JP2002106268A - ブラインドの減速装置及び減速装置を備えたブラインド - Google Patents
ブラインドの減速装置及び減速装置を備えたブラインドInfo
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Abstract
制動効果を得ることができるブラインドの減速装置を提
供する。 【解決手段】 円筒体42と、円筒体42の内側に配置
され、遮蔽材の上昇または下降時において遮蔽材の動き
に連動して円筒体42に対して相対回転する支持体44
と、支持体44に基端46a側が軸支され開放端46b
側が揺動可能となった遠心体46と、を備える。支持体
44は、円筒体42に対して、制動力を発生する時に、
遠心体46の軸支点Cから円筒体42への摺接点である
ブレーキチップ46cの方向に向かって開放端46b側
方向へ相対回転する。
Description
材の上昇または下降時における昇降速度を減速させるブ
ラインドの減速装置及びそのブラインドの減速装置を用
いたブラインドに関する。
重で降下する横型ブラインド、ローマンシェードまたは
内蔵スプリングの力によって遮蔽材を巻き取るロールス
クリーンなどがあり、これらは、遮蔽材の降下時または
巻取時に、その昇降速度を減速させるために、減速装置
を内蔵している。
ーキが利用され、この遠心ブレーキとしては、一端を支
持片に軸支したブレーキシューを遠心力により外径方向
に開いてブレーキシュードラム内面に摺接させることに
より制動力を得るものが知られている。この遠心ブレー
キでは、ブレーキシューをブレーキシュードラムに常に
摺接させるためには、ブレーキシューを支持する支持片
を高速で回転させる必要があり、そのために、例えば実
公平1−45353号公報に記載されたように、支持片
を遊星ギヤと連動させて、支持片を増速回転させてブレ
ーキシューに作用する遠心力を増大させて、それによっ
て、ブレーキシューが確実にブレーキシュードラムの内
周面に接触するようにして、両者の間の制動作用を高め
るようにしている。
従来の減速装置のように遊星ギヤ等を使用すると、部品
点数が増加し、コストアップになるという課題がある。
もので、部品点数が少なくてすみ、低コストで確実に制
動効果を得ることができるブラインドの減速装置及び減
速装置を備えたブラインドを提供することをその目的と
する。
ために、請求項1記載の発明は、ブラインドの遮蔽材の
上昇または下降時における昇降速度を減速させるブライ
ンドの減速装置であって、円筒体と、円筒体の内側に配
置され、遮蔽材の上昇または下降時において遮蔽材の動
きに連動して円筒体に対して相対回転する支持体と、前
記支持体に基端側が軸支され開放端側が揺動可能となっ
た遠心体と、を備え、支持体の回転により遠心体に作用
する遠心力により遠心体が揺動して円筒体の内周面に摺
接することにより制動力を発生するようにし、この制動
力を発生する時に、前記遠心体の軸支点から摺接点の方
向に向かって前記支持体が円筒体に対して相対回転する
よう設定することを特徴とする。遠心体が回転すると、
遠心力によりその開放端側が外径方向に揺動し、円筒体
と遠心体との間で摩擦が発生して、制動力を発生する。
このときに、遠心体の軸支点から摺接点の方向に向かっ
て支持体が円筒体に対して回転しているため、摺接点に
おいて円筒体から遠心体に作用する摩擦力は、遠心体
を、軸支点を中心としてより開放させる方向に揺動させ
る力となる。このため、遠心体は円筒体に摺接する方向
へと付勢され、十分な制動力を得ることができる。こう
して、遠心体を高速に回転させるための増速機構などを
不要とすることができるため、部品点数が少なくてす
み、低コストに構成することができる。
ラインドの減速装置を用いたブラインドであって、前記
支持体には、クラッチ装置を介して遮蔽材の動きが伝達
され、該クラッチ装置は、主に、減速装置が制動力を発
生するべき遮蔽材の動きを支持体に伝達する一方で、減
速装置が制動力を発生する必要のない遮蔽材の動きを遮
断して、支持体に伝達しないことを特徴とする。これに
よって、減速装置の支持体は、主に、遠心体の軸支点か
ら摺接点の方向に向かう回転のみを行い、反対方向への
回転は行わないようにする。従って、制動力が必要のな
い方向への回転時には、減速装置は作動せず、制動力が
必要な方向への回転時にのみ、効果的に減速装置を作動
させることができる。
の形態を説明する。図1ないし図3は本発明に係るブラ
インドの減速装置の実施形態を表す図である。
ブラインド、ローマンシェードまたは内蔵スプリングの
力によって遮蔽材を巻き取るロールスクリーンに適用す
ることができる。この実施形態では、遮蔽材の下部に一
端が取付けられた昇降コードの他端側を巻取ドラムに巻
取り、巻解き可能に取付け、該巻取ドラムを巻取軸10
と一体回転するように連結したものを例にとっている。
遮蔽材が上昇するときには、巻取軸10が所定の方向に
回転することにより、巻取ドラムが一体的に回転し、昇
降コードが巻取ドラムに巻き取られ遮蔽材が上昇する。
逆に、遮蔽材が下降するときには、昇降コードが巻取ド
ラムから巻解かれ、巻取ドラム及び巻取軸10は先と反
対方向に回転する。このように、巻取軸10は、遮蔽材
の上昇及び下降時において遮蔽材の昇降に連動して回転
するようになっており、巻取軸10にストッパー装置と
しても作用するクラッチ装置20を介して減速装置40
が連結される。勿論、この例に限定されることはなく、
例えば、ロールスクリーンの場合であれば、遮蔽材の一
端が巻取り、巻解き可能に取付けられた巻取パイプにク
ラッチ装置20を介して減速装置40を連結すれば良
い。
軸10がその中を貫通し巻取軸10と一体に回転する入
力軸24と、入力軸24の外周側に相対回転可能に外嵌
され、その外周面に案内溝26aが形成されたカムドラ
ム26と、ケース22の内周面に形成された縦溝22a
内で軸方向にスライド可能に移動すると共に、前記カム
ドラム26の案内溝26a内をスライド可能に移動する
ボール28と、入力軸24とカムドラム26との間に設
けられ、一端がカムドラム26内に挿入され、他端が入
力軸24の外周にあるクラッチバネ30とを有してい
る。
き遮蔽材の下降時における巻取軸10の昇降コード巻解
き方向の回転が入力軸24に入力されると、クラッチバ
ネ30が締結され、クラッチバネ30を介して入力軸2
4の回転がカムドラム26へと伝達される。このとき、
図4に示すように、カムドラム26は、ケース24に対
して回転不能となったボール28が案内溝26aの無端
ループ26bを図4で上から下へ相対移動するよう回転
する。また、制動をかける必要のない遮蔽材の上昇時に
おける巻取軸10の昇降コード巻取り方向の回転が入力
軸24に入力されると、カムドラム26は、ボール28
が図4の無端ループ26bから係止部26cに相対的に
移動するまで入力軸24と共に回転し、係止部26cに
ボール28が係止した後はカムドラム26は回転不能と
なるため、クラッチバネ30が緩み、入力軸24はカム
ドラム26に対して空転し、その回転は、カムドラム2
6へ伝達されないようになっている。さらに、昇降コー
ド巻取り方向の回転が停止されると、遮蔽材の自重によ
り昇降コード巻解き方向の回転が巻取軸10を介して入
力軸24に入力されて、ボール28は第2係止部26d
へと相対移動して、そこで係止されるため、カムドラム
26、入力軸24及び巻取軸10の回転が禁止され、遮
蔽材はその高さ位置で停止する。さらにこの状態から昇
降コード巻取り方向の回転が巻取軸10、入力軸24を
介してカムドラム26に入力されると、ボール28はカ
ムドラム26の無端ループ26bへと戻り、上記昇降コ
ード巻解き方向または昇降コード巻取方向の回転が可能
になる。
40が連結される。減速装置40は、円筒体42と、円
筒体42の内側に配置され、前記カムドラム26と一体
的に且つ同心状に連結される支持体44と、一対の遠心
体46と、を備える。図2に示したように、一対の遠心
体46は、支持体44のベース部44aの回転中心に対
して相対向するように位置づけられた回動ピン48にそ
の基端46aが軸支され、図2の方向から見て円弧形状
をなしており、基端46aと反対側の端部は開放端46
bとなっている。また、遠心体46の外周面側には、円
筒体42の内周面に対向するようにして、ブレーキチッ
プ46cが埋設されている。ブレーキチップ46cは、
ウレタンゴム等の円筒体42の内周面を傷つけることな
く円筒体42の内周面との間で適度な摩擦を発生するた
めの摩擦材からなる。遠心体46は、常時、図示しない
付勢手段によって、開放端46bが内径方向に付勢され
ている。
ラム26に、遮蔽材の下降時における巻取軸10の昇降
コード巻解き方向の回転が伝達されると、支持体44が
一緒に回転する。このとき、図2(b)の矢印で示した
ように、支持体44と共に回転する遠心体46は、その
開放端46b側が基端46a側よりも先頭となってお
り、言い換えれば、回動ピン48に軸支された軸支点か
らブレーキチップ46cのある摺接点へ向かう方向に向
かって、開放端46b側方向へ支持体44が円筒体42
に対して相対回転するように、遠心体46が設定されて
いる。
44と共に遠心体46が回転し、遠心体46の開放端4
6bは、遠心力により外径方向へと開き、そのブレーキ
チップ46bが円筒体42の内周面と摺接して、摩擦力
を発生して、遮蔽材の下降に対してブレーキをかける。
この動作中、遠心体46は、図3(a)に示すように、
円筒体42の内周面から摺接点(46c)において摩擦
力Fを受けるが、この摩擦力Fは、遠心体46には軸支
点Cを中心として遠心体46をより開放させる方向へ作
用するため、遠心体46のブレーキチップ46cは、円
筒体42に摺接する方向に付勢されて、安定して、円筒
体42との間で摩擦力を発生させることができる。これ
に対して、図3(b)に示すように、支持体44と遠心
体46とが反対方向に回転すると、摺接点において円筒
体42から受ける摩擦力Fが遠心体46を軸支点Cを中
心として閉じる方向へ作用するために、遠心体46はこ
の力に抗して、開放状態を維持するために、十分大きな
遠心力を得る必要があり、従って、遠心体46を高速に
回転させるために、増速機構が必要となるのである。こ
の実施形態では、かかる増速機構を排除することができ
る。
材20のカムドラム26の係止部26cにボール28が
係止するまでは、カムドラム26と共に支持体44が回
転するものの、係止された以降は、カムドラム26は回
転しないため、支持体44及び遠心体46も回転せず
に、従って、遠心体46は、図3(b)のような状態に
なることはない。
い回転方向において、確実に遠心体46を円筒体42に
摺接させることができるため、遠心体46の回転速度が
高速でなくても大きな制動力を得ることができる。巻取
軸10と同じ回転速度であっても制動力を得ることがで
きるため、従来のような遊星ギヤ等による増速機構が不
要となるため、部品点数が少なくてすみ、低コストで製
造することができる。
心体が回転すると、遠心体を円筒体に摺接させる方向へ
と遠心体を付勢する力が作用するため、十分な制動力を
得ることができ、このため、遠心体を高速に回転させる
ための増速機構などを不要とすることができるため、部
品点数が少なくてすみ、低コストに構成することができ
る。
を含む断面図である。
(a)は支持体が回転していない状態、(b)は支持体
が回転している状態を表す。
(a)は本実施形態の図、(b)は比較例の図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ブラインドの遮蔽材の上昇または下降時
における昇降速度を減速させるブラインドの減速装置で
あって、 円筒体(42)と、円筒体(42)の内側に配置され、
遮蔽材の上昇または下降時において遮蔽材の動きに連動
して円筒体(42)に対して相対回転する支持体(4
4)と、前記支持体(44)に基端(46a)側が軸支
され開放端(46b)側が揺動可能となった遠心体(4
6)と、を備え、支持体(44)の回転により遠心体
(46)に作用する遠心力により遠心体(46)が揺動
して円筒体(42)の内周面に摺接することにより制動
力を発生するようにし、この制動力を発生する時に、前
記遠心体(46)の軸支点(C)から摺接点(46c)
の方向に向かって前記支持体(44)が円筒体(42)
に対して相対回転するよう設定することを特徴とするブ
ラインドの減速装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のブラインドの減速装置を
用いたブラインドであって、前記支持体(44)には、
クラッチ装置(20)を介して遮蔽材の動きが伝達さ
れ、該クラッチ装置(20)は、主に、減速装置が制動
力を発生するべき遮蔽材の動きを支持体(44)に伝達
する一方で、減速装置が制動力を発生する必要のない遮
蔽材の動きを遮断して、支持体(44)に伝達しないこ
とを特徴とするブラインド。
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JP2000299226A JP3691372B2 (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ブラインドの減速装置及び減速装置を備えたブラインド |
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