JP3181221B2 - ロールブラインドの昇降装置 - Google Patents

ロールブラインドの昇降装置

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JP3181221B2
JP3181221B2 JP14443196A JP14443196A JP3181221B2 JP 3181221 B2 JP3181221 B2 JP 3181221B2 JP 14443196 A JP14443196 A JP 14443196A JP 14443196 A JP14443196 A JP 14443196A JP 3181221 B2 JP3181221 B2 JP 3181221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロールブライン
ドの昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロールブラインドを昇降する昇降
装置の一種類として、スクリーンを巻き取る巻取軸内に
捩じりコイルスプリングを配設し、スクリーンを引き下
げるときにはその捩じりコイルスプリングを蓄勢し、ス
クリーンを引き上げるときには、その蓄勢力で巻取軸を
回転させて、スクリーンを自動的に引き上げるようにし
たものがある。
【0003】このような昇降装置では、捩じりコイルス
プリングの付勢力に抗してスクリーンを所望位置に吊下
支持するために、例えば特公平6−013825号公報
に記載されたクラッチ装置が提案されている。
【0004】このクラッチ装置では、巻取軸内において
回転不能に支持されたブレーキドラムにガイド溝が形成
され、巻取軸の回転にともなって、そのガイド溝内をク
ラッチボールが移動する。
【0005】その動作を図6に従って説明する。捩じり
コイルスプリングの付勢力に抗してスクリーンを引き下
げるときには、クラッチボール1がガイド溝を構成する
引き下げ溝2内を矢印A方向に周回し、捩じりコイルス
プリングの付勢力によりスクリーンを引き上げるときに
は、クラッチボール1がガイド溝を構成する引き上げ溝
3内を矢印B方向に周回する。
【0006】また、スクリーンを引下げて、クラッチボ
ール1が引下げ溝2内に位置している状態からスクリー
ンを放せば、捩じりコイルスプリングの付勢力により、
巻取軸がスクリーン引き上げ方向へ回転されて、クラッ
チボール1がストップ溝4内へ移動して、終点部4aに
係合すると、巻取軸の回転が阻止されて、スクリーンが
所望位置に吊下支持される。
【0007】クラッチボール1が終点部4aに係合し
て、スクリーンが所望位置に吊下支持されている状態か
ら、スクリーンを引き下げて、巻取軸を所定角度の範囲
で回転させた後にスクリーンを手放せば、捩じりコイル
スプリングの付勢力により巻取軸がスクリーン引き上げ
方向に回転されて、クラッチボール1が引き上げ溝3内
に移動する。そして、巻取軸の回転にともなってクラッ
チボール1が引き上げ溝3内を周回し、スクリーンが引
き上げられる。
【0008】また、スクリーンが所望位置に吊下支持さ
れた状態から、巻取軸をスクリーン下降方向に所定角度
α以上回転させると、クラッチボール1は戻り溝5から
引き下げ溝2内に移動するため、この状態でスクリーン
を手放すと、捩じりコイルスプリングの付勢力による巻
取軸の回転により、クラッチボール1がストップ溝4内
に移動して、スクリーンの引き上げ動作が阻止される。
【0009】従って、スクリーンが所望位置に吊下支持
された状態から、そのスクリーンを引き上げるときに
は、スクリーンを下方へ引いて、巻取軸を所定角度αの
範囲内で回転させることにより、クラッチボール1をス
トップ溝4の終点部4aから戻り溝5内に案内してクラ
ッチ動作を解除し、その状態でスクリーンを手放す必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なクラッチ装置において、スクリーンが所望位置に吊下
支持された状態から、そのスクリーンを引き上げると
き、スクリーンを必要以上に引き下げて、クラッチボー
ル1が終点部4aに位置する状態から戻り溝5を出るま
での巻取軸の回転角度α以上に巻取軸を回転させてしま
うと、クラッチボール1が引き下げ溝2内に案内されて
しまう。
【0011】すると、この状態からスクリーンを手放し
ても、クラッチボール1は引き下げ溝2からストップ溝
4に案内されてしまうため、再びクラッチが作動してス
クリーンの引き上げが阻止される。
【0012】クラッチの作動を解除するためには、クラ
ッチボール1を終点部4aから戻り溝5内に案内し得る
角度以上で、かつ前記角度α以下の範囲で巻取軸を回転
させる必要がある。従って、クラッチの作動を確実に解
除するためには、巻取軸を所定の狭い角度範囲で回転す
るようにスクリーンを引き下げる必要があるため、その
操作が煩雑となるという問題点がある。
【0013】この発明の目的は、その作動に基づいて、
スクリーンを所望位置に容易に吊下支持可能とするとと
もに、その作動状態からスクリーンの引き上げ操作と引
き下げ操作とのいずれかを容易に選択して移行し得るク
ラッチ装置を備えたロールブラインドの昇降装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1では、スクリー
ンを吊下支持する巻取軸の両端が取付けブラケットに回
転可能に支持され、前記巻取軸が付勢手段でスクリーン
引き上げ方向に付勢される。前記巻取軸内には、スクリ
ーンの引き下げ動作と、前記付勢手段の付勢力によるス
クリーンの引き上げ動作と、前記引き下げ動作後は前記
付勢手段による巻取軸の回転を阻止するクラッチ動作と
を選択可能としたクラッチ装置が備えられる。前記クラ
ッチ装置には、前記巻取軸の回転にともなってガイド溝
内を摺動する摺動体の動作に基づいて、前記クラッチ動
作を解除して、スクリーンの引き上げ操作への移行と、
引き下げ操作への移行とのいずれかを選択する選択手段
が設けられ、前記選択手段には、前記引き上げ操作への
移行と引き下げ操作への移行との分岐点における前記ガ
イド溝内に、前記摺動体を移動させるために要する前記
巻取軸の回転トルクを変化させる突起を表示手段として
設けられる。
【0015】請求項2では、スクリーンを吊下支持する
巻取軸の両端を取付けブラケットに回転可能に支持し、
前記巻取軸を付勢手段でスクリーン引き上げ方向に付勢
し、前記巻取軸内には、取付けブラケットに対し回転不
能に固定されたブレーキドラムを設けるとともに、その
外周面には周方向にガイド溝を設け、前記巻取軸の回転
によって前記ガイド溝内を摺動する摺動体を設け、前記
ガイド溝は、前記巻取軸をスクリーン引き下げ方向に回
転させたとき前記摺動体が周回する引き下げ溝と、前記
巻取軸を前記付勢手段によりスクリーン引き上げ方向に
回転させたとき前記摺動体が周回する引き上げ溝と、前
記巻取軸のスクリーン引き上げ方向の回転を阻止するス
トップ溝とから構成し、前記引き下げ溝とストップ溝と
は、前記巻取軸をスクリーン引き下げ方向に回転させた
状態からスクリーン引き上げ方向に回転させたとき、前
記摺動体を前記引き下げ溝から前記ストップ溝に案内す
るように接続し、前記ストップ溝には、前記摺動体がス
トップ溝内に位置する状態から巻取軸をスクリーン引き
下げ方向に回転させたとき、前記摺動体をストップ溝か
ら導出するように案内するとともに、前記摺動体を前記
引き下げ溝に案内する解除溝を接続し、前記解除溝と引
き下げ溝との境界部には、前記摺動体がその境界部に達
したことを表示するための表示手段を設け、前記解除溝
には、前記摺動体が解除溝内に位置する状態から巻取軸
をスクリーン引き上げ方向に回転させたとき、摺動体を
前記引き上げ溝に案内する第一の戻り溝を接続し、前記
引き上げ溝には、前記摺動体が引き上げ溝内に位置する
状態から巻取軸をスクリーン引き下げ方向に回転させた
とき摺動体を前記引き下げ溝に案内する第二の戻り溝を
接続した。
【0016】請求項3では、前記ストップ溝には、前記
ブレーキドラムの周方向に複数設け、前記ストップ溝に
前記表示手段を備えた解除溝をそれぞれ接続した。請求
項4では、前記表示手段は、前記摺動体を移動させるた
めに要する巻取軸の回転トルクを変化させるように、前
記解除溝内に設けた突起で構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を説明する。図5に示すように、ロールブライ
ンド11は窓の上枠等に固定される枠体12の両側に取
付けブラケット13a,13bがネジ止めされる。前記
取付けブラケット13a,13b間には巻取軸14が回
転可能に支持され、その巻取軸14からスクリーン15
が吊下支持される。
【0018】図4に示すように、前記巻取軸14内には
付勢手段としての捩じりコイルスプリング16が配設さ
れ、その捩じりコイルスプリング16の一端はドライブ
プラグ17を介して巻取軸14に固定され、他端は連結
部材(図示しない)を介して前記取付けブラケット13
aに固定されている。
【0019】そして、スクリーン15を引き下げると、
前記捩じりコイルスプリング16が蓄勢され、その付勢
力により同スクリーン15が引き上げられる。前記巻取
軸14の一側には、捩じりコイルスプリング16の付勢
力に抗してスクリーン15を所望位置に吊下支持するた
めのクラッチ装置18と、スクリーン15の引き上げ速
度を適宜に抑えるためのガバナ装置19が設けられてい
る。
【0020】前記クラッチ装置18の構造を詳細に説明
すると、前記取付けブラケット13aの下部には、ブラ
ケットシャフト20がネジ着され、そのブラケットシャ
フト20には側方へ円筒状に突出するシャフト部21が
形成される。
【0021】前記シャフト部21の外周には、ほぼ円筒
状のクラッチキャップ22の基端部が回転可能に支持さ
れ、そのクラッチキャップ22の外周面に前記巻取軸1
4の一端が嵌合固定されている。
【0022】前記ブラケットシャフト20のシャフト部
21の内周には、ブレーキドラム23の基端部が嵌合固
定され、そのブレーキドラム23は前記クラッチキャッ
プ22の内側に僅かな隙間を隔てて位置している。
【0023】前記ブレーキドラム23の外周面には、断
面半円状のガイド溝24が形成されている。前記クラッ
チキャップ22の内周面には、断面半円状のスライド溝
25が同クラッチキャップ22の長手方向(図4におい
て左右方向)に形成され、そのスライド溝25とガイド
溝24との間に摺動体としてのクラッチボール26が配
設されている。
【0024】そして、クラッチキャップ22が回転され
ると、クラッチボール26はスライド溝25内を、図4
において左右方向に移動しながらガイド溝24内を周回
する。
【0025】前記ガイド溝24を図1に示す展開状態で
説明する。図1において、スクリーン15を引き下げる
とき、クラッチボール26は矢印C方向へ移動し、スク
リーン15を引き上げるとき、クラッチボール26は矢
印D方向へ移動する。
【0026】前記ブレーキドラム23の先端側には引き
下げ溝27が周方向環状に形成され、その引き下げ溝2
7にはブレーキドラム23の基端側に湾曲する第一の湾
曲部28が2か所等間隔に、すなわちブレーキドラム2
3の中心に対し180度の間隔で形成されている。
【0027】前記引き下げ溝27の第一の湾曲部28に
は、ストップ溝29がそれぞれ連通されている。前記ス
トップ溝29は、クラッチボール26が第一の湾曲部2
8から矢印D方向に移動されたとき、そのクラッチボー
ル26が自動的に案内されるように、引き下げ溝27と
連通される。そして、前記ストップ溝29にはクラッチ
ボール26の矢印D方向への移動を阻止する係止部30
がそれぞれ形成されている。
【0028】このような構成により、クラッチボール2
6が引き下げ溝27内に位置する状態から巻取軸14が
スクリーン引き上げ方向へ回転されると、クラッチボー
ル26が矢印D方向へ移動するため、いずれかのストッ
プ溝29内に移動して、当該ストップ溝の係止部30に
係合する。
【0029】前記ストップ溝29の係止部30は、それ
ぞれ解除溝31に連通される。前記解除溝31は、クラ
ッチボール26が前記係合部30内に位置する状態から
矢印C方向に移動されたとき、そのクラッチボール26
が前記係止部30から自動的に案内されるように連通さ
れる。
【0030】前記解除溝31は、前記引き下げ溝27に
連通され、その解除溝31と引き下げ溝27との境界部
分の底面には、図2及び図3に示すように底面を横切る
方向に断面山型の突起32が形成される。この突起32
は、前記クラッチボール26がこの突起32を乗り越え
て引き下げ溝27内に移動可能な高さで形成される。そ
して、クラッチボール26が突起32に当接した状態
で、巻取軸14に通常より大きなトルクを作用させたと
き、クラッチキャップ22の撓みによりクラッチボール
26が突起32を乗り越えるように設定される。
【0031】従って、クラッチボール26が係止部30
内に位置する状態から、巻取軸14をスクリーン引き下
げ方向へ所定角度β回転させると、クラッチボール26
が突起32に当接し、その状態で巻取軸14にさらに大
きな回転トルクを付与すれば、クラッチボール26が突
起39を乗り越えて、引き下げ溝27内に移動される。
【0032】前記解除溝31は、それぞれ第一の戻り溝
33を介して引き上げ溝34に連通される。前記引き上
げ溝34は、クラッチボール26が前記解除溝31内に
位置する状態から矢印D方向に移動されたとき、そのク
ラッチボール26が解除溝31から第一の戻り溝33を
介して引き上げ溝34内に自動的に案内されるように連
通される。
【0033】前記引き上げ溝34は、前記ブレーキドラ
ム23の基端側において周方向環状に形成され、ブレー
キドラム23の先端側に湾曲する第二の湾曲部35が2
か所等間隔に、すなわちブレーキドラム23の中心に対
し180度の間隔で形成されている。
【0034】前記引き上げ溝34の第二の湾曲部35
は、第二の戻り溝36を介して前記引き下げ溝27に連
通される。そして、第二の戻り溝36はクラッチボール
26が第二の湾曲部35内に位置する状態で矢印C方向
に移動されると、そのクラッチボール26を自動的に引
き下げ溝27に案内するように連通される。
【0035】前記クラッチキャップ22の先端には遊星
ギヤ機構37が配設される。その遊星ギヤ機構37は、
クラッチキャップ22の回転数を4倍に増速して、ガバ
ナシャフト38に伝達する。そして、前記カバナ装置1
9はガバナシャフト38の回転に基づいて動作し、その
ガバナシャフト38の回転数を一定値以内に抑えるよう
に動作する。従って、捩じりコイルスプリング16の付
勢力によるスクリーン15の引き上げ速度が一定値以下
に抑制される。
【0036】次に、上記のように構成されたロールブラ
インドの昇降装置の作用を説明する。さて、このロール
ブラインドのスクリーン15を捩じりコイルスプリング
16の付勢力に抗して引き下げると、巻取軸14を介し
てクラッチキャップ22が回転される。このとき、クラ
ッチボール26は引き下げ溝27内を矢印C方向へ周回
する。
【0037】スクリーン15を所望位置まで引き下げた
後、同スクリーン15を手放すと、同スクリーン15は
捩じりコイルスプリング16の付勢力により若干引き上
げられた後、その引き上げが停止される。
【0038】すなわち、図1において、スクリーン引き
下げ時には引き下げ溝27内を矢印C方向へ周回してい
たクラッチボール26は、スクリーン15を手放すこと
により引き下げ溝27内を矢印D方向へ移動して、スト
ップ溝29に案内され、係止部30に係止される。
【0039】この状態では、捩じりコイルスプリング1
6の付勢力による巻取軸14及びクラッチキャップ22
のスクリーン引き上げ方向への回転は、クラッチボール
26を介してブレーキドラム23により阻止されるの
で、スクリーン15の引き上げが阻止される。
【0040】このとき、ストップ溝29が2か所設けら
れているので、巻取軸14が最大で180度回転するま
でに、クラッチボール26がストップ溝29に案内され
て、係止部30に係合する。
【0041】クラッチボール26が係止部30に係止さ
れている状態から、スクリーン15を若干引き下げる
と、クラッチボール26は係止部30から解除溝31に
案内される。そして、クラッチボール26が突起32に
当接して、操作者がその手応えを感じた状態でスクリー
ン15を手放せば、捩じりコイルスプリング16の付勢
力により巻取軸14がスクリーン引き上げ方向に回転さ
れ、クラッチボール26が矢印D方向に移動されて、第
一の戻り溝33から引き上げ溝27に案内され、引き上
げ溝27内を周回する。従って、スクリーン15を手放
した状態に放置すれば、同スクリーン15が巻取軸14
により自動的に上限まで巻き上げられる。
【0042】また、クラッチボール26が突起32に当
接した状態で、巻取軸14にそれまで以上のトルクを付
与すれば、クラッチボール26が突起32を乗り越えて
引き下げ溝27内に案内され、スクリーン15の引き下
げ操作が可能となる。
【0043】スクリーン15が上限まで、あるいは所望
位置まで引き上げられた状態から、スクリーン15を引
き下げると、クラッチボール26が引き上げ溝27内を
矢印C方向に移動し、第二の戻り溝33から引き下げ溝
27に自動的に案内されて、その引き下げ溝27内を周
回する。
【0044】そして、スクリーン15を所望位置まで引
き下げた状態で手放すと、クラッチボール26が引き下
げ溝27内を矢印D方向に移動して、ストップ溝29内
に自動的に案内される。そして、クラッチボール26が
係止部30に係合して、同方向へのそれ以上の移動が阻
止されるので、スクリーン15が所望位置に吊下支持さ
れる。
【0045】上記のように構成されたロールブラインド
の昇降装置では、次に示す作用効果を得ることができ
る。 (イ)スクリーン15を引き上げるときには、捩じりコ
イルスプリング16の付勢力により巻取軸14を回転さ
せて、スクリーン15を自動的に引き上げることができ
る。 (ロ)スクリーン15を所望位置に吊下支持するときに
は、スクリーン15を所望位置に引き下げた後に手放せ
ば、クラッチボール26がストップ溝29内の係止部3
0に自動的に係合してスクリーン15のそれ以上の引き
上げが阻止されるので、スクリーン15を所望位置に容
易に吊下支持することができる。 (ハ)スクリーン15が所望位置に吊下支持された状態
から引き上げ操作に移行したいときは、クラッチボール
26がストップ溝29の係止部30から解除溝31内の
突起32に係合するまで、すなわちクラッチボール26
が突起32に当接した時の手応えを感じるまでスクリー
ン15を引き下げた後に手放せば、捩じりコイルスプリ
ング16の付勢力により巻取軸14がスクリーン15の
引き上げ方向に回転されて、クラッチボール26が第一
の戻り溝33から引き上げ溝34内に案内される。そし
て、この状態ではクラッチボール26が引き上げ溝34
内を周回可能であるので、巻取軸14が自在に回転され
て、スクリーン15が引き上げられる。
【0046】従って、スクリーン15が所望位置に吊下
支持された状態から、スクリーン15を前記手応えを感
じる位置まで引き下げて手放せば、スクリーン15が捩
じりコイルスプリング16の付勢力により自動的に引き
上げられるので、スクリーン15の引き上げ操作を極め
て容易に行うことができる。 (ニ)スクリーン15が所望位置に吊下支持された状態
から引き下げ操作に移行したいときは、クラッチボール
26が突起32に係合した後、さらに大きなトルクを巻
取軸14に付加してクラッチボール26に突起32を乗
り越えさせれば、クラッチボール26を引き下げ溝27
内に移動させて、スクリーン15の引き下げ操作に容易
に移行することができる。 (ホ)スクリーン15の引き上げ操作の後にスクリーン
引き下げ操作を行う場合には、クラッチボール26は第
二の戻り溝36を介して引き下げ溝27に案内されるた
め、このときにはクラッチボール26は突起を乗り越え
ることなく、引き下げ溝27に円滑に案内される。 (ヘ)突起32は断面山型に形成されているので、一定
のトルク以下ではクラッチボール26の乗り越えを阻止
し、一定のトルク以上ではクラッチボール26が突起3
2を容易に乗り越えられるように構成することができ
る。
【0047】なお、前記実施の形態ではブレーキドラム
23にストップ溝29を2か所設けたが、さらに多数の
ストップ溝を設け、各ストップ溝にそれぞれ解除溝を連
通してもよい。前記従来例では、ストップ溝の数を増や
すほど、スクリーンの引き上げ動作に移行するために巻
取軸をスクリーン引き下げ方向に回転させるときの許容
回転角度が小さくなって、スクリーンの引き上げ動作に
移行するための操作が煩雑となる。
【0048】前記実施の形態では、スクリーンが所望位
置に吊下支持された状態から、所定の手応えを感じるま
でスクリーンを引き下げた後に、スクリーンを手放せ
ば、スクリーンが自動的に引き上げられるので、前記ス
トップ溝の数を増やすほど、その効果は顕著となる。
【0049】また、前記実施の形態では、解除溝31の
底面に突起32を設けたが、解除溝31の両側の内側面
に突起を設けて、クラッチボール26が解除溝31と引
き下げ溝27との境界部に達したことを示す表示手段と
することもできる。
【0050】上記実施の形態から把握できる前記請求項
以外の技術思想を以下にその効果とともに述べる。 (1)請求項4において、前記突起は、前記解除溝の底
面に断面山型に構成し、摺動体は球状のクラッチボール
とした。一定のトルク以下では突起でクラッチボールの
移動が阻止され、一定のトルク以上ではクラッチボール
が突起を容易に乗り越える。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はその作
動に基づいて、スクリーンを所望位置に容易に吊下支持
可能とするとともに、その作動状態からスクリーンの引
き上げ操作と引き下げ操作とのいずれかを容易に選択し
て移行し得るクラッチ装置を備えたロールブラインドの
昇降装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガイド溝の展開図である。
【図2】 図1におけるE−E線断面図である。
【図3】 図1におけるF−F線断面図である。
【図4】 ロールブラインドのクラッチ装置を示す断面
図である。
【図5】 ロールブラインドの正面図である。
【図6】 従来例のガイド溝を示す展開図である。
【符号の説明】
13a,13b 取付けブラケット 14 巻取軸 15 スクリーン 16 付勢手段(捩じりコイルスプリング) 18 クラッチ装置 23 ブレーキドラム 24 ガイド溝 26 摺動体(クラッチボール) 27 引き下げ溝 29 ストップ溝 31 解除溝(選択手段) 32 突起(表示手段) 33 第一の戻り溝 34 引き上げ溝 36 第二の戻り溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/56 E06B 9/42 F16D 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンを吊下支持する巻取軸の両端
    を取付けブラケットに回転可能に支持し、 前記巻取軸を付勢手段でスクリーン引き上げ方向に付勢
    し、 前記巻取軸内には、スクリーンの引き下げ動作と、前記
    付勢手段の付勢力によるスクリーンの引き上げ動作と、
    前記引き下げ動作後は前記付勢手段による巻取軸の回転
    を阻止するクラッチ動作とを選択可能としたクラッチ装
    置を備えたロールブラインドの昇降装置において、 前記クラッチ装置には、前記巻取軸の回転にともなって
    ガイド溝内を摺動する摺動体の動作に基づいて、前記ク
    ラッチ動作を解除して、スクリーンの引き上げ操作への
    移行と、引き下げ操作への移行とのいずれかを選択する
    選択手段を設け、前記選択手段には、前記引き上げ操作
    への移行と引き下げ操作への移行との分岐点における前
    記ガイド溝内に、前記摺動体を移動させるために要する
    前記巻取軸の回転トルクを変化させる突起を表示手段と
    して設けたことを特徴とするロールブラインドの昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 スクリーンを吊下支持する巻取軸の両端
    を取付けブラケットに回転可能に支持し、 前記巻取軸を付勢手段でスクリーン引き上げ方向に付勢
    し、 前記巻取軸内には、取付けブラケットに対し回転不能に
    固定されたブレーキドラムを設けるとともに、その外周
    面には周方向にガイド溝を設け、 前記巻取軸の回転によって前記ガイド溝内を摺動する摺
    動体を設け、 前記ガイド溝は、前記巻取軸をスクリーン引き下げ方向
    に回転させたとき前記摺動体が周回する引き下げ溝と、
    前記巻取軸を前記付勢手段によりスクリーン引き上げ方
    向に回転させたとき前記摺動体が周回する引き上げ溝
    と、前記巻取軸のスクリーン引き上げ方向の回転を阻止
    するストップ溝とから構成し、 前記引き下げ溝とストップ溝とは、前記巻取軸をスクリ
    ーン引き下げ方向に回転させた状態からスクリーン引き
    上げ方向に回転させたとき、前記摺動体を前記引き下げ
    溝から前記ストップ溝に案内するように接続し、 前記ストップ溝には、前記摺動体がストップ溝内に位置
    する状態から巻取軸をスクリーン引き下げ方向に回転さ
    せたとき、前記摺動体をストップ溝から導出するように
    案内するとともに、前記摺動体を前記引き下げ溝に案内
    する解除溝を接続し、 前記解除溝と引き下げ溝との境界部には、前記摺動体が
    その境界部に達したことを表示するための表示手段を設
    け、 前記解除溝には、前記摺動体が解除溝内に位置する状態
    から巻取軸をスクリーン引き上げ方向に回転させたと
    き、摺動体を前記引き上げ溝に案内する第一の戻り溝を
    接続し、 前記引き上げ溝には、前記摺動体が引き上げ溝内に位置
    する状態から巻取軸をスクリーン引き下げ方向に回転さ
    せたとき摺動体を前記引き下げ溝に案内する第二の戻り
    溝を接続したことを特徴とするロールブラインドの昇降
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ストップ溝は、前記ブレーキドラム
    の周方向に複数設け、前記ストップ溝に前記表示手段を
    備えた解除溝をそれぞれ接続したことを特徴とする請求
    項2記載のロールブラインドの昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、前記摺動体を移動させ
    るために要する巻取軸の回転トルクを変化させるよう
    に、前記解除溝内に設けた突起で構成したことを特徴と
    する請求項2記載のロールブラインドの昇降装置。
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