JP7297388B2 - 液体噴出器 - Google Patents

液体噴出器 Download PDF

Info

Publication number
JP7297388B2
JP7297388B2 JP2019159113A JP2019159113A JP7297388B2 JP 7297388 B2 JP7297388 B2 JP 7297388B2 JP 2019159113 A JP2019159113 A JP 2019159113A JP 2019159113 A JP2019159113 A JP 2019159113A JP 7297388 B2 JP7297388 B2 JP 7297388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
cylinder
protrusion
plunger body
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019159113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021037978A (ja
Inventor
孝之 阿部
徹 當麻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2019159113A priority Critical patent/JP7297388B2/ja
Publication of JP2021037978A publication Critical patent/JP2021037978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7297388B2 publication Critical patent/JP7297388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本開示は、容器本体の口部に装着され、容器本体内の内容物を外界に噴出させるための液体噴出器に関するものである。
従来の液体噴出器としては、例えば、特許文献1に示すように、容器体の口部へ装着する装着筒部と、この装着筒部より下方へ垂下された主シリンダを含み、この主シリンダの下部内に第1弁体を形成したスプレー本体と、前記スプレー本体に対して上下動可能に設けられ、前記主シリンダの内部から起立するプランジャ体の上部に昇降可能に押下げヘッドを取り付けた作動部材と、を具備し、前記押下げヘッドの下側に前記主シリンダより大内径の副シリンダを設けるとともに、前記プランジャ体の下部に、前記主シリンダ内を摺動可能な下方ピストンを、プランジャ体の上部に、前記副シリンダ内を摺動可能な上方ピストンをそれぞれ形成し、前記主シリンダの下部内に第1弁体を、前記プランジャ体の上端と前記押下げヘッドとの間に第2弁体をそれぞれ設けたものが知られている。なお、前記主シリンダの内面に、前記下方ピストンの摺動範囲の下限付近に位置する残圧逃し用凹部が凹設されている。
特開平10-211453号公報
しかしながら、特許文献1の液体噴出器では、押下げヘッドの押し下げ方次第で液体の噴霧量にバラツキを生ずる可能性があった。すなわち、利用者が押下げヘッドを勢い良く押し下げると、押下げヘッドによりプランジャ体が押し下げられるとともに副シリンダの内圧が急激に上昇することで、プランジャ体の下方移動速度が大となる。その結果として、プランジャ体が大きく下方へ移動してしまい、残圧逃がし用凹部に早く到達する。このために、押下げヘッドをゆっくりと押下げた場合に比べて、主シリンダの内圧が減少するタイミングが早まり相対的に噴霧量が減ってしまうことがあった。
本開示の目的は、押下げヘッドの押し下げ方により噴霧量のバラツキを生じにくい液体噴出器を提供することにある。
本開示の液体噴出器は、
容器本体の口部に装着する装着部材と、
該装着部材より下方に垂下し、内面に拡径部を有するシリンダと、
該シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
該プランジャ体の上方に押下可能に取り付けられ、前記プランジャ体との間に排出弁を形成するヘッド部と
を備え、
前記ヘッド部の下部には、前記シリンダの内径よりも大きな内径を有するサブシリンダが設けられており、
前記プランジャ体の下部には、前記シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記プランジャ体の上部には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
前記ヘッド部及び前記プランジャ体のそれぞれには、離隔した状態から前記プランジャ体の下方への変位に伴い互いに当接し、該ヘッド部に対する該プランジャ体の下方への更なる変位を規制する突部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記プランジャ体は、有頂筒状形状を有し上部が前記ヘッド部との間で前記排出弁を形成する第1プランジャと、該第1プランジャの径方向外側に設けられ前記第1ピストン及び前記第2ピストンを有する第2プランジャとを備えることが好ましい。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記第1プランジャにおける前記突部の上方及び下方には、該第1プランジャの内部空間と外周面を連通する開口部が少なくとも1つずつ形成されていることが好ましい。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記プランジャ体又は前記ヘッド部の少なくとも一方には、前記突部の上方と下方とを連通する液通路が設けられていることが好ましい。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記第1プランジャは、上端部に前記突部を備えると共に、該突部の下方に前記ヘッド部側の突部との間で前記排出弁を形成する弁座を備えることが好ましい。
また、本発明の液体噴出器は、上記構成において、前記第1プランジャは、上端部に前記ヘッド部側の弁部との間で前記排出弁を形成する弁座を備えると共に、該弁座の下方に前記ヘッド部側の突部と係合する前記第1プランジャ側の突部を備えることが好ましい。
本開示によれば、押下げヘッドの押し下げ方により噴霧量のバラツキを生じにくい液体噴出器を提供することができる。
本開示の第1実施形態である液体噴出器の正面半断面図である。 本開示の第1実施形態である液体噴出器において、突部の係合によってプランジャ体の下方への移動が規制されている状態を示す正面半断面図である。 本開示の第1実施形態である液体噴出器において、内容物の噴出が終了し、排出弁が閉塞した状態を示す正面半断面図である。 本開示の第2実施形態である液体噴出器の正面半断面図である。 本開示の第2実施形態である液体噴出器において、突部の係合によってプランジャ体の下方への移動が規制されている状態を示す正面半断面図である。 本開示の第3実施形態である液体噴出器の正面半断面図である。 本開示の第3実施形態である液体噴出器において、突部の係合によってプランジャ体の下方への移動が規制されている状態を示す正面半断面図である。
以下、図面(図1から図3)を参照して、本開示の第1実施形態に係る液体噴出器100を詳細に説明する。
図1において、符号1は、容器本体Cにおける口部C2の上端部にパッキンを介して配置されるフランジ2を有し、後述する装着部材3より容器本体Cの口部C2の内側を通って下方に垂下するシリンダである。シリンダ1は、有底筒状のシリンダ本体1aと、シリンダ本体1aの中央高さよりも下方の高さ位置において内面が径方向外側に拡径する拡径部1bと、下方に向けて縮径する円錐台側面形状を有し、吸入弁10が着座する弁座1eと、容器本体C内の内容物をシリンダ1内に導くパイプPを嵌合固定する嵌合筒部1fと、シリンダ本体1aの上下2箇所に並んで設けられる圧力開放孔1c及び開放孔1dとを備えている。拡径部1bは、内容物の噴出が終了したときにシリンダ1内の液圧を拡径部1b及び圧力開放孔1c経由で逃がすことでノズルにおける液切れを改善するために設けられている。開放孔1dは、容器本体C内に外気を取り込むために設けられている。すなわち、容器本体C内が負圧状態になると、開放孔1dから外気が取り込まれて容器本体Cが復元する。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び図面においては、上下方向は、図1に示すように液体噴出器100を容器本体Cに装着し正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向外側とは、図1における液体噴出器100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。
本実施形態において容器本体Cは、合成樹脂素材により形成されるパリソンに対し、押出しブロー成形を行うことによって形作っている。そして、容器本体Cを構成する材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)又は高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を用いており、特にLDPEを用いた場合には高いスクイズ性を付与することができる。また、HDPEを用いた場合には、高い剛性を備え耐衝撃性に優れた容器本体Cを製造することができる。しかし、この態様に限定されず、例えば二軸延伸ブロー成形を行うことによって容器本体Cを形成する場合には、容器本体Cを構成する材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)等を用いてもよい。
符号3は、フランジ2を固定する肩部4を有し当該肩部4の内側からシリンダ1の内径よりも大きな内径の内周壁5及びその径方向外側に外周壁5aが一体に起立する装着部材である。装着部材3は、その内側にねじ部3Sを有し、容器本体Cの口部C2に着脱可能に装着される。なお、ねじ部3Sに代えて周壁から径方向内側に突出する係合突部を設けて打栓により容器本体Cに装着可能に構成してもよい。
符号6は、装着部材3の内周壁5の内側を摺動するサブシリンダ6aと、サブシリンダ6aから径方向内側に延びる水平壁6bと、水平壁6bの内周側から起立するステム6dとを一体化したヘッド基部である。サブシリンダ6aは、図1に示すように、シリンダ1の内径よりも大きい内径を有している。ヘッド基部6における水平壁6bの内周端には、径方向内側に突出し後述する第1プランジャ11に当接して排出口A2を閉塞する突部6cが形成されている。
符号8は、ステム6dを嵌合する凹部8aを有し当該ステム6dとの間に形成した空間C1を通して内容物が圧送される押圧部材である。本実施形態に係る液体噴出器100のヘッド部30は、ヘッド基部6及び押圧部材8を備えており、押圧部材8の押下によって、シリンダ1内に蓄えられた内容物がヘッド部30に圧送される。押圧部材8の径方向中央下端部には、後述する第1プランジャ11の上端部に設けられた嵌合凹部11cに嵌合するボス8bが形成されている。ボス8bが嵌合凹部11cに嵌合することで、後述のように第1プランジャ11の突部11aがヘッド基部6の突部6cと係合した際に、突部11aの変形を抑制することができる。なお、ボス8b及び嵌合凹部11cは設けていなくてもよい。
符号9は、シリンダ1の内側を液密状態に摺動する摺動部9aと、サブシリンダ6aの内側を液密状態に摺動する第2ピストン9bとを有し、内容物を吸引、加圧及び圧送する第2プランジャである。第2プランジャ9は、押圧部材8の押し下げ及び復帰の繰り返しに応じてシリンダ1及びサブシリンダ6aの内側をそれぞれ摺動する。第2ピストン9bは、図1に示すように、第2プランジャ9の上端部に形成されている。摺動部9aは、第2プランジャ9の下端部に形成されている。
符号10は、第2プランジャ9の摺動に応動してシリンダ1の下端に形成した吸入口A1を開閉する吸入弁である。本形態では、吸入弁10をボール弁で構成している。
符号11は、第2プランジャ9の摺動に応動して排出口A2を開閉して押圧部材8に内容物を圧送する第1プランジャである。第1プランジャ11の上部には、上方に向かって縮径する円錐台側面形状を備えた弁座11bが設けられており、ヘッド基部6の突部6cとの間で排出口A2を開閉する排出弁を形成している。弁座11bの上方には、径方向外側に突出し、ヘッド基部6の突部6cと係合して第2プランジャ9の下方への変位を規制する突部11aが設けられている。突部11aは周方向に間欠的に設けられており、周方向における突部11a同士の間の領域は、内容物が通過可能な液通路を形成している。第1プランジャ11は、その下部に段部11Sが形成されており、この段部11Sで、第2プランジャ9の下端部を保持している。
本実施形態において、第1プランジャ11は、上端部に突部11aを備えると共に、突部11aの下方にヘッド部30側の突部6cとの間で排出弁を形成する弁座11bを備えている。これによって、簡素な構成で、排出弁の機能と後述するプランジャ体40の移動規制の機能を併せ持つことができる。
なお、本実施形態では、ヘッド基部6及び第1プランジャ11の双方に突部6c及び突部11aを設けるように構成したが、この態様には限定されない。ヘッド基部6に対するプランジャ体40の下方への相対変位が規制できればよく、突部は、ヘッド基部6及び第1プランジャ11の一方のみに設けられていてもよい。
本実施形態では、第1プランジャ11及び第2プランジャ9によりプランジャ体40が構成されている。第2プランジャ9は、図1に示すように、第1プランジャ11の径方向外側に設けられている。プランジャ体40は、後述するリターンスプリングSによりシリンダ1に対してスペーサ13のフィン13aを介して上方付勢されている。また、プランジャ体40は、シリンダ1に対して上下動可能とされている。プランジャ体40の上方に取り付けられたヘッド部30の押圧部材8を押下することで、プランジャ体40が下方に押し下げられる。
第1プランジャ11は、図1に示すように有頂筒状形状を備えており、その内部空間Nは、圧送された内容物を上方に導く流路を形成している。本実施形態では、内部空間Nの上部において内部空間Nと第1プランジャ11の外周面を連通させる開口部A3が設けられている。第1プランジャ11の下部には、シリンダ1の内面に摺動する第1ピストン11dが形成されている。
また、第1プランジャ11の外周面には、上下方向に延びる液体流路Lが設けられている。液体流路Lは、押圧部材8の押下によってシリンダ1内を圧送され開口部A3から径方向外側に押し出された内容物を上方の排出口A2へと導く。
また、第1プランジャ11は、リターンスプリングSを介してシリンダ1内に弾性保持されている。これにより、第2プランジャ9は、第1プランジャ11と共に、リターンスプリングSを介してシリンダ1内に弾性保持されている。
押圧部材8には、ノズルチップ12が嵌合している。ノズルチップ12には、内容物を噴出させる開孔12aが形成されている。この開孔12aは、大径部と小径部からなり、圧送された内容物の流速を高めて外部に噴出させることができる。
図1において、符号13は、吸入弁10の上方に配置されたスペーサである。スペーサ13は、下端外縁に周方向に間隔を空けて複数のフィン13aを有し、これらのフィン13aは、リターンスプリングSを介して第1プランジャ11を弾性保持する。
また、フィン13aの相互間はそれぞれ、複数の流路として構成されている。これらの流路から導入された内容物は、スペーサ13の上端部を構成するピン13bを案内に、第1プランジャ11に設けた開口部A3から第2プランジャ9との間の液体流路Lを通って排出口A2に圧送される。
なお、液体噴出器100を構成する各部材は、例えば合成樹脂材や金属などで形成することができる。
図1の構成を有する液体噴出器100において、図2に矢印で示すようにヘッド部30の押圧部材8を下方に押下すると、ヘッド基部6を介してプランジャ体40に押し下げ力が作用する。
この押し下げ力の作用によって、シリンダ1及びサブシリンダ6aの内部は等しく圧力が上昇するが、シリンダ1と比較してサブシリンダ6aの方が内径が大きいため、サブシリンダ6aの内面に摺動する第2ピストン9bの受圧面積が、シリンダ1の内面に摺動する第1ピストン11dの受圧面積よりも大きくなる。従って、シリンダ1内の液圧がプランジャ体40を押し上げる力よりも、サブシリンダ6a内の液圧がプランジャ体40を押し下げる力の方が大きくなる。このため、プランジャ体40は、ヘッド部30に対しても下降し、排出弁が開放される。これによって、シリンダ1内の内容物が内部空間N、液体流路L、サブシリンダ6aの内部及び排出口A2を通ってノズルチップ12の開孔12aから噴出される。更に押圧部材8の押し下げを継続すると、排出弁が開いたままで第1ピストン11dは下がり続ける。
本実施形態では、上述のように、ヘッド基部6及び第1プランジャ11の双方に、相互に係合する突部6c及び突部11aを設けている。この構成の採用によって、押圧部材8の押圧によってプランジャ体40に下向きの押し下げ力が作用しても、図2に示すようにヘッド基部6に設けられた突部6cが第1プランジャ11に設けられた突部11aに係合してプランジャ体40の下方への過度の変位を規制する。これによって、押圧部材8を可動範囲の下限近傍まで押し下げても、図2に示すように突部6cと突部11aとが係合し第1プランジャ11が過度に下方に変位することがない。このため、押圧部材8を勢いよく押し下げた場合であっても、通常の速度で押し下げた場合と比べて第1プランジャ11が拡径部1bに早く到達して噴出量が大きく減少するという不都合を抑制することができる。
押圧部材8を可動範囲の下限まで押し下げると(図3においてヘッド基部6のサブシリンダ6aの下端部がフランジ2の上面に当接している)、第1プランジャ11の下端部がシリンダ1の拡径部1bを覆う位置まで到達する。これによって、シリンダ1及びサブシリンダ6aの内部の液圧は拡径部1b及び圧力開放孔1cを経由して解放される。シリンダ1及びサブシリンダ6aの内部の液圧の解放によって、プランジャ体40に作用していた下向きの押し下げ力も解放され、突部6cが弁座11bに着座して排出弁は閉塞される。これによって、ノズルチップ12の開孔12aからの内容物の噴出は停止される。また、シリンダ1及びサブシリンダ6a内の液圧が急激に開放されるため、液切れよく内容物の噴出を終了させることができる。
以上述べたように、本実施形態は、容器本体Cの口部C2に装着する装着部材3と、装着部材3より下方に垂下し、内面に拡径部1bを有するシリンダ1と、シリンダ1に対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、シリンダ1の内部から起立するプランジャ体40と、プランジャ体40の上方に押下可能に取り付けられ、プランジャ体40との間に排出弁を形成するヘッド部30とを備え、ヘッド部30の下部には、シリンダ1の内径よりも大きな内径を有するサブシリンダ6aが設けられており、プランジャ体40の下部には、シリンダ1の内面を摺動可能な第1ピストン11dが形成されると共に、プランジャ体40の上部には、サブシリンダ6aの内面を摺動可能な第2ピストン9bが形成されており、ヘッド部30及びプランジャ体40には、ヘッド部30に対するプランジャ体40の下方への変位を規制する突部6c及び突部11aが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、押圧部材8の押圧によってプランジャ体40に下向きの押し下げ力が作用しても、ヘッド基部6に設けられた突部6cが第1プランジャ11に設けられた突部11aに係合してプランジャ体40の下方への過度の変位を規制する。従って、プランジャ体40が大きく下降することを回避することができる。このため、押圧部材8を勢いよく押し下げた場合であっても、通常の速度で押し下げた場合と比べて第1プランジャ11が拡径部1bに早く到達して噴出量が大きく減少するという不都合を抑制することができる。
特に本実施形態では、プランジャ体40の下方への変位を規制する突部11a及び突部6cをそれぞれ第1プランジャ11及びヘッド基部6と一体形成している。そのため、部品点数の増加を防止しつつ、内容物の噴出量の減少を抑制することができる。
また、本実施形態では、プランジャ体40は、有頂筒状形状を有し上部がヘッド部30との間で排出弁を形成する第1プランジャ11と、第1プランジャ11の径方向外側に設けられ第1ピストン11d及び第2ピストン9bを有する第2プランジャ9とを備えるように構成した。このような構成の採用によって、第1プランジャ11と第2プランジャ9との間に容易に液体流路Lを形成して、シリンダ1からの内容物をヘッド部30に圧送することができる。
また、本実施形態では、第1プランジャ11は、上端部に突部11aを備えると共に、突部11aの下方にヘッド部30側の突部6cとの間で排出弁を形成する弁座11bを備えるように構成した。このような構成の採用によって、ヘッド部30側の突部6cが排出弁とプランジャ体40の移動規制の両方の機能を果たす。従って、簡素な構成でプランジャ体40の移動規制の機能を付加することができる。
次に、図面(図4及び図5)を参照して、本開示の第2実施形態に係る液体噴出器200を詳細に説明する。
なお、本実施形態は、第1実施形態と比較して、ヘッド基部6及び第1プランジャ11をヘッド基部106及び第1プランジャ111へと置き換えてヘッド部130及びプランジャ体140を構成した他は、第1実施形態の構成と近似している。従って、ここでは、ヘッド基部106及び第1プランジャ111の構成に絞って説明する。
符号106は、装着部材3の内周壁5の内側を摺動するサブシリンダ6aと、サブシリンダ6aから径方向内側に延びる水平壁6bと、水平壁6bの内周側から起立するステム6dとを一体化したヘッド基部である。サブシリンダ6aは、図1に示すように、シリンダ1の内径よりも大きい内径を有している。ヘッド基部106は、ステム6dから径方向内側に突出し後述する第1プランジャ111に当接して排出口A2を閉塞する弁部106cが形成されている。
また、ヘッド基部106のステム6dにおける弁部106cの下方には、径方向内側に突出し、後述する第1プランジャ111に設けられた突部111aに係合する突部106dが設けられている。
符号111は、第2プランジャ9の摺動に応動して排出口A2を開閉して押圧部材8に内容物を圧送する第1プランジャである。第1プランジャ111の上端部には、上方に向かって縮径する円錐台側面形状を備えた弁座111bが設けられており、ヘッド基部106の弁部106cとの間で排出口A2を開閉する排出弁を形成している。弁座111bの下方には、径方向外側に突出し、ヘッド基部106の突部106dと係合して第2プランジャ9の下方への変位を規制する突部111aが設けられている。また、突部111aの上方及び下方の領域には、図4に示すように、内容物が通過可能な液通路L2が形成されている。なお、突部111aを周方向に間欠的に設けるようにして、周方向における突部111a同士の間の領域に内容物が通過可能な液通路を更に形成してもよい。
第1プランジャ111は、上端部にヘッド部130側の弁部106cとの間で排出弁を形成する弁座111bを備えると共に、弁座111bの下方にヘッド部130側の突部106dと係合する第1プランジャ111側の突部111aを備えている。これによって、簡素な構成で、排出弁の機能とプランジャ体140の移動規制の機能を併せ持つことができる。
第1プランジャ111は、図4に示すように有頂筒状形状を備えており、その内部空間Nは、圧送された内容物を上方に導く流路を形成している。本実施形態では、内部空間Nの上部において内部空間Nと第1プランジャ111の外周面に設けられた液通路L2を連通させる開口部A4及びA5が設けられている。第1プランジャ111の下部には、シリンダ1の内面に摺動する第1ピストン11dが形成されている。
押圧部材8の押下によってシリンダ1内を圧送され第1プランジャ111の開口部A5から径方向外側に押し出された内容物は、液通路L2を通って上方の排出口A2へと導かれる。また、第1プランジャ111の開口部A4は、ヘッド基部106とプランジャ体140で囲まれた空間内の空気を逃がすために利用される。なお、開口部A4及びA5は、それぞれ複数配置されていてもよい。
本実施形態では、上述のように、ヘッド基部106及び第1プランジャ111の双方に、相互に係合する突部106d及び突部111aを設けている。この構成の採用によって、押圧部材8の押圧によってプランジャ体140に下向きの押し下げ力が作用しても、図5に示すようにヘッド基部106に設けられた突部106dが第1プランジャ111に設けられた突部111aに係合してプランジャ体140の下方への過度の変位を規制する。これによって、押圧部材8を可動範囲の下限近傍まで押し下げても、図5に示すように突部106dと突部111aとが係合し第1プランジャ111が過度に下方に変位することがない。従って、プランジャ体140が大きく下降することを回避することができる。このため、押圧部材8を勢いよく押し下げた場合であっても、通常の速度で押し下げた場合と比べて第1プランジャ111が拡径部1bに早く到達して噴出量が大きく減少するという不都合を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態では、第1プランジャ111における突部111aの上方及び下方には、第1プランジャ111の内部空間Nと外周面に設けられた液通路L2を連通する開口部A4及びA5が少なくとも1つずつ形成されるように構成した。このような構成の採用によって、押圧部材8の押下によってシリンダ1内を圧送され第1プランジャ111の開口部A5から径方向外側に押し出された内容物を、液通路L2を通して上方の排出口A2へと導くことができる。また、第1プランジャ111の開口部A4によって、ヘッド基部106とプランジャ体140で囲まれた空間内の空気を逃がすことができる。
また、本実施形態では、プランジャ体140の第1プランジャ111に、突部111aの上方と下方とを連通する液通路を設けてもよい。このような構成によって、第1プランジャ111の開口部A4から径方向外側に押し出された内容物を、この液通路を通じて排出口A2へも導くことができる。
また、本実施形態では、第1プランジャ111は、上端部にヘッド部130側の弁部106cとの間で排出弁を形成する弁座111bを備えると共に、弁座111bの下方にヘッド部130側の突部106dと係合する第1プランジャ111側の突部111aを備えるように構成した。このような構成によって、簡素な構成で、排出弁の機能とプランジャ体140の移動規制の機能を併せ持つことができる。
次に、図面(図6及び図7)を参照して、本開示の第3実施形態に係る液体噴出器300を詳細に説明する。
なお、本実施形態は、第2実施形態と比較して、第1プランジャ111を第1プランジャ211へと置き換えてプランジャ体240を構成した他は、第2実施形態の構成と近似している。従って、ここでは、第1プランジャ211の構成に絞って説明する。
符号211は、第2プランジャ9の摺動に応動して排出口A2を開閉して押圧部材8に内容物を圧送する第1プランジャである。第1プランジャ211の上端部には、上方に向かって縮径する円錐台側面形状を備えた弁座211bが設けられており、ヘッド基部106の弁部106cとの間で排出口A2を開閉する排出弁を形成している。弁座211bの下方には、径方向外側に突出し、ヘッド基部106の突部106dと係合して第2プランジャ9の下方への変位を規制する突部211aが設けられている。突部211aは周方向に間欠的に設けられており、液通路L3が周方向における突部211aの間の領域を貫いて上下方向に延びている。
本実施形態では、第1プランジャ211は、上端部にヘッド部130側の弁部106cとの間で排出弁を形成する弁座211bを備えると共に、弁座211bの下方にヘッド部130側の突部106dと係合する第1プランジャ211側の突部211aを備えるように構成した。このような構成によって、簡素な構成で、排出弁の機能とプランジャ体240の移動規制の機能を併せ持つことができる。
第1プランジャ211は、図6に示すように有頂筒状形状を備えており、その内部空間Nは、圧送された内容物を上方に導く流路を形成している。本実施形態では、内部空間Nの上部において内部空間Nと第1プランジャ211の外周面に設けられた液通路L3を連通させる開口部A4が設けられている。第1プランジャ211の下部には、シリンダ1の内面に摺動する第1ピストン11dが形成されている。
押圧部材8の押下によってシリンダ1内を圧送され第1プランジャ211の開口部A4から径方向外側に押し出された内容物は、液通路L3を通って上方の排出口A2へと導かれる。また、開口部A4によって、ヘッド基部106とプランジャ体240で囲まれた空間内の空気を逃がすことができる。
本実施形態では、上述のように、ヘッド基部106及び第1プランジャ211の双方に、相互に係合する突部106d及び突部211aを設けている。この構成の採用によって、押圧部材8の押圧によってブランジャ体240に下向きの押し下げ力が作用しても、図7に示すようにヘッド基部106に設けられた突部106dが第1プランジャ211に設けられた突部211aに係合してプランジャ体240の下方への過度の変位を規制する。これによって、押圧部材8を可動範囲の下限近傍まで押し下げても、図7に示すように突部106dと突部211aとが係合し第1プランジャ211が過度に下方に変位することがない。従って、プランジャ体240が大きく下降することを回避することができる。このため、押圧部材8を勢いよく押し下げた場合であっても、通常の速度で押し下げた場合と比べて第1プランジャ211が拡径部1bに早く到達して噴出量が大きく減少するという不都合を抑制することができる。
上述したところは、本開示の一形態を示したに過ぎず、特許請求の範囲内において、種々の変更を加えることができる。例えば、上述の形態は、予め液体噴出器100,200,300としてユニット化されているが、本開示に従えば、ユニットさせることなく、容器本体Cに対して個々のパーツを組み付けるものとすることもできる。
本開示は、例えば、化粧水、整髪料等の化粧品、虫除け等の医薬品及び、美容・健康用品の分野に係る液体噴出器として採用することができる。
1 シリンダ
1a シリンダ本体
1b 拡径部
1c 圧力開放孔
1d 開放孔
1e 弁座
1f 嵌合筒部
2 フランジ
3 装着部材
3S ねじ部
4 肩部
5 内周壁
5a 外周壁
6 ヘッド基部
6a サブシリンダ
6b 水平壁
6c 突部
6d ステム
7 サブシリンダ
8 押圧部材
8a 凹部
9 第2プランジャ
9a 摺動部
9b 第2ピストン
10 吸入弁
11 第1プランジャ
11a 突部
11b 弁座
11d 第1ピストン
11S 段部
12 ノズルチップ
12a 開孔
13 スペーサ
13a フィン
13b ピン
30 ヘッド部
40 プランジャ体
100 液体噴出器
106 ヘッド基部
106c 弁部
106d 突部
111 第1プランジャ
111a 突部
111b 弁座
130 ヘッド部
140 プランジャ体
200 液体噴出器
211 第1プランジャ
211a 突部
211b 弁座
240 プランジャ体
300 液体噴出器
A1 吸入口
A2 排出口
A3,A4,A5 開口部
C 容器本体
C1 空間
C2 口部
L 液体流路
L2,L3 液通路
N 内部空間
O 中心軸線
P パイプ
S リターンスプリング

Claims (6)

  1. 容器本体の口部に装着する装着部材と、
    該装着部材より下方に垂下し、内面に拡径部を有するシリンダと、
    該シリンダに対して上方付勢されるとともに上下動可能に設けられ、前記シリンダの内部から起立するプランジャ体と、
    該プランジャ体の上方に押下可能に取り付けられ、前記プランジャ体との間に排出弁を形成するヘッド部と
    を備え、
    前記ヘッド部の下部には、前記シリンダの内径よりも大きな内径を有するサブシリンダが設けられており、
    前記プランジャ体の下部には、前記シリンダの内面を摺動可能な第1ピストンが形成されると共に、前記プランジャ体の上部には、前記サブシリンダの内面を摺動可能な第2ピストンが形成されており、
    前記ヘッド部及び前記プランジャ体のそれぞれには、離隔した状態から前記プランジャ体の下方への変位に伴い互いに当接し、該ヘッド部に対する該プランジャ体の下方への更なる変位を規制する突部が形成されていることを特徴とする液体噴出器。
  2. 前記プランジャ体は、有頂筒状形状を有し上部が前記ヘッド部との間で前記排出弁を形成する第1プランジャと、該第1プランジャの径方向外側に設けられ前記第1ピストン及び前記第2ピストンを有する第2プランジャとを備える、請求項1に記載の液体噴出器。
  3. 前記第1プランジャにおける前記突部の上方及び下方には、該第1プランジャの内部空間と外周面を連通する開口部が少なくとも1つずつ形成されている、請求項2に記載の液体噴出器。
  4. 前記プランジャ体又は前記ヘッド部の少なくとも一方には、前記突部の上方と下方とを連通する液通路が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の液体噴出器。
  5. 前記第1プランジャは、上端部に前記突部を備えると共に、該突部の下方に前記ヘッド部側の突部との間で前記排出弁を形成する弁座を備える、請求項2に記載の液体噴出器。
  6. 前記第1プランジャは、上端部に前記ヘッド部側の弁部との間で前記排出弁を形成する弁座を備えると共に、該弁座の下方に前記ヘッド部側の突部と係合する前記第1プランジャ側の突部を備える、請求項2又は3に記載の液体噴出器。
JP2019159113A 2019-08-30 2019-08-30 液体噴出器 Active JP7297388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159113A JP7297388B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 液体噴出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159113A JP7297388B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 液体噴出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021037978A JP2021037978A (ja) 2021-03-11
JP7297388B2 true JP7297388B2 (ja) 2023-06-26

Family

ID=74848142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019159113A Active JP7297388B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 液体噴出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7297388B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000219258A (ja) 1999-01-29 2000-08-08 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出ポンプ
JP2002102753A (ja) 2000-09-29 2002-04-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出ポンプ
JP2012206054A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
US20180093287A1 (en) 2015-06-15 2018-04-05 Rajat Dhir Omega-3 spray

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6027468Y2 (ja) * 1980-11-10 1985-08-19 株式会社吉野工業所 往復ポンプ式小型噴霧器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000219258A (ja) 1999-01-29 2000-08-08 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出ポンプ
JP2002102753A (ja) 2000-09-29 2002-04-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出ポンプ
JP2012206054A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
US20180093287A1 (en) 2015-06-15 2018-04-05 Rajat Dhir Omega-3 spray

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021037978A (ja) 2021-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733752B2 (ja) ポンプ装置
CA2837636C (en) Pumping device for a fluid container
JP6144209B2 (ja) ポンプ式吐出容器
US10315209B2 (en) Dispenser in particular for liquid to pasty substances
JP4701879B2 (ja) ポンプディスペンサ、並びに、吐出弁機構、吸入弁機構、及びバルブ
JP7297388B2 (ja) 液体噴出器
CN100450638C (zh) 流体产品分配泵
CN1921952B (zh) 流体产品分配机构
KR102462958B1 (ko) 액체 분사 펌프
JP6118640B2 (ja) 吐出容器
JP6429593B2 (ja) 二重容器
JP5879066B2 (ja) スプレー容器
JP5574370B2 (ja) 正倒立噴出可能な液体噴出器
JP6906862B2 (ja) ポンプ容器
JP6076175B2 (ja) ポンプ
JP6910715B2 (ja) 二重容器、注出具付き容器及びプリフォーム
JP7330633B2 (ja) 液体噴出器、及びシリンダ部材
JP2024034513A (ja) 液体噴出器
JP7433729B2 (ja) 泡噴出ポンプ容器
JP7433726B2 (ja) 泡噴出ポンプ容器及び泡噴出ポンプ
JP7437234B2 (ja) ポンプ式吐出器
JP7467009B2 (ja) 吐出器
JP5472918B2 (ja) 正倒立噴出可能な液体噴出器
KR102427032B1 (ko) 펌프
WO2024116521A1 (ja) 吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7297388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150