JP2002106482A - スクロール型圧縮機およびガス圧縮方法 - Google Patents

スクロール型圧縮機およびガス圧縮方法

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JP2002106482A JP2000300368A JP2000300368A JP2002106482A JP 2002106482 A JP2002106482 A JP 2002106482A JP 2000300368 A JP2000300368 A JP 2000300368A JP 2000300368 A JP2000300368 A JP 2000300368A JP 2002106482 A JP2002106482 A JP 2002106482A
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scroll
pressure
compression
compression chamber
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Kazuhiro Kuroki
和博 黒木
Hiroyuki Motonami
博之 元浪
Naohiro Nakajima
尚宏 中島
Shinji Tsubakii
慎治 椿井
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
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    • F04C2240/603Shafts with internal channels for fluid distribution, e.g. hollow shaft

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール型圧縮機において、ガスの圧力変
動に伴って可動スクロールに付与されるスラスト力の変
動を極力抑えることができる合理的なガス圧縮技術を提
供する。 【解決手段】 スクロール型圧縮機1の可動スクロール
基板24には、圧縮室32の圧縮過程のうちの所定期間
内において、この圧縮室32と中間圧室77とを連通さ
せる連通孔60が設けられている。例えば、圧縮室32
と中間圧室77との差圧が最も増大するタイミングで、
その差圧にしたがって中間圧室77の冷媒ガスを圧縮室
32へ移動させることで、可動スクロール基板24の背
面に作用するスラスト力を低下させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転圧縮機等とし
て用いられるスクロール型圧縮機において、ガスを圧縮
して高圧化するガス圧縮技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−280757号公報には、一
般的なスクロール型圧縮機が開示されている。このスク
ロール型圧縮機は、可動スクロールを固定スクロールに
対して旋回させながら圧縮室の体積を縮小させて冷媒ガ
スを圧縮するものである。固定スクロール基板には、冷
媒ガスを圧縮室へ吸入する吸入口(吸入ポート)が設け
られている。可動スクロール基板において、圧縮室の体
積が最も小さくなる位置には、圧縮され高圧化された冷
媒ガスを吐出する吐出口(吐出ポート)およびリード弁
式の吐出弁が設けられている。また、可動スクロールの
駆動軸には偏心軸が連結され、この偏心軸に設けられた
ブッシュ(回転軸側部材)と可動スクロールのボス部と
の摺動面には、ベアリング部材が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のスクロール型圧縮機において、吐出弁から吐出
された高圧冷媒ガスの一部は、ブッシュと可動スクロー
ルのボス部との摺動面、および可動スクロールとハウジ
ングとのクリアランスを介して、圧縮室の吸入口側(低
圧側)へ漏れ込む。この冷媒ガスの漏れ込みを防止する
ために、高圧側と低圧側とのクリアランスに種々のシー
ル部材を配しても、高圧側から低圧側への冷媒ガスの漏
れ込みを完全に抑えるのには限界があった。そして、こ
のような冷媒ガスの漏れ込みが起こると、可動スクロー
ルの背面に作用するスラスト力が変動し種々の問題が発
生する。例えば、このスラスト力が大きくなると、固定
スクロールに対する可動スクロールの押付け力が大きく
なり、可動スクロールの耐久性の低下や、動力損失の増
加を招く。また、このスラスト力が小さくなると、固定
スクロールに対する可動スクロールの押付け力が小さく
なり、圧縮室内での冷媒ガスの漏れ量が増大するといっ
た問題が発生する。
【0004】そこで本発明は、以上のような点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、スクロ
ール型圧縮機において、ガスの圧力変動に伴って可動ス
クロールに付与されるスラスト力の変動を極力抑えるこ
とができる合理的なガス圧縮技術を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のスクロール型圧縮機は、請求項1〜5に記
載の通りに構成されている。また、本発明のガス圧縮方
法は、請求項6〜10に記載の通りである。
【0006】請求項1に記載したスクロール型圧縮機で
は、前記可動スクロールに圧力を付与するガス高圧領域
およびガス低圧領域が形成されている。そして、ガスの
圧縮過程のうちの所定期間内において、ガス高圧領域と
ガス低圧領域とが連通経路を介して連通されることとな
る。これにより、所定のタイミングで、ガス高圧領域か
らガス低圧領域へガスを移動させ、可動スクロールに作
用するスラスト力を調節することができる。なお、ここ
でいう「ガス高圧領域」および「ガス低圧領域」とは、
ガスの圧力が高低の関係にあればよく、運転条件等によ
って高低の関係が逆転し、ガスの流れ方向が変わる場合
であってもよい。また、例えば、固定スクロールと可動
スクロールとの間の圧縮室がガス低圧領域となり、可動
スクロールの背面側の背面部にガス高圧領域が形成され
る場合であってもよい。また、ガス高圧領域からガス低
圧領域へのガスの移動によって可動スクロールに作用す
るスラスト力を変更することができれば、ガス高圧領域
およびガス低圧領域の配置については種々の構成が選択
可能である。例えば、可動スクロールを挟んでその両側
にガス高圧領域とガス低圧領域とが配置される場合であ
ってもよいし、両領域が例えば可動スクロールの背面側
の背面部に配置される場合であってもよい。また、ここ
でいう「ガス」とは、冷凍機や空調機において用いられ
る冷媒ガスのみならず、各種のガスがこれに含まれるも
のとする。以上のように、請求項1に記載のスクロール
型圧縮機によれば、連通経路を介してガス高圧領域とガ
ス低圧領域とを連通させる期間を設けることで、可動ス
クロールに作用するスラスト力の変動を極力抑えること
ができる。
【0007】また、請求項2に記載したスクロール型圧
縮機では、ガス高圧領域が各スクロールの対向位置に形
成される圧縮室であり、ガス低圧領域が可動スクロール
の背面に形成される背面部である。また、背面部におい
て、高圧部と低圧部との間に中間圧部が形成される。す
なわち、圧縮室で圧縮され高圧化されたガスは、吐出ポ
ートおよび吐出弁を介して吐出され、その吐出ガスは高
圧室から中間圧部へ移動し、中間圧部から低圧部へ移動
することとなる。また、可動スクロールに設けられた連
通経路を介して圧縮室と中間圧部とが所定期間内におい
て連通されることとなる。これにより、圧縮室と中間圧
部との間でのガスの移動が可能となり、このガスの移動
によって可動スクロールの背面側に作用するスラスト力
が調節されることとなる。例えば、スラスト力が大きい
場合には、中間圧部のガスを連通経路を介して圧縮室へ
移動させ、またスラスト力が小さい場合には、圧縮室の
ガスを中間圧部へ移動させることで、スラスト力の変動
を極力抑えることができる。以上のように、請求項2に
記載のスクロール型圧縮機によれば、圧縮室と中間圧部
とを連通させる期間を設けることで、可動スクロールの
背面に作用するスラスト力の変動を極力抑えることがで
きる。また、上記連通経路は、可動スクロールに設けら
れるのが好ましい。このようにすれば、簡単な構成でガ
スの移動が可能となる。
【0008】また、請求項3に記載したスクロール型圧
縮機では、連通経路は、所定期間内において圧縮室と中
間圧部とを常時連通させるように構成されている。これ
により、連通経路を介して圧縮室と中間圧部とは所定期
間連通され、圧縮室と中間圧部との間でガスが効果的に
移動することとなる。例えば、圧縮室と中間圧部との差
圧が最も増大するタイミングで、その差圧によって中間
圧部の冷媒ガスを圧縮室へ移動させることで、可動スク
ロールの背面に作用するスラスト力を低下させることが
できる。従って、請求項3に記載のスクロール型圧縮機
によれば、連通経路を介して圧縮室と中間圧部とを所定
期間連通させることで、可動スクロールの背面に作用す
るスラスト力の変動を極力抑えることができる。
【0009】また、請求項4に記載したスクロール型圧
縮機では、連通経路は、所定期間内において、圧縮室と
中間圧部とを連通させる位置と、シール部材によって遮
へいされる位置との間で移動する。これにより、連通経
路によって圧縮室と中間圧部とを連通させた場合は、圧
縮室と中間圧部との間でガスが移動し、シール部材によ
って連通経路が遮へいされた場合は、圧縮室と中間圧部
との間のガスの移動は阻止されることとなる。例えば、
連通経路を介して圧縮室と中間圧部との間を差圧にした
がってガスが移動する途中で、連通経路をシール部材に
よって遮へいすることによって、可動スクロールの背面
に作用するスラスト力の低下を阻止することができる。
また、例えば、圧縮室のガスの圧力が増大していく途中
で、連通経路をシール部材によって遮へし圧縮室と中間
圧部との連通を阻止することによって、可動スクロール
の背面に作用するスラスト力のピークを抑えることがで
きる。従って、請求項4に記載のスクロール型圧縮機に
よれば、可動スクロールの背面に作用するスラスト力の
振幅を小さくすることができる。
【0010】また、請求項5に記載したスクロール型圧
縮機では、連通経路は、所定期間内において、圧縮室と
中間圧部とを連通させる位置と、シール部材によって遮
へいされる位置と、圧縮室と低圧部とを連通させる位置
との間で移動する。これにより、連通経路によって圧縮
室と中間圧部とを連通させた場合は、圧縮室と中間圧部
との間でガスが移動し、シール部材によって連通経路が
遮へいされた場合は、圧縮室と中間圧部との間のガスの
移動は阻止されることとなる。また、連通経路によって
圧縮室と低圧部とを連通させた場合は、圧縮室と低圧部
との間でガスが移動することとなる。例えば、圧縮室の
冷媒ガスの圧力が増大していく途中で、連通経路をシー
ル部材によって遮へし圧縮室と中間圧部との連通を阻止
することによって、可動スクロールの背面に作用するス
ラスト力のピークを抑えることができる。さらに、それ
以外のタイミングで圧縮室を連通経路を介して低圧部と
連通させることで、可動スクロールの背面に作用するス
ラスト力のスラスト力の上昇を抑えることができる。従
って、請求項5に記載のスクロール型圧縮機によれば、
可動スクロールの背面に作用するスラスト力をほぼ一定
に保つことができる。
【0011】請求項6に記載したガス圧縮方法によれ
ば、ガスの圧縮過程のうちの所定期間内において、ガス
高圧領域とガス低圧領域とを連通させるステップを行う
ことで、可動スクロールに作用するスラスト力の変動を
極力抑えることができる。
【0012】また、請求項7に記載したガス圧縮方法に
よれば、ガスの圧縮過程のうちの所定期間内において、
圧縮室と中間圧部とを連通させるステップを行うこと
で、可動スクロールの背面に作用するスラスト力の変動
を極力抑えることができる。
【0013】また、請求項8に記載したガス圧縮方法に
よれば、所定期間内において、圧縮室と中間圧部とを常
時連通させるステップを行うことで、可動スクロールの
背面に作用するスラスト力の変動を極力抑えることがで
きる。
【0014】また、請求項9に記載したガス圧縮方法に
よれば、所定期間内において、圧縮室と中間圧部とを連
通させるステップと、シール部材によって圧縮室と中間
圧部との連通を遮へいするステップとを所定のタイミン
グで行うことで、可動スクロールの背面に作用するスラ
スト力の振幅を小さくすることができる。
【0015】また、請求項10に記載したガス圧縮方法
によれば、所定期間内において、圧縮室と中間圧部とを
連通させるステップと、シール部材によって圧縮室と中
間圧部との連通を遮へいするステップと、圧縮室と低圧
部とを連通させるステップとを所定のタイミングで行う
ことで、可動スクロールの背面に作用するスラスト力を
ほぼ一定に保つことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1〜第4実施
の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、本
発明を、吸入したガスを固定スクロールと可動スクロー
ルとの間の圧縮室において圧縮し、高圧化して吐出する
スクロール型圧縮機に適用したものである。
【0017】〔第1実施の形態〕まず、第1実施の形態
のスクロール型圧縮機の構成等について図1〜図5を参
照しながら説明する。ここで、図1は第1実施の形態の
スクロール型圧縮機の全体を示す縦断面図である。図2
は図1の横断面図であって、圧縮室と中間圧室との連通
開始の状態を示す図である。また、図3は図1の横断面
図であって、圧縮室と中間圧室との連通終了の状態を示
す図である。図4は第1実施の形態における可動スクロ
ールの旋回角度とスラスト力との相関を示す図である。
図5は第1実施の形態における圧縮室と中間圧室との連
通のタイミングを示す図である。
【0018】なお、第1実施の形態のスクロール型圧縮
機は、冷媒ガスを圧縮室32で圧縮する過程において、
この圧縮室32と中間圧室77(本発明における中間圧
部に対応している)とを可動スクロール基板24に形成
された連通孔60を介して所定期間連通させることで、
可動スクロール基板24の背面に作用する冷媒ガスから
のスラスト力の変動を極力抑えるものである。
【0019】図1に示すように、スクロール型圧縮機1
は、固定スクロール2、センターハウジング4、モータ
ハウジング6等によって密閉されたケーシング内に、可
動スクロール20と、その可動スクロール20を駆動す
るための駆動機構部が収容されている。固定スクロール
2にはセンターハウジング4の一端面が接合されてお
り、そのセンターハウジング4の他端面にはモータハウ
ジング6が接合されている。センターハウジング4とモ
ータハウジング6とには、駆動軸8がラジアルベアリン
グ10,12を介して回転可能に支持されており、その
駆動軸8のセンターハウジング4側には、駆動軸8に対
して偏心した偏心軸14が一体に形成されている。
【0020】固定スクロール2は、円板状の固定スクロ
ール基板26の片面に立設した渦巻状(インボリュート
状)の固定渦巻壁(ラップ)28を有している。同様に
可動スクロール20は、円板状の可動スクロール基板2
4の片面に立設した渦巻状(インボリュート状)の可動
渦巻壁(ラップ)30を有している。そして、各スクロ
ールは、渦巻壁28,30が互いに噛合すように配置さ
れている。なお、固定渦巻壁28の先端にチップシール
28aが設けられ、可動渦巻壁30の先端にチップシー
ル30aが設けられている。固定スクロール2の固定ス
クロール基板26及び固定渦巻壁28、可動スクロール
20の可動スクロール基板24及び可動渦巻壁30は、
固定渦巻壁28と可動渦巻壁30が複数の点で接触する
ことで、三日月状の圧縮室(密閉空間)32を形成す
る。可動スクロール20は偏心軸14の回転(旋回運
動)に伴って公転(旋回運動)し、そのとき、バランス
ウエイト18は可動スクロール20の公転に伴う遠心力
を相殺する。駆動軸8と一体に回転する偏心軸14、ブ
ッシュ16、及び偏心軸14と可動スクロール20のボ
ス部24aとの間に介在されたプレーンベアリング22
は公転機構を構成する。
【0021】偏心軸14には相互に平行な2つの平面部
(2面幅)14aが形成され、その平面を介してブッシ
ュ16が一体回転するように嵌合されている。ブッシュ
16の一端部にはバランスウエイト18が一体回転する
ように取り付けられ、また、ブッシュ16の他端部側に
は、可動スクロール20が固定スクロール2と対向する
ようにプレーンベアリング22を介して相対回転可能に
取り付けられている。なお、プレーンベアリング22
は、可動スクロール20における可動スクロール基板2
4の背面(図1中の右側)に突設された筒状のボス部2
4a内に収容されている。
【0022】このプレーンベアリング22は、ベアリン
グ機能に加えてシール機能をも有している。すなわち、
プレーンベアリング22は、可動スクロール側とセンタ
ーハウジング側との間の経路を通じて高圧室70(本発
明における高圧部に対応している)から可動スクロール
基板24の背面側へ冷媒ガスが洩れるのを極力阻止する
ように作用する。また、センターハウジング4の可動ス
クロール基板24と対向する位置(凹部)に、リング状
のシール部材80が設けられている。そして、このシー
ル部材80によって、高圧室70から可動スクロール基
板24の背面側へ洩れ込んだ冷媒ガスが移動する径路
は、中間圧室77と低圧室78(本発明における低圧部
に対応している)とに区画される。また、低圧室78
は、圧縮室32の吸入ポート側と連通している。従っ
て、高圧室70の冷媒ガスは、その圧力バランスにした
がって、中間圧室77、低圧室78の順に可動スクロー
ル基板24の背面側へ洩れ込むこととなる。なお、高圧
室70と低圧室78との間の経路に、シール機能を有す
るプレーンベアリング22とシール部材80を直列的に
設けることで、冷媒ガスのシール機能が強化され、可動
スクロール基板24の背面側へ洩れ込む冷媒ガスの量が
低減される。なお、高圧室70、中間圧室77、低圧室
78等によって本発明における背面部が形成されてい
る。
【0023】可動スクロール基板24の背面(偏心軸1
4との対向面)側には、吐出ポート50を開閉するリー
ド弁式の吐出弁52が設けられている。この吐出弁52
は、吐出ポート50に対応した形状のリード弁54、こ
のリード弁54を保持する弁押え56、リード弁54お
よび弁押え56を可動スクロール基板24に固定する固
定ボルト58を有し、可動スクロール基板24の背面側
に形成された吐出弁収納部25に収納されている。な
お、リード弁54の開閉動作は、吐出ポート50に連通
する圧縮室32と高圧室70との圧力差で行われる。す
なわち、圧縮室32側の圧力が高圧室70側の圧力より
も高い場合は、リード弁54は開放され、圧縮室32側
の圧力が高圧室70側の圧力よりも低い場合は、リード
弁54は閉止される。また、弁押え56は、リード弁5
4を保持するとともに、リード弁54の最大開度を規制
するように構成されている。
【0024】また、図1および図2に示すように、固定
スクロール2(中心2a)に対して旋回する可動スクロ
ール20の可動スクロール基板24には、圧縮室32と
中間圧室77とを連通させる連通孔60(本発明におけ
る連通経路に対応している)が形成されている。この連
通孔60は、圧縮室32に形成される所定の圧縮部(以
下、「密閉圧縮部」という)に閉じ込まれた冷媒ガス
(図2中の斜線で示す)を図2に示す状態(連通孔60
による連通開始)から図3に示す状態(連通孔60によ
る連通終了)に圧縮するまで、密閉圧縮部と中間圧室7
7とを連通させるものである。すなわち、図5に示すよ
うに、所定の密閉圧縮部において冷媒ガスが圧縮される
過程のうち、可動スクロール20が1回転(360°)
旋回する間(本発明における所定期間に対応してい
る)、密閉圧縮部と中間圧室77とが常時連通されるよ
うに構成されている。そして、可動スクロール20が1
回転(360°)旋回する際、連通孔60は図4に示す
ような回転軌跡P1(点A1→点B1→点C1→点D
1)を描くこととなる。
【0025】なお、図2および図3では、連通孔60に
よる連通開始から連通終了までの可動スクロール20の
旋回角度が、固定渦巻壁28と可動渦巻壁30との当接
状態等の要因から厳密には360°よりも小さくなる場
合について示しているが、本実施の形態(図4、図5
等)では、便宜上、所定の密閉圧縮部と中間圧室77と
が連通孔60によって連通される期間を、可動スクロー
ル20および連通孔60が360°旋回する間として説
明するものとする。
【0026】センターハウジング4の端面には、同一円
周線上に複数(例えば4個)の自転阻止用の凹部41が
等間隔角度位置に形成されている。センターハウジング
4に固定された固定ピン42と、可動スクロール基板2
4に固定された可動ピン40とは、凹部41に挿入され
た状態で止着されている。可動スクロール20は偏心軸
14の回転に伴って凹部41及び固定ピン42、可動ピ
ン40によって自転が阻止される。すなわち、凹部41
及び固定ピン42、可動ピン40によって可動スクロー
ル20の自転防止機構が形成されている。
【0027】モータハウジング6の内周面にはステータ
46が固着されており、駆動軸8にはロータ48が固着
されている。ステータ46及びロータ48はモータを構
成し、ステータ46への通電によりロータ48及び駆動
軸8が一体となって回転する。
【0028】駆動軸8の偏心軸14が回転することに伴
い、可動スクロール20が公転(旋回)し、固定スクロ
ール2に形成された吸入ポート44から導入された冷媒
ガス(本発明におけるガスに対応している)は、両スク
ロール2,20の周縁側から固定スクロール基板26と
可動スクロール基板24との間へ流入する。また、可動
スクロール20の公転に伴い、可動ピン40が固定ピン
42の周面に沿って摺動する。そして、偏心軸14が回
転するとき、該偏心軸14にプレーンベアリング22を
介して相対回転可能に取り付けられた可動スクロール2
0は、自転することなく駆動軸8の中心軸線回りに公転
する。可動スクロール20が公転することに伴い、吸入
ポート44から導入された冷媒ガスは圧縮室32へ流入
され、圧縮度を強めながら可動スクロール20の中心方
向へ導かれ、高圧化される。そして、高圧化された冷媒
ガスは、可動スクロール基板24の中心位置に形成さ
れ、最も高圧となる圧縮室32と連通される吐出ポート
50へ流入していく。
【0029】そして、吐出ポート50および吐出弁52
を通過した圧縮冷媒ガスは、ボス部24a内の高圧室7
0に吐出される。この高圧室70は、駆動軸8(偏心軸
14を含む)の軸線に沿って形成された通路72を介し
てモータハウジング6内に連通しており、モータハウジ
ング6内へ流入した冷媒ガスは、駆動軸8の別の通路7
4からモータハウジング6の壁に設けられた出口76を
経て外部冷媒回路へと吐出される。なお、通路72から
通路74へと移動する冷媒ガスによって、モータが冷却
されることとなる。
【0030】一方、プレーンベアリング22を介して高
圧室70から中間圧室77へ洩れ込んだ冷媒ガス、およ
び所定の密閉圧縮部において圧縮過程の冷媒ガスは、連
通孔60が回転軌跡P1(点A1→点B1→点C1→点
D1)にしたがって1回転(360°)旋回する間、連
通孔60を介して密閉圧縮部と中間圧室77との間で移
動する。この際、可動スクロール基板24の背面に作用
するスラスト力は、例えば、図4に示すように変化す
る。図4に示すように、点A1の直前において、密閉圧
縮部への冷媒ガスの吸入が完了しており、密閉圧縮部と
中間圧室77との差圧が最も増大する(密閉圧縮部の圧
力<中間圧室77の圧力)。これにより、冷媒ガスの差
圧にしたがって中間圧室77の冷媒ガスは一気に密閉圧
縮部へ流入し、従って可動スクロール基板24の背面に
作用するスラスト力が低下する。
【0031】以上のように、第1実施の形態のスクロー
ル型圧縮機および該スクロール型圧縮機を用いたガス圧
縮方法によれば、可動スクロール基板24に連通孔60
を形成し、しかもこの連通孔60は密閉圧縮部において
冷媒ガスが圧縮される過程のうち、可動スクロール20
が1回転(360°)旋回する間、密閉圧縮部と中間圧
室77とを常時連通させるため、密閉圧縮部と中間圧室
77との間で冷媒ガスを効果的に移動させ、可動スクロ
ール基板24の背面に作用するスラスト力の変動を極力
抑えることができる。
【0032】〔第2および第3実施の形態〕次に、第2
および第3実施の形態のスクロール型圧縮機の構成等を
図6〜図10を参照しながら説明する。ここで、図6は
第2および第3実施の形態のスクロール型圧縮機の部分
断面図である。図7は第2実施の形態における可動スク
ロールの旋回角度とスラスト力との相関を示す図であ
り、図8は第3実施の形態における可動スクロールの旋
回角度とスラスト力との相関を示す図である。図9は第
2実施の形態における圧縮室と中間圧室との連通のタイ
ミングを示す図であり、図10は第3実施の形態におけ
る圧縮室と中間圧室との連通のタイミングを示す図であ
る。なお、第2および第3実施の形態のスクロール型圧
縮機の主な構成は、第1実施の形態と同様であるので、
ここでは第1実施の形態と異なる部分の構成についての
み説明する。また、図6〜図10において、図1〜図5
に示す要素と同一の要素には同一の符号を付している。
【0033】なお、第2および第3実施の形態は、冷媒
ガスを圧縮室32で圧縮する過程において、この圧縮室
32と中間圧室77とを可動スクロール基板24に形成
された連通孔62を介して連通させ、あるいはこの連通
孔62をシール部材80で遮へいし圧縮室32と中間圧
室77とを非連通状態に設定することで、可動スクロー
ル24の背面に作用する冷媒ガスからのスラスト力の変
動を、第1実施の形態よりも更に抑えるものある。
【0034】図6に示すように、第2および第3実施の
形態の連通孔62(本発明における連通経路に対応して
いる)は、第1実施の形態の連通孔60と同様に圧縮室
32と中間圧室77とを連通させるものである。
【0035】第2実施の形態における連通孔62は、図
9に示すように、所定の密閉圧縮部において冷媒ガスが
圧縮される過程のうち、可動スクロール20が1回転
(360°)旋回する間(本発明における所定期間に対
応している)に、密閉圧縮部と中間圧室77とを連通さ
せる位置と、シール部材80によって遮へいされ密閉圧
縮部と中間圧室77とが非連通になる位置との間で移動
するように構成されている。すなわち、可動スクロール
20が1回転(360°)旋回する際、連通孔62は図
7に示すような回転軌跡P2(点A2→点B2→点C2
→点D2)を描くこととなる。
【0036】そして、プレーンベアリング22を介して
高圧室70から中間圧室77へ洩れ込んだ冷媒ガスおよ
び所定の密閉圧縮部において圧縮過程の冷媒ガスは、連
通孔62が回転軌跡P2(点A2→点B2→点C2→点
D2)にしたがって1回転(360°)旋回するうち、
連通孔62がシール部材80によって遮へいされない期
間、連通孔62を介して密閉圧縮部と中間圧室77との
間で移動する。この際、可動スクロール基板24の背面
に作用するスラスト力は、例えば、図7に示すように変
化する。図7に示すように、点A2の直前において、密
閉圧縮部への冷媒ガスの吸入が完了しており、密閉圧縮
部と中間圧室77との差圧が最も増大する(密閉圧縮部
の圧力<中間圧室77の圧力)。これにより、冷媒ガス
の差圧にしたがって中間圧室77の冷媒ガスは一気に密
閉圧縮部へ流入するが、その途中で連通孔62をシール
部材80によって遮へいするため、可動スクロール基板
24の背面に作用するスラスト力が下げ止まる。従っ
て、第1実施の形態に比してスラスト力の振幅を小さく
することができる。
【0037】また、第3実施の形態における連通孔62
は、図10に示すように、密閉圧縮部において冷媒ガス
が圧縮される過程のうち、可動スクロール20が1回転
(360°)旋回する間(本発明における所定期間に対
応している)に、密閉圧縮部と中間圧室77とを連通さ
せる位置と、シール部材80によって遮へいされ密閉圧
縮部と中間圧室77とが非連通になる位置との間で移動
するように構成されている。すなわち、可動スクロール
20が1回転(360°)旋回する際、連通孔62は図
8に示すような回転軌跡P3(点A3→点B3→点C
3)を描くこととなる。
【0038】そして、プレーンベアリング22を介して
高圧室70から中間圧室77へ洩れ込んだ冷媒ガス、お
よび所定の密閉圧縮部において圧縮過程の冷媒ガスは、
連通孔62が回転軌跡P3(点A3→点B3→点C3)
にしたがって1回転(360°)旋回するうち、連通孔
62がシール部材80によって遮へいされない期間、連
通孔62を介して密閉圧縮部と中間圧室77との間で移
動する。この際、可動スクロール基板24の背面に作用
するスラスト力は、例えば、図8に示すように変化す
る。図8に示すように、密閉圧縮部の冷媒ガスの圧力が
増大していく途中で、連通孔62をシール部材80によ
って遮へいし密閉圧縮部と中間圧室77との連通を阻止
するため、点A3において可動スクロール基板24の背
面に作用するスラスト力のピークは第1実施の形態より
も低くなり、その後スラスト力はフラットになる。そし
て、点B3において、密閉圧縮部と中間圧室77との差
圧にしたがって中間圧室77の冷媒ガスは密閉圧縮部へ
流入し、従って可動スクロール基板24の背面に作用す
るスラスト力が低下する。従って、第1実施の形態に比
してスラスト力のピークを低く抑えることができる。
【0039】以上のように、第2および第3実施の形態
のスクロール型圧縮機および該スクロール型圧縮機を用
いたガス圧縮方法によれば、可動スクロール基板24に
連通孔62を形成し、しかもこの連通孔62は密閉圧縮
部において冷媒ガスが圧縮される過程のうち、可動スク
ロール20が1回転(360°)旋回する間に、密閉圧
縮部と中間圧室77とを連通させ、あるいは密閉圧縮部
と中間圧室77とを非連通状態にすることで、密閉圧縮
部と中間圧室77との間で冷媒ガスを効果的に移動さ
せ、可動スクロール基板24の背面に作用するスラスト
力の変動を極力抑えることができる。
【0040】〔第4実施の形態〕次に、第4実施の形態
のスクロール型圧縮機の構成等を図11〜図15を参照
しながら説明する。ここで、図11は第4実施の形態の
スクロール型圧縮機の部分断面図である。図12は、図
11の横断面図であって、圧縮室と中間圧室との連通状
態を示す図である。図13は、図12の部分拡大図であ
る。図14は第4実施の形態における可動スクロールの
旋回角度とスラスト力との相関を示す図である。図15
は第4実施の形態における圧縮室と中間圧室との連通の
タイミングを示す図である。なお、第4実施の形態のス
クロール型圧縮機の主な構成は、第1実施の形態と同様
であるので、ここでは第1実施の形態と異なる部分の構
成についてのみ説明する。また、図11〜図15におい
て、図1〜図5に示す要素と同一の要素には同一の符号
を付している。
【0041】第4実施の形態は、冷媒ガスを圧縮室32
で圧縮する過程において、この圧縮室32と中間圧室7
7とを可動スクロール基板24に形成された連通孔64
を介して連通させ、あるいはこの連通孔64(本発明に
おける連通経路に対応している)をシール部材80で遮
へいし圧縮室32と中間圧室77とを非連通状態に設定
し、あるいは圧縮室32と低圧室78とを連通孔64を
介して連通させることで、可動スクロール24の背面に
作用する冷媒ガスからのスラスト力の変動を極力抑える
ものある。
【0042】図11〜図14に示す第4実施の形態にお
ける連通孔64は、図15に示すように、密閉圧縮部に
おいて冷媒ガスが圧縮される過程のうち、可動スクロー
ル20が1回転(360°)旋回する間(本発明におけ
る所定期間に対応している)に、密閉圧縮部と中間圧室
77とを連通させる位置と、シール部材80によって遮
へいされ密閉圧縮部と中間圧室77とが非連通になる位
置と、密閉圧縮部と低圧室78とを連通させる位置との
間で移動するように構成されている。すなわち、可動ス
クロール20が1回転(360°)旋回する際、連通孔
64は図13および図14に示すような回転軌跡P4
(点A4→点B4)を描くこととなる。
【0043】そして、プレーンベアリング22を介して
高圧室70から中間圧室77へ洩れ込んだ冷媒ガス、お
よび所定の密閉圧縮部において圧縮過程の冷媒ガスは、
連通孔64が回転軌跡P4(点A4→点B4)にしたが
って1回転(360°)旋回するうち、連通孔64がシ
ール部材80によって遮へいされている期間と密閉圧縮
部が連通孔64を介して低圧室78と連通されている期
間とを除いて、連通孔64を介して密閉圧縮部と中間圧
室77との間で移動する。この際、可動スクロール基板
24の背面に作用するスラスト力は、例えば、図14に
示すように変化する。図14に示すように、密閉圧縮部
の冷媒ガスの圧力が増大していく途中で、連通孔64を
シール部材80によって遮へいするため、点A4におい
て可動スクロール基板24の背面に作用するスラスト力
のピークが抑えられ、その後スラスト力はフラットにな
る。そして、その後、密閉圧縮部と中間圧室77との差
圧によって中間圧室77の冷媒ガスは密閉圧縮部へ流入
し、従って可動スクロール基板24の背面に作用するス
ラスト力が低下する。また、点A4〜点B4において、
密閉圧縮部は連通孔64を介して低圧室78と連通され
るため、スラスト力の上昇を抑えることができる。従っ
て、スラスト力をほぼ一定に保つことができる。
【0044】以上のように、第4実施の形態のスクロー
ル型圧縮機および該スクロール型圧縮機を用いたガス圧
縮方法によれば、可動スクロール基板24に連通孔64
を形成し、しかもこの連通孔64は密閉圧縮部において
冷媒ガスが圧縮される過程のうち、可動スクロール20
が1回転(360°)旋回する間に、密閉圧縮部と中間
圧室77とを連通させ、あるいは密閉圧縮部と中間圧室
77とを非連通状態に設定し、あるいは密閉圧縮部と低
圧室78とを連通させることで、密閉圧縮部の冷媒ガス
を中間圧室77および低圧室78との間で効果的に移動
させ、可動スクロール基板24の背面に作用するスラス
ト力がほぼ一定にすることができる。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施す
ることもできる。
【0046】(A)上記実施の形態では、密閉圧縮部の
冷媒ガスが圧縮される圧縮過程のうち、可動スクロール
20が1回転する間に、密閉圧縮部と中間圧室77とを
連通孔を介して連通させる場合について記載したが、密
閉圧縮部と中間圧室77とを連通孔を介して連通させる
タイミング、連通時間等はこれに限定されず、必要に応
じて種々変更可能である。
【0047】(B)上記実施の形態では、圧縮室32と
中間圧室77とを連通させる連通孔を、可動スクロール
基板24に設ける場合について記載したが、例えば、圧
縮室32と中間圧室77とを連通させる連通経路を可動
スクロール基板24の外部に設けることもできる。
【0048】(C)また、上記実施の形態では、シール
部材80によって高圧室70と低圧室78との間に中間
圧室77が形成される場合について記載したが、例えば
可動スクロール基板24の背面とセンターハウジング4
との摺動面がシール作用を有し、このシール作用によっ
て結果的に高圧室70と低圧室78との間に中間圧室が
形成されるような場合であってもよい。
【0049】(D)また、上記実施の形態では、ベアリ
ング機能とシール機能の両機能を備えたプレーンベアリ
ング22を有するスクロール型圧縮機について記載した
が、ベアリング部材の種類はこれに限定されず、必要に
応じて種々変更可能である。例えば、ベアリング部材と
して機能は有するがシール機能の乏しいニードルベアリ
ングを用い、その下流に別のシール部材を設けることも
できる。これにより、本実施の形態と同様に高圧室70
の下流に中間圧室77を形成させることができる。
【0050】(E)上記第2〜第4実施の形態では、シ
ール部材80によって連通孔が遮へいされることで、圧
縮室32と中間圧室77とが非連通状態に設定される場
合について記載したが、圧縮室32と中間圧室77とを
非連通状態に設定する手段はシール部材80に限定され
ない。例えば、圧縮室32と中間圧室77とを連通する
経路に開閉バルブを設け、この開閉バルブによって連通
と非連通を切替えるように構成することもできる。
【0051】(F)また、上記実施の形態では、冷媒ガ
スを圧縮し高圧化する場合について記載したが、本発明
を冷媒ガス以外のガスを圧縮する技術に適用することも
できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
スクロール型圧縮機において、ガスの圧力変動に伴って
可動スクロールに付与されるスラスト力の変動を極力抑
えることができる合理的なガス圧縮技術を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態のスクロール型圧縮機の全体を
示す縦断面図である。
【図2】図1の横断面図であって、圧縮室と中間圧室と
の連通開始の状態を示す図である。
【図3】図1の横断面図であって、圧縮室と中間圧室と
の連通終了の状態を示す図である。
【図4】第1実施の形態における可動スクロールの旋回
角度とスラスト力との相関を示す図である。
【図5】第1実施の形態における圧縮室と中間圧室との
連通のタイミングを示す図である。
【図6】第2および第3実施の形態のスクロール型圧縮
機の部分断面図である。
【図7】第2実施の形態における可動スクロールの旋回
角度とスラスト力との相関を示す図である。
【図8】第3実施の形態における可動スクロールの旋回
角度とスラスト力との相関を示す図である。
【図9】第2実施の形態における圧縮室と中間圧室との
連通のタイミングを示す図である。
【図10】第3実施の形態における圧縮室と中間圧室と
の連通のタイミングを示す図である。
【図11】第4実施の形態のスクロール型圧縮機の部分
断面図である。
【図12】図11の横断面図であって、圧縮室と中間圧
室との連通状態を示す図である。
【図13】図12の部分拡大図である。
【図14】第4実施の形態における可動スクロールの旋
回角度とスラスト力との相関を示す図である。
【図15】第4実施の形態における圧縮室と中間圧室と
の連通のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1…スクロール型圧縮機 2…固定スクロール 14…偏心軸 16…ブッシュ 20…可動スクロール 22…プレーンベアリング 24…可動スクロール基板 32…圧縮室 44…吸入ポート 50…吐出ポート 52…吐出弁 60,62,64…連通孔(連通経路) 70…高圧室(高圧部) 77…中間圧室(中間圧部) 78…低圧室(低圧部) 80…シール部材 P1,P2,P3,P4…回転軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 尚宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 椿井 慎治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 川口 真広 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA17 AB03 BB24 CC05 CC17 CC19 CC23 3H039 AA02 AA12 BB01 CC02 CC22 CC26 CC31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定スクロールと、可動スクロールと、
    前記固定スクロールに形成される吸入ポートと、前記可
    動スクロールに形成される吐出ポートと、該吐出ポート
    を開閉する吐出弁と、前記可動スクロールに圧力を付与
    するガス高圧領域およびガス低圧領域を有し、 前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して旋回
    させることで、前記吸入ポートから吸入したガスを圧縮
    して高圧化し、高圧化したガスを前記吐出ポートおよび
    前記吐出弁を介して吐出するスクロール型圧縮機であっ
    て、 ガスの圧縮過程のうちの所定期間内において、前記ガス
    高圧領域と前記ガス低圧領域とを連通させる連通経路が
    設けられていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したスクロール型圧縮機
    であって、 前記ガス高圧領域は、各スクロールの対向位置に形成さ
    れる圧縮室であり、前記ガス低圧領域は前記可動スクロ
    ールの背面に形成される背面部であり、前記背面部は、
    前記吐出弁の下流側に形成される高圧部と、前記圧縮室
    の吸入ポート側と連通する低圧部と、前記高圧部と前記
    低圧部との間に形成される中間圧部とを有し、 前記連通経路は、ガスの圧縮過程のうちの所定期間内に
    おいて、前記圧縮室と前記中間圧部とを連通させるよう
    に構成されていることを特徴とするスクロール型圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したスクロール型圧縮機
    であって、 前記連通経路は、前記所定期間内において、前記圧縮室
    と前記中間圧部とを常時連通させるように構成されてい
    ることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載したスクロール型圧縮機
    であって、 前記高圧部と前記中間圧部との間にシール部材を有し、
    前記連通経路は、前記所定期間内において、前記圧縮室
    と前記中間圧部とを連通させる位置と、前記シール部材
    によって遮へいされる位置との間で移動するように構成
    されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載したスクロール型圧縮機
    であって、 前記高圧部と前記中間圧部との間にシール部材を有し、
    前記連通経路は、前記所定期間内において、前記圧縮室
    と前記中間圧部とを連通させる位置と、前記シール部材
    によって遮へいされる位置と、前記圧縮室と前記低圧部
    とを連通させる位置との間で移動するように構成されて
    いることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  6. 【請求項6】 固定スクロールと、可動スクロールと、
    前記固定スクロールに形成される吸入ポートと、前記可
    動スクロールに形成される吐出ポートと、該吐出ポート
    を開閉する吐出弁と、前記可動スクロールに圧力を付与
    するガス高圧領域およびガス低圧領域を設け、 前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して旋回
    させることで、前記吸入ポートから吸入したガスを圧縮
    して高圧化し、高圧化したガスを前記吐出ポートおよび
    前記吐出弁を介して吐出するガス圧縮方法であって、 ガスの圧縮過程のうちの所定期間内において、前記ガス
    高圧領域と前記ガス低圧領域とを連通させるステップを
    有していることを特徴とするガス圧縮方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したガス圧縮方法であっ
    て、 前記ガス高圧領域を各スクロールの対向位置に形成され
    る圧縮室とし、前記ガス低圧領域を前記可動スクロール
    の背面に形成される背面部とし、前記背面部に、前記吐
    出弁の下流側に形成される高圧部と、前記圧縮室の吸入
    ポート側と連通する低圧部と、前記高圧部と前記低圧部
    との間に形成される中間圧部とを設け、ガスの圧縮過程
    のうちの所定期間内において、前記圧縮室と前記中間圧
    部とを連通させるステップを有していることを特徴とす
    るガス圧縮方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載したガス圧縮方法であっ
    て、 前記所定期間内において、前記圧縮室と前記中間圧部と
    を常時連通させるステップを有していることを特徴とす
    るガス圧縮方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載したガス圧縮方法であっ
    て、 前記高圧部と前記中間圧部との間にシール部材を設け、
    前記所定期間内において、前記圧縮室と前記中間圧部と
    を連通させるステップと、前記シール部材によって前記
    圧縮室と前記中間圧部との連通を遮へいするステップと
    を有していることを特徴とするガス圧縮方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載したガス圧縮方法であ
    って、 前記高圧部と前記中間圧部との間にシール部材を設け、
    前記所定期間内において、前記圧縮室と前記中間圧部と
    を連通させるステップと、前記シール部材によって前記
    圧縮室と前記中間圧部との連通を遮へいするステップ
    と、前記圧縮室と前記低圧部とを連通させるステップと
    を有していることを特徴とするガス圧縮方法。
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