JP2002101578A - 非接触電力伝達装置 - Google Patents

非接触電力伝達装置

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JP2002101578A
JP2002101578A JP2000293068A JP2000293068A JP2002101578A JP 2002101578 A JP2002101578 A JP 2002101578A JP 2000293068 A JP2000293068 A JP 2000293068A JP 2000293068 A JP2000293068 A JP 2000293068A JP 2002101578 A JP2002101578 A JP 2002101578A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関
係が変化しても、2次側の出力を容易に安定させること
ができる低コストの非接触電力伝達装置を提供する。 【解決手段】 1次コイル5aと2次コイル5bとの相
対的な位置関係の変化が大きくなると、例えば1次コイ
ル5aと2次コイル5bとの間隔が大きくなると、負荷
9に供給できる出力は低下するが、このときに1次コイ
ル5aに印加する電圧V1の振幅や周波数や波形を、出
力を大きくする方向に変化させれば、出力電圧Voある
いは出力電流Ioを安定させることができる。そこで、
1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的な位置関係
の変化によって変化する1次コイル5aのインダクタン
スに応じて、1次コイル5aに印加する電圧V1の振幅
や周波数や波形を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触電力伝達装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】分離着脱自在なトランスを含む高周波イ
ンバータによる電磁誘導作用を利用した非接触電力伝達
の実用化が広く行われるようになった。非接触・無接点
のメリットとして、第1に、金属接点が露出していない
ことによる信頼性と安全性の向上が上げられるが、その
他のメリットとして、分離着脱自在なトランスの1次コ
イルと2次コイルとを置くだけ、合わせるだけで電力伝
達を行うことができ、金属接点結合のように力を入れて
圧接する必要がないことが挙げられる。これは、1次コ
イルを有する給電側である1次側と、2次コイルを有す
る負荷側である2次側との着脱が大変容易になることで
あり、例えば1次側の給電部を床上に設置している場
合、2次側の受電部を1次側の給電部におくだけでよ
く、したがって省力化を行うことができる。
【0003】また、窓ガラスなどの絶縁物を介して電力
を屋内から屋外に伝達する場合には、窓ガラスは広いた
め1次コイルを吸盤等で窓ガラスの任意の箇所に張り付
け、窓ガラスの外側に1次コイルに対向して2次コイル
を吸盤等で張り付ければよい。
【0004】この非接触送電、非接触充電のように電磁
誘導作用を利用した非接触電力伝達装置は非常に便利で
あるが、デメリットとして1次コイルと2次コイルとの
相対的な位置関係を、ガイド等を用いて精度良く保つ必
要があり、この位置関係が少しずれると出力が大きく低
下する問題があった。
【0005】図14に示す従来の非接触電力伝達装置
は、直流電源あるいは交流電源を整流した直流電源10
と、スイッチング素子を有しスイッチング素子をスイッ
チングさせることで直流電源10からの直流電圧を高周
波電圧に変換するインバータ回路3と、コイル5cとコ
ア5eとからなりインバータ回路3から高周波電圧を印
加される1次コイル5aと、コイル5dとコア5fとか
らなり1次コイル5aにより高周波電圧を誘起される2
次コイル5bと、2次コイル5bに誘起される高周波電
圧を整流平滑して負荷電圧Voを出力する整流平滑回路
6と、負荷電圧Voを供給される負荷9とから構成され
る。そして、1次コイル5aと2次コイル5bとは、互
いが分離着脱自在な構造を有するトランス5を構成し、
1次コイル5a、2次コイル5bの軸方向をZ方向、Z
方向に直交する方向をX方向、Z方向及びX方向に直交
する方向をY方向、X−Y平面上の回転角をθとする。
ここで、1次コイル5aと2次コイル5bとを、互いに
対向配置させた状態で、1次コイル5aと2次コイル5
bとの軸方向を一致させてX=0mm、Y=0mmと
し、1次コイル5aと2次コイル5bとのZ方向の間隔
をZ=2mmとし、その位置で最も負荷電圧Voが大き
いときの回転角をθ=0度として、その位置を基準位置
とする。
【0006】このとき、X方向、Y方向、Z方向、回転
角θの位置を、各々単独に変化させたときの負荷電圧V
oの変化を図15〜18に示す。X方向、Y方向、Z方
向、回転角θの全てにおいて、基準位置からのずれが大
きくなればなるほど負荷電圧Voは低下し、X方向、Y
方向、Z方向、回転角θの変位量に反比例している。こ
れは、1次コイル5aと2次コイル5bとの磁気結合度
が小さくなるために起こるものであり、通常、回路方式
には依存しない共通の性質である。図14では、1次コ
イル5a及び2次コイル5bは、X方向の長さが40m
m、Y方向の長さが28mmの大きさを有しているが、
この場合で1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的
な位置関係のずれは、最大でも1mm程度までが限界で
あった。
【0007】図14に示す非接触電力伝達装置よりも、
さらに大きな位置ずれを許容させるには、図19に示す
非接触電力伝達装置を用いる。図19に示す回路は、交
流電源8からの交流入力を直流に変換するコンバータ回
路2と、スイッチング素子を有しスイッチング素子をス
イッチングさせることでコンバータ回路2からの直流電
圧を高周波電圧に変換するインバータ回路3と、インバ
ータ回路3から高周波電圧を印加される1次コイル5a
と、1次コイル5aにより高周波電圧を誘起される2次
コイル5b(1次コイル5aと2次コイル5bとは、互
いが分離着脱自在な構造を有するトランス5を構成す
る)と、2次コイル5bに誘起される高周波電圧を整流
平滑して負荷電圧Voを出力する整流平滑回路6と、負
荷電圧Voを供給される負荷9とからなる前記図14と
略同様の回路に、負荷電圧Voを検出し、検出結果に応
じて1次側に検出信号をフィードバックする負荷電圧検
出回路7と、負荷電圧検出回路7からフィードバックさ
れた検出信号に応じて1次コイル5aの両端電圧V1の
周波数や振幅を可変制御させる信号をインバータ回路3
に出力するスイッチング制御回路4を付加して、負荷電
圧Voを安定させるものである。または、2次側に出力
を安定させる安定化回路を単独に設けてもよい。しか
し、これらの方法では、フィードバック制御を行うため
の回路や安定化回路を付加するために回路サイズ及び部
品コストが増大するという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、2次側か
ら1次側へのフィードバック制御や2次側安定化回路を
設けずに、少ない部品の回路を付加することで、1次コ
イルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化しても2
次側の出力を容易に安定させることができる非接触電力
伝達装置の実現が望まれていた。
【0009】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係が変化しても、2次側の出力を容易に安定
させることができる低コストの非接触電力伝達装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、1次
コイルと前記1次コイルによって電圧を誘起される2次
コイルとが分離着脱自在な構造を有するトランスを含む
インバータ回路と、前記2次コイルの出力側に設けた負
荷とで構成され、前記1次コイルに並列もしくは直列に
接続された第1のコンデンサを備え、前記1次コイルと
2次コイルとの相対的な位置関係の変化に伴う前記1次
コイル側の磁気特性の変化に応じて前記1次コイルと第
1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化さ
せることを特徴とし、1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデ
ンサとで構成される回路の動作状態を変化させることで
負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させるこ
とができ、また回路サイズ及び部品コストが増大するこ
となく1次コイルと2次コイルとの位置決めの許容範囲
が広がり、従来、位置決めのために必要としていたガイ
ドを不要にしたり、ガイドをゆるめにすることができ、
使い勝手を向上させることができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、2次コイルの出力側に、前記2次コイルの誘起電圧
を整流するための整流回路を接続したことを特徴とし、
2次コイルの誘起電圧を整流することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、2次コイルは、センタータップを備え、整流回路
は、前記2次コイルのセンタータップではない両出力端
に直列に且つ互いに逆方向に接続する整流素子の前記2
次コイルに接続していない各他端同士を接続した全波整
流回路であることを特徴とし、整流回路を小型化するこ
とができ、また発熱を低減することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明において、整流回路の出力側に電流平滑用のリアクト
ルを接続したことを特徴とし、2次側の負荷電流を平滑
することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項2乃至4いずれ
かの発明において、2次コイルに負荷整合用の第2のコ
ンデンサを接続したことを特徴とし、負荷に出力可能な
有効電力を増大させることができる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の周波数の変化であることを特徴とし、1
次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化して
も、1次コイルに印加される電圧の周波数を変化させ
て、負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させ
ることができる。
【0016】請求項7の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の振幅の変化であることを特徴とし、1次
コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化して
も、1次コイルに印加される電圧の振幅を変化させて、
負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させるこ
とができる。
【0017】請求項8の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の波形の変化であることを特徴とし、1次
コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化して
も、1次コイルに印加される電圧の波形を変化させて、
負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させるこ
とができる。
【0018】請求項9の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の周波数、振幅、波形の変化のうち少なく
とも2つ以上の変化であることを特徴とし、1次コイル
と2次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次
コイルに印加される電圧の周波数、振幅、波形のうち少
なくとも2つ以上を変化させて、負荷に供給する電圧も
しくは電流を容易に安定させることができる。
【0019】請求項10の発明は、請求項1乃至9いず
れかの発明において、1次コイルと2次コイルとは互い
に対向配置されていることを特徴とし、分離着脱自在な
トランスを構成することができる。
【0020】請求項11の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイル
との磁気結合面に対して垂直方向の距離の変化であるこ
とを特徴とし、1次コイルと2次コイルとの相対的な位
置関係が磁気結合面に対して垂直方向に変化した場合
に、負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させ
ることができる。
【0021】請求項12の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイル
との磁気結合面に対して水平方向の距離の変化であるこ
とを特徴とし、1次コイルと2次コイルとの相対的な位
置関係が磁気結合面に対して水平方向に変化した場合
に、負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させ
ることができる。
【0022】請求項13の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルに対する前記
2次コイルの回転方向の角度の変化であることを特徴と
し、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変
化が回転方向の角度の変化である場合に、負荷に供給す
る電圧もしくは電流を容易に安定させることができる。
【0023】請求項14の発明は、請求項1乃至13い
ずれかの発明において、インバータ回路は、ハーフブリ
ッジ構成であることを特徴とし、ハーフブリッジ構成の
インバータ回路を用いて、1次コイルと第1のコンデン
サとで構成される回路の動作状態を変化させることで負
荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させること
ができる。
【0024】請求項15の発明は、請求項1乃至14い
ずれかの発明において、インバータ回路は、共振インバ
ータ回路であることを特徴とし、共振インバータ回路を
用いて、1次コイルと第1のコンデンサとで構成される
回路の動作状態を変化させることで負荷に供給する電圧
もしくは電流を容易に安定させることができる。
【0025】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、共振インバータ回路は、部分共振インバータ回
路であり、1次コイルに印加される電圧が自由振動を行
わない非共振期間は、一定時間であり、前記1次コイル
に印加される電圧が自由振動を行う部分共振期間は、前
記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変化
に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じて変化
することを特徴とし、1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデ
ンサとで構成される回路の動作状態を変化させることで
負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させるこ
とができる。
【0026】請求項17の発明は、請求項1乃至16い
ずれかの発明において、負荷は、定電圧負荷であること
を特徴とし、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置
関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデンサとで
構成される回路の動作状態を変化させることで2次側の
定電圧負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定さ
せることができる。
【0027】請求項18の発明は、請求項1乃至17い
ずれか記載の発明において、1次コイルと2次コイルと
は絶縁物を介して配置され、前記1次コイルの配置位置
が不特定であり、前記1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性
の変化に応じて前記1次コイルと第1のコンデンサとで
構成される回路の動作状態を変化させることを特徴と
し、1次コイルの配置位置が不特定で、1次コイルと2
次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイ
ルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を
変化させることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容
易に安定させることができる。
【0028】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルの配置位置が時間に応じて変動する
ことを特徴とし、1次コイルの配置位置が時間に応じて
変動して、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関
係が変化しても、1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態を変化させることで負荷に供給
する電圧もしくは電流を容易に安定させることができ
る。
【0029】請求項20の発明は、請求項1乃至17い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとは絶
縁物を介して配置され、前記1次コイルの配置位置は固
定、前記2次コイルの配置位置は時間に応じて変動し、
前記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変
化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じて前
記1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の
動作状態を変化させることを特徴とし、2次コイルの配
置位置が時間に応じて変動して、1次コイルと2次コイ
ルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第
1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化さ
せることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安
定させることができる。
【0030】請求項21の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、ガラスであること
を特徴とし、1次コイルと2次コイルとの間にガラスを
はさんで電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイ
ルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第
1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化さ
せることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安
定させることができる。
【0031】請求項22の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、プラスチックであ
ることを特徴とし、1次コイルと2次コイルとの間にプ
ラスチックをはさんで電力伝達を行う場合に、1次コイ
ルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1
次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作
状態を変化させることで負荷に供給する電圧もしくは電
流を容易に安定させることができる。
【0032】請求項23の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、空気であることを
特徴ととし、1次コイルと2次コイルとの間に空気をは
さんで電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイル
との相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1
のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化させ
ることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定
させることができる。
【0033】請求項24の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルを屋内に配置し、2次コイルを屋外
に配置して、屋内から屋外への電力伝達を行うことを特
徴とし、屋内から屋外への電力伝達を行う場合のよう
に、商用電源やバッテリなどの電源のある場所から、近
くに電源のない場所あるいは電源を設置するのが困難な
場所への電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイ
ルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第
1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化さ
せることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安
定させることができる。
【0034】請求項25の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルを水槽の外側に配置し、2次コイル
を前記水槽の内側に配置して、前記水槽の外側から内側
への電力伝達を行うことを特徴とし、水槽の外側から水
槽の内側の水中への電力伝達を行う場合に、1次コイル
と2次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次
コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作状
態を変化させることで負荷に供給する電圧もしくは電流
を容易に安定させることができる。
【0035】請求項26の発明は、請求項19の発明に
おいて、1次コイルを窓の内側に配置し、2次コイルを
前記窓の外側に配置して、前記窓の内側から外側への電
力伝達を行って窓拭き装置を駆動させることを特徴と
し、窓の外側の窓拭き装置に電力伝達を行う場合に、1
次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化して
も、1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路
の動作状態を変化させることで2次側に供給する電圧も
しくは電流を容易に安定させることができ、拭きにくい
窓の外面の掃除を行うことができる。
【0036】請求項27の発明は、請求項20の発明に
おいて、暖房便座に2次コイルを配置して、前記暖房便
座への電力伝達を行うことを特徴とし、便座に人が座っ
ていないときと座っているときとで、1次コイルと2次
コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイル
と第1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変
化させることで2次側のヒータに供給する電圧もしくは
電流を容易に安定させることができ、また暖房便座を本
体から外して丸洗いでき、清潔にすることができる。
【0037】請求項28の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、負荷に供給する出力の情報をイ
ンバータ回路にフィードバックし、前記インバータ回路
を制御するフィードバック回路を付加したことを特徴と
し、本発明にフィードバック回路を付加することによ
り、追加部品を最小限にすることができる。
【0038】請求項29の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、2次コイルの出力側に、負荷に
供給する電圧もしくは電流を安定させる安定化回路を付
加したことを特徴とし、本発明に安定化回路を付加する
ことにより、追加部品を最小限にすることができる。
【0039】請求項30の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、負荷に、前記負荷に供給される
電圧もしくは電流を安定させる安定化回路を付加したこ
とを特徴とし、本発明に安定化回路を付加することによ
り、追加部品を最小限にすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0041】(実施形態1)図1は、本実施形態1の回
路構成を示す。1次側は、出力電圧Eを有する直流電源
10と、直流電源10に並列に接続されたコンデンサ1
1,12の直列回路及びFET等のスイッチング素子1
4,15の直列回路と、スイッチング素子14,15に
各々並列に接続されるダイオード14b,15b(スイ
ッチング素子14,15がFETの場合は寄生ダイオー
ド)と、コンデンサ11とコンデンサ12との接続中点
とスイッチング素子14とスイッチング素子15との接
続中点との間に接続された第1のコンデンサ13とから
なるインバータ回路3と、第1のコンデンサ13に並列
に接続された1次コイル5aとからなり、ハーフブリッ
ジ型の部分共振インバータ回路を構成する。2次側は、
センタータップを備えた2次コイル5bと、2次コイル
5bに並列に接続された負荷整合用の第2のコンデンサ
16と、2次コイル5bのセンタータップではない両出
力端に直列且つ互いに逆方向に接続されたダイオード1
7,18からなる全波整流回路と、ダイオード17,1
8の接続中点に一端を接続された電流平滑用リアクトル
19と、電流平滑用リアクトル19の他端と2次コイル
5bのセンタータップとの間に接続される平滑コンデン
サ20と、平滑コンデンサ20に並列に接続される負荷
9とから構成される。1次コイル5aと2次コイル5b
とは、分離着脱自在なトランス5を構成する。
【0042】前記従来の技術で示したように、1次コイ
ル5aと2次コイル5bとの相対的な位置関係の変化が
大きくなると、例えば1次コイル5aと2次コイル5b
との間隔が大きくなると、負荷9に供給できる出力は低
下するが、このときに1次コイル5aに印加する電圧V
1の振幅や周波数や波形を、出力を大きくする方向に変
化させれば出力電圧Voあるいは出力電流Ioを安定さ
せることができる。そこで、本発明では、1次コイル5
aに印加する電圧V1の振幅や周波数や波形を変化させ
る方法として1次コイル5aのインダクタンスに注目し
た。図14において、1次コイル5aと2次コイル5b
との相対的な位置関係が変化して、基準位置から遠ざか
ってX方向、Y方向、Z方向の距離や回転角θの変化が
大きくなるにしたがって、1次コイル5aのインダクタ
ンスは小さくなる。本実施形態1のように第1のコンデ
ンサ13を1次コイル5aに並列接続した場合、1次コ
イル5aと第1のコンデンサ13とに外部からの強制的
な電圧駆動や電流駆動がなく、1次コイル5aに蓄積さ
れた磁気エネルギーと第1のコンデンサ13に蓄積され
た静電エネルギーと負荷9のみであれば、その自由振動
周波数は1次コイル5aのインダクタンスの平方根に反
比例する。すなわち、1次コイル5aと2次コイル5b
との相対的な位置関係の変化を、1次コイル5aのイン
ダクタンスの変化に換え、さらに1次コイル5aと第1
のコンデンサ13と負荷9とによる自由振動周波数の変
化に換えることができる。
【0043】次に、この自由振動周波数の変化について
説明する。図1において、スイッチング素子14,15
は交互にオン・オフを繰り返し、高周波の交流電圧V1
を1次コイル5aに印加する。このとき、スイッチング
素子14,15の両方が同時にオフとなる期間があり、
この期間内に1次コイル5aと第1のコンデンサ13と
負荷9とによる自由振動を行う。図1に示すようなハー
フブリッジ構成(本実施形態には示していないがプッシ
ュプルブリッジ構成でも同様)のインバータ回路方式で
あれば、2つのスイッチング素子14,15が同時にオ
フとなる期間を設けると、1次コイル5aの両端電圧V
1は、直流電源10の電源電圧Eに対して、電圧E/2
から−E/2までの間では自由振動を行うが、電圧E/
2または−E/2に達すると、電圧E/2または−E/
2にクランプされる。このような駆動方式は一般に部分
共振、またはソフトスイッチングと呼ばれている。
【0044】図2に、図1の回路における1次コイル5
aの両端電圧V1と、1次コイル5aを流れる電流I1
と、スイッチング素子14の両端電圧V14と、スイッ
チング素子14を流れる電流I14と、スイッチング素
子15の両端電圧V15と、スイッチング素子15を流
れる電流I15との各波形を示す。ここで、1次コイル
5aの両端電圧V1が自由振動を行っている期間を部分
共振期間T1、電圧E/2または−E/2にクランプさ
れている期間を非共振期間T2とする。スイッチング素
子14,15は交互にオン・オフを繰り返すが、この時
一方のスイッチング素子がオンからオフした後、両方の
スイッチング素子がオフになる一定期間を経てから他方
のスイッチング素子がオンし、且つ電圧E/2または−
E/2にクランプされるので、1次コイル5aの両端電
圧V1は、台形波となる。部分共振期間T1はスイッチ
ング素子14,15ともにオフしている期間であり、1
次コイル5aと第1のコンデンサ13と負荷9とによる
自由振動が行われる期間である。また、ダイオード14
b,15bがスイッチング素子14,15に並列に接続
されるため、1次コイル5aの両端電圧V1が電圧E/
2または−E/2にクランプされると、スイッチング素
子14の両端電圧V14とスイッチング素子15の両端
電圧V15とは電圧Eまたはグラウンド電位にクランプ
された台形波となる。ここで、部分共振期間T1では、
1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的な位置関係
の変化によって、前記のとおり自由振動周波数の変化が
発生し、部分共振期間T1が変化する。非共振期間T2
が一定で部分共振期間T1を短くした場合は、図3
(a)に示すように、1次コイル5aの両端電圧V1
は、立ち上がり、立下りの急な台形波(略方形波)とな
り、非共振期間T2が一定で部分共振期間T1を長くし
た場合は、図3(b)に示すように、1次コイル5aの
両端電圧V1は、立ち上がり、立下りの緩やかな台形波
となる。
【0045】図4は、自励式の部分共振インバータを用
いて、非共振期間T2を一定にする回路の具体的構成を
示す。なお、前記図1に示す回路構成と同一の要素には
同一の符号を付して説明は省略する。図4では、スイッ
チング素子としてFET14a,15aを用い、ダイオ
ード14b,15bは各々FET14a,15aの寄生
ダイオードである。FET14aのゲート駆動回路は、
コンデンサ12に並列に接続する抵抗31,コンデンサ
33の直列回路と、抵抗31とコンデンサ33との接続
中点とFET14aのドレインとの間に接続するダイオ
ード35と、抵抗31とコンデンサ33との接続中点と
FET14aのゲートとの間に接続する1次コイル5a
と磁気結合している帰還巻線37,抵抗41の直列回路
と、FET14aのゲート−ソース間に接続するダイオ
ード61,トランジスタ63の直列回路とから構成され
る。トランジスタ63のベース駆動回路は、1次コイル
5aと磁気結合している補助巻線39と、ダイオード4
3,抵抗49の直列回路とダイオード45,抵抗47の
直列回路との並列回路を介して補助巻線39に並列に接
続しているダイオード51,コンデンサ53と、抵抗5
7,ダイオード59の並列回路と、抵抗57,ダイオー
ド59の並列回路を介してコンデンサ53に並列に接続
しているコンデンサ55とから構成される。FET15
aのゲート駆動回路は前記FET14aのゲート駆動回
路と同様に構成され、トランジスタ62のベース駆動回
路は前記トランジスタ63のベース駆動回路と同様に構
成されるので説明は省略する。
【0046】次に、図4に示す回路の動作について説明
する。直流電源10に直列に接続しているスイッチ64
をオンすることにより、コンデンサ32,33は、各々
抵抗30,31を介して充電される。ここで、コンデン
サ32の両端電圧がFET15aをオンさせるゲート電
圧に達するよりも早く、コンデンサ33の両端電圧がF
ET14aをオンさせるゲート電圧にまで達して、FE
T14aがオンしたとすると、1次コイル5aに電流I
1が流れ始める。そうすると、1次コイル5aと磁気結
合している帰還巻線37は、FET14aのオンを継続
する方向に誘起電圧を発生し、この誘起電圧はコンデン
サ33の両端電圧に重畳される。FET14aがオンす
るとコンデンサ33は、ダイオード35を介して直流電
源10の略グランド電位にまで放電するが、この帰還巻
線37の誘起電圧だけでもFET14aのオン状態を維
持することができる。帰還巻線37に誘起電圧が発生す
ると同時に、帰還巻線1同様に1次コイル5aと磁気結
合している補助巻線39にも誘起電圧が発生し、ダイオ
ード43と抵抗49とを介してコンデンサ53を充電
し、さらにダイオード59を介してコンデンサ55も充
電する。コンデンサ53,55が充電されていくと、ト
ランジスタ63はオンし、FET14aのゲート電圧を
ダイオード61を介して略0Vにまで低下させて、FE
T14aはオフになる(このときFET15aもオフ状
態である)。すると、それまで1次コイル5aを流れて
いた電流I1は、その電流を維持しようとして第1のコ
ンデンサ13へ転流し、ここで1次コイル5aと第1の
コンデンサ13と1次コイル5aから2次側をみた回路
とによる自由振動(共振)を始める。共振を始めてやが
てFET14aの両端電圧V14が直流電源10の電源
電圧Eに達すると、FET15aの寄生ダイオード15
bを介して電圧Eにクランプされる。このクランプされ
るまでの期間、自由振動が行われるのでこの期間が、部
分共振期間T1となる。
【0047】一方、1次コイル5aの両端電圧V1の極
性反転、電流I1の電流方向転換のため、帰還巻線37
はFET14aをオフにする方向に誘起電圧を発生し、
補助巻線39はコンデンサ53の両端電圧をダイオード
45と抵抗47を介して放電する方向に誘起電圧を発生
し、略0Vにまで低下させる。このときコンデンサ55
の両端電圧も抵抗57を介して徐々に放電される。この
動作と同時に帰還巻線36は、FET15aをオンにす
る方向に誘起電圧を発生するが、抵抗40とFET15
aのゲートの入力容量による充電遅延のためにFET1
5aは、一定時間遅れてからオン状態となり、それを維
持する。補助巻線38の発生する誘起電圧は、ダイオー
ド42と抵抗48とを介してコンデンサ52を充電し、
さらにダイオード58を介してコンデンサ54も充電し
て、トランジスタ62をオンして、FET15aのゲー
ト電圧をダイオード60を介して略0Vにまで低下させ
て、FET15aをオフにする。以後同様の動作を繰り
返して自励発振を継続する。
【0048】前記共振による電圧変化期間と、前記FE
Tのオン遅延とによって、FET14a,15aが共に
オフとなる期間が形成されるが、ここで前記FETのオ
ン遅延時間を部分共振期間T1よりも長く設定しておけ
ば、部分共振期間T1が変化しても非共振期間T2を略
一定にすることができる。このようにして非共振期間T
2を略一定にして動作させているとき、1次コイル5a
と2次コイル5bとの相対的な位置関係が変化し相対距
離が大きくなると、1次コイル5aのインダクタンスが
小さくなり、自由振動周波数が高くなるので、部分共振
期間T1は短くなり、1次コイル5aの両端電圧V1の
周波数は高くなる。逆に1次コイル5aと2次コイル5
bとの相対的な位置関係が変化し相対距離が小さくなる
と、1次コイル5aのインダクタンスが大きくなり、自
由振動周波数が低くなるので、部分共振期間T1は長く
なり、1次コイル5aの両端電圧V1の周波数は低くな
る。このように1次コイル5aと2次コイル5bとの相
対的な位置関係が変化すると、電圧V1の周波数は変化
し、電圧V1の周波数が高くなった場合には、図3
(a)に示すように1次コイル5aの両端電圧V1は、
立ち上がり、立下りの急な台形波(略方形波)となり、
電圧V1の周波数が低くなった場合には、図3(b)に
示すように1次コイル5aの両端電圧V1は、立ち上が
り、立下りの緩やかな台形波となって波形も変化するた
め、各々の平均振幅V1typは、周波数が高い方が大
きくなる。これは、非共振期間T2の振幅V1mが同じ
であっても、波形が台形状になるにしたがって平均振幅
V1typが小さくなるためである。平均振幅V1ty
pが小さくなると負荷電圧Voあるいは負荷電流Ioが
低下し、大きくなると負荷電圧Voあるいは負荷電流I
oが上昇する。また、平均振幅V1typが一定の場合
には、1次コイル5aの駆動周波数の変化に対し、負荷
電圧Voあるいは負荷電流Ioは駆動周波数に比例した
り、もしくは反比例したりする。比例するか、反比例す
るかは、2次コイル5bに並列に接続される第2のコン
デンサ16の静電容量値に依存している。この第2のコ
ンデンサ16は負荷9に出力することのできる有効電力
の大きさを決めているもので、負荷整合用、力率改善用
である。
【0049】したがって、1次コイル5aと2次コイル
5bとの相対的距離が大きくなると電圧V1の周波数が
高くなるため、電圧V1の周波数が高くなるにつれて、
出力が大きくなるように第2のコンデンサ16の静電容
量値が選ばれておれば、自動的に負荷電圧Voあるいは
負荷電流Ioを安定させることができる。ところで本実
施形態の場合、負荷電圧Voあるいは負荷電流Ioを安
定させるには、電圧V1の平均振幅V1typと周波数
との両方が影響しているので、必ずしもその両方の機能
が同等に作用する必要はなく、場合によっては、一方の
機能が安定化にまったく寄与しないあるいは逆に悪くな
る場合でも、他方の機能がより強く安定化に寄与して結
果的に安定させることができればよい。実際には、電圧
V1の平均振幅V1typと周波数との各々の安定化へ
の寄与レベルを分離するのは難しいが、出力を計測しな
がら、第1のコンデンサ13と第2のコンデンサ16と
の各静電容量値を設定することは容易である。
【0050】次にこの設定について説明する。図5は、
図4に示す回路のトランス5を構成する1次コイル5a
と2次コイル5bとのギャップZ1に対する(ギャップ
Z1は、図14に示すZ軸方向の距離とする)、1次コ
イル5aのインダクタンスL1と、2次コイル5bのイ
ンダクタンスL2と、1次コイル5aと2次コイル5b
との相互インダクタンスMとを示し、ギャップZ1が大
きくなるにしたがい、低下している。ここで、1次コイ
ル5aのインダクタンスL1と、2次コイル5bのイン
ダクタンスL2と、1次コイル5aと2次コイル5bと
の相互インダクタンスMとは、トランス5に接続してい
る回路を切り離して各々測定した値で、1次コイル5a
のインダクタンスL1は端子A−A´間のインダクタン
ス、2次コイル5bのインダクタンスL2は端子B−B
´間のインダクタンス、相互インダクタンスMはこのと
きの1次コイル5aと2次コイル5bとの相互インダク
タンスである。また、2次コイル5bのセンタタップ
は、2次コイル5bの巻線の中点からとる。そして、負
荷9の抵抗値を3オーム、直流電源10の電源電圧E≒
140Vとして図4の回路を動作させたときの、ギャッ
プZ1と、負荷電圧Vo、電圧V1の周波数fとの関係
を図6〜8に示す。ここで、第1のコンデンサ13の静
電容量値をC1、第2のコンデンサの静電容量値をC2
とすると、図6は、静電容量値C1≒0μF、静電容量
値C2≒0μF、非共振期間T2≒17.9μsecの
場合の各波形を示し、ギャップZ1が2mm〜6mmに
変化するにしたがって、電圧V1の周波数fを28KH
z一定とすると、負荷電圧Voは11.5V〜6.5V
に低下している。図7は、静電容量値C1≒0μF、静
電容量値C2≒0.164μF、非共振期間T2≒6.
7μsecの場合の各波形を示し、ギャップZ1が2m
m〜6mmに変化するにしたがって、電圧V1の周波数
fを75KHz一定とすると、負荷電圧Voは16.0
V〜10.0Vに低下している。図8は、静電容量値C
1≒0.175μF、静電容量値C2≒0.45μF、
非共振期間T2≒5.0μsecの場合の各波形を示
し、ギャップZ1が2mm〜6mmに変化するにしたが
って、電圧V1の周波数fを46KHz〜56KHzに
変化させると、負荷電圧Voは略14.5Vに一定して
いる。このように、例えば図8に示す特性のように、動
作条件に応じて第1のコンデンサ13の静電容量値C1
を適当な数値に選ぶことで、1次コイル5aと2次コイ
ル5bとの相対的な位置関係が変化してギャップZ1が
変化しても、2次側の出力を自動的に安定させることが
できる。
【0051】なお、図4の回路における1次コイル5a
の両端電圧V1と、1次コイル5aを流れる電流I1
と、FET14aの両端電圧V14と、FET14aを
流れる電流I14と、FET15aの両端電圧V15
と、FET15aを流れる電流I15との各波形は、前
記図2と同様である。
【0052】(実施形態2)本実施形態2は、図9に示
すように、屋内70から屋外71のように、商用電源や
バッテリなどの電源のある場所から、近くに電源のない
場所あるいは電源を設置するのが困難な場所への電力伝
達を行うものであり、家屋の窓ガラス72の屋内70側
には電源に接続されたインバータ回路3と1次コイル5
aとを設置し、屋外71側には2次コイル5bと整流平
滑回路6とランプ9aとを設置して、屋内70から屋外
71の庭やベランダのランプ9aに給電している。この
ような非接触電力伝達装置は、1次コイル5aと2次コ
イル5bとを分離着脱自在に使用することができ、窓ガ
ラス72の任意の位置から電力伝達を行うことができる
ことが要求されるが、従来技術では1次コイル5aと2
次コイル5bとの位置決めを厳密に行わなければなら
ず、その位置合わせが面倒であった。しかし、本発明に
よると、前記実施形態1にて説明したように、1次コイ
ル5aと2次コイル5bとの相対的な位置関係が変化し
ても2次側の出力を容易に安定させることができるの
で、1次コイル5aと2次コイル5bとは適当に位置決
めするだけで十分であり、使い勝手がよくなっている。
【0053】なお、本実施形態2においては、屋内70
から屋外71に電力伝達を行っているが、車等の車内か
ら車外への電力伝達であってもよい。
【0054】(実施形態3)本実施形態3は、図10に
示すように、水槽壁75の水槽外73から水槽内74へ
の電力伝達を行うものであり、水槽外73側には、電源
に接続されたインバータ回路3と1次コイル5aとを設
置し、水槽内74の水中に2次コイル5bと整流平滑回
路6と水中ヒータ9bとを設置して、水中ヒータ9bに
給電している。外部に導電部が露出していない非接触で
水中の器具に給電を行うので、安全であり、水槽を掃除
するときには簡単に取り外すことができる。また、本発
明によると、前記実施形態1にて説明したように、1次
コイル5aと2次コイル5bとの相対的な位置関係が変
化しても2次側の出力を容易に安定させることができる
ので、1次コイル5aと2次コイル5bとは適当に位置
決めするだけで十分であり、すばやく取り付けを行うこ
とができ、水槽内の魚などへの負担を減少させることが
できる。
【0055】(実施形態4)本実施形態4は、図11に
示すように、窓ガラス72の屋外71側を屋内70側か
ら掃除できる窓拭き装置を示す。窓ガラス72の屋内7
0側に設置された電源に接続されたインバータ回路3
と、1次コイル5aとによって、屋外71側に設置され
た2次コイル5bと整流平滑回路6を介して、ポンプ9
cに給電し、ポンプ9cは洗浄液79を吐出し、2次側
の窓ガラス72に面する側に備えたブラシ77bにて窓
拭きを行うものである。また、1次側の窓ガラス72に
面する側にはブラシ77aを備え、1次側、2次側とも
に窓ガラス72を介して対抗配置された永久磁石76を
備えている。この窓拭き装置の1次側と2次側とは、永
久磁石76の吸引力によって窓ガラス72を挟んで圧接
されており、窓ガラス72を掃除する際は、取っ手78
を持って1次側を窓ガラス72上で移動させると、2次
側もそれに追従して動くようになっている。しかし、人
が屋内70側から1次側を動かすと、2次側はピッタリ
とは追従せず、摩擦などのために少し遅れて動く。この
ため1次側が動いていると、2次側は1次側に対する距
離が変動しながら動くことになり、従来技術では例えフ
ィードバック制御を行っても2次側の出力変動がおこ
り、実用的ではなかった。しかし本発明によると、前記
実施形態1にて説明したように、1次コイル5aと2次
コイル5bとの相対的な位置関係が変化しても2次側の
出力を容易に安定させることができるので、ある程度の
ずれでは出力が変化せず、使い勝手のよい窓拭き装置を
提供することができる。
【0056】なお、本実施形態4では、窓72の屋外7
1側からのみ洗浄液79を吐出するようになっている
が、窓72の屋内70側と屋外71側との両方から同時
に洗浄液79を吐出しながらブラシ77a,77bで掃
除を行う両面同時窓拭き装置にも応用することができ
る。
【0057】(実施形態5)本実施形態5は、図11
(a),(b)に示すように暖房便座装置に非接触給電
装置を適用したものである。ここで図11(a)は人が
座っていないときの状態を示し、図11(b)は人が座
っているときの状態を示す。図11(a)、11(b)
ともに、トイレ本体82に便座81と便蓋80とを備え
ている。そして、インバータ回路3と1次コイル5aと
を本体82に設置し、2次コイル5bを1次コイル5a
と対向するように便座81に備える。2次コイル5bに
接続される整流平滑回路6と、整流平滑回路6から出力
を供給されて便座81を暖めるヒータ9dとは便座81
に組み込まれる。このように、便座81を暖めるヒータ
9dへの給電を無接触で行うことができれば、便座81
を本体82から脱着して丸洗いすることができ、清潔に
することができる。しかし、便座81は人が座るところ
であり、本体82に固定されている1次コイル5aに対
し、便座81に設置されている2次コイル5bの位置
は、人が座っていないときには図11(a)に示すよう
に1次コイル5aと基準位置にて対向しているが、座っ
ているときには便座81がたわむことにより位置が変化
してしまう。したがって、フィードバック制御のない従
来の方式では、出力が大きく変化して実用にならず、ま
た無接点信号によるフィードバック制御や、出力を安定
させる安定化回路を便座81に設けた場合には、装置が
大型化し、コストも増大するという欠点があった。しか
し本発明によると、前記実施形態1にて説明したよう
に、1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的な位置
関係が変化しても2次側の出力を容易に安定させること
ができるので、ある程度のずれでは出力が変化せず、便
座81を丸洗いできる実用的な暖房便座装置を提供する
ことができる。
【0058】前記実施形態1〜5のように、本発明は、
非接触電力伝達装置において、分離着脱自在なトランス
5の1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的な距離
(位置関係)の変化に応じて1次コイル5aのインダク
タンスが変化することを利用し、この変化を第1のコン
デンサ13によって1次コイル5aの両端電圧V1の周
波数の変化に換え、その周波数の変化に応じて出力の安
定化を行う、あるいはこの周波数の変化を1次コイル5
aの両端電圧V1の平均振幅V1typ等の変化に換
え、その平均振幅V1typ等の変化に応じて出力の安
定化を行うものである。したがって、回路方式が1次コ
イル5aと第1のコンデンサ13との共振作用による自
由振動を利用しておればよく、例えば、実施形態1では
インバータ回路3はハーフブリッジ構成を用いている
が、同様に部分共振を利用するプッシュプル構成や1石
の電圧共振構成であってもよい。また、2次コイル5b
に接続される整流回路の方式や電流平滑の方式にも限定
されない。また、1次コイル5aと2次コイル5bとの
相対的な位置関係の変化を、図14に示すX方向、Y方
向、Z方向、回転角θの4方向に対して示したが、任意
の方向の相対的な位置関係の変化に対して出力の安定化
を行うことができることはもちろんである。また、実施
形態1〜5における分離着脱自在なトランス5の磁気結
合方式は、1次コイル5aと2次コイル5bとが対向配
置している平面対向式を示したが、図12に示すように
小さな円環状の2次コイル5bを大きな円環状の1次コ
イル5a内に挿入する挿入結合方式であっても、相対的
な位置関係の変化によって1次コイル5aのインダクタ
ンスが変化するのであれば本発明に含まれる。そして、
実施形態1において、1次コイル5aに並列接続される
第1のコンデンサ13と、2次コイル5bに並列接続さ
れる第2のコンデンサ16とは、等価回路的に、特に交
流等価回路的に、1次コイル5aと第1のコンデンサ1
3とが並列接続、2次コイル5bと第2のコンデンサと
が並列接続される形態で表せるのであれば、本発明に含
まれる。さらに、本発明は、1次コイル5aと2次コイ
ル5bとの相対的な位置関係の変化によってインダクタ
ンスが変化する1次コイル5aに並列または直列に第1
のコンデンサ13等の静電容量を設けて、それらの共振
作用によって生じる自由振動周波数または周期の変化を
利用して出力を安定させるものであり、1次コイル5a
とで共振作用を行う容量を有する第1のコンデンサ13
は必ずしも単一である必要はなく、1次コイル5aに対
して、直・並列の組合せであってもよい。また、同様の
理由により1次コイル5aに直接に第1のコンデンサ1
3を接続する必要はなく、他のコイルや小さな抵抗を介
して接続されていても、自由振動周波数や周期の変化を
生じさせることができ、その変化の仕方も変えることが
できる。
【0059】さらに詳細を付け加えると、前記自由振動
周波数または周期は、2次側の負荷9や整流平滑回路6
等を取り外して、分離着脱式のトランス5単独で、1次
コイル5aの端子間を測定したインダクタンスと、1次
コイル5aに接続された第1のコンデンサ13の静電容
量値だけで決まるものではなく、2次コイル5bに接続
される第2のコンデンサ16の静電容量値や負荷条件、
整流回路方式等の影響も受けており、これらの総合作用
により自由振動周波数や周期が決まっている。これらの
ことを数式で表すことは一般に困難である。このような
理由から本発明の説明の中で用いている1次コイル5a
のインダクタンスの変化とは、トランス5の1次側から
2次側をみた回路特性の変化の意味を含んでいる。た
だ、実用においては、もともと1次コイル5aと2次コ
イル5bとの間にギャップがあり、磁気的に疎結合とな
っているため、2次側の影響は受けにくく、トランス5
の1次側から2次側を見た回路は、凡そ分離着脱自在な
トランス5単独で測定した1次コイル5aのインダクタ
ンス特性であると考えてよい場合が多い。少なくとも、
1次コイル5aと2次コイル5bとの相対的な位置の変
化による自由振動周波数に変化傾向は、分離着脱自在な
トランス5単独で測定した1次コイル5aのインダクタ
ンスの変化に対応している。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明は、1次コイルと前記1
次コイルによって電圧を誘起される2次コイルとが分離
着脱自在な構造を有するトランスを含むインバータ回路
と、前記2次コイルの出力側に設けた負荷とで構成さ
れ、前記1次コイルに並列もしくは直列に接続された第
1のコンデンサを備え、前記1次コイルと2次コイルと
の相対的な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁
気特性の変化に応じて前記1次コイルと第1のコンデン
サとで構成される回路の動作状態を変化させるので、1
次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化して
も、1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路
の動作状態を変化させることで負荷に供給する電圧もし
くは電流を容易に安定させることができ、また回路サイ
ズ及び部品コストが増大することなく1次コイルと2次
コイルとの位置決めの許容範囲が広がり、従来、位置決
めのために必要としていたガイドを不要にしたり、ガイ
ドをゆるめにすることができ、使い勝手を向上させるこ
とができるという効果がある。
【0061】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、2次コイルの出力側に、前記2次コイルの誘起電圧
を整流するための整流回路を接続したので、2次コイル
の誘起電圧を整流することができるという効果がある。
【0062】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、2次コイルは、センタータップを備え、整流回路
は、前記2次コイルのセンタータップではない両出力端
に直列に且つ互いに逆方向に接続する整流素子の前記2
次コイルに接続していない各他端同士を接続した全波整
流回路であるので、整流回路を小型化することができ、
また発熱を低減することができるという効果がある。
【0063】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明において、整流回路の出力側に電流平滑用のリアクト
ルを接続したので、2次側の負荷電流を平滑することが
できるという効果がある。
【0064】請求項5の発明は、請求項2乃至4いずれ
かの発明において、2次コイルに負荷整合用の第2のコ
ンデンサを接続したので、負荷に出力可能な有効電力を
増大させることができるという効果がある。
【0065】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の周波数の変化であるので、1次コイルと
2次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コ
イルに印加される電圧の周波数を変化させて、負荷に供
給する電圧もしくは電流を容易に安定させることができ
るという効果がある。
【0066】請求項7の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の振幅の変化であるので、1次コイルと2
次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイ
ルに印加される電圧の振幅を変化させて、負荷に供給す
る電圧もしくは電流を容易に安定させることができると
いう効果がある。
【0067】請求項8の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の波形の変化であるので、1次コイルと2
次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイ
ルに印加される電圧の波形を変化させて、負荷に供給す
る電圧もしくは電流を容易に安定させることができると
いう効果がある。
【0068】請求項9の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の
変化に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印
加される電圧の周波数、振幅、波形の変化のうち少なく
とも2つ以上の変化であるので、1次コイルと2次コイ
ルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルに印
加される電圧の周波数、振幅、波形のうち少なくとも2
つ以上を変化させて、負荷に供給する電圧もしくは電流
を容易に安定させることができるという効果がある。
【0069】請求項10の発明は、請求項1乃至9いず
れかの発明において、1次コイルと2次コイルとは互い
に対向配置されているので、分離着脱自在なトランスを
構成することができるという効果がある。
【0070】請求項11の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイル
との磁気結合面に対して垂直方向の距離の変化であるの
で、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が磁
気結合面に対して垂直方向に変化した場合に、負荷に供
給する電圧もしくは電流を容易に安定させることができ
るという効果がある。
【0071】請求項12の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイル
との磁気結合面に対して水平方向の距離の変化であるの
で、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が磁
気結合面に対して水平方向に変化した場合に、負荷に供
給する電圧もしくは電流を容易に安定させることができ
るという効果がある。
【0072】請求項13の発明は、請求項1乃至10い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係の変化は、前記1次コイルに対する前記
2次コイルの回転方向の角度の変化であるので、1次コ
イルと2次コイルとの相対的な位置関係の変化が回転方
向の角度の変化である場合に、負荷に供給する電圧もし
くは電流を容易に安定させることができるという効果が
ある。
【0073】請求項14の発明は、請求項1乃至13い
ずれかの発明において、インバータ回路は、ハーフブリ
ッジ構成であるので、ハーフブリッジ構成のインバータ
回路を用いて、1次コイルと第1のコンデンサとで構成
される回路の動作状態を変化させることで負荷に供給す
る電圧もしくは電流を容易に安定させることができると
いう効果がある。
【0074】請求項15の発明は、請求項1乃至14い
ずれかの発明において、インバータ回路は、共振インバ
ータ回路であるので、共振インバータ回路を用いて、1
次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作
状態を変化させることで負荷に供給する電圧もしくは電
流を容易に安定させることができるという効果がある。
【0075】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、共振インバータ回路は、部分共振インバータ回
路であり、1次コイルに印加される電圧が自由振動を行
わない非共振期間は、一定時間であり、前記1次コイル
に印加される電圧が自由振動を行う部分共振期間は、前
記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変化
に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じて変化
するので、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関
係が変化しても、1次コイルと第1のコンデンサとで構
成される回路の動作状態を変化させることで負荷に供給
する電圧もしくは電流を容易に安定させることができる
という効果がある。
【0076】請求項17の発明は、請求項1乃至16い
ずれかの発明において、負荷は、定電圧負荷であるの
で、1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変
化しても、1次コイルと第1のコンデンサとで構成され
る回路の動作状態を変化させることで2次側の定電圧負
荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させること
ができるという効果がある。
【0077】請求項18の発明は、請求項1乃至17い
ずれか記載の発明において、1次コイルと2次コイルと
は絶縁物を介して配置され、前記1次コイルの配置位置
が不特定であり、前記1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性
の変化に応じて前記1次コイルと第1のコンデンサとで
構成される回路の動作状態を変化させるので、1次コイ
ルの配置位置が不特定で、1次コイルと2次コイルとの
相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコ
ンデンサとで構成される回路の動作状態を変化させるこ
とで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させ
ることができるという効果がある。
【0078】請求項19の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルの配置位置が時間に応じて変動する
ので、1次コイルの配置位置が時間に応じて変動して、
1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係が変化し
ても、1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回
路の動作状態を変化させることで負荷に供給する電圧も
しくは電流を容易に安定させることができるという効果
がある。
【0079】請求項20の発明は、請求項1乃至17い
ずれかの発明において、1次コイルと2次コイルとは絶
縁物を介して配置され、前記1次コイルの配置位置は固
定、前記2次コイルの配置位置は時間に応じて変動し、
前記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変
化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じて前
記1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の
動作状態を変化させるので、2次コイルの配置位置が時
間に応じて変動して、1次コイルと2次コイルとの相対
的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデ
ンサとで構成される回路の動作状態を変化させることで
負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させるこ
とができるという効果がある。
【0080】請求項21の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、ガラスであるの
で、1次コイルと2次コイルとの間にガラスをはさんで
電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイルとの相
対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコン
デンサとで構成される回路の動作状態を変化させること
で負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させる
ことができるという効果がある。
【0081】請求項22の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、プラスチックであ
るので、1次コイルと2次コイルとの間にプラスチック
をはさんで電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コ
イルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと
第1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化
させることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に
安定させることができるという効果がある。
【0082】請求項23の発明は、請求項18乃至20
いずれかの発明において、絶縁物は、空気であるので、
1次コイルと2次コイルとの間に空気をはさんで電力伝
達を行う場合に、1次コイルと2次コイルとの相対的な
位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデンサ
とで構成される回路の動作状態を変化させることで負荷
に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させることが
できるという効果がある。
【0083】請求項24の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルを屋内に配置し、2次コイルを屋外
に配置して、屋内から屋外への電力伝達を行うので、屋
内から屋外への電力伝達を行う場合のように、商用電源
やバッテリなどの電源のある場所から、近くに電源のな
い場所あるいは電源を設置するのが困難な場所への電力
伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイルとの相対的
な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコンデン
サとで構成される回路の動作状態を変化させることで負
荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安定させること
ができるという効果がある。
【0084】請求項25の発明は、請求項18の発明に
おいて、1次コイルを水槽の外側に配置し、2次コイル
を前記水槽の内側に配置して、前記水槽の外側から内側
への電力伝達を行うので、水槽の外側から水槽の内側の
水中への電力伝達を行う場合に、1次コイルと2次コイ
ルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第
1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を変化さ
せることで負荷に供給する電圧もしくは電流を容易に安
定させることができるという効果がある。
【0085】請求項26の発明は、請求項19の発明に
おいて、1次コイルを窓の内側に配置し、2次コイルを
前記窓の外側に配置して、前記窓の内側から外側への電
力伝達を行って窓拭き装置を駆動させるので、窓の外側
の窓拭き装置に電力伝達を行う場合に、1次コイルと2
次コイルとの相対的な位置関係が変化しても、1次コイ
ルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作状態を
変化させることで2次側に供給する電圧もしくは電流を
容易に安定させることができ、拭きにくい窓の外面の掃
除を行うことができるという効果がある。
【0086】請求項27の発明は、請求項20の発明に
おいて、暖房便座に2次コイルを配置して、前記暖房便
座への電力伝達を行うので、便座に人が座っていないと
きと座っているときとで、1次コイルと2次コイルとの
相対的な位置関係が変化しても、1次コイルと第1のコ
ンデンサとで構成される回路の動作状態を変化させるこ
とで2次側のヒータに供給する電圧もしくは電流を容易
に安定させることができ、また暖房便座を本体から外し
て丸洗いでき、清潔にすることができるという効果があ
る。
【0087】請求項28の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、負荷に供給する出力の情報をイ
ンバータ回路にフィードバックし、前記インバータ回路
を制御するフィードバック回路を付加したので、本発明
にフィードバック回路を付加することにより、追加部品
を最小限にすることができるという効果がある。
【0088】請求項29の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、2次コイルの出力側に、負荷に
供給する電圧もしくは電流を安定させる安定化回路を付
加したので、本発明に安定化回路を付加することによ
り、追加部品を最小限にすることができるという効果が
ある。
【0089】請求項30の発明は、請求項1乃至27い
ずれかの発明において、負荷に、前記負荷に供給される
電圧もしくは電流を安定させる安定化回路を付加したの
で、本発明に安定化回路を付加することにより、追加部
品を最小限にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態1の動作を説明するための図
である。
【図3】本発明の実施形態1の動作を説明するための図
である。
【図4】本発明の実施形態1を示す具体的な構成図であ
る。
【図5】本発明の実施形態1を示す特性図である。
【図6】本発明の実施形態1を示す特性図である。
【図7】本発明の実施形態1を示す特性図である。
【図8】本発明の実施形態1を示す特性図である。
【図9】本発明の実施形態2を示す図である。
【図10】本発明の実施形態3を示す図である。
【図11】本発明の実施形態4を示す図である。
【図12】本発明を説明するための図である。
【図13】本発明の実施形態5を示す図である。
【図14】本発明の従来例を示す構成図である。
【図15】本発明の従来例の特性図である。
【図16】本発明の従来例の特性図である。
【図17】本発明の従来例の特性図である。
【図18】本発明の従来例の特性図である。
【図19】本発明の従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
3 インバータ回路 5 トランス 5a 1次コイル 5b 2次コイル 9 負荷 13 第1のコンデンサ V1 1次コイル5aの両端電圧 Vo 負荷電圧 Io 負荷電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H02M 7/5387 A 7/5387 H01F 23/00 Q Fターム(参考) 2D037 AD03 EB06 5H007 AA04 CA02 CB03 CB12 CB25 CC03 CC32 DA03 DA06 DB03 DC04 DC05 HA01 HA03 5H730 AA14 AS01 BB26 BB52 BB76 BB77 BB80 DD04 DD16 DD17 EE03 EE08 FD01 FG07 FG25 ZZ01 ZZ11 ZZ12 ZZ16

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイルと前記1次コイルによって電
    圧を誘起される2次コイルとが分離着脱自在な構造を有
    するトランスを含むインバータ回路と、前記2次コイル
    の出力側に設けた負荷とで構成され、前記1次コイルに
    並列もしくは直列に接続された第1のコンデンサを備
    え、前記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係
    の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じ
    て前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成される回
    路の動作状態を変化させることを特徴とする非接触電力
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 2次コイルの出力側に、前記2次コイル
    の誘起電圧を整流するための整流回路を接続したことを
    特徴とする請求項1記載の非接触電力伝達装置。
  3. 【請求項3】 2次コイルは、センタータップを備え、
    整流回路は、前記2次コイルのセンタータップではない
    両出力端に直列に且つ互いに逆方向に接続する整流素子
    の前記2次コイルに接続していない各他端同士を接続し
    た全波整流回路であることを特徴とする請求項2記載の
    非接触電力伝達装置。
  4. 【請求項4】 整流回路の出力側に電流平滑用のリアク
    トルを接続したことを特徴とする請求項2または3記載
    の非接触電力伝達装置。
  5. 【請求項5】 2次コイルに負荷整合用の第2のコンデ
    ンサを接続したことを特徴とする請求項2乃至4いずれ
    か記載の非接触電力伝達装置。
  6. 【請求項6】 1次コイルと2次コイルとの相対的な位
    置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化
    に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成さ
    れる回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印加さ
    れる電圧の周波数の変化であることを特徴とする請求項
    1乃至5いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  7. 【請求項7】 1次コイルと2次コイルとの相対的な位
    置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化
    に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成さ
    れる回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印加さ
    れる電圧の振幅の変化であることを特徴とする請求項1
    乃至5いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  8. 【請求項8】 1次コイルと2次コイルとの相対的な位
    置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化
    に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成さ
    れる回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印加さ
    れる電圧の波形の変化であることを特徴とする請求項1
    乃至5いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  9. 【請求項9】 1次コイルと2次コイルとの相対的な位
    置関係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化
    に応じた前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成さ
    れる回路の動作状態の変化は、前記1次コイルに印加さ
    れる電圧の周波数、振幅、波形の変化のうち少なくとも
    2つ以上の変化であることを特徴とする請求項1乃至5
    いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  10. 【請求項10】 1次コイルと2次コイルとは互いに対
    向配置されていることを特徴とする請求項1乃至9いず
    れか記載の非接触電力伝達装置。
  11. 【請求項11】 1次コイルと2次コイルとの相対的な
    位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイルとの磁
    気結合面に対して垂直方向の距離の変化であることを特
    徴とする請求項1乃至10いずれか記載の非接触電力伝
    達装置。
  12. 【請求項12】 1次コイルと2次コイルとの相対的な
    位置関係の変化は、前記1次コイルと2次コイルとの磁
    気結合面に対して水平方向の距離の変化であることを特
    徴とする請求項1乃至10いずれか記載の非接触電力伝
    達装置。
  13. 【請求項13】 1次コイルと2次コイルとの相対的な
    位置関係の変化は、前記1次コイルに対する前記2次コ
    イルの回転方向の角度の変化であることを特徴とする請
    求項1乃至10いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  14. 【請求項14】 インバータ回路は、ハーフブリッジ構
    成であることを特徴とする請求項1乃至13いずれか記
    載の非接触電力伝達装置。
  15. 【請求項15】 インバータ回路は、共振インバータ回
    路であることを特徴とする請求項1乃至14いずれか記
    載の非接触電力伝達装置。
  16. 【請求項16】 共振インバータ回路は、部分共振イン
    バータ回路であり、1次コイルに印加される電圧が自由
    振動を行わない非共振期間は、一定時間であり、前記1
    次コイルに印加される電圧が自由振動を行う部分共振期
    間は、前記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関
    係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応
    じて変化することを特徴とする請求項15記載の非接触
    電力伝達装置。
  17. 【請求項17】 負荷は、定電圧負荷であることを特徴
    とする請求項1乃至16いずれか記載の非接触電力伝達
    装置。
  18. 【請求項18】 1次コイルと2次コイルとは絶縁物を
    介して配置され、前記1次コイルの配置位置が不特定で
    あり、前記1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関
    係の変化に伴う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応
    じて前記1次コイルと第1のコンデンサとで構成される
    回路の動作状態を変化させることを特徴とする請求項1
    乃至17いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  19. 【請求項19】 1次コイルの配置位置が時間に応じて
    変動することを特徴とする請求項18記載の非接触電力
    伝達装置。
  20. 【請求項20】 1次コイルと2次コイルとは絶縁物を
    介して配置され、前記1次コイルの配置位置は固定、前
    記2次コイルの配置位置は時間に応じて変動し、前記1
    次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係の変化に伴
    う前記1次コイル側の磁気特性の変化に応じて前記1次
    コイルと第1のコンデンサとで構成される回路の動作状
    態を変化させることを特徴とする請求項1乃至17いず
    れか記載の非接触電力伝達装置。
  21. 【請求項21】 絶縁物は、ガラスであることを特徴と
    する請求項18乃至20いずれか記載の非接触電力伝達
    装置。
  22. 【請求項22】 絶縁物は、プラスチックであることを
    特徴とする請求項18乃至20いずれか記載の非接触電
    力伝達装置。
  23. 【請求項23】 絶縁物は、空気であることを特徴とす
    る請求項18乃至20いずれか記載の非接触電力伝達装
    置。
  24. 【請求項24】 1次コイルを屋内に配置し、2次コイ
    ルを屋外に配置して、屋内から屋外への電力伝達を行う
    ことを特徴とする請求項18記載の非接触電力伝達装
    置。
  25. 【請求項25】 1次コイルを水槽の外側に配置し、2
    次コイルを前記水槽の内側に配置して、前記水槽の外側
    から内側への電力伝達を行うことを特徴とする請求項1
    8記載の非接触電力伝達装置。
  26. 【請求項26】 1次コイルを窓の内側に配置し、2次
    コイルを前記窓の外側に配置して、前記窓の内側から外
    側への電力伝達を行って窓拭き装置を駆動させることを
    特徴とする請求項19記載の非接触電力伝達装置。
  27. 【請求項27】 暖房便座に2次コイルを配置して、前
    記暖房便座への電力伝達を行うことを特徴とする請求項
    20記載の非接触電力伝達装置。
  28. 【請求項28】 負荷に供給する出力の情報をインバー
    タ回路にフィードバックし、前記インバータ回路を制御
    するフィードバック回路を付加したことを特徴とする請
    求項1乃至27いずれか記載の非接触電力伝達装置。
  29. 【請求項29】 2次コイルの出力側に、負荷に供給す
    る電圧もしくは電流を安定させる安定化回路を付加した
    ことを特徴とする請求項1乃至27いずれか記載の非接
    触電力伝達装置。
  30. 【請求項30】 負荷に、前記負荷に供給される電圧も
    しくは電流を安定させる安定化回路を付加したことを特
    徴とする請求項1乃至27いずれか記載の非接触電力伝
    達装置。
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