JP2015055420A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱臭手段及び温度センサを少ない部品点数にして簡単に取り付けることができる冷蔵庫の提供。【解決手段】冷気を冷蔵室、野菜室等へと案内し冷却室へと循環させる冷気循環路(冷蔵室冷気戻り流路29a)を備え、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサ44を一体にユニット化して配置した構成としてある。これにより、脱臭手段と温度センサはユニット化した一つの部品となり、部品点数の削減が図れるとともに、冷気循環路にはこのユニット部品を取り付けるだけでよいから組立も簡単に行うことができる。【選択図】図12

Description

本発明は脱臭装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
一般に冷蔵庫は、冷蔵室、冷凍室、野菜室等に様々な食品が収納され、冷却保存しているが、この食品の中には臭気を放散するものもあり、この臭気を脱臭したり庫内を殺菌したりすることが要望されている。
そのため、冷蔵室、冷凍室、野菜室等に冷気を供給循環させる冷気循環路の一部に脱臭装置を設けたものが見られる(例えば、特許文献1参照)。
図14は特許文献1に記載されている冷蔵庫を示し、この冷蔵庫では冷蔵室101及び新温度帯室102を冷却した後の冷気の戻り風路103に脱臭手段104が設けてある。
この構成の冷蔵庫は、前記脱臭手段に含まれている酸化銀あるいは酸化チタンが光触媒反応をおこし、OHラジカルを発生し、冷気中の臭気を分解したり、菌の活性を不活化して除菌したりするというものであり、脱臭手段104は斜めに設置して戻り風路103に隙間105を形成し通風抵抗も少なくしている。
特開2013−57471号公報
上記特許文献1の構成によれば食品から放散される臭気を脱臭手段104で脱臭し、除菌することができるが、冷蔵庫は冷蔵室等の温度を所定温度に制御するための温度センサが設けられており、この温度センサも戻り風路103に設けられている。そして、前記温度センサと脱臭手段は別々に設けられており、部品点数が増加し構成が複雑化するとともに組立に手間がかかるという課題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、脱臭手段及び温度センサを少ない部品点数で簡単に取り付けることができる冷蔵庫の提供を目的としたものである。
本発明は、上記目的を達成するため、冷気を冷蔵室、野菜室等へと案内し冷却室へと循環させる冷気循環路を備え、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体にユニット化して配置した構成としてある。
これにより、脱臭手段と温度センサは一つのユニット部品となり、部品点数の削減が図れるとともに、冷気循環路にはこのユニット部品を取り付けるだけでよいから組立も簡単に行うことができる。
本発明は、少ない部品点数にして脱臭手段及び温度センサを冷気循環路に簡単に取り付けることができる冷蔵庫を提供できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同図1のA−A概略断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷気ダクト配置構成を示す説明図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室内要部を示す分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室と冷蔵室ダクトのダクトカバーとを示す正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトおよび野菜室ダクトが貫通する仕切板の斜視図 同図6における仕切板の分解斜視図 同図7における仕切板の要部を拡大して示す分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトの内面側を示す分解斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の脱臭手段と温度センサを一体にユニット化したホルダーの斜視図 同図10のホルダーを同図X方向から見た正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷気戻り流路のホルダー取付部分を示す断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷気流れとホルダーの位置関係を示す説明図 従来の冷蔵庫におけるダンパ設置部分の分解斜視図
第1の発明は、冷蔵室、冷凍室、野菜室等を配置した冷蔵庫本体と、前記冷蔵室、冷凍室、野菜室等に供給する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室からの冷気を前記冷蔵室、冷凍室、野菜室等へと案内し冷却室へと循環させる冷気循環路とを備え、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体にユニット化して配置した構成としてある。
これにより、脱臭手段と温度センサは一つのユニット部品となり、部品点数の削減が図れるとともに、冷気循環路にはこのユニット部品を取り付けるだけでよいから組立も簡単に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体に保持するホルダーを設け、このホルダーは、脱臭フィルタと当該脱臭フィルタに光を照射する光源体及びこの光源体の制御基板を保持する脱臭手段保持部と、温度センサを保持するセンサ保持部とを備え、前記脱臭手段保持部とセンサ保持部は隣り合わせに並設するとともに、前記脱臭フィルタと温度センサはダクトの冷気流通部分に面する様に構成してある。
これにより、脱臭手段と温度センサをコンパクトに一体化でき、しかもそのそれぞれは冷気循環路内を流れる冷気に確実に触れるようになり、冷気循環路内の狭い通路内に一体化して設けていても良好に脱臭、除菌等を行い、かつ、温度検出することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体に保持するホルダーを設け、このホルダーは、脱臭フィルタと当該脱臭フィルタに光を照射する光源体及びこの光源体の制御基板を保持する脱臭手段保持部と、温度センサを保持するセンサ保持部とを備え、前記脱臭手段保持部とセンサ保持部は隣り合わせに並設するとともに、これら両者間に仕切壁部を形成し、この仕切壁部の脱臭手段保持部側の面に前記光源体とその制御基板を配置するとともに、センサ保持部側に前記温度センサを配置し、かつ、前記温度センサと反対側の前記光源体と対向する部分に脱臭フィルタを配置し、前記脱臭フィルタと前記温度センサをダクトの冷気流通部分に面する様に保持した
構成としてある。
これにより、前記第2の発明の効果に加え、脱臭フィルタに光を照射する光源体及びこの光源体の制御基板が発する熱の温度センサへの影響を仕切壁部によって排除でき、脱臭手段と温度センサとを一体化してコンパクト化していても温度センサによる温度検出精度は高く、信頼性の高いものとすることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記ホルダーは冷気循環路を構成する内箱の背面壁に装着し、前記ホルダーを覆う如くダクトカバーを前記内箱の背面壁に取り付けた構成としてある。
これにより、ホルダーは内箱内の広い空間内で簡単に取り付けることができ、組立性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同図1のA−A概略断面図、図3は同実施の形態1における冷蔵庫の冷気ダクト配置構成を示す説明図である。
図1〜図3において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は金属製の外箱2と、硬質樹脂製の内箱3と、前記外箱2および内箱3の間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材4とから構成されており、仕切板によって複数の貯蔵室が形成されている。また、前記冷蔵庫本体1の各貯蔵室は冷蔵庫本体1と同様の断熱構成を採用した回動式或いは引出し式の扉5、6、7で開閉自在となっている。
冷蔵庫本体1内に形成された貯蔵室は、最上部の冷蔵室8と、冷蔵室8の下に設けられた温度帯切り替え可能な切替室9と、切替室9の横に設けられた製氷室10と、切替室9および製氷室10と最下部の野菜室11との間に設けられた冷凍室12で構成されている。そして、前記冷蔵室8にはその下部にパーシャル室8aが形成されている。
冷凍室12の背面には冷却室14があり、冷気を生成する冷却器15と、冷気を各室に供給する冷気送風ファン16とを有し、冷却器15下方にはさらに除霜手段17が設置されている。
冷却器15は、圧縮機18と、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ(図示せず)と、キャピラリーチューブ(図示せず)とを環状に接続してなる冷凍サイクルを構成しており、圧縮機18によって圧縮された冷媒の循環によって冷却を行う。
冷却室14によって生成した冷気は、前記冷却室14を形成する区画壁20に設けた冷凍冷気供給口21と冷凍室ダンパ22とを介して冷凍室12及び製氷室10とその横の切替室9に供給循環されるとともに、図3に示す冷蔵室ダクト23及び冷蔵室ダクト23の途中から分岐した野菜室ダクト24を介して冷蔵室8及び野菜室11に供給循環される。
冷蔵室ダクト23は、冷却室14から冷蔵室8に向けて上向きに形成され、冷蔵室8と製氷室10及びその横の切替室9との間を仕切る仕切板25を貫通して冷蔵室8背面に設けられるとともに、仕切板25貫通部分で野菜室ダクト24が分岐されている。そして、さらに冷蔵室ダクト23には冷蔵室用冷気吹出し口23aとパーシャル室用冷気吹出し口
23bが形成されている。
また、野菜室ダクト24は前記分岐部から野菜室11に向け下向きに形成され、冷凍室12背面の冷却室14横を通って野菜室11の背面に開口24aしている。
次にダクト構成について図4〜図9を用いて説明する。
図4は実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室内要部を示す分解斜視図、図5は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室と冷蔵室ダクトのダクトカバーとを示す正面図、図6は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトおよび野菜室ダクトが貫通する仕切板の斜視図、図7は同図6における仕切板の分解斜視図、図8は同図7における仕切板の要部を拡大して示す分解斜視図、図9は同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室ダクトの内面側を示す分解斜視図である。
図4〜図9において、前記した冷蔵室ダクト23と野菜室ダクト24は仕切板25背部に設けた分岐ユニット26によって分岐されている。この分岐ユニット26は、図8に示す様に、冷蔵室ダクト部27と野菜室ダクト部28ならびに冷蔵室冷気戻りダクト部29を有し、前記野菜室ダクト部28内に野菜室ダンパ30を組み込んでその上方から蓋体31を装着し野菜室ダクト部28を閉塞してユニット化してある。
このユニット化した状態の分岐ユニット26は、図7に示すように前記仕切板25の下板32と上板33との間に挟み込んで下板32と上板33との間に発泡断熱材を充填発泡させ仕切板25の後部に一体化してある。
分岐ユニット26に設けた冷蔵室ダクト部27は、その上端開口部分に冷蔵室ダンパ34を介して冷蔵室背面の冷蔵室ダクト23に接続するとともに、冷蔵室冷気戻りダクト部29は図3に示す冷凍室12背面の野菜室ダクト24横に設けた冷蔵室戻りダクト35に接続してあり、冷却室14で生成された冷気が冷蔵室ダンパ34、冷蔵室ダクト23、冷蔵室8、冷蔵室戻りダクト35を介して循環するようになっている。
上記冷蔵室ダクト23は図4に示す様に冷蔵室8を構成する内箱3の背面壁3aにダクトカバー231を装着してこれら両者間に形成し、この内箱3の背面壁3aとダクトカバー231との間に前記した冷蔵室ダンパ34を組み込んでいる。すなわち、ダクトカバー231は内箱背面壁側に位置するダクトカバー主板231aと冷蔵室内部側に面することになるダクトカバー表面板231bとからなっていて、図9に示す様にダクトカバー主板231aの両側凸条部232が内箱3の背面壁3aに当接してこれらの間に冷蔵室ダクト23を形成している。そして、前記ダクトカバー主板231aの下部の両側凸条部232間に冷蔵室ダンパ34を組み込み、この冷蔵室ダンパ34の前記内箱背面壁側から前記ダクトカバー主板231aの両側凸条部232に硬質合成樹脂で形成したダンパカバー233を嵌めこみ装着してある。これにより前記冷蔵室ダンパ34は冷蔵室ダクト23内のダンパカバー233で気密状態に覆われて取り付け固定される。
なお、前記冷蔵室ダンパ34は、図9に示しているように冷蔵室ダンパ部34aの横にパーシャル室用冷気吹出し口23bを開閉するパーシャル室ダンパ部34bを設けたツインダンパとなっており、パーシャル室8aへの冷気をこのパーシャル室ダンパ部34bで開閉制御するようになっている。
また、前記分岐ユニット26に設けた野菜室ダクト部28は図3に示す下向きの野菜室ダクト24に接続し、冷却室14で生成された冷気が前記冷蔵室ダクト23の上向き部分から分岐し野菜室ダンパ30を介して下向きの野菜室ダクト24下部より野菜室11に供
給されるようになっている。
ここで、前記冷蔵室ダクト23を構成する部材のうち、ダクトカバー表面板231bはダクトカバー主板231aを覆うように内箱背面壁3aに装着して冷蔵室ダクト23の横の内箱背面壁3aとの間に冷蔵室冷気戻り流路29aを形成している。
そして、図5、図13に示す様に、前記冷蔵室冷気戻り流路29aに脱臭手段と冷蔵室温度を検出する温度センサとを一体にユニット化したホルダー37が設けてあり、以下その構成を図10〜図13を用いて説明する。
図10は実施の形態1における冷蔵庫の脱臭手段と温度センサを一体にユニット化したホルダーの斜視図、図11は図10のホルダーを同図X矢印方向から見た正面図、図12は同実施の形態1における冷蔵庫の冷気戻り流路のホルダー取付部分を示す断面図、図13は同実施の形態1における冷蔵庫の冷気流れとホルダーの位置関係を示す説明図である。
図10〜図13において、ホルダ37は透明の合成樹脂で形成してあり、略長方形の基板部38に、略四角枠状に形成した脱臭手段保持部39と、前記脱臭手段保持部39の四角枠の枠壁からなる仕切壁部40を介して隣り合わせに並設したセンサ保持部41とを一体形成して構成し、脱臭手段43と温度センサ44を一体に保持してこれらをユニット化している。
脱臭手段43は、脱臭フィルタ45と、当該脱臭フィルタ45に光を照射する光源体46と、光源体46を制御する制御基板47とからなる。
脱臭フィルタ45は不織布などの繊維状のフィルタに酸化マンガン等の金属酸化物の触媒成分を含浸あるいは塗布し、更に光触媒反応を有する酸化銀や酸化チタンも同時に含有させたものであり、脱臭手段保持部39のセンサ保持部41と反対側の略四角枠部分の壁外面に形成した略L字型のフィルタ保持部48に装着してある。
光源体46は紫外領域の波長の光(380nmのUV光)を発光するUV−LEDあるいは約400nm〜580nm程度の可視光の青色領域の波長の光を発するLEDで構成してあり、制御基板47に搭載してある。
制御基板47は仕切壁部40のセンサ保持部41とは反対側の面に取り付けて前記脱臭フィルタ45と対向させてあり、光源体46からの光が透明の仕切壁部40を透過して脱臭フィルタ45に照射するようにしてある。
一方、センサ保持部41に装着した温度センサ44(図12参照)はそのセンサ部44aを脱臭手段保持部39の仕切壁部40で仕切られたセンサ保持部41の上部に装着してあり、図11に示すリード線49を仕切壁部40に沿わせて下方へ引き下ろし、ホルダー37の基板部38に形成した孔50を介して前記制御基板47からのリード線51とともに扉内部に引き込んである。
ここで、前記ホルダー37はその長手方向を冷蔵室冷気戻り流路29aに沿わせて冷気流通抵抗を減じるように配置してあり、内箱背面壁3aに取り付けたとき、図12に示す様に略四角枠の脱臭手段保持部39の底壁39a、フィルタ保持部48、仕切壁部40外方とセンサ保持部41の外周部分に冷蔵室冷気戻り流路29aとなる空間部52を形成し、フィルタ保持部48に保持させた脱臭フィルタ45及びセンサ保持部41に保持させた温度センサ44が冷蔵室冷気戻り流路29aを流れる冷気に触れるようになっている。な
お、ホルダー37のセンサ保持部41には冷気と温度センサ44の接触を確実なものとするために複数のスリット53が冷気の流れ方向に垂直な面に形成してある。
以上のように構成された本実施の形態における冷蔵庫は、食品の出し入れ等により冷蔵室8、冷凍室12、野菜室11のいずれかが設定温度より高くなると、圧縮機18と冷気送風ファン16が駆動され、冷却器15で生成された冷気が、冷気送風ファン16により、冷蔵室ダクト23、冷凍冷気供給口21、野菜室ダクト24に供給される。
例えば冷蔵室8の冷蔵室冷気戻り流路29aに設けてある温度センサ44の検知温度が冷蔵室8の設定温度以上となれば、圧縮機18と冷気送風ファン16が駆動され、冷蔵室ダンパ34が開き、冷却室14からの冷気が冷蔵室ダクト23を介して冷蔵室8に供給され、冷蔵室8を冷却した後、冷蔵室冷気戻り流路29a、冷蔵室戻りダクト35を介して冷却室14に吸い込まれ、再び冷却器15で冷却されて冷蔵室8に供給される循環を繰り返して冷却を行う。
そして、冷蔵室8が設定温度まで冷却されたことを温度センサ44が検知すると、圧縮機18と冷気送風ファン16が停止し、冷却運転を終える。
一方、上記冷却動作中、この冷蔵庫では、上記冷蔵室8の冷蔵室冷気戻り流路29aに脱臭手段43が設けてあるから、冷気中の臭気を脱臭し、除菌する。すなわち、冷蔵室冷気戻り流路29a中の冷気はホルダー37に保持された脱臭フィルタ45に沿って冷却器15へと流れる際、その一部が脱臭フィルタ45の表面に触れて臭気を吸着される。吸着された臭気は脱臭フィルタ45の金属酸化物の酸化反応によって臭い閾値の高い成分へと分解される。また、光源体46からの光によって、脱臭フィルタ45に含まれる酸化銀あるいは酸化チタンが励起され光触媒反応をおこし、OHラジカルを発生し、脱臭フィルタ45に吸着された臭気の分解を促進するとともに、脱臭フィルタ45表面の菌の活性を不活化し、除菌する。
このようにこの冷蔵庫は温度センサ44による冷却制御と脱臭手段43による脱臭を行うが、この温度センサ44と脱臭手段43とはホルダー37に保持させて一体にユニット化してあるから、脱臭手段43と温度センサ44は一つのユニット部品となり、部品点数の削減が図れるとともに、冷蔵室冷気戻り流路29aにはこのユニット部品を取り付けるだけでよいから組立も簡単に行うことができる。そして、冷気温度の高い冷蔵室冷気戻り流路29aにユニットを設置するためユニット内の基板等に発生する結露を低減できる。
また、前記温度センサ44と脱臭手段43とを一体にユニット化しているホルダー37には、脱臭フィルタ45と当該脱臭フィルタ45に光を照射する光源体46及びこの光源体46の制御基板47とを保持させ、これらを保持する脱臭手段保持部39と温度センサ44を保持するセンサ保持部41とを隣り合わせに並設して、脱臭フィルタ45と温度センサ44とが冷気流通部分に面する様にしてあるから、脱臭手段43と温度センサ44をコンパクトに一体化でき、しかもそのそれぞれは冷蔵室冷気戻り流路29a内を流れる冷気に確実に触れるようになり、冷蔵室冷気戻り流路29a内の狭い通路内に一体化して設けていても良好に脱臭、除菌等を行い、かつ、温度検出することができる。
さらに、上記ホルダー37には脱臭手段保持部39とセンサ保持部41との間に仕切壁部40を形成し、この仕切壁部40の脱臭手段保持部39側の面に前記光源体46とその制御基板47を配置するとともに、センサ保持部41側に前記温度センサ44を配置しているから、脱臭フィルタ45に光を照射する光源体46及びこの光源体46の制御基板47が熱を発してもその熱の温度センサ44への影響を仕切壁部40によって遮断し排除できる。したがって、脱臭手段43と温度センサ44とを一体化してコンパクト化していて
も温度センサ44による温度検出精度は高く、信頼性の高いものとすることができる。
また、前記ホルダー37は冷蔵室冷気戻り流路29aを構成する内箱の背面壁に装着し、前記ホルダー37を覆う如くダクトカバー231を前記内箱3の背面壁3aに取り付けて組み立ててあるから、ホルダー37は内箱内の広い空間内で簡単に取り付けることができ、組立性が向上する。
以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施の形態では、脱臭手段43と温度センサ44とはこれを一体にユニット化して冷蔵室冷気戻り流路29aに設けたものを例示したが、これは冷蔵室ダクト23あるいは野菜室ダクト24であってもよく、要は冷却室14と冷蔵室8、野菜室11、冷凍室12等の各室との間を結ぶ冷気循循環路となる部分のいずれかに設ければよく、本実施の形態で例示した冷気の循環する流路はすべてこの冷気循環路に相当するものである。
本発明は、脱臭手段及び温度センサを少ない部品点数にして簡単に取り付けることがで、き、家庭用および業務用など様々な種類および大きさの冷蔵庫に広く適用可能である。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱
3a 背面壁(内箱背面壁)
4 発泡断熱材
5、6、7 扉
8 冷蔵室
8a パーシャル室
9 切替室
10 製氷室
11 野菜室
12 冷凍室
14 冷却室
15 冷却器
16 冷気送風ファン
18 圧縮機
21 冷凍冷気供給口
22 冷凍室ダンパ
22b 冷凍冷気戻り口
23 冷蔵室ダクト
231 ダクトカバー
231a ダクトカバー主板
231b ダクトカバー表面板
233 ダンパカバー
24 野菜室ダクト
25 仕切板
27 冷蔵室ダクト部
28 野菜室ダクト部
29 冷蔵室冷気戻りダクト部
29a 冷蔵室冷気戻り流路
30 野菜室ダンパ
34 冷蔵室ダンパ
35 冷蔵室戻りダクト
37 ホルダー
38 基板部
39 脱臭手段保持部
39a 底壁
40 仕切壁部
41 センサ保持部
43 脱臭手段
44 温度センサ
44a センサ部
45 脱臭フィルタ
46 光源体
47 制御基板
48 フィルタ保持部
49、51 リード線
50 孔
52 空間
53 スリット

Claims (4)

  1. 冷蔵室、冷凍室、野菜室等を配置した冷蔵庫本体と、前記冷蔵室、冷凍室、野菜室等に供給する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室からの冷気を前記冷蔵室、冷凍室、野菜室等へと案内し冷却室へと循環させる冷気循環路とを備え、前記冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体にユニット化して配置した冷蔵庫。
  2. 冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体に保持するホルダーを設け、このホルダーは、脱臭フィルタと当該脱臭フィルタに光を照射する光源体及びこの光源体の制御基板を保持する脱臭手段保持部と、温度センサを保持するセンサ保持部とを備え、前記脱臭手段保持部とセンサ保持部は隣り合わせに並設するとともに、前記脱臭フィルタと温度センサはダクトの冷気流通部分に面する様に構成した請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 冷気循環路の一部に脱臭手段及び温度センサを一体に保持するホルダーを設け、このホルダーは、脱臭フィルタと当該脱臭フィルタに光を照射する光源体及びこの光源体の制御基板を保持する脱臭手段保持部と、温度センサを保持するセンサ保持部とを備え、前記脱臭手段保持部とセンサ保持部は隣り合わせに並設するとともに、これら両者間に仕切壁部を形成し、この仕切壁部の脱臭手段保持部側の面に前記光源体とその制御基板を配置するとともに、センサ保持部側に前記温度センサを配置し、かつ、前記温度センサと反対側の前記光源体と対向する部分に脱臭フィルタを配置し、前記脱臭フィルタと前記温度センサをダクトの冷気流通部分に面する様に保持した請求項1記載の冷蔵庫。
  4. ホルダーは冷気循環路を構成する内箱の背面壁に装着し、前記ホルダーを覆う如くダクトカバーを前記内箱の背面壁に取り付けた請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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