JP2002106613A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2002106613A
JP2002106613A JP2000292426A JP2000292426A JP2002106613A JP 2002106613 A JP2002106613 A JP 2002106613A JP 2000292426 A JP2000292426 A JP 2000292426A JP 2000292426 A JP2000292426 A JP 2000292426A JP 2002106613 A JP2002106613 A JP 2002106613A
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JP
Japan
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disk
pad
friction pad
disc
mounting member
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JP2000292426A
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Inventor
Shintaro Matsubara
慎太郎 松原
Keiichi Gamo
慶一 蒲生
Shinichi Nakayama
信一 中山
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各摩擦パッドに作用するトルクを取付部材に
よりディスクの回転方向入口側と出口側で分担して受承
し、キャリパの変形を最小限に抑える。 【解決手段】 取付部材12のインナ側には、ディスク
11の回転方向入口側,出口側に位置してディスク11
の接線方向と直交する向きに凹形状のパッド支持部1
7,18を設ける。また、インナ側の摩擦パッド21に
はパッド支持部17,18内に嵌合する凸形状の嵌合突
部23A,23Bを突設する。そして、嵌合突部23A
を嵌合突部23Bよりもディスク11の接線方向に対し
幅広に形成する。これにより、ディスク11の制動時に
取付部材12には、ディスク11の回転方向入口側の嵌
合突部23Aを出口側の嵌合突部23Bよりも先にパッ
ド支持部17に当接させる。また、アウタ側の摩擦パッ
ドはディスク11の回転方向出口側の嵌合突部を入口の
嵌合突部よりも先にパッド支持部に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に制
動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術によるディスクブレーキを図1
9ないし図21を参照して説明する。図において、1は
自動車の車輪と共に矢示A方向に回転するディスク、2
は該ディスク1のインナ側に設けられた取付部材で、該
取付部材2は、車両の非回転部分(図示せず)に固定し
て取付けられるメインビーム3と、ディスク1の回転方
向入口側,出口側に位置し該メインビーム3の端部側か
らディスク1の外周を跨いで軸方向に延びた入口側,出
口側の腕部4,5とによって大略構成されている。
【0003】ここで、取付部材2の腕部4には、図20
に示すようにインナ側,アウタ側のパッド支持部4A,
4Bが設けられると共に、腕部5にもインナ側,アウタ
側のパッド支持部5A,5Bが設けられている。そし
て、これらパッド支持部4A,4B,5A,5Bは、後
述の摩擦パッド6,7をディスク1の軸方向に摺動可能
にガイドするガイド面を構成している。
【0004】また、腕部4,5のうち腕部5のパッド支
持部5A,5Bは、ディスク1の制動時に摩擦パッド
6,7に作用するディスク1からのトルクを支持するも
のである。さらに、腕部4,5にはピン穴4C,5Cが
設けられている。
【0005】6,7はディスク1を挟んで該ディスク1
の軸方向に対向して配設されたインナ側,アウタ側の摩
擦パッドで、該インナ側の摩擦パッド6は、腕部4,5
のパッド支持部4A,5Aに対しディスク1の軸方向に
移動可能に取付けられている。また、アウタ側の摩擦パ
ッド7は、腕部4,5のパッド支持部4B,5Bに摺動
可能に取付けられている。
【0006】8は取付部材2に対しディスク1の軸方向
に摺動可能に支持されたキャリパで、該キャリパ8に
は、図20に示すようにインナ側にピストン9が収容さ
れるインナ脚部8Aと、爪部8B1,8B1を有したア
ウタ脚部8Bとが設けられている。また、キャリパ8の
インナ脚部8Aにはディスク1の回転方向入口側と出口
側に向けて取付部8C,8Cが突設されている。そし
て、このキャリパ8の各取付部8Cには摺動ピン10,
10が設けられ、該摺動ピン10は、取付部材2のピン
穴4C,5C内に摺動可能に挿嵌されている。
【0007】そして、キャリパ8のインナ脚部8Aは、
ピストン9により摩擦パッド6をディスク1に押圧する
作用部を構成すると共に、アウタ脚部8Bは、摩擦パッ
ド7をディスク1に押圧する反作用部を構成するもので
ある。
【0008】この種の従来技術によるディスクブレーキ
は、ブレーキ操作時にキャリパ8のインナ脚部8Aに設
けたピストン9が外部からの液圧供給によってディスク
1側に摺動変位することにより、インナ側の摩擦パッド
6をディスク1に押圧する。そして、このときにキャリ
パ8はディスク1からの反力を受けてインナ側に変位
し、キャリパ8のアウタ脚部8Bがアウタ側の摩擦パッ
ド7をディスク1に押圧することにより、ディスク1を
摩擦パッド6,7で挟持してディスク1に制動力を与え
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるディスクブレーキは、ディスク1の制動時
にインナ側の摩擦パッド6に作用するトルクを、取付部
材2の腕部4,5のうちディスク1の回転方向出口側と
なる腕部5のパッド支持部5Aにより支持する構成とし
ているから、下記のような問題が生じる。
【0010】即ち、図20に示すように摩擦パッド6に
はピストン9からの押圧力Fが作用するから、摩擦パッ
ド6が当接するパッド支持部5Aのa点廻りには、押圧
力Fにより反時計廻り方向のモーメントMa1が作用す
る。そして、このモーメントMa1は、下記数1のよう
に表される。
【0011】また、摩擦パッド6にはディスク1からの
摩擦力が作用するから、この摩擦力によりパッド支持部
5Aのa点廻りには反時計廻り方向のモーメントMa2
も付加される。そして、このモーメントMa2は数2の
ように表される。
【0012】さらに、摩擦パッド6には、ディスク1か
らの押圧反力Nがピストン9の押圧中心bから寸法L3
だけディスク1の回転方向入口側に離間した作用位置c
で作用する。そして、この押圧反力Nによりパッド支持
部5Aのa点廻りには時計廻り方向のモーメントMa3
が付加され、このモーメントMa3は数3のように表さ
れる。
【0013】そして、これらのモーメントMa1,Ma
2,Ma3は、下記数4の関係を満たすから、数1〜数4
によりピストン9の押圧中心bと押圧反力Nの作用位置
cとの間の寸法L3は、下記数5のように表される。
【0014】一方、摩擦パッド6には押圧力F、押圧反
力Nに加えて、パッド支持部5Aからの摩擦力Pが作用
し、この摩擦力Pは、パッド支持部5Aの摩擦係数をμ
2としたときに数6のように表される。
【0015】そして、これらの押圧力F、押圧反力Nお
よび摩擦力Pは、F=N+Pとなる関係にあるから、数
7の関係が成り立つ。ここで、数7において、摩擦パッ
ド6の摩擦係数μ1およびパッド支持部5Aの摩擦係数
μ2は1よりも小さいため、押圧反力Nは押圧力Fより
も小さくなる(N<F)。
【0016】従って、数5において「L1×(F−
N)」の項が正となって、ピストン9の押圧中心bと押
圧反力Nの作用位置cとの間の離間寸法L3が大きくな
る。この結果、押圧反力Nにより押圧中心bを支点とし
て摩擦パッド6に作用するモーメントMa4(Ma4=N
×L3)が増大し、摩擦パッド6に偏磨耗が生じやすく
なるという問題がある。
【0017】また、前述の如くパッド支持部5Aのa点
廻りにはモーメントMa1,Ma2が同一方向に作用する
ため、摩擦パッド6を斜めに傾ける方向のモーメントが
増大し、該摩擦パッド6にはさらに偏磨耗が生じ易くな
り、ブレーキの引摺りトルクが高くなるという問題があ
る。
【0018】
【数1】Ma1=F×L1
【0019】
【数2】Ma2=F×μ1×L2
【0020】
【数3】Ma3=N×(L1+L3)
【0021】
【数4】Ma1+Ma2−Ma3=0
【0022】
【数5】 L3={F×μ1×L2+L1×(F−N)}/N
【0023】
【数6】P=μ1×μ2×F
【0024】
【数7】N=F(1−μ1×μ2) F:摩擦パッド6に作用するピストン9からの押圧力 N:摩擦パッド6に作用するディスク1からの押圧反力 L1:パッド支持部5Aのa点とピストン9の押圧中心
bとの間の寸法 L2:パッド支持部5Aのa点とディスク1との間の寸
法(摩擦パッド6の厚さ寸法) L3:ピストン9の押圧中心bと押圧反力Nの作用位置
cとの間の寸法 μ1:摩擦パッド6が有する摩擦係数 μ2:パッド支持部5Aが有する摩擦係数
【0025】しかも、従来技術にあっては、図21に示
すように取付部材2の腕部5は、インナ側の摩擦パッド
6に作用するトルクTとアウタ側の摩擦パッド7に作用
するトルクT′の両方を受ける構成としてる。
【0026】このため、制動時には腕部5のピン穴5C
は、インナ側で寸法δ1だけディスク1の回転方向に変
形し、アウタ側では寸法δ2だけディスク1の回転方向
に変形する。この結果、取付部材2は、寸法L4に設定
されたピンピッチが制動時にはインナ側で寸法(L4+
δ1)まで拡大し、アウタ側では(L4+δ1+δ2)まで
拡大してしまう。このため、腕部4,5のピン穴4C,
5Cと摺動ピン10,10との間で「こじり」が発生し
て、両者の間の摺動抵抗が増大し、シャダーが発生し易
くなるという問題がある。
【0027】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ディスクの制動時に摩
擦パッドに作用するトルクによって取付部材が変形する
のを最小限に抑え、摩擦パッドに偏磨耗等が生ずるのを
防止すると共に、摺動ピンの摺動特性を高め、シャダー
等の発生を防止できるようにしたディスクブレーキを提
供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明によるディスクブレーキは、ディスクを
跨いで車両の非回転部分に固定して取付けられる取付部
材と、前記ディスクを挟んで該ディスクの軸方向に対向
して配設される一対の摩擦パッドと、該各摩擦パッドの
うちインナ側の摩擦パッドを前記ディスクに押圧する作
用部およびアウタ側の摩擦パッドを前記ディスクに押圧
する反作用部を有し前記取付部材に対し摺動ピンを介し
て移動可能に支持されるキャリパとを備え、前記キャリ
パにより前記ディスクを各摩擦パッドで挟持して制動力
を発生する構成としている。
【0029】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記取付部材は、ディスクの制動時に前記イン
ナ側の摩擦パッドに作用するトルクを前記ディスクの回
転方向入口側で受け、前記アウタ側の摩擦パッドに作用
するトルクを前記ディスクの回転方向出口側で受ける構
成としたことにある。
【0030】このように構成したことにより、ディスク
の制動時に取付部材は、インナ側,アウタ側に作用する
トルクを、ディスクの回転方向入口側と出口側でそれぞ
れ分担して受けることができる。また、インナ側の摩擦
パッドをディスクの回転方向入口側で受けることによ
り、摩擦パッドに作用するモーメントを小さく抑えるこ
とができる。
【0031】また、請求項2の発明は、取付部材は、デ
ィスクの回転方向に互いに離間してディスクの接線方向
と直交する方向に延びトルクを受けるため凹形状または
凸形状をなす一対のパッド支持部を有し、摩擦パッドは
前記ディスクの接線方向と直交する方向に延びて該パッ
ド支持部に嵌合する凸形状または凹形状をなす一対の嵌
合部を有する構成としている。
【0032】このように構成したことにより、ディスク
の制動時に摩擦パッドにトルクが作用したときには、摩
擦パッドの嵌合部のうちいずれか一方の嵌合部を取付部
材のパッド支持部に対してディスクの回転方向で当接さ
せることができ、このパッド支持部により摩擦パッドに
作用するトルクを安定して受けることができる。
【0033】また、請求項3の発明は、一対のパッド支
持部は取付部材に対し左,右対称となる位置に配置し、
該パッド支持部に嵌合する一対の嵌合部はディスクの接
線方向に対し互いに異なる幅寸法をもって形成する構成
としている。
【0034】このように構成したことにより、一対のパ
ッド支持部を含めた取付部材全体を左,右対称形状に形
成できる。また、例えばインナ側の摩擦パッドに設けた
一対の嵌合部のうち、ディスクの回転方向入口側の嵌合
部を、出口側の嵌合部よりもディスクの接線方向に対し
て幅広に形成することにより、ディスクの制動時には前
記ディスクの回転方向入口側の嵌合部を出口側の嵌合部
よりも先にパッド支持部に当接することができる。
【0035】さらに、請求項4の発明は、取付部材は、
摩擦パッドよりもディスクの径方向内側の位置で車両の
非回転部分に締着されるねじ穴を有し長さ方向両端側に
パッド支持部がそれぞれ形成されたメインビームと、デ
ィスクの回転方向入口側と出口側に離間して該メインビ
ームからディスクの外周を跨いで軸方向に延び内部に摺
動ピンが挿嵌されるピン穴が形成された入口側,出口側
の腕部とからなり、前記取付部材には、前記ねじ穴を前
記パッド支持部側へとディスクの径方向外側にオフセッ
トした状態で前記メインビームから前記入口側の腕部に
かけて肉削ぎ部を形成する構成としている。
【0036】このように構成したことにより、取付部材
のメインビームは、ねじ穴をパッド支持部側へとディス
クの径方向外側にオフセットした分だけ肉削ぎ部により
切削することができる。また、入口側の腕部にはインナ
側の摩擦パッドからのトルクのみが作用するから、この
入口側の腕部の剛性を高める必要がなくなり、該腕部に
ついても肉削ぎ部により部分的に切削することができ
る。
【0037】さらに、請求項5の発明は、摩擦パッドに
は、該摩擦パッドからパッド支持部に作用するトルクの
作用位置を変更するための切欠きを設ける構成としてい
る。このように構成したことにより、摩擦パッドからパ
ッド支持部に作用するトルクの作用位置を切欠きを用い
て適宜に変更することができる。
【0038】一方、請求項6の発明は、取付部材は、デ
ィスクのインナ側に位置してディスクと平行に配置され
前記ディスクの回転方向に離間して一対のボルト取付穴
が穿設された平板状のブラケットとして形成し、キャリ
パの作用部には、各ボルト取付穴と対応した位置でディ
スクの軸方向に延び内部に摺動ピンが摺動可能に挿嵌さ
れるピン挿嵌穴が形成された一対の取付部を設け、前記
ブラケットには、前記ピン挿嵌穴に挿嵌される一対の摺
動ピンを前記ボルト取付穴を介してブラケットに固定す
る一対のボルト部材を設け、各摩擦パッドには、摩擦パ
ッドをディスクの軸方向にガイドするためディスクの回
転方向入口側,出口側に位置して前記ボルト部材が挿通
される入口側,出口側のガイド穴を穿設し、インナ側の
摩擦パッドは前記出口側のガイド穴の穴径を入口側のガ
イド穴よりも大径に形成し、アウタ側の摩擦パッドは前
記入口側のガイド穴の穴径を出口側のガイド穴よりも大
径に形成する構成としている。
【0039】このように構成した場合には、ディスクの
制動時にはインナ側の摩擦パッドに設けた入口側のガイ
ド穴を出口側のガイド穴よりも先にボルト部材に当接さ
せ、この状態でインナ側の摩擦パッドに作用するトルク
をボルト部材により受けることができる。また、アウタ
側の摩擦パッドに設けた出口側のガイド穴を入口側のガ
イド穴よりも先にボルト部材に当接させ、この状態でア
ウタ側の摩擦パッドに作用するトルクをボルト部材によ
り受けることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ディスクブレーキを車両に適用した場合を例に挙げ、添
付図面に従って詳細に説明する。
【0041】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態を示し、11は自動車の車輪と共に矢示A方
向に回転するディスク、12は車両の非回転部分(図示
せず)に固定して設けられた取付部材を示し、該取付部
材12は、鋳造等の手段を用いて一体成形され、後述の
メインビーム13および腕部14,15によって大略構
成されている。
【0042】13はディスク11のインナ側に配設され
たメインビームで、該メインビーム13は、ディスク1
1の接線方向に細長く延びた板状体として形成され、そ
の両端側にはねじ穴13A,13Aが穿設されている。
そして、メインビーム13は、後述の摩擦パッド21よ
りもディスク11の径方向内側に配置され、ねじ穴13
Aを介して車両の非回転部分に締着されている。
【0043】14,15はディスク11の回転方向入口
側,出口側に離間してメインビーム13に一体形成され
た入口側,出口側の腕部で、該腕部14,15は、基端
側となるインナ側がメインビーム13に連結され、先端
側となるアウタ側はメインビーム13の端部側からディ
スク11の外周を跨ぐように軸方向に延びている。そし
て、この腕部14,15のアウタ側は補強ビーム16に
より一体に連結されている。また、腕部14,15には
後述する摺動ピン29用のガイド穴14A,15Aが軸
方向に形成されている。
【0044】17,18はディスク11の回転方向入口
側,出口側に離間して取付部材12に設けられた入口
側,出口側のインナ側パッド支持部(以下、パッド支持
部という)で、該パッド支持部17,18は、メインビ
ーム13と腕部14,15との間の角隅側の位置で凹形
状(コ字状)の切欠きとして形成され、ディスク11の
接線方向と直交する方向に延びている。
【0045】また、パッド支持部17,18は、ディス
ク11の接線方向に対し互いに同一の幅寸法αを有して
いる。そして、これらパッド支持部17,18には、後
述する摩擦パッド21の嵌合突部23A,23Bが嵌合
され、摩擦パッド21をディスク11の軸方向にガイド
するものである。
【0046】ここで、パッド支持部17,18のうち入
口側のパッド支持部17には、後述するようにディスク
11の制動時に摩擦パッド21の嵌合突部23Aがディ
スク11の接線方向で当接する。
【0047】これに対し、出口側のパッド支持部18
は、ディスク11の制動時に摩擦パッド21の嵌合突部
23Bとディスク11の接線方向に対し非接触接の状態
におかれる。このため、パッド支持部17,18のうち
パッド支持部17のみが摩擦パッド21に作用するトル
クを受ける構成となっている。
【0048】19,20はディスク11の回転方向入口
側,出口側に離間して取付部材12に設けられた入口
側,出口側のアウタ側パッド支持部(以下、パッド支持
部という)で、該パッド支持部19,20は、補強ビー
ム16と腕部14,15との間の角隅側の位置で、ディ
スク11の接線方向と直交する方向に延びる凹形状(コ
字状)の切欠きとして形成されている。
【0049】また、パッド支持部19,20はパッド支
持部17,18と同様にディスク11の接線方向に対し
互いに同一の幅寸法αを有している。そして、これらパ
ッド支持部19,20には、後述する摩擦パッド24の
嵌合突部26A,26Bが嵌合され、摩擦パッド24を
ディスク11の軸方向にガイドしている。
【0050】ここで、パッド支持部19,20のうち出
口側のパッド支持部20には、後述するようにディスク
11の制動時に摩擦パッド24の嵌合突部26Bがディ
スク11の接線方向で当接する。これに対し、入口側の
パッド支持部19は、ディスク11の制動時に摩擦パッ
ド24の嵌合突部26Aとディスク11の接線方向に対
し非接触接の状態におかれる。このため、パッド支持部
19,20のうちパッド支持部20みが摩擦パッド24
に作用するトルクを受ける構成となっている。
【0051】また、これら入口側のパッド支持部17,
19と出口側のパッド支持部18,20は、取付部材1
2に対し左,右対称となる位置に配置されるものであ
る。
【0052】21はディスク11のインナ側に配置され
たインナ側の摩擦パッドで、該摩擦パッド21は、ライ
ニング22と、該ライニング22の裏面側に固着されて
ディスク11の回転方向に延びた裏金23とにより大略
構成されている。
【0053】また、裏金23には、ディスク11の回転
方向入口側,出口側に離間して、取付部材12のパッド
支持部17,18内に嵌合する入口側,出口側の嵌合突
部23A,23Bが突設されている。そして、該嵌合突
部23A,23Bは、ディスク11の回転方向と直交す
る方向に延びた凸形状の突起部として形成されている。
【0054】ここで、摩擦パッド21の嵌合突部23
A,23Bは、ディスク11の接線方向に対し幅寸法β
1,β2をもってそれぞれ形成されている。そして、前記
幅寸法β1は、幅寸法β2よりも大きく(β1>β2)設定
されるものである。
【0055】また、摩擦パッド21の嵌合突部23A
は、取付部材12のパッド支持部17内にディスク11
の回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S1,S2をも
って挿入されている。また、嵌合突部23Bは、パッド
支持部18内にディスク11の回転方向入口側,出口側
で隙間S3,S4をもって挿入されている。そして、前記
隙間S1,S2は、それぞれ隙間S3,S4よりも小さく
(S1<S3、S2<S4)設定されるものである。
【0056】このため、車両の前進時に摩擦パッド21
に対しディスク11からの回転方向(矢示A方向)に向
けたトルクが作用したときには、取付部材12には、摩
擦パッド21の嵌合突部23Aが23Bよりも先にパッ
ド支持部17に当接するようになる。また、車両の後進
時に摩擦パッド21に対してディスク11からのトルク
が矢示A方向とは逆向きに作用したときにも、取付部材
12には摩擦パッド21の嵌合突部23Aが23Bより
も先にパッド支持部17に当接する。
【0057】24はディスク11を挟んで摩擦パッド2
1とディスク11の軸方向で対向して配置されたアウタ
側の摩擦パッドで、該摩擦パッド24についても、摩擦
パッド21と同様に、ライニング25(図2参照)およ
び裏金26により大略構成され、裏金26には取付部材
12のパッド支持部19,20内に嵌合する入口側,出
口側の嵌合突部26A,26Bが突設されている。
【0058】ここで、摩擦パッド24の嵌合突部26
A,26Bは、ディスク11の接線方向に対し幅寸法β
2,β1をもってそれぞれ形成されている点で、摩擦パッ
ド21とは異なっている。
【0059】そして、摩擦パッド24の嵌合突部26A
は、取付部材12のパッド支持部19内にディスク11
の回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S4,S3をも
って挿入されている。また、嵌合突部26Bは、パッド
支持部20内にディスク11の回転方向入口側,出口側
で隙間S2,S1をもってそれぞれ挿入されている。
【0060】このため、車両の前進時にディスク11を
制動するときには、取付部材12には、摩擦パッド24
の嵌合突部26Bが26Aよりも先にパッド支持部20
に当接するようになる。また、車両の後進時にディスク
11の制動するときにも、取付部材12には摩擦パッド
24の嵌合突部26Bが26Aよりも先にパッド支持部
20に当接する。
【0061】27は取付部材12に対してディスク11
の軸方向に移動可能に支持されたキャリパで、該キャリ
パ27は、ディスク11の外周側を該ディスク11の軸
方向に跨いで延びたブリッジ部27Aと、該ブリッジ部
27Aのインナ側に一体形成されピストン28が収容さ
れる作用部としてのインナ脚部27Bと、ブリッジ部2
7Aのアウタ側に一体形成され一対の爪部27C1を有
した反作用部としてのアウタ脚部27Cとにより大略構
成されている。
【0062】また、キャリパ27のインナ脚部27Bに
は一対の取付部27D,27Dが突設されている。そし
て、キャリパ27の取付部27Dには摺動ピン29が固
定して取付けられ、該摺動ピン29は、取付部材12の
ガイド穴14A,15A内に摺動可能に挿嵌されてい
る。
【0063】本実施の形態によるディスクブレーキは、
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0064】まず、車両のブレーキ操作時には、キャリ
パ27のインナ脚部27B内に外部からブレーキ液圧が
供給されることにより、ピストン28がディスク11側
に摺動変位し、インナ側の摩擦パッド21がディスク1
1に押圧される。そして、このときにキャリパ27はデ
ィスク11からの反力を受け、摺動ピン29を介して取
付部材12に対しインナ側へと変位し、アウタ脚部27
Cの爪部27C1,27C1がアウタ側の摩擦パッド24
をディスク11に押圧し、ディスク11に対し両面側か
ら制動力を付与する。
【0065】ここで、本実施の形態では、ディスク11
の制動時にインナ側の摩擦パッド21に作用するトルク
を取付部材12のパッド支持部17,18のうち入口側
のパッド支持部17により受ける構成としている。
【0066】このため、図4に示すように摩擦パッド2
1が当接するパッド支持部17のa点廻りには、ピスト
ン28からの押圧力Fにより時計廻り方向のモーメント
Ma1′が作用する。そして、このモーメントMa1′
は、下記数8のように表される。
【0067】また、摩擦パッド21にはディスク11か
らの摩擦力が作用するから、この摩擦力によりパッド支
持部17のa点廻りには反時計廻り方向のモーメントM
a2′が付加される。そして、このモーメントMa2′は
数9のように表される。
【0068】さらに、摩擦パッド21には、ディスク1
1からの押圧反力Nがピストン28の押圧中心bから寸
法L3′だけディスク11の回転方向入口側に離間した
作用位置cで作用する。そして、この押圧反力Nにより
パッド支持部17のa点廻りには反時計廻り方向のモー
メントMa3′が付加され、このモーメントMa3′は数
10のように表される。
【0069】そして、これらのモーメントMa1′,M
a2′,Ma3′は、下記数11の関係を満たすから、数
8〜数11によりピストン28の押圧中心bと押圧反力
Nの作用位置cとの間の寸法L3′は、下記数12のよ
うに表される。
【0070】一方、摩擦パッド21には押圧力F、押圧
反力Nに加えて、パッド支持部17からの摩擦力Pが作
用し、この摩擦力Pはパッド支持部17の摩擦係数をμ
2としたときに数13のように表される。
【0071】そして、これらの押圧力F、押圧反力Nお
よび摩擦力Pは、F=N+Pとなる関係にあるから、数
14の関係が成り立つ。ここで、数14において、摩擦
パッド21の摩擦係数μ1およびパッド支持部17の摩
擦係数μ2はいずれも1よりも小さいため、押圧反力N
は押圧力Fよりも小さくなる(N<F)。
【0072】
【数8】Ma1′=F×L1
【0073】
【数9】Ma2′=F×μ1×L2
【0074】
【数10】Ma3′=N×(L1−L3′)
【0075】
【数11】Ma1′−Ma2′−Ma3=0
【0076】
【数12】 L3′={F×μ1×L2+L1×(N−F)}/N
【0077】
【数13】P=μ1×μ2×F
【0078】
【数14】N=F(1−μ1×μ2) F:摩擦パッド21に作用するピストン28からの押圧
力 N:摩擦パッド21に作用するディスク11からの押圧
反力 L1:パッド支持部17のa点とピストン28の押圧中
心bとの間の寸法 L2:パッド支持部17のa点とディスク11との間の
寸法(摩擦パッド21の厚さ寸法) L3:ピストン28の押圧中心bと押圧反力Nの作用位
置cとの間の寸法 μ1:摩擦パッド21が有する摩擦係数 μ2:パッド支持部17が有する摩擦係数
【0079】従って、数12において「L1×(N−
F)」の項が負となってピストン9の押圧中心bと押圧
反力Nの作用位置cとの間の離間寸法L3′は、従来技
術で述べた離間寸法L3(数5参照)よりも小さく設定
することができる。
【0080】かくして、本実施の形態では、ディスク1
1の押圧反力Nによりピストン28の押圧中心bを支点
として摩擦パッド21に作用するモーメントMa4′
(Ma4′=N×L3′)を小さく抑え、摩擦パッド21
に偏磨耗等が生じるのを防止でき、ブレーキの引き摺り
トルクを低減することができる。
【0081】また、パッド支持部17のa点廻りに作用
するモーメントMa1′Ma2′は互いに逆向きとなるか
ら、摩擦パッド21を斜めに傾ける方向のモーメントを
小さく保つことができ、摩擦パッド21に生じる偏磨耗
を一層減らすことができる。
【0082】しかも、本実施の形態では、図5に示すよ
うに取付部材12は、インナ側の摩擦パッド21に作用
するトルクTとアウタ側の摩擦パッド24に作用するト
ルクT′を、それぞれ腕部14,15のパッド支持部1
7,20で分担して受けることができる。
【0083】この結果、ディスク11の制動時には腕部
14のガイド穴14Aは、寸法δ1だけディスク11の
回転方向に変形すると共に、腕部15はアウタ側で寸法
δ2だけディスク11の回転方向に変形する。
【0084】このため、取付部材12は、寸法L4に設
定したピンピッチが制動時にはインナ側で寸法(L4−
δ1)となり、アウタ側では(L4+δ2−δ1)となり、
ピンピッチの変形量をインナ側とアウタ側の両方で小さ
く抑えることができる。
【0085】従って、制動時には摺動ピン29,29を
腕部14,15のガイド穴14A,15A内で円滑に摺
動させることができ、両者の間の摺動抵抗が減らし、シ
ャダー等の発生を防止することができる。
【0086】また、前述の如くディスク11からのトル
クを取付部材12の腕部14,15により分散して受承
できるから、ディスク11からのトルクが例えばディス
ク11の回転方向出口側となる腕部15側に集中して作
用することがなくなる。このため、例えばメインビーム
13、腕部15の基端側等に余分な肉盛りを施して取付
部材12全体の剛性を高める必要がなくなり、メインビ
ーム13等を細く形成して取付部材12全体の軽量化等
を図ることができる。また、取付部材12を左,右対称
形状とするために腕部14の基端側に腕部15と同様の
肉盛りを施す必要もなくなり、これによって取付部材1
2をさらに軽量化して形成できる。
【0087】また、本実施の形態では、パッド支持部1
7,18,19,20を含めた取付部材12全体を左,
右対称形状としたので、この取付部材12を車両の右側
のディスクブレーキと左側のディスクブレーキの両方に
用いることができ、取付部材12の製作コストを低減す
ることができる。
【0088】さらに、摩擦パッド21,24は嵌合突部
23Aと嵌合突部26Bとを同一形状とし、嵌合突部2
3Bと嵌合突部26Aとを同一形状としたから、インナ
側の摩擦パッド21をアウタ側の摩擦パッド24として
も用いることができ、インナ側とアウタ側で部品の共通
化を図り、摩擦パッド21,24の製作コスト等を低減
できると共に、組立性を高めることができる。
【0089】次に、図6、図7は本発明の第2の実施の
形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0090】然るに、本実施の形態では、取付部材12
のインナ側には、第1の実施の形態によるパッド支持部
17に替えて、凸形状のインナ側パッド支持部31(以
下、パッド支持部31という)を設けると共に、取付部
材12のアウタ側には第1の実施の形態によるパッド支
持部20に替えて、凸形状のアウタ側パッド支持部32
(以下、パッド支持部32という)を設け、摩擦パッド
33には第1の実施の形態による嵌合突部23Aに替え
て、パッド支持部31に嵌合する嵌合凹部35Aを設
け、摩擦パッド36には第1の実施の形態による嵌合突
部26Bに替えて、パッド支持部32に嵌合する嵌合凹
部37Bを設ける構成としたことにある。
【0091】ここで、パッド支持部31は、ディスク1
1の回転方向入口側でメインビーム13の端部側からデ
ィスク11の接線方向と直交する方向に突出して形成さ
れている。また、パッド支持部32は、ディスク11の
回転方向出口側で補強ビーム16の端部側からディスク
11の接線方向と直交する方向に突出して形成されてい
る。そして、これらパッド支持部31,32は、パッド
支持部19,20と共に同一の幅寸法αをもって形成さ
れている。
【0092】また、摩擦パッド33は、第1の実施の形
態による摩擦パッド21とほぼ同様にライニング34お
よび裏金35等によって構成されている。しかし、裏金
35には、ディスク11の回転方向入口側に位置して幅
寸法β1をもった嵌合凹部35Aが設けられている。ま
た、裏金35にはディスク11の回転方向出口側に位置
して幅寸法β2をもった嵌合突部35Bが設けられてい
る。
【0093】さらに、摩擦パッド36についても、第1
の実施の形態による摩擦パッド24とほぼ同様にライニ
ング(図示せず)および裏金37等によって構成されて
いる。しかし、裏金37には、ディスク11の回転方向
入口側に位置して幅寸法β2をもった嵌合突部37Aが
設けられている。また、裏金37には、ディスク11の
回転方向出口側に位置して幅寸法β1をもった嵌合凹部
37Bが形成されている。
【0094】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、パッド支持
部31,32を凸形状に形成したので、トルク受面が減
少し、トルク受面を形成するためのパッド支持部31,
32の加工範囲を少なくして、取付部材12の加工性を
高めることができる。
【0095】次に、図8、図9は本発明の第3の実施の
形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0096】然るに、本実施の形態の特徴は、第1の実
施の形態による取付部材12に替えて取付部材41を用
い、この取付部材41には、メインビーム42のねじ穴
42Aをパッド支持部19,20側へとディスク11の
径方向外側にオフセットした状態で肉削ぎ部46,47
を設ける構成としたことにある。
【0097】ここで、取付部材41は、第1の実施の形
態による取付部材12とほぼ同様に、メインビーム4
2、腕部43,44および補強ビーム45等によって構
成され、メインビーム42にはねじ穴42A,42Aが
穿設されている。
【0098】そして、この取付部材41には、図8、図
9中に二点鎖線で示すようにメインビーム42からディ
スク11の回転方向入口側となる腕部43に亘って肉削
ぎ部46,47が形成されている。
【0099】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、この取付部
材41には、メインビーム42から腕部43にかけて肉
削ぎ部46,47を設けたので、これら肉削ぎ部46,
47により取付部材41の軽量化をより一層図ることが
できる。そして、取付部材41は、第1の実施の形態で
も述べたようにディスク11からのトルクを腕部14,
15により分散して受承できるため、このように取付部
材41に肉削ぎ部46,47を設けた場合でも、取付部
材41の剛性を高く維持することができる。
【0100】次に、図10ないし図13は本発明の第4
の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0101】然るに、本実施の形態では、摩擦パッド5
1,55には、該摩擦パッド51,55からパッド支持
部17,20に作用するトルクの作用位置t1,t2を変
更するための切欠き54,57を設ける構成としたこと
にある。
【0102】ここで、摩擦パッド51は、第1の実施の
形態で述べた摩擦パッド21とほぼ同様に、ライニング
52および裏金53等により構成され、裏金53には嵌
合突部53A,53Bが設けられている。そして、摩擦
パッド51の裏金53は、パッド支持部17(腕部1
4)と当接する端面側が当接端面53Cとなっている。
【0103】しかし、摩擦パッド51の当接端面53C
のうち外側端面53D側寄りに位置する部位には、略L
字状の切欠き54が設けられている点で、第1の実施の
形態のものとは異なっている。
【0104】この結果、図13に示すようにディスク1
1の制動時に摩擦パッド51からパッド支持部17に作
用するトルクの作用位置t1は、当接端面53Cの長さ
方向中間位置t1′からディスク11の径方向内側へと
移動する。
【0105】また、摩擦パッド55は、第1の実施の形
態で述べた摩擦パッド24とほぼ同様に、ライニング
(図示せず)および裏金56等により構成され、裏金5
6には嵌合突部56A,56Bが設けられている。そし
て、摩擦パッド55の裏金56は、パッド支持部20
(腕部15)と当接する端面側が当接端面56Cとなっ
ている。
【0106】しかし、摩擦パッド55の当接端面56C
のうち嵌合突部56B側寄りに位置する部位には、略L
字状の切欠き57が設けられている点で、第1の実施の
形態のものとは異なっている。
【0107】この結果、図12に示すようにディスク1
1の制動時に摩擦パッド51からパッド支持部20に作
用するトルクの作用位置t2は、当接端面56Cの長さ
方向中間位置t2′からディスク11の径方向外側へと
移動する。
【0108】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、摩擦パッド
51に切欠き54を設けたことにより、車両の後進時に
ディスク11を制動するときには、摩擦パッド51から
パッド支持部17に作用するトルクの作用位置t1をデ
ィスク11の径方向内側寄りに移動でき、前記トルクに
より腕部14に生じる時計廻り方向の回転モーメントm
1(図11参照)を低減することができる。
【0109】また、摩擦パッド55に切欠き57を設け
たことにより、車両の前進時にディスク11を制動する
ときには、摩擦パッド55からパッド支持部20に作用
するトルクの作用位置t2をディスク11の径方向外側
寄りに移動でき、前記トルクにより腕部15に生じる反
時計廻り方向の回転モーメントm2(図10参照)を低
減することができる。
【0110】次に、図14ないし図16は本発明の第5
の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、
前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0111】61は本実施の形態に用いる取付部材とし
てのブラケットで、該ブラケット61は、コ字形状をな
す平板体として形成され、一対のねじ穴61A,61A
を有している。また、ブラケット61にはディスク11
の回転方向に離間して一対のボルト取付穴61B,61
Bが設けられている。そして、ブラケット61は、ディ
スク11のインナ側でディスク11と平行に配置され、
ねじ穴61Aを介して車両の非回転部分に一体に取付け
られている。
【0112】62は本実施の形態に用いるキャリパで、
該キャリパ62は、ブリッジ部62A、作用部としての
インナ脚部62B、反作用部としてのアウタ脚部62C
等からなり、アウタ脚部62Cには爪部62C1,62
C1が設けられている。また、インナ脚部62Bには、
一対の取付部62D,62Dが設けられ、該取付部62
Dは、ブラケット61のボルト取付穴61Bと対応した
位置でディスク11の軸方向に延びている。また、この
キャリパ62の取付部62D内部には、摺動ピン63が
摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌穴62Eが設けられてい
る。
【0113】64,65はディスク11の回転方向入口
側,出口側に位置し、摺動ピン63をブラケット61に
固定する入口側,出口側のボルト部材としての固定ボル
トで、該固定ボルト64,65の基端側は、おねじ部6
4A,65Aとなり、先端側はディスク11のアウタ側
に向けて軸方向に延びる延設部64B,65Bとなって
いる。そして、固定ボルト64,65はブラケット61
の一部を構成するものである。ここで、固定ボルト6
4,65の延設部64B,65Bは互いに同一の外径
α′をもって形成されている。
【0114】66は本実施の形態に用いるインナ側の摩
擦パッドで、該摩擦パッド66は、ライニング67およ
び裏金68等により構成され、裏金68にはディスク1
1の回転方向両側に突出する突出板部68A,68Aが
設けられている。また、裏金68の突出板部68A,6
8Aには略円形状(楕円状)をなした入口側,出口側の
ガイド穴69,70が穿設され、該ガイド穴69,70
は摩擦パッド66をディスク11の軸方向にガイドする
ものである。
【0115】ここで、ガイド穴69,70の穴径をβ
1′,β2′としたときに、出口側のガイド穴70の穴径
β2′は入口側のガイド穴69の穴径β1′よりも大きく
(β2′>β1′)設定されている。そして、ガイド穴6
9は固定ボルト64の延設部64B外周側にディスク1
1の回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S1′,S
2′をもって挿通されている。また、ガイド穴70は、
固定ボルト65の延設部65B外周側にディスク11の
回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S3′,S4′を
もって挿通されている。そして、前記隙間S1′,S2′
は、それぞれ隙間S3′,S4′よりも小さく(S1′<
S3′、S2′<S4′)設定されるものである。
【0116】71は本実施の形態に用いるアウタ側の摩
擦パッドで、該摩擦パッド71は、ライニング(図示せ
ず)および裏金72等により構成され、裏金72には突
出板部72A,72Aが設けられている。また、裏金7
2の突出板部72A,72Aには入口側,出口側のガイ
ド穴73,74が穿設され、該ガイド穴73,74は摩
擦パッド71をディスク11の軸方向にガイドするもの
である。
【0117】ここで、ガイド穴73,74は穴径β
1′,β2′をもって形成されている。このため、ガイド
穴73は固定ボルト64の延設部64B外周側にディス
ク11の回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S
4′,S3′をもって挿通される。また、ガイド穴74は
固定ボルト65の延設部65B外周側にディスク11の
回転方向入口側,出口側でそれぞれ隙間S2′,S1′を
もって挿通される。
【0118】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。
【0119】なお、第1の実施の形態では、取付部材1
2を車両の非回転部分に取付け、この取付部材12に対
して摩擦パッド21,24を摺動可能に取付ける構成と
した場合を例に挙げて説明したが、これに替えて例えば
図17、図18に示す変形例のように、車両の非回転部
分となるナックル部81を取付部材として用い、このナ
ックル部81に設けたインナ側パッド支持部82,8
3、アウタ側パッド支持部84,85にそれぞれインナ
側,アウタ側の摩擦パッド86,87を嵌合させる構成
としてもよい。
【0120】また、各実施の形態では、ディスクブレー
キを自動車等の車両に適用するものとして述べたが、こ
れに替えて、例えば二輪車等の他の車両に適用してもよ
いものである。
【0121】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、取付部材は、ディスクの制動時にインナ側
の摩擦パッドに作用するトルクをディスクの回転方向入
口側で受け、アウタ側の摩擦パッドに作用するトルクを
ディスクの回転方向出口側で受ける構成としたので、デ
ィスクの制動時に取付部材はインナ側,アウタ側に作用
するトルクを、ディスクの回転方向入口側と出口側でそ
れぞれ分担して受けることができる。
【0122】これによりディスクの制動時に取付部材の
変形量を小さく抑え、取付部材に摺動ピンを介して摺動
可能に取付けられるキャリパの摺動特性を良好に保ち、
ジャダー特性を向上することができる。また、インナ側
の摩擦パッドに作用するトルクを取付部材によってディ
スクの回転方向入口側で受けることにより、インナ側の
摩擦パッドに作用するモーメントを小さく抑え、該摩擦
パッドに偏磨耗等が発生するのを防止でき、引き摺りト
ルクを小さくできる。
【0123】また、請求項2の発明は、取付部材には、
凹形状または凸形状をなす一対のパッド支持部を設け、
摩擦パッドにはパッド支持部に嵌合する凸形状または凹
形状をなす一対の嵌合部を設ける構成としたので、パッ
ド支持部により摩擦パッドに作用するトルクを安定して
受けることができ、ブレーキ性能を高めることができ
る。
【0124】また、請求項3の発明は、一対のパッド支
持部を取付部材に対し左,右対称となる位置に配置し、
パッド支持部に嵌合する一対の嵌合部はディスクの接線
方向に対し互いに異なる幅寸法をもって形成する構成と
したので、取付部材を車両の右側のディスクブレーキと
左側のディスクブレーキの両方に用いることができ、取
付部材の製作コストを低減することができる。また、一
対の嵌合部を異なる幅寸法をもって形成することによ
り、ディスクの制動時には例えばディスクの回転方向入
口側の嵌合部を出口側の嵌合部よりも先にパッド支持部
に確実に当接することが可能となり、ディスクブレーキ
の性能、信頼性を高めることができる。
【0125】さらに、請求項4の発明は、取付部材に
は、ねじ穴をパッド支持部側へとディスクの径方向外側
にオフセットした状態でメインビームから入口側の腕部
にかけて肉削ぎ部を形成する構成としたので、肉削ぎ部
により取付部材の軽量化を図ることができる。
【0126】さらに、請求項5の発明は、摩擦パッドに
は、該摩擦パッドからパッド支持部に作用するトルクの
作用位置を変更するための切欠きを設ける構成としたの
で、切欠きにより取付部材に生じる曲げモーメントを低
減でき、シャダー等の発生を一層防止できる。
【0127】一方、請求項6の発明のように、取付部材
となるブラケットに設けたボルト部材を摩擦パッドのガ
イド穴に挿通し、このボルト部材によって摩擦パッドを
ディスクの軸方向にガイドすると共に、インナ側の摩擦
パッドは出口側のガイド穴の穴径を入口側のガイド穴よ
りも大径に形成し、アウタ側の摩擦パッドは入口側のガ
イド穴の穴径を出口側のガイド穴よりも大径に形成する
構成とした場合でも、ディスクの制動時にはボルト部材
によりインナ側,アウタ側に作用するトルクを、ディス
クの回転方向入口側と出口側でそれぞれ分担して受ける
ことができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用されるディス
クブレーキの正面図である。
【図2】ディスクブレーキを示す図1の平面図である。
【図3】ディスクブレーキを図2中の矢示III−III方向
からみた断面図である。
【図4】第1の実施の形態によるディスクブレーキの底
面図である。
【図5】図4中の取付部材が制動時に変形した状態を示
す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に適用されるディス
クブレーキを示す正面図である。
【図7】第2の実施の形態によるディスクブレーキを図
3と同様位置からみた断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に適用されるディス
クブレーキを示す正面図である。
【図9】ディスクブレーキを示す図8の平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に適用されるディ
スクブレーキの正面図である。
【図11】第4の実施の形態によるディスクブレーキを
図3と同様位置からみた断面図である。
【図12】図10中のパッド支持部および切欠き等を拡
大して示す部分拡大図である。
【図13】図11中のパッド支持部および切欠き等を拡
大して示す部分拡大図である。
【図14】第5の実施の形態に適用されるディスクブレ
ーキを示す正面図である。
【図15】ディスクブレーキを示す図14の平面図であ
る。
【図16】ディスクブレーキを図15中の矢示XVI−XVI
方向からみた断面図である。
【図17】本発明の変形例によるディスクブレーキを示
す正面図である。
【図18】変形例によるディスクブレーキを図3と同様
位置からみた断面図である。
【図19】従来技術によるディスクブレーキを示す平面
図である。
【図20】従来技術によるディスクブレーキを示す底面
図である。
【図21】図20中の取付部材が制動時に変形した状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ディスク 12,41 取付部材 13,42 メインビーム 13A,42A,61A ねじ穴 14,15,43,44 腕部 17,18,31,82,83 インナ側パッド支持部 19,20,32,84,85 アウタ側パッド支持部 21,24,33,36,51,55,66,71,8
6,87 摩擦パッド23A,23B,26A,26
B,35B,37A,53A,53B,56A,56B
嵌合突部(嵌合部) 27,62 キャリパ 29,63 摺動ピン 35A,37B 嵌合凹部(嵌合部) 46,47 肉削ぎ部 54,57 切欠き 61 ブラケット(取付部材) 61B ボルト取付穴 62D 取付部 62E ピン挿嵌穴 64,65 固定ボルト(ボルト部材) 69,70,73,74 ガイド穴 81 ナックル部(非回転部分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 信一 山梨県中巨摩郡櫛形町吉田1000番地 トキ コ株式会社山梨工場内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA77 AA83 AA87 BA16 BA42 BA46 BA55 BA68 BA75 CA52 CA58 CC84 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを跨いで車両の非回転部分に固
    定して取付けられる取付部材と、前記ディスクを挟んで
    該ディスクの軸方向に対向して配設される一対の摩擦パ
    ッドと、該各摩擦パッドのうちインナ側の摩擦パッドを
    前記ディスクに押圧する作用部およびアウタ側の摩擦パ
    ッドを前記ディスクに押圧する反作用部を有し前記取付
    部材に対し摺動ピンを介して移動可能に支持されるキャ
    リパとを備え、前記キャリパにより前記ディスクを各摩
    擦パッドで挟持して制動力を発生するディスクブレーキ
    において、 前記取付部材は、ディスクの制動時に前記インナ側の摩
    擦パッドに作用するトルクを前記ディスクの回転方向入
    口側で受け、前記アウタ側の摩擦パッドに作用するトル
    クを前記ディスクの回転方向出口側で受ける構成とした
    ことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記取付部材は、前記ディスクの回転方
    向に互いに離間してディスクの接線方向と直交する方向
    に延び前記トルクを受けるため凹形状または凸形状をな
    す一対のパッド支持部を有し、前記摩擦パッドは前記デ
    ィスクの接線方向と直交する方向に延びて該パッド支持
    部に嵌合する凸形状または凹形状をなす一対の嵌合部を
    有してなる請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記一対のパッド支持部は前記取付部材
    に対し左,右対称となる位置に配置し、該パッド支持部
    に嵌合する前記一対の嵌合部はディスクの接線方向に対
    し互いに異なる幅寸法をもって形成してなる請求項2に
    記載のディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記取付部材は、前記摩擦パッドよりも
    ディスクの径方向内側の位置で前記車両の非回転部分に
    締着されるねじ穴を有し長さ方向両端側に前記パッド支
    持部がそれぞれ形成されたメインビームと、前記ディス
    クの回転方向入口側と出口側に離間して該メインビーム
    からディスクの外周を跨いで軸方向に延び内部に前記摺
    動ピンが挿嵌されるピン穴が形成された入口側,出口側
    の腕部とからなり、前記取付部材には、前記ねじ穴を前
    記パッド支持部側へとディスクの径方向外側にオフセッ
    トした状態で前記メインビームから前記入口側の腕部に
    かけて肉削ぎ部を形成してなる請求項2または3に記載
    のディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記摩擦パッドには、該摩擦パッドから
    前記パッド支持部に作用するトルクの作用位置を変更す
    るための切欠きを設けてなる請求項2,3または4に記
    載のディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記取付部材は、ディスクのインナ側に
    位置してディスクと平行に配置され前記ディスクの回転
    方向に離間して一対のボルト取付穴が穿設された平板状
    のブラケットとして形成し、 前記キャリパの作用部には、前記各ボルト取付穴と対応
    した位置でディスクの軸方向に延び内部に前記摺動ピン
    が摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌穴が形成された一対の
    取付部を設け、 前記ブラケットには、前記ピン挿嵌穴に挿嵌される一対
    の摺動ピンを前記ボルト取付穴を介してブラケットに固
    定する一対のボルト部材を設け、 前記各摩擦パッドには、摩擦パッドをディスクの軸方向
    にガイドするためディスクの回転方向入口側,出口側に
    位置して前記ボルト部材が挿通される入口側,出口側の
    ガイド穴を穿設し、 前記インナ側の摩擦パッドは前記出口側のガイド穴の穴
    径を入口側のガイド穴よりも大径に形成し、前記アウタ
    側の摩擦パッドは前記入口側のガイド穴の穴径を出口側
    のガイド穴よりも大径に形成してなる請求項1に記載の
    ディスクブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013011318A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ディスクブレーキ
CN112313425A (zh) * 2018-06-15 2021-02-02 日信工业株式会社 车辆用盘式制动器

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CN112313425B (zh) * 2018-06-15 2023-03-14 日立安斯泰莫株式会社 车辆用盘式制动器

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