JP2002098401A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2002098401A
JP2002098401A JP2000287678A JP2000287678A JP2002098401A JP 2002098401 A JP2002098401 A JP 2002098401A JP 2000287678 A JP2000287678 A JP 2000287678A JP 2000287678 A JP2000287678 A JP 2000287678A JP 2002098401 A JP2002098401 A JP 2002098401A
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康樹 湯山
Osamu Sadahiro
修 貞広
Takashi Imura
隆 井村
Yasuo Honma
康雄 本間
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Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重天井を省略して低階高で高天井高の建物
を実現する。 【解決手段】 教室2等の居室に隣接している廊下1に
面してダクトシャフト11を設け、屋上に設けた空調機
20から、ダクトシャフト11内に設けた竪ダクト1
0、廊下1の天井裏空間に設けた横引きダクト22、廊
下1と居室との間にある大梁6に設けた梁貫通孔24、
大梁6の側面に取り付けた吹出口25を通して居室内に
給気を吹き出す構成とする。横引きダクト22に可変風
量制御装置23を設けることが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低階高であっても
高天井高を確保することが可能な建物に関する。
【0002】
【従来の技術】高さ制限のある地域に建物を設ける場
合、制限内で階数を可及的に多くするためには各階の階
高を小さくする必要がある。たとえば、高さ制限が10
mとされる第1種住居専用地域に3階建ての建物を計画
する場合、各階の階高は3.3m程度が限度となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建物の階高
を単に小さくした場合には天井高もそのまま小さくなっ
て快適性や居住性を損なってしまうことがあるし、それ
を避けるために天井高を大きくしたり二重天井を省略し
て直天井仕上げとすると、設備関係機器類や配管配線類
の設置や納まりが困難になる場合がある。
【0004】上記事情に鑑み、本発明は低階高でも有効
天井高を大きく確保することが可能な建物を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の建物
は、居室に隣接している廊下に面してダクトシャフトを
設け、屋上に設けた空調機から、前記ダクトシャフト内
に設けた竪ダクト、前記廊下の天井裏空間に設けた横引
きダクト、廊下と居室との間にある大梁に設けた梁貫通
孔、前記大梁の側面に取り付けた吹出口を通して居室内
に給気を吹き出す構成としたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明の建物
において、前記横引きダクトに可変風量制御装置を設け
たことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図3
を参照して説明する。本実施形態の建物は鉄筋コンクリ
ート造の3階建の学校であって、廊下1の片側に教室2
(通常の授業を行うための普通教室)を並べて配置する
という平面プランが採用されているものである。この建
物は高さ制限が10mである第1種住居専用地域に建て
られるものであり、図1および図3に示すように1階お
よび2階の階高を3,250mm、3階の階高を3,3
50mm、1階の床レベルをGL+100mmとするこ
とで全高を9,950mmとして制限内に収まるように
している。
【0008】図2における符号3,4は教室2の両側に
位置する柱であり、これらの柱3,4としては桁行方向
の幅がスパン方向の幅に比して十分に大きい偏平断面の
ものが用いられている。5は柱3,4間に架設されたス
パン方向の大梁であり、この大梁5は幅寸法が成寸法よ
りも十分に大きい偏平断面のものとされている。6は柱
3間に架設された桁行方向の大梁、7は大梁6と間柱8
との間に架設された小梁である。9は廊下1の外周部に
位置する柱であり、この柱9としては2本の単位柱9
a,9aが近接配置された組柱が用いられ、それら2本
の単位柱9aの間には、後述する竪ダクト10の設置ス
ペースとしてのダクトシャフト11が設けられている。
【0009】符号12は教室2間を区画している間仕切
壁、図1における符号13は教室2と廊下1とを区画し
ている間仕切壁である。これら間仕切壁12,13はた
とえばスチール製のパーティション等の乾式工法による
ものであって、必要に応じて撤去や位置変更を行い得る
ものである。14はバルコニーであり、このバルコニー
14は冬季にはサンルームとして使用可能とされてい
る。
【0010】教室2の天井面は直天井仕上げとされて通
常のような二重天井は設けられておらず、上階のスラブ
の下面に適宜の仕上げ(たとえばひる石吹き付け等)を
施すのみとされている。また、教室2の床面もスラブの
上面に適宜の床仕上げ材(たとえばフローリング等)を
直貼りした直床仕上げとされている。そのような直天井
仕上げ、直床仕上げとすることにより、スラブ厚と天井
仕上げ、床仕上げに要する寸法は200mm足らずで済
み、したがって上記のように階高を3,250mmと十
分に小さく設定しても、大梁5および小梁7の位置を除
いた部分における有効天井高は3,000mm以上と十
分に大きく確保できるものとなっており、しかも大梁5
を梁成の小さい偏平梁としているのでその梁下寸法も通
常断面の梁の場合に比べて大きくなり、教室として十分
に快適な環境が得られるものとなっている。
【0011】ところで、各教室2には空調設備を設ける
のであるが、上記のように教室2の天井を直天井として
二重天井を省略しているために、通常のように空調機や
ダクト、配管等を二重天井内に隠蔽するようなことがで
きず、それらを天井面に露出状態で設置することは見苦
しいものであるし教室にはそぐわないものであるので許
されず、したがってこの建物では教室2の空調設備とし
て以下のような構成を採用している。
【0012】すなわち、図1に示すように、屋上には空
調機20が設けられるとともに主ダクト21が横引きさ
れ、主ダクト21から分岐接続された上記の竪ダクト1
0が上記のダクトシャフト11内に設置されている。ま
た、廊下1には簡易な二重天井が設けられてその天井裏
空間には各教室2ごとに横引きダクト22が大梁6に添
うように設けられ、その横引きダクト22は可変風量制
御装置23(いわゆるVAVユニット)を介して竪ダクト
10に接続されている。そして、上記の大梁6には梁貫
通孔24が設けられてその側面には吹出口25であるノ
ズルが設けられ、空調機20からの給気は主ダクト2
1、竪ダクト10、横引きダクト22、梁貫通孔24を
通して吹出口25から教室2内に吹き出されるようにな
っている。教室2からの還気は廊下1の要所に設けた還
気用の竪ダクト(図示せず)により空調機20に戻すよ
うにすれば良い。また、教室2に対する換気のために空
調機20には所要量の外気を取り込むようにすれば良
い。
【0013】上記のような空調設備を採用することによ
り、教室2内に二重天井を設けずとも空調設備を支障な
く設置できて冷暖房および換気を支障なく行うことがで
き、それ故にこの建物では上記のように教室2の天井を
直天井とすることが可能となって、低階高であっても有
効天井高を十分に大きくすることができたのである。
【0014】特に、上記実施形態では教室2ごとに可変
風量制御装置23を設置したので、教室2ごとに最適な
温度制御が可能であり、通常の定風量温度制御方式に比
較して省エネルギー効果も得られる。ただし、本発明に
おける空調方式やその制御方式は上記実施形態に限定さ
れるものではなく適宜の変更が可能である。
【0015】また、上記実施形態は低階高で高天井高が
必要とされる建物として第1種住居専用地域に設ける3
階建ての学校を対象としたが、本発明はそれに限らず、
任意の用途、規模、構造、形態の建物に広く適用できる
ことはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明の建物は、居室に隣接し
ている廊下に面してダクトシャフトを設け、屋上に設け
た空調機からダクトシャフト内に設けた竪ダクト、廊下
の天井裏空間に設けた横引きダクト、廊下と居室との間
にある大梁に設けた梁貫通孔、大梁の側面に取り付けた
吹出口を通して居室内に給気を吹き出す構成としたの
で、教室に対する空調を支障なく行うことができるとと
もに、教室を直天井仕上げとすることが可能となり、そ
れ故に低階高で高天井高の建物を実現することができ
る。
【0017】請求項2の発明は、横引きダクトに可変風
量制御装置を設けたので、最適な制御が可能であるし省
エネルギー効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である建物の概略構成を示
す側断面図である。
【図2】 同、平面図(梁伏図)である。
【図3】 同、部分正断面図である。
【符号の説明】
1 廊下 2 教室(居室) 6 大梁 10 竪ダクト 11 ダクトシャフト 20 空調機 21 主ダクト 22 横引きダクト 23 可変風量制御装置(VAVユニット) 24 梁貫通孔 25 吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貞広 修 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 井村 隆 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 本間 康雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 3L080 BA04 BB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居室に隣接している廊下に面してダクト
    シャフトを設け、屋上に設けた空調機から、前記ダクト
    シャフト内に設けた竪ダクト、前記廊下の天井裏空間に
    設けた横引きダクト、廊下と居室との間にある大梁に設
    けた梁貫通孔、前記大梁の側面に取り付けた吹出口を通
    して居室内に給気を吹き出す構成としたことを特徴とす
    る建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物において、前記横引
    きダクトに可変風量制御装置を設けたことを特徴とする
    建物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216298A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Takasago Thermal Eng Co Ltd 吹出しダクトおよび空調設備
JP2013194492A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Mitsui Home Co Ltd 学校建築物

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