JP2002106826A - 燃焼式排ガス処理装置 - Google Patents

燃焼式排ガス処理装置

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JP2002106826A
JP2002106826A JP2000294632A JP2000294632A JP2002106826A JP 2002106826 A JP2002106826 A JP 2002106826A JP 2000294632 A JP2000294632 A JP 2000294632A JP 2000294632 A JP2000294632 A JP 2000294632A JP 2002106826 A JP2002106826 A JP 2002106826A
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gas
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哲夫 駒井
Kotaro Kawamura
興太郎 川村
Takeshi Tsuji
健 辻
Rikiya Nakamura
力弥 中村
Kazutaka Okuda
和孝 奥田
Keiichi Ishikawa
敬一 石川
Tomonori Ohashi
知範 大橋
Yoshiro Takemura
與四郎 竹村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UVセンサで常に燃焼火炎の存否を正確に検
知でき、またバーナ部内に導入される排ガス流入量の変
動により、火炎が吹き消えることなく、安定した燃焼火
炎を形成でき、助燃ガス供給配管への逆火の危険もない
燃焼式排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 バーナ部10、燃焼室20を備え、バー
ナ部10に助燃ガスノズル18により助燃ガスを供給
し、燃焼火炎24を形成し、該燃焼火炎24に排ガスG
1を導入して、酸化分解させる燃焼式排ガス処理装置に
おいて、バーナ部10壁部の燃焼火炎24の上流側に燃
焼火炎24を直視できる火炎直視管25を設け、その端
部にUVセンサ26を設けた。また、助燃ガスノズル1
8のノズル口は3個以上接近してノズル口群を形成し、
該ノズル口群から噴射される助燃ガス噴射速度を火炎の
伝播速度より速くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシランガス
(SiH4)、或いはハロゲン系ガス(NF3、Cl
3、SF6、CHF3、C26、CF4等)を含む有害可
燃性、若しくは難分解性の排ガスを燃焼処理するための
燃焼式排ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼式排ガス処理装置は、
バーナ部と、該バーナ部の下流側に燃焼室を備え、バー
ナ部に助燃ガスを供給し、該助燃ガスを燃焼させて火炎
を形成し、この火炎により排ガスを燃焼させるように構
成されている。助燃ガスには、水素ガス、都市ガス、プ
ロパンガス等を燃料ガスとして用い、酸化剤としては酸
素若しくは空気が通常使用されている。
【0003】上記のような燃焼式排ガス処理装置におい
て、燃焼火炎の着火確認方法としてUV(ultrav
iolet=紫外線)センサを用いて燃焼火炎を検知し
着火を確認している。ところが、このUVセンサを用い
て燃焼火炎を検知する方法は、排ガス処理時のダスト等
の副生成物が採光口を塞ぐという問題があった。また、
上記UVセンサで燃焼火炎を検知する方法は、特に火炎
の燃焼部内壁での反射光を検知する場合、UV吸収特性
をもつ副生成物が反応部の内壁に付着すると、反射して
いたUV光が全て吸収されるため火炎を検知できないと
いう問題もあった。また、反応部が高温となるため、採
光口が高温による溶融腐食により、閉塞するという問題
もあった。
【0004】また、上記のような燃焼式排ガス処理装置
において、バーナ部への助燃ガスの供給は、該バーナ部
内壁面に開口するノズル口を通して行い、火炎は該ノズ
ル口から噴射される助燃ガスが燃焼することにより形成
されるが、バーナ部内に導入される排ガス流入量の変動
により、火炎が吹き消えるという問題があった。また、
助燃ガスを供給する燃料配管等に逆火が発生するという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、上記問題点を除去し、UVセンサ
で常に燃焼火炎が存否を正確に検知できる燃焼式排ガス
処理装置を提供することを目的とする。
【0006】また、バーナ部内に導入される排ガス流入
量の変動により、火炎が吹き消えることなく、安定した
燃焼火炎を形成でき、助燃ガス供給配管への逆火の危険
もない燃焼式排ガス処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、バーナ部と、該バーナ部の下
流側に燃焼室を備え、バーナ部に助燃ガスを供給し、該
バーナ部より燃焼室に向けて燃焼火炎を形成し、該燃焼
火炎に排ガスを導入して、該排ガスを酸化分解させる燃
焼式排ガス処理装置において、バーナ部壁の燃焼火炎の
上流側に該燃焼火炎を直視できる管又は孔を設け、該管
又は孔を通して燃焼火炎を検知するUVセンサを設けた
ことを特徴とする。
【0008】上記のように燃焼火炎の下流側ではなく、
上流側に燃焼火炎を直視できる管又は孔を設けることに
より、排ガス処理時のダスト等の副生成物が採光口を塞
いで、UVセンサが燃焼火炎を検知できないという問題
は起きない。また、管又は孔を通して燃焼火炎を直視し
ているため、UV吸収特性を持つ副生成物が反応部内に
付着しても、採光の妨害になることはなく、UVセンサ
が燃焼火炎を検知するのに支障とならない。また、バー
ナ部側壁の比較的低温である燃焼火炎の上流側に該燃焼
火炎を直視できる管又は孔を設けることにより、採光口
部が高温による溶融や腐食により、閉塞することもなく
なる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の燃焼式排ガス処理装置において、燃焼火炎を直視でき
る管又は孔とUVセンサの接続部にUV透光部材を配置
して該UVセンサをバーナ部内雰囲気から遮断し、該管
又は孔内の該UV透光部材からバーナ部側にパージ気体
を流すことを特徴とする。
【0010】上記のように管又は孔と接続部にUV透光
部材を配置して該UVセンサをバーナ部内雰囲気から遮
断し、該管又は孔内の該UV透光部材からバーナ部側に
パージ気体を流すことにより、副生成物等により採光口
が塞がれるという問題はなくなる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の燃焼式排ガス処理装置において、燃焼火炎を直視でき
る管又は孔の反バーナ部側端部を閉塞し、該管又は孔内
の燃焼火炎からの光を光ファイバを介してUVセンサに
伝送することを特徴とする。
【0012】上記のように管又は孔内の燃焼火炎からの
光を光ファイバを介してUVセンサに伝送するので、ス
ペースや耐熱性の問題等により管又は孔の反バーナ部側
端部にUVセンサを設置できない場合等に、UVセンサ
をスペースや耐熱性の問題のない場所に設置することが
できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、バーナ部と、該
バーナ部の下流側に燃焼室を備え、バーナ部に助燃ガス
を供給し、該バーナ部より燃焼室に向けて燃焼火炎を形
成し、該燃焼火炎に排ガスを導入して、該排ガスを酸化
分解させる燃焼式排ガス処理装置において、バーナ部へ
の助燃ガスの供給は、該バーナ部内壁面に開口するノズ
ル口を通して行い、該ノズル口は3個以上接近してノズ
ル口群を形成していることを特徴とする。
【0014】上記のように、ノズル口を3個以上の開口
群で構成するので、バーナ部内に導入する排ガス流入量
が変動しても燃焼火炎の吹き消え等を防止することがで
きる。また、火炎の伝播速度の遅い炭素系の燃料ガスを
助燃ガスに使用する場合は、ノズル口は6個以上の開口
群で構成することにより、排ガス流入量が変動しても燃
焼火炎の吹き消え等を防止することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の燃焼式排ガス処理装置において、ノズル口群から噴射
される助燃ガス噴射速度を火炎の伝播速度より速くする
ことを特徴とする。
【0016】上記のようにノズル口から噴射される助燃
ガス噴射速度を火炎の伝播速度より速くすることによ
り、助燃ガス供給配管等への逆火を防止できる。火炎の
伝播速度は助燃ガスの燃料ガスの種類、予混合する空気
又は酸素の混合比、ノズル口の形状や配置等により決ま
り、この助燃ガス噴射速度は助燃ガスの供給圧力やノズ
ル口群の総断面積によって決まるから、これらを考慮し
て、助燃ガスの噴射速度が火炎の伝播速度より速くなる
ようにノズル口群の総開口断面積等を設定する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る燃焼式排ガ
ス処理装置のバーナ部の構成を示す図である。バーナ部
10は、下方に位置する燃焼室20に向かって開口する
保炎部11を形成する円筒体12と、該円筒体12の周
囲を所定間隔離れて包囲する外筒13とを有しており、
円筒体12と外筒13との間には、燃焼用空気を保持す
る空気室14と、助熱ガス室15が形成されている。空
気室14は図示しない空気源に接続され、助燃ガス室1
5は助燃ガス供給配管(図示せず)を通して助燃ガス供
給源に接続されている。
【0018】保炎部11の上側を覆う円筒体12の頂部
には、半導体製造装置や液晶パネル製造装置等から排出
される有害で且つ可燃性の排ガスG1を導入するための
排ガス流入管16が接続されている。また、円筒体12
には空気室14と保炎部11を連通する空気ノズル17
と、助燃ガス室15と保炎部11を連通する複数の助燃
ガスノズル18が設けられている。
【0019】空気ノズル17は後で、詳述するように、
保炎部11内に旋回流を形成するように吹出すようにな
っている。助燃ガスノズル18も同様に、保炎部11に
旋回流を形成するように助燃ガスを吹出すようになって
いる。空気ノズル17、助燃ガスノズル18は円筒体1
2の円周方向に均等に配置されている。
【0020】保炎部11と燃焼室20の境界部の周囲に
は、保炎部11の開口部を囲むように2次空気室21が
形成されており、該2次空気室21は2次空気を供給す
るための空気源(図示せず)に連通している。2次空気
室21と燃焼室20との間を区画する仕切板22には、
燃焼室20の内部に排ガスを酸化させるための2次空気
を吹出す2次空気ノズル23が周方向に均等に配置され
て設けられている。又、空間21に冷却媒体を流して冷
却構造とする。冷却媒体には水等を使用する。これによ
り円筒体12の開口部に形成される火炎により加熱され
た円筒体12を冷却する。
【0021】バーナ部10の壁部となる円筒体12と外
筒13を貫通して、助燃ガスノズル18から噴射される
助燃ガスが燃焼して形成される燃焼火炎24を直視でき
る火炎直視管25が設けられている。該火炎直視管25
は図示するように、燃焼火炎24の上流側に設けられ、
該火炎直視管25の反バーナ部側端部に燃焼火炎24を
検知するUVセンサ26を設けている。
【0022】上記のように火炎直視管25を燃焼火炎2
4の下流側ではなく、上流側に設けることにより、排ガ
ス処理時のダスト等の副生成物が火炎直視管25の採光
口を塞いで、UVセンサ26が燃焼火炎24を検知でき
ないということはなくなる。また、火炎直視管25を通
して燃焼火炎24を直視しているため、UV吸収特性を
持つ副生成物が反応部内(主に燃焼室20内)に付着し
ても、採光の妨害になることはなく、UVセンサ26は
燃焼火炎24を検知することができる。また、バーナ部
10の壁部の比較的低温である燃焼火炎24の上流側に
火炎直視管25を設けることにより、採光口部が高温に
より溶融したり腐食して、閉塞することもなくなる。
【0023】図2は本発明に係る燃焼式排ガス処理装置
の火炎直視管の別の取り付け構成例を示す図である。な
お、図2において、図1と同一符号を付した部分は同一
又は相当部分を示す。また、他の図面においても同様と
する。図示するように、火炎直視管25とUVセンサ2
6の接続部27にUVを透光する石英ガラス板28を配
置し、該石英ガラス板28と接続部27との間にシール
部材29を介在させて、UVセンサ26をバーナ部10
の内部雰囲気から遮断する。そして該火炎直視管25に
パージガス導入管30を接続し、火炎直視管25内にパ
ージガスPG(例えば、空気)を流すようにしている。
【0024】上記のように火炎直視管25とUVセンサ
26の接続部27に石英ガラス板28を配置し、UVセ
ンサ26をバーナ部10の内部雰囲気から遮断し、該火
炎直視管25にパージガスPGを流すことにより、火炎
直視管25の採光口が副生成物等により塞がれるという
ことはなくなる。なお、石英ガラス板28はバーナ部1
0の内圧に耐え得るだけの厚さを有している。また、シ
ール部材29には耐熱パッキンを用いる。
【0025】図3は本発明に係る燃焼式排ガス処理装置
の火炎直視管の別の取り付け構成例を示す図である。図
示するように、火炎直視管25の反バーナ部側端部を閉
塞し、該火炎直視管25にパージガス導入管30を接続
しパージガス(PG)を流すことができるようにすると
共に、火炎直視管25内の燃焼火炎24からの光を光フ
ァイバ31を介してUVセンサ26に伝送するようにし
ている。
【0026】上記のように火炎直視管25内の燃焼火炎
24からの光を光ファイバ31を介してUVセンサ26
に伝送するので、スペースや耐熱性の問題等により火炎
直視管25の反バーナ部側端部にUVセンサ26を設置
できない場合等に、UVセンサ26をスペースや耐熱性
の問題のない場所に設置することができる。なお、上記
例では、バーナ部10の側壁が円筒体12と外筒13で
構成され、その間に空気室14が存在するので、これら
を貫通させて火炎直視管25を設けたが、バーナ部10
の側壁が1枚で構成されている場合は、該側壁の燃焼火
炎24の上流側に火炎直視用の孔を設け、ここにUVセ
ンサを取り付けてもよい。
【0027】図4は本発明に係る燃焼式排ガス処理装置
のバーナ部の構成例を示す図である。図示するように、
バーナ部の円筒体12の内壁面には空気ノズル17の開
口(空気噴射口)17aが複数個(図では5個)上下方
向に直列に配置されてなる空気ノズル開口群33が円周
方向で等間隔に形成されている。また、空気ノズル開口
群33の下方には助燃ガスノズル18の開口(助燃ガス
噴射口)18aが複数個(図では3個)集まって(接近
して)なる助燃ガスノズル開口群34が円周方向に等間
隔で配置されている。なお、助燃ガスノズル開口群34
を構成する助燃ガスノズル18の開口18aは3個に限
定されものではなく、3個以上であればよい。
【0028】助燃ガスノズル開口群34を構成する個々
の助燃ガスノズル18の開口18aから噴射され助燃ガ
スが燃焼して燃焼火炎24(図1参照)が形成される。
即ち、各開口18aは火炎形成口となる。この開口18
aが個々に離散して配置されている場合は、バーナ部1
0内に導入する排ガスG1の流入量変動により、燃焼火
炎24が吹き消される場合がある。ここでは、上記のよ
うに助燃ガスノズル開口群34を構成する助燃ガスノズ
ル18の開口18aの数を3個以上とすることにより、
バーナ部10内に導入する排ガスG1の流入量が変動し
ても燃焼火炎の吹き消え等を防止することができる。
【0029】また、火炎の伝播速度の遅い炭素系の燃料
ガス(都市ガス、プロパンガス等)を助燃ガスの燃料ガ
スに使用する場合は、助燃ガスノズル開口群34を構成
する助燃ガスノズル18の開口18aは、図5に示すよ
うに6個以上とすることにより、互いの開口18aから
助燃ガスが噴射され、火力が増強されるから、排ガス流
入量が変動しても燃焼火炎の吹き消え等を防止すること
ができる。
【0030】また、助燃ガス室15及び該助燃ガス室1
5に助燃ガスを供給する助燃ガス配管への逆火を防止す
るため、助燃ガスノズル開口群34から噴射される助燃
ガスの噴射速度を火炎の伝播速度より速くする。この火
炎の伝播速度は助燃ガスの燃料ガスの種類、予混合する
空気又は酸素の混合比、助燃ガスノズル開口群34の形
状や配置等により決まる。また、助燃ガス噴射速度は助
燃ガスの供給圧力(ここでは助燃ガス室15の内圧)や
助燃ガスノズル開口群34の総開口断面積によって決ま
る。これらを考慮して、助燃ガス噴射速度が火炎の伝播
速度より速くなるように助燃ガスノズル開口群34の総
開口断面積等を設定する。
【0031】次に、本発明に係る燃焼式排ガス処理装置
の全体構成例及びその動作について説明する。図6及び
図7は排ガス処理装置の構成例を示す図で、図6は縦断
面図、図7は図6のA−A断面図である。排ガス処理装
置は全体として円筒状の密閉容器として構成され、上段
のバーナ部10と、中段の燃焼室(燃焼反応部)20
と、下段に冷却部40、排出部41とを備えている。冷
却部40の冷却媒体としては、例えば水等の液体や空気
等の気体を用いる。
【0032】空気ノズル17は図7に示すように、円筒
体12の接線方向に対して所定の角度をもって延びてお
り、保炎部11内に旋回流を形成するように吹出すよう
になっている。助燃ガスノズル18も同様に、円筒体1
2の接線方向に対して所定の角度を持って延びており、
保炎部11に旋回流を形成するように助燃ガスを吹出す
ようになっている。空気ノズル17、助燃ガスノズル1
8は円筒体12の円周方向に均等に配置されている。
【0033】燃焼室20は,バーナ部10の後段で排ガ
スを酸化分解させる空間であり、金属等から形成された
気密な筒状の外側容器35の内部に保炎部11と連続す
るように配置された円筒状の内壁36で区画されてい
る。この内壁36は、例えば繊維強化セラミックによっ
て形成されている。また、内壁36と外側容器35の間
の空間37’に、多孔質セラミック製の断熱材37が挿
入されている。この外側容器35には、空間37’にパ
ージ用の空気を導入するパージ空気導入管38が接続さ
れている。
【0034】燃焼室20の下部にある冷却部40には下
縁部に複数のノズル42が周方向に等間隔に設けられて
おり、このノズル42から中心に向けて水を噴射するこ
とによって水カーテンを形成して、排ガスの冷却と排ガ
ス中の粒子の捕捉とを行うようになっている。排出部4
1の側壁には処理済の排ガスを排出する排気管43が、
底部にはノズル42より噴射された水を排出する排水ポ
ート44が設けられている。
【0035】上記構成の排ガス処理装置において、助燃
ガス室15の助燃ガスを助燃ガスノズル18を通して保
炎部11に向けて旋回流を作り出す。そして、パイロッ
トバーナ39により点火されると、円筒体(円筒)12
内に旋回する燃焼火炎を形成する。一方、処理すべき排
ガスG1は、円筒体12の頂部内壁面に開口する排ガス
流入管16から保炎部11に向けて噴出する。この噴出
された排ガスG1は助燃ガスの旋回流と混合して燃焼
し、更に燃焼室20を通って加熱分解して除害処理さ
れ、ノズル42からの水カーテンにより冷却され、排気
管43から排出される。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0037】請求項1に記載の発明によれば、燃焼火炎
の上流側に燃焼火炎を直視できる管又は孔を設けること
により、排ガス処理時のダスト等の副生成物が採光口を
塞いだり、UV吸収特性を持つ副生成物が反応部内に付
着しても採光の妨害になることはなく、UVセンサは燃
焼火炎の存否を正しく検知することができる。また、バ
ーナ部側壁の比較的低温である燃焼火炎の上流側に該燃
焼火炎を直視できる管又は孔を設けることにより、採光
口部が高温により溶融したり腐食して、閉塞することも
ない。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、管又は孔
と接続部にUV透光部材を配置して該UVセンサをバー
ナ部内雰囲気から遮断し、該管又は孔内の該UV透光部
材からバーナ部側にパージ気体を流すことにより、副生
成物等により採光口が塞がれるということはなくなる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、管又は孔
内の燃焼火炎からの光を光ファイバを介してUVセンサ
に伝送するので、スペースや耐熱性の問題等により管又
は孔の反バーナ部側端部にUVセンサを設置できない場
合等に、UVセンサをスペースや耐熱性の問題のない場
所に設置することができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、3個以上
接近してノズル口群を形成するので、バーナ部内に導入
する排ガス流入量が変動しても燃焼火炎の吹き消え等を
防止することができる。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、ノズル口
から噴射される助燃ガス噴射速度を火炎の伝播速度より
速くすることにより、助燃ガス供給配管への逆火を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置のバーナ部
の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置の火炎直視
管の取り付け構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置の火炎直視
管の取り付け構成例を示す図である。
【図4】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置のバーナ部
の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置の助燃ガス
ノズル開口群の構成例を示す図である。
【図6】本発明に係る燃焼式排ガス処理装置の全体構成
例を示す図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
10 バーナ部 11 保炎部 12 円筒体 13 外筒 14 空気室 15 助燃ガス室 16 排ガス流入管 17 空気ノズル 18 助燃ガスノズル 20 燃焼室 21 2次空気室 22 仕切板 23 2次空気ノズル 24 燃焼火炎 25 火炎直視管 26 UVセンサ 27 接続部 28 石英ガラス板 29 シール部材 30 パージガス導入管 31 光ファイバ 33 空気ノズル開口群 34 助燃ガスノズル開口群 35 外側容器 36 内壁 37 断熱材 37’ 空間 38 パージ空気導入管 39 パイロットバーナ 40 冷却部 41 排出部 42 ノズル 43 排気管 44 排水ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 健 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 中村 力弥 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 奥田 和孝 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 石川 敬一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 大橋 知範 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 竹村 與四郎 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 3K062 AA23 AB01 AC19 CA03 CB03 DA12 DB13 3K078 AA06 BA26 BA29 CA03 CA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ部と、該バーナ部の下流側に燃焼
    室を備え、前記バーナ部に助燃ガスを供給し、該バーナ
    部より前記燃焼室に向けて燃焼火炎を形成し、該燃焼火
    炎に排ガスを導入して、該排ガスを酸化分解させる燃焼
    式排ガス処理装置において、 前記バーナ部壁の前記燃焼火炎の上流側に該燃焼火炎を
    直視できる管又は孔を設け、該管又は孔を通して前記燃
    焼火炎を検知するUVセンサを設けたことを特徴とする
    燃焼式排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃焼式排ガス処理装置
    において、 前記燃焼火炎を直視できる管又は孔と前記UVセンサの
    接続部にUV透光部材を配置して該UVセンサを前記バ
    ーナ部内雰囲気から遮断し、該管又は孔内の該UV透光
    部材からバーナ部側にパージ気体を流すことを特徴とす
    る燃焼式排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の燃焼式排ガス処理装置
    において、 前記燃焼火炎を直視できる管又は孔の反バーナ部側端部
    を閉塞し、該管又は孔内の燃焼火炎からの光を光ファイ
    バを介して前記UVセンサに伝送することを特徴とする
    燃焼式排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 バーナ部と、該バーナ部の下流側に燃焼
    室を備え、前記バーナ部に助燃ガスを供給し、該バーナ
    部より前記燃焼室に向けて燃焼火炎を形成し、該燃焼火
    炎に排ガスを導入して、該排ガスを酸化分解させる燃焼
    式排ガス処理装置において、 前記バーナ部への助燃ガスの供給は、該バーナ部内壁面
    に開口するノズル口を通して行い、該ノズル口は3個以
    上接近してノズル口群を形成していることを特徴とする
    燃焼式排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の燃焼式排ガス処理装置
    において、 前記ノズル口群から噴射される助燃ガス噴射速度を火炎
    の伝播速度より速くすることを特徴とする燃焼式排ガス
    処理装置。
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