JP2002105971A - 浄化槽用擁護壁部材及び浄化槽設備敷設方法 - Google Patents

浄化槽用擁護壁部材及び浄化槽設備敷設方法

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JP2002105971A JP2000295251A JP2000295251A JP2002105971A JP 2002105971 A JP2002105971 A JP 2002105971A JP 2000295251 A JP2000295251 A JP 2000295251A JP 2000295251 A JP2000295251 A JP 2000295251A JP 2002105971 A JP2002105971 A JP 2002105971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浄化槽設備の敷設に要する期間を短縮し得、浄
化槽設備用の穴での配置作業を容易に実行し得、かつ、
他の浄化槽用擁護壁と確実に結合し得る浄化槽用擁護壁
を提供する。 【解決手段】本発明に係る浄化槽用擁護壁は、あらかじ
め工場で製造されるものであり、本体100と、第1〜
第3の孔41〜43とを含む。本体100は、第1、第
2のL字状側面11、12と、第1、第2の内面1、2
とを有する。第1の孔41は、第1の内面1に設けられ
る。第2、第3の孔42、43は、第2の内面2に設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化槽用擁護壁部
材及び浄化槽設備敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浄化槽を地中に敷設する場合、従来は、
浄化槽またはその付属物の大きさに合わせた穴を掘削し
た後、コンクリート基板を、穴の底部に敷設する。更
に、浄化槽敷設現場において、穴の側面にコンクリート
擁壁部を打設する。コンクリート擁壁部の打設工事で
は、例えば、穴に枠を形成してコンクリートを流し込む
作業を行い、コンクリートの硬化を待つ。この後、コン
クリート基板の上に浄化槽を載置する。浄化槽は、コン
クリート基板により支持され、コンクリート擁壁部によ
り側圧から擁護される。
【0003】従来の浄化槽設備敷設方法が抱える問題点
は、コンクリート擁壁部の打設工事のために、浄化槽設
備の敷設に要する期間が長くなることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、浄化
槽設備の敷設に要する期間を短縮し得る浄化槽用擁護壁
部材を提供することである。
【0005】本発明のもう一つの課題は、浄化槽設備用
の穴での配置作業を容易に実行し得る浄化槽用擁護壁部
材を提供することである。
【0006】本発明の更にもう一つの課題は、他の浄化
槽用擁護壁部材と確実に結合し得る浄化槽用擁護壁部材
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る浄化槽用擁護壁部材は、本体と、第
1の孔と、第2の孔と、第3の孔とを含み、予め工場で
製造される。
【0008】前記本体は、第1のL字状側面と、第2の
L字状側面と、第1の内面と、第2の内面とを有する。
前記第1及び第2のL字状側面は、互いに反対側に設け
られる。
【0009】前記第1の内面は、前記第1のL字状側面
と前記第2のL字状側面との間に設けられ、第1の側縁
と、第2の側縁と、第3の側縁とを備える。前記第1の
側縁は、前記第1のL字状側面との間に備えられる。前
記第2の側縁は、前記第2のL字状側面との間に備えら
れる。前記第3の側縁は、前記第1の側縁の一端から前
記第2の側縁の一端まで延びて備えられ、前記第2の側
縁の前記一端が前記第1の側縁の前記一端とは反対側に
ある。
【0010】前記第2の内面は、前記第1のL字状側面
と前記第2のL字状側面との間に設けられ、第4の側縁
と、第5の側縁と、第6の側縁とを備える。前記第4の
側縁は、前記第1のL字状側面との間に備えられる。前
記第5の側縁は、前記第2のL字状側面との間に備えら
れる。前記第6の側縁は、前記第4の側縁の一端から前
記第5の側縁の一端まで延びて備えられ、前記第5の側
縁の前記一端が前記第4の側縁の前記一端とは反対側に
ある。
【0011】前記第1の孔は、前記第1の内面であっ
て、前記第1のL字状側面と前記第2のL字状側面との
中間部分であり、前記第3の側縁に近接する部分に設け
られる。前記第2の孔は、前記第2の内面であって、前
記第4の側縁及び前記第6の側縁に近接する部分に設け
られる。前記第3の孔は、前記第2の内面であって、前
記第5の側縁及び前記第6の側縁に近接する部分に設け
られる。
【0012】本発明に係る浄化槽用擁護壁部材は、予め
工場で製造されるものである。従って、本発明の浄化槽
用擁護壁部材を利用して浄化槽を敷設する場合、浄化槽
を敷設する穴に本発明の浄化槽用擁護壁部材を落とし込
むだけでよく、浄化槽設備の敷設に要する期間が短縮さ
れる。本発明の浄化槽用擁護壁部材を利用すれば、一日
で浄化槽設備を敷設することが可能となる。
【0013】更に、本発明の浄化槽用擁護壁部材は、第
1の内面に第1の孔を備え、第2の内面に第2の孔と第
3の孔とを備えている。これら第1〜第3の孔を利用し
て本発明の浄化槽用擁護壁部材を吊り下げ、浄化槽設備
用の穴の中に本発明の浄化槽用擁護壁部材を、容易に配
置することができる。例えば、クレーンを利用して配置
作業を行う場合、クレーンのケーブルを上述の第1〜第
3の孔に接続すればよい。
【0014】しかも、本発明の浄化槽用擁護壁部材は、
第1の内面に第1の孔を備え、第2の内面に第2の孔と
第3の孔とを備えているから、隣接してまたは対向して
配置された他の浄化槽用擁護壁部材と確実に結合するこ
とができる。1つの浄化槽用擁護壁部材の第1の内面に
備えられた第1の孔は、もう1つの浄化槽用擁護壁部材
の第1の内面に備えられた第1の孔に接続することがで
きる。1つの浄化槽用擁護壁部材の第2の内面に備えら
れた第3の孔は、もう1つの浄化槽用擁護壁部材の第2
の内面に備えられた第2の孔に接続することができる。
【0015】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図を参照し、更に具体的に説明する。添付図面
は単に例を示すに過ぎない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る浄化槽用擁護
壁部材の斜視図、図2は図1の2−2線に沿った断面
図、図3は図1の3−3線に沿った断面図である。図示
のように、本発明に係る浄化槽用擁護壁部材は、予め工
場で製造されたものであって、本体100を含む。
【0017】本体100は、鉄筋120で補強されたコ
ンクリート110により製造される。本体100は、水
平方向及び垂直方向を含むL字状の形状であり、第1の
L字状側面11と、第2のL字状側面12と、第1の内
面1と、第2の内面2とを有する。第1のL字状側面1
1及び第2のL字状側面12は、互いに反対側に設けら
れる。
【0018】第1の内面1は、第1のL字状側面11と
第2のL字状側面12との間に設けられる。第1の内面
1は、水平方向に設けられる。第1の内面1は、第1の
側縁101と、第2の側縁102と、第3の側縁103
とを備える。第1の側縁101は、第1のL字状側面1
1との間に備えられる。第2の側縁102は、第2のL
字状側面12との間に備えられる。第3の側縁103
は、第1の側縁101の一端から第2の側縁102の一
端まで延びて備えられる。第2の側縁102の前記一端
は、第1の側縁101の前記一端とは反対側にある。
【0019】第2の内面2は、第1のL字状側面11と
第2のL字状側面12との間に設けられる。第2の内面
2は、垂直方向に設けられる。第2の内面2は、第4の
側縁104と、第5の側縁105と、第6の側縁106
とを備える。第4の側縁104は、第1のL字状側面1
1との間に備えられる。第5の側縁105は、第2のL
字状側面12との間に備えられる。第6の側縁106
は、第4の側縁104の一端から第5の側縁105の一
端まで延びて備えられる。第5の側縁105の前記一端
は、第4の側縁104の前記一端とは反対側にある。
【0020】本発明に係る浄化槽用擁護壁部材は、予め
工場で製造されるから、浄化槽設備の敷設に要する施工
期間が短縮される。予め工場で製造された浄化槽用擁護
壁部材は、浄化槽の配置される穴に落とし込むだけでよ
く、枠を形成してコンクリートを流し込む等の作業が不
要となる。施工期間が短縮されるのは、最も大きな理由
として、作業者が、更なる作業の前にコンクリートの硬
化を待たなくて済むからである。
【0021】更に、本発明に係る浄化槽用擁護壁部材
は、第1の孔41と、第2の孔42と、第3の孔43と
を含む。第1の孔41は、第1の内面1であって、第1
のL字状側面11と第2のL字状側面12との中間部分
であり、第3の側縁103に近接する部分に設けられ
る。実施例では、第1の内面1であって、第1のL字状
側面11と第2のL字状側面12との中間部分であり、
第3の側縁103に近接する部分に、凹部70が設けら
れており、この凹部70に第1の孔41が設けられてい
る。
【0022】第2の孔42は、第2の内面2であって、
第4の側縁104及び第6の側縁106に近接する部分
に設けられる。詳しくは、第2の孔42は、第2の内面
2において、第4の側縁104及び第6の側縁106が
合わさるコーナに設けられている。
【0023】第3の孔43は、第2の内面2であって、
第5の側縁105及び第6の側縁106に近接する部分
に設けられる。詳しくは、第3の孔43は、第2の内面
2において、第5の側縁105及び第6の側縁106が
合わさるコーナに設けられている。
【0024】図4は、図2の部分拡大断面図であって、
図1に図示された浄化槽用擁護壁部材に含まれる第1の
孔を詳細に示す部分拡大断面図である。図4を参照する
と、第1の孔41は金属部材412の内側のネジ孔41
0であり、金属部材412はコンクリート110にしっ
かりと埋め込まれている。
【0025】図5は、図3の部分拡大断面図であって、
図1に図示された浄化槽用擁護壁部材に含まれる第2の
孔または第3の孔を詳細に示す部分拡大断面図である。
図5を参照すると、第2、第3の孔42、43の構成
は、上述した第1の孔41の構成と同様である。第2の
孔42は金属部材422の内側に設けられたネジ孔42
0であり、金属部材422はコンクリート110にしっ
かりと埋め込まれている。第3の孔43も金属部材43
2の内側に設けられたネジ孔430であり、金属部材4
32がコンクリート110にしっかりと埋め込まれてい
る。
【0026】図6は、図4に対応した部分拡大断面図で
あって、図4に図示された第1の孔にボルトを挿入する
工程を示す部分拡大断面図である。図7は、図5に対応
した部分拡大断面図であって、図5に図示された第2の
孔または第3の孔にボルトを挿入する工程を示す部分拡
大断面図である。図6、図7を参照すると、ボルト5
は、ネジ部51と、リング状ヘッド52とを含んでい
る。ボルト5は、金属部材412、422、432のネ
ジ孔410、420、430にねじ込むことにより、第
1〜第3の孔41〜43に挿入される。ボルト5のネジ
部51は、金属部材412、422、432のネジ孔4
10、420、430と組み合わさるように形成されて
いる。
【0027】図6、図7に示すようにボルト5を挿入す
る工程は、浄化槽用擁護壁部材が製造される段階で実行
してもよいし、浄化槽用擁護壁部材が設置される段階で
実行してもよい。
【0028】図8は、図1に図示された浄化槽用擁護壁
部材を用いて、図6、図7に示された設置工程を実行し
た後の状態を示す斜視図である。図8を参照すると、第
1の内面1の第1の孔41、及び、第2の内面2の第
2、第3の孔42、43に、ボルト5が挿入されてい
る。
【0029】次に、本発明に係る浄化槽用擁護壁部材を
設置する工程を説明する。図9は、図8に図示された浄
化槽用擁護壁部材の設置工程を示す斜視図である。図示
において、参照符号3は、浄化槽用擁護壁部材を設置す
る穴であり、穴3の底部にはコンクリート基礎4が設け
られている。また、参照符号10Aは第1の浄化槽用擁
護壁部材であり、この第1の浄化槽用擁護壁部材10A
は、図8に図示された浄化槽用擁護壁部材と同一のもの
である。ボルト5のリング状ヘッド52はケーブル7に
接続されており、ケーブル7はクレーンフック9に接続
されている。クレーンフック9により、第1の浄化槽用
擁護壁部材10Aは矢印d1の方向に穴3に落とし込ま
れる。
【0030】第1の浄化槽用擁護壁部材10Aは、第1
の内面1に第1の孔41を備え、第2の内面2に第2の
孔42と第3の孔43とを備えているから、容易に設置
することができる。
【0031】図10は、図9に示された設置工程の次の
設置工程を示す斜視図である。図示において参照符号1
0Bは第2の浄化槽用擁護壁部材であり、この第2の浄
化槽用擁護壁部材10Bは第1の浄化槽用擁護壁部材1
0Aと同一のものである。図10を参照すると、第1の
浄化槽用擁護壁部材10Aと同様に、第2の浄化槽用擁
護壁部材10Bも穴3に落とし込まれる。
【0032】図11は、図1に図示された浄化槽用擁護
壁部材に、図9、10に示された設置工程を行った状態
を示す斜視図、図12は図11の12−12線に沿った
断面図、図13は図11の13−13線に沿った断面図
である。である。図10に示すように、第2の浄化槽用
擁護壁部材10Bは、穴3に落とし込まれ、コンクリー
ト基礎4上に配置される。これより、図11に示すよう
に、第2の浄化槽用擁護壁部材10Bは、既に穴3に配
置された第1の浄化槽用擁護壁部材10Aの隣に配置さ
れる。
【0033】浄化槽用擁護壁部材10Bは、第1の内面
1に第1の孔41を備え、第2の内面2に第2の孔42
と第3の孔43とを備えているから、浄化槽用擁護壁部
材10Aの隣に容易に設置することができる。
【0034】第1、第2の浄化槽用擁護壁部材10A、
10Bが穴3のコンクリート基礎4上に配置された後、
第1〜第3の孔41〜43に挿入されたボルト5が取り
外される。この構造において、第1の浄化槽用擁護壁部
材10Aにおける第2の内面2の第3の孔43が、第2
の浄化槽用擁護壁部材10Bにおける第2の内面2の第
2の孔42に近接する(図13を参照)。
【0035】図14は、図13に対応した断面図であっ
て、図11に示された設置工程の次の設置工程を示す断
面図である。図14を参照すると、第1の浄化槽用擁護
壁部材10Aの第3の孔43と、第2の浄化槽用擁護壁
部材10Bの第2の孔42とが、結合具50により互い
に接続され、第1、第2の浄化槽用擁護壁部材10A、
10Bが互いに結合される。このようにして、第1の浄
化槽用擁護壁部材10Aの第3の孔43と、第2の浄化
槽用擁護壁部材10Bの第2の孔42とにより、第1、
第2の浄化槽用擁護壁部材10A、10Bが確実に互い
に結合される。
【0036】図15は、図11に対応した斜視図であっ
て、図14に示された設置工程の次の設置工程を示す斜
視図であり、図16は図15の16−16線に沿った断
面図である。図15、図16に示すように、第3、第4
の浄化槽用擁護壁部材10C、10Dが、穴3のコンク
リート基礎4上に配置されている。
【0037】第3の浄化槽用擁護壁部材10Cは、第1
の浄化槽用擁護壁部材10Aに対向して鏡像の関係とな
るように配置されており、第4の浄化槽用擁護壁部材1
0Dは、第2の浄化槽用擁護壁部材10Bに対向して鏡
像の関係となるように配置されている。第3、第4の浄
化槽用擁護壁部材10C、10Dは、互いに近接し、か
つ並んで配置されている。第3、第4の浄化槽用擁護壁
部材10C、10Dは、互いに同一のものである。
【0038】図17は図15の拡大平面図である。図9
〜図16を参照して説明したように、第1〜第4の浄化
槽用擁護壁部材10A〜10Dが穴3に配置されると、
図17に示すように、第1の浄化槽用擁護壁部材10A
の凹部70と、第3の浄化槽用擁護壁部材10Cの凹部
70とが、互いに向き合い、凹部80を形成する。同様
に、第2の浄化槽用擁護壁部材10Bの凹部70と、第
4の浄化槽用擁護壁部材10Dの凹部70とが、互いに
向き合い、凹部80を形成する。
【0039】図18は、図17に対応した拡大平面図で
あって、図15に示された設置工程の次の設置工程を示
す斜視図である。図18を参照すると、第1の浄化槽用
擁護壁部材10Aの第1の孔41と、第3の浄化槽用擁
護壁部材10Cの第1の孔41とが、結合具50により
互いに接続され、第1、第3の浄化槽用擁護壁部材10
A、10Cが互いに結合される。同様にして、第2の浄
化槽用擁護壁部材10Bの第1の孔41と、第4の浄化
槽用擁護壁部材10Dの第1の孔41とが、結合具50
により互いに接続され、第2、第4の浄化槽用擁護壁部
材10B、10Dが互いに結合される。このようにし
て、第1〜第4の浄化槽用擁護壁部材10A〜10Dに
備えられた第1の孔41により、第1〜第4の浄化槽用
擁護壁部材10A〜10Dが確実に互いに結合される。
【0040】第1の浄化槽用擁護壁部材10Aの第1の
孔41を、第3の浄化槽用擁護壁部材10Cの第1の孔
41に接続する結合具50は、第1、第3の浄化槽用擁
護壁部材10A、10Cの2つの凹部70により形成さ
れる凹部80に適合する形状である。この結合具50
は、上面が、第1、第3の浄化槽用擁護壁部材10A、
10Cの第1の内面1と等しい平面となる。同様にし
て、第2の浄化槽用擁護壁部材10Bの第1の孔41
を、第4の浄化槽用擁護壁部材10Dの第1の孔41に
接続する結合具50も、第2、第4の浄化槽用擁護壁部
材10B、10Dの2つの凹部70により形成される凹
部80に適合する形状である。この結合具50も、上面
が、第2、第4の浄化槽用擁護壁部材10B、10Dの
第1の内面1と等しい平面となる。
【0041】図19は、図16に対応した断面図であっ
て、浄化槽を設置する工程を示す断面図である。図19
を参照すると、浄化槽90が、穴3の中であって、第1
〜第4の浄化槽用擁護壁部材10A〜10Dの第1の内
面1の上に配置されている。浄化槽90は、開口部91
を有しており、この開口部91は蓋95により閉じられ
ている。
【0042】穴3の中であって、第1〜第4の浄化槽用
擁護壁部材10A〜10Dの第1の内面1の上に、浄化
槽90を配置した後、図20に示すように、浄化槽90
の周りの領域が埋められる。これにより、浄化槽90
が、地表面55の下に生められ、蓋95のみが地表面5
5に露出されている。
【0043】図示はされていないが、浄化槽90の周り
の領域を埋める前に、他に複数の設置工程も実行され
る。これらの工程は、浄化槽90の1つの側面を、住宅
からの排水管に接続する工程を含んでもよいし、浄化槽
90のもう1つの側面を、下水道への排水管に接続する
工程を含んでもよい。また、上述の設置工程は、浄化槽
90を、第1〜第4の浄化槽用擁護壁部材10A〜10
Dに接続する工程を含んでいてもよい。
【0044】図21は、本発明に係る浄化槽用擁護壁部
材の別の実施例の斜視図である。図において、図1に図
示された構成部分と同一の構成部分については、同一の
参照符号を付してある。図21に図示された浄化槽用擁
護壁部材は、第2の内面2に第4の穴45及び第5の穴
55を備えている点を除いては、図1に図示された浄化
槽用擁護壁部材と同一の構成である。
【0045】第4の孔44は、第2の内面2であって、
第4の側縁104に近接する部分であり、第2の孔42
と間隔を隔てた部分に設けられる。第5の孔45は、第
2の内面2であって、第5の側縁105に近接する部分
であり、第3の孔43と間隔を隔てた部分に設けられ
る。このような構造によれば、浄化槽用擁護壁部材がよ
り確実に他の浄化槽用擁護壁部材に結合される。
【0046】図22は、図21に図示された浄化槽用擁
護壁部材の設置工程を示す斜視図であり、図23は、図
22の23−23線に沿った断面図であり、図24は図
22の24−24線に沿った断面図である。図示におい
て、参照符号10A、10Bは第1、第2の浄化槽用擁
護壁部材であり、これら第1、第2の浄化槽用擁護壁部
材10A、10Bは図21に図示された浄化槽用擁護壁
部材と同一のものである。穴3において、第1、第2の
浄化槽用擁護壁部材10A、10Bを、互いに隣り合う
ように配置すると、図24に示すように、第1の浄化槽
用擁護壁部材10Aの第3の孔43と、第2の浄化槽用
擁護壁部材10Bの第2の孔42とが互いに近接する。
更に、第1の浄化槽用擁護壁部材10Aの第5の孔45
と、第2の浄化槽用擁護壁部材10Bの第4の孔44と
が互いに近接する。
【0047】図25は、図24に対応した断面図であっ
て、図24に示された設置工程の次の設置工程を示す断
面図である。図25を参照すると、第1の浄化槽用擁護
壁部材10Aの第3の孔43と、第2の浄化槽用擁護壁
部材10Bの第2の孔42とが、1つの結合具50によ
り互いに接続され、第1、第2の浄化槽用擁護壁部材1
0A、10Bが互いに結合される。更に、第1の浄化槽
用擁護壁部材10Aの第5の孔45と、第2の浄化槽用
擁護壁部材10Bの第4の孔44とが、もう1つの結合
具50により互いに接続され、第1、第2の浄化槽用擁
護壁部材10A、10Bが互いに結合される。
【0048】このようにして、第1の浄化槽用擁護壁部
材10Aの第3の孔43と、第2の浄化槽用擁護壁部材
10Bの第2の孔42とに加えて、第1の浄化槽用擁護
壁部材10Aの第5の孔45と、第2の浄化槽用擁護壁
部材10Bの第4の孔44とにより、第1、第2の浄化
槽用擁護壁部材10A、10Bが、より確実に互いに結
合される。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)浄化槽設備の敷設に要する期間を短縮し得る浄化
槽用擁護壁部材を提供することができる。 (b)浄化槽設備用の穴での配置作業を容易に実行し得
る浄化槽用擁護壁部材を提供することができる。 (c)他の浄化槽用擁護壁部材と確実に結合し得る浄化
槽用擁護壁部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浄化槽用擁護壁部材の斜視図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図2の部分拡大断面図であって、図1に図示さ
れた浄化槽用擁護壁部材に含まれる第1の孔を詳細に示
す部分拡大断面図である。
【図5】図3の部分拡大断面図であって、図1に図示さ
れた浄化槽用擁護壁部材に含まれる第2の孔または第3
の孔を詳細に示す部分拡大断面図である。
【図6】図4に対応した部分拡大断面図であって、図1
に図示された浄化槽用擁護壁部材の設置工程を示す部分
拡大断面図である。
【図7】図5に対応した部分拡大断面図であって、図1
に図示された浄化槽用擁護壁部材の設置工程を示す部分
拡大断面図である。
【図8】図1に図示された浄化槽用擁護壁部材に、図
6、図7に示された設置工程を行った状態を示す斜視図
である。
【図9】図8に図示された浄化槽用擁護壁部材の設置工
程を示す斜視図である。
【図10】図9に示された設置工程の次の設置工程を示
す斜視図である。
【図11】図1に図示された浄化槽用擁護壁部材に、図
9、10に示された設置工程を行った状態を示す斜視図
である。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図であ
る。
【図13】図11の13−13線に沿った断面図であ
る。
【図14】図13に対応した断面図であって、図11に
示された設置工程の次の設置工程を示す断面図である。
【図15】図11に対応した斜視図であって、図14に
示された設置工程の次の設置工程を示す斜視図である。
【図16】図15の16−16線に沿った断面図であ
る。
【図17】図15の拡大平面図である。
【図18】図17に対応した拡大平面図であって、図1
5に示された設置工程の次の設置工程を示す斜視図であ
る。
【図19】図16に対応した断面図であって、浄化槽を
設置する工程を示す断面図である。
【図20】図19に対応した断面図であって、図19に
示された工程の次の工程を示す断面図である。
【図21】本発明に係る浄化槽用擁護壁部材の別の実施
例の斜視図である。
【図22】図21に図示された浄化槽用擁護壁部材の設
置工程を示す斜視図である。
【図23】図22の23−23線に沿った断面図であ
る。
【図24】図22の24−24線に沿った断面図であ
る。
【図25】図24に対応した断面図であって、図24に
示された設置工程の次の設置工程を示す断面図である。
【符号の説明】
100 本体 11 第1のL字状側面 12 第2のL字状側面 1 第1の内面 101 第1の側縁 102 第2の側縁 103 第3の側縁 2 第2の内面 104 第4の側縁 105 第5の側縁 106 第6の側縁 41 第1の孔 42 第2の孔 43 第3の孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、第1の孔と、第2の孔と、第3
    の孔とを含み、予め工場で製造される浄化槽用擁護壁部
    材であって、 前記本体は、第1のL字状側面と、第2のL字状側面
    と、第1の内面と、第2の内面とを有し、 前記第1及び第2のL字状側面は、互いに反対側に設け
    られ、 前記第1の内面は、前記第1のL字状側面と前記第2の
    L字状側面との間に設けられ、第1の側縁と、第2の側
    縁と、第3の側縁とを備え、 前記第1の側縁は、前記第1の内面と、前記第1のL字
    状側面との間に備えられ、 前記第2の側縁は、前記第1の内面と、前記第2のL字
    状側面との間に備えられ、 前記第3の側縁は、前記第1の側縁の一端から前記第2
    の側縁の一端まで延びて備えられ、前記第2の側縁の前
    記一端が前記第1の側縁の前記一端とは反対側にあり、 前記第2の内面は、前記第1のL字状側面と前記第2の
    L字状側面との間に設けられ、第4の側縁と、第5の側
    縁と、第6の側縁とを備え、 前記第4の側縁は、前記第2の内面と前記第1のL字状
    側面との間に備えられ、 前記第5の側縁は、前記第2の内面と前記第2のL字状
    側面との間に備えられ、 前記第6の側縁は、前記第4の側縁の一端から前記第5
    の側縁の一端まで延びて備えられ、前記第5の側縁の前
    記一端が前記第4の側縁の前記一端とは反対側にあり、 前記第1の孔は、前記第1の内面であって、前記第1の
    L字状側面と前記第2のL字状側面との中間部分であ
    り、前記第3の側縁に近接する部分に設けられ、 前記第2の孔は、前記第2の内面であって、前記第4の
    側縁及び前記第6の側縁に近接する部分に設けられ、 前記第3の孔は、前記第2の内面であって、前記第5の
    側縁及び前記第6の側縁に近接する部分に設けられる浄
    化槽用擁護壁部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された浄化槽用擁護壁部
    材であって、 前記第1〜第3の孔は、それぞれ、ねじ孔である浄化槽
    用擁護壁部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    浄化槽用擁護壁部材であって、 前記本体は、前記第1の内面であって、前記第1のL字
    状側面と前記第2のL字状側面との中間部分であり、前
    記第3の側縁に近接する部分に凹部を有し、 前記第1の孔は、前記凹部に設けられている浄化槽用擁
    護壁部材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された浄
    化槽用擁護壁部材であって、更に、第4の孔と、第5の
    孔とを含み、 前記第4の孔は、前記第2の内面であって、前記第4の
    側縁に近接する部分であり、前記第2の孔と間隔を隔て
    た部分に設けられ、 前記第5の孔は、前記第2の内面であって、前記第5の
    側縁に近接する部分であり、前記第3の孔と間隔を隔て
    た部分に設けられる浄化槽用擁護壁部材。
  5. 【請求項5】 浄化槽設備を敷設する方法であって、擁
    護壁部材配置工程と、浄化槽配置工程とを含み、 前記浄化槽設備は、少なくとも1つの浄化槽と、複数の
    浄化槽用擁護壁部材とを含み、前記複数の浄化槽用擁護
    壁部材は、請求項1乃至4の何れかに記載されたもので
    あり、 前記擁護壁部材配置工程は、前記浄化槽設備のための穴
    に前記複数の浄化槽用擁護壁部材を配置する工程であ
    り、 前記浄化槽配置工程は、前記擁護壁部材配置工程の後
    に、前記複数の浄化槽用擁護壁部材の前記第1の内面上
    に前記少なくとも1つの浄化槽を配置する工程である浄
    化槽設備敷設方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された浄化槽設備敷設方
    法であって、更に、擁護壁部材結合工程を含み、 前記擁護壁部材結合工程は、前記擁護壁部材配置工程と
    同時若しくは後であって、前記浄化槽配置工程の前に、
    前記複数の浄化槽用擁護壁部材を結合する工程である浄
    化槽設備敷設方法。
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