JP2586877B2 - 風路を構造架構と一体化させた空調方式 - Google Patents

風路を構造架構と一体化させた空調方式

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JP2586877B2
JP2586877B2 JP5240588A JP24058893A JP2586877B2 JP 2586877 B2 JP2586877 B2 JP 2586877B2 JP 5240588 A JP5240588 A JP 5240588A JP 24058893 A JP24058893 A JP 24058893A JP 2586877 B2 JP2586877 B2 JP 2586877B2
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昭光 飯塚
壽美子 三田
卓郎 矢口
眞吾 小沢
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風路を構造架構と一体
化させた空調方式に関し、詳しくは、ダクトと梁を交差
させずに設けることにより、下がり天井をなくし、低い
階高で所要の天井高を確保するものである。
【0002】
【従来の技術】斜線制限や日照制限を満足させるため、
一階当たりの高さを低くした所謂、低階高の建物があ
る。低階高の建物では、スラブと天井の間(天井懐)が
極力小さい寸法で抑えられるため、天井懐内で梁と交差
して設備部材を設ける場合、その部分の天井を低くした
下がり天井が施工される。図6は従来の空調方式による
風路の側面図である。スラブの下面側には大梁2、小梁
4が突出され、大梁2は小梁4より断面積が大きく床6
側に突出している。同フロアーの一角には空調機械室8
が設けられ、空調機械室8には空調機10が設置されて
いる。空調機10にはサプライダクト12の基端が接続
され、サプライダクト12は間仕切14を貫通して事務
所フロアー側の天井懐内に配設されている。事務所フロ
アー側の天井懐内に配設されるサプライダクト12は、
大梁2、小梁4の下方を交差して配設されることにな
り、特に、大梁2との交差部分におけるサプライダクト
12は、天井16より低く設けられた下がり天井18に
より覆われる。また、天井16と小梁4の下面において
も、分岐ダクト12aを配設する間隙を確保するため、
天井16は通常の天井位置よりも小梁4の下面から幾分
下げられた状態で施工されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サプラ
イダクト12の施工のため、天井高を低くしたり、或い
は下がり天井18を設ければ、天井面が統一されずに不
自然なものとなり、居住環境が低下することになった。
一方、天井高を確保し、又は下がり天井18をなくすた
めに天井懐を大きくとれば、階高が大きくなって斜線制
限や日射制限が満足できなくなり、目的とする階数、延
床面積がとれない建物になった。本発明は上記状況に鑑
みてなされたもので、天井懐を大きくとらずに空調風路
が確保でき、その結果、低階高でありながら天井高が大
きく確保できる空調方式を提供し、もって、所望の階
数、延床面積を確保しつつ、快適な居住空間を可能にす
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る風路を構造架構と一体化させた空調方式
の構成は、空調対象室の上部スラブから下方に突出する
梁を同一方向に架構し、躯体ダクトを空調対象室の上階
床上にこの梁と直交方向に設け、空調対象室と同一階に
設置された空調機からのメインサプライダクトを上部ス
ラブを貫通してこの躯体ダクトに接続し、分岐ダクトを
梁と同一方向で且つ梁の高さ内でこの梁同士の間に配設
し、分岐ダクトをスラブを貫通して躯体ダクトに接続し
たことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】メインサプライダクトが上部スラブを貫通して
上階に挿通され、躯体ダクトに接続されるとともに、こ
の躯体ダクトに接続される分岐ダクトが空調対象室の梁
同士の間に配設され、梁とダクトが交差しなくなる。こ
れにより、梁と天井との間にダクト配設のための間隙を
設ける必要がなくなり、天井を梁の下面に近接した施工
が可能となり、低い階高にもかかわらず天井高が大きく
なる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る風路を構造架構と一体化
させた空調方式の好適な実施例を図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明空調方式の要部側面図、図2は
躯体ダクト近傍の側面図、図3は分岐ダクトの配設状態
を表す断面図、図4は分岐ダクトの配設状態を表す平面
図、図5は梁の架構状態を表す平面図である。図5に示
すように、一つのフロアーには四つに分けられた事務室
A、B、C、Dが設けられ、事務室A、B、C、Dはそ
れぞれのゾーンに接する独立した空調機械室a、b、
c、dを有している。つまり、事務室A、B、C、D
は、それぞれの空調機械室a、b、c、dが受け持つ独
立した空調ゾーンとなっているのである。上述した一つ
の空調ゾーン内では、大梁1及び小梁3が、同一方向の
みにて架構されている。また、それぞれの大梁1、小梁
3は、フラットビーム工法により、梁の高さ(梁成)が
極力小さい寸法で施工されている。
【0007】図1に示すように、空調機械室a(b、
c、dにおいても同様)には空調機5が設置され、空調
機5のメインサプライダクト7は空調機械室上部のスラ
ブ(上部スラブ)9を貫通して上階11に挿通されてい
る。上階11の窓際には腰壁に沿って躯体ダクト13
(図4参照)が配設され、躯体ダクト13はスラブ9を
貫通したメインサプライダクト7と接続されている。躯
体ダクト13は、コンクリート躯体の内部を中空風路と
して形成され、内側には断熱材が貼設されている。図2
に示すように、躯体ダクト13の下面には分岐ダクト1
5が接続され、分岐ダクト15は上階11の床部のスラ
ブ9を貫通して事務室Aの天井懐17内に配設されてい
る。分岐ダクト15は、事務室Aの天井懐17内におい
て、大梁1、小梁3と同一方向で且つ梁の高さ内で配設
されている(図3参照)。つまり、分岐ダクト15は、
大梁1、小梁3と交差することなく、しかも、梁下面か
ら下方へ突出しないように設けられているのである。梁
同一方向で梁成内に配設された分岐ダクト15には複数
の吹出口19が接続され(図4参照)、吹出口19は事
務室Aの天井面の所定位置に配設されている。大梁1、
小梁3、躯体ダクト13、分岐ダクト15、吹出口19
を主な部位、部材として、構造架構と一体化させた空調
方式による風路が構成されている。
【0008】このような風路を具備した空調方式では、
メインサプライダクト7が上部のスラブ9を貫通して上
階11に挿通されることから、空調対象となる事務室A
の天井懐17内にメインサプライダクト7を配設する必
要がなくなる。これにより、大梁1、小梁3とメインサ
プライダクト7が交差しなくなり、大梁1、小梁3と天
井21との間にダクト配設のための間隙を設ける必要が
なくなる。この結果、天井21に下がり壁を設ける必要
がなくなり、同一平面状での施工が可能となり、しか
も、天井懐高が最少となるように天井21を大梁1、小
梁3の下面近傍まで接近させることが可能となることか
ら、低い階高で大きい天井高が確保可能となる。
【0009】なお、上述の実施例では、空調対象室の上
階に躯体ダクト13が設けられ、空調機5からのメイン
サプライダクト7がスラブ9を貫通して躯体ダクト13
に接続され、再びスラブ9を貫通する分岐ダクト15が
躯体ダクト13に接続されるものとしたが、メインサプ
ライダクト7は空調機械室aの躯体ダクト13aに直接
接続することも考えられる(図1参照)。この場合、空
調対象室を受け持つ空調機5が、上階の空調機械室に設
置されることになるとともに、リターンエアーの経路に
考慮が必要となるが、メインサプライダクト7のスラブ
貫通は不要とすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る、風路を構造架構と一体化させた空調方式によれば、
メインサプライダクトが上階の躯体ダクトに接続され、
この躯体ダクトに接続される分岐ダクトが空調対象室の
梁同士の間に配設されるようにしたので、梁とダクトが
交差しなくなり、梁と天井との間にダクト配設のための
間隙を設ける必要がなくなる。この結果、天井懐を大き
くとらずに空調風路が確保でき、低階高でありながら天
井高が大きくなり、所望の階数、延床面積を確保しつ
つ、快適な居住空間を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明空調方式の要部側面図である。
【図2】躯体ダクト近傍の側面図である。
【図3】分岐ダクトの配設状態を表す断面図である。
【図4】分岐ダクトの配設状態を表す平面図である。
【図5】梁の架構状態を表す平面図である。
【図6】従来の空調方式による風路の側面図である。
【符号の説明】
1 大梁(梁) 3 小梁(梁) 5 空調機 7 メインサプライダクト 9 上部スラブ 13 躯体ダクト 15 分岐ダクト A(B、C、D) 空調対象室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象室の上部スラブから下方に突出
    する梁を同一方向に架構し、 躯体ダクトを前記空調対象室の上階床上に該梁と直交方
    向に設け、 前記空調対象室と同一階に設置された空調機からのメイ
    ンサプライダクトを前記上部スラブを貫通して該躯体ダ
    クトに接続し、 分岐ダクトを前記梁と同一方向で且つ前記梁の高さ内で
    前記梁同士の間に配設し、 該分岐ダクトを前記上部スラブを貫通して前記躯体ダク
    トに接続したことを特徴とする、風路を構造架構と一体
    化させた空調方式。
JP5240588A 1993-08-31 1993-08-31 風路を構造架構と一体化させた空調方式 Expired - Lifetime JP2586877B2 (ja)

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