JP2002102753A - 液体噴出ポンプ - Google Patents

液体噴出ポンプ

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JP2002102753A
JP2002102753A JP2000298820A JP2000298820A JP2002102753A JP 2002102753 A JP2002102753 A JP 2002102753A JP 2000298820 A JP2000298820 A JP 2000298820A JP 2000298820 A JP2000298820 A JP 2000298820A JP 2002102753 A JP2002102753 A JP 2002102753A
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茂雄 飯塚
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孝之 後藤
Haruo Tsuchida
治夫 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液切用の環状凹部9を有する小径シリンダ2内
に嵌合させた小径ピストン14を下部に、噴出ヘッド4に
設けた大径シリンダ21に嵌合させた大径ピストン16を上
部に、それぞれ有するピストン部材3を備え、ヘッドの
押し込みにより各シリンダの径差によりピストン部材が
下降して、該部材に連結した吐出弁33が開弁する蓄圧式
のポンプであって、噴出ヘッド外周部への液の漏出を防
止でき、しかも従来同様安定した液の噴出を行え、使い
勝手の良い優れた液体噴出ポンプを提案するものであ
る。 【解決手段】小径シリンダの所定位置に外気導入孔34と
非環状の凹部35とを設けるとともに、ヘッドに連動して
小径シリンダ内面を摺動する環状のシール部32を設け、
これらシール部,外気導入孔,凹部の位置関係を特定し
て、シール部が凹部を通過する時のみ外気導入孔より外
気が導入される如く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体噴出ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】液体噴出ポンプとして蓄圧式のものが知
られている。これらは、容器体内に垂下させ、吸込弁を
介して容器体内と連通させる小径シリンダと、小径シリ
ンダ内周に下部を摺動可能に嵌合させて上方付勢状態で
上下動可能に装着した作動部材とを備えている。
【0003】作動部材は、小径シリンダ内周に嵌合させ
た小径ピストンを注出筒の外周下部より突設するととも
に、注出筒の外周上部に大径ピストンを突設し、注出筒
先端に液の流通が可能に吐出弁体を突設したピストン部
材と、大径ピストンを嵌合させた大径シリンダを下面よ
り垂設するとともに、吐出弁体で閉塞した吐出弁口より
噴出口に至る流路を有する噴出ヘッドとを備えている。
そして、作動部材の押し込みにより各シリンダ内が加圧
されると、各シリンダの径差でピストン部材が上方付勢
力に抗して相対下降して吐出弁が開き、シリンダ内の液
をヘッドの噴出口から噴出する如く構成している。
【0004】従来のこの種ポンプでは、小径シリンダの
内周下部に環状の凹溝を周設し、作動部材の押し下げ時
に小径ピストンが凹溝に到達するとピストン縁部と凹溝
との隙間を介して上下が連通して内圧が減少し、その結
果噴出口の液切れが良くなる如く構成している。また、
噴出ヘッドと一体動可能に形成されるとともに、注出筒
外周部に垂下させた筒部を設け、該筒部下端縁より小径
シリンダ上部に嵌合させた環状のシール部を突設して、
作動部材の安定した上下動を図っている。
【0005】また、作動部材の最上昇位置に於ける小径
ピストン嵌合位置上方に外気導入孔を穿設し、液の噴出
に伴い減圧する容器体内へ外気を導入して容器体内の負
圧化を防止する如く構成している。この際シール部の存
在で、常時は外気導入孔は外部と遮断されているが、シ
ール部嵌合位置下方で外気導入孔上方の小径シリンダ内
周に縦幅の広い環状凹溝を周設して、作動部材を押し下
げた際にシール部が環状凹溝に到達して凹溝とピストン
との隙間を通り外気導入孔から容器体内へ外気を導入す
る如く構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのポンプでは、
小径シリンダと作動部材との隙間を通り噴出ヘッド周囲
に収納液が付着する場合がある。このことは、小径ピス
トンが小径シリンダ下部の凹溝に到達した際にその上方
へ移行した液が小径ピストンの上昇に伴い上方へ運ば
れ、常時は外気導入孔より容器体内にもどるが、時によ
り凹溝を介して環状シール部上方に移行し、外部に付着
するものと思われる。
【0007】本発明は上記した点に鑑みなされたもの
で、噴出ヘッド外周部への液の付着を防止でき、しかも
従来品同様安定した液の噴出を行え、更に、従来品と比
較して特別構造が複雑化することもなく、使い勝手の良
い優れた液体噴出ポンプを提案するものである。また、
製造が簡単な液体噴出ポンプを提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の液体噴
出ポンプは、上記課題を解決するため、容器体5内に垂
下させるとともに、吸込弁6を介して容器体5内と連通
させ、且つ、内周下部に環状凹溝9を有する小径シリン
ダ2と、小径シリンダ内周に嵌合させて加圧室Aを形成
した小径ピストン14を注出筒15下部に有するとともに、
小径シリンダ上方へ突出した注出筒上部に大径ピストン
16を有し、且つ、注出筒先端に吐出弁体17を有するピス
トン部材3と、該ピストン部材を上方付勢する弾性部材
20と、大径ピストンを嵌合させて加圧室A内と連通する
操作室Bを形成した大径シリンダ21を有するとともに、
吐出弁体で閉塞した吐出弁口22から噴出口23に至る流路
24を有する噴出ヘッド4とを備え、噴出ヘッドの押し込
みによりシリンダ径差でピストン部材が相対下降して吐
出弁33が開き、加圧室内の液を噴出口より噴出する如く
構成した液体噴出ポンプに於いて、噴出ヘッドから注出
筒上部外周に垂設した筒部31下端縁より小径シリンダ内
周上部に嵌合させた環状のシール部32を突設し、小径ピ
ストン嵌合位置上方で且つピストン部材最下降時に於け
るシール部嵌合位置下方の小径シリンダに外気導入孔34
を設け、シール部嵌合位置下方で且つピストン部材最下
降時に於けるシール部嵌合位置上方の小径シリンダ内面
に非環状の凹部35を凹設したことを特徴とする液体噴出
ポンプとして構成した。
【0009】また、請求項2発明のポンプは、上記凹部
35に代えて、シール部嵌合位置下方で且つピストン部材
最下降時に於けるシール部嵌合位置上方のシリンダ内面
に非環状の凸部36を突設してなる請求項1記載の液体噴
出ポンプとして構成した。
【0010】また、請求項3発明のポンプは、上記凹部
35に代えて小径シリンダ2上部に筒状の補助シリンダ40
を嵌合させてなり、該補助シリンダは、内周にシール部
32を摺動可能に嵌合させるとともに、シール部嵌合位置
下方で外気導入孔34上方位置に透孔41を穿設し、且つ、
上端を透孔41に連通して下端縁に至る縦凹溝42を外面に
縦設してなり、縦凹溝と小径シリンダ内面とで形成した
通気路43により透孔41と外気導入孔34とを連通させてな
る請求項1記載の液体噴出ポンプとして構成した。
【0011】また、請求項4発明のポンプは、上記外気
導入孔34及び凹部35に代えて、小径ピストン嵌合位置上
方で且つピストン部材最下降時に於けるシール部嵌合位
置下方に操作用透孔46を穿設するとともに、シール部嵌
合位置下方で且つピストン部材最下降時に於けるシール
部嵌合位置上方の小径シリンダに空気の通過が可能で液
の通過が困難な小径の外気導入孔を穿設してなる請求項
1記載の液体噴出ポンプとして構成した。
【0012】また、請求項5発明のポンプは、上記シー
ル部32上方の筒部31外周所定位置に環状の第2シール部
44を周設してなり、シール部32が凹部35に到達後に第2
シール部44が小径シリンダ2内面に嵌合する如く構成し
た請求項1記載の液体噴出ポンプとして構成した。
【0013】また、請求項6発明のポンプは、容器体5
内に垂下させるとともに、吸込弁6を介して容器体5内
と連通させ、且つ、内周下部に環状凹溝9を有する小径
シリンダ2と、小径シリンダ内周に嵌合させて加圧室A
を形成した小径ピストン14を注出筒15下部に有するとと
もに、小径シリンダ上方へ突出した注出筒上部に大径ピ
ストン16を有し、且つ、注出筒先端に吐出弁体17を有す
るピストン部材3と、該ピストン部材を上方付勢する弾
性部材20と、大径ピストンを嵌合させて加圧室A内と連
通する操作室Bを形成した大径シリンダ21を有するとと
もに、吐出弁体で閉塞した吐出弁口22から噴出口23に至
る流路24を有する噴出ヘッド4とを備え、噴出ヘッドの
押し込みによりシリンダ径差でピストン部材が相対下降
して吐出弁33が開き、加圧室内の液を噴出口より噴出す
る如く構成した液体噴出ポンプに於いて、小径ピストン
上方所定位置の注出筒15外周に環状のシール部32を突設
するとともに、シール部上方の注出筒外周所定位置に環
状の第2シール部44及び第3シール部54を下から順次突
設し、小径ピストン嵌合位置上方で且つピストン部材3
最下降時に於けるシール部32嵌合位置下方の小径シリン
ダ2に操作用透孔46を穿設するとともに、操作用透孔上
方でシール部嵌合位置下方に外気導入孔34を穿設し、ピ
ストン部材押し下げ時にシール部32が外気導入孔に到達
した後に第2シール部44が小径シリンダ内面に嵌合する
とともに、第2シール部44の外気導入孔到達前に第3シ
ール部54が小径シリンダ内面に嵌合し、ピストン部材最
下降時に第3シール部が外気導入孔上方に位置する如く
構成したことを特徴とする液体噴出ポンプとして構成し
た。
【0014】また、請求項7発明のポンプは、複合部材
56と、装着筒部材57と、噴出ヘッド4とからなる液体噴
出ポンプであって、上記複合部材56は、上面より案内筒
12を立設して容器体口頚部5a上面に当接載置させるフラ
ンジ7を外周上部より突設するとともに、内部下端部に
吸込弁6を有し、且つ、内周下部に環状凹溝9を上部に
下から外気導入孔34及び操作用透孔46を順次穿設した小
径シリンダ2と、操作用透孔46下方の小径シリンダ2内
周に嵌合させた小径ピストン14を注出筒15外周下部より
突設するとともに、小径シリンダ上方へ突出した注出筒
外周上部に大径ピストン16を突設し、且つ、注出筒先端
に液の流通が可能に吐出弁体17を突設したピストン部材
3と、ピストン部材下部に介在させて上方付勢させるコ
イルスプリング20と、大径ピストン16を嵌合させた大径
シリンダ21を案内筒12内周に抜け出しを防止して上下動
可能に嵌合させるとともに、大径シリンダ内周に横設し
た横板52に設けた吐出弁口22に吐出弁体17を圧接して吐
出弁33を形成し、且つ、横板上面より連結筒53を立設し
た連結部材59とからなり、上記装着筒部材57は、容器体
口頚部5a外周に嵌合させる装着筒8上端縁よりフランジ
7上面を圧接するフランジ状頂板47を延設してなり、上
記噴出ヘッド4は、連結筒53に縦筒25を密嵌させて装着
するとともに、吐出弁33から噴出口23に至る流路24を備
えてなり、外気導入孔34上方のシリンダ内周に嵌合した
環状のシール部32を注出筒15外周に突設するとともに、
シール部32上方の注出筒外周所定位置に環状の第2シー
ル部44及び第3シール部54を下から順次突設し、シール
部32が外気導入孔34に到達した後に第2シール部44がシ
リンダ内面に嵌合するとともに、第2シール部44の外気
導入孔到達前に第3シール部が小径シリンダに嵌合し、
ピストン部材最下降時に第3シール部54が外気導入孔34
上方に位置する如く構成したことを特徴とする液体噴出
ポンプとして構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面を参照して説明する。
【0016】図1乃至図5は本発明の一実施例を示し、
1は液体噴出ポンプを示す。該ポンプ1は小径シリンダ
2と、ピストン部材3と、噴出ヘッド4とを備えてい
る。
【0017】小径シリンダ2は、容器体5内に垂下さ
せ、吸込弁6を介して容器体5内と連通させるもので、
図示例では、上部外周よりフランジ7を介して延設した
装着筒8を容器体口頚部5a外周に螺着させる如く構成し
ている。また、上部を大径部2aに下部を小径部2bに形成
し、小径部2b内周下部に後述加圧室内を減圧するための
環状凹溝9を凹設している。小径シリンダ2内の下部に
は玉弁10を備えた吸込弁6を有し、該吸込弁を介してパ
イプ11により容器体内下部とシリンダ内とを連通させる
如く構成している。装着筒のフランジ7上面周縁部から
は上方へ案内筒12を立設し、その内周上端部に係止突条
13を周設している。
【0018】ピストン部材3は、小径シリンダ2内周に
嵌合させて加圧室Aを形成した小径ピストン14を注出筒
15下部に有するととともに、小径シリンダ上方へ突出し
た注出筒15上部に大径ピストン16を有し、また、注出筒
15内中央に周方向複数の放射状連結片18を介して、上下
の液の流通を可能に棒状体19を支持し、その突出部分先
端を吐出弁体17に構成している。また、上端を各連結片
18に係止させるとともに、下端をシリンダ底部に係止さ
せて上方付勢用の弾性部材としてのコイルスプリング20
を装着している。
【0019】噴出ヘッド4は、大径ピストンを嵌合させ
て加圧室A内と連通する操作室Bを形成した大径シリン
ダ21を有するとともに、吐出弁体17で閉塞した吐出弁口
22より噴出口23に至る流路24を有している。図示例で
は、吐出弁体17と注出筒15との間に上下動が可能に遊嵌
した縦筒25を頂壁26裏面中央より垂設するとともに、頂
壁周縁部から垂設した周壁27下端縁を案内筒12内上端部
に押し下げ可能に垂下し、周壁27外周下端部に突周設し
た係合突条28を係止突条13に乗り越え係合させて上方へ
の抜け出し防止を図っている。また、周壁27と縦筒25と
の間に大径シリンダ21を垂設し、大径シリンダ21外周と
周壁27との間に嵌着挟持した嵌合筒29下部より内方へ延
設したフランジ30を介して注出筒15外周に互いの上下動
が可能に筒部31を垂設し、その下端縁より小径シリンダ
2内周上部に嵌合させた環状のシール部32を突設してい
る。シール部32は小径シリンダ2の大径部2a部分を摺動
する如く構成しており、ピストン部材3の安定した上下
動を補助する。また、縦筒25の上部より外方へ横筒を貫
設して内部に流路24を形成し、基端部に吐出弁口22を開
口して吐出弁体17とで吐出弁33を形成し、先端に噴出口
23を形成している。
【0020】本発明では、小径ピストン嵌合位置上方で
且つピストン部材最下降時に於けるシール部32嵌合位置
下方の小径シリンダ2に外気導入孔34を設け、シール部
嵌合位置下方で且つピストン部材最下降時に於けるシー
ル部嵌合位置上方の小径シリンダ2内面に非環状の凹部
35を凹設し、ヘッド4の押し下げ時にシール部32が凹部
35に到達して外部と外気導入孔34とが連通する如く構成
している。
【0021】外気導入孔34は、液の注出に伴い負圧化す
る容器体内に外気を導入するために設けたもので、本実
施例では、シール部32の存在で常時は外部と遮断されて
おり、ヘッド4を押し下げてシール部32が凹部35に到達
した際に外部と連通する如く構成している。
【0022】凹部35は上記した如くシール部32が通過す
る位置に存在すれば良く、本実施例に於いて図5に示す
如き縦長細溝状に形成しても、或いは図6に示す如く幅
広に形成しても良いが、比較的小面積であることが望ま
しい。凹部の形成部位は一箇所であっても良いが複数箇
所設けるとバランス上好ましい。凹部35は非環状であ
り、シール部32が通過するため、開口した際には外気の
導入のみが起こり液が隙間から漏出する虞はない。
【0023】上記の如く構成した液体噴出ポンプ1を使
用する場合に付いて説明すると、まず、図1の状態から
噴出ヘッド4を押し下げると、ピストン部材3が吐出弁
体17を介して押し下げられ、小径シリンダ2内及びそれ
に連通する大径シリンダ21内が加圧される。一定圧以上
になると図2に示す如く、各シリンダの径差で大径ピス
トン16がコイルスプリング20の上方付勢力に抗して押し
下げられ、ピストン部材3が噴出ヘッド4に対して相対
的に下降して吐出弁33が開き、シリンダ内の加圧液が噴
出口23から噴出される。小径ピストン14が所定位置まで
下がると環状凹溝9に到達し、ここで小径シリンダ2内
が減圧され、コイルスプリング20の弾発力により吐出弁
体17が上昇して吐出弁33を閉じる(図3)。尚、以下の
実施例に於いて噴出作用は基本的に同様である。
【0024】図7及び図8は本発明の他の実施例を示す
もので、本実施例では、凹部35に代えて凸部36を設けた
例を示す。凸部36は、シール部嵌合位置下方で且つピス
トン部材最下降時に於けるシール部嵌合位置上方のシリ
ンダ内面に設けた非環状のもので、噴出ヘッドの押し下
げ時にシール部32が凸部36に乗り上げて外部と凸部下方
の外気導入孔34とが連通する如く構成している。凸部36
の形状は種々採用できるが、本実施例では図7及び図8
に示す如く縦長の突条形態を採っている。また凸部の形
成部位は凹部35と同様である。また、本実施例では、複
数の弾性片37により支持された弁板38を弁座39上に圧接
した形態の吸込弁6を採用している。その他の構成は図
1の実施例と同様であるため同符号を付して説明を省
く。
【0025】図9及び図10は本発明の更に他の実施例を
示すもので、本実施例では、上記凹部35に代えて、小径
シリンダ2上部に筒状の補助シリンダ40を嵌合させて構
成している。補助シリンダ40は内周にシール部32を摺動
可能に嵌合させるとともに、シール部嵌合位置下方で外
気導入孔34上方位置に透孔41を穿設し、また、透孔41に
上端を連通して下端を外気導入孔34に連通させた縦凹溝
42を外面に縦設している。本実施例では、図11に示す如
く、筒壁上端縁よりフランジを延設した補助シリンダ40
を小径シリンダ2の大径部2a内周に嵌合させており、透
孔41から縦凹溝42と大径部2b内面とで形成する通気路43
を通り外気導入孔34を介して外気が導入される如く構成
している。その他の構成は図1の実施例と同様であるた
め同符号を付して説明を省く。
【0026】図11は本発明の更に他の実施例を示すもの
で、本実施例では図1の実施例に於いて、上記外気導入
孔34及び凹部35に代えて、小径ピストン嵌合位置上方で
且つピストン部材最下降時に於けるシール部32嵌合位置
下方に操作用透孔46を穿設するとともに、シール部32嵌
合位置下方で且つピストン部材最下降時に於けるシール
部嵌合位置上方の小径シリンダに空気の通過が可能で液
の通過が江南な小径の外気導入孔34を設け、ヘッドの押
し下げ時にシール部32が外気導入孔34に到達して外部と
容器体内とが連通する如く構成している。従って、噴出
ヘッド4を押し下げてピストン部材3を下降させる際に
は、図11の状態からシール部32が大径部2aを下降して外
気導入孔34に到達した時点で外気が容器体内に導入され
る。本実施例の外気導入孔は上記した如き小開口面積を
有し、従って、傾けて液の噴出を行った場合でもここか
ら液が漏出する虞はない。その他の構成は図1の実施例
と同様であるため同符号を付して説明を省略する。
【0027】図12及び図13は本発明の更に他の実施例を
示すもので、本実施例では、図1の実施例に於いて、シ
ール部32上方の筒部31外周所定位置に環状の第2シール
部44を周設した例を示し、シール部32が凹部35に到達後
に第2シール部44が小径シリンダ2内面に嵌合する如く
構成している。本実施例では、シール部32及び第2シー
ル部44を、筒部31外周に嵌着固定した環状のシール部材
45の一部として筒部31と別体に構成している。シール部
材45は、筒部31の外周下端部に凹凸係合手段を介して下
方への抜け出し防止を図って嵌合させた基筒の上下端よ
りそれぞれ第2シール部44及びシール部32を突設してい
る。従って、各シール部がより優れた気密性を得られる
等の目的で柔軟な材質を選択することができる如く構成
している。
【0028】噴出ヘッド4を押し下げてピストン部材3
を下降させる際には、図12の状態からシール部32が大径
部2aを下降して凹部35に到達した時点で外気がシール部
32と凹部35との隙間から外気導入孔34を通って容器体内
に導入される。この際第2シール部44は未だ大径部2aと
は嵌合していない。更にピストン部材3を下降させる
と、第2シール部44が大径部2aに嵌合し、外部と外気導
入孔34とが遮断される。
【0029】図14乃至図17は本発明の更に他の実施例を
示すもので、本実施例のポンプ1も小径シリンダ2と、
ピストン部材3と、噴出ヘッド4とを備えている。
【0030】本実施例に於ける小径シリンダ2は、上部
外周より延設したフランジ7を容器体口頚部5a上面に当
接係止させ、別体に設けた装着筒部材57により容器体5
に固定する如く構成している。装着筒部材57は、口頚部
外周に嵌合させる装着筒8の上端縁より内方へ、フラン
ジ7上面を押圧係止するフランジ状頂板47を延設し、頂
板47上面内周縁部より内周上端に係止突条13を周設した
案内筒12を立設し、また、案内筒12外方の頂板上面より
第2案内筒48を立設している。また、小径シリンダ2の
内周下部に加圧室A内を減圧するための環状凹溝9を凹
設し、下端部には玉弁10を備えた吸込弁6を有し、該吸
込弁を介してパイプ11により容器体内下部とシリンダ内
とを連通させる如く構成している。
【0031】本実施例に於けるピストン部材3は、小径
シリンダ2内周に嵌合させて加圧室Aを形成した小径ピ
ストン14を注出筒15下部に有するととともに、小径シリ
ンダ上方へ突出した注出筒15上部に大径ピストン16を有
し、また、注出筒15内上部に液流路pを備えて上下の液
の流通を可能に棒状体19を設けてその先端を吐出弁体17
に構成している。また、小径シリンダ2内下部中央部
に、周方向複数のリブ50により液の流通が可能に棒体51
を支持している。更に、上端を注出筒15下面に係止させ
るとともに、下端を各リブ50上面に係止させて上方付勢
用の弾性部材としてのコイルスプリング20を装着してい
る。
【0032】本実施例に於ける噴出ヘッド4は、大径ピ
ストン16を嵌合させて加圧室A内と連通する操作室Bを
形成した大径シリンダ21を有するとともに、吐出弁体17
で閉塞した吐出弁口22より噴出口23に至る流路24を有し
ている。図示例では、大径シリンダ21を連結部材59の一
部として別部材で構成しており、大径シリンダ21外周下
端部に上記係止突条13と係合する係合突条28を突設して
上方への抜け出し防止を図り、大径シリンダ21内上部よ
り延設した横板52中央に吐出弁口22を穿設し、吐出弁体
17とで吐出弁33を形成している。また、横板52上面より
中央に立設した連結筒53に頂壁26裏面中央より垂設した
縦筒25を嵌合するとともに、頂壁周縁部から垂設した周
壁27下端縁を案内筒12と第2案内筒48との間に押し下げ
可能に垂下している。また、縦筒25の上部より外方へ横
筒を貫設して内部に流路24を形成し、吐出弁口22と噴出
口23とを連通させている。
【0033】また、小径ピストン上方所定位置の注出筒
15外周に環状のシール部32を突設するとともに、シール
部上方の注出筒外周所定位置に環状の第2シール部44及
び第3シール部54を下から順次突設し、小径ピストン嵌
合位置上方で且つピストン部材3最下降時に於けるシー
ル部32嵌合位置下方の小径シリンダ2に操作用透孔46を
穿設するとともに、操作用透孔上方でシール部嵌合位置
下方に外気導入孔34を穿設している。
【0034】そして、噴出ヘッド4を押し下げてピスト
ン部材3を下降させる最には、図14の状態からシール部
32が小径シリンダ2内面を摺動下降して外気導入孔を開
口した時点で外気が容器体5内に導入される。この際、
第2シール部44及び第3シール部54は未だ小径シリンダ
内面とは嵌合していない。更にピストン部材3を下降さ
せると第2シール部44が小径シリンダ内面に嵌合し、外
部と容器体内とが遮断されるが、第3シール部54は未だ
小径シリンダ内面には嵌合していない。更にピストン部
材を押し下げ、第2シール部44が外気導入孔に到達する
前に第3シール部54が小径シリンダ内面に嵌合する如く
構成している。また、ピストン部材最下降した際には第
3シール部が外気導入孔上方に位置する如く構成してい
る。
【0035】図18乃至図21は本発明の更に他の実施例を
示すもので、本実施例に於ける液体噴出ポンプ1は、複
合部材56と、装着筒部材57と、噴出ヘッド4とから構成
している。
【0036】上記複合部材56は、図19に示す如く、小径
シリンダ2と、ピストン部材3と、、コイルスプリング
20と、吸込弁6と、連結部材59を予め組み付けたもの
で、装着筒部材57や噴出ヘッド4の形態を選択すること
により、複数の形態のポンプを簡単に形成できる如く構
成したものてある。
【0037】小径シリンダ2は、上面より案内筒12を立
設して容器体口頚部5a上面に当接載置させるフランジ7
を外周上部より突設するとともに、内部下端部に吸込弁
6を有し、また、筒壁の上部所定位置に下から外気導入
孔34及び操作用透孔46を順次穿設している。本実施例に
於ける複合部材56には、その小径シリンダ2内中央に、
外周下端部より放射状に突設した周方向複数のリブ50に
より、液の流通が可能に棒体51を支持している。
【0038】ピストン部材3は、操作用透孔46下方の小
径シリンダ2内周に嵌合させた小径ピストン14を注出筒
15外周下部より突設するとともに、小径シリンダ上方へ
突出した注出筒外周上部に大径ピストン16を突設し、ま
た、注出筒内上部に液流路pを備えて上下の液の流通を
可能に棒状体19を設けてその先端を吐出弁体17としてい
る。更に、外気導入孔34上方のシリンダ内周に嵌合した
環状のシール部32を注出筒15外周に突設するとともに、
シール部32上方の注出筒外周所定位置に環状の第2シー
ル部44及び第3シール部54を下から順次突設し、シール
部32が外気導入孔34に到達した後に第2シール部44がシ
リンダ内面に嵌合するとともに、第2シール部44の外気
導入孔到達前に第3シール部が小径シリンダに嵌合し、
ピストン部材最下降時に第3シール部54が外気導入孔上
方に位置する如く構成している。コイルスプリング20
は、注出筒15下面に上端を係止するとともに、下端を上
記各リブ50上面に係止して、ピストン部材3を常時上方
に付勢させている。
【0039】連結部材59は、大径ピストン16を嵌合させ
た大径シリンダ21を有しており、該シリンダは、その外
周下部に突周設した係合突条28を案内筒12の係止突条13
に係合させて上方への抜け出しを防止し、案内筒12内周
に上下動可能に嵌合させている。また、大径シリンダ内
周に横設した横板52に設けた吐出弁口22に吐出弁体17を
圧接して吐出弁33を形成し、更に、横板上面より基端部
中央に吐出弁33を有する連結筒53を立設している。
【0040】装着筒部材57は、容器体口頚部5a外周に嵌
合させる装着筒8上端縁よりフランジ7上面を圧接する
フランジ状頂板47を延設している。本実施例では、頂板
47上面より第2案内筒48を立設している。また、噴出ヘ
ッド4は、連結筒53に縦筒25を密嵌させて装着するとと
もに、吐出弁33から噴出口23に至る流路24を備えてい
る。本実施例のポンプの作用は実質的にずす14の実施例
と同様であり説明を省く。
【0041】尚、上記各実施例に於いて、各ポンプは主
として合成樹脂により形成し、必要に応じてエラストマ
ー,金属等を併用して形成することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した如く本請求項1発明の液体
噴出ポンプは、シール部嵌合位置下方で且つピストン部
材最下降時に於けるシール部嵌合位置上方の小径シリン
ダ内面に非環状の凹部を設け、シール部が凹部を通過す
る際にシール部と凹部との隙間を介して外気導入孔から
外気が導入される如く構成したので、シール部と凹部と
の僅かな隙間からシール部が凹部を通過する比較的短い
時間に負圧化した容器体内へ外気の導入が行われる。そ
のため、シール部が凹部を通過する際には常時隙間に於
いて外気が導入される状態となり、小径ピストン上方へ
移行した液が存在しても、ピストン部材上昇の際にシー
ル部上方へ液が移行することを防止でき、その結果、噴
出ヘッド周囲に液が付着する不都合を防止できるもので
ある。
【0043】また、請求項2発明の液体噴出ポンプで
は、請求項1発明の凹部に代えてシール部嵌合位置下方
で且つピストン部材最下降時に於けるシール部嵌合位置
上方のシリンダ内面に非環状の凸部を突設し、シール部
が凸部に乗り上げて通過する際にシール部と凸部とに生
じる隙間を介して外気導入孔から外気が導入される如く
構成したので、同様に噴出ヘッド周囲に液が付着する不
都合を防止できる。
【0044】更に、請求項3発明の液体噴出ポンプで
は、請求項1発明の凹部に代えて小径シリンダ2上部に
補助シリンダを嵌合させており、該補助シリンダは、内
周にシール部を摺動可能に嵌合させるとともに、シール
部嵌合位置下方で外気導入孔上方位置に透孔を穿設し、
上端を透孔に連通して下端縁に至る縦凹溝を外面に縦設
し、縦凹溝と小径シリンダ内面とで形成した通気路によ
り透孔と外気導入孔とを連通させる如く構成したので、
比較的小開口面積の透孔を介して、シール部が透孔を通
過する比較的短い時間に負圧化した容器体内への外気の
導入が行われるため、同様に噴出ヘッド周囲に液が付着
する不都合を防止できる。
【0045】更に、請求項4発明の液体噴出ポンプは、
請求項1発明の外気導入孔及び凹部に代えて、小径ピス
トン嵌合位置上方で且つピストン部材最下降時に於ける
シール部嵌合位置下方に操作用透孔を穿設するととも
に、シール部嵌合位置下方で且つピストン部材最下降時
に於けるシール部嵌合位置上方の小径シリンダに空気の
通過が可能で液の通過が困難な小径の外気導入孔を穿設
し、シール部が外気導入孔を通過する比較的短い時間に
外気導入孔から外気が導入される如く構成したので、同
様に噴出ヘッド周囲に液が付着する不都合を防止でき
る。
【0046】請求項5発明の液体噴出ポンプは、請求項
1発明に於いて、シール部上方の筒部外周所定位置に環
状の第2シール部を周設し、シール部が凹部に到達後に
第2シール部が小径シリンダ内面に嵌合する如く構成し
たので、同様に噴出ヘッド周囲に液が付着する不都合を
防止できるとともに、更に安定したピストン部材の上下
同を行える利点を兼ね備える。
【0047】請求項6発明の液体噴出ポンプは、小径ピ
ストン上方所定位置の注出筒外周に環状のシール部を突
設するとともに、シール部上方の注出筒外周所定位置に
環状の第2シール部及び第3シール部を順次突設し、小
径ピストン嵌合位置上方で且つピストン部材最下降時に
於けるシール部嵌合位置下方の小径シリンダに操作用透
孔を穿設するとともに、操作用透孔上方でシール部嵌合
位置下方に外気導入孔を穿設し、ピストン部材押し下げ
時にシール部が外気導入孔に到達した後第2シール部が
小径シリンダ内面に嵌合するとともに、第2シール部の
外気導入孔到達前に第3シール部が小径シリンダ内面に
嵌合し、ピストン部材最下降時に第3シール部が外気導
入孔上方に位置する如く構成したので、シール部が外気
導入孔を通過する比較的短い時間に負圧化した容器体内
への外気の導入が行われ、ピストン部材が最下降位置ま
で下降しても第3シール部により外気導入孔は遮断され
るため、シール部が外気導入孔を通過する際には常時外
気導入孔に於いて外気が導入される状態となり、小径ピ
ストン上方へ移行した液が存在しても、ピストン部材上
昇の際にシール部上方へ液が移行することを防止でき、
その結果、噴出ヘッド周囲に液が付着する不都合を防止
できるものである。
【0048】請求項7発明の液体噴出ポンプは、全体と
して請求項6発明のポンプと類似構成で、且つ、複数の
部材を組み付けた複合部材と、装着筒部材と、噴出ヘッ
ドとから構成したので、組み付けが操作が簡単で、容易
に製造でき、当然噴出ヘッド周囲に液が付着する不都合
も防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
【図2】同実施例の噴出操作状態の一部切欠側面図であ
る。
【図3】同実施例の噴出操作状態の一部切欠側面図であ
る。
【図4】同実施例の要部拡大断面図である。
【図5】同実施例の小径シリンダの半断面図である。
【図6】凹部の他の例を示す横断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す一部切欠側面図であ
る。
【図8】同実施例の凸部部分の横断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す一部切欠側面図
である。
【図10】同実施例の補助シリンダを示す斜視図であ
る。
【図11】本発明の更に他の実施例を示す一部切欠側面
図である。
【図12】本発明の更に他の実施例を示す一部切欠側面
図である。
【図13】同実施例の要部拡大断面図である。
【図14】本発明の更に他の実施例を示す一部切欠側面
図である。
【図15】同実施例の噴出操作状態の一部切欠側面図で
ある。
【図16】同実施例の噴出操作状態の一部切欠側面図で
ある。
【図17】同実施例の要部拡大断面図である。
【図18】本発明の更に他の実施例を示す一部切欠側面
図である。
【図19】同実施例の複合の半断面図である。
【図20】同実施例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2…小径シリンダ,3…ピストン部材,4…噴出ヘッ
ド,5…容器体,5a…口頚部,6…吸込弁,12…案内
筒,14…小径ピストン,15…注出筒,16…大径ピスト
ン,17…吐出弁体,20…コイルスプリング,21…大径シ
リンダ,22…吐出弁口,23…噴出口,24…流路,25…縦
筒,31…筒部,32…シール部,33…吐出弁,34…外気導
入孔,35…凹部,36…凸部,40…補助シリンダ,41…透
孔,42…縦凹溝,43…通気路,44…第2シール部,46…
倉庫用透孔,52…横板,53…連結筒,56…複合部材,57
…装着筒部材,59…連結部材,A…加圧室,B…操作
室,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 孝之 東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉 野工業所内 (72)発明者 土田 治夫 東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉 野工業所内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA24 AB01 BA03 CA01 CB02 CC03 DA01 DB08 DB12 DC03 FA09 FB01 GA04 GB04 GB11 HB01 HD01 KB01 LB02 LB07 LC06 LD22 LD26 4F033 AA00 BA03 CA01 DA01 EA01 GA02 GA11 NA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器体5内に垂下させるとともに、吸込弁
    6を介して容器体5内と連通させ、且つ、内周下部に環
    状凹溝9を有する小径シリンダ2と、小径シリンダ内周
    に嵌合させて加圧室Aを形成した小径ピストン14を注出
    筒15下部に有するとともに、小径シリンダ上方へ突出し
    た注出筒上部に大径ピストン16を有し、且つ、注出筒先
    端に吐出弁体17を有するピストン部材3と、該ピストン
    部材を上方付勢する弾性部材20と、大径ピストンを嵌合
    させて加圧室A内と連通する操作室Bを形成した大径シ
    リンダ21を有するとともに、吐出弁体で閉塞した吐出弁
    口22から噴出口23に至る流路24を有する噴出ヘッド4と
    を備え、噴出ヘッドの押し込みによりシリンダ径差でピ
    ストン部材が相対下降して吐出弁33が開き、加圧室内の
    液を噴出口より噴出する如く構成した液体噴出ポンプに
    於いて、噴出ヘッドから注出筒上部外周に垂設した筒部
    31下端縁より小径シリンダ内周上部に嵌合させた環状の
    シール部32を突設し、小径ピストン嵌合位置上方で且つ
    ピストン部材最下降時に於けるシール部嵌合位置下方の
    小径シリンダに外気導入孔34を設け、シール部嵌合位置
    下方で且つピストン部材最下降時に於けるシール部嵌合
    位置上方の小径シリンダ内面に非環状の凹部35を凹設し
    たことを特徴とする液体噴出ポンプ。
  2. 【請求項2】上記凹部35に代えて、シール部嵌合位置下
    方で且つピストン部材最下降時に於けるシール部嵌合位
    置上方のシリンダ内面に非環状の凸部36を突設してなる
    請求項1記載の液体噴出ポンプ。
  3. 【請求項3】上記凹部35に代えて小径シリンダ2上部に
    筒状の補助シリンダ40を嵌合させてなり、該補助シリン
    ダは、内周にシール部32を摺動可能に嵌合させるととも
    に、シール部嵌合位置下方で外気導入孔34上方位置に透
    孔41を穿設し、且つ、上端を透孔41に連通して下端縁に
    至る縦凹溝42を外面に縦設してなり、縦凹溝と小径シリ
    ンダ内面とで形成した通気路43により透孔41と外気導入
    孔34とを連通させてなる請求項1記載の液体噴出ポン
    プ。
  4. 【請求項4】上記外気導入孔34及び凹部35に代えて、小
    径ピストン嵌合位置上方で且つピストン部材最下降時に
    於けるシール部嵌合位置下方に操作用透孔46を穿設する
    とともに、シール部嵌合位置下方で且つピストン部材最
    下降時に於けるシール部嵌合位置上方の小径シリンダに
    空気の通過が可能で液の通過が困難な小径の外気導入孔
    を穿設してなる請求項1記載の液体噴出ポンプ。
  5. 【請求項5】上記シール部32上方の筒部31外周所定位置
    に環状の第2シール部44を周設してなり、シール部32が
    凹部35に到達後に第2シール部44が小径シリンダ2内面
    に嵌合する如く構成した請求項1記載の液体噴出ポン
    プ。
  6. 【請求項6】容器体5内に垂下させるとともに、吸込弁
    6を介して容器体5内と連通させ、且つ、内周下部に環
    状凹溝9を有する小径シリンダ2と、小径シリンダ内周
    に嵌合させて加圧室Aを形成した小径ピストン14を注出
    筒15下部に有するとともに、小径シリンダ上方へ突出し
    た注出筒上部に大径ピストン16を有し、且つ、注出筒先
    端に吐出弁体17を有するピストン部材3と、該ピストン
    部材を上方付勢する弾性部材20と、大径ピストンを嵌合
    させて加圧室A内と連通する操作室Bを形成した大径シ
    リンダ21を有するとともに、吐出弁体で閉塞した吐出弁
    口22から噴出口23に至る流路24を有する噴出ヘッド4と
    を備え、噴出ヘッドの押し込みによりシリンダ径差でピ
    ストン部材が相対下降して吐出弁33が開き、加圧室内の
    液を噴出口より噴出する如く構成した液体噴出ポンプに
    於いて、小径ピストン上方所定位置の注出筒15外周に環
    状のシール部32を突設するとともに、シール部上方の注
    出筒外周所定位置に環状の第2シール部44及び第3シー
    ル部54を下から順次突設し、小径ピストン嵌合位置上方
    で且つピストン部材3最下降時に於けるシール部32嵌合
    位置下方の小径シリンダ2に操作用透孔46を穿設すると
    ともに、操作用透孔上方でシール部嵌合位置下方に外気
    導入孔34を穿設し、ピストン部材押し下げ時にシール部
    32が外気導入孔に到達した後に第2シール部44が小径シ
    リンダ内面に嵌合するとともに、第2シール部44の外気
    導入孔到達前に第3シール部54が小径シリンダ内面に嵌
    合し、ピストン部材最下降時に第3シール部が外気導入
    孔上方に位置する如く構成したことを特徴とする液体噴
    出ポンプ。
  7. 【請求項7】複合部材56と、装着筒部材57と、噴出ヘッ
    ド4とからなる液体噴出ポンプであって、上記複合部材
    56は、上面より案内筒12を立設して容器体口頚部5a上面
    に当接載置させるフランジ7を外周上部より突設すると
    ともに、内部下端部に吸込弁6を有し、且つ、内周下部
    に環状凹溝9を上部に下から外気導入孔34及び操作用透
    孔46を順次穿設した小径シリンダ2と、操作用透孔46下
    方の小径シリンダ2内周に嵌合させた小径ピストン14を
    注出筒15外周下部より突設するとともに、小径シリンダ
    上方へ突出した注出筒外周上部に大径ピストン16を突設
    し、且つ、注出筒先端に液の流通が可能に吐出弁体17を
    突設したピストン部材3と、ピストン部材下部に介在さ
    せて上方付勢させるコイルスプリング20と、大径ピスト
    ン16を嵌合させた大径シリンダ21を案内筒12内周に抜け
    出しを防止して上下動可能に嵌合させるとともに、大径
    シリンダ内周に横設した横板52に設けた吐出弁口22に吐
    出弁体17を圧接して吐出弁33を形成し、且つ、横板上面
    より連結筒53を立設した連結部材59とからなり、上記装
    着筒部材57は、容器体口頚部5a外周に嵌合させる装着筒
    8上端縁よりフランジ7上面を圧接するフランジ状頂板
    47を延設してなり、上記噴出ヘッド4は、連結筒53に縦
    筒25を密嵌させて装着するとともに、吐出弁33から噴出
    口23に至る流路24を備えてなり、外気導入孔34上方のシ
    リンダ内周に嵌合した環状のシール部32を注出筒15外周
    に突設するとともに、シール部32上方の注出筒外周所定
    位置に環状の第2シール部44及び第3シール部54を下か
    ら順次突設し、シール部32が外気導入孔34に到達した後
    に第2シール部44がシリンダ内面に嵌合するとともに、
    第2シール部44の外気導入孔到達前に第3シール部が小
    径シリンダに嵌合し、ピストン部材最下降時に第3シー
    ル部54が外気導入孔34上方に位置する如く構成したこと
    を特徴とする液体噴出ポンプ。
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