JP6328479B2 - ワイヤレス電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明はワイヤレス電力伝送装置に係り、例えば、あらゆる商用電源機器への給電に好適なワイヤレス電力伝送装置に関するものである。
電力を無線で送受信する方式として、コイルを用いた電磁誘導を利用するワイヤレス電力伝送方式が知られている。このワイヤレス電力伝送方式は、金属端子が不要で簡単な構造である等の理由から、例えば、携帯電話や電動歯ブラシ、電気シェーバー等での充電に利用されており、近年、電気自動車などの充電にも利用が考えられている。このように様々な製品へのワイヤレス電力伝送の需要が高まってきている。また、現在、ほとんどの家電、民生機器は商用電源を入力として動作するものであり、商用周波数の交流を出力することのできるワイヤレス電力伝送装置が求められている。
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1には、入力電圧を高周波電圧に変換する高周波変換部の出力電圧をパルス出力にし、前記パルス出力のデューティを調整することにより、負荷への出力電圧の増減を図る非接触電力伝送装置が記載されている。
一方、特許文献2には、ローパスフィルタの出力電圧が略0ボルトとなるゼロクロスを検出し、インバータのスイッチング素子をオンオフして商用電源と等しい周波数の交番電圧を出力させる動作回路を備える非接触電源装置が記載されている。
特開2003−61269号公報 特開2012−191720号公報
しかしながら、特許文献1の示した構成では出力はDC出力となり、商用周波数で動作する機器は使用できない。また、特許文献2に記載されている非接触電源装置はローパスフィルタの出力電圧のゼロクロスを検出し、切り替える構成としているが、負荷が容量負荷や軽負荷の時、ローパスフィルタの出力電圧はゼロクロスせず検出が不可能になり商用周波数の出力を得ることができない。従って、負荷の条件にかかわらず商用周波数の交流を出力するワイヤレス電力伝送方式が望まれる。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、種々の負荷の条件であっても、商用周波数の交流の出力を可能にするワイヤレス電力伝送装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、回路構成として、平滑コンデンサを必要とせず、入力電源の力率を改善する回路が不要になり、高効率かつ安価なワイヤレス電力伝送装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るワイヤレス電力伝送装置は、送電コイルと受電コイルによって電力伝送を行い、入力側交流電圧を全波整流する第1整流回路と、当該第1整流回路から出力されるとともに周期的に脈動する整流電圧を非平滑で交流電圧に変換するインバータと、前記送電コイル及び前記受電コイルを介して伝送された交流電圧を全波整流する第2整流回路と、前記第2整流回路の出力に接続されたフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力電圧を入力とし、かつ交流電圧を出力するDC−AC変換回路と、前記第2整流回路の出力と前記フィルタ回路の入力間の整流電流を検出する検出回路と、前記DC−AC変換回路を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記検出回路により検出された前記整流電流の検出値に基づいて、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替える制御を行う。
本発明によれば、入力の商用電源を平滑しないため、力率が良く、平滑コンデンサと力率改善回路が不要となり、小型・高効率なワイヤレス電力伝送装置を提供することが実現できる。また、種々の負荷条件においても商用周波数の出力を得ることができるワイヤレス電力伝送装置を提供することが実現できる。
本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1を示す構成図である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の各波形を示し、(a)は商用電源の電圧、(b)は整流電流、(c)はインバータ電圧、(d)は受電電流、(e)は整流電流、(f)は電流センサの検出値、(g)はスイッチ切り替え信号、(h)は出力電圧である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1におけるDC−AC変換回路を説明するための図である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1における制御信号の一例である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1における回路の一例である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1におけるスイッチ切り替え手順を示すフローチャートである。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例1におけるスイッチ切り替え時の各波形である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置を電気自動車に応用した例を示す構成図である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置における容量負荷時の回路を説明するための図である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例2における容量負荷時の各波形である。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例2におけるゼロクロス検出制御を伴うスイッチ切り替え手順を示すフローチャートである。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例2におけるゼロクロス検出制御手順の詳細を示すフローチャートである。 本実施形態のワイヤレス電力伝送装置の実施例2における軽負荷時の各波形である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明のワイヤレス電力伝送装置を説明する。なお、以下に説明する各実施例において、同一構成部品には、同符号を使用する。
図1に、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送装置の実施例1の構成を示し詳細に説明する。
本実施例は、商用電源を入力とし高周波に変換後、電力伝送し、脈動する直流の極性(正負)を切り替える手段により、負荷に商用電源周波数の交流を供給するワイヤレス電力伝送装置に関する。
図1において、送電回路1はワイヤレス電力伝送における送電を担い、商用電源10を入力とし、整流回路11、インバータ12、共振回路13、共振コイル14、送電制御部16を有する。
受電回路2はワイヤレス電力伝送における受電を担い、負荷20に電力を供給し、整流回路21、DC−AC変換回路22、共振回路23、共振コイル24、フィルタ25、受電制御部26、電流センサ7を有する。
商用電源10は商用周波数50HzのAC100Vの電源である。整流回路11は入力の交流を整流し、直流を出力するダイオード等からなるフルブリッジ整流回路である。インバータ12はMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタやIGBT(Insulated−Gate Bipolar Transistors)等の半導体スイッチ、半導体スイッチ駆動用のドライバ等で構成され、高周波の交流電圧を出力する共振型のインバータである。
共振回路13は電力伝送に使用するコイルと共振させるためのコンデンサを有する回路である。送電コイル14はインバータ12で得た交流電圧を磁束に変換し、送電するためのコイルである。入力フィルタ15は高周波成分等のノイズを除去するフィルタである。
送電制御部16は各部の電圧、電流値を検出し、所望の送電出力となるようインバータ12のスイッチング周波数を変更する制御を行う。
受電コイル24は送電回路1で発生した磁束を受電するためのコイルである。共振回路23は共振回路13と同様の機能および構成を持つ。
DC−AC変換回路22は、半導体スイッチ、半導体スイッチ駆動用のドライバ等で構成され、直流電圧を入力とし、商用周波数の交流電圧を出力する回路で負荷に電力を供給する。フィルタ25はコンデンサを有する高周波成分をカットするローパスフィルタである。電流センサ7は整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流を検出する電流プローブやシャント抵抗等のセンサである。
受電制御部26は電流センサ7により検出した電流値の高周波成分をカットするフィルタを有し、検出値を演算処理した結果に基づき、スイッチ切り替え信号222sを出力し、負荷20に商用周波数の交流を供給するようDC−AC変換回路22の出力電圧を正負に切り替える制御を行う制御部である。
図2に本発明のワイヤレス電力伝送装置の各動作波形を示し、動作を説明する。
商用電源10は商用周波数50Hz、100Vの商用電圧Viである(図2(a))。整流回路11はダイオードで構成されるフルブリッジ整流回路で、商用電源10の商用電圧Viを整流し、商用周波数で脈動した整流電圧V1を出力する(図2(b))。
インバータ12は送電制御部16により制御され、平滑コンデンサを用いず非平滑とした整流電圧V1を入力とし、脈動する整流電圧V1をスイッチング周波数の高周波に変換し、インバータ出力電圧Vtを出力する(図2(c))。
電磁誘導により送電コイル14によって発生した磁束は受電コイル24で受電され、受電回路2は受電電圧Vrを得る(図2(d))。
整流回路21は受電電圧Vrを整流し、商用周波数で脈動した直流の整流電流I2を出力する(図2(e))。電流センサ7は整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2を検出する。
受電制御部26は電流センサ7の検出値(図2(f))に基づき、検出値がゼロに漸近する(最小となる)タイミングを切り替えタイミングとしてスイッチ切り替え信号222sを出力し、DC−AC変換回路22のスイッチを切り替える制御を行い、出力電圧を正負に切り替える。
DC−AC変換回路22はスイッチSw1〜4を切り替えることにより、負荷20に商用周波数の出力電圧Voを供給する(図2(h))。
ここでDC−AC変換回路22および受電制御部26の構成について図3に図示し、スイッチ切り替え動作について詳細に説明する。
図3において、整流回路21は入力である受電電圧Vrを整流し、整流電圧V2、整流電流I2を出力する。フィルタ25は高周波成分をカットするローパスフィルタである。
DC−AC変換回路22内のドライバ222は半導体スイッチSw1〜Sw4を受電制御部26からの制御信号に基づいてゲート信号を制御するスイッチ駆動回路である。
受電制御部26内のフィルタ261は、電流センサ7で得られる整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2の検出値の高周波をカットするローパスフィルタである。
受電制御部26内の演算部262は、整流電流I2の検出値を商用周波数より高いサンプリング周波数、例えば10kHzの周期毎にA/D変換し、A/D変換により得られたデータを記憶、演算し、演算結果に基づいて、DC−AC変換回路22内のドライバ222へ半導体スイッチ切り替えるための制御信号(スイッチ切り替え信号222s)を出すマイコンである。
図4に電流センサ7の検出値および各制御信号の例を示す。図4(a)の矢印はサンプリングのタイミングを示している。図3に示される演算部262は電流センサ7の検出値が増加に転じた際を切り替えタイミングとしてスイッチ切り替え信号222sを反転し出力する(図4(b))。ドライバ222はスイッチ切り替え信号222sに基づき、ゲート信号を出力する。ゲート信号222aはスイッチ切り替え信号222sと同期し、Sw2及びsw3をスイッチする(図4(c))。ゲート信号222bはスイッチ切り替え信号222sと論理否定の関係、すなわち、スイッチ切り替え信号222sがHighのとき、ゲート信号222bはLow、スイッチ切り替え信号222sがLowのとき、ゲート信号222bはHighとなり、Sw1及びsw4をスイッチする(図4(d))。
図4において、説明のためサンプリング周期を長く図示したが、実際には電流センサの検出値がゼロに漸近した際にスイッチ切り替え信号222sが反転する構成である。
以上のように、本実施形態では整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2を検出し、検出値に基づいてDC−AC変換回路22を制御することを特徴としている。
図5に回路例を、図6にスイッチ切り替え時のフローチャートを、図7に回路の動作波形を示し、スイッチ切り替え時の動作について説明する。
インバータ12はスイッチング素子を2つ用いたハーフブリッジ型のインバータである。入力フィルタ15は高周波成分等のノイズを除去するEMI(Electro Magnetic Interference)フィルタである。
図6に示されるように、はじめに初期化のため、比較対象のデータであるD_oldを最大値に設定する(S1000)。図5に示される電流センサ7は整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の脈動した整流電流I2を検出する(S1001)。図3に示されるフィルタ261により高周波成分が除去され、演算部262には入力信号として脈動した整流電流I2の検出値が入力される(図7)。図3に示される演算部262は入力信号のA/D変換を行う(S1002)。演算部262はA/D変換により取得したデータをD_newとして記憶する(S1003)。
演算部262はD_newとD_oldの比較を行い、D_newがD_oldより小さい場合(S1004:No)、D_oldにD_newの値を代入し(S1005)、整流電流I2の検出に戻る(S1001)。
D_newがD_oldより大きい場合(S1004:Yes)、すなわち、整流電流I2の検出値がゼロに漸近し、増加に転じた際を切り替えタイミングとして、DC−AC変換回路22へスイッチ切り替え信号222sを出す。DC−AC変換回路22内のドライバ222はゲート信号222aによりスイッチSw2及びSw3の切り替えを、ゲート信号222bによりSw1及びSw4の切り替えを行う(S1006)。ここでSw1およびSw3がオンのとき、Sw2およびSw4はオフであり、出力電圧Voは正となる。また、Sw1およびSw3がオフのとき、Sw2およびSw4はオンであり、出力電圧Voは負となる(図7)。
このようにスイッチ切り替え毎に出力電圧Voの極性が正から負、負から正と出力電圧Voが0Vへ漸近した際に切り替わるため、負荷20に印加される出力電圧Voは商用周波数のAC100Vとなる。
送電が継続されている場合(S1007:No)、D_oldを初期化するフローへ戻る(S1000)。送電終了に伴い(S1007:Yes)、受電制御部26はスイッチオフ命令を出し、DC−AC変換回路22は全てのスイッチをオフする(S1008)。
本実施例を自動車に応用した例を挙げ説明する。図8は本実施例の屋内から屋外へ電力伝送を行う自動車への給電に適用した構成の概略の例である。自動車106は充電池108を搭載し、商用電源のAC100VまたはAC200Vで充電可能な電気自動車である。充電回路107は充電池108を充電可能な回路である。充電池108は自動車106の駆動に必要な電池容量を持つ2次電池である。
商用電源10は一般家庭で使用されている商用電源で、屋内まで引き込まれている電源である。
送電回路1は屋内に設置され、ワイヤレス電力伝送装置の送電を担い、商用電源10を入力とし、高周波の交流電圧を出力する回路である。壁300は屋内と屋外を隔てる住宅の壁である。
受電回路2は屋外に設置され、ワイヤレス電力伝送装置の受電を担い、送電回路1から送電された高周波の交流電圧を受電する回路である。タップ201は受電回路2の出力端子に繋がる端子である。ケーブル202はタップ201と給電ソケット105を接続するケーブルである。
給電ソケット105は自動車106の給電ソケットで、商用電源10と接続されると充電回路107により自動車106内の充電池108が充電される。
送電回路1と受電回路2は壁300で隔たれ、この間で電力伝送が行われる。送電回路1の入力は商用電源で、受電回路2の出力も商用電源とする装置である。
以上の構成により、給電ソケット105には整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2の検出値に基づいたDC−AC変換回路22のスイッチ切り替えにより、出力電圧を正負に切り替え、商用周波数の交流電圧が印加される。また、商用電源で動作する既存のシステムにおいてもワイヤレス電力伝送が可能になる。さらに、非平滑とすることで、入力の力率がよく、平滑コンデンサ、力率改善のための回路が必要なくなり、効率の向上につながる。
本実施例では、負荷が容量負荷時にも商用周波数の出力電圧が得られるワイヤレス電力伝送装置の例を説明する。実施例2におけるワイヤレス電力伝送装置のうち、実施例1で図1に示し説明した構成および機能の説明は省略する。
図9は、実施例2におけるワイヤレス電力伝送装置の容量負荷時のDC−AC変換回路を示す構成図の例である。図9のうち、既に説明した図3に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
本実施例では負荷20aが容量負荷の場合の動作について説明する。図10に容量負荷の場合の各波形を示す。DC−AC変換回路22の電力供給先である負荷20が容量負荷であると、出力電圧Voは容量負荷により平滑される(図10のVo)。すなわち、電圧Vo、V2、V3は平滑され脈動しないので、これらの電圧を検出し、切り替えタイミングの判断は困難になる。一方、整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2は図10に示す通り、容量負荷時にも脈動しあるしきい値、ここではゼロクロスする波形となる。すなわち、スイッチの切り替えタイミングはゼロをしきい値と設定することが可能となる。この切り替えタイミングで極性を切り替えると、切り替えタイミングの間隔は10msとなり、負荷20aには商用周波数の疑似正弦波が印加される。
図11にゼロクロス検出制御フローを示す。図11は全体の制御フローであり、S2000〜S2008はそれぞれ図6に示すS1000〜S1008と同様の動作であるため、説明を割愛する。本実施例のゼロクロス検出制御(S2020)のフローを図12に示し、説明する。
演算部262は検出したデータD_newがゼロ以上か判断する。D_newがゼロ以上場合(S20200:No)、ゼロクロスではないと判断し、演算部262はD_newとD_oldの比較を行う(図11S2004)。D_newがゼロ未満となった場合(S20200:Yes)、演算部262は検出したデータD_newがゼロ以上か判断する。取得した検出値のデータがゼロ未満である場合(S20204:No)、D_newがゼロ以上となるまでA/D変換を行う(S20202)。D_newがゼロ以上、すなわち負から正となった場合(S20204:No)、スイッチ切り替え信号222sを出力する(S20205)。DC−AC変換回路22内のドライバ222はスイッチ切り替え信号222sに基づき、ゲート信号222aによりスイッチSw2及びSw3の切り替えを、ゲート信号222bによりSw1及びSw4の切り替えを行う演算部262はA/D変換を行い(S20202)、取得したデータをD_newとして記憶する(S20203)。送電終了かの判断を行うフローへ戻る(S2007)。以上の構成により、容量負荷時に電圧が平滑され、電圧の検出による切り替えタイミングの判断が困難な状況においても、整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2を検出し、極およびゼロクロスを切り替えタイミングとしてDC−AC変換回路22のスイッチSw1〜4を制御することで、出力電圧を正負に切り替え、負荷20aに商用周波数の交流電圧を印加することができる。
以上説明した本実施例によれば、容量負荷時には、整流回路21の出力電圧V2、フィルタ25の出力電圧V3、出力電圧Voは、負荷20aにより平滑されゼロクロスしないため、切り替えタイミングの検出が困難となる問題があったが、本発明では整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2を検出することで制御が容易になる。
また、容量負荷時だけでなく軽負荷時においても本実施例は適用できる。図13に軽負荷時の各波形を示す。該図において整流回路21の出力電圧V2、フィルタ25の出力電圧V3、出力電圧Voは、DC−AC変換回路22による切り替えを行っていないときの波形である。整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2はゼロクロスすることが確認でき、負から正となるタイミングは10msとなり、これを切り替えタイミングとしてDC−AC変換回路22を制御し、出力電圧を正負に切り替えれば、負荷には商用周波数の交流が供給できる。
なお、本実施例ではスイッチ切り替え信号222sによるスイッチ切り替え後、常時A/D変換を行い、検出値を取得していたがこれに限らない。例えば、演算部262のカウンタを用いて、ある一定時間待機するとしてもよい。50Hzの商用周波数の場合、脈動する周期は10msであるため、待機時間を10ms未満とする。また、スイッチ切り替え信号222sの出された切り替えタイミングの間隔を切り替え周期として記憶しておき、以降はカウンタにより時間をカウントし、カウンタ値が切り替え周期となったら、スイッチ切り替え信号222sを出し、スイッチの切り替えを行うとしてもよい。これにより、検出と検出値の演算処理を常時行う必要がなくなる。
なお、本実施例では電流センサ7の検出を整流回路21の出力とフィルタ25の入力間の整流電流I2としたが、これに限らない。例えば、整流前の電流でもよいし、フィルタ25のインダクタ、キャパシタ間を流れる電流でもよい。
なお、本実施例ではゼロクロス検出制御について負から正となった際にスイッチを切り替えるとしたが、これに限らない。正から負となった際に切り替えてもよい。また、しきい値をゼロ以外の値に設定してもよい。
なお、共振回路13および23はコイルに対し、コンデンサを直列に接続し、直列共振としたがこれに限らない。例えば、コンデンサを並列に接続し、並列共振としてもよいし、インダクタや抵抗と組み合わせて直並列等の構成にしてもよい。また、同様の機能および構成としたが、これに限らず、共振回路13と共振回路23はそれぞれ異なる構成としてもよい。さらには、コイルでの電力伝送としたが、これに限らずコンデンサによる容量結合を利用した電力伝送装置でもよい。
なお、本実施例では検出値について、整流電流I2の高周波成分をフィルタにより除去して演算部262の入力としたがこれに限らない。例えば、移動平均法により検出値を平滑化して入力としてもよく、これによりノイズ等による誤差を低減することができる。
1…送電回路、2…受電回路、7…電流センサ、9、91、92…コア駆動部、10…商用電源、11、21…整流回路、12…インバータ、13、23…共振回路、14…送電コイル、24…受電コイル、26…受電制御部、22…DC−AC変換回路、20…負荷、20a…容量負荷、105…給電ソケット、106…自動車、201…タップ、300…壁。

Claims (6)

  1. 送電コイルと受電コイルによって電力伝送を行うワイヤレス電力伝送装置であって、
    入力側交流電圧を全波整流する第1整流回路と、
    当該第1整流回路から出力されるとともに周期的に脈動する整流電圧を非平滑で交流電圧に変換するインバータと、
    前記送電コイル及び前記受電コイルを介して伝送された交流電圧を全波整流する第2整流回路と、
    前記第2整流回路の出力に接続されたフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の出力電圧を入力とし、かつ交流電圧を出力するDC−AC変換回路と、
    前記第2整流回路の出力と前記フィルタ回路の入力間の整流電流を検出する検出回路と、
    前記DC−AC変換回路を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記検出回路により検出された前記整流電流の検出値に基づいて、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替える制御を行うワイヤレス電力伝送装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤレス電力伝送装置において、
    前記制御回路は、前記検出回路により検出された前記整流電流の検出値が減少から増加に転じた際に、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替えるよう制御すること、
    を特徴とするワイヤレス電力伝送装置。
  3. 請求項1に記載のワイヤレス電力伝送装置において、
    前記制御回路は、前記検出回路により検出された前記整流電流の検出値がしきい値未満からしきい値以上へ転じた際に、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替えるよう制御すること、
    を特徴とするワイヤレス電力伝送装置。
  4. 請求項1に記載のワイヤレス電力伝送装置において、
    前記制御回路は、前記検出回路により検出された前記整流電流の検出値が当該整流電流の検出値がしきい値以上からしきい値未満へ転じた際に、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替えるよう制御すること、
    を特徴とするワイヤレス電力伝送装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のワイヤレス電力伝送装置において、
    前記DC−AC変換回路の出力電圧の正負を切り替えた時刻を取得する時刻取得部と、
    前記DC−AC変換回路の出力電圧の正負を切り替えた時刻の間隔を切り替え周期として記憶する周期記憶部と、を備え、
    前記制御回路は、前記切り替えた時刻から前記切り替え周期が経過する毎に、前記DC−AC変換回路の出力電圧を正負に切り替えるよう制御すること、
    を特徴とするワイヤレス電力伝送装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のワイヤレス電力伝送装置において、
    前記検出値が移動平均法によって決定されるワイヤレス電力伝送装置。
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