JP2010117096A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度分布を均一にできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵物を冷却保存する貯蔵室3と、冷気を生成する冷却器5と、貯蔵室3の背面に配されるとともに冷却器5で生成した冷気を貯蔵室3に導く吐出通路20と、貯蔵室3の背面に上下方向に延びて設けられるとともに貯蔵室3の冷気を冷却器5に戻す戻り通路23と、戻り通路23の前面に配された板状の熱良導体から成る部材27と、部材27の周囲に配置して吐出通路20から貯蔵室3に冷気を吐出する吐出口20bと、貯蔵室3の下部に開口して貯蔵室3内の冷気を戻り通路23に流入させる第1戻り口23aと、部材27に開口して貯蔵室3内の冷気を戻り通路23に流入させる第2戻り口23cとを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、貯蔵室に冷熱を放出する熱良導体から成る部材を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。冷蔵庫は貯蔵物を冷却保存する冷蔵室を備え、冷蔵室の背面に冷却器で生成された冷気が流通する冷気通路が配される。冷気通路の前面は樹脂成形品から成る背面板で覆われ、背面板の前面には金属板等の熱良導体から成る板状の部材が取り付けられる。冷気通路は冷蔵室の背面に複数の吐出口を有し、冷気を冷蔵室に吐出する。
上記構成の冷蔵庫において、冷却器で生成された冷気は冷気通路を流通して冷蔵室に吐出され、冷蔵室内を流通して戻り口から流出する。これにより、冷蔵室内の貯蔵物が冷却される。また、冷気通路を流通する冷気の冷熱の一部が部材に伝えられる。加えて、吐出口から吐出された冷気は冷蔵室を流通する際に部材と接触し、該冷気の冷熱が部材に伝えられる。部材は熱良導体から成るため冷熱が部材全体に伝わり、冷蔵室の背面の広い範囲から冷熱を放出する。これにより、冷蔵室内の温度分布の不均一を低減することができる。
特開2003−75060号公報(第3頁−第4頁、第1図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、吐出口から吐出される冷気の多くは前方に流通して戻り口に導かれるため、部材と接触する量が少なくなる。これにより、比較的高温となった貯蔵室内の冷気が部材に接触するため部材の吸熱効果が低くなり、貯蔵室の温度分布を十分均一化することができない問題があった。
本発明は、温度分布を均一にできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を冷却保存する第1貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、第1貯蔵室の背面に配されるとともに前記冷却器で生成した冷気を第1貯蔵室に導く吐出通路と、第1貯蔵室の背面に上下方向に延びて設けられるとともに第1貯蔵室の冷気を前記冷却器に戻す戻り通路と、前記戻り通路の前面に配された板状の熱良導体から成る部材と、前記部材の周囲に配置して前記吐出通路から第1貯蔵室に冷気を吐出する吐出口と、第1貯蔵室の下部に開口して第1貯蔵室内の冷気を前記戻り通路に流入させる第1戻り口と、前記部材に開口して第1貯蔵室内の冷気を前記戻り通路に流入させる第2戻り口とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は第1貯蔵室の背面に設けた吐出通路を流通し、金属板等の熱良導体から成る部材の周囲に配された吐出口から第1貯蔵室内に吐出される。第1貯蔵室内に吐出された冷気は貯蔵室内を流通して貯蔵物を冷却し、第1、第2戻り口を介して戻り通路に流入する。戻り通路を流通する冷気は冷却器に戻される。吐出口から部材に開口した第2戻り口に導かれる冷気は部材の表面に沿って流通する。部材表面を流通する冷気の冷熱及び戻り通路を流通する冷気の冷熱は部材に伝えられ、部材を介して第1貯蔵室内に放出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記戻り通路の両側方にそれぞれ前記吐出通路を配置して前記吐出口が第1戻り口よりも上方で前記吐出通路の側面に設けられるとともに、第2戻り口が前記吐出口と略同じ高さに配置されることを特徴としている。
この構成によると、第1貯蔵室の背面の左右方向の中央部に戻り通路が設けられ、戻り通路の左右に吐出通路が設けられる。吐出通路を流通する冷気は両側面の上部に配された吐出口から側方に吐出され、第1貯蔵室内を降下して下方の第1戻り口に導かれるとともに部材表面を流通して同じ高さの第2戻り口に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1貯蔵室よりも低温に維持される第2貯蔵室を第1貯蔵室の上方に設け、前記冷却器を第2貯蔵室の背面に配置したことを特徴としている。この構成によると、冷凍室等の第2貯蔵室の背面に配された冷却器から冷気が降下し、吐出通路を流通して第1貯蔵室に吐出される。第1貯蔵室内の冷気は第1、第2戻り口を介して戻り通路に流入して上昇し、冷却器に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記部材により前記吐出通路の前面を覆うことを特徴としている。この構成によると、部材は貯蔵室の背面の広い面積を覆い、吐出口から吐出された冷気の冷熱や吐出通路及び戻り通路を流通する冷気の冷熱が部材を熱伝導して広い範囲から放出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、貯蔵物を載置する載置棚を第1貯蔵室に備え、前記載置棚と前記部材との間に隙間を設けたことを特徴としている。この構成によると、吐出口から吐出された冷気が載置棚と部材との間の隙間を通って第2戻り口に導かれる。
本発明によると、第1貯蔵室の背面に上下方向に延びる戻り通路を設け、吐出口を部材の周囲に配置するとともに、第1戻り口を第1貯蔵室の下部に配して第2戻り口を熱良導体から成る部材に開口したので、吐出口から吐出される冷気が第1貯蔵室内を自重により降下して第1戻り口に導かれるとともに、部材表面を流通して第2戻り口に導かれる。これにより、吐出口から吐出して部材に接触する低温の冷気量を増加させることができ、部材の吸熱効果を向上することができる。従って、部材全体から第1貯蔵室内に十分な冷熱を放出して第1貯蔵室の温度分布を均一にすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図及び正面断面図である。冷蔵庫1は上部に冷凍室2(第2貯蔵室)が設けられ、冷凍室2の下方には冷蔵室3(第1貯蔵室)が設けられる。冷凍室2と冷蔵室3とは断熱材を充填した仕切壁4により仕切られる。冷凍室2の前面は扉2aにより開閉され、冷蔵室3の前面は扉3aにより開閉される。
冷凍室2の背面には冷凍室ダクト10が設けられる。冷凍室ダクト10の前面側の上部には吐出口10aが設けられ、下部には戻り口10bが設けられる。冷凍室ダクト10内には冷気を生成する冷却器5が配され、冷却器5の上方に送風ファン6が配される。冷却器5の下方には冷却器5の除霜水を回収するドレンパン11が設けられる。また、冷凍室ダクト10は送風ファン6の排気側で分岐して冷却器5の右方に配された連通路7を有している。
冷蔵室3の上部にはチルド温度帯等の低温保存が可能な低温ケース18が配される。低温ケース18の背面は開口し、後述する吐出口20cから冷気が流入する。低温ケース18の下方には透明な樹脂成形品により形成して貯蔵物を載置する複数の載置棚13が設けられる。載置棚13は冷蔵室3の側壁に突設された複数のレール13aの上面に載せられ、高さ方向の位置を貯蔵物にあわせて適時変えられるようになっている。また、冷蔵室3の背壁と載置棚13との間には隙間40が形成されている。
冷蔵室3の下部には隔離室から成る野菜室16が設けられる。野菜室16は樹脂成形品により形成された板状の仕切部14により冷蔵室3の上部と仕切られる。仕切部14の上下は仕切部14の前方に設けられる連通部14aで連通する。また、仕切部14の後端には開口部14bが設けられる。野菜室16内には仕切部14により上面が塞がれる収納ケース15が出し入れ自在に配される。収納ケース15は野菜室16の壁面との間に冷気が流通する隙間16aを有して配される。
冷蔵室3の背面には鉛直方向に延びた吐出通路20及び戻り通路23が並設される。吐出通路20は戻り通路23の左右にそれぞれ配された左通路21及び右通路22を有している。左通路21の左側面及び右通路22の右側面には冷気を吐出する吐出口20bがそれぞれ上下に複数設けられる。
戻り通路23の上部前方には前面を透明なランプカバー31で覆われたランプ30が配される。載置棚13が透明な樹脂から成るためランプ30の出射光は各載置棚13を透過する。これにより、冷蔵室3の下部まで照明することができる。また、ランプ30は後述する金属製の部材27の上方に配される。このため、ランプ30の出射光は部材27で反射し、冷蔵室3内をより明るくすることができる。
載置棚13に開口を設けると、冷蔵室3の下部まで照明光が届きやすくすることができる。また、吐出口20bから吐出される冷気を下段の載置棚13に導いて各載置棚13上の貯蔵物をより冷却することができる。この時、載置棚13の開口の周囲に補強のためのリブ状の突起を設けるとよい。また、透明なランプカバー31をランプ30下方まで覆うように配置すると、ランプ30の出射光が冷蔵室3の下部まで届きやすくなる。
また、戻り通路23を流通する冷気の冷熱が後述するパネル33(図4参照)を介してランプカバー31内に放出される。これにより、ランプ30を冷却してランプ30の発熱による冷蔵室3の昇温を低減することができる。ランプ30の駆動を制御する制御部をランプカバー31内に設け、ランプカバー31内を電装ボックスとしてもよい。この場合も、電装ボックス内の発熱が戻り通路23を流通する冷気の冷熱によって冷却される。
また、戻り通路23に臨む開口部をランプカバー31内に設けてもよい。これにより、開口部を介してランプカバー31内の空気が戻り通路23に吸い込まれる。このため、ランプ30の発熱による冷蔵室3の昇温をより低減することができる。
図3は図2のA−A断面図を示している。吐出通路20及び戻り通路23は複数の通路を有した発泡樹脂成形品の断熱材から成るダクト26を冷蔵室3の背壁に取り付けて形成される。吐出通路20と戻り通路23とはダクト26に形成されたリブ26d、26eにより隔離される。これにより、吐出通路20と戻り通路23とが一体に形成され、部品点数を削減することができる。
ダクト26の上記各通路は断熱材によって隔てられる。このため、吐出通路20を流通する冷気と戻り通路23を流通する冷気に温度差があっても、これらの間の冷熱の受け渡し量が微小となる。これにより、吐出通路20を流通する冷気の冷熱が戻り通路23を流通する冷気に伝達されることによる冷蔵室3の冷却効率の低下を防止することができる。
図4は図3の要部詳細図を示している。ダクト26の前面側は樹脂成形品のパネル33により覆われる。ダクト26とパネル33とは夫々に設けた凹部と凸部とが係合して一体となり、冷蔵室3の背面に着脱自在に取り付けられている。パネル33は両側端部が後方に屈曲し、開放されたダクト26の側面を覆う。パネル33の側面には開口部33fが形成される。
パネル33の前面側は板状の部材27により覆われている。部材27は金属板(アルミニウムやステンレス等)等の熱伝導率の高い熱良導体から成る。熱伝導率の高い樹脂により部材27を形成してもよい。部材27は両側端部が後方に屈曲し、パネル33の開口部33fに面した開口部27aが形成される。開口部33f、27aによって吐出通路20の吐出口20bが形成されている。
開口部27aはコ字型の切り込みを切り起こして形成され、この切り起こしによって係合爪27bが形成される。係合爪27bはパネル33の開口部33fの前端及びダクト26の背面側に係合する。これにより、部材27が冷蔵室3の背面に取り付けられる。部材27は弾性変形により係合爪27bの係合を解除して容易に着脱することができる。係合爪27bをパネル33の後端に係合するように形成してもよい。
部材27の前面には戻り通路23に面して戻り口23c(第2戻り口)が開口する。戻り口23cは部材27、パネル33及びダクト26の同じ位置に開口する開口部27c、33g、26gにより形成される。戻り口23cは吐出口20b(図2参照)と略同じ高さで上下に複数設けられている。
部材27にはパネル33及びダクト26を介して吐出通路20及び戻り通路23を流通する冷気の冷熱が伝えられる。また、係合爪27bは開口部33fに係合するため、吐出口20bから吐出される冷気の冷熱が係合爪27bを介して部材27に伝えられる。加えて、吐出口20bから吐出して部材27表面に接する冷気の冷熱が部材27に伝えられる。
部材27に伝えられた冷熱は冷蔵室3内に放出される。この時、吐出通路20を流通する冷気の温度(約−12〜−8℃)は戻り通路23を流通する冷気の温度(約−2〜1℃)よりも低くなっている。しかし、吐出通路20及び戻り通路23が並設されるため部材27の表面が熱伝導によって一様な温度になる。これにより、部材27から放出される冷熱によって冷蔵室3の温度分布を均一にすることができる。
また、ダクト26には開口部26gに連続して断熱材の背面側に凹部26cが設けられる。これにより、吐出通路20に面した部分よりも戻り通路23に面した部分の断熱材の厚みが薄く形成される。このため、戻り通路23から部材27に伝わる単位面積当たりの冷熱量と吐出通路20から部材27に伝わる単位面積当たり冷熱量とを同程度にできる。従って、部材27の表面温度のばらつきを更に低減できる。また、より低温の冷気が流通する吐出通路20に面した断熱材の厚みを厚くして部材27表面の結露を抑制することができる。
尚、凹部26cを複数設けてもよい。また、凹部26cに替えて部材27に面した貫通孔を断熱材に形成してもよい。同様に、パネル33の厚みを吐出通路20に面した部分よりも戻り通路23に面した部分を薄く形成してもよい。また、場合によってはパネル33に貫通孔を設け、部材27の表面温度の調節を行ってもよい。
パネル33の下端には前方に突出する突出部33aが設けられている。図5は突出部33aの詳細を示す側面断面図である。突出部33aの下面前部には下方に突出する凸部33bが設けられる。突出部33aは断熱箱体35の内箱35aに形成した段差部35bに後端が係止され、凸部33bが仕切部14の上面に当接する。これにより、突出部33aが安定して支持される。
また、突出部33aの前面及び下面には冷蔵室3内の冷気が戻り通路23に流入する戻り口23a、23b(第1戻り口)が形成される。戻り口23a、23bは仕切部14(図1参照)の上側に配され、戻り口23bは開口部14b(図1参照)に面して形成される。
突出部33aは部材27よりも前方に延びて部材27の下方に形成される。部材27の下端は突出部33aの上方でパネル33から前方に延びた支持部33cにより支持される。突出部33aの上面には切欠き部33dが形成され、切欠き部33dに受け部材34が取り付けられる。
受け部材34は樹脂成形品から成り、上面を開口した凹部34aが形成される。凹部34aの周縁には外側に突出した突出部34cが形成される。前部の突出部34cの下方には凸部34bが設けられる。後部の突出部34cをパネル33の垂直面に設けた溝部33eに差し込み、凸部34bが切欠き部33dに押し込まれる。これにより、前部の突出部34cと凸部34bによって切欠き部33dの前端が挟まれ、受け部材34が取り付けられる。
突出部33aは部材27の下方に配されるため、部材27で発生した結露は凹部34aに流下する。これにより、凹部34aに貯溜された結露水が蒸発して冷蔵室3内の乾燥を抑制することができる。受け部材34と切欠き部33dとをシール材等による接着や溶着すると、突出部33a内部への結露水の侵入を防止することができる。
尚、凹部34aと突出部33aの下面の凸部33bに手指を掛けてパネル33を容易に着脱することができる。
部材27の前面に水平方向に延びた凹凸を設け、部材27で発生した結露を該凹凸で保持してもよい。これにより、部材27表面の凹凸に保持された結露水が蒸発して冷蔵室3内の乾燥を更に抑制することができる。
図6は吐出通路20を通る断面を示す側面断面図である。吐出通路20は上部でダンパ17を介して連通路7に連通する。また、図7は図2のB−B断面図を示している。吐出通路20はダンパ17の下方で戻り通路23の前面側に配された分岐部20aを有している。吐出通路20は分岐部20aで左右の左通路21及び右通路22(図2参照)に分岐する。
図2において、戻り通路23は上部で左右に分岐した第1、第2分岐路24、25を有している。図8は戻り通路23を通る断面を示す側面断面図である。第1、第2分岐路24、25は冷凍室ダクト10の背面側に配される。冷却器5の下方で冷凍室ダクト10の背面側に開口した連通口24a、25a(24aは図2参照)を介して冷凍室ダクト10と第1、第2分岐路24、25とが連通する。
ドレンパン11の排水口11aの下方には排水パイプ12の受け部12aが配される。図8に示すように、受け部12aは第1、第2分岐路24、25の前方に配される。排水パイプ12は受け部12aから第1、第2分岐路24、25の間を通って後方に延び、戻り通路23の背後に配されて下方に延びる。ドレンパン11に溜まる除霜水は排水パイプ12を介して蒸発皿(不図示)に排水される。従って、戻り通路23は第1、第2分岐路24、25に分岐して流路面積が縮小されず、戻り通路23と排水パイプ12の干渉を簡単に防止することができる。
上記構成の冷蔵庫1において、送風ファン6の駆動によって冷凍室ダクト10を流通する空気は冷却器5と熱交換して冷気が生成される。冷却器5により生成された冷気は吐出口10aから矢印E1(図1参照)に示すように冷凍室2内に吐出される。冷凍室2に吐出された冷気は冷凍室2内を流通して貯蔵物を冷却し、戻り口10bを介して冷却器5に戻る。
また、送風ファン6の排気側で冷気は矢印E2(図2、図6参照)に示すように分岐し、連通路7を流通する。連通路7を流通する冷気はダンパ17を介して吐出通路20に流入し、分岐部20aで分岐する。吐出通路20に流入した冷気の一部は矢印E3(図1参照)に示すように分岐部20aから吐出口20cを介して低温ケース18内に吐出される。低温ケース18はダンパ17を通過した冷気が直ちに多量に供給されるため低温に維持される。低温ケース18内を流通した冷気は主に低温ケース18の前面側から冷蔵室3内に流出する。
尚、低温ケース18内の冷気の冷熱や冷却された貯蔵物の冷熱は低温ケース18の下面から下方へ放出される。低温ケース18の下方に配された貯蔵物は低温ケース18の前方に送られる冷気の降下により直接冷却され、低温ケース18の下面側から放出される冷熱により間接冷却される。
これにより、後述する吐出口20bから吐出される冷気の量を少なくしても冷蔵室3の下部を充分冷却することができる。特に下段の吐出口20bから吐出される冷気量を抑えることができることになる。従って、冷気が貯蔵物に直接当ることによる貯蔵物の乾燥を極力抑制できるようになる。
更に、パネル33の前方に設けた部材27が吐出通路20及び戻り通路23から伝えられた冷熱を放出するため低温ケース18の下方が間接冷却される。このため、更に吐出口20bから吐出される冷気量を少なくしても均一に冷却することができ、貯蔵物の乾燥をより低減できる。特に生もの等の貯蔵物(例えば、ショートケーキ、生菓子、野菜、果物等)の乾燥による劣化を抑制することができる。
分岐部20aで分岐した冷気は吐出通路20の左通路21及び右通路22を矢印E4、E5(図2、図6参照)に示すように流下する。吐出通路20を流下する冷気は吐出口20bから矢印E6(図1〜図3参照)に示すように冷蔵室3内に吐出される。この時、吐出口20bは左通路21及び右通路22の側面に設けられるため、図2、図3に示すように側方に向けて吐出される。また、吐出通路20を流下する冷気の冷熱がダクト26及びパネル33を介して部材27に伝えられる。
冷蔵室3内に吐出された冷気は矢印E7(図1、図6参照)に示すように載置棚13に沿って前方へ流通する。吐出口20bが上下方向に複数設けられるので複数の載置棚13により仕切られた各段の貯蔵物を容易に冷却することができる。尚、吐出口20bが設けられない段の貯蔵物の場合は、上下の載置棚13に沿って流通する冷気により載置棚13を介して間接的に冷却される。
吐出口20bから吐出された冷気の一部は部材27の表面近くを通って戻り口23cに導かれ、戻り通路23に流入する。これにより、低温の冷気が吐出口20bから部材27の表面に沿って流通し、部材27に冷熱の一部が伝えられる。この時、吐出口20bと戻り口23cとの間に載置棚13が配されていても、載置棚13後方の隙間40を介して冷気を戻り口23cに導くことができる。
載置棚13に沿って流通する冷気は載置棚13の前方で矢印E8(図1、図6参照)に示すように降下する。冷蔵室3の前部を降下する冷気の一部は仕切部14上を矢印E9(図1参照)に示すように流通し、正面側の戻り口23aを介して戻り通路23に流入する。
また、冷蔵室3の前部を降下する冷気の一部は仕切部14の前方の連通部14aを介して野菜室16内に流入する。野菜室16に流入した冷気は矢印E10(図1参照)に示すように収納ケース15の周囲の隙間16aを流通する。尚、隙間16aは収納ケース15の側方にも設けられる。
収納ケース15の周囲を流通する冷気は後方の開口部14bを介して仕切部14の上方に流通し、下面側の戻り口23bを介して戻り通路23に流入する。収納ケース15は上面を塞ぐ仕切部14に沿って流通する冷気(E9)と、周囲の隙間16aを流通する冷気(E10)によって内部の貯蔵物が間接冷却される。
戻り通路23に流入した冷気は矢印E11(図2、図8参照)に示すように上昇する。戻り通路23を上昇する冷気の冷熱はダクト26及びパネル33を介して部材27に伝えられる。吐出通路20及び戻り通路23を流通する冷気及び吐出口20bから吐出された冷気から部材27に伝えられた冷熱は、部材27全体から冷蔵室3内に放出される。これにより、冷蔵室3内の温度分布が均一化される。
戻り通路23を上昇する冷気は矢印E12、E13(図2、図8参照)に示すように第1、第2分岐路24、25に分岐する。第1、第2分岐路24、25を流通する冷気は連通口24a、25aを介して冷凍室ダクト10に流入し、冷却器5に戻る。
左右に設けた連通口24a、25aを介して冷気を冷却器5に戻すため、連通口24a、25aの開口面積を適切に形成することによって冷却器5に戻る冷気量を調整できる。これにより、冷却器5の霜付きの状態を容易に調整することができ、左右方向で均一に霜を付着させることができる。
従って、除霜の効率を向上することができ、除霜時間の短縮による省電力化を図ることができる。特に、冷却器5の左右方向の幅が大きい場合に該効果が大きい。このため、冷却器5の左右方向の幅を大きくすると、冷却器5の熱交換量が増加して冷却効率の向上が図られるとともに除霜時の電力消費を抑制することができる。
本実施形態によると、冷蔵室3(第1貯蔵室)の背面に上下方向に延びる戻り通路23を設け、吐出口20bを熱良導体から成る部材27の周囲に配置するとともに、戻り口23a、23b(第1戻り口)を冷蔵室3の下部に配して戻り口23c(第2戻り口)を部材27に開口している。
これにより、吐出口20bから吐出される冷気が冷蔵室3を自重により降下して戻り口23a、23bに導かれ、冷蔵室3内の下方まで冷気を流通させることができる。また、冷気が部材27表面を流通して戻り口23cに導かれる。これにより、吐出口20bから吐出して部材27に接触する低温の冷気量を増加させることができ、部材27の吸熱効果を向上することができる。従って、部材27全体から冷蔵室3内に十分な冷熱を放出して冷蔵室3の温度分布を均一にすることができる。
また、戻り通路23の両側方に吐出通路20を配置して吐出口20bが戻り口23aよりも上方に配され、戻り口23cが吐出口20bと略同じ高さに配置されるので、低温の冷気を横方向に流通させて部材27の広い範囲に接触させることができる。従って、部材27の吸熱効果をより向上して冷蔵室3の温度分布をより均一にすることができる。
また、冷蔵室3よりも低温の冷凍室2(第2貯蔵室)を冷蔵室3の上方に設け、冷却器5を冷凍室2の背面に配置したので、上下方向に延びて部材27により覆われる戻り通路23を容易に実現することができる。
また、冷蔵室3の背面に吐出通路20及び戻り通路23が設けられるため、冷凍室2との仕切壁4に戻り通路を設ける必要がなく仕切壁4の厚みを小さくすることができる。従って、冷蔵庫1の容積効率を向上することができる。
特に、仕切壁4が低温の冷凍室2に隣接するため仕切壁4に戻り通路を設けると冷気内の水分が凍結し易くなるが、戻り通路23が背面に設けられるため容易に凍結を防止できる。また、冷却器5が冷凍室2の背面に配されるため冷却器5から背面の吐出通路20に冷気が容易に導かれ、背面の戻り通路23から冷却器5に冷気が容易に導かれる。従って、冷気が流通する経路の圧力損失を低減することができる。
また、部材27により吐出通路20の前面を覆うので、吐出通路20を流通した冷気の冷熱が部材27を熱伝導して冷蔵室3の背面の広い範囲から放出される。従って、冷蔵室3内をより均一に冷却することができる。
また、載置棚13と部材27との間に隙間40を設けたので、吐出口から吐出された冷気を容易に戻り口23cに導くことができる。
本発明によると、貯蔵室に冷熱を放出する熱良導体から成る部材を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面断面図 図2のA−A断面図 図3の要部詳細図 本発明の実施形態の冷蔵庫の突出部の詳細を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の吐出通路を通る断面を示す側面断面図 図2のB−B断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の戻り通路を通る断面を示す側面断面図
符号の説明
1 冷蔵庫
2 冷凍室
3 冷蔵室
4 仕切壁
5 冷却器
6 送風ファン
7 連通路
10 冷凍室ダクト
11 ドレンパン
12 排水パイプ
13 載置棚
14 仕切部
14b 開口部
15 収納ケース
16 野菜室
17 ダンパ
18 低温ケース
20 吐出通路
20b、20c 吐出口
21 左通路
22 右通路
23 戻り通路
23a、23b、23c 戻り口
24 第1分岐路
25 第2分岐路
26 ダクト
27 部材
27b 係合爪
30 ランプ
31 ランプカバー
33 パネル
33a 突出部
34 受け部材
34a 凹部
35 断熱箱体
35a 内箱
40 隙間

Claims (5)

  1. 貯蔵物を冷却保存する第1貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、第1貯蔵室の背面に配されるとともに前記冷却器で生成した冷気を第1貯蔵室に導く吐出通路と、第1貯蔵室の背面に上下方向に延びて設けられるとともに第1貯蔵室の冷気を前記冷却器に戻す戻り通路と、前記戻り通路の前面に配された板状の熱良導体から成る部材と、前記部材の周囲に配置して前記吐出通路から第1貯蔵室に冷気を吐出する吐出口と、第1貯蔵室の下部に開口して第1貯蔵室内の冷気を前記戻り通路に流入させる第1戻り口と、前記部材に開口して第1貯蔵室内の冷気を前記戻り通路に流入させる第2戻り口とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記戻り通路の両側方にそれぞれ前記吐出通路を配置して前記吐出口が第1戻り口よりも上方で前記吐出通路の側面に設けられるとともに、第2戻り口が前記吐出口と略同じ高さに配置されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 第1貯蔵室よりも低温に維持される第2貯蔵室を第1貯蔵室の上方に設け、前記冷却器を第2貯蔵室の背面に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記部材により前記吐出通路の前面を覆うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 貯蔵物を載置する載置棚を第1貯蔵室に備え、前記載置棚と前記部材との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
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