【0025】従って、温度検出用ブリッジ回路4の一方
の出力端子Q3(感温抵抗素子Rt1及び抵抗素子Rc1の
共通接続点)の電位は検出温度の上昇に応じて上昇し、
また、他方の出力端子Q4(感温抵抗素子Rt2及び抵抗
素子Rc2の共通接続点)の電位は検出温度の低下に応じ
て低下するものであり、出力端子Q3及びQ4間から
は、圧力検出用ブリッジ回路3の温度に応じた電圧レベ
ルの温度信号Stが出力されることになる。
【0026】一方、前記信号処理部2は、半導体チップ
上に以下に述べるような各回路要素を形成した構成とな
っている。基準電圧発生回路5は、拡散抵抗により形成
した抵抗素子Ra1及びRa2を備えたもので、それら抵抗
素子Ra1及びRa2の直列回路を定電圧電源端子+Vcc及
びグランド端子間に接続した構成となっている。この場
合、抵抗素子Ra1及びRa2の温度係数は厳密に一致する
ものであり、従って、基準電圧発生回路5の出力端子Q
5(抵抗素子Ra1及びRa2の共通接続点)からは、前記
圧力検出用ブリッジ回路3に作用する圧力(被検出圧
力)及び当該ブリッジ回路3の温度と無関係に一定の電
圧レベルとなる基準信号Saが出力されることになる。
尚、この基準電圧発生回路5は、前記センサ部1側の半
導体チップ上に形成することも可能である。
【0027】アナログマルチプレクサ6は、上記圧力検
出用ブリッジ回路3からの検出信号Sd、温度検出用ブ
リッジ回路4からの温度信号St、基準電圧発生回路5
からの基準信号Saを、後述する制御ブロック7から与
えられるセレクト信号に基づいて選択出力するためのも
のである。
【0028】高入力インピーダンス差動増幅回路8(本
発明でいう増幅手段に相当)は、オペアンプ8a、8b
及び抵抗8c、8d、8eを組み合わせて成る周知構成
のもので、前記アナログマルチプレクサ6から順次出力
される信号を増幅してA/D変換回路9に与えるように
なっている。この場合、差動増幅回路8には、その増幅
出力電圧を持ち上げるための定電圧電源8f及び抵抗8
gが付随して設けられている。尚、差動増幅回路8の電
源は、前記定電圧電源端子+Vccから与えられるように
なっている。
【0029】上記A/D変換回路9は、基本的には特開
平5−259907号公報に記載されたA/D変換回路
と同様構成のものであり、詳細には図示しないが、反転
動作時間が電源電圧に応じて変化するNANDゲート1
0a(本発明でいう反転回路に相当)と、同じく反転動
作時間が電源電圧に応じて変化する偶数個のインバータ
10b(本発明でいう反転回路に相当)とをリング状に
連結して成るリングゲート遅延回路10(以下の説明で
は、リングゲート遅延回路をRGD(Ring Gate Delay
)と略称する)、このRGD10内でのパルス信号の
周回数をカウントするための周回数カウンタ11、この
周回数カウンタ11の計数値を上位ビットとし、且つR
GD10内の各インバータ10bの出力を下位ビットと
して格納するためのスタックメモリ12などを含んで構
成されている。
【0030】このような構成のA/D変換回路9による
変換原理の大略は以下の通りである。即ち、RGD10
内のNANDゲート10aに対し、図2に示すようなパ
ルス信号PAを与えると、NANDゲート10a及び各
インバータ10bがその電源電圧に応じた速度で逐次的
に反転動作を開始して、そのパルス信号PAの入力期間
中は信号周回動作が継続して行われるものであり、斯様
なパルス信号周回数を示す二進数のデジタルデータが、
スタックメモリ12に対しリアルタイムで与えられるこ
とになる。この後、図2に示すように、一定のサンプリ
ング周期Δt(例えば〜100μ秒)を得るためのパル
ス信号PBの立上がり毎にスタックメモリ12をラッチ
すれば、そのスタックメモリ12内の各ラッチデータの
差に基づいて、インバータ10bに与えられている電源
電圧を二進数のデジタルデータに変換した値が得られる
ようになる。
【0031】この場合、RGD10内のNANDゲート
10a及びインバータ10bには、前記差動増幅回路8
から電源電圧が与えられる構成となっている。従って、
A/D変換回路9にあっては、差動増幅回路8からの出
力信号、つまり、アナログマルチプレクサ6を通じて選
択出力される検出信号Sd、温度信号St及び基準信号
Saをデジタルデータに変換することになる。
【0032】尚、以下においては、A/D変換回路9に
よる変換データのうち、検出信号Sdに対応したデジタ
ルデータを圧力情報D、温度信号Stに対応したデジタ
ルデータを温度情報T、基準信号Saに対応したデジタ
ルデータを基準情報Aと呼ぶことにする。
【0033】ここで、圧力情報Dと圧力検出用ブリッジ
回路3に対する印加圧力Pとの間には次式のような関
係がある。 D={(ct+d)×P+et+f}×β(t) …… 但し、t:圧力検出用ブリッジ回路3の温度 c:圧力検出用ブリッジ回路3の感度の温度係数 d:圧力検出用ブリッジ回路3の室温感度 e:圧力検出値のオフセットの温度係数 f:圧力検出値の室温オフセット値 また、β(t)は、差動増幅回路8の温度特性やRGD
10の遅延時間の温度特性などに依存した非線形項であ
り、これが圧力検出値の精度劣化の要因となるものであ
る。尚、上記c、d、e、fは、本発明でいう補正係数
に相当するものである。
【0034】上記式からPの解を得るためには、tが
必要であり、また、非線形の係数であるβ(t)を除去
する必要がある。このため、温度検出用ブリッジ回路4
を通じて温度情報Tを得ると共に、基準電圧発生回路5
を通じて基準情報Aを得るようにしている。
【0035】この場合、温度情報Tと圧力検出用ブリッ
ジ回路3の温度tとの間には次式のような関係が存在
するものである。 T=(at+b)×β(t) …… 但し、a:温度検出値の温度係数 b:温度検出値の室温オフセット値
【0036】また、基準情報Aは、圧力検出用ブリッジ
回路3に作用する圧力及び温度と無関係に一定の電圧レ
ベルとなる基準信号Saを、差動増幅回路8により増幅
し且つA/D変換回路9によりデジタル変換したデータ
であるから、次式が成立することになる。 A=β(t) ……
【0037】従って、、、式から、非線形項β
(t)が削除された状態の次式が得られる。 T/A=at+b …… D/A=(ct+d)×P+et+f ……
【0038】上記、の式を用いてPについて解くと
次式が得られる。 P={(T/A−b)×(−e/a)+D/A−f} /{(T/A−b)×c/a+d} ……
【0039】また、式から現在の温度tを求めること
ができる。即ち、 t=(T/A−b)/a …… であり、A/D変換回路9による変換結果である温度情
報T及び基準情報Aと前記温度検出値の温度係数a、温
度検出値のオフセット値bが揃えば現在の温度tを求め
ることができる。
【0040】EPROM13(本発明でいう記憶手段に
相当)には、式に基づいた圧力Pの演算及び式に基
づいた現在温度の演算に必要な前記温度係数a、室温オ
フセット値b、温度係数c、室温感度d、温度係数e、
室温オフセット値fが補正係数(デジタルデータ)とし
て予め記憶されている。
【0041】このEPROM13に記憶された補正係数
は、補正演算回路14(本発明でいう信号処理手段に相
当)に対して重み付け演算回路15(本発明でいう補正
係数重み付け手段に相当)を通じて与えられるようにな
っている。この重み付け演算回路15は、例えば、補正
係数c(圧力検出用ブリッジ回路3の感度の温度係数)
及び補正係数e(圧力検出値のオフセットの温度係数)
に対して後述するような重み付けを付与して補正演算回
路14に出力する構成となっているが、他の補正係数
a、b、d、e、fについては、そのまま補正演算回路
14に出力するようになっている。但し、補正係数c及
びeの少なくとも一方に重み付けを付与する構成として
も良く、また、補正係数d、fに対して同様の重み付け
を付与する構成とすることも可能である。
【0042】ここで、温度tに係る前記式の右辺
(T、A、a、b)は全てデジタルデータであるから、
演算回路を利用したデジタル演算によって現在の温度t
を算出することができる。本実施例では、このようなデ
ジタル演算を行うために温度演算回路16が設けられて
いる。この温度演算回路16は、温度情報T、基準情報
A、補正係数a、bを補正演算回路14を通じて受ける
ようになっており、それらのデジタルデータ並びに式
に基づいた演算により現在の温度tを算出する構成とな
っている。
【0043】補正演算回路14は、前記式を利用した
圧力Pの演算を、制御ブロック7からの指令を受けて行
うものであり、その演算時には、スタックメモリ12か
ら読み出した圧力情報D、温度情報T及び基準情報A、
並びにEPROM13から重み付け演算回路15を通じ
て読み出した補正係数(a、b、c、d、e、f)を使
用する構成となっている。そして、この補正演算回路1
4による演算結果は、センサ部1による検出圧力を示す
圧力データとしてI/Oブロック17から出力される。
【0044】前記重み付け演算回路15は、前記補正係
数c及びeを、前記温度検出用ブリッジ回路4による検
出温度、つまり温度演算回路16により演算された温度
tの高低に応じて連続的に異なった値となるように変更
して補正演算回路14に与えるもので、その演算のため
のハードウエア的な演算器を内蔵した構成となってい
る。具体的には、補正係数c(圧力検出用ブリッジ回路
3の感度の温度係数)の変更は、本実施例による半導体
圧力センサの使用温度範囲の上限温度及び下限温度をそ
れぞれ−30℃及び70℃、当該上限温度及び下限温度
での圧力検出用ブリッジ回路3の感度の温度係数をそれ
ぞれcH 及びcL とした場合、例えば次式のような関
数式の演算を行う演算器を内蔵することになる。 c=cL[−t/{70-(-30)}+0.7]+cH[t/{70-(-30)}+0.3] ……
【0045】また、補正係数e(或いは必要に応じて補
正係数d、f)についても同様の関数式に基づいた演算
により算出することができる。上記式により算出され
る補正係数cには、図4に示すように温度tに対して連
続的且つ直線的に変化する重み付けが付与されることに
なるが、関数式を変更することによって、図5に示すよ
うに温度tに対して連続的且つ非直線的に変化する重み
付けを付与することもできるものであり、このような関
数式の選択は、重み付け変更対象の補正係数の特性に応
じて行うことになる。尚、上記のような演算を行う演算
器のための機能は、EPROM13内に定義しておくこ
とが可能である。
【0046】さて、図3には、制御ブロック7による制
御内容が概略的に示されており、以下これについて関連
した作用と共に説明する。即ち、制御ブロック7は、ま
ず、アナログマルチプレクサ6に対して、基準電圧発生
回路5からの基準信号Saを選択するためのセレクト信
号を出力する(ステップS1)。すると、差動増幅回路
8から上記基準信号Saを増幅した電圧信号が出力され
るようになり、この電圧信号がA/D変換回路9内のR
GD10に対しA/D変換対象信号として印加されるよ
うになる。
【0047】この後、制御ブロック7は、パルス信号P
A及びPBの出力制御ルーチンS2を実行する。このル
ーチンS2では、図2に示す時刻t1〜t2の期間中に
おいてパルス信号PAを出力すると共に、その時刻t1
後においてパルス信号PBを図2に示すようなタイミン
グ(具体的には、時刻t1〜t2の期間において4回立
ち上がる状態)で出力する。
【0048】これにより、パルス信号PAの出力期間中
において、RGD10内で信号周回動作が継続して行わ
れると共に、パルス信号PBの立上がり毎にスタックメ
モリ12がラッチされるものであり、そのラッチデータ
の差(例えば3回目の立ち上がりと4回目の立ち上がり
における各ラッチデータの差)に基づいて、差動増幅回
路8からの電圧信号(基準信号Saを増幅した電圧信
号)に応じたデジタルデータが基準情報Aとして得られ
るようになる。
【0049】制御ブロック7は、上記出力制御ルーチン
S2の実行に応じて基準情報Aを取り込んだ後には、ア
ナログマルチプレクサ6に対して、基準電圧発生回路5
からの温度信号Stを選択するためのセレクト信号を出
力する(ステップS3)。すると、差動増幅回路8から
上記温度信号Stを増幅した電圧信号が出力されるよう
になり、この電圧信号が、A/D変換回路9内のRGD
10に対しA/D変換対象信号として印加されるように
なる。
【0050】この後、制御ブロック7は、パルス信号P
A及びPBの出力制御ルーチンS4を実行する。このル
ーチンS4では、図2に示す時刻t3〜t4の期間中に
おいてパルス信号PAを出力すると共に、その時刻t3
後においてパルス信号PBを図2に示すようなタイミン
グで出力する。
【0051】これにより、パルス信号PAの出力期間中
において、RGD10内で信号周回動作が継続して行わ
れると共に、パルス信号PBの立上がり毎にスタックメ
モリ12がラッチされるものであり、そのラッチデータ
の差に基づいて、差動増幅回路8からの電圧信号(温度
信号Stを増幅した電圧信号)に応じたデジタルデータ
が温度情報Tとして得られるようになる。
【0052】制御ブロック7は、上記出力制御ルーチン
S4の実行に応じて温度情報Tを取り込んだ後には、ア
ナログマルチプレクサ6に対して、基準電圧発生回路5
からの検出信号Sdを選択するためのセレクト信号を出
力する(ステップS5)。すると、差動増幅回路8から
上記検出信号Sdを増幅した電圧信号が出力されるよう
になり、この電圧信号が、A/D変換回路9内のRGD
10に対しA/D変換対象信号として印加されるように
なる。
【0053】この後、制御ブロック7は、パルス信号P
A及びPBの出力制御ルーチンS6を実行する。このル
ーチンS6では、図2に示す時刻t5〜t6の期間中に
おいてパルス信号PAを出力すると共に、その時刻t5
後においてパルス信号PBを図2に示すようなタイミン
グで出力する。
【0054】これにより、パルス信号PAの出力期間中
において、RGD10内で信号周回動作が継続して行わ
れると共に、パルス信号PBの立上がり毎にスタックメ
モリ12がラッチされるものであり、そのラッチデータ
の差に基づいて、差動増幅回路8からの電圧信号(検出
信号Sdを増幅した電圧信号)に応じたデジタルデータ
が圧力情報Dとして得られるようになる。
【0055】尚、本実施例の場合、上述した出力制御ル
ーチンS2、S4、S6の実行時において、スタックメ
モリ12からラッチデータの差に基づいたデジタルデー
タを3回取り込むことができるから、それらを平均化し
た値をデジタルデータ(基準情報A、温度情報T及び圧
力情報D)として得る構成とすることもできる。
【0056】制御ブロック7は、上記出力制御ルーチン
S6の実行後には、補正演算回路14に対して演算指令
を出力する(ステップS7)。すると、補正演算回路1
4にあっては、スタックメモリ12から読み出した圧力
情報D、温度情報T及び基準情報A、並びにEPROM
13から重み付け演算回路15を通じて読み出した補正
係数(a、b、c、d、e、f)を使用して、前記式
の演算を行うものであり、その演算結果を、センサ部1
による検出圧力を示す圧力データとしてI/Oブロック
17から出力するようになる。
【0057】この後、制御ブロック7は、所定の待機時
間が経過するまで待機し(ステップS8)、当該待機時
間が経過したときにステップS1へ戻るようになる。従
って、一連の圧力検出動作(S1〜S7)は、上記待機
時間が経過する毎に周期的に行われることになる。
【0058】要するに上記した本実施例によれば、補正
演算回路14においてセンサ部1による検出圧力をデジ
タル演算する際に感度やオフセットに対する温度補償の
ために必要となる補正係数が、当該センサ部1の実際の
温度の高低に応じて連続的に異なった値となるように変
更されることになる。
【0059】従って、センサ部1内の圧力検出用ブリッ
ジ回路3からの検出信号Sdの温度特性に非線形成分が
含まれる場合において、そのセンサ部1の温度が大きく
変化するような状況になったとしても、補正係数の値を
常に最適な状態とすることができて、最終的に得られる
圧力検出値の誤差を小さくすることが可能になる。しか
も、上記補正係数は、連続的に異なった値となるように
変更される構成であって、温度変化に応じて補正係数が
不用意に大きく変化される事態を未然に且つ確実に防止
できるようになるから、圧力検出値の再現性が大幅に向
上するようになる。しかも、上記のような補正係数の変
更が予め設定された関数式に基づいて行われる構成とな
っているから、補正係数の変更を迅速に行い得るように
なると共に、その補正係数の変更のための構成を簡略化
できるようになる。
【0060】また、本実施例では、検出信号Sd、温度
信号St及び基準信号Saをアナログマルチプレクサ6
を通じて時分割処理すると共に、それらの信号Sd、S
t及びSaに対応した各デジタルデータ(圧力情報D、
温度情報T、基準情報A)を同一の差動増幅回路8及び
A/D変換回路9を用いて採取し、斯様に採取したデジ
タルデータを利用した式の補正演算(デジタル演算)
を行う構成としており、これによって、感度やオフセッ
トなどに対する温度補償を施した精度の高い圧力検出値
を得ることができるものである。
【0061】このような本実施例の回路構成によれば、
差動増幅回路8にオペアンプ8a、8bを利用するだけ
で、温度補償をアナログ的に行うようにした従来構成の
装置のように多数のオペアンプを必要としないものであ
り、全体の小型化を実現できるようになる。
【0062】上記のように圧力検出値の算出に利用され
る式からは、T/A及びD/Aの値を一定に保持でき
れば耐久変動による影響を無視できるということが理解
できる。この場合、本実施例では、式の演算に供する
ために最終的に圧力情報D、温度情報T及び基準情報A
に変換される検出信号Sd、温度信号St及び基準信号
Saは、全て同じアナログ回路(アナログマルチプレク
サ6、差動増幅回路8、A/D変換回路9)を通過する
構成であるから、その信号伝送系統での回路定数の変動
に起因した各信号のドリフト成分が互いにキャンセルさ
れることになって、上記T/A及びD/Aが経時変化す
ることがなくなる。この結果、耐久変動による影響を除
去できるようになって、圧力検出値の精度を長期間に渡
って良好な状態に維持できるようになる。
【0063】また、圧力検出値の精度のさらなる向上を
実現するためには、差動増幅回路8として増幅能力が高
い大型のものを使用することになるが、当該差動増幅回
路8は、検出信号Sd、温度信号St及び基準信号Sa
の増幅用に兼用する構成となっているから、多数の差動
増幅回路を設ける必要がなくなるものであり、この面か
らも全体の小型化を実現できるようになる。
【0064】本実施例のように、RGD10を利用した
A/D変換回路9にあっては、変換速度の大幅な向上
(つまりサンプリング時間の大幅な短縮)を実現できる
という利点があるため、圧力検出値の算出に必要な時間
を短縮できるようになる。
【0065】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。補正係数を温度の高低に応じて連続的に変化させる
構成としたが、多段階に変化させる構成としても、ほぼ
同様の効果を奏することができる。半導体圧力センサ装
置に適用した例を説明したが、加速度、磁束、湿度など
の他の物理量を検出するためのセンサ装置に広く適用す
ることができる。A/D変換回路9内のRGD10は、
基本的な構成例を示したものであり、これと異なる構成
のRGDを設けることもできる。感度やオフセットに対
する温度補償をアナログ的な補正演算により行うように
したセンサ装置にも適用範囲を広げることができる。ま
た、アナログマルチプレクサ6は必要に応じて設ければ
良い。但し、この場合には、特性が揃った状態の複数の
差動増幅回路を設けることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の電気的構成図
【図2】作用説明用のタイミングチャート
【図3】制御ブロックによる制御内容を示すフローチャ
ート
【図4】補正係数の特性例を示す図その1
【図5】補正係数の特性例を示す図その2
【符号の説明】
1はセンサ部、2は信号処理部、3は圧力検出用ブリッ
ジ回路(センサ回路)、4は温度検出用ブリッジ回路
(温度検出回路)、5は基準電圧発生回路、6はアナロ
グマルチプレクサ、7は制御ブロック、8は差動増幅回
路(増幅手段)、9はA/D変換回路、10はリングゲ
ート遅延回路、10aはNANDゲート(反転回路)、
10bはインバータ(反転回路)、11は周回数カウン
タ、12はスタックメモリ、13はEPROM(記憶手
段)、14は補正演算回路(信号処理手段)、15は重
み付け演算回路(補正係数重み付け手段)、16は温度
演算回路を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物理量に応じたレベルの検出信号
    を発生するセンサ回路と、 このセンサ回路の温度を検出する温度検出回路と、 前記センサ回路からの検出信号の温度補正に使用される
    補正係数を記憶して成る記憶手段と、 前記検出信号のレベルに対応した物理量検出値を、前記
    温度検出回路による検出温度及び前記記憶手段に記憶さ
    れた補正係数に基づいて温度補正しながら算出する信号
    処理手段と、 前記記憶手段に記憶された補正係数を、前記温度検出回
    路による検出温度の高低に応じて多段階に異なった値と
    なるように変更して前記信号処理手段に与える補正係数
    重み付け手段とを備えたことを特徴とするセンサ装置。
  2. 【請求項2】 前記補正係数重み付け手段は、前記記憶
    手段に記憶された補正係数を、前記温度検出回路による
    検出温度の高低に応じて連続的に変化する値となるよう
    に変更して前記信号処理手段に与えるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
  3. 【請求項3】 前記補正係数重み付け手段は、前記記憶
    手段に記憶された補正係数の変更を予め設定された関数
    式に基づいて行う構成であることを特徴とする請求項1
    または2記載のセンサ装置。
  4. 【請求項4】 前記センサ回路が出力する前記検出信号
    は、被検出物理量に応じた電圧レベルの信号とされ、且
    つ前記温度検出回路は、前記センサ回路の温度に応じた
    電圧レベルの温度信号を発生するように構成されると共
    に、 前記被検出物理量及びセンサ回路の温度と無関係に一定
    の電圧レベルと成る基準信号を発生する基準電圧発生回
    路と、 前記センサ回路回路からの検出信号、前記温度検出回路
    からの温度信号及び前記基準電圧発生回路からの基準信
    号を増幅する増幅手段と、 この増幅手段により増幅された前記検出信号、温度信号
    及び基準信号をデジタルデータに変換するA/D変換回
    路とを備えた構成とされ、 前記信号処理手段は、前記A/D変換回路からのデジタ
    ルデータ並びに前記重み付け変更手段によって変更され
    た前記補正係数に基づいた演算処理により前記検出信号
    に応じた物理量検出値を前記温度信号及び基準信号並び
    に補正係数により補正した状態で算出するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに
    記載のセンサ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出信号、温度信号及び基準信号を
    選択的に出力するアナログマルチプレクサを備え、 前記増幅手段は、上記アナログマルチプレクサから順次
    出力される信号を増幅するように構成されていることを
    特徴とする請求項4記載のセンサ装置。
  6. 【請求項6】 前記A/D変換回路は、反転動作時間が
    電源電圧に応じて変化する複数個の反転回路をリング状
    に連結して成るリングゲート遅延回路を含んで成り、前
    記検出信号、温度信号及び基準信号が上記リングゲート
    遅延回路に電源電圧として与えられた各状態で当該リン
    グゲート遅延回路にパルス信号が入力されたときのパル
    ス信号周回数に基づいて上記検出信号、温度信号及び基
    準信号をデジタルデータに変換する構成のものであるこ
    とを特徴とする請求項4または5記載のセンサ装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6の何れかに記載のセン
    サ装置において、 前記センサ回路による検出対象物理量が圧力に設定さ
    れ、 前記センサ回路に対する印加圧力をP、前記検出信号、
    温度信号及び基準信号を前記A/D変換回路により変換
    した各デジタルデータをそれぞれ圧力情報D、温度情報
    T及び基準情報A、また、センサ回路の感度の温度係数
    をc、センサ回路の室温感度をd、圧力検出値のオフセ
    ットの温度係数をe、圧力検出値の室温オフセット値を
    f、温度検出値の温度係数をa、温度検出値の室温オフ
    セット値をbとした場合、前記信号処理手段は、 P={(T/A−b)×(−e/a)+D/A−f}/
    {(T/A−b)×c/a+d} の演算処理を実行して印加圧力Pを算出するように構成
    され、 前記温度係数重み付け手段は、補正係数である前記温度
    係数c及びeの少なくとも一方を変更するように構成さ
    れていることを特徴とするセンサ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6603287B2 (en) 2001-04-16 2003-08-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Device for determining physical quantity of battery pack
KR101206216B1 (ko) 2010-06-18 2012-11-28 아즈빌주식회사 물리량 센서
CN108664347A (zh) * 2017-03-28 2018-10-16 精工爱普生株式会社 故障判定电路、物理量检测装置、电子设备以及移动体

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CN108664347B (zh) * 2017-03-28 2023-09-15 精工爱普生株式会社 故障判定电路、物理量检测装置、电子设备以及移动体

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