JP2002100538A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

アルミ電解コンデンサ

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JP2002100538A JP2000286599A JP2000286599A JP2002100538A JP 2002100538 A JP2002100538 A JP 2002100538A JP 2000286599 A JP2000286599 A JP 2000286599A JP 2000286599 A JP2000286599 A JP 2000286599A JP 2002100538 A JP2002100538 A JP 2002100538A
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Masaro Sakakura
正郎 坂倉
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久富 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低インピーダンス特性を有し、さらに、放置
特性の良好なアルミ電解コンデンサを提供する。 【解決手段】 本発明のアルミ電解コンデンサは、タン
ニン等とアルミニウムとからなる水溶性の錯体にリン酸
イオンが結合した結合体を、水を主成分とする溶媒を用
いた電解液とともに、表面にシランカップリング剤を付
着させた陰極箔を用いたコンデンサ素子内に含有してい
るので、低インピーダンス特性を有し、さらに、電解液
中のリン酸イオンを適正量に長時間にわたって保つこと
ができるので、放置後の電極箔の劣化を抑制することに
よって、アルミ電解コンデンサの放置特性が向上する。
また、初期の静電容量が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアルミ電解コンデ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ電解コンデンサは一般的には以下
のような構成を取っている。すなわち、帯状に形成され
た高純度のアルミニウム箔を化学的あるいは電気化学的
にエッチングを行って拡面処理するとともに、拡面処理
したアルミニウム箔をホウ酸アンモニウム水溶液等の化
成液中にて化成処理することによりアルミニウム箔の表
面に酸化皮膜層を形成させた陽極箔と、同じく高純度の
アルミニウム箔を拡面処理した陰極箔をセパレータを介
して巻回してコンデンサ素子が形成される。そしてこの
コンデンサ素子には駆動用の電解液が含浸され、金属製
の有底筒状の外装ケースに収納される。さらに外装ケー
スの開口端部は弾性ゴムよりなる封口体が収納され、さ
らに外装ケースの開口端部を絞り加工により封口を行
い、アルミ電解コンデンサを構成する。
【0003】そして、小型、低圧用のアルミ電解コンデ
ンサの、コンデンサ素子に含浸される電解液としては、
従来より、エチレングリコールを主溶媒とし、アジピン
酸、安息香酸などのアンモニウム塩を溶質とするもの、
または、γ−ブチロラクトンを主溶媒とし、フタル酸、
マレイン酸などの四級化環状アミジニウム塩を溶質とす
るもの等が知られている。
【0004】このようなアルミ電解コンデンサの用途と
して、スイッチング電源の出力平滑回路などの電子機器
がある。このような用途においては、低インピーダンス
特性が要求されるが、電子機器の小型化が進むにつれ
て、アルミ電解コンデンサへの、この要求がさらに高い
ものとなってきている。このような低インピーダンス品
に対応できる比抵抗の低い電解液としては、四級化環状
アミジニウム塩を用いたものがあるが、比抵抗は80Ω
cm程度であり、この要求に対応するには十分でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、電解液に水を
多量に含有させて、電解液の比抵抗を60Ωcm以下に
低減する試みがあるが、つぎのような問題を有してい
る。すなわち、このようなアルミ電解コンデンサを放置
すると、静電容量が減少し、漏れ電流特性が劣化し、さ
らには、安全弁の開弁にいたることがあるという問題点
があり、このような負荷もしくは無負荷での長時間経過
後の特性である放置特性は、アルミ電解コンデンサの信
頼性に大きな影響を与えている。
【0006】そこで、長時間放置して劣化した電解コン
デンサを分析したところ、電解液のpHが高くなってお
り、また、電極箔表面に溶質のアニオン成分が付着して
いることが分かった。このことから、電極箔表面のアル
ミニウムが溶質のアニオン成分と反応して電極箔に付着
し、さらに、アルミニウムが溶解して水酸化物等とな
り、一部は溶質のアニオン成分と反応し、この際に水素
ガスが発生する。この反応がくり返されて、pHが上昇
し、電極箔の劣化、開弁にいたるということが明らかに
なった。
【0007】ところで、リン酸がこのような電極箔の劣
化の防止に効果があることはよく知られているが、十分
なものではない。これは、このリン酸を添加しても、添
加したリン酸は電解液中のアルミニウムと錯体を形成し
て電極箔に付着し、リン酸は電解液中から消失してしま
うことによるものである。さらに、添加量が多過ぎる
と、漏れ電流が増大するという問題もある。ところが、
リン酸イオンが消失する段階の適量残存している間は、
アルミ電解コンデンサの特性は良好に保たれる。これら
のことを明らかにしたことから、本願発明者らはリン酸
イオンを適正量に保つことによって、低インピーダンス
特性を有し、かつ、放置特性を良好に維持できるという
知見を得た。しかしながら、さらなる放置特性の向上と
いう要求があり、これらの要求に応えるための放置特性
の良好なアルミ電解コンデンサを提供することをその目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミ電解コン
デンサは、タンニンおよび/またはタンニンの分解生成
物とアルミニウムとからなる水溶性の錯体にリン酸イオ
ンが結合した結合体を、水を主成分とする溶媒ととも
に、表面にシランカップリング剤を付着させた陰極箔を
用いたコンデンサ素子内に含有することを特徴とする。
【0009】そして、前記の結合体が、水を主成分とす
る溶媒にタンニンおよび/またはタンニンの分解生成物
と水溶液中でリン酸イオンを生成する化合物とを添加し
た電解液を、アルミニウムからなる電極箔を巻回したコ
ンデンサ素子に含浸して生成されることを特徴とする。
【0010】さらに、前記のアルミ電解コンデンサにお
いて、水溶液中でリン酸イオンを生成する化合物が、一
般式(化2)で示されるリン化合物又はこれらの塩もし
くはこれらの縮合体又はこれらの縮合体の塩であること
を特徴とする。
【0011】また、前記アルミ電解コンデンサにおい
て、電解液の溶媒中の水の含有率が35〜100wt%
であることを特徴とする。
【化2】 (式中、R1 、R2 は、−H、−OH、−R3 、−OR
4 :R3 、R4 は、アルキル基、アリール基、フェニル
基、エーテル基)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のアルミ電解コンデンサ
は、タンニンおよび/またはタンニンの分解生成物(以
下、タンニン等)とアルミニウムとからなる水溶性の錯
体にリン酸イオンが結合した結合体を、水を主成分とす
る溶媒とともに、表面にシランカップリング剤を付着さ
せた陰極箔を用いたコンデンサ素子内に含有している。
そして、この水溶性結合体は、水を主成分とする溶媒に
タンニン等と水溶液中でリン酸イオンを生成する化合物
とを添加した電解液を、アルミニウムからなる電極箔を
巻回したコンデンサ素子に含浸して生成される。なお、
陽極箔の表面にシランカップリング剤を付着させると、
放置後の静電容量の減少が抑制されるので、好適であ
る。
【0013】ここで用いるシランカップリング剤は特に
限定はないが、下記に一般式で表される化合物、または
これらの塩からなるシランカップリング剤が代表的であ
る。
【化3】 (式中、X1 は、ビニル基、アミノ基、エポキシ基、ク
ロル基、メタクリロキシ基、メルカプト基、ケチミン基
を有する原子団、X2 〜X4 は、アルキル基、アルコキ
シ基、クロル基) これらのシランカップリング剤とし
ては、ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、N−〔2−(ビニルベン
ジルアミノ)エチル〕−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン・塩酸塩等を例示することができる。
【0014】そして、通常、アルミ電解コンデンサは製
造後、ある程度の期間常温で保管され、その後電子機器
に搭載されて使用されることになるが、本発明のアルミ
電解コンデンサは、この製造直後から使用の期間、コン
デンサ素子に含有されたリン酸イオンが結合した水溶性
のアルミニウム錯体が、電解液中のリン酸イオンを適正
量に保持する。
【0015】ここで、溶媒中の水の含有率は、35〜1
00wt%であり、65wt%以下では低温特性が良好
なので、好ましくは、35〜65wt%である。
【0016】タンニンは加水分解性タンニンと縮合型タ
ンニンに大別される。ここで、加水分解性タンニンは、
酸、アルカリあるいは酵素によって加水分解され、ポリ
アルコールとフェノールカルボン酸を生成するタンニン
群である。ポリアルコールとしてはD−グルコースが最
も多く、フェノールカルボン酸としては没食子酸が多
い。このような加水分解性タンニンの一部は、水溶液中
でフェノールカルボン酸やこれらの縮重合体が分離し、
結果として、分離後の残余生成物であるポリアルコール
とフェノールカルボン酸やこれらの縮重合体からなる分
解生成物を生成する。また、カリ溶融によってピロガロ
ールを生ずるものは、ピロガロールタンニンと呼ばれ
る。これらの加水分解性タンニンの代表的なものは、五
倍子から得られる五倍子タンニン、没食子から得られる
没食子タンニンで、タンニン酸とも呼ばれる。
【0017】なお、タンニン等とともにアルミニウムと
錯体を形成するキレート化剤を用いてもよい。このキレ
ート化剤としては、以下のものが挙げられる。すなわ
ち、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、
グリコール酸、α−ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシマロン
酸、α−メチルリンゴ酸、ジヒドロキシ酒石酸等のα−
ヒドロキシカルボン酸類、γ−レゾルシル酸、β−レゾ
ルシル酸、トリヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタル
酸、ジヒドロキシフタル酸、フェノールトリカルボン
酸、アウリントリカルボン酸、エリオクロムシアニンR
等の芳香族ヒドロキシカルボン酸類、スルホサリチル酸
等のスルホカルボン酸類、ジシアンジアミド等のグアニ
ジン類、ガラクトース、グルコース等の糖類、リグノス
ルホン酸塩等のリグニン類、そして、エチレンジアミン
四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、グリ
コールエーテルジアミン四酢酸(GEDTA)、ジエチ
レントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチル
エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレン
テトラミン六酢酸(TTHA)等のアミノポリカルボン
酸類またはこれらの塩である。そして、これらの塩とし
ては、アンモニウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩等を用いることができる。
【0018】そして、水溶液中でリン酸イオンを生成す
る化合物(以下、リン酸生成性化合物)を添加する。こ
のリン酸生成性化合物として、一般式(化2)で示され
るリン化合物又はこれらの塩もしくはこれらの縮合体又
はこれらの縮合体の塩を挙げることができる。
【0019】これらのリン酸生成性化合物としては、以
下のものを挙げることができる。正リン酸、亜リン酸、
次亜リン酸、及びこれらの塩、これらの塩としては、ア
ンモニウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム塩、カルシ
ウム塩、カリウム塩である。正リン酸及びこの塩は、水
溶液中で分解してリン酸イオンを生じる。また、亜リン
酸、次亜リン酸、及びこれらの塩は、水溶液中で分解し
て、亜リン酸イオン、次亜リン酸イオンを生じ、その後
に酸化してリン酸イオンとなる。
【0020】また、リン酸エチル、リン酸ジエチル、リ
ン酸ブチル、リン酸ジブチル等のリン酸化合物、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、アミノト
リメチレンホスホン酸、フェニルホスホン酸等のホスホ
ン酸化合物等が挙げられる。また、メチルホスフィン
酸、ホスフィン酸ブチル等のホスフィン酸化合物が挙げ
られる。
【0021】さらに、以下のような、縮合リン酸又はこ
れらの塩をあげることができる。ピロリン酸、トリポリ
リン酸、テトラポリリン酸等の直鎖状の縮合リン酸、メ
タリン酸、ヘキサメタリン酸等の環状の縮合リン酸、又
はこのような鎖状、環状の縮合リン酸が結合したもので
ある。そして、これらの縮合リン酸の塩として、アンモ
ニウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム塩、カルシウム
塩、カリウム塩等を用いることができる。
【0022】これらも、水溶液中でリン酸イオンを生ず
るか、もしくは、亜リン酸イオン、次亜リン酸イオンを
生じ、その後に酸化してリン酸イオンとなる、リン酸生
成性化合物である。
【0023】なお、これらの中でも、容易にリン酸イオ
ンを生ずる正リン酸またはその塩、縮合リン酸、または
リン酸化合物が好ましい。さらに、添加量に対して、比
較的速やかに、多くのリン酸イオンを生ずる正リン酸、
ピロリン酸、トリポリリン酸等の直鎖状の縮合リン酸、
またはその塩が好ましい。なお、これらの化合物以外で
も、水溶液中でリン酸イオンを生ずる物質であれば、本
発明の効果を得ることができる。
【0024】また、電解液に含まれる溶質としては、通
常アルミ電解コンデンサ用電解液に用いられる、酸の共
役塩基をアニオン成分とする、アンモニウム塩、アミン
塩、四級アンモニウム塩および環状アミジン化合物の四
級塩が挙げられる。アミン塩を構成するアミンとしては
一級アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピルア
ミン、ブチルアミン、エチレンジアミン等)、二級アミ
ン(ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、メチルエチルアミン、ジフェニルアミン等)、三級
アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン、トリフェニルアミン、1,8−ジアザビ
シクロ(5,4,0)−ウンデセン−7等)が挙げられ
る。第四級アンモニウム塩を構成する第四級アンモニウ
ムとしてはテトラアルキルアンモニウム(テトラメチル
アンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロ
ピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、メチル
トリエチルアンモニウム、ジメチルジエチルアンモニウ
ム等)、ピリジウム(1−メチルピリジウム、1−エチ
ルピリジウム、1,3−ジエチルピリジウム等)が挙げ
られる。また、環状アミジン化合物の四級塩を構成する
カチオンとしては、以下の化合物を四級化したカチオン
が挙げられる。すなわち、イミダゾール単環化合物(1
−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾー
ル、1,4−ジメチル−2−エチルイミダゾール、1−
フェニルイミダゾール等のイミダゾール同族体、1−メ
チル−2−オキシメチルイミダゾール、1−メチル−2
−オキシエチルイミダゾール等のオキシアルキル誘導
体、1−メチル−4(5)−ニトロイミダゾール、1,
2−ジメチル−5(4)−アミノイミダゾール等のニト
ロおよびアミノ誘導体)、ベンゾイミダゾール(1−メ
チルベンゾイミダゾール、1−メチル−2−ベンジルベ
ンゾイミダゾール等)、2−イミダゾリン環を有する化
合物(1−メチルイミダゾリン、1,2−ジメチルイミ
ダゾリン、1,2,4−トリメチルイミダゾリン、1,
4−ジメチル−2−エチルイミダゾリン、1−メチル−
2−フェニルイミダゾリン等)、テトラヒドロピリミジ
ン環を有する化合物(1−メチル−1,4,5,6−テ
トラヒドロピリミジン、1,2−ジメチル−1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン、1,8−ジアザビシ
クロ〔5.4.0〕ウンデセン−7、1,5−ジアザビ
シクロ〔4.3.0〕ノネン−5等)等である。
【0025】アニオン成分としては、アジピン酸、グル
タル酸、コハク酸、安息香酸、イソフタル酸、フタル
酸、テレフタル酸、マレイン酸、トルイル酸、エナント
酸、マロン酸、蟻酸、1,6−デカンジカルボン酸、
5,6−デカンジカルボン酸等のデカンジカルボン酸、
1,7−オクタンジカルボン酸等のオクタンジカルボン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の有機酸、あるいは、
硼酸、硼酸と多価アルコールより得られる硼酸の多価ア
ルコール錯化合物、りん酸、炭酸、けい酸等の無機酸の
共役塩基を挙げることができる。これらの中で好ましい
のは、デカンジカルボン酸、オクタンジカルボン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、グルタル酸、コ
ハク酸、安息香酸、イソフタル酸、蟻酸等の有機カルボ
ン酸、または、硼酸、硼酸の多価アルコール錯化合物で
ある。
【0026】そして、本発明のアルミ電解コンデンサに
用いられる電解液の溶媒は水を主成分とするものである
が、水以外に、プロトン性極性溶媒、非プロトン性極性
溶媒、及びこれらの混合物を用いることができる。プロ
トン性極性溶媒としては、一価アルコール(メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、シクロペンタノール、ベン
ジルアルコール、等)、多価アルコール及びオキシアル
コール化合物類(エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、1,3−ブタンジオール、メトキシプロピレング
リコール等)などがあげられる。非プロトン性極性溶媒
としては、アミド系(N−メチルホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルホスホリックアミド等)、ラクトン類
(γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン等)、環状
アミド類(N−メチル−2−ピロリドン等)、カーボネ
ート類(エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト等)、ニトリル類(アセトニトリル等)、オキシド類
(ジメチルスルホキシド等)、2−イミダゾリジノン系
〔1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノン(1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル
−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ(n−プロピル)
−2−イミダゾリジノン等)、1,3,4−トリアルキ
ル−2−イミダゾリジノン(1,3,4−トリメチル−
2−イミダゾリジノン等)〕などが代表としてあげられ
る。
【0027】また、電解コンデンサの寿命特性を安定化
する目的で、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ニト
ロアセトフェノン、ニトロベンジルアルコール、2−
(ニトロフェノキシ)エタノール、ニトロアニソール、
ニトロフェネトール、ニトロトルエン、ジニトロベンゼ
ン等の芳香族ニトロ化合物を添加することができる。
【0028】また、電解コンデンサの安全性向上を目的
として、電解液の耐電圧向上を図ることができる非イオ
ン性界面活性剤、多価アルコールと酸化エチレン及び/
または酸化プロピレンを付加重合して得られるポリオキ
シアルキレン多価アルコールエーテル化合物、ポリビニ
ルアルコールを添加することもできる。
【0029】また、本発明のアルミ電解コンデンサに用
いられる電解液に、硼酸、多糖類(マンニット、ソルビ
ット、ペンタエリスリトールなど)、硼酸と多糖類との
錯化合物、コロイダルシリカ等を添加することによっ
て、さらに耐電圧の向上をはかることができる。
【0030】また、漏れ電流の低減の目的で、オキシカ
ルボン酸化合物等を添加することができる。
【0031】以上の電解液を含有したアルミ電解コンデ
ンサは、インピーダンスが低く、放置特性、すなわち、
長期間にわたる負荷、無負荷試験後の特性が良好で、さ
らに、初期の静電容量も向上する。
【0032】以下、本発明について説明する。本発明の
アルミ電解コンデンサは、タンニン等とアルミニウムと
からなる水溶性の錯体にリン酸イオンが結合した結合体
(以下、水溶性結合体)を、水を主成分とする溶媒とと
もに、表面にシランカップリング剤を付着させた陰極箔
を用いたコンデンサ素子内に含有しているが、この水溶
性結合体は、水を主成分とする溶媒にタンニン等とリン
酸生成性化合物を添加した電解液をコンデンサ素子に含
浸して生成される。この電解液中では、加水分解性タン
ニンの場合、前述したように一部のタンニンからフェノ
ールカルボン酸やこれらの縮重合体が分離し、結果とし
て、分離後の残余生成物であるポリアルコールとフェノ
ールカルボン酸やこれらの縮重合体からなる分解生成物
を生成する。そして、コンデンサ素子中で、これらのタ
ンニン等と、リン酸生成性化合物から生成されたリン酸
イオンと、アルミニウム電極箔表面のアルミニウムの水
和物や水酸化物から溶出したアルミニウムイオンとが反
応して、水溶性結合体が生成される。そして、このよう
に生成された水溶性結合体の大部分は表面にシランカッ
プリング剤を付着させた陰極箔を用いた電極箔に付着し
た状態で、コンデンサ素子中に含有されることになる。
このことは、電解液中にアルミニウムが少量しか検出さ
れないことから推測される。また、縮合型タンニンの場
合は、アルカリ溶融等によって分解し、この分解生成物
を用いることができる。したがって、加水分解型タンニ
ンは上述のように水溶液中で分解するので、水溶性結合
体を形成しやすく好適である。なお、この水溶性結合体
はアルミニウムにタンニン等とリン酸イオンが配位した
キレート錯体であると考えられる。
【0033】また、このように、本発明のアルミ電解コ
ンデンサに用いられる電解液においては、水を主成分と
する溶媒に、タンニン等と、リン酸生成性化合物と、水
溶液中でアルミニウムイオンを生成する化合物、すなわ
ちアルミ電極箔表面に形成されたアルミニウムの水和物
や水酸化物等とが添加された状態となって、水溶性結合
体が形成される。
【0034】以上の本発明のアルミ電解コンデンサにお
いては、電解液の比抵抗を低減することができるので、
アルミ電解コンデンサのインピーダンスを低減すること
ができる。さらに、水溶性結合体によって、電解液中の
リン酸イオンを長時間にわたって適正量に保つことがで
きる。すなわち、電解液中のリン酸イオンは電極箔から
溶出するアルミニウムと反応して減少していくが、そう
なると、水溶性結合体がリン酸イオンを放出して、電解
液中のリン酸イオンを適正量に保つ作用をする。そし
て、この適正量のリン酸イオンはアルミニウムの溶解、
またアルミニウムの水酸化物等の生成を抑制して、電極
箔の劣化を抑制するので、アルミ電解コンデンサの放置
特性が向上する。
【0035】すなわち、電解液にリン酸イオンを添加し
たのみでは、リン酸イオンはアルミニウムと反応して電
解液中から消失してしまうので、放置特性が劣化する。
また、多量に添加した場合はさらに漏れ電流特性が劣化
する。しかしながら、本発明のアルミ電解コンデンサに
おいては、電解液中に適正量のリン酸イオンが長期間経
過しても消失することなく存在して、良好な放置特性を
維持することができ、漏れ電流特性も劣化することな
く、良好である。
【0036】以下の実験はこれらのことを明らかにし
た。本発明のアルミ電解コンデンサを分解し、コンデン
サ素子に含浸された電解液を洗浄、除去した。その後、
このコンデンサ素子にリン酸イオンを含まない電解液を
含浸して電解コンデンサを作成したところ、この電解コ
ンデンサの放置特性は良好であった。そして、この電解
コンデンサの電解液からは1〜30ppmのリン酸が検
出され、アルミニウムはほとんど検出されなかった。す
なわち、電極箔に付着した水溶性結合体が、リン酸イオ
ンを含まない電解液中にリン酸イオンを放出し、その後
も一定のリン酸イオンを長時間にわたって適正に保つこ
とによって、コンデンサの放置特性を向上させたもので
ある。また、このようにして作成した電解コンデンサに
ついて、上記の操作を数度おこなっても、同じく、電解
液からはリン酸イオンが検出され、電解コンデンサの放
置特性は良好であった。なお、電解液中で生成されるア
ルミニウム錯体が水溶性でない、つまり難溶性または不
溶性の場合は、本発明のような電解液中のリン酸イオン
を適正量に保つ作用がないためと思われるが、本発明の
効果を得ることはできない。
【0037】陰極箔にシランカップリング剤を付着させ
ることによって、放置特性が向上する理由は以下のよう
である。すなわち、シランカップリング剤を陰極箔に付
着させることによって陰極箔が電解液と接触する面積が
減少し、水和反応が減少する。さらに、電解コンデンサ
を作成後、陰極箔をpH7の緩衝溶液中で加熱し、溶出
したアルミニウムイオンとリン酸イオンを測定したとこ
ろ、シランカップリング剤を付着させた陰極箔からは、
付着させない陰極箔より多くのアルミニウムイオンとリ
ン酸イオンが検出された。これらのことから、水和抑制
効果が持続し、これらの相乗効果によって放置特性が向
上するものと推察される。
【0038】また、電解液中の一定量のリン酸イオンは
電解コンデンサ作成時に電極箔と反応して消費されるの
で、電解液作成時に添加する量は0.002モル重量%
以上必要であり、また、0.04モル重量%以上添加す
ると初期的な皮膜溶解が激しく、電解コンデンサの放置
特性は低下する。したがって、0.002〜0.04モ
ル重量%が好ましく、さらに好ましくは、0.003〜
0.03モル重量%である。
【0039】そして、この電解液はpHが上昇せず、5
〜7(水溶液として50倍に希釈して測定)に維持され
ていることが判明した。これは、電解液中に保持された
リン酸イオンによって、アルミニウムの溶解が抑制さ
れ、したがって、電解質のアニオン成分がアルミニウム
と反応することが抑制されて、pHの上昇が抑制されて
いるものと思われる。
【0040】さらに、本発明のアルミ電解コンデンサに
おいては、タンニン等の酸化皮膜を溶解する作用によっ
て、電解コンデンサの作成時に、陰極箔の自然酸化皮膜
が溶解されることによるものと思われるが、初期の静電
容量が向上する。
【0041】ここで、キレート化剤として知られてい
る、EDTA、NTA等を用いても、放置後にはリン酸
濃度が検出下限以下になってしまい、アルミ電解コンデ
ンサの特性は劣化する。
【0042】以上のように、本発明の水を主成分とする
溶媒とタンニン等とリン酸生成性化合物を含む電解液と
表面にシランカップリング剤を付着させた陰極箔との相
乗作用により、従来にないインピーダンスが低く、放置
特性が良好なアルミ電解コンデンサを実現することがで
きる。
【0043】また、本発明のアルミ電解コンデンサに用
いられる電解液は水を主成分とした溶媒を用いているの
で、溶媒としてγ−ブチロラクトンを用いた従来の低イ
ンピーダンス電解コンデンサ用電解液より、封口ゴムを
透過してのコンデンサ外部への透散が遅く、長寿命を得
ることができる。さらに、高電圧使用などの規格外の使
用によってコンデンサが故障した際にも、溶媒に水が多
量に含有されているので発火が発生するなどの問題点が
ない。また、溶媒以外の成分は、カルボン酸、タンニン
等、リン酸生成性化合物であり、電解液を構成する成分
は安全性も高い。このように、耐環境性も良好である。
【0044】
【実施例】次にこの発明について実施例を示し、詳細に
説明する。コンデンサ素子は陽極箔と、陰極箔をセパレ
ータを介して巻回して形成する。陽極電極箔は、純度9
9.9%のアルミニウム箔を酸性溶液中で化学的あるい
は電気化学的にエッチングして拡面処理した後、アジピ
ン酸アンモニウムの水溶液中で化成処理を行い、その表
面に陽極酸化皮膜層を形成したものを用い、陰極箔とし
て、純度99.9%のアルミニウム箔をエッチングして
拡面処理したものを用いた。そして、両極箔の表面にN
−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン水溶液を塗布し、乾燥処理を行った。
【0045】上記のように構成したコンデンサ素子に、
アルミ電解コンデンサの駆動用の電解液を含浸する。こ
の電解液を含浸したコンデンサ素子を、有底筒状のアル
ミニウムよりなる外装ケースに収納し、外装ケースの開
口端部に、ブチルゴム製の封口体を挿入し、さらに外装
ケースの端部を絞り加工することによりアルミ電解コン
デンサの封口を行う。
【0046】ここで用いる電解液の組成と、その比抵抗
を(表1)に示す。組成は、部で示した。ここで用いた
タンニンは加水分解性タンニンである、タンニン酸〔C
AS:1401−55−4〕である。また、比較例とし
て、実施例2で用いる電解液と従来の陰極箔を用いた電
解コンデンサを、従来例1として、添加剤を添加しない
電解液と従来の陰極箔を用いた電解コンデンサを作成し
た。また、従来例2として、γ−ブチロラクトン75
部、フタル酸エチルジメチルイミダゾリニウム25部の
電解液を用いた。比抵抗は81Ωcmであった。
【0047】以上のように構成したアルミ電解コンデン
サの高温寿命試験を行った。アルミ電解コンデンサの定
格は、6.3WV−5600μFである。試験条件は、
105°C、定格電圧負荷、無負荷、10000時間で
ある。そして、試験後のコンデンサを分解し、その電極
箔をpH7以上の緩衝溶液に浸漬、加熱してリン酸イオ
ンを抽出し、その濃度を測定した。なお、リン酸イオン
濃度の測定下限は1ppmである。それぞれの結果を
(表2)、(表3)に示す。また、従来例2の初期特性
は、静電容量が5540μF、tanδが0.101、
漏れ電流が13μAであった。
【0048】
【表1】 (注)TaA :タンニン酸 2PA :リン酸水素二アンモニウム PA :正リン酸 PPA :ピロリン酸
【0049】
【表2】 (注)Cap:静電容量(μF)、tanδ:誘電損失
の正接、LC:漏れ電流(μA)、ΔCap:静電容量
変化率(%) リン酸根:リン酸根濃度(ppm)
【0050】
【表3】
【0051】(表1)〜(表3)ならびに従来例の特性
から分かるように、実施例の比抵抗は18〜68Ωcm
と、従来例2の81Ωcmよりはるかに低く、初期のt
anδも0.060〜0.081と、従来例2の0.1
01より低い。また、静電容量は5600〜5690μ
Fと、従来例2の5540μFより大きくなっている。
【0052】(表2)、(表3)から分かるように、リ
ン酸生成性化合物としてリン酸水素二アンモニウム、正
リン酸、ピロリン酸を1部添加した実施例1〜5は2p
pm以上に維持され、負荷、無負荷、10000時間後
特性は良好で、10000時間保証が可能となってい
る。
【0053】これに比べて、従来の陰極箔を用いた、比
較例は10000時間後には、開弁にいたっており、本
発明によって、さらに放置特性の良好な、従来にないア
ルミ電解コンデンサを実現していることがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、タンニ
ン等とアルミニウムとからなる水溶性の錯体にリン酸イ
オンが結合した結合体を、水を主成分とする溶媒を用い
た電解液とともに、表面にシランカップリング剤を付着
させた陰極箔を用いたコンデンサ素子内に含有している
ので、電解液の比抵抗を低減することによって低インピ
ーダンス特性を図ることができ、さらに、電解液中のリ
ン酸イオンを適正量に長時間にわたって保つことがで
き、放置後の電極箔の劣化を抑制することによって、良
好な放置特性と、初期の静電容量の向上を図ることがで
きるアルミ電解コンデンサを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 久富 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 (72)発明者 辻 達紀 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンニンおよび/またはタンニンの分解
    生成物とアルミニウムとからなる水溶性の錯体にリン酸
    イオンが結合した結合体を、水を主成分とする溶媒とと
    もに、表面にシランカップリング剤を付着させた陰極箔
    を用いたコンデンサ素子内に含有するアルミ電解コンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記結合体が、水を主成分とする溶媒に
    タンニンおよび/またはタンニンの分解生成物と水溶液
    中でリン酸イオンを生成する化合物とを添加した電解液
    を、アルミニウムからなる電極箔を巻回したコンデンサ
    素子に含浸して生成されるアルミ電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記の水溶液中でリン酸イオンを生成す
    る化合物が、一般式(化1)で示されるリン化合物又は
    これらの塩もしくはこれらの縮合体又はこれらの縮合体
    の塩である請求項2記載のアルミ電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 溶媒中の水の含有率が35〜100wt
    %である、請求項1記載のアルミ電解コンデンサ。 【化1】 (式中、R1 、R2 は、−H、−OH、−R3 、−OR
    4 :R3 、R4 は、アルキル基、アリール基、フェニル
    基、エーテル基)
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