JP2009068800A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室の温度分布を均一にできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵物を収納する貯蔵室2と、貯蔵室2に流入する冷気を生成する冷却器11と、貯蔵室2の背面に配されて冷却器11からの冷気が流通する冷気通路32と、冷気通路32を流通する冷気を貯蔵室2の背面に沿って流下させるように吐出する吐出口106aと、吐出口106aの下方に配されて貯蔵物を載置する仕切棚41とを備えた。
【選択図】図3
【解決手段】貯蔵物を収納する貯蔵室2と、貯蔵室2に流入する冷気を生成する冷却器11と、貯蔵室2の背面に配されて冷却器11からの冷気が流通する冷気通路32と、冷気通路32を流通する冷気を貯蔵室2の背面に沿って流下させるように吐出する吐出口106aと、吐出口106aの下方に配されて貯蔵物を載置する仕切棚41とを備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、貯蔵物を載置する仕切棚を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は冷蔵室の背面に冷気通路が上下に延びて設けられる。冷気通路には冷蔵室に臨む吐出口が設けられる。冷気通路を流通する冷気は吐出口から前方に向かって冷蔵室内に吐出され、冷蔵室内を仕切って貯蔵物を載置する仕切棚の間を前方に流通する。該冷気は冷蔵室の前部を降下し、冷蔵室内を冷却する。
また、特許文献2には冷蔵室の背面に高熱伝導性を有する部材を設けた冷蔵庫が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された冷蔵庫によると、吐出口から正面に向かって冷気が吐出されて冷蔵室の前部で流下するため、仕切棚間の空間の温度分布が不均一になる問題があった。また、特許文献2に開示された冷蔵庫においても上記と同様に、冷気流が前方に流通して温度分布の均一化が阻害される場合があった。
本発明は、貯蔵室の温度分布をより均一にできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室の後方に配されて前記冷却器からの冷気が流通する冷気通路と、前記冷気通路を流通する冷気を前記貯蔵室の背面に沿って流下させるように吐出する吐出口と、前記吐出口の下方に配されて貯蔵物を載置する仕切棚とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は冷気通路を流通して吐出口から下方に吐出される。吐出口から吐出された冷気は貯蔵室の背面を流下し、該冷気によって仕切棚間の空間の上部の冷気が吐出口を設けた後方へ引き寄せられて貯蔵室の背面を流下する。貯蔵室の背面を流下した冷気は仕切棚上を前方に流通する。これにより、上下の仕切棚で囲まれた空間を冷気が対流する。貯蔵室の天面や底面と仕切棚とで囲まれた空間においても同様に冷気が対流する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記仕切棚は、左右に延びて後部に設けられるとともに冷気を溜める凹部と、貯蔵物が載置されて貯蔵物の下方に隙間を形成する複数の突起部とを有することを特徴としている。この構成によると、貯蔵室の背面を流下する冷気は凹部で左右方向に広がり、突起部により貯蔵物の下方に形成される隙間を前方に流通する。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記突起部間に貫通孔を設けたことを特徴としている。この構成によると、仕切棚上を前方に流通する冷気の一部は貫通孔から仕切棚の下方に導かれる。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、冷熱を放出する部材を前記貯蔵室の背面に設けたことを特徴としている。この構成によると、冷気通路を流通する冷気の冷熱が部材を介して貯蔵室内に放出される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記吐出口を前記部材に開口したことを特徴としている。この構成によると、吐出口から吐出された冷気の冷熱が部材に伝えられ、部材から貯蔵室内に冷熱が放出される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記部材は前記部材表面に連続する下端から後方に屈曲して上方に延びる凹部を有し、前記凹部上端の開口により前記吐出口を形成したことを特徴としている。この構成によると、吐出口は切り起こしやルーバー加工によって後方に突出した屈曲部により形成される。
また本発明は上記構成の冷蔵庫において、前記部材は前記部材表面に連続する上端から前方に屈曲して下方に延びる凸部を有し、前記凸部下端の開口により前記吐出口を形成したことを特徴としている。この構成によると、吐出口は切り起こしやルーバー加工によって前方に突出した屈曲部により形成される。
本発明によると、吐出口が貯蔵室の背面に沿って流下させるように冷気を吐出し、吐出口の下方に仕切棚を配置したので、仕切棚間の空間で対流を発生させて該空間の温度を均一にすることができる。従って、貯蔵室内の温度分布を均一にすることができる。
また本発明によると、仕切棚の後部に左右に延びた凹部を設けたので吐出口から流下する冷気を凹部で溜めて左右に広がって流通させることができる。また、貯蔵物の下方に隙間を形成する複数の突起部を設けたので、仕切棚に貯蔵物を載置しても貯蔵物の下方を通って前方に冷気を容易に流通させることができる。従って、冷蔵室の温度分布をより均一にすることができる。
また本発明によると、突起部間に貫通孔を設けたので、仕切棚の下方の空間に冷気を導いて冷気量が増加し、下方の貯蔵物をより冷却することができる。
また本発明によると、冷熱を放出する部材を貯蔵室の背面に設けたので、貯蔵室内の温度分布をより均一にすることができる。
また本発明によると、吐出口を部材に開口したので、部材に沿って冷気が流下し、部材に冷気の冷熱を容易に伝えて広い範囲から貯蔵室に冷熱を放出することができる。
また本発明によると、吐出口が下端を部材に連続して上部を後方に屈曲した凹部により形成されるので、切り起こしやルーバー加工によって吐出口を容易に形成することができる。また、冷気通路内への結露水の流入を防止することができ、貯蔵室内の保湿効果を保持することができる。
また本発明によると、吐出口が上端を部材に連続して下部を前方に屈曲した凸部により形成されるので、切り起こしやルーバー加工によって吐出口を容易に形成することができる。また、冷気通路内への結露水の流入を防止することができ、貯蔵室内の保湿効果を保持することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図及び右側面図である。冷蔵庫1は上部に扉2aで開閉される冷蔵室2(貯蔵室)が配される。冷蔵室2の下方には扉3a、4aで開閉される温度切替室3及び製氷室4が左右に並設される。温度切替室3及び製氷室4の下方には扉6aで開閉される冷凍室6が配され、冷凍室6の下方に扉5aで開閉される野菜室5が配されている。
冷蔵室2は貯蔵物を冷蔵保存し、野菜室5は冷蔵室2よりも高い室内温度(約8℃)で野菜を冷却保存する。温度切替室3は詳細を後述するように、使用者により室温を切り替えられるようになっている。冷凍室6は貯蔵物を冷凍保存し、製氷室4は冷凍室6に連通して氷を製氷する。尚、製氷室4及び冷凍室6は氷点以下に維持され、本明細書において製氷室4は冷凍室6の一部を構成する。
図3、図4は冷蔵庫1の右側面断面図及び正面図である。冷蔵庫1の本体部は外箱1aと内箱1bとの間に発泡断熱材1cが充填されている。製氷室4及び温度切替室3と冷蔵室2との間は断熱壁7により隔離され、冷凍室6と野菜室5との間は断熱壁8により隔離される。また、温度切替室3と冷凍室6との間は断熱壁35により隔離され、温度切替室3と製氷室4との間は縦断熱壁36により隔離されている。
発泡断熱材1cはウレタン発泡断熱材等から成り、外箱1aと内箱1bとの間に充填される際に断熱壁7、8内に同時に充填される。即ち、発泡断熱材1cの原液が外箱1aと内箱1bとの間とこれに連通する断熱壁7、8に同時に注入され、一体に発泡される。これにより、断熱壁7、8を簡単に薄く形成することができる。従って、冷蔵室2の容積を広く確保することができる。
また、断熱壁7、8の外装は内箱1bと別部材から成り、発泡断熱材1cの充填前は断熱壁7、8の側面が開口して内箱1bが断熱壁7、8の側面に対向して開口する。発泡断熱材1cの充填により断熱壁7、8の側面の開口と内箱1bの開口とが連結して一体となる。
これにより、断熱壁7、8によって隔離された温度帯の異なる各貯蔵室間での冷気や暖気の漏れが防止される。従って、熱ロスの低減による省エネルギー化を図ることができる。また、断熱壁7、8の振動や、該振動による断熱壁7、8と内箱1bとの摺動によって発生する異常音を防止することができる。加えて、一体形成による構造的な強度を向上することができる。
製氷室4、冷凍室6、野菜室5及び温度切替室3には貯蔵物を収納する収納ケース43が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の仕切棚41が設けられる。冷蔵室2の扉2aには複数の収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手が向上されている。
また、冷蔵室2内の下部には上面が仕切板44により仕切られて隔離された隔離室から成るチルド室21が設けられる。チルド室21は冷蔵室2と異なる温度帯の例えばチルド温度帯(約0℃)に維持される。チルド室21には貯蔵物を収納する収納ケース107が配される。チルド室21に替えて氷温(約−3℃)に維持される氷温室にしてもよい。
野菜室5の背後には機械室50が設けられ、機械室50内に圧縮機57が配される。圧縮機57には凝縮器、膨張器(いずれも不図示)及び冷却器11が接続され、圧縮機57の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷却器11が冷凍サイクルの低温側となる。
機械室50の後部には電装部51が設けられる。電装部51は冷蔵庫1の本体部に取付けられる背面側が開口した電装ボックス52を有し、機械室50の背面を塞ぐ背面カバー50aにより密閉される。電装ボックス52は金属板のルーバー加工により形成され、放熱面積が大きく電装部品の発熱を容易に放熱できるとともに電装部51内を容易に密閉することができる。
電装部51には圧縮機57や各送風機等を制御する制御回路を有した制御基板53を含む電装部品が内装される。電装部51を機械室50内に設置したので、冷蔵室2の背後に設置した場合に比して使用頻度の高い冷蔵室2の容積を広く確保し、冷蔵庫1の容積効率を向上して利便性を向上することができる。
冷凍室6の背後には背面板6bで仕切られる冷気通路31が設けられる。冷蔵室2の背後には冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路31と連通する冷気通路32が設けられる。冷気通路31は仕切板31cにより前部31aと後部31bとに仕切られ、後部31bに冷却器11が配される。
冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。また、冷却器11が冷凍室6の背面側に配されるため、冷却器11の冷熱が仕切板31c、前部31a、背面板6bを介して冷凍室6側へ放出される。このため、冷凍室6が効率よく間接冷却され、冷却効率が向上されるようになっている。
冷却器11の下方には冷却器11を除霜する除霜ヒータ33が設けられている。除霜ヒータ33の下方には除霜による水を受けるドレンパン63が設けられる。ドレンパン63にはドレンパイプ64が設けられ、機械室50内に配された蒸発皿(不図示)にドレンパイプ64を介して除霜水が導かれる。
冷気通路31、32内には冷凍室送風機12及び冷蔵室送風機23がそれぞれ配される。詳細を後述するように、冷却器11で生成された冷気は冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31の前部31aを流通し、冷凍室6、製氷室4及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は冷蔵室送風機23の駆動により、冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室21及び野菜室5に供給される。
冷凍室送風機12は軸流ファンから成り、排気側を前方上方に向けて配置される。これにより、下方の冷却器11で冷却された冷気を冷凍室送風機12の斜め後方から効率よく吸い込むことができる。また、冷気通路31の前部31aに向かって前方上方に冷気を送出し、製氷室4に吐出するとともに上方の冷気通路32に導く。従って、上方へ効率よく冷気を流通させて低騒音化及び省エネルギー化を図ることができる。
冷蔵室送風機23は軸流ファンから成り、軸方向を上下方向に向けて配置される。これにより、上記と同様に、上方へ効率よく冷気を流通させて低騒音化及び省エネルギー化を図ることができる。また、冷蔵室送風機23が高さ方向に低くなり、冷蔵室送風機23と断熱壁7とを正面投影において重なるように同一水平面内に配置することができる。
これにより、使用頻度の高い冷蔵室2の背後に冷蔵室送風機23が配置されず、冷気通路32の奥行を狭くすることができる。即ち、冷気通路32の奥行きは冷蔵室送風機23の吐出側で例えば80mmに形成され、空気流の下流側に向かって徐々に狭くなって例えば12mmに形成されている。
この時、冷気通路32の左右方向の幅の合計は冷蔵室送風機23の吐出側付近よりも広く形成される。これにより、冷気通路32の通風面積を確保して冷気流量が維持され、送風効率の低下が防止されている。従って、狭くなった冷気通路32の前方の冷蔵室2の奥行きが増加し、冷蔵室2の容積を広く確保することができる。
尚、断熱壁7を同図に示すよりも上方に設けて冷蔵室2の容積を維持し、温度切替室3や製氷室4の容積を広く確保してもよい。また、冷蔵室送風機23を遠心ファンにより形成してもよい。この時、遠心ファンは吸込み側を下方に向け、吐出側を左右方向に向けて配置され、空気の吐出時または吐出後に空気流を上方に向けるようにするとよい。
また、冷蔵室送風機23が断熱壁7と上下方向で重なる領域に設けられるため、冷凍室送風機12は製氷室4の上部に配される製氷皿62から離れた低い位置に配置される。しかし、冷凍室送風機12の冷気の吐出方向が前方上方の製氷皿62の方向になっているため、製氷皿62の貯水を効率よく冷却することができる。
冷気通路32の前面側はパネル組品120により覆われる。パネル組品120は発泡樹脂成形品等から成るダクト102の前面に樹脂成形品から成るパネル100が配され、その前面側に高熱伝導性を有する部材101が配される。ダクト102には断熱性の高い発泡ポリスチレン等の発泡樹脂が用いられる。パネル100には加工が容易なPP、PS、ABS等の樹脂が用いられる。部材101にはアルミニウムや耐食性の高いステンレス等の金属が用いられる。
ダクト102はチルド室21に面した下部の略全面を所定の厚みで覆って断熱する断熱部102dを有している。これにより、冷気通路32は冷却器11から冷気が流入する側に断熱部材が配される。冷却器11から冷気通路32に流入した直後の低温の冷気は断熱部102dによって冷熱が断熱される。このため、冷蔵室2内に配されたチルド室21の背面に発生する結露を低減することができる。
冷蔵室2の天井面にはランプカバー109により覆われた照明ランプ110が配される。照明ランプ110の出射光は上方から冷蔵室2内を照明するとともに、部材101の表面で反射して後方から冷蔵室2内を照明する。これにより、冷蔵室2内をより明るくすることができる。ランプカバー109や仕切棚41を半透明または透明なガラスや樹脂(ABS、PS、ポリカーボネイト、アクリル等)により形成するとより望ましい。
部材101はパネル100に突設される係合爪100aと取付部材101aによってパネル100の上部に着脱自在に設けられる。従って、部材101を容易に清掃して冷蔵室2内を清潔に維持することができる。
ダクト102はパネル100に突設された係合爪(不図示)によってパネル100に取り付けられる。これにより、ダクト102、パネル100及び部材101が一体化される。パネル組品120はパネル100の背面側周部に設けられた係合爪(不図示)により内箱1bに取り付けられている。取付部材101aにはビスや樹脂製の先端が矢じり状の押しピン等が用いられる。
尚、部材101の下端を境界にしてパネル100、ダクト102を上下に分割し、部材101、パネル100の上部及びダクト102の上部を組品にして上記と同様に着脱自在に形成してもよい。
冷気通路32はダクト102によって下部で分岐した第1、第2分岐路32a、32bが形成される。第1、第2分岐路32a、32bは冷蔵室2の上部で連結部32cにより連結される。冷気通路32の下部にはチルド室21に冷気吐出する吐出口103a、103bがパネル100に開口して設けられる。
第1、第2分岐路32a、32bの中程には仕切棚41間に冷気を吐出する吐出口106a、106bがそれぞれ部材101に開口して設けられる。第1、第2分岐路32a、32bの上端には冷蔵室2の上部から冷気を吐出する吐出口105a、105bがそれぞれ部材101に開口して設けられる。連結部32cには冷蔵室2の略中央上部に冷気を吐出する吐出口105cが部材101に開口して設けられる。
図5は図4のA−A断面図を示し、第2分岐路32bの断面を示している。第1分岐路32aと第2分岐路32bとは対称に形成される。ダクト102は後方に突出する突起部102a、102bを有し、突起部102a、102bが内箱1bに当接して第2分岐路32bが形成される。
内側の突起部102bは環状に形成され、第1、第2分岐路32a、32b間に空間部111を形成する。外側の突起部102aは第1、第2分岐路32a、32bの側壁を形成し、所定間隔で開口して吐出口104a(図4参照)、104bが設けられる。第1、第2分岐路32a、32bを流通する冷気は吐出口104a、104bから冷蔵室2の側壁に向かって吐出される。吐出口104a、104bを冷気通路32の側端部に配置したので、冷蔵室2内を側端部まで容易に冷却することができる。尚、内箱1bは突起部102aの外側で前方に向かって傾斜した傾斜面1dを有している。
また、部材101を設けているので、吐出口104a、104bを冷蔵室2の背面上部の数箇所に設けるだけでも冷蔵室2の冷却に充分な量の冷気を吐出することができる。
ダクト102の前面側、パネル100及び部材101は突起部102aよりも外側に配され、冷気通路32の周囲に延びて形成されている。ダクト102には第1、第2分岐路32a、32bに面して開口部102eが形成される。パネル100には第1、第2分岐路32a、32bに面して厚みを薄く形成した凹部100bが設けられる。
冷気通路32を流通する冷気の冷熱は凹部100bを介して部材101に伝えられ、部材101を介して冷蔵室2内に放出される。これにより、冷蔵室2の温度分布が均一化される。凹部100bを開口して冷気通路32を流通する冷気が直接部材101に接するようにしてもよい。
また、凹部100bを空間111の前方側へ延びて形成してもよい。これにより、冷気通路32bの冷気の一部が凹部100bを介して空間111の前方に流入し、部材101の中央部から冷熱が放出される。これにより、部材101からより均一に冷熱を放出することができる。この時、空間111の前面に吐出口を設けて部材101の中央から冷気を吐出してもよい。
尚、冷気の冷熱が多い場合は凹部100bを省いて開口部102eの前面側をダクト102により遮蔽し、断熱厚さを調整してもよい。
部材101の表面には水平に延びる凹凸部(不図示)が形成される。凹凸部の上方に面した面は部材101に発生する結露水を溜める。結露水は扉2aを開いた際等に温度の高い外気が冷蔵室2に流入し、低温の部材101に接触して発生する。扉101を閉じて冷蔵室2内が冷却されると部材101に保持された結露水は徐々に蒸発する。これにより、冷蔵室2の保湿効果を得ることができる。
図6は図4のB−B断面図を示している。吐出口106aは部材101、パネル100及びダクト部材102にそれぞれ形成された開口部101c、100c、102cから成っている。吐出口106bも吐出口106aと同様に構成される。部材101にはプレスによる切り起こしやルーバー加工等によって凹部101dが形成される。
凹部101dは下端を部材101表面に連続し、開口部100c内で後方に屈曲した傾斜面から成る屈曲部101eを介して上方に延びて形成される。これにより、凹部101dは屈曲部101eを介してダクト部材102に当接する。また、凹部101dの上端に開口部100c、102cに連通した開口部101cが形成される。これにより、部材101の表面に結露が発生した際に吐出口106aを介して冷気通路32に結露水が流入することを防止できる。このため、部材101により結露水を保持して冷蔵室2内の保湿効果を保持することができる。
尚、部材101表面に連続する上端から前方に屈曲して下方に延び、背面側が凹む凸部を凹部101dに替えて形成してもよい。そして、凸部の下端付近に開口部を設けると上記と同様に、冷気通路32内への結露水の流入を防止することができる。また、下方への冷気の吐出が可能となる。また、凸部の下端から後方へ屈曲してその後下方に延びる凹部を形成し、凸部と凹部とを繰り返して設けてもよい。そして、凹部の上端に開口部を設けることにより、上記と同様の効果が得られる。
開口部100cは凹部101dの上端よりも上方まで開口して開口部101cに連通する。これにより、部材101を上方に上げて係合爪100aから容易に取り外すことができる。また、開口部102cの上端は開口部100cの上端よりも上方に配される。これにより、冷気通路32から吐出口106a、106bを介して吐出される冷気は開口部100c、102cの上端及び傾斜面から成る屈曲部101eによって上方から下方に案内される。開口部100c、102cの上端を傾斜面にするとより望ましい。
冷気通路32を流通する冷気は吐出口106a、106bの凹部101dを介して斜め前方下方に吐出される。吐出口106a、106bから吐出された冷気は部材101に沿って流下する。即ち、凹部101dによって冷気が部材101に沿って流下するように吐出される。
これにより、下方への冷気流が生じ、部材101から放出された冷熱により冷却された冷蔵室2内の冷気が冷気流によって下方へ導かれる。また、部材101は吐出口106a、106bから吐出される冷気によって冷熱を与えられて更に冷却する。吐出口103a、103b、105a、105b、105cを吐出口106a、106bと同様に形成してもよい。
また、凹部101dの後方への突出量によって開口部101cの開口面積が変わるため、吐出口106a、106bからの冷気の吐出量を適切に調整することができる。凹部101dの後方への突出量を多くする場合は、ダクト102の対応部分を凹部101dに応じて凹ませてもよく、切り欠いてもよい。
尚、部材101とダクト102との間、部材101とパネル100との間、パネル100とダクト部材102との間をそれぞれシール材等でシールするとよい。これにより、冷蔵室送風機23の停止時に吐出口106a、106bから冷蔵室2内から冷気通路32に流入した冷気による部材101背面の結露をシール材によって防止することができる。部材101の背面に断熱材を設けてもよい。
また、吐出口106a、106bと同様に下方へ冷気を導く吐出口を冷蔵室2の背面上部の一部に設け、部材101の表面近傍に冷気を吐出してもよい。これにより、部材101に沿う下方への冷気流が生じ、上記と同様の効果をある程度得ることができる。
図7は仕切棚41の側面断面図を示している。仕切棚41は樹脂成形品から成り、冷蔵室2の背面に対向するリブから成る背面部41hが下方に延びて設けられる。背面部41hの前方には左右に延びて上面が開口した凹部41bが設けられる。凹部41bの内面は曲面から成り、後部を背面部41hよりも後方に延長したガイド部41aが設けられる。
凹部41bの前端は仕切棚41の上面よりも高い位置に配されて左右に延びる凸部41cを形成する。凸部41cにより貯蔵物の後方移動が規制され、冷蔵室2の背面部の冷気流の通路を確保することができる。また、貯蔵物の後方移動を規制することにより、部材101から冷熱を効率よく冷蔵室2内に放出させることができる。
図8は図7のC−C断面図を示している。仕切棚41の左右端は前後に延びる側面部41fが上方に突出して設けられる。側面部41fによって仕切棚41を補強するとともに、貯蔵物の脱落を防止することができる。更に、仕切棚41の左右端から下方に冷気が流出することを抑制できる。
左右の側面部41f間には前後に延びて左右方向に並設される複数のリブ状の突起部41dが形成される。突起部41dは側面部41fよりも低く形成され、突起部41dによって仕切棚41上に載置される貯蔵物の下方に冷気が通る隙間が形成される。また、突起部41d間には複数の貫通孔41e(図7参照)が設けられている。
突起部41dを小さな円柱状、角柱状、その他の凸形状に形成してもよい。リブ状の突起部41dを開口部41e付近に形成することにより、開口部41eを設けることによる強度低下を補強することができる。また、突起部41dの高さを低くして2〜3mmとし、仕切棚41の上面を掘り下げた溝部を突起部41d間に形成してもよい。これにより、突起部41dを見えにくくして美感を向上できるとともに、仕切棚41前部の厚みを利用して貯蔵物の下方に冷気の通路を確保することができる。
仕切棚41の裏面には突起部41dに対応する位置に補強用リブ41kが設けられる。補強用リブ41kにより仕切棚41の強度が更に補強される。補強用リブ41k間はシボ加工が施され、表面が粗く形成される。仕切棚41が樹脂成形品から成る場合は金型表面にシボ加工が施される。これにより、冷気によって仕切棚41の裏面(特に、貫通孔41e近傍)に発生する結露が表面張力で薄く広がる。従って、結露水の貯蔵物への滴下を防ぐとともに、保湿能力を向上することができる。仕切棚41の裏面をリブ等によって結露を保持する凹凸形状を形成してもよい。
図4において、冷蔵室2内にはチルド室21と隔壁(不図示)によって隔離された自動製氷用の水タンク108が配される。水タンク108内の水はポンプ(不図示)によってパイプ(不図示)を通り、下方の製氷室4に設けられた製氷装置108aの製氷皿62へ供給される。これにより、製氷皿62に自動的に水を供給して氷が自動的に作られる。
冷蔵室送風機23、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は上下方向にほぼ並べて配置される。即ち、冷蔵室送風機23、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は平面投影において重なるように配置されている。これにより、冷蔵庫1の左右方向の幅を狭くできるとともに、冷気通路31、32を短縮して容積効率や送風効率をより向上することができる。
冷凍室6の背後の冷気通路31は冷凍室送風機12の前面を開口し、冷凍室送風機12によって製氷室4に空気が送出される。製氷室4に連通する冷凍室6の下部には冷凍室戻り口22が設けられる。また、冷気通路31から分岐して温度切替室3に冷気を導く導入通風路15が設けられる。
冷気通路31の上部は冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路32に連通する。冷蔵室ダンパ20を開いて冷凍室送風機12を駆動すると冷蔵室2及びチルド室21に冷気が供給される。冷蔵室ダンパ20は正面投影において縦断熱壁36と重なるように縦断熱壁36の後方に配される。
温度切替室3の容積を広く確保するため、温度切替室3と製氷室4とを隔離する縦断熱壁36は図中、右側に偏って配置される。冷気通路32は冷蔵室ダンパ20の出口側から左右に分岐して冷蔵室2全体から冷気が吐出されるようになっている。この時、冷蔵室ダンパ20を左右方向の中央に配置すると、左右に分岐する冷気通路32に均一に冷気を流通させることができる。
しかし、温度切替室3の背後に冷気通路31の前部31a(図3参照)や冷蔵室ダンパ20のバッフルを設けると、温度切替室3から冷気通路31内に熱が放出される。冷気通路31を流通する冷気が例えば−23℃に生成される。このため、温度切替室3が該冷気よりも高温(例えば、3℃や8℃や50℃)に制御されていると、熱ロスが大きくなる。
従って、縦断熱壁36の後方に冷蔵室ダンパ20のバッフルや冷気通路31の前部31a(図3参照)を設け、温度切替室3から冷気通路31への熱の放出が防止されている。これにより、冷蔵室ダンパ20を左右方向の中央に近づけるとともに、冷却効率をより向上することができる。
冷蔵室2の背面下部には冷蔵室流出口2bが開口し、野菜室5には野菜室流入口5bが設けられる。冷蔵室流出口2bと野菜室流入口5bとは温度切替室3の背面を通る連結路34により連結され、冷蔵室2と野菜室5が連通している。野菜室5の背面上部には冷気通路31に連通する戻り通風路46(図3参照)が設けられている。
温度切替室3の上部には温度切替室送風機18及びヒータ16が配置される。温度切替室3の右下部には温度切替室吐出ダンパ37が設けられる。温度切替室吐出ダンパ37は導入通風路15上に配され、温度切替室送風機18は導入通風路15の上方に配置される。温度切替室吐出ダンパ37を開いて温度切替室送風機18を駆動すると導入通風路15を介して冷却器11から冷気が温度切替室3に流入する。温度切替室吐出ダンパ37の開閉量によって導入通風路15から温度切替室3に流入する風量が調整される。
温度切替室3の左下部には温度切替室戻りダンパ38が設けられる。温度切替室戻りダンパ38は下方に延びる戻り通風路17を開閉し、温度切替室3内の空気は戻り通風路17を介して冷気通路31に戻るようになっている。
冷却器11は冷媒が流通する冷媒管11aが蛇行して形成され、冷媒管11aの左右端部がエンドプレート11bにより支持されている。冷媒管11aには放熱用の多数のフィン(不図示)が接して設けられている。
温度切替室3から戻り通風路17を流通する空気は冷却器11の上下方向の中間に設けた流出口17aから冷却器11に戻される。また、冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出する冷気は冷却器11の下部に戻り、野菜室5から流出して戻り通路46を通る冷気は冷却器11の下方に戻る。
従って、各貯蔵室から流出した冷気は冷却器11に分散して戻される。このため、各貯蔵室を循環して戻ってきた水分を含む冷気による霜が一部に集中的に発生せずに、冷却器11全体に分散して発生する。これにより、霜による冷気流れの目詰まりが防止され、冷却器11の冷却性能低下を防止することができる。
また、容積の狭い温度切替室3を流通した冷気が冷却器11の上部で冷却され、容積の広い冷蔵室3、野菜室5及び冷凍室6を流通した冷気が冷却器11の上下方向の全体で冷却される。従って、温度切替室3から流出した冷気が必要以上に冷却器11と熱交換されず、冷却器11の熱交換効率を向上することができる。
また、冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出した冷気は両側のエンドプレート11bの間に導かれる。野菜室5から流出した冷気は戻り通風路46(図3参照)を介して冷却器11の両側のエンドプレート11bの内側及び外側の左右方向全体に導かれる。
これにより、野菜室5から流出した冷気の熱交換面積が冷凍室6から流出した冷気の熱交換面積よりも大きくなる。従って、冷凍室6から戻る低温の冷気を必要以上に冷却させず、野菜室5から戻る高温の冷気を冷却器11全体で冷却して冷却器11の熱交換効率をより向上することができる。
温度切替室3は冷凍温度に維持される場合があるため、エンドプレート11bには戻り通風路17の流出口17aに対向する位置に切欠き(不図示)が設けられる。これにより、温度切替室3を流出した冷気を両側のエンドプレート11bの間に導いて冷気を分散させることができる。従って、冷却器11の結露を分散して目詰まりをより防止することができる。
冷媒管11aの上部には気液分離器45が接続される。気液分離器45は温度切替室3から離れて製氷室4側の端部に配置される。これにより、温度切替室吐出ダンパ37を温度切替室3の下部に配置しても気液分離器45と干渉しない。その結果、冷蔵室ダンパ20と温度切替室吐出ダンパ37との干渉を回避して縦断熱壁36の後方に冷蔵室ダンパ20を配置することができる。
図9は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。製氷室4は冷凍室6と直列に配され、野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。冷却器11で生成された冷気は、冷凍室送風機12の駆動により製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室戻り口22から流出して冷却器11に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は冷蔵室送風機23の駆動により、冷蔵室ダンパ20を介して冷蔵室送風機23の吸込み側に送られる。冷蔵室送風機23から送出された冷気は冷気通路32内を前後方向では絞られながら左右に広がって流れる。これにより、冷気は急激に流通速度を下げて動圧を静圧に変換され、上方へ流れる。冷気の流通速度が低下することによって送風効率を向上することができる。
冷気通路32を流通する冷気の一部は下部に設けられた吐出口103a、103bからチルド室21に吐出される。吐出口103a、103bから吐出された冷気はチルド室21内のケース107に流入する。冷気通路32に流入した冷気を直ちにチルド室21に供給するため、ケース107内の貯蔵物は冷蔵室2よりも低温に冷却される。
冷気通路32を流通する残りの冷気は左右に分岐した第1、第2分岐路32a、32bを上昇し、吐出口104a、104bから冷蔵室2へ吐出される。また、第1、第2分岐路32a、32b及び連結部32cに設けた吐出口106a、106b、105a〜105cから冷蔵室2内に冷気が吐出される。
冷気通路32を流通する冷気の冷熱は冷気通路32の周囲に延びる部材101に伝えられる。これにより、冷蔵室2が広くても冷蔵室2背面の広い範囲から冷熱が放出され、冷蔵室2の温度分布が均一化される。
連結部32cが設けられるため、第1、第2分岐路32a、32bに分岐した冷気量に差が生じても連結部32cを介して均一化される。従って、冷蔵室2に吐出される冷気量を左右で略同じにして温度分布を均一にすることができる。また、吐出口105cを連結部32cに設けたので、冷蔵室2の略中央上部から冷気が吐出される。従って、吐出口104a、104b、105a、105bから冷蔵室2の端部に冷気が吐出されるとともに吐出口105cから中央部に冷気が吐出される。従って、冷蔵室2の温度分布をより均一にすることができる。
吐出口104a、104bから内箱1bに沿って吐出される冷気は傾斜面1dで斜め前方に流れ、冷気通路32の周囲に延びる部材101によって上下方向に拡散される。これにより、部材101の外周全体から拡散しながら冷蔵室2内に均一に冷気が流れ出す。また、部材101の外周全体に流れだす冷気によって部材101が更に冷却され、部材101から放出される冷熱量を増加させることができる。
吐出口106a、106bから仕切棚41の間を下方に吐出された冷気は冷蔵室2の背面に沿って流下する冷気流を発生する。これにより、仕切棚41間の空間の上部の空気は該冷気流によって後方へ引き寄せられる。部材101の冷熱によって冷却された冷蔵室2内の空気とともに冷蔵室2の背面を流下する冷気は仕切棚41に到達する。
一部の冷気は矢印D1(図7参照)に示すように仕切棚41と冷蔵室2の背面との間を下方に流通する。残りの冷気は矢印D2(図7参照)に示すようにガイド部41aによって凹部41b内に導かれる。凹部41bに流入した冷気は溜められて左右方向に広がり、凹部41bを溢れて前端の凸部41cを乗り越える。
凸部41cを乗り越えた冷気は突起部41dにより形成される貯蔵物と仕切棚41表面との隙間を前方に流通する。これにより、上下の仕切棚41間に自然対流が生じ、仕切棚41間の空間を均一に冷却することができる。仕切棚41上を流通する冷気は仕切棚41の前端から降下し、一部の冷気は貫通孔41eを介して仕切棚41の下方に導かれる。
矢印D1に示すように流通する冷気は下方の仕切棚41間の空間に供給される。また、貫通孔41eを介して該空間に冷気が供給される。そして、下方の空間内で同様に自然対流を発生させて該空間を均一に冷却する。
仕切棚41や仕切板44上を前方へ流通した冷気はこれらに載置された貯蔵物と熱交換する。そして、扉2aに設けた収納ポケット42内の貯蔵物を冷却して下方に流れる。下方に流通する冷気は冷蔵室流出口2b側の冷蔵室2の側壁とケース107の外側の間を通って冷蔵室流出口2bから連結路34に流入する。
連結路34を流通する冷気は野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通風路46を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられる。
また、冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は、温度切替室送風機18の駆動により温度切替室吐出ダンパ37を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通して温度切替室戻りダンパ38から流出し、戻り通風路17を介して冷却器11に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ37を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ16に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
また、ヒータ16に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。これにより、調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行うことができる。
本実施形態によると、吐出口106a、106bが冷蔵室2(貯蔵室)の背面に沿って流下させるように冷気を吐出し、吐出口106a、106bの下方に仕切棚41を配置したので、上下の仕切棚41間の空間で対流を発生させて該空間の温度を均一にすることができる。従って、冷蔵室2内の温度分布を均一にすることができる。
尚、上段の仕切棚41と冷蔵室2の天面との間の空間や、下段の仕切棚41と冷蔵室2の底面との間の空間においても、吐出口106a、106bと同様の吐出口を設けることにより温度分布を均一にすることができる。
また、仕切棚41の後部に左右に延びた凹部41bを設けたので吐出口106a、106bから流下する冷気を凹部41bで溜めて左右に広がって流通させることができる。また、貯蔵物の下方に隙間を形成する複数の突起部41dを設けたので、仕切棚41に貯蔵物を載置しても貯蔵物の下方を通って前方に冷気を円滑に流通させることができる。従って、冷蔵室2の温度分布をより均一にすることができる。
また、冷蔵室2内には冷気通路32を流通する冷気の冷熱が部材101を介して放出される。このため、吐出口104a、104b、105a、105b、105c、106a、106bから吐出される乾燥した冷気は極少量でよい。これにより、部材101の冷熱によって間接冷却されたある程度湿気を含む空気と、吐出口106a、106bから吐出された乾燥空気との混合冷気で冷蔵室2内が冷却される。従って、冷蔵室2内の保湿効果を向上して貯蔵物の乾燥を抑制することができる。
次に、図10は第2実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図9に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は冷蔵室2の背面の冷気通路32が分岐せずに上方に延び、上部で左右に広がる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
ダクト102の背面に突設される突起部102aは中央部に冷気通路32を形成する。突起部102aは冷気通路32の両側方でそれぞれ環状に設けられ、空間部111を形成する。冷気通路32には左右の端部に吐出口106a、106bが形成される。吐出口106a、106bは前述の図6に示すように第1実施形態と同様に形成され、冷気を冷蔵室2の背面に沿って流下させるように吐出する。また、冷気通路32は空間部111の上方で左右に広がり、広がった左右の端部に吐出口104a、104bが形成される。
部材101はダクト102の側壁よりも外側を覆い、冷気通路32の周囲に延びて形成される。これにより、第1実施形態と同様に、冷気通路32の流路面積を小さく形成するとともに部材101によって広い範囲から冷熱を冷蔵室2に放出することができる。
また、吐出口106a、106bが冷蔵室2(貯蔵室)の背面に沿って流下させるように冷気を吐出し、吐出口106a、106bの下方に仕切棚41(図3参照)を配置したので、仕切棚41間の空間で対流を発生させて該空間の温度を均一にすることができる。従って、冷蔵室2内の温度分布を均一にすることができる。
第1、第2実施形態において、冷気を下方に吐出させる吐出口106a、106bを2箇所に設けているが、各仕切棚41に対応してそれぞれ単数または複数設けてもよい。吐出口106a、106bを上下の仕切棚41で区切られる空間の上部に設けると、対流効果を向上できる。
また、上方の仕切棚41から下方に延びるとともに吐出口106a、106b等の前面に隙間を介して配されるガードを設けるとより望ましい。これにより、吐出口106a、106b等の前面が貯蔵物の一部(例えば、野菜の葉)で塞がれることを防止できる。
また、図11に示すように、仕切棚41を吐出口106a、106bと同じ高さに配置してもよい。図12は図11のE矢視図を示している。仕切棚41の背面部41hは吐出口106a、106bに対向する位置で前方に蛇行したガード部41gが形成される。ガード部41gには貫通孔41jが形成される。
これにより、吐出口106a、106bから吐出された冷気はガード部41gに案内されて下方の空間に導かれる。また、一部の冷気は貫通孔41jを介して下方の空間に導かれる。このため、貯蔵物による吐出口106a、106bの閉塞を防止することができる。貫通孔41jを切り欠きやスリットにしてもよい。
また、野菜室5の流出口にダンパを設けてもよい。これにより、温度切替室3を高温側から低温側に切り替えた際に、該ダンパを閉じて温度切替室3からの熱風が野菜室5に逆流することを防止できる。また、温度切替室3を高温側から低温側へ切り替える際に冷凍室送風機12が停止されている場合には、冷凍室戻り口22が閉じられるように通路開閉機構(例えば、ダンパ)を設けてもよい。これにより、温度切替室送風機18の駆動によって冷凍室戻り口22から冷凍室6内へ熱風が逆流することを防止できる。
本発明によると、貯蔵物を載置する仕切棚を備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
7、8、35 断熱壁
11 冷却器
12 冷凍室送風機
15 導入通風路
16 ヒータ
17 戻り通風路
18 温度切替室送風機
20 冷蔵室ダンパ
22 冷凍室戻り口
23 冷蔵室送風機
31、32 冷気通路
32a 第1分岐路
32b 第2分岐路
32c 連結部
36 縦断熱壁
37 温度切替室吐出ダンパ
38 温度切替室戻りダンパ
41 仕切棚
41b 凹部
41d 突起部
41h 背面部
45 気液分離器
57 圧縮機
100 パネル
101 部材
101d 凹部
102 ダクト
102a 突起部
102d 断熱部
103a、103b、104a、104b、105a、105b、105c、106a、106b 吐出口
108 タンク
111 空間部
120 パネル組品
2 冷蔵室
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
7、8、35 断熱壁
11 冷却器
12 冷凍室送風機
15 導入通風路
16 ヒータ
17 戻り通風路
18 温度切替室送風機
20 冷蔵室ダンパ
22 冷凍室戻り口
23 冷蔵室送風機
31、32 冷気通路
32a 第1分岐路
32b 第2分岐路
32c 連結部
36 縦断熱壁
37 温度切替室吐出ダンパ
38 温度切替室戻りダンパ
41 仕切棚
41b 凹部
41d 突起部
41h 背面部
45 気液分離器
57 圧縮機
100 パネル
101 部材
101d 凹部
102 ダクト
102a 突起部
102d 断熱部
103a、103b、104a、104b、105a、105b、105c、106a、106b 吐出口
108 タンク
111 空間部
120 パネル組品
Claims (7)
- 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室の後方に配されて前記冷却器からの冷気が流通する冷気通路と、前記冷気通路を流通する冷気を前記貯蔵室の背面に沿って流下させるように吐出する吐出口と、前記吐出口の下方に配されて貯蔵物を載置する仕切棚とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
- 前記仕切棚は、左右に延びて後部に設けられるとともに冷気を溜める凹部と、貯蔵物が載置されて貯蔵物の下方に隙間を形成する複数の突起部とを有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記突起部間に貫通孔を設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
- 冷熱を放出する部材を前記貯蔵室の背面に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記吐出口を前記部材に開口したことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
- 前記部材は前記部材表面に連続する下端から後方に屈曲して上方に延びる凹部を有し、前記凹部上端の開口により前記吐出口を形成したことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
- 前記部材は前記部材表面に連続する上端から前方に屈曲して下方に延びる凸部を有し、前記凸部下端の開口により前記吐出口を形成したことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196611A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sharp Corp | 冷蔵庫 |
JP2011247440A (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-08 | Hitachi Appliances Inc | 冷蔵庫 |
JP2020063904A (ja) * | 2016-01-29 | 2020-04-23 | シャープ株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2007
- 2007-09-14 JP JP2007239463A patent/JP2009068800A/ja active Pending
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