JPH09318119A - クリーンルームを有する建物の架構構造 - Google Patents

クリーンルームを有する建物の架構構造

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JPH09318119A
JPH09318119A JP13681896A JP13681896A JPH09318119A JP H09318119 A JPH09318119 A JP H09318119A JP 13681896 A JP13681896 A JP 13681896A JP 13681896 A JP13681896 A JP 13681896A JP H09318119 A JPH09318119 A JP H09318119A
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Shinzo Ito
信三 伊藤
Akira Teramura
彰 寺村
Taizo Ekusa
泰造 江草
Shohei Nakagawara
正平 中川原
Yoshihiro Fujita
佳広 藤田
Kikuo Ishida
喜久夫 石田
Takayuki Yokomori
孝之 横森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では建屋の振動により床が振動したり、
床の微振動が建屋側に伝わり、クリーンルームの環境と
して好ましくない。 【解決手段】 クリーンルーム32の床22を支持する
高床式梁架構46を建屋内部に備えた建物において、前
記高床式梁架構46を建屋10の架構と分離して設け、
該高床式梁架構46を建屋の柱20とは別個に配置した
高床用側柱44により支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クリーンルーム
を有する建物に用いて好適な建物の架構構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、クリーンルームにおいては、床
下はクリーンダクトチャンバとして用いられ、比較的広
い容積を必要とするため、床は高床式の構造となる。
【0003】図3は、このような高床式の従来の建物を
示すものであり、建屋1は、柱2(及び壁)と屋根3に
よって構成されており、この建屋1内に作られるクリー
ンルーム4は、高床式の床5と、屋根3の架構より吊下
支持された天井6によって囲われた空間となり、天井6
と屋根3との間に形成される空間部7を空調空気の供給
側チャンバとし、床5の下部空間8を排出側チャンバと
して利用し、一部を循環させつつ、天井6に設けられた
フィルタ装置を通じて常時清浄化された空気をクリーン
ルーム4内に循環供給するシステムが構築される。
【0004】床5の架構は、下部空間8に立設された複
数の高床用柱9上に小梁、根太などを組合わせた架構上
部に床パネルを設置することによって組立てられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来構造のクリーンルームにあっては、床5の端部
は、建屋1の柱2や壁に一体に接合された構造となって
いたため、例えば地震や風などの自然振動や、他の人工
的な定常あるいは非定常振動など、外部エネルギーが建
屋1に入力すると、図中点線で示す建屋1の変形に応じ
て、クリーンルーム4にも変形が及ぶほか、振動により
クリーンルーム4内に設置された精密機器などに影響を
及す欠点があった。
【0006】また、これとは逆に、床面に作用する歩行
振動や、機器からの振動が建屋1にも伝わり、内部騒音
を高める原因となっていた。
【0007】このような不具合を防止する手段として
は、免振構造を採用することもなされているが、設備の
免振が中心となるクリーンルームの免振設計にあわせて
建物の全体を完全な免振構造とした場合には、過剰設計
となる上に、工費が莫大なものとなる。
【0008】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、建屋の振動系と、クリーンルームの床との振動系
を完全に切離すことによって、建屋の変形に伴うクリー
ンルームの変形を防止するとともに、クリーンルーム内
での振動が建屋に伝搬することを未然に防止できるよう
にしたクリーンルームを有する建物の架構構造を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、クリーンルー
ムの床を支持する高床式梁架構を建屋内部に備えた建物
において、前記高床式梁架構を建屋の架構と分離して設
け、該高床式梁架構の端部を建屋の柱とは別個に配置し
た高床用側柱により支持したことによって、建屋の振動
や変形をクリーンルームに伝達することがなく、またク
リーンルームからの振動を建屋各部に伝達することを防
止できる。
【0010】本発明のうち請求項2記載の発明では、前
記建屋の柱の基礎と、前記高床用側柱の基礎とを分離し
て構成したことにより、さらに振動伝達系の分離を図る
ことが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、この発明を適用したクリーンルー
ム工場のシステム構成を示すものである。図において、
このクリーンルーム工場は、建屋10と、建屋10の側
部に隣接配置され、清浄空気を建屋内に供給するための
空調設備機器を内装したユーティリティスタンション1
2とからなっており、ユーティリティスタンション12
を建屋10から分離して構築することによって、その内
部に配置された各種装置から生ずる定常振動が建屋10
へ伝達することを防止している。
【0013】建屋10は、中央に構築されたコリダー
(大回廊の意)14と、その左右に一体的に構築された
クリーンルームを構成する建屋本体16とからなってい
る(図では片側のみを示す)。
【0014】コリダー14は、リターンチャンバとして
の機能、機器搬入動線、メンテナンス動線、メイン配管
の配管場所、及び建屋本体16からの避難動線として機
能するほか、建屋本体16に開放感を与え、アメニティ
スペースとして機能するもので、建屋本体16の中央の
高さ方向に縦通して他の箇所より一段高く吹き抜け形成
され、この吹き抜けの屋根18の軒下部に窓部などを配
列し、コリダー14の内部に外光を取り入れるようにし
ている。
【0015】建屋本体16は、柱20(及び壁)と鉄骨
トラス組の大スパン屋根架構20とから構成され、その
内部に、高床式の床22を設け、屋根架構20の下部に
一体に吊下げられた天井24及びパーティション26に
よって、床下空間28と天井裏空間30から完全に画成
されたクリーンルーム32が構成される。
【0016】床下空間28と前記コリダー14との対向
面は、隔壁により仕切られ、またクリーンルーム32と
コリダー14との対向面は透明パーティションなどで気
密に区画され、これによってクリーンルーム32内にい
る人はコリダー14を見通すことが出来、閉空間に伴う
閉塞感などから解放されるとともに、方向性などの判断
基準を与えるようにしている。
【0017】そして、ユーティリティスタンション12
からダクト36を通じて天井裏空間30に送風される空
調空気を、図の矢印に示すごとくフィルタを含むファン
ユニット38を通じてクリーンルーム32の内部に取り
入れ、この内部を高度なクリーン空間として保持するよ
うにしている。
【0018】取り入れられた清浄空気は、床22に設置
されたグレーチングなどを通じて床下空間28に入る。
床下空間28及び天井裏空間30は、リターンチャンバ
を構成するもので、床下空間28に入った空気の一部は
ドライコイルDを通じて再び天井裏空間30に戻される
とともに、同じくドライコイルDを通じてコリーダ14
に入り、コリダー14より再び天井裏空間30に循環さ
れる形態となる。すなわちコリダー14も準クリーンル
ームとしての空間を構成し、リターンチャンバの一部を
構成する。
【0019】以上の構成における床22の床梁架構は、
前記コリダー14及び建屋本体16の架構とは分離して
構築される。図2は、その詳細構造を示すものであり、
建屋本体16の柱20の基礎40とは独立したマットス
ラブ基礎42の上部に複数の所定ピッチで配置された高
床用柱43および床梁架構の端部に配置された高床用側
柱44を立設し、これらの上部に梁、根太などの床架構
46を組んだ上面に前記床面を構成する床パネル48を
敷設してあり、この床22の端部と柱20(及び壁)と
は非接続状態に構築されている。
【0020】従って、建屋本体16に対して、例えば地
震や風などの自然振動や、他の例えばユーティリティス
タンション12などからの人工的定常あるいは非定常振
動など、外部エネルギーE1が建屋1に入力しても、床
22に側に伝わることがなく、またその逆に、床22に
対する歩行振動E2や、床22に設置された機器48か
らの機械振動E3などの微振動が生じても、この振動は
建屋本体16(及びコリダー14)に伝達されることが
なく、これらの振動による騒音など発生を防止できるこ
とになる。
【0021】さらに、マットスラブ基礎42、柱43、
側柱44、床架構46の耐震設計を他の部位より高度な
設計とすることにより、地盤側から縦横の地震動E4 が
直接作用してもその剛性により振動を制御し、クリーン
ルーム32に対する振動の増幅を防止できるし、床22
に対する前述の微振動なども、各種工法により抑制でき
る。
【0022】
【発明の効果】以上、実施形態の説明より明らかなよう
に、本発明にかかるクリーンルームを有する建物の架構
構造にあっては、建屋の振動系と、クリーンルームの床
との振動系とを完全に切離すことによって、建屋の変形
に伴うクリーンルームの変形を防止するとともに、クリ
ーンルーム内での振動が建屋に伝搬することを未然に防
止できる。
【0023】また、床のみを必要とする高度な耐震設計
とすればよいため、全体を高度な耐震設計とする場合に
比べて、過剰設計とならず、しかも安価に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるクリーンルーム工場のシス
テム構成を示す断面図である。
【図2】同建物の架構構造を示す断面図である。
【図3】従来の高床式床架構を備えた建物の不具合を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 建屋 20 柱 22 床 32 クリーンルーム 40 基礎 42 マットスラブ基礎 43 高床用柱 44 高床用側柱 46 床梁架構 48 床パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川原 正平 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 藤田 佳広 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 石田 喜久夫 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 横森 孝之 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーンルームの床を支持する高床式梁
    架構を建屋内部に備えた建物において、 前記高床式梁架構を建屋の架構と分離して設け、該高床
    式梁架構の端部を建屋の柱とは別個に配置した高床用側
    柱により支持したことを特徴とするクリーンルームを有
    する建物の架構構造。
  2. 【請求項2】 前記建屋の柱の基礎と、前記高床用側柱
    の基礎とを分離して構成したことを特徴とする請求項1
    に記載のクリーンルームを有する建物の架構構造。
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