JP3588598B2 - 長スパンのフラット天井を有する構造物 - Google Patents

長スパンのフラット天井を有する構造物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅や建物等において間口の広い居住空間を提供することのできる長スパンのフラット天井を有する構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の資源循環型の社会において、従来のスクラップ&ビルド方式ではなく、長く住める住宅の供給が求められている。そこで、躯体部分は入れ物を覆う耐久性のあるものとし、内部の間仕切りや間取りはその都度、住まい手の家族構成や生活に合わせて改変できるSI(スケルトン・インフィル)住宅なるものが提唱され、このため、そのスケルトン部分が長スパンであることが要求される。しかし、スケルトン部分を長スパンとすると、天井に梁型が生じてしまい、かかる梁型の存在は天井内の換気ダクトや間取り計画等に制約を生じさせていた。また、長スパンを実現させるために各種中空スラブやアンボンドPCスラブが開発され使用されてきたが、その場合でも梁間のスパンは長くても9m程度であり、充分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、長スパンで梁型のない天井空間を経済的に実現できる構造物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による構造物は、上部空間と下部空間がそれぞれ複数の境壁部分で仕切られて複数のユニットを構成し、前記上部空間と前記下部空間との間の床スラブを支える前記上部空間の各境壁部分を前記下部空間の各ユニットの上部中央部分に設置する際に、前記下部空間の各ユニットの天井中央部分に梁型を生じさせないように前記上部空間の各境壁部分の下部の梁を逆梁とし、前記下部空間の各境壁部分の上部の梁を順梁とすることで、長スパンのフラット天井を実現した。
【0005】
この構造物によれば、境壁部分において床スラブを床スラブ下に梁型が生じない逆梁により支えるから、下部空間の天井部分に梁型が生じない。このため、構造物において長スパンで梁型のない天井空間を特殊なスラブ工法によらずに経済的に実現できる。
【0006】
上述の構造物では、前記境壁部分を同一の軸組プレーン(柱と梁で構成される)において一層(一階)おきに設置することが好ましく、また、隣接する軸組プレーンで前記境壁部分を異なる層(階)に配置することが好ましい。
【0007】
また、前記境壁部分を耐力壁とし、地震時における水平力を受けることができる。
【0008】
また、前記境壁部分の上部梁下および柱際に構造スリットを設置することにより、構造物の剛性を調整することができ、例えば地震時において構造物が全体として変形し易くなることで、特定の柱や梁に荷重が集中することを回避できる。
【0009】
また、前記境壁部分を上階(上部空間)の順梁と下階(下部空間)の逆梁とした躯体構造を構成し、前記境壁部分においてプラスターボード等の仕上げ材により壁を形成することができる。これにより、構造物全体の軽量化に寄与できる。この場合、前記順梁と前記逆梁との間にダンパー等の変位吸収部材を設置することにより、地震時や強風時における揺れを吸収することができる。
【0010】
また、前記境壁部分に形成された壁内の空間を収納スペースとすることができ、これにより、収納スペースをより多く提供できる。また、前記境壁部分に形成された壁内の空間を各種給排水や空調ダクト等の配管の設置スペースとすることができる。
【0011】
また、上階の前記境壁部分における耐力壁からのせん断力が隣接する軸組の下階の前記境壁部分における耐力壁に伝達されるように構成し、前記床スラブの面内せん断力を確保するようにできる。この場合、例えば、床スラブの厚さを増すことや前記上階の前記境壁部分における柱と前記隣接する軸組の下階の前記境壁部分における柱との間にブレース引張材を配置することにより、前記床スラブの面内せん断力を効果的に確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による構造物である集合住宅の(n+1)階部分の平面図(a)及びn階部分の平面図(b)であり、図2は図1の集合住宅の(n+1)階部分、n階部分、更に(n−1)階部分及び(n−2)階部分を示す断面図であり、図3は図1,図2の集合住宅の軸組プレーンを示す図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、本実施の形態による構造物は、上階から下階に向けて(n+1)階部分、n階部分、(n−1)階部分及び(n−2)階部分を含む集合住宅であり、各階にはそれぞれ複数の居住ユニットが構成されるようになっている。
【0014】
図1(a),(b)に示すように、集合住宅には、廊下45、35側に沿って順に柱11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11iが配置され、また、バルコニースペース48、38側に沿って順に柱12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12iが配置されている。
【0015】
図1(a)、図2のように、上階の(n+1)階の上部には、柱11aと12aとの間に梁50aが、柱11cと12cとの間に梁51aが、柱11eと12eとの間に梁52aが、柱11gと12gとの間に梁53aが、柱11iと12iとの間に梁54aがそれぞれ柱1本おきに配置されている。図2,図3のように、各梁50a〜54aは順梁に構成されており、床スラブ5を支えている。
【0016】
また、図1(b)、図2のように、(n+1)階の下部には、梁50a〜54aに対応して、柱11aと12aとの間に梁50bが、柱11cと12cとの間に梁51bが、柱11eと12eとの間に梁52bが、柱11gと12gとの間に梁53bが、柱11iと12iとの間に梁54bがそれぞれ配置されている。図2,図3のように、各梁50b〜54bは逆梁に構成されており、床スラブ4を支えている。
【0017】
図1〜図3に示すように、(n+1)階部分では、梁51aと51bとの間に上下方向に境壁部分21が形成され、同様に、梁52aと52bとの間に境壁部分22が、梁53aと53bとの間に境壁部分23がそれぞれ形成されており、各境壁部分を上部の順梁と下部の逆梁とした躯体構造に構成している。
【0018】
また、図3に示すように、境壁部分21において梁51aが順梁として下方に突き出ており、梁51bが逆梁として上方に突き出ており、梁51aと梁51bとの間に耐力壁60が配置されており、また、境壁部分21の柱11c側には緊急避難用開口21aが設けられている。他の境壁部分22,23でも同様に構成されている。また、梁50aと50bとの間の壁部18及び梁54aと54bとの間の壁部19も同様に耐力壁になっている。
【0019】
図1(a)のように、(n+1)階部分は、境壁部分21,22,23で仕切られて複数の居住ユニット41,42,43,44がそれぞれ形成されており、各居住ユニット41〜44の間口であるスパンSは、例えば柱11cと11eとの間のスパンと対応し、各柱のスパンの約2倍であり長スパン構成を実現している。また、廊下45にはそれぞれ階段46,47が設けられ、エレベータ13a、13bの出入口が配置されている。
【0020】
同様に、集合住宅の下階のn階部分の上部には、図1(b)、図2のように、柱11bと12bとの間に梁61aが、柱11dと12dとの間に梁62aが、柱11fと12fとの間に梁63aが、柱11hと12hとの間に梁64aが、それぞれ柱1本おきに配置されている。各梁61a〜64aは順梁に構成されており、床スラブ4を支えている。また、n階の下部には、梁61a〜64aに対応して、同様に逆梁に構成された梁61b、62b、63b、64bがそれぞれ配置され、床スラブ3を支えている。
【0021】
また、図2のように、n階部分では、梁61aと61bとの間に上下方向に境壁部分24が形成され、同様に、梁62aと62bとの間に境壁部分25が、梁63aと63bとの間に境壁部分26が、梁64aと64bとの間に境壁部分27がそれぞれ形成されている。また、図3と同様に、各境壁部分24〜27において各順梁と各逆梁との間に耐力壁60が配置されている。
【0022】
n階部分は、境壁部分24,25,26,27で仕切られて複数の居住ユニット34a,31,32,33,34bがそれぞれ形成されている。また、廊下35にはそれぞれ階段46,47に対応して階段36,37が設けられ、エレベータ13a、13bの出入口が配置されている。居住ユニット34a,34bは他のユニット31〜33におけるスパンSの約半分となっている。
【0023】
また、(n−1)階部分は(n+1)階部分と同様に、また(n−2)階部分はn階部分と同様に構成されているが、図2に示すように、(n−1)階部分の居住ユニット71((n+1)階部分の41と対応する)と(n−2)階部分の居住ユニット70(n階部分の34aと対応する)とは、階段70aによって連絡されており、いわゆるメゾネット式住居ユニットを構成している。
【0024】
上述の(n+1)階部分と(n−1)階部分とのように、またn階部分と(n−2)階部分とのように、境壁部分を柱と梁で構成される同一の軸組プレーンにおいて一階おきに同様に設置しており、また、隣接する軸組プレーンでは境壁部分を異なる階に配置しているので、各境壁部分が離散した配置となっている。かかる境壁部分に耐力壁を配置したので、地震時における水平力を受けたときに耐力壁の下部に生じる応力が大きくならない。
【0025】
以上のように、図1〜図3の集合住宅によれば、(n+1)階部分の境壁部分21〜23及び両壁部18,19において床スラブ4を床スラブ4の下に梁型が生じない逆梁50b〜54bにより支えることができるから、床スラブ4の下部に形成されるn階部分の天井部分49に梁型が生じない。このため、構造物において長スパンのスペースを梁型のないフラットな天井を有するように実現でき、しかも特殊なスラブ工法を採用することなく実現できるので、SI住宅等を提供する際にコスト的にも有利である。
【0026】
また、従来の超高層RC住宅では、境壁部分を耐力壁として連続して設置することは耐力壁の下部に異常な応力が生じるので無理があったが、本実施の形態の構造物によれば、上述のように離散的に境壁部分を配置できるので、構造物のフレーム架構に適度な剛性を確保させることができ、好ましい。
【0027】
次に、図4により図3の変形例を説明する。図4のように、境壁部分21に配置した耐力壁21において、上部の梁51aとの間で横方向に隙間を形成する横スリット60a及び柱12cとの間で縦方向に隙間を形成する縦スリット60bを設けている。これらの横スリット60a及び縦方向縦スリット60bの隙間を調整することにより、構造物の剛性を調整することができる。各境壁部分における各耐力壁の横スリットと縦スリットの隙間をそれぞれ調整することで例えば地震時において構造物が全体として変形し易いように調整できる。
【0028】
次に、図5により境壁部分に変位吸収部材であるダンパーを配置した変形例を説明する。図5のように、境壁部分21に、下側の梁(逆梁)51bのほぼ中央に固定された支持部63と上側の梁(順梁)51aの両端との間にダンパー61及び62を配置することにより、地震時や強風時の揺れを吸収するようにしている。
【0029】
次に、図6により境壁部分におけるスペースの利用について説明する。図6は境壁部分21の平面図である。境壁部分21の両面は、下地処理された下地層83の上に形成された仕上げ材のプラスターボード84で各居住ユニット41,42における壁をそれぞれ形成している。これにより、構造物全体の軽量化に寄与できる。また、境壁部分21における空間81,82を居住ユニット41,42にそれぞれ設けた扉85,86により収納スペースとして利用できる。
【0030】
また、図6において、境壁部分21の空間81,82に給水や排水用の配管や空調用のダクト等を配置するように利用できる。
【0031】
次に、図7,図8により、床スラブの面内せん断力を確保するようにした構成について説明する。図7のように、図1〜図3では、上階の(n+1)階部分の境壁部分21における耐力壁からのせん断力が隣接する軸組の下階のn階部分の境壁部分24,25における耐力壁に伝達されるように構成されるので、床スラブ4の面内せん断力を確保できる。
【0032】
この場合、床スラブの厚さを増すことで、または、図8のように、上階の(n+1)階部分の境壁部分21における柱11c、12cと、隣接する軸組の下階のn階部分の境壁部分24,25における柱11b、12bとの間、また柱11d、12dとの間に、それぞれブレース引張材91と92とを、またブレース引張材93と94とをクロスするように配置することで、床スラブ4の面内せん断力を効果的に確保できる。
【0033】
次に、図9により、本発明をタワー型の超高層の集合住宅に適用した例を説明する。図9(a)は超高層集合住宅の(n+1)階部分の平面図であり、図9(b)はn階部分の平面図である。
【0034】
図9に示すように、この超高層集合住宅は多数の柱hから構成され、吹き抜け部分150を中心にしてその周囲に複数の居住ユニットを配置し、また吹き抜け部分150の近くにエレベータ151,152を設置し、また階段153,155及び階段154,156を配置している。
【0035】
図9(a)のように、(n+1)階部分には複数の居住ユニット121〜130が形成され、各柱hと各柱hとの間には梁131〜140が配置され図1〜図3と同様に上部が順梁に下部が逆梁に構成されている。各梁131〜140の順梁と逆梁とで各境壁部分が躯体構造に構成されており、各境壁部分で各居住ユニット121〜130が仕切られている。
【0036】
また、図9(b)のように、n階部分には複数の居住ユニット101〜110が形成され、各柱hと各柱hとの間には梁111〜120が配置され図1〜図3と同様に上部が順梁に下部が逆梁に構成されている。各梁111〜120の順梁と逆梁とで各境壁部分が躯体構造に構成されており、各境壁部分で各居住ユニット101〜110が仕切られている。
【0037】
図9(a)のように、(n+1)階部分の梁131〜140における各境壁部分は、破線で示すように隣接する軸組においてn階部分の梁111〜120における各境壁部分と異なるように設定されており、(n+1)階部分とn階部分とでは各境壁部分が離散した配置となっている。このため、超高層集合住宅のフレーム架構に適度な剛性を確保させることができる。
【0038】
以上のように、図9における超高層集合住宅によれば、(n+1)階部分の梁131〜140での各境壁部分において床スラブを床スラブの下に梁型が生じない各逆梁により支えることができるから、床スラブの下部に形成されるn階部分の天井部分に梁型が生じない。このため、超高層集合住宅において長スパンの住居スペースを梁型のないフラットな天井を有するように実現でき、しかも特殊なスラブ工法を採用することなく低コストに実現できる。
【0039】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、本発明の構造を有する(n+1)階部分とn階部分とは構造物の一部に設けられてもよく、また、全体に設けられてもよい。また、構造物としては、住居用のマンション等の集合住宅に限定されず、住居以外を目的とした事務用や設備収納用等の建物であってもよいことは勿論であり、また病院や老人施設等であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、長スパンで梁型のないフラットな天井のある空間を経済的に実現できる構造物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による構造物である集合住宅の(n+1)階部分の平面図(a)及びn階部分の平面図(b)である。
【図2】図1の集合住宅の(n+1)階部分、n階部分、更に(n−1)階部分及び(n−2)階部分を示す断面図である。
【図3】図1,図2の集合住宅の一軸組プレーンを示す図である。
【図4】図3の変形例を示す図であり、図3と同様の一軸組プレーンを示す図である。
【図5】図3の境壁部分21において順梁と逆梁との間に設けたダンパーを示す図である。
【図6】図1〜図3における境壁部分21内の空間を示す平面図である。
【図7】図1〜図3における柱11a〜11dと柱12a〜12dとの間の床スラブ4を示す平面図である。
【図8】図7において柱間に配置したブレース引張材を示す平面図である。
【図9】本発明をタワー型の超高層の集合住宅に適用した例を説明するための図であり、図9(a)は超高層集合住宅の(n+1)階部分の平面図であり、図9(b)はn階部分の平面図である。
【符号の説明】
4 (n+1)階部分とn階部分との間の床スラブ
49 n階部分の天井
11a〜11i 柱
12a〜12i 柱
21〜27 境壁部分
41〜44 (n+1)階部分の居住ユニット
31〜33,34a、34b n階部分の居住ユニット
38,48 バルコニースペース
35,45 廊下
50a〜54a 梁、順梁
50b〜54b 梁、逆梁
61a〜64a 梁、順梁
61b〜64b 梁、逆梁
60 耐力壁
60a 耐力壁の横スリット
60b 耐力壁の縦スリット
61,62 ダンパー
81,82 収納スペース
85,86 扉
91〜94 引張ブレース材
101〜110 n階部分の居住ユニット
111〜120 梁
121〜130 (n+1)階部分の居住ユニット
131〜140 梁
h 柱
S スパン

Claims (11)

  1. 上部空間と下部空間がそれぞれ複数の境壁部分で仕切られて複数のユニットを構成し、前記上部空間と前記下部空間との間の床スラブを支える前記上部空間の各境壁部分を前記下部空間の各ユニットの上部中央部分に設置する際に、前記下部空間の各ユニットの天井中央部分に梁型を生じさせないように前記上部空間の各境壁部分の下部の梁を逆梁とし、前記下部空間の各境壁部分の上部の梁を順梁としたことを特徴とする長スパンのフラット天井を有する構造物。
  2. 前記境壁部分を同一の軸組プレーンにおいて一層おきに設置することを特徴とする請求項1に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  3. 隣接する軸組プレーンで前記境壁部分を異なる層に配置することを特徴とする請求項1または2に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  4. 前記境壁部分を耐力壁とすることを特徴とする請求項1,2または3に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  5. 前記境壁部分の上部梁下および柱際に構造スリットを設置したことを特徴とする請求項1,2または3に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  6. 前記境壁部分を上階の順梁と下階の逆梁とした躯体構造を構成し、前記境壁部分において仕上げ材により壁を形成することを特徴とする請求項1,2または3に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  7. 前記順梁と前記逆梁との間に変位吸収部材を設置したことを特徴とする請求項6に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  8. 前記境壁部分に形成された壁内の空間を収納スペースとすることを特徴とする請求項6に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  9. 前記境壁部分に形成された壁内の空間を各種配管の設置スペースとすることを特徴とする請求項6に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  10. 上階の前記境壁部分における耐力壁からのせん断力が隣接する軸組の下階の前記境壁部分における耐力壁に伝達されるように構成し、前記床スラブの面内せん断力を確保するようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
  11. 前記上階の前記境壁部分における柱と前記隣接する軸組の下階の前記境壁部分における柱との間にブレース引張材を配置したことを特徴とする請求項10に記載の長スパンのフラット天井を有する構造物。
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