JP4680278B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、冷気をダクトに形成された複数の吐出口から貯蔵室に吐出する冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は冷蔵室の下方に冷却器が配され、冷却器で生成した冷気が流通するダクトが冷蔵室の背面に設けられる。ダクトには複数の吐出口が上下に並設され、送風機の駆動によって冷却器からダクトに流入する冷気が下方に配された吐出口から順に冷蔵室内に吐出される。これにより、冷蔵室内が冷却される。
特開平5−60446号公報(第3頁−第4頁、第2図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、上部の吐出口に冷気を到達させるためにダクトの下部の冷気流入側では冷気の流速が大きい。このため、下部の吐出口から冷気が勢いよく吐出されて貯蔵物に吹き付けられ、貯蔵物の劣化が促進される問題があった。また、自重で流下する冷気が冷蔵室の上部よりも下部に多く吐出されるため冷蔵室の冷却が不均一になり、冷却効率が悪い問題もあった。
本発明は、貯蔵物の劣化を防止するとともに冷却効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器の上方に配される貯蔵室と、前記貯蔵室の壁面に沿って上下に延びて前記冷却器で生成した冷気が流通するメインダクトと、前記メインダクトの上端部に設けられて冷気を前記貯蔵室に吐出する第1吐出口と、第1吐出口の下方で前記メインダクトから流路を狭窄した狭窄部を介して分岐するサブダクトと、前記サブダクトに設けられて冷気を前記貯蔵室に吐出する第2吐出口とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は下方からメインダクトに流入して上昇する。メインダクトを流通する冷気の一部は狭窄部によって狭窄された流路を通ってサブダクトに流入し、動圧が静圧に変換されて流速が低下する。流速が低下した冷気は第2吐出口から貯蔵室に吐出される。メインダクトを更に上昇する冷気は上端部に設けた第1吐出口から貯蔵室に吐出され、貯蔵物の天井面に沿って前方に流通する。サブダクトは複数設けてもよく、一のサブダクトに複数の第2吐出口を設けてもよい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記狭窄部の流路面積が第2吐出口の開口面積よりも狭いことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記サブダクトが前記メインダクトの左右にそれぞれ設けられるとともに、前記メインダクトの上端部が前記サブダクトの上方に広がり、第1吐出口を左右の前記サブダクトの上方に配置したことを特徴としている。この構成によると、メインダクトを流通する冷気の一部は左右のサブダクトに流入し、貯蔵室の壁面の両側部から第2吐出口を介して吐出される。上端部に設けられる第1吐出口はサブダクトの上方に配され、壁面の両側部から冷気が吐出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記メインダクトの上面は下方から第1吐出口に向かって上方に延びた傾斜面を有することを特徴としている。この構成によると、メインダクトを上昇する冷気は上端部で傾斜面に沿って流通して第1吐出口に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記狭窄部と第2吐出口との間の前記サブダクト内に流路を狭窄したサブダクト狭窄部を設けたことを特徴としている。この構成によると、メインダクトから一部の冷気は狭窄部を介してサブダクトに流入し、サブダクト狭窄部を通って第2吐出口から吐出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記貯蔵室の下部に配されて隔離されるとともに周囲の前記貯蔵室内よりも低温に維持される隔離室と、前記メインダクトに設けられて前記隔離室に冷気を吐出する第3吐出口とを備えたことを特徴としている。この構成によると、メインダクトに流入する冷気の一部は第3吐出口から低温の隔離室に吐出され、メインダクトを更に上昇する冷気は第1、第2吐出口から貯蔵室に吐出される。
本発明によると、メインダクトの上端部に第1吐出口を設け、メインダクトから狭窄部を介して分岐するサブダクトに第2吐出口を設けたので、第1吐出口から貯蔵室の天井近傍に多くの冷気を吐出するとともに第2吐出口から流速が低下した冷気が吐出される。これにより、第2吐出口から貯蔵物に直接冷気が勢いよく衝突することによる貯蔵物の劣化を低減することができる。また、第1吐出口から吐出された冷気が貯蔵室の天井から自重により流下して循環し、第2吐出口から吐出された低速の冷気により貯蔵室の中央部の冷却が補充される。これにより、貯蔵室を均一に冷却し、冷蔵庫の冷却効率を向上することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。冷蔵庫1は複数の貯蔵室を有し、上方から冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4が順に配される。
図2、図3は冷蔵庫1の右側面断面図及び正面断面図を示している。冷蔵室2、冷凍室3及び野菜室4はそれぞれ扉2d、3d、4dにより前面が開閉される。冷蔵室2と冷凍室3とは断熱壁7で仕切られ、冷凍室3と野菜室4とは断熱壁8で仕切られる。野菜室4の後方には機械室5が設けられ、機械室5には冷凍サイクルを運転する圧縮機6が設置される。
冷凍室3の背後には冷気通路10が設けられる。冷気通路10内には冷却器11及び送風機12が設置される。冷却器11は圧縮機6に接続されて冷凍サイクルの運転により冷却され、冷気通路10を流通する空気と熱交換して冷気を生成する。
冷凍室3には収納ケース16、17が配される。冷気通路10には収納ケース16、17の上方にそれぞれ臨む吐出口3a、3bが開口し、収納ケース17の下方に戻り口3cが開口する。
冷蔵室2の下部の右側には隔離室19が設けられる。隔離室19はチルド室や氷温室等から成り、隔離室19の周囲の冷蔵室2内よりも低温に維持される。冷蔵室2の天井面には照明カバー43aで覆われた照明灯43が設けられる。
冷蔵室2の背後にはダンパ等の冷気分配装置13を介して冷気通路10と連通する冷気通路20が設けられる。冷気通路20はメインダクト21及びサブダクト22L、22R、23L、23Rを有している。メインダクト21の上部及びサブダクト22L、22R、23L、23Rは冷蔵室2の後方に取り付けられるダクトパネル40により形成される。
メインダクト21には吐出口31L、31R(第1吐出口)が設けられる。サブダクト22L、22Rにはそれぞれ吐出口32L、32R(第2吐出口)が設けられる。サブダクト23Lには吐出口33L、34L(第2吐出口)が設けられ、サブダクト23Rには吐出口33R、34R(第2吐出口)が設けられる。ダンパ13を開くことにより、吐出口31L〜34L、31R〜34Rから冷蔵室2内に冷気が吐出される。
メインダクト21には隔離室19に冷気を吐出する吐出口19a(第3吐出口)が設けられる。隔離室19の背面下部には冷気が流出する戻り口2aが設けられる。戻り口2aは冷気通路10の側方を通る連通路41に連通し、連通路41は野菜室4の上部に開口して流入口4aを形成する。野菜室4には上面が閉じられる収納ケース18が設けられ、収納ケース18の上方には冷気通路10の正面に開口する戻り口4bが設けられる。
図4はダクトパネル40の正面図を示している。ダクトパネル40は発泡スチロール等の断熱材により形成され、前面を覆う前面部40a(図2参照)を有している。前面部40aの前面には樹脂や金属から成る化粧板(不図示)が配される。前面部40aを開口して各吐出口31L〜34L、31R〜34Rが形成される。また、前面部40aの背面側に突設したリブ40bによりメインダクト21及びサブダクト22L、22R、23L、23Rが形成される。
メインダクト21は冷蔵室2の背面を上下に延び、上端部21aで左右に広がったT字状に形成される。吐出口31L、31Rは上端部21aの両端にそれぞれ設けられる。サブダクト22L、22R、23L、23Rはメインダクト21からそれぞれ分岐してメインダクト21の左右に配される。これにより、吐出口31L、31Rは左右のサブダクト22L、22Rの上方に配置される。
サブダクト22L、22Rは上端部21aの下方に隣接し、サブダクト23L、23Rはサブダクト22L、22Rの下方に隣接する。サブダクト22L、22Rにそれぞれ吐出口32L、32Rが設けられる。サブダクト23Lには吐出口33L、34Lが上下に配される。サブダクト23Rには吐出口33R、34Rが上下に配される。また、サブダクト22L、22R、23L、23Rとメインダクト21とは流路が狭窄された狭窄部39によって連通する。
上記構成の冷蔵庫1において、冷却器11により生成された冷気は送風機12の駆動によって吐出口3a、3bから冷凍室3内に吐出される。吐出口3a、3bから吐出された冷気は前方に流通して収納ケース16、17の前方で降下し、収納ケース17の下方を後方に流通する。収納ケース17の下方を通る冷気は戻り口3cを介して冷却器11に戻る。これにより、冷凍室3内が冷気の循環によって冷却される。
冷気分配装置13を開くと冷気通路20に冷気が流入する。冷気通路20を流通する冷気の一部は吐出口19a(第3吐出口)から隔離室19内に吐出される。隔離室19内に吐出された冷気は収納ケース15の周囲を循環し、戻り口2aから流出する。冷気分配装置13から冷気通路に流入した直後の冷気は低温に維持される。このため、吐出口19aを設けることによって、隔離室19を容易に低温に保持することができる。
冷気通路20は吐出口19aの上方で徐々に拡幅され、流通面積が広がる。冷気通路20を更に上昇する冷気はメインダクト21を流通して流路の拡大によって一部が動圧がから静圧に変換される。そして、上端部21aの吐出口31L、31R(第1吐出口)から冷蔵室2内に吐出される。
上端部21aの流路はメインダクト21を上下に延びる流路よりも流路面積が狭くなっている。このため、メインダクト21の上面に到達した冷気は上端部21aで流速が増加して吐出口31L、31Rから吐出される。このため、メインダクト21の上端部21aよりも下方の中間部分では流速が低く、流量抵抗が低下して流量効率が向上する。吐出口31L、31Rから吐出された冷気は天井面に沿って照明カバー43aの両側方を前方に流通し、冷蔵室2の扉2d近傍で下降する。
メインダクト21を流通する冷気の一部はサブダクト22L、22R、23L、23Rに流入する。サブダクト22L、22R、23L、23Rは狭窄部39を介してメインダクト21から分岐するため、吐出口32L〜34L、32R〜34R(第2吐出口)から吐出される冷気量が少ない。これにより、貯蔵物に直接吹き付けられる冷気が減少する。
また、狭窄部39からサブダクト22L、22R、23L、23Rへ流入した冷気は急に容積が広がるため動圧が静圧に変換されて流速が低下する。これにより、サブダクト22L、22R、23L、23Rは圧力室として機能し、吐出口32L〜34L、32R〜34Rから均一で低速の冷気が吐出される。これにより、貯蔵物に勢いよく直接吹き付けられる冷気が更に減少する。
吐出口32L〜34L、32R〜34Rを狭窄部39から離れた位置に設けると、冷気の速度をより低速にできる。例えば、サブダクト22L、22Rの狭窄部39を下方に設け、吐出口32L、32Rをサブダクト22L、22Rの上端に配置するとよい。また、サブダクト23L、23Rの狭窄部39を上下方向の中央部に設け、吐出口33L、33Rをサブダクト23L、23Rの上端に配置して吐出口34L、34Rをサブダクト23L、23Rの下端に配置するとよい。
吐出口32L〜34L、32R〜34Rから低速で吐出された冷気はその付近の貯蔵物の周りを低速で前方に移動して貯蔵物を冷却する。また、低速で移動する間に冷気の一部が下降して吐出口32L〜34L、32R〜34Rよりも下方の貯蔵物を冷却する。該冷気は冷蔵室3の前方の扉2d近傍まで到達し、吐出口31L、31Rから吐出されて扉2d近傍に到達した冷気と合流する。冷蔵室3の扉2d近傍を下降する冷気は隔離室19の収納ケース15の下方を流通し、隔離室19内に吐出された冷気とともに戻り口2aから流出する。
戻り口2aから流出した冷気は連通路41を流通し、流入口4aから野菜室4に流入する。野菜室4に流入した冷気は上面を閉じた収納ケース18の周囲を流通する。これにより、収納ケース18内の貯蔵物が間接冷却される。収納ケース18の周囲を流通した冷気は戻り口4bを介して冷却器11に戻る。
本実施形態によると、メインダクト21の上端部21aに吐出口31L、31R(第1吐出口)を設け、メインダクト21から狭窄部39を介して分岐するサブダクト32L、32R、33L、33Rに吐出口32L〜34L、32R〜34R(第2吐出口)を設けたので、吐出口31L、31Rから冷蔵室2の天井近傍に多くの冷気を吐出するとともに吐出口32L〜34L、32R〜34Rから流速が均一で低速の冷気が吐出される。
これにより、吐出口32L〜34L、32R〜34Rから貯蔵物に直接冷気が勢いよく衝突することによる貯蔵物の劣化を低減することができる。また、吐出口31L、31Rから吐出された冷気が冷蔵室2の天井部を通って扉2d近傍を自重により流下して循環する。また、吐出口32L〜34L、32R〜34Rから吐出された少量の低速の冷気流によって、冷蔵室2の上下方向の中央部の冷却が補われる。従って、冷蔵室2内を均一に冷却し、冷蔵庫1の冷却効率を向上することができる。
尚、狭窄部39の流路面積を吐出口32L〜34L、32R〜34R(第2吐出口)の開口面積よりも狭くすると、より望ましい。即ち、狭窄部39が更に狭くなり、吐出口32L〜34L、32R〜34Rから勢いよく吐出される冷気をより減少させることができる。また、サブダクト22L、22R、23L、23Rで更に急激に容積が増加して冷気の流速を均一にできる。また、吐出口32L〜34L、32R〜34Rが広くなるため、貯蔵物による吐出口32L〜34L、32R〜34Rの閉塞を低減することができる。
また、メインダクト21の上端部21aが左右に広がり、吐出口31L、31Rをサブダクト22L、22Rの上方に配置したので、冷蔵室2の左右方向の広い範囲から冷気を吐出して冷蔵室2全体に冷気を行き届かせることができる。従って、冷蔵室2をより均一に冷却することができる。また、メインダクト21の流路面積を上端部21aで狭くしているため、吐出口31L、31Rから吐出される冷気の流速を容易に高くして冷蔵室2内に冷気を循環させることができる。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は前述の図1〜図4に示す第1実施形態に対して冷気通路20の構成が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。図5は本実施形態のダクトパネル40の正面図を示し、図6は図5のA−A断面図を示している。説明の便宜上、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
ダクトパネル40は前面を覆う前面部40a(図2参照)を有している。前面部40aを開口して各吐出口31L〜33L、31R〜33Rが形成される。また、前面部40aの背面側に突設したリブ40bによりメインダクト21及びサブダクト22L、22R、23L、23Rが形成される。
メインダクト21は上下に延び、メインダクト21の冷気流入側は隔離室19(図3参照)が配置される右方に偏って設けられる。メインダクト21の下部の左右端には隔離室19に冷気を吐出する吐出口19a(第3吐出口)が設けられる。これにより、隔離室19には吐出口19aから冷気が吐出されるとともに、偏って配されるメインダクト21の下部から冷気の冷熱が放出される。従って、隔離室19を容易に低温に維持することができ、冷蔵庫1の冷却効率を向上することができる。
メインダクト21の上端部21aは左右に広がり、メインダクト21の上面は下方から吐出口31L、31Rに向かって上方に延びた傾斜面21bが形成される。傾斜面21bによって上端部21aの流路面積を容易に狭くすることができる。吐出口31L、31Rは上端部21aの両端にそれぞれ設けられる。サブダクト22L、22R、23L、23Rはメインダクト21からそれぞれ分岐してメインダクト21の左右に配される。これにより、吐出口31L、31Rは左右のサブダクト22L、22Rの上方に配置される。
サブダクト22L、22Rは上端部21aの下方に隣接し、サブダクト23L、23Rはサブダクト22L、22Rの下方に隣接する。サブダクト22L、22Rにそれぞれ吐出口32L、32Rが設けられる。サブダクト23L、23Rには吐出口33L、33Rがそれぞれ配される。サブダクト22L、22R、23L、23Rとメインダクト21とは流路が狭窄された狭窄部39によって連通する。
また、サブダクト22L内には吐出口32Lと狭窄部39との間の流路を狭窄したサブダクト狭窄部44が設けられる。同様に、サブダクト22R内には吐出口32Rと狭窄部39との間の流路を狭窄したサブダクト狭窄部44が設けられる。
メインダクト21の上部の左側壁にはガイド部45が突出して設けられる。メインダクト21の冷気流入側は右方に偏るため左側壁に沿って上昇する冷気が少なくなるが、ガイド部45によって冷気をサブダクト22L、23Lに導くことができる。従って、左右の吐出口32L、32R、33L、33Rから吐出される冷気量を均一にすることができる。
尚、サブダクト23L、23Rの下方にはリブ40bで囲まれた空間部49が設けられ、空間部49の前面部40a(図2参照)には開口部48が開口する。空間部49のリブ40bは一部を取り外して狭窄部39を形成可能になっている。これにより、空間部49がサブダクトになり、開口部48を吐出口として利用できる。従って、冷蔵室2の容積や冷気流量が異なる複数の機種の冷蔵庫1に対してダクトパネル40の共通化を図ることができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様にメインダクト21の上端部21aに吐出口31L、31R(第1吐出口)を設け、メインダクト21から狭窄部39を介して分岐するサブダクト22L、22R、23L、23Rに吐出口32L、32R、33L、33R(第2吐出口)を設けたので、吐出口31L、31Rから冷蔵室2の天井近傍に多くの冷気を吐出するとともに吐出口32L、32R、33L、33Rから流速が低速の均一化された冷気が吐出される。
これにより、吐出口32L、32R、33L、33Rから貯蔵物に直接冷気が勢いよく衝突することによる貯蔵物の劣化を低減することができる。また、吐出口31L、31Rから吐出された冷気が冷蔵室2の天井部から自重により流下して循環するため冷蔵室2を均一に冷却することができる。
また、メインダクト21の上面が下方から吐出口31L、31Rに向かって上方に延びた傾斜面21bを有するので、上端部21aの流路面積を容易に狭くすることができる。更に、メインダクト21を流通する冷気が傾斜面21bに沿うため第1実施形態よりも円滑に吐出口31L、31Rに導かれる。従って、送風効率を向上することができる。加えて、ダクトパネル40を形成する断熱材を削減し、省資源化及び量産性の向上を図ることができる。
また、狭窄部39と吐出口32L、32Rとの間のサブダクト22L、22R内に流路を狭窄したサブダクト狭窄部44を設けたので、サブダクト22L、22Rはそれぞれ2つの圧力室が形成される。これにより、吐出口32L、32Rから吐出される冷気の流速をより低速で均一にすることができる。
尚、狭窄部39の流路面積を吐出口32L、32R、33L、33R(第2吐出口)の開口面積よりも狭くすると、より望ましい。また、サブダクト狭窄部44の流路面積を吐出口32L、32Rの開口面積よりも狭くしてもよい。
また、メインダクト21の冷気流入側が右方に偏って配置されるため、左側の吐出口31L、32L、33Lの開口面積を右側の吐出口31R、32R、33Rの開口面積よりも広くしてもよい。これにより、左右の冷気の吐出状態をより均等にして冷蔵室2の冷却の均一化を図ることができる。
尚、第1、第2実施形態においてメインダクト21を冷蔵室2の背面に沿って形成しているが、冷蔵室2の側面に沿って形成してもよい。
本発明によると、冷気をダクトに形成された複数の吐出口から貯蔵室に吐出する冷蔵庫に利用することができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫のダクトパネルを示す正面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫のダクトパネルを示す正面図 図5のA−A断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 冷凍室
4 野菜室
5 機械室
6 圧縮機
10、20 冷気通路
11 冷却器
13 冷気分配装置
15〜18 収納ケース
19 隔離室
19a 吐出口(第3吐出口)
21 メインダクト
21a 上端部
21b 傾斜面
22L、22R、23L、23R サブダクト
31L、31R 吐出口(第1吐出口)
32L、32R、33L、33R、34L、34R 吐出口(第2吐出口)
39 狭窄部
40 ダクトパネル
40a 前面部
40b リブ
43 照明灯
44 サブダクト狭窄部
45 ガイド部

Claims (5)

  1. 冷気を生成する冷却器と、前記冷却器の上方に配される貯蔵室と、前記貯蔵室の壁面に沿って上下に延びて前記冷却器で生成した冷気が流通するメインダクトと、前記メインダクトの上端部に設けられて冷気を前記貯蔵室に吐出する第1吐出口と、第1吐出口の下方で前記メインダクトから流路を狭窄した狭窄部を介して分岐するサブダクトと、前記サブダクトに設けられて冷気を前記貯蔵室に吐出する第2吐出口とを備え、前記サブダクトが前記メインダクトの左右にそれぞれ設けられるとともに、前記メインダクトの上端部が前記サブダクトと遮断されて前記サブダクトの上方に広がり、第1吐出口を左右の前記サブダクトの上方に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記狭窄部の流路面積が第2吐出口の開口面積よりも狭いことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記メインダクトの上面は下方から第1吐出口に向かって上方に延びた傾斜面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記狭窄部と第2吐出口との間の前記サブダクト内に、流路を狭窄したサブダクト狭窄部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室の下部に配されて隔離されるとともに周囲の前記貯蔵室内よりも低温に維持される隔離室と、前記メインダクトに設けられて前記隔離室に冷気を吐出する第3吐出口とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
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