JP2002180978A - スクロール型圧縮機およびガス圧縮方法 - Google Patents

スクロール型圧縮機およびガス圧縮方法

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JP2002180978A JP2000377934A JP2000377934A JP2002180978A JP 2002180978 A JP2002180978 A JP 2002180978A JP 2000377934 A JP2000377934 A JP 2000377934A JP 2000377934 A JP2000377934 A JP 2000377934A JP 2002180978 A JP2002180978 A JP 2002180978A
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gas
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Hiroyuki Motonami
博之 元浪
Kazuhiro Kuroki
和博 黒木
Kenji Isomura
賢児 磯村
Shinji Tsubakii
慎治 椿井
Naohiro Nakajima
尚宏 中島
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
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Toyota Industries Corp
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/008Hermetic pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
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    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール型圧縮機において、可動スクロー
ルを駆動する駆動軸の軸シール性の確保と、動力損失の
抑制を図るうえで有効な技術を提供する。 【解決手段】 スクロール型圧縮機1において、可動ス
クロール20を駆動する駆動軸8と、駆動軸8を回転可
能に支持するセンターハウジング4との間にプレーンベ
アリング62が設けられている。プレーンベアリング6
2は、そのベアリング機能によって駆動軸8の回転が円
滑化され、駆動軸8とセンターハウジング4との間にお
ける摩擦を抑え、動力損失を抑えることができる。ま
た、プレーンベアリング62は、モータ室6aの高圧冷
媒ガスが、駆動軸8とセンターハウジング4との間のク
リアランスを介して可動スクロール基板24の背面の中
間圧室78へ洩れ込むのを規制するように作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転圧縮機等とし
て用いられるスクロール型圧縮機において、ガスを圧縮
して高圧化するガス圧縮技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−280757号公報には、一
般的なスクロール型圧縮機が開示されている。このスク
ロール型圧縮機は、可動スクロールを固定スクロールに
対して旋回させながら圧縮室の体積を縮小させて冷媒ガ
スを圧縮するものである。固定スクロール基板には、冷
媒ガスを圧縮室へ吸入する吸入口(吸入ポート)が設け
られている。可動スクロール基板において、圧縮室の体
積が最も小さくなる位置には、圧縮され高圧化された高
圧冷媒ガスを吐出する吐出口(吐出ポート)および吐出
弁が設けられている。そして、吐出弁から吐出された高
圧冷媒ガスは、モータ室を経て外部冷凍回路へ循環され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成のスクロール型圧縮機においては、一般に、可動
スクロールを駆動する駆動軸と、この駆動軸を回転可能
に支持するハウジングとの間に軸シール部材が設けられ
る。すなわち、モータ室へ流入した高圧冷媒ガスの一部
が、駆動軸とハウジングとの間のクリアランスを介して
可動スクロール背面の低圧側領域へ洩れ込むのを軸シー
ル部材によって阻止するようになっている。ところが、
軸シール部材を用いた構成によれば、軸シール部材と駆
動軸との間に摩擦を生じ動力損失が大きくなるため効率
が低下するという問題がある。かといって、駆動軸とハ
ウジングとの間のシールを行わないと、本来の目的であ
るモータ室から低圧側領域への高圧冷媒ガスの洩れ込み
の防止を全うできないという問題がある。
【0004】そこで本発明は、以上のような点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、スクロ
ール型圧縮機において、可動スクロールを駆動する駆動
軸の軸シール性の確保と、動力損失の抑制を図るうえで
有効な技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のスクロール型圧縮機は、請求項1〜3に記
載の通りに構成されている。また、本発明のガス圧縮方
法は、請求項4〜6に記載の通りである。
【0006】請求項1に記載したスクロール型圧縮機で
は、固定スクロールおよび可動スクロールが設けられ、
固定スクロールと可動スクロールとが対向する位置にガ
スを圧縮する圧縮室が形成される。そして、可動スクロ
ールを固定スクロールに対して旋回させると、圧縮室で
圧縮され高圧化されたガスは吐出部を経て吐出される。
また、可動スクロールを駆動する駆動軸に対してスラス
トベアリングが設けられている。このスラストベアリン
グにより、駆動軸に作用するスラスト力を効果的に受け
ることができる。また、駆動軸とこの駆動軸を回転可能
に支持するハウジングとの間(軸受け部)に、プレーン
ベアリングが設けられている。このプレーンベアリング
は、ベアリング機能と軸シール機能の両機能を有する。
プレーンベアリングのベアリング機能によって、駆動軸
の回転が円滑化され、駆動軸とハウジングとの間に別の
軸シール部材を設ける場合に比して、摩擦による動力損
失を抑えることがでできる。また、プレーンベアリング
の軸シール機能によって、高圧化されたガスが、駆動軸
とハウジングとの間のクリアランスを介して、例えば可
動スクロールの背面の低圧側領域へ洩れ込むのが規制さ
れることとなる。また、なお、ここでいう「ガス」と
は、冷凍機や空調機において用いられる冷媒ガスのみな
らず、各種のガスがこれに含まれる。また、一部が凝縮
している状態のものであっても本発明における「ガス」
の範疇に含まれるものとする。以上のように、請求項1
に記載のスクロール型圧縮機によれば、プレーンベアリ
ングを用いることによって、可動スクロールを駆動する
駆動軸の軸シール性を極力確保しつつ、動力損失を抑制
することができる。
【0007】また、請求項2に記載したスクロール型圧
縮機では、可動スクロール基板の軸方向端面と、ハウジ
ングとが対向する箇所にシール部材が設けられている。
このシール部材は、プレーンベアリングを介して低圧側
領域へ洩れたガスをシールするように構成されている。
これにより、低圧側領域の圧力が低下するのを極力抑
え、プレーンベアリング前後の差圧が増加するのを抑え
ることで、プレーンベアリングを介して低圧側領域へ洩
れ込むガスのシール性を更に強化することができる。ま
た、シール部材を設けることで、可動スクロールの背面
に、固定スクロールに対する可動スクロールの押付け力
を高めることができる圧力の領域を形成することができ
る。これにより、可動スクロールに作用するスラスト力
を高め、圧縮室内でのガスの洩れ量を極力抑えることが
できる。
【0008】また、請求項3に記載したスクロール型圧
縮機では、可動スクロールの背面側に吐出部が設けられ
ている。そして、この吐出部を介して高圧化されたガス
が吐出されることとなる。とりわけ、可動スクロールの
背面側へ高圧化したガスを吐出する場合に、駆動軸の軸
シール性や摩擦による動力損失が問題となるため、駆動
軸の軸受け部に設けたプレーンベアリングが特に有効で
ある。ここで、可動スクロールの駆動軸を電動モータに
よって駆動し、可動スクロールの背面側の吐出部から吐
出されたガスを、モータ冷却用として電動モータへ供給
するように構成されているのが好ましい。このように構
成すれば、可動スクロールの吐出部から電動モータへ至
るガスの流通径路の構成が簡単になる。
【0009】請求項4に記載したガス圧縮方法によれ
ば、ガスを圧縮して高圧化し、吐出する過程において、
可動スクロールを駆動する駆動軸の軸シール性を極力確
保しつつ、動力損失を抑制することができる。
【0010】また、請求項5に記載したガス圧縮方法に
よれば、プレーンベアリングを介して低圧側領域へ洩れ
込むガスのシール性を更に強化することができるうえ
に、可動スクロールに作用するスラスト力を高め、圧縮
室内でのガスの洩れ量を極力抑えたガス圧縮を行うこと
ができる。
【0011】また、請求項6に記載したガス圧縮方法に
よれば、可動スクロールの背面側へ高圧化したガスを吐
出するため、駆動軸の軸受け部に設けたプレーンベアリ
ングが特に有効である。また、可動スクロールの背面側
に設けた吐出部を用いることで、可動スクロールの吐出
部以降のガス流通径路の構成を簡単にしたうえでガス圧
縮を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態の
スクロール型圧縮機の構成等を図面に基づいて説明す
る。本実施の形態は、本発明を、吸入したガスを固定ス
クロールと可動スクロールとの間に形成される圧縮室に
おいて圧縮し、高圧化して吐出するスクロール型圧縮機
に適用したものである。ここで、図1は本発明の一実施
の形態のスクロール型圧縮機1の全体を示す縦断面図で
ある。
【0013】図1に示すように、スクロール型圧縮機1
は、固定スクロール2、センターハウジング4(本発明
におけるハウジングに対応している)、モータハウジン
グ6等によって密閉されたケーシング内に、可動スクロ
ール20と、その可動スクロール20を駆動するための
駆動機構部が収容されている。固定スクロール2にはセ
ンターハウジング4の一端面が接合されており、そのセ
ンターハウジング4の他端面にはモータハウジング6が
接合されている。駆動軸8の軸受け部は、センターハウ
ジング4のボス部4a内に収容されたプレーンベアリン
グ62と、モータハウジング6に設けられたラジアルベ
アリング12とを介して回転可能に支持されており、そ
の駆動軸8のセンターハウジング4側には、駆動軸8に
対して偏心した偏心軸14が一体に形成されている。ま
た、駆動軸8の左側端部には、駆動軸8を取り巻くよう
にスラストベアリング60が設けられている。このスラ
ストベアリング60によって、図1中の左方向へ作用す
る駆動軸8のスラスト力を効果的に受けることができ
る。また、センターハウジング4には、可動スクロール
基板24の背面の軸方向端面と対向する箇所(凹部)に
リング状のシール部材80が設けられている。このシー
ル部材80によって、センターハウジング4に対して可
動スクロール20が摺動する摺動面がシールされること
となる。
【0014】固定スクロール2は、円板状の固定スクロ
ール基板26の片面に立設した渦巻状(インボリュート
状)の固定渦巻羽根(ラップ)28を有している。同様
に可動スクロール20は、円板状の可動スクロール基板
24の片面に立設した渦巻状(インボリュート状)の可
動渦巻羽根(ラップ)30を有している。そして、各ス
クロールは、渦巻羽根28,30が互いに噛合すように
配置されている。なお、固定渦巻羽根28の先端にチッ
プシール28aが設けられ、可動渦巻羽根30の先端に
チップシール30aが設けられている。固定スクロール
2の固定スクロール基板26及び固定渦巻羽根28、可
動スクロール20の可動スクロール基板24及び可動渦
巻羽根30は、固定渦巻羽根28と可動渦巻羽根30が
複数の点で接触することで、三日月状の圧縮室32(ガ
ス閉じ込み領域)が複数形成される。そして、スクロー
ル外周側に形成された圧縮室32は、可動スクロール2
0の旋回に伴って、圧縮容積を減少しながらスクロール
内周側へ移動していき、最も圧縮された冷媒ガスが吐出
ポート50から吐出される。
【0015】可動スクロール20は偏心軸14の回転
(旋回運動)に伴って公転(旋回運動)し、そのとき、
バランスウエイト18は可動スクロール20の公転に伴
う遠心力を相殺する。駆動軸8と一体に回転する偏心軸
14、ブッシュ16、及び偏心軸14と可動スクロール
20のボス部24aとの間に介在されたプレーンベアリ
ング22は公転機構を構成する。偏心軸14には相互に
平行な2つの平面部(2面幅)14aが形成され、その
平面を介してブッシュ16が一体回転するように嵌合さ
れている。ブッシュ16の一端部にはバランスウエイト
18が一体回転するように取り付けられ、また、ブッシ
ュ16の他端部側には、可動スクロール20が固定スク
ロール2と対向するようにプレーンベアリング22を介
して相対回転可能に取り付けられている。なお、プレー
ンベアリング22は、可動スクロール20における可動
スクロール基板24の背面(図1中の右側)に突設され
た筒状のボス部24a内に収容されている。
【0016】可動スクロール基板24の背面(偏心軸1
4との対向面)側には、吐出ポート50を開閉するリー
ド弁式の吐出弁52が設けられている。この吐出弁52
は、吐出ポート50に対応した形状のリード弁54、こ
のリード弁54を保持する弁押え56、リード弁54お
よび弁押え56を可動スクロール基板24に固定する固
定ボルト58を有し、可動スクロール基板24の背面側
に形成された吐出弁収納部25に収納されている。リー
ド弁54の開閉動作は、吐出ポート50に連通する圧縮
室32と高圧室70との圧力差で行われる。すなわち、
圧縮室32側の圧力が高圧室70側の圧力よりも高い場
合は、リード弁54は開放され、圧縮室32側の圧力が
高圧室70側の圧力よりも低い場合は、リード弁54は
閉止される。また、弁押え56は、リード弁54を保持
するとともに、リード弁54の最大開度を規制するよう
に構成されている。なお、吐出ポート50、吐出弁52
等によって本発明における吐出部が構成されている。
【0017】センターハウジング4の端面には、同一円
周線上に複数(例えば4個)の自転阻止用の凹部41が
等間隔角度位置に形成されている。センターハウジング
4に固定された固定ピン42と、可動スクロール基板2
4に固定された可動ピン40とは、凹部41に挿入され
た状態で止着されている。可動スクロール20は偏心軸
14の回転に伴って凹部41及び固定ピン42、可動ピ
ン40によって自転が阻止される。すなわち、凹部41
及び固定ピン42、可動ピン40によって可動スクロー
ル20の自転防止機構が形成されている。
【0018】モータハウジング6の内周面にはステータ
46が固着されており、駆動軸8にはロータ48が固着
されている。ステータ46及びロータ48はモータを構
成し、ステータ46への通電によりロータ48及び駆動
軸8が一体となって回転する。駆動軸8の偏心軸14が
回転することに伴い、可動スクロール20が公転(旋
回)し、固定スクロール2に形成された吸入ポート44
から導入された冷媒ガス(本発明におけるガスに対応し
ている)は、両スクロール2,20の周縁側から固定ス
クロール基板26と可動スクロール基板24との間へ流
入する。また、可動スクロール20の公転に伴い、可動
ピン40が固定ピン42の周面に沿って摺動する。そし
て、偏心軸14が回転するとき、該偏心軸14にプレー
ンベアリング22を介して相対回転可能に取り付けられ
た可動スクロール20は、自転することなく駆動軸8の
中心軸線回りに公転する。可動スクロール20が公転す
ることに伴い、吸入ポート44から導入された冷媒ガス
は圧縮室32へ流入され、圧縮度を強めながら可動スク
ロール20の中心方向へ導かれ、高圧化される。そし
て、高圧化された冷媒ガスは、可動スクロール基板24
の中心位置に形成され、最も高圧となる圧縮室32と連
通される吐出ポート50へ流入していく。
【0019】そして、吐出ポート50および吐出弁52
を通過した圧縮冷媒ガスは、ボス部24a内の高圧室7
0に吐出される。この高圧室70は、駆動軸8(偏心軸
14を含む)の軸線に沿って形成された通路72を介し
てモータ室6aに連通しており、モータ室6aへ流入し
た冷媒ガスは、駆動軸8の別の通路74からモータハウ
ジング6の壁に設けられた出口76を経て外部冷媒回路
へと吐出される。なお、通路72から通路74へと移動
する冷媒ガスによって、モータが冷却されることとな
る。
【0020】なお、プレーンベアリング22,62のい
ずれも、ベアリング機能に加えてシール機能をも有して
いる。すなわち、プレーンベアリング22は、高圧室7
0の高圧冷媒ガスが、ブッシュ16とボス部24aとの
間のクリアランスを介して可動スクロール基板24の背
面の低圧側領域へ洩れ込むのを規制するように作用す
る。一方、プレーンベアリング62は、そのベアリング
機能によって駆動軸8の回転が円滑化され、駆動軸8と
センターハウジング4との間における摩擦を抑え、動力
損失を抑えることができる。また、プレーンベアリング
62は、駆動軸8の回転を円滑化するのみならず、モー
タ室6aの高圧冷媒ガスが、駆動軸8とセンターハウジ
ング4との間のクリアランスを介して可動スクロール基
板24の背面の低圧側領域へ洩れ込むのを規制するよう
に作用する。従って、駆動軸8の軸シール性が確保され
ることとなる。そのうえ、冷媒ガス中に含まれるオイル
が駆動軸8とプレーンベアリング62との間の微小なク
リアランスに流入しオイルシールされる。とりわけ、可
動スクロール20の背面側に吐出ポート50および吐出
弁52を設け、可動スクロール20の背面側へ高圧化し
たガスを吐出する本実施の形態のような場合に、駆動軸
8の軸受け部に設けたプレーンベアリング62が特に有
効である。
【0021】それでもなお、冷媒ガスの洩れ込みを完全
に抑えるのには限界があり、高圧室70およびモータ室
6aの高圧の冷媒ガスの一部は、冷媒ガスの圧力差(差
圧)によってそれぞれプレーンベアリング22およびプ
レーンベアリング62を介して低圧側領域へ洩れ込む。
この際、シール部材80によって、このシール部材80
よりも低圧側へ冷媒ガスが洩れ込むのが規制され、圧縮
室32の吸入ポート側と連通する低圧室79よりも高圧
側に中間圧室78(本発明における低圧側領域に対応し
ている)が形成される。すなわち、高圧室70およびモ
ータ室6aの高圧の冷媒ガスの一部は、その圧力バラン
スにしたがって、中間圧室78、低圧室79の順に可動
スクロール基板24の背面側へ洩れ込む。シール機能を
有するプレーンベアリング22およびプレーンベアリン
グ62の下流にシール部材80を設けることで、冷媒ガ
スのシール機能が強化され、可動スクロール基板24の
背面側へ洩れ込む冷媒ガスの量が低減されることとな
る。また、可動スクロール基板24の背面に中間圧室7
8を形成することで、可動スクロール20に作用するス
ラスト力を高めることができる。而して、固定スクロー
ル2に対する可動スクロール20の押付け力が高まり、
圧縮室32内での冷媒ガスの洩れ量が極力抑えられるこ
ととなる。
【0022】以上のように、本実施の形態のスクロール
型圧縮機1および該スクロール型圧縮機1によるガス圧
縮方法によれば、モータ室6aの冷媒ガスが、駆動軸8
とセンターハウジング4との間のクリアランスを介して
中間圧室78へ洩れ込むのを、プレーンベアリング62
によって規制することができる。しかも、中間圧室78
の圧力が低下するのをシール部材80によって極力抑え
ることができるため、プレーンベアリング62前後の差
圧にしたがってモータ室6aから中間圧室78へ洩れ込
むガスのシール性を更に強化することができる。また、
本実施の形態によれば、プレーンベアリング62のベア
リング機能によって駆動軸8の回転が円滑化し、駆動軸
8とセンターハウジング4との間に別の軸シール部材を
設ける場合に比して、摩擦による動力損失を抑えること
ができる。とりわけ、とりわけ、可動スクロール20の
背面側へ高圧化したガスを吐出する本実施の形態のよう
な場合に、駆動軸8の軸受け部に設けたプレーンベアリ
ング62が特に有効である。また、本実施の形態によれ
ば、可動スクロール基板24に吐出ポート50および吐
出弁52を設けたため、吐出弁52からモータ室6aへ
至る冷媒ガスの流通径路を簡単に構成することができ
る。
【0023】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施す
ることもできる。
【0024】(A)上記実施の形態では、駆動軸8のス
ラスト力を受けるスラストベアリング60を駆動軸8の
左側端部に設ける場合について記載したが、スラストベ
アリング60の設置箇所は、駆動軸8のスラスト力が作
用する方向に応じて適宜変更可能である。例えば、駆動
軸8のスラスト力が図1中の右方向へ作用する場合に
は、スラストベアリング60を駆動軸8の右側端部に設
けることができる。
【0025】(B)また、上記実施の形態では、可動ス
クロール基板24の背面とセンターハウジング4とが対
向する箇所において、シール部材80をセンターハウジ
ング4側に設ける場合について記載したが、シール部材
80を可動スクロール基板24の背面側に設けることも
できる。
【0026】(C)また、上記実施の形態では、可動ス
クロール20に吐出ポート50および吐出弁52を設け
る場合について記載したが、吐出ポート50および吐出
弁52を固定スクロール2に設けることもできる。
【0027】(D)また、上記実施の形態では、冷媒ガ
スを圧縮し高圧化する場合について記載したが、本発明
を冷媒ガス以外のガスを圧縮する技術に適用することも
できる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
スクロール型圧縮機において、可動スクロールを駆動す
る駆動軸の軸シール性の確保と、動力損失の抑制を図る
うえで有効な技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態のスクロール型圧縮機1の全体
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…スクロール型圧縮機 2…固定スクロール 4…センターハウジング 6…モータハウジング、6a…モータ室 8…駆動軸 20…可動スクロール 22,62…プレーンベアリング 24…可動スクロール基板 32…圧縮室 50…吐出ポート 52…吐出弁 60…スラストベアリング 70…高圧室 78…中間圧室 79…低圧室 80…シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 賢児 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 椿井 慎治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 中島 尚宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA15 AB03 BB16 BB42 CC05 CC15 CC16 CC17 CC19 3H039 AA02 AA06 AA12 BB15 BB28 CC02 CC08 CC10 CC12 CC19 CC22 CC29 CC30 CC31 CC33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定スクロールと、可動スクロールと、
    前記両スクロールの対向位置に形成される圧縮室と、前
    記可動スクロールを駆動する駆動軸と、該駆動軸に作用
    するスラスト力を受けるスラストベアリングとを有し、
    前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して旋回
    させることで、吸入したガスを前記圧縮室で圧縮して高
    圧化し吐出部から吐出するスクロール型圧縮機であっ
    て、 前記駆動軸と該駆動軸を回転可能に支持するハウジング
    との間に、プレーンベアリングが設けられていることを
    特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したスクロール型圧縮機
    であって、 前記可動スクロールの可動スクロール基板の軸方向端面
    と、ハウジングとが対向する箇所にシール部材が設けら
    れ、前記プレーンベアリングを介して低圧側領域へ洩れ
    たガスが前記シール部材によってシールされるように構
    成されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載したスクロール
    型圧縮機であって、 前記吐出部が、前記可動スクロールの背面側に設けられ
    ていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 固定スクロールと、可動スクロールと、
    前記両スクロールの対向位置に形成される圧縮室と、前
    記可動スクロールを駆動する駆動軸と、該駆動軸に作用
    するスラスト力を受けるスラストベアリングとを設け、
    更に前記駆動軸と該駆動軸を回転可能に支持するハウジ
    ングとの間にプレーンベアリングを設け、 前記可動スクロールを前記固定スクロールに対して旋回
    させることで、吸入したガスを前記圧縮室で圧縮して高
    圧化し、吐出部から吐出することを特徴とするガス圧縮
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したガス圧縮方法であっ
    て、 前記可動スクロールの可動スクロール基板の軸方向端面
    と、ハウジングとが対向する箇所にシール部材を設け、
    前記プレーンベアリングを介して低圧側領域へ洩れたガ
    スを前記シール部材によってシールすることを特徴とす
    るガス圧縮方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載したガス圧縮方
    法であって、 前記吐出部を、前記可動スクロールの背面側に設けるこ
    とを特徴とするガス圧縮方法。
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