JP2002098461A - 電気冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
とともに、保存食品の冷却速度を高める。 【解決手段】 冷蔵室100内の前面側に冷気吹出し口
501を設けるとともに、冷蔵室100の背壁に冷気戻
し口120を形成し、熱交換器1により生成された冷気
を冷蔵室100内の前面側からその奥行き後方に向かっ
て流れるようにする。
Description
さらに詳しく言えば、特に冷蔵室内の温度ムラを解消
し、食品保存状態を改善する技術に関するものである。
に設定された冷蔵室、野菜貯蔵室および冷凍室などのい
くつかの貯蔵室を備えている。その一例を図25により
説明すると、近年の電気冷蔵庫においては、人間工学的
な見地からもっとも使用頻度が高い冷蔵室100を最上
段に置き、その下段にチルド室などの特定低温室20
0、野菜室300、冷凍室400を置くようにしてい
る。
器(エバポレータ)1にて生成され、その冷気が送風機
2によりダクト3を介して各貯蔵室100〜400に供
給される。冷蔵庫本体Rの筐体は、断熱材を挟んで組み
立てられた内箱4と外箱5とよりなるが、その庫室内の
背面側には内箱4との間でダクト3を形成するダクトカ
バー9が設けられ、熱交換器1および送風機2は、その
ダクト3内に配置されている。
れていることから、冷蔵室100および特定低温室20
0などにはその背面から冷気が供給され、所定の冷気戻
しダクトを介して熱交換器1の吸込側に戻される。な
お、この例において、冷蔵室100に供給された冷気は
パイパス管6を介して野菜室300に導かれた後、熱交
換器1の吸込側に戻されるようになっている。
気冷蔵庫では貯蔵室の背面側から冷気を供給する背面吹
出し方式を採用しているため、次のような課題があっ
た。すなわち、冷蔵室100について言えば、多くの場
合、その棚板には食品類が詰め込まれているため、それ
が冷気送風の障害となり、冷蔵室100の前面側が冷や
されにくくなる。
よりほぼ密閉状態に保たれるが、そのガスケット部分か
ら常時熱が侵入するし、また、冷蔵室100の扉Dはそ
の開閉頻度が高いため、特に冷蔵室100の前面側では
熱の出入りが激しい。このようなことから、冷蔵室10
0の背面側と前面側とで温度ムラが生じていた。また、
冷気が長いダクト経路を移動する過程で外部との熱交換
により温度が高くなり、これによる冷気損失も大きい。
蔵室の温度ムラを解消できるとともに、冷気損失が少な
く、保存食品を効率よく冷却することができる。そのた
め、本発明は次に述べるいくつかの特徴を備えている。
室を含み、熱交換器により生成された冷気が上記貯蔵室
内の上記扉に面する前面側から、その奥行き後方に向か
って流れることを特徴としている。
なく中段に配置されていても本発明は適用可能である。
すなわち、貯蔵室が冷蔵庫本体の例えば中段に配置され
ている場合には、その中仕切壁内にダクトを引き込み、
その貯蔵室の前面側から冷気を吹き出すようにすればよ
い。
冷蔵室であり、冷蔵室が冷蔵庫本体の上段に配置されて
いる場合には、内箱と外箱との間に、庫室の背面側から
上面側にかけてダクトを形成し、そのダクトの上面側の
一端に冷蔵室の扉側の前面上部に開口する冷気吹出し口
を設けるとともに、冷蔵室の背壁にダクトに連通する第
1冷気戻し口を形成することにより、冷気を冷蔵室内の
前面側から、その奥行き後方に向かって流すことがで
き、この点も本発明の特徴の一つである。
合には、その野菜室の背壁にもダクトに連通する第2冷
気戻し口を形成し、野菜室に冷蔵室を通して冷気を供給
するようにしてもよい。また、野菜室に専用ダクトを介
して冷気を供給し、野菜室内の冷気を冷蔵室を通して、
その第1冷気戻し口からダクトに戻すようにしてもよ
く、いずれの態様も本発明に含まれる。
れる冷気通路に面して脱臭手段を設けることが好まし
い。また、これとは別に熱交換器の吸込側に脱臭手段を
設けることにより、庫内を循環する冷気を効果的に脱臭
することができる。なお、好ましくは脱臭手段に抗菌剤
を含ませるとよい。
が、本発明の好ましい態様によれば、冷気の送風経路を
短縮するため、送風機と熱交換器は冷蔵室の背面側上部
に配置される。
に区画されるが、送風機と熱交換器が冷蔵室の背面側上
部に配置される場合、最上段の収納部を除く下段の収納
部に第1冷気戻し口を設け、最上段の収納部は通気口を
介して次段の収納部と連通するようにするとよい。
との間に設けられた所定幅の隙間であってもよいが、最
上段の棚板の後端を所定の曲率をもって上方に湾曲さ
せ、その湾曲部に通気口を形成するか、もしくは最上段
の棚板の後端に上方に向かって断面コ字状に突出する所
定幅の側壁を設け、その側壁の上面に通気口を形成する
ことが好ましく、これによれば水滴の落下を防止するこ
とができる。
冷蔵室の背面側上部に配置されているとともに、冷蔵室
の下部に同冷蔵室から冷気が供給される野菜室が配置さ
れ、野菜室の背壁にもダクトに連通する第2冷気戻し口
が形成されている場合、本発明の特徴によれば、風圧の
制御を容易とするため、ダクト内の背面ダクトが、冷蔵
室からの冷気を熱交換器の吸込側に案内する冷蔵室戻り
ダクトと、野菜室からの冷気を熱交換器の吸込側に案内
する野菜室戻りダクトとに分割される。この場合、野菜
室戻りダクトの断面積が上記冷蔵室戻りダクトの断面積
よりも大きいことが好ましい。
に区画されるが、本発明によれば、各収納部間の温度を
可及的に均一化するため、少なくとも上から2段目以降
の各収納部にはその左右両側に第1冷気戻し口が設けら
れ、これに対応して、冷蔵室戻りダクトが背面ダクトの
左右両側に設けられ、その間に野菜室戻りダクトが配置
される。
戻し口ごとにさらに分割してもよく、これによれば、冷
蔵室戻りダクト内の風圧をきめ細かく制御でき、各収納
部間の温度をより均一化することが可能となる。
設けられる各第1冷気戻し口に、冷蔵室内から戻される
冷気を熱交換器の吸込側に指向させ、乱流の発生を防止
するためのフードが取り付けられる。
内の棚板により区画された最上段の収納部の温度ムラを
解消するため、最上段収納部の上壁にもダクト内の上面
ダクトに連通する第3冷気戻し口が設けられる。この場
合、第3冷気戻し口に最上段の収納部内から上面ダクト
に戻される冷気を冷気吹出し口側に指向させるためのフ
ードが設けられることが好ましい。
ら冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクトと、第3冷気戻
し口から戻された冷気を熱交換器の吸込側に案内する冷
気戻しダクトとに分割し、最上段収納部からの冷気を熱
交換器の吸込側に戻すようにしてもよい。この場合にお
いても、第3冷気戻し口に上記最上段の収納部内から上
面ダクトに戻される冷気を熱交換器の吸込側に指向させ
るフードが設けられてよい。
気が供給される野菜室が配置され、野菜室の背壁にもダ
クトに連通する第2冷気戻し口が形成されているととも
に、送風機および熱交換器がダクトの背面ダクト内の下
方であって例えば野菜室の背面側に配置される態様も含
まれ、この場合には、背面ダクト内が熱交換器の送気側
から冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクトと、冷蔵室の
第1冷気戻し口からの冷気を熱交換器の吸込側に案内す
る冷蔵室戻りダクトとに分割されることになる。
の送気側から冷気吹出し口に向かう第1冷気供給ダクト
と、冷蔵室の第1冷気戻し口からの冷気を同じく冷気吹
出し口に向けて案内する第2冷気供給ダクトとに分割し
てもよい。
積は冷蔵室戻りダクトの断面積よりも大きくされている
ことが好ましい。なお、野菜室の冷気は第2冷気戻し口
から熱交換器の吸込側に導かれる。
面ダクト内の下方に配置される態様においても、冷蔵室
内の棚板により区画された複数の収納部の内、少なくと
も上から2段目以降の各収納部にはその左右両側に第1
冷気戻し口を設けるとともに、冷蔵室戻りダクトを背面
ダクトの左右両側に設け、その間に冷気供給ダクトを配
置することが好ましい。また、最上段の収納部の上壁
に、ダクト内の上面ダクトに連通する第3冷気戻し口を
設けてもよい。
気側から冷気吹出し口に向かう第1冷気供給ダクトと、
第1冷気戻し口および第3冷気戻し口からの冷気をとも
に冷気吹出し口に向かう第2冷気供給ダクトとに分割し
てもよい。
器の送気側から冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクト
と、第1冷気戻し口および第3冷気戻し口からの冷気を
ともに熱交換器の吸込側に案内する冷気戻しダクトとに
分割することもできる。
気吹出し口側に案内され、第1冷気戻し口からの冷気は
熱交換器の吸込側に案内されるようにしてもよく、この
場合には、第3冷気戻し口を含む冷気供給ダクトと、第
1冷気戻し口を含む冷気戻しダクトとの間に遮蔽板が設
けられる。
右方向に分割されているが、場合によっては、庫室側か
ら見て前後に分割することも可能である。
発明の第1実施形態について説明する。なお、図1は本
発明による電気冷蔵庫の冷蔵庫本体Rの断面図で、図2
は冷蔵庫本体Rの内部を扉側から見た正面図である。
ら順に冷蔵室100、特定低温室200、野菜室300
および冷蔵室400が配置されている。なお、この第1
実施形態において、特定低温室200は冷蔵室100内
の一部分に割り当てられているため、特定低温室200
を除く各貯蔵室に扉Dが取り付けられている。
その間には発泡断熱材7が充填されている。冷凍室40
0は他の貯蔵室とは別に独立した部屋となっており、専
用の熱交換器(エバポレータ)401と送風機402、
それに製氷器403などを備えている。冷凍室400の
後方下部にコンプレッサCが配置されている。
ト500を形成するダクトカバー50が設けられるが、
本発明において、ダクトカバー50は冷蔵庫本体Rの背
面側から上面にかけて連続的に形成されている。この第
1実施形態において、ダクト500はダクトカバー50
により特定低温室200を含む冷蔵室100の背面側か
ら冷蔵室100の扉Dに面する前面側にまで延在してお
り、その端部に冷気吹出し口501が形成されている。
図3にダクトカバー50を抜き出した斜視図を示す。
タ)1および送風機2が設けられるが、この第1実施形
態において、熱交換器1および送風機2は冷蔵室100
の背面側上部に設けられている。送風機2にはクロスフ
ローファンが用いられている。熱交換器1は配管1aを
介してコンプレッサCに接続されており、熱交換器1の
冷蔵室100側には断熱材12が取り付けられている。
また、熱交換器1の下部にはドレン抜き13が設けられ
ており、冷蔵室100の背面側上部には庫内灯8が設け
られている。
内は3枚の棚板101〜104によって4つの収納部1
11〜114に区画されている。最下段の棚板104は
特定低温室200の天板として利用されている。冷蔵室
100の背壁にはダクト500に連通する冷気戻し口が
設けられるが、この第1実施形態では、最上段の収納部
111の背面側に送風機2があるため、最上段の収納部
111には冷気戻し口を設けることは好ましくない。な
お、各収納部111〜114を含む冷蔵室100の背壁
は、実質的にダクトカバー50により形成されている。
他の収納部112,113,114の各背壁に冷気戻し
口(第1冷気戻し口)120を設け、最上段の収納部1
11については、その棚板101の後端に冷蔵室100
の背壁との間で隙間を設けて、この隙間を通気口130
として最上段の収納部111を次段の収納部112と連
通するようにしている。
防止するため、好ましくは図4に示されているように、
棚板101の後端を所定の曲率で上方に湾曲させ、その
湾曲部に通気口130を設けるとよい。また、図5に示
されているように、棚板101の後端を断面コ字状に隆
起させた側板とし、その側板の上面に通気口130を設
けてもよい。
ているように、特定低温室200および野菜室300に
は送風機2から下方に延びる専用ダクト40によって冷
気が供給される。この第1実施形態では、野菜室300
は低温野菜室301と高温野菜室302とに区画されて
いるため、低温野菜室301用として2本の専用ダクト
41,42が設けられ、高温野菜室302用として1本
の専用ダクト43が設けられている。
300の背面側に導かれており、その途中には、特定低
温室200に対する冷気供給孔201が開けられてい
る。特定低温室200の背壁(ダクトカバー50)には
ダクト500に連通する冷気戻し口202が形成されて
いる。
仕切壁301の前面側(扉D側)には野菜室300内の
冷気を冷蔵室100側に戻すための通気口302が形成
されている。すなわち、専用ダクト40を介して野菜室
300の背面側に供給された冷気は前面側に移動し、通
気口302から冷蔵室100内に至り、冷蔵室100の
冷気戻し口120からダクト500に戻される。
が含まれているおそれがあるため、野菜室300から冷
蔵室100に至る冷気通路に面して脱臭手段が配置され
ることが好ましい。そのため、この第1実施形態では、
通気口302のほぼ真上に位置する扉ケース140の底
面側に脱臭剤141を取り付けている。これとは別に、
例えばハニカム形状とされた脱臭剤を通気口302には
め込んでもよい。
すると、熱交換器1にて生成された冷気は、送風機2の
運転によりダクト500の先端に設けられている冷気吹
出し口501から、冷蔵室100の前面側に吹き出さ
れ、各収納部111〜114を通ってその背面側に至
り、冷気戻し口120よりダクト500に戻される。
度が上昇しやすい冷蔵室100の前面側がまず最初に冷
やされるため、各収納部111〜114に食品が詰め込
まれていたとしても、冷蔵室100内全体の温度の均一
化が図れる。
40を介してその背面側から冷気が供給されるが、その
冷気戻し口202が背壁に形成されているため、ほとん
どの冷気は特定低温室200内を循環した後、背壁側か
らダクト500に戻される。
室100が冷蔵庫本体Rの例えば中段に配置されている
場合には、その中仕切壁内にダクトを引き込み、上記と
同様にして冷蔵室100の前面側から冷気を吹出し、背
面側から冷気を戻すようにすればよい。
の実施形態について説明するが、上記第1実施形態の構
成要素と同一もしくは同一と見なされてよい部分には、
それと同一の参照符号を用いる。また、これらの各図は
模式図であり、以下に説明する別の実施形態において、
冷凍庫についてはその図示が省略されている。
いて、主に上記第1実施形態と異なるところは、野菜室
300への冷気供給を専用ダクトではなく冷蔵室100
から供給するとともに、野菜室300の背面側にダクト
500に連通する冷気戻し口(第2冷気戻し口)303
を設けた点と、特定低温室200にも冷蔵室100から
冷気を供給するようにした点である。
第1実施形態と同じく冷蔵室100の背面側上部のダク
ト500内に配置されているが、この場合、熱交換器1
の吸込側には脱臭剤142が設けられている。
112〜114間の温度差をなくすため、図7の背面側
斜視図に示されているように、冷気戻し口120を各収
納部112〜114の左右両側に設けている。
ダクト510は、左側に位置する各冷気戻し口120の
列および右側に位置する各冷気戻し口120の列をそれ
ぞれカバーし、戻り冷気を熱交換器1の吸込側に案内す
る冷蔵室戻りダクト511,511と、野菜室300の
冷気戻し口303からの冷気を熱交換器1の吸込側に案
内する野菜室戻りダクト512とに分割されている。な
お、特定低温室200の冷気戻し口202からの冷気は
野菜室戻りダクト512を通って熱交換器1の吸込側に
戻される。
クト511,511の間に設けられるが、熱交換器1の
吸込側に対する圧力のバランス上、野菜室戻りダクト5
12の断面積は、冷蔵室戻りダクト511,511の合
計断面積よりも大きいことが好ましい。
の乱流発生を防止するため、図8に例示されているよう
に、各冷気戻し口120に冷気の戻り方向を熱交換器1
の吸込側に指向させるためのフード121を設けること
が好ましい。
図9に示されているように、冷蔵室戻りダクト511,
511内を各冷気戻し口120ごとにさらに細分化する
ことにより、冷蔵室100内の各収納部の温度をきめ細
かく制御することが可能となる。なお、この第2実施形
態において、ダクト500内の上面ダクト530は分割
する必要はない。
について説明する。この第3実施形態では、上記第2実
施形態と異なり、熱交換器1および送風機1がダクト5
00の下方の例えば野菜室300の背面側に設置されて
いる。このため、最上段の収納部111の左右両側にも
冷気戻し口120が形成されている。
面側斜視図に示されているように、ダクト510内の左
右両側に冷蔵室戻りダクト511,511が設けられる
が、この場合、各冷蔵室戻りダクト511,511は下
方に向かって延び、各冷気戻し口120からの冷気を熱
交換器1の吸込側に案内する。
2からの冷気は一旦野菜室300内に入り野菜室300
の冷気とともに、その冷気戻し口303から直接的に熱
交換器1の吸込側に戻されるが、この第3実施形態にお
いても、熱交換器1の吸込側には脱臭剤142が設けら
れている。
ダクト511,511の間は、送風機2から上面ダクト
530に至る冷気供給ダクト513となる。また、この
第3実施形態によれば、図12に示されているように、
各冷気戻し口120にはフード120が下向きにして取
り付けられることになる。
0からの冷気を各冷蔵室戻りダクト511,511によ
り熱交換器1の吸込側に戻しているが、図13および図
14の第4実施形態に示されているように、各冷蔵室戻
りダクト511,511を冷気供給ダクト513ととも
に上面ダクト530方向に向けて、各冷気戻し口120
からの冷気を冷蔵室100内へと循環させるようにして
もよい。この場合、冷気の多くは野菜室300を通して
熱交換器1の吸込側に戻されることになる。
形態について説明する。この第5実施形態によると、最
上段の収納部111内の温度ムラを解消するため、その
上壁(ダクトカバー20)にも上面ダクト530に連通
する上面側冷気戻し口(第3冷気戻し口)123が設け
られている。
気戻し口120と同じく最上段の収納部111の左右両
側に配置されている。したがって、この第5実施形態で
は、各冷蔵室戻りダクト511,511を上面ダクト5
30側にまで延長し、上面側冷気戻し口123をもカバ
ーするようにしている。
戻りダクト511,511により背面側冷気戻し口12
0と上面側冷気戻し口123からの戻り冷気を上記第4
実施形態と同じく、冷気供給ダクト513とともに冷気
吹出し口501側に導くようにしている。この場合にお
いても、図17に示されているように、上面側冷気戻し
口123に戻り冷気を冷気吹出し口501側に指向させ
るためのフード124を取り付けることが好ましい。
図19の第6実施形態に示されているように、各冷蔵室
戻りダクト511,511により背面側冷気戻し口12
0と上面側冷気戻し口123からの戻り冷気を、下方に
設けられている熱交換器1の吸込側に案内するようにし
てもよい。この場合には、図20に示されているよう
に、フード124の向きは上記第5実施形態と逆方向と
される。冷気供給ダクト513は送風機2側から一連に
延びて冷気吹出し口501にまで至っている。
記第5実施形態と上記第6実施形態の折衷案的なもので
ある。すなわち、各冷蔵室戻りダクト511の上面側と
背面側との境界部に遮蔽板540を設けて、各冷蔵室戻
りダクト511を上面側冷蔵室戻りダクト511aと背
面側冷蔵室戻りダクト511bとに分割し、上面側冷気
戻し口123からの戻り冷気は上面側冷蔵室戻りダクト
511aにより冷気吹出し口501側に導き、背面側冷
気戻し口120からの戻り冷気は熱交換器1の吸込側に
導くようにしている。
は、熱交換器1および送風機2が背面ダクト510の下
方の例えば野菜室300の背面側に配置されている場合
において、最上段の収納部111に上面側冷気戻し口1
23を形成した例であるが、図22には、熱交換器1お
よび送風機2が背面ダクト510の上方、すなわち冷蔵
室100の背面側上部に配置されている場合に、最上段
の収納部111に上面側冷気戻し口123を形成した第
8実施形態が示されている。
ト511aと背面側冷蔵室戻りダクト511bとをそれ
ぞれ個別的に形成し、背面側冷蔵室戻りダクト511b
については背面側冷気戻し口120からの戻り冷気を熱
交換器1の吸込側に案内し、上面側冷蔵室戻りダクト5
11aについては上面側冷気戻し口123からの戻り冷
気を空気吹出し口501側に向けて案内するようにして
いる。
ているように変形することができる。すなわち、上面側
冷蔵室戻りダクト511aの向きを熱交換器1側とし、
上面側冷気戻し口123からの戻り冷気と、背面側冷気
戻し口120からの戻り冷気とをともに熱交換器1の吸
込側に案内するようにしてもよい。
左右方向に冷蔵室戻りダクト511と野菜室戻りダクト
512、もしくは冷蔵室戻りダクト511と冷気供給ダ
クト513とに分割するようにしているが、図24の第
9実施形態に示されているように、ダクト500内の背
面ダクト510を断熱板71により庫室内側から見て前
後方向に分割し、ダクトスバー50と断熱板71との間
を冷蔵室戻りダクト511とし、断熱板71と内箱4と
の間を上面ダクト530に連通する冷気供給ダクト51
3とすることも可能であり、このような態様も本発明に
含まれる。
熱交換器により生成された冷気を冷蔵室内の前面側か
ら、その奥行き後方に向かって流れるようにしたことに
より、冷蔵室の温度ムラを効果的に解消できるととも
に、冷気損失を少なくして、保存食品を効率よく冷却す
ることができる。
れるダクトを冷蔵室戻りダクトと冷気供給ダクトなどに
適宜分割することにより、戻り冷気および供給冷気の圧
力バランスの制御も容易にでき、総じて庫内の温度ムラ
を改善することができる。また、冷気の移動経路も短縮
されるため、冷却損失も抑えられる。
図。
斜視図。
示した断面図。
例を示した断面図。
図。
図。
図。
図。
図。
側斜視図。
側斜視図。
背面側斜視図。
図。
Claims (33)
- 【請求項1】 扉により開閉可能な貯蔵室を含み、熱交
換器により生成された冷気が上記貯蔵室内の上記扉に面
する前面側から、その奥行き後方に向かって流れること
を特徴とする電気冷蔵庫。 - 【請求項2】 庫室内が仕切壁により複数の空間に多段
に区画され、最上部の空間が冷蔵室に割り当てられ、下
部の空間が野菜室や冷凍室などの他の貯蔵室とされ、そ
の各室に扉が設けられている電気冷蔵庫において、 上記庫室内には同庫室の背面側から上面側にかけて延在
し内部に送風機と熱交換器を含むダクトが形成されてお
り、上記ダクトの上面側の一端に上記冷蔵室の扉側の前
面上部に開口する冷気吹出し口が設けられているととも
に、上記冷蔵室の背壁には上記ダクトに連通する第1冷
気戻し口が形成されており、上記熱交換器により生成さ
れた冷気が上記冷蔵室内の上記扉に面する前面側から、
その奥行き後方に向かって流れることを特徴とする電気
冷蔵庫。 - 【請求項3】 上記冷蔵室の下部に野菜室が配置されて
おり、上記野菜室の背壁にも上記ダクトに連通する第2
冷気戻し口が形成されており、上記野菜室には上記冷蔵
室を通して冷気が供給されるとともに、その冷気が同野
菜室の上記第2冷気戻し口を介して上記ダクトに戻され
ることを特徴とする請求項2に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項4】 上記冷蔵室の下部に野菜室が配置されて
おり、上記野菜室には専用ダクトを介して冷気が供給さ
れるとともに、その冷気が上記冷蔵室を通して同冷蔵室
の上記第1冷気戻し口から上記ダクトに戻されることを
特徴とする請求項2に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項5】 上記野菜室から上記冷蔵室に至る冷気通
路に面して脱臭手段が設けられている請求項4に記載の
電気冷蔵庫。 - 【請求項6】 上記ダクト内において、上記送風機およ
び上記熱交換器が上記冷蔵室の背面側上部に配置されて
いることを特徴とする請求項2に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項7】 上記冷蔵室内は棚板により複数の収納部
に多段に区画され、最上段の収納部を除く下段の収納部
には上記第1冷気戻し口が設けられ、上記最上段の収納
部は通気口を介して次段の収納部と連通されていること
を特徴とする請求項6に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項8】 上記通気口が上記最上段の棚板と、上記
冷蔵室の背壁との間に設けられた所定幅の隙間よりなる
ことを特徴とする請求項7に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項9】 上記最上段の棚板の後端は所定の曲率を
もって上方に湾曲されており、上記通気口がその湾曲部
に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電
気冷蔵庫。 - 【請求項10】 上記最上段の棚板の後端には、上方に
向かって断面コ字状に突出する所定幅の側壁が設けられ
ており、上記通気口がその側壁の上面に形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項11】 上記ダクト内において、上記送風機お
よび上記熱交換器が上記冷蔵室の背面側上部に配置され
ているとともに、上記冷蔵室の下部に同冷蔵室から冷気
が供給される野菜室が配置され、上記野菜室の背壁にも
上記ダクトに連通する第2冷気戻し口が形成されてお
り、上記ダクト内の背面ダクトが、上記冷蔵室からの冷
気を上記熱交換器の吸込側に案内する冷蔵室戻りダクト
と、上記野菜室からの冷気を上記熱交換器の吸込側に案
内する野菜室戻りダクトとに分割されていることを特徴
とする請求項2に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項12】 上記冷蔵室内は棚板により複数の収納
部に多段に区画されており、少なくとも上から2段目以
降の各収納部にはその左右両側に上記第1冷気戻し口が
設けられており、これに対応して、上記冷蔵室戻りダク
トが上記背面ダクトの左右両側に設けられ、その間に上
記野菜室戻りダクトが配置されていることを特徴とする
請求項11に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項13】 上記冷蔵室戻りダクト内が上記各収納
部の上記第1冷気戻し口ごとに分割されていることを特
徴とする請求項12に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項14】 上記各第1冷気戻し口には、上記冷蔵
室内から戻される冷気を上記熱交換器の吸込側に指向さ
せるためのフードが設けられていることを特徴とする請
求項12または13に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項15】 上記冷蔵室内は棚板により複数の収納
部に多段に区画されており、最上段の収納部の上壁には
上記ダクト内の上面ダクトに連通する第3冷気戻し口が
設けられていることを特徴とする請求項6,11,1
2,13または14のいずれか1項に記載の電気冷蔵
庫。 - 【請求項16】 上記第3冷気戻し口には、上記最上段
の収納部内から上記上面ダクトに戻される冷気を上記冷
気吹出し口側に指向させるためのフードが設けられてい
ることを特徴とする請求項15に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項17】 上記上面ダクト内が、上記熱交換器の
送気側から上記冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクト
と、上記第3冷気戻し口から戻された冷気を上記熱交換
器の吸込側に案内する冷気戻しダクトとに分割されてい
ることを特徴とする請求項15または16に記載の電気
冷蔵庫。 - 【請求項18】 上記第3冷気戻し口には、上記最上段
の収納部内から上記上面ダクトに戻される冷気を上記熱
交換器の吸込側に指向させるフードが設けられているこ
とを特徴とする請求項17に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項19】 上記冷蔵室の下部に同冷蔵室から冷気
が供給される野菜室が配置され、上記野菜室の背壁にも
上記ダクトに連通する第2冷気戻し口が形成されている
とともに、上記送風機および上記熱交換器が上記ダクト
の背面ダクト内の下方であって上記野菜室の背面側に配
置されており、上記背面ダクト内が上記熱交換器の送気
側から上記冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクトと、上
記冷蔵室の上記第1冷気戻し口からの冷気を上記熱交換
器の吸込側に案内する冷蔵室戻りダクトとに分割されて
いることを特徴とする請求項2に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項20】 上記野菜室の冷気は上記第2冷気戻し
口から上記熱交換器の吸込側に導かれることを特徴とす
る請求項19に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項21】 上記冷蔵室内は棚板により複数の収納
部に多段に区画されており、少なくとも上から2段目以
降の各収納部にはその左右両側に上記第1冷気戻し口が
設けられており、これに対応して、上記冷蔵室戻りダク
トが上記背面ダクトの左右両側に設けられ、その間に上
記冷気供給ダクトが配置されていることを特徴とする請
求項19または20に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項22】 上記各第1冷気戻し口には、上記冷蔵
室内から戻される冷気を上記熱交換器の吸込側に指向さ
せるためのフードが設けられていることを特徴とする請
求項21に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項23】 上記冷蔵室の下部に同冷蔵室から冷気
が供給される野菜室が配置され、上記野菜室の背壁にも
上記ダクトに連通する第2冷気戻し口が形成されている
とともに、上記送風機および上記熱交換器が上記ダクト
の背面ダクト内の下方であって上記野菜室の背面側に配
置されており、上記背面ダクト内が上記熱交換器の送気
側から上記冷気吹出し口に向かう第1冷気供給ダクト
と、上記冷蔵室の上記第1冷気戻し口からの冷気を同じ
く上記冷気吹出し口に向けて案内する第2冷気供給ダク
トとに分割されていることを特徴とする請求項2に記載
の電気冷蔵庫。 - 【請求項24】 上記冷蔵室内は棚板により複数の収納
部に多段に区画されており、最上段の収納部の上壁には
上記ダクト内の上面ダクトに連通する第3冷気戻し口が
設けられていることを特徴とする請求項19ないし23
のいずれか1項に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項25】 上記ダクト内が、上記熱交換器の送気
側から上記冷気吹出し口に向かう第1冷気供給ダクト
と、上記第1冷気戻し口および上記第3冷気戻し口から
の冷気をともに上記冷気吹出し口に向かう第2冷気供給
ダクトとに分割されていることを特徴とする請求項24
に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項26】 上記ダクト内が、上記熱交換器の送気
側から上記冷気吹出し口に向かう冷気供給ダクトと、上
記第1冷気戻し口および上記第3冷気戻し口からの冷気
をともに上記熱交換器の吸込側に案内する冷気戻しダク
トとに分割されていることを特徴とする請求項24に記
載の電気冷蔵庫。 - 【請求項27】 上記第1冷気戻し口および上記第3冷
気戻し口には、それらの各冷気戻し口から戻される冷気
を上記熱交換器の吸込側に指向させるためのフードが設
けられていることを特徴とする請求項26に記載の電気
冷蔵庫。 - 【請求項28】 上記第3冷気戻し口からの冷気は上記
冷気吹出し口側に案内され、上記第1冷気戻し口からの
冷気は上記熱交換器の吸込側に案内されることを特徴と
する請求項19に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項29】 上記第3冷気戻し口を含む冷気供給ダ
クトと上記第1冷気戻し口を含む冷気戻しダクトとの間
には遮蔽板が設けられていることを特徴とする請求項2
8に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項30】 上記野菜室戻りダクトの断面積が上記
冷蔵室戻りダクトの断面積よりも大きいことを特徴とす
る請求項11に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項31】 上記冷気供給ダクトの断面積が上記冷
蔵室戻りダクトの断面積よりも大きいことを特徴とする
請求項19に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項32】 上記ダクト内が、上記庫室側から見て
前後に分割されていることを特徴とする請求項2,11
または19に記載の電気冷蔵庫。 - 【請求項33】 上記熱交換器の吸込側に脱臭手段が設
けられていることを特徴とする請求項1または2に記載
の電気冷蔵庫。
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