JP2008298354A - 冷蔵庫 - Google Patents

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在勇 金山
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Abstract

【課題】容積効率を向上できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵物を冷却保存する貯蔵室3と、冷気を生成する冷却器5と、貯蔵室3に冷気を吐出する吐出口20bを有して冷却器5で生成した冷気を貯蔵室3に導く吐出通路20と、貯蔵室3から冷気が流入する戻り口23a、23bを有して戻り口23a、23bから流入した冷気を冷却器5に戻す戻り通路23とを備え、吐出通路20と戻り通路23とを貯蔵室3の同じ壁面に並設した。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷却器で生成した冷気を貯蔵室に吐出する吐出通路と貯蔵室から冷却器に冷気を戻す戻り通路とを有した冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。図7、図8はこの冷蔵庫の概略構成を示す正面断面図及び側面断面図である。冷蔵庫1は上部に冷凍室2が設けられ、冷凍室2の下方には冷蔵室3が設けられる。冷凍室2と冷蔵室3とは断熱材を充填した仕切壁4により仕切られる。冷凍室2の前面は扉2aにより開閉され、冷蔵室3の前面は扉3aにより開閉される。
冷凍室2の背面には冷気を生成する冷却器5が配され、冷却器5の上方には送風ファン6が配される。冷却器5及び送風ファン6は冷凍室2の背面に設けた冷凍室ダクト(不図示)内に配される。冷凍室ダクトには冷凍室3に臨んで開口する戻り口(不図示)が冷却器5の下方に設けられる。
冷却器5の側方には送風ファン6の排気側に連結される連通路7が設けられる。冷蔵室3の背面の左右方向の中央部には連通路7に連通する吐出通路8が鉛直方向に延びて設けられる。吐出通路8の両側部には冷気を吐出する吐出口8aが開口する。仕切壁4内には冷蔵室3の前部に開口する戻り口9aを有した戻り通路9が設けられる。戻り通路9は冷却器5の下方で冷凍室3の冷凍室ダクトに接続される。
上記構成の冷蔵庫1において、冷却器5と熱交換して生成される冷気は送風ファン6の駆動によって矢印D1に示すように冷凍室2内に吐出される。冷凍室2に吐出された冷気は冷凍室2内を流通して貯蔵物を冷却し、冷凍室ダクトの戻り口を介して冷却器5に戻る。
また、冷凍室ダクトを流通する冷気は送風ファン6の排気側で分岐し、矢印D2に示すように連通路7を流通して吐出通路8を流通する。吐出通路8を流通する冷気は吐出口8aから矢印D3に示すように冷蔵室3内に吐出される。冷蔵室3内に吐出された冷気は冷蔵室3内を流通して貯蔵物を冷却し、矢印D4に示すように冷蔵室3の前部で戻り口9aから戻り通路9に流入する。戻り通路9を流通する冷気は矢印D5に示すように冷凍室3の冷凍室ダクトを介して冷却器5に戻る。
特許第3892814号公報(第4頁−第8頁、第1図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫1によると、戻り通路9を流通する冷気は冷蔵室3内を流通する間に貯蔵物の水分等を含むため、凍結し易くなる。このため、仕切壁4内の戻り通路9の上下に所定の厚みの断熱材を設ける必要があり、仕切壁4の厚みが大きくなる。従って、冷蔵庫1の内容積が小さくなり、容積効率が低くなる問題があった。
本発明は、容積効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を冷却保存する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口を有して前記冷却器で生成した冷気を前記貯蔵室に導く吐出通路と、前記貯蔵室から冷気が流入する戻り口を有して前記戻り口から流入した冷気を前記冷却器に戻す戻り通路とを備え、前記吐出通路と前記戻り通路とを前記貯蔵室の同じ壁面に並設したことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は貯蔵室の一壁面に設けた吐出通路を流通し、吐出口から貯蔵室内に吐出される。貯蔵室内に吐出された冷気は貯蔵室内を流通して貯蔵物を冷却し、吐出通路と同じ壁面に設けられた戻り通路に戻り口を介して流入する。戻り通路を流通する冷気は冷却器に戻される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、複数の通路を有して前記壁面に取り付けられるダクトにより前記吐出通路と前記戻り通路とを一体に形成したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において前記戻り通路の両側方にそれぞれ前記吐出通路を配置して前記吐出通路及び前記戻り通路を鉛直に延びて形成し、前記戻り口が前記戻り通路の下部に配置されるとともに前記吐出口が前記戻り口よりも上方で前記戻り通路から離れた側に配置されることを特徴としている。
この構成によると、例えば貯蔵室の背面の中央部に戻り通路が設けられ、戻り通路の左右に吐出通路が設けられる。吐出通路を流通する冷気は両側部の上方に配された吐出口から吐出され、貯蔵室内を降下した後に略中央部の戻り口に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、貯蔵物を載置する載置棚により前記吐出口と前記戻り口との間との間が仕切られることを特徴としている。この構成によると、例えば、貯蔵室の背面に設けられた吐出口から吐出された冷気が載置棚によって前方へ流通し、載置棚の前方で降下する。載置棚よりも降下した冷気は背面の方向に流通し、下部に設けた戻り口から戻り通路に流入する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記載置棚を複数設け、前記載置棚により仕切られた複数の段に前記吐出口を設けたことを特徴としている。この構成によると、載置棚により貯蔵室内が複数の段に仕切られ、複数の段に吐出口が設けられる。吐出口から吐出された冷気は載置棚上を流通して載置棚の例えば前方で降下する。吐出口は一部の段に設けられていればよい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、仕切部により隔離されて前記貯蔵室の下部に設けられる隔離室と、前記仕切部により上面が塞がれるとともに周囲に隙間を有して前記隔離室内に配される収納ケースとを備え、前記戻り通路を配した壁面から離れた側で前記仕切部の上下が連通し、前記隔離室に流入する冷気が前記収納ケースの周囲を流通して前記戻り口に導かれることを特徴としている。
この構成によると、吐出口から貯蔵室に吐出される冷気は貯蔵室内を降下し、戻り通路を配した壁面から離れた側で仕切部の下方の隔離室に流入する。隔離室に流入した冷気は収納ケースの周囲を流通し、戻り口から戻り通路に流入する。戻り口は仕切部よりも上方に配されてもよく、仕切部よりも下方に配されてもよい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記貯蔵室の上方に冷凍室を設け、前記吐出通路と前記戻り通路とを前記貯蔵室の背面に配置するとともに前記冷却器を前記冷凍室の背面に配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷凍室の背面に設けられて前記冷却器が配される冷凍室ダクトと、前記戻り通路の上部を分岐して前記冷凍室ダクトに接続される第1、第2分岐路と、前記冷却器の下方に配されて前記冷却器の除霜水を回収するドレンパンと、前記ドレンパンに溜まる除霜水を排水する排水パイプとを備え、前記排水パイプは前記ドレンパンから第1、第2分岐路の間を通って前記戻り通路の後方を下方に延びることを特徴としている。
この構成によると、貯蔵室から戻り通路に流入した冷気は戻り通路を上昇し、第1、第2分岐路で分岐する。第1、第2分岐路で分岐した冷気は冷凍室に設けた冷凍室ダクトを通って冷却器に戻る。冷却器の除霜水はドレンパンに回収され、排水パイプを介して排水される。排水パイプはドレンパンから第1、第2分岐路の間を通って後方に延び、戻り通路の後方を下方に延びて配される。
本発明によると、貯蔵室の同じ壁面に冷気を吐出する吐出通路と冷気を冷却器に戻す戻り通路とを並設したので、他の貯蔵室との仕切壁に戻り通路を設ける必要がなく仕切壁の厚みを小さくすることができる。従って、冷蔵庫の容積効率を向上することができる。
また本発明によると、複数の通路を有して壁面に取り付けられるダクトにより吐出通路と戻り通路とを一体に形成したので、部品点数を削減して吐出通路と戻り通路とを並設した冷蔵庫を簡単に実現することができる。
また本発明によると、戻り通路の両側方に吐出通路を配置して戻り口が下部に配置され、吐出口が上部の戻り通路から離れた側に配置されるので、貯蔵室の側方に吐出された冷気が降下して略中央部の戻り口に戻る。従って、貯蔵室内を冷気が循環し、ショートサーキットを防止して冷却効率を向上できるとともに貯蔵室内の温度を均一にすることができる。
また本発明によると、戻り通路の下部に配置した戻り口と戻り口よりも上方に配置した吐出口との間が載置棚により仕切られるので、貯蔵室に吐出された冷気のショートサーキットをより確実に防止することができる。従って、冷却効率がより向上するとともに、貯蔵室内の温度をより均一にすることができる。
また本発明によると、載置棚により仕切られた複数の段に吐出口を設けたので、各段に載置された貯蔵物を確実に冷却することができる。
また本発明によると、隔離室を仕切る仕切部により上面が塞がれる収納ケースを周囲に隙間を有して隔離室内に配し、戻り通路を配した壁面から離れた側で仕切部の上下が連通して冷気が収納ケースの周囲を流通して戻り口に導かれるので、収納ケース内の貯蔵物を間接冷却して貯蔵物の乾燥を防止することができる。
また本発明によると、吐出通路と戻り通路とを貯蔵室の背面に配置して貯蔵室の上方に設けた冷凍室の背面に冷却器を配置したので、冷却器から吐出通路に冷気が容易に導かれ、戻り通路から冷却器に冷気が容易に導かれる。従って、冷気が流通する経路の圧力損失を低減することができる。また、貯蔵室と冷凍室とを仕切る仕切壁に戻り通路を設けると低温の冷凍室により冷気内の水分が凍結し易くなるが、戻り通路が背面に設けられるため容易に凍結を防止できる。
また本発明によると、戻り通路の上部を第1、第2分岐路に分岐して排水パイプがドレンパンから第1、第2分岐路の間を通って戻り通路の後方を下方に延びるので、戻り通路と排水パイプの干渉を簡単に防止し、戻り通路の流路面積を縮小させずに冷気を冷却器に戻すことができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、前述の図7、図8に示す従来例と同様の部分には同一の符号を付している。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図及び正面断面図である。冷蔵庫1は上部に冷凍室2が設けられ、冷凍室2の下方には冷蔵室3(貯蔵室)が設けられる。冷凍室2と冷蔵室3とは断熱材を充填した仕切壁4により仕切られる。冷凍室2の前面は扉2aにより開閉され、冷蔵室3の前面は扉3aにより開閉される。
冷凍室2の背面には冷凍室ダクト10が設けられる。冷凍室ダクト10の前面側の上部には吐出口10aが設けられ、下部には戻り口10bが設けられる。冷凍室ダクト10内には冷気を生成する冷却器5が配され、冷却器5の上方に送風ファン6が配される。冷却器5の下方には冷却器5の除霜水を回収するドレンパン11が設けられる。また、冷凍室ダクト10は送風ファン6の排気側で分岐して冷却器5の右方に配された連通路7を有している。
冷蔵室3の上部にはチルド温度帯等の低温保存が可能な低温ケース18が配される。低温ケース18の背面は開口し、後述する吐出口20cから冷気が流入する。低温ケース18の下方には樹脂成形品により形成して貯蔵物を載置する複数の載置棚13が設けられる。載置棚13は冷蔵室3の側壁に突設された複数のレール13aの上面に載せられ、高さ方向の位置を貯蔵物にあわせて適時変えられるようになっている。
冷蔵室3の下部には隔離室から成る野菜室16が設けられる。野菜室16は樹脂成形品により形成された板状の仕切部14により冷蔵室3の上部と仕切られる。仕切部14の上下は仕切部14の前方の連通部14aで連通する。また、仕切部14の後端には開口部14bが設けられる。野菜室16内には仕切部14により上面が塞がれる収納ケース15が出し入れ自在に配される。収納ケース15は野菜室16の壁面との間に冷気が流通する隙間16aを有して配される。
冷蔵室3の背面には鉛直方向に延びた吐出通路20及び戻り通路23が並設される。図3は図2のA−A断面図を示している。吐出通路20及び戻り通路23は複数の通路を有した発泡樹脂成形品の断熱材から成るダクト26を冷蔵室3の背壁に取り付けて形成される。これにより、吐出通路20と戻り通路23とが一体に形成され、部品点数を削減することができる。
ダクト26の上記各通路は断熱材によって隔てられる。このため、吐出通路20を流通する冷気と戻り通路23を流通する冷気に温度差があっても、これらの間の冷熱の受け渡し量が微小となる。このため、吐出通路20を流通する冷気の冷熱が戻り通路23を流通する冷気に伝達されることによる冷蔵室3の冷却効率の低下を防止することができる。
また、ダクト26の前面側は樹脂成形品から成るパネル27により覆われている。ダクト26とパネル27とは夫々に設けた凹部と凸部とが係合して一体となり、冷蔵室3の背面に着脱自在に取り付けられている。
図4は吐出通路20を通る断面を示す側面断面図である。吐出通路20は上部でダンパ17を介して連通路7に連通する。また、図5は図2のB−B断面図を示している。吐出通路20はダンパ17の下方で戻り通路23の前面側に配された分岐部20aを有している。
図2において、吐出通路20は分岐部20aで左右に分岐し、戻り通路23の左右にそれぞれ配された左通路21及び右通路22を有している。左通路21の左側面及び右通路22の右側面には冷気を吐出する複数の吐出口20bがそれぞれ設けられる。
戻り通路23は上部で左右に分岐した第1、第2分岐路24、25を有している。図6は戻り通路23を通る断面を示す側面断面図である。第1、第2分岐路24、25は冷凍室ダクト10の背面側に配される。冷却器5の下方で冷凍室ダクト10の背面側に開口した連通口24a、25aを介して冷凍室ダクト10と第1、第2分岐路24、25とが連通する。
戻り通路23は前面側を覆うパネル27の下端に正面に開口する戻り口23aが設けられる。また、戻り通路23は下面が開口し、開口部14b(図1参照)に面した戻り口23bが形成される。戻り口23a、23bは仕切部14(図1参照)の直上に配される。
ドレンパン11の排水口11aの下方には排水パイプ12の受け部12aが配される。図6に示すように、受け部12aは第1、第2分岐路24、25の前方に配される。排水パイプ12は受け部12aから第1、第2分岐路24、25の間を通って後方に延び、戻り通路23の背後に配されて下方に延びる。ドレンパン11に溜まる除霜水は排水パイプ12を介して蒸発皿(不図示)に排水される。従って、戻り通路23は第1、第2分岐路24、25に分岐して流路面積が縮小されず、戻り通路23と排水パイプ12の干渉を簡単に防止することができる。
上記構成の冷蔵庫1において、送風ファン6の駆動によって冷凍室ダクト10を流通する空気は冷却器5と熱交換して冷気が生成される。冷却器5により生成された冷気は吐出口10aから矢印E1(図1参照)に示すように冷凍室2内に吐出される。冷凍室2に吐出された冷気は冷凍室2内を流通して貯蔵物を冷却し、戻り口10bを介して冷却器5に戻る。
また、送風ファン6の排気側で冷気は矢印E2(図2、図4参照)に示すように分岐し、連通路7を流通する。連通路7を流通する冷気はダンパ17を介して吐出通路20に流入し、分岐部20aで分岐する。吐出通路20に流入した冷気の一部は矢印E3(図1参照)に示すように分岐部20aから吐出口20cを介して低温ケース18内に吐出される。低温ケース18はダンパ17を通過した冷気が直ちに多量に供給されるため低温に維持される。低温ケース18内を流通した冷気は主に低温ケース18の前面側から冷蔵室3内に流出する。
尚、低温ケース18内の冷気の冷熱や冷却された貯蔵物の冷熱は低温ケース18の下面から下方へ放出される。低温ケース18の下方に配された貯蔵物は低温ケース18の前方に送られる冷気の降下により直接冷却され、低温ケース18の下面側から放出される冷熱により間接冷却される。
これにより、後述する吐出口20bから吐出される冷気の量を少なくしても冷蔵室3の下部を充分冷却することができる。特に下段の吐出口20bから吐出される冷気量を抑えることができることになる。従って、冷気が貯蔵物に直接当ることによる貯蔵物の乾燥を極力抑制できるようになる。
分岐部20aで分岐した冷気は吐出通路20の左通路21及び右通路22を矢印E4、E5(図2、図4参照)に示すように流下する。吐出通路20を流下する冷気は吐出口20bから矢印E6(図1〜図4参照)に示すように冷蔵室3内に吐出される。この時、吐出口20bは左通路21及び右通路22の側面に設けられるため、図2、図3に示すように側方に向けて吐出される。
冷蔵室3内に吐出された冷気は矢印E7(図1、図4参照)に示すように載置棚13に沿って前方へ流通する。吐出口20bが上下方向に複数設けられるので複数の載置棚13により仕切られた各段の貯蔵物を容易に冷却することができる。尚、吐出口20bが設けられない段の貯蔵物の場合は、上下の載置棚13に沿って流通する冷気により載置棚13を介して間接的に冷却される。
載置棚13に沿って流通する冷気は載置棚13の前方で矢印E8(図1、図4参照)に示すように降下する。冷蔵室3の前部を降下する冷気の一部は仕切部14上を矢印E9(図1参照)に示すように流通し、正面側の戻り口23aを介して戻り通路23に流入する。
また、冷蔵室3の前部を降下する冷気の一部は仕切部14の前方の連通部14aを介して野菜室16内に流入する。野菜室16に流入した冷気は矢印E10(図1参照)に示すように収納ケース15の周囲の隙間16aを流通する。尚、隙間16aは収納ケース15の側方にも設けられる。
収納ケース15の周囲を流通する冷気は後方の開口部14bを介して仕切部14の上方に流通し、下面側の戻り口23bを介して戻り通路23に流入する。収納ケース15は上面を塞ぐ仕切部14に沿って流通する冷気(E9)と、周囲の隙間16aを流通する冷気(E10)によって内部の貯蔵物が間接冷却される。
戻り通路23に流入した冷気は矢印E11(図2、図6参照)に示すように上昇する。戻り通路23を上昇する冷気は矢印E12、E13(図2、図6参照)に示すように第1、第2分岐路24、25に分岐する。第1、第2分岐路24、25を流通する冷気は連通口24a、25aを介して冷凍室ダクト10に流入し、冷却器5に戻る。
左右に設けた連通口24a、25aを介して冷気を冷却器5に戻すため、連通口24a、25aの開口面積を適切に形成することによって冷却器5に戻る冷気量を調整できる。これにより、冷却器5の霜付きの状態を容易に調整することができ、左右方向で均一に霜を付着させることができる。
従って、除霜の効率を向上することができ、除霜時間の短縮による省電力化を図ることができる。特に、冷却器5の左右方向の幅が大きい場合に該効果が大きい。このため、冷却器5の左右方向の幅を大きくすると、冷却器5の熱交換量が増加して冷却効率の向上が図られるとともに除霜時の電力消費を抑制することができる。
本実施形態によると、冷蔵室3の同じ壁面である背面に冷気を吐出する吐出通路20と冷気を冷却器5に戻す戻り通路23とを並設したので、従来例のように冷凍室2との仕切壁4に戻り通路を設ける必要がなく仕切壁4の厚みを小さくすることができる。従って、冷蔵庫1の容積効率を向上することができる。
特に、仕切壁4が低温の冷凍室2に隣接するため仕切壁4に戻り通路を設けると冷気内の水分が凍結し易くなるが、戻り通路23が背面に設けられるため容易に凍結を防止できる。また、冷却器5が冷凍室2の背面に配されるため冷却器5から背面の吐出通路20に冷気が容易に導かれ、背面の戻り通路23から冷却器5に冷気が容易に導かれる。従って、冷気が流通する経路の圧力損失を低減することができる。尚、吐出通路20及び戻り通路23を貯蔵室の側壁面に並設してもよい。
また、戻り通路23の両側方に左通路21及び右通路22を配置して戻り口23aが下部に配置され、吐出口20bが上部の左通路21及び右通路22の側面に配置されるので、冷蔵室3の側方に吐出された冷気が降下して略中央部の戻り口23aに戻る。従って、冷蔵室3内を冷気が循環し、ショートサーキットを防止して冷却効率を向上できるとともに冷蔵室3内の温度を均一にすることができる。吐出口20bは戻り通路23から離れた側部に配置されていれば正面に向けて形成してもよい。
尚、戻り口23a、23bと吐出口20bとの間を載置棚13により仕切るとより望ましい。これにより、吐出口20bから吐出された冷気のショートサーキットをより確実に防止することができる。従って、冷却効率がより向上するとともに、冷蔵室3内の温度をより均一にすることができる。これにより、背面に吐出通路20と戻り通路23を設けて仕切壁4の厚みを少なくして冷蔵室3の容積を大きくしても、冷却効率のよい冷蔵庫1を得ることができる。
また、野菜室16を仕切る仕切部14により上面が塞がれる収納ケース15を周囲に隙間16aを有して野菜室16内に配し、戻り通路23を配した背面から離れた前面側で仕切部14の上下が連通して冷気が収納ケース15の周囲を流通して戻り口23bに導かれるので、収納ケース15内の貯蔵物を間接冷却して貯蔵物の乾燥を防止することができる。
また、戻り口23a、23bが仕切部14の直上に配され、仕切部14が戻り口23a、23b近傍で開口するので、仕切部14の上面に沿って冷気を容易に流通させて収納ケース15内をより冷却することができる。また、野菜室16を流通した冷気を簡単に戻り口23bに導くことができる。
また、戻り口23a、23bが戻り通路23の正面と下面とに設けられるので、仕切部14の上面に沿って流通する冷気が正面側の戻り口23aに流入し、野菜室16を流通して仕切部14の開口部14bを上昇する冷気が下面側の戻り口23bに流入する。従って、冷気が円滑に流通して圧力損失を低くすることができる。尚、戻り通路23を野菜室16内まで延設して戻り口23bを野菜室16内に設けてもよい。
本発明によると、冷気を吐出する吐出通路と冷気を冷却器に戻す戻り通路とを有する冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 図2のA−A断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の吐出通路を通る断面を示す側面断面図 図2のB−B断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の戻り通路を通る断面を示す側面断面図 従来の冷蔵庫を示す正面断面図 従来の冷蔵庫を示す側面断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷凍室
3 冷蔵室
4 仕切壁
5 冷却器
6 送風ファン
7 連通路
8、20 吐出通路
8a、20b、20c 吐出口
9、23 戻り通路
9a、23a、23b 戻り口
10 冷凍室ダクト
11 ドレンパン
12 排水パイプ
13 載置棚
14 仕切部
14b 開口部
15 収納ケース
16 野菜室
17 ダンパ
18 低温ケース
21 左通路
22 右通路
24 第1分岐路
25 第2分岐路
26 ダクト
27 パネル

Claims (8)

  1. 貯蔵物を冷却保存する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口を有して前記冷却器で生成した冷気を前記貯蔵室に導く吐出通路と、前記貯蔵室から冷気が流入する戻り口を有して前記戻り口から流入した冷気を前記冷却器に戻す戻り通路とを備え、前記吐出通路と前記戻り通路とを前記貯蔵室の同じ壁面に並設したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 複数の通路を有して前記壁面に取り付けられるダクトにより前記吐出通路と前記戻り通路とを一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記戻り通路の両側方にそれぞれ前記吐出通路を配置して前記吐出通路及び前記戻り通路を鉛直に延びて形成し、前記戻り口が前記戻り通路の下部に配置されるとともに前記吐出口が前記戻り口よりも上方で前記戻り通路から離れた側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 貯蔵物を載置する載置棚により前記吐出口と前記戻り口との間が仕切られることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記載置棚を複数設け、前記載置棚により仕切られた複数の段に前記吐出口を設けたことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 仕切部により隔離されて前記貯蔵室の下部に設けられる隔離室と、前記仕切部により上面が塞がれるとともに周囲に隙間を有して前記隔離室内に配される収納ケースとを備え、前記戻り通路を配した壁面から離れた側で前記仕切部の上下が連通し、前記隔離室に流入する冷気が前記収納ケースの周囲を流通して前記戻り口に導かれることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室の上方に冷凍室を設け、前記吐出通路と前記戻り通路とを前記貯蔵室の背面に配置するとともに前記冷却器を前記冷凍室の背面に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 前記冷凍室の背面に設けられて前記冷却器が配される冷凍室ダクトと、前記戻り通路の上部を分岐して前記冷凍室ダクトに接続される第1、第2分岐路と、前記冷却器の下方に配されて前記冷却器の除霜水を回収するドレンパンと、前記ドレンパンに溜まる除霜水を排水する排水パイプとを備え、前記排水パイプは前記ドレンパンから第1、第2分岐路の間を通って前記戻り通路の後方を下方に延びることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011252682A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2015161487A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 シャープ株式会社 冷蔵庫
JP2016085015A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫

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