JP3653689B2 - 建物の屋根の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば工場やそれに類する用途の建物に適用して好適な屋根の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、大規模な工場の形態としては柱の少ない大スパン架構により天井高の大きい平屋建てとされることが最も一般的であるが、いずれにしても、そのような用途の建物としては合理的な生産ラインを確保できるものであることはもとより、生産ラインの増設や変更に容易に対応し得るものであること、また生産設備のみならず関連諸設備の設置計画上においても合理的な形態であることが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような要請に応えるべく、工場やそれに類する用途の建物に適用して好適な屋根の構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高梁成トラスと低梁成トラスとをそれらの下弦面を同レベルとした状態で組み合わせて架設することにより、前記高梁成トラスにより高屋根面を形成するとともに前記低梁成トラスにより低屋根面を形成し、少なくとも高梁成トラスに搬送装置、空調換気機器、盤、配管、ダクト、配線等の諸設備を組み込むようにしたものである。本発明においては、低梁成トラスの少なくとも一部をフィレンデールトラスとしてそこにも諸設備を組み込むことが好適である。また、高屋根面と低屋根面との隣接部には自ずと段差部が形成されるので、そこには採光や換気のための開口部を設けることが好適である。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明の屋根の構造を工場建物に適用した場合の実施形態を示すものである。本実施形態の構造の屋根1は、高梁成トラス2により形成される高屋根面(ハイルーフ)3と低梁成トラス4により形成される低屋根面(ロールーフ)5とが交互に連続する形態で架設されて全体として一方向(桁行方向)に長い平面形状をなすものとされている。そして、上記の高梁成トラス2と低梁成トラス4の下弦面は同レベルとされ、したがってそれらの上弦面により形成される高屋根面3と低屋根面5との隣接部には自ずと段差部6が生じるものとなっている。符号7は柱、8は基礎、9は土間スラブである。なお、この建物の梁間方向の長さは任意であるが、図2では1スパン分を図示しており、図4では2スパン分を図示してある。
【0006】
上記のように、高梁成トラス2と低梁成トラス4とがそれらの下弦面を同レベルとして架設されることによって高屋根面3と低屋根面5との隣接部には自ずと段差部6が形成されているので、そこには図1に矢印で示しているように採光や換気のための開口部10が設けられており、それにより良好な内部環境が確保できるものとなっている。
【0007】
また、上記の高梁成トラス2の下弦面には生産ラインにおいて使用する天井クレーン11が設けられている。その天井クレーン11は必要であれば低梁成トラス4の下弦面にも設けることができる。また、高梁成トラス2には搬送装置12が組み込まれているとともに、低梁成トラス4の一部はラチス材を省略したフィレンデールトラス4aとされてそこにも搬送装置12が組み込まれている。さらに図5に示すように、屋根1には桁行方向に沿うようにも搬送装置12が組み込まれ、図2に示すようにそれら一連の搬送装置12により生産ラインに対応する搬送経路が縦横に確保されている。
【0008】
また、本実施形態の屋根1には空調、換気のための設備が設けられるようになっている。すなわち図3および図4に示すように、高梁成トラス2にはパッケージ型空調機13の屋内ユニット13aを設置するためのスペース14がモジュール化されて確保されているとともに、低梁成トラス4により形成される低屋根面5上には屋外ユニット13bを設置するためのステージ15がモジュール化されて設けられていて、そのスペース14およびステージ15にそれぞれ屋内ユニット13a、屋外ユニット13bが設置でき、かつ必要に応じて自由に増設、変更できるように考慮されている。そして、屋内ユニット13aと屋外ユニット13bとは高屋根面3と低屋根面5との段差部6を通して配管接続されており、かつ屋内ユニット13aはその段差部6から外気を取り入れるとともに、柱7に沿わせて立ち下げたダクト16により給気を吹出口17に送って作業空間に吹き出しかつ床面近くに設けた吸込口18から還気を吸い込んで循環させるようになっている。また、高屋根面3と低屋根面5との段差部6に設けられている上記の開口部10は冷暖房時には閉じられるので、その際に運転される強制排気用の有圧換気扇19が設けられている。
【0009】
さらに、図5に示すように高梁成トラス2には生産用の動力盤20が設けられて外部のサブ変電所21に対して幹線ケーブル22により接続されており、その動力盤20から二次側ケーブル23が柱7に沿わされて立ち下げられて生産盤24に接続されるようになっている。
【0010】
上記のような構造の屋根1を採用し、特に高屋根面3を形成する高梁成トラス2に搬送装置12、空調機13、動力盤20を組み込み、また低梁成トラス4の一部をフィレンデールトラス4aとしてそこにも搬送装置12を組み込むことにより、この建物では屋根1を形成するためのトラス2,4が諸設備を設置するためのメカニカルブリッジとしても機能するものとなり、したがってこの建物ではそれらの諸設備を通常のように床面上に設ける場合に比較すると省スペースを図ることができるし、それらの増設や変更も生産ラインに影響を及ぼすことなく容易にかつフレキシブルに行うことが可能となる。また、高屋根面3と低屋根面5との段差部6を有効に利用してそこに設けた開口部10により採光や換気を行い得るので省エネルギーを図ることができ、特に高屋根面3下に溜まる熱気を効率的に排気できるので合理的である。
【0011】
また、高梁成トラス2と低梁成トラス4の下弦面が同レベルとされているからそれらの下方空間の有効天井面は全面的にフラットになり、かつその有効高さを十分に大きく確保できるものとなり、生産ラインを設定する上で有利である。
【0012】
なお、上記実施形態の建物の各部の寸法は任意であるが、たとえば自動車工場に適用する場合の一例を挙げれば、柱7,7間のスパンを桁行方向、梁間方向ともに20m程度、各トラス2,4の下弦面のレベルをFL+8m程度とすることが好適であり、その場合、高梁成トラス2の梁成を4m程度、低梁成トラス4の梁成を2m程度とすることが適当である。そして、本発明の屋根の構造は上記のような工場建物に適用する事が最適ではあるが、そのような建物に対してのみならず任意の用途、規模、平面形状の建物に対して広く適用可能であることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、高屋根面を形成する高梁成トラスと低屋根面を形成する低梁成トラスとを組み合わせ、少なくとも高梁成トラスに搬送装置、空調換気機器、盤、配管、ダクト、配線等の諸設備を組み込んだので、それら諸設備を通常のように床面上に設ける場合に比較すると省スペースを図ることができ、それらの増設や変更も容易にかつフレキシブルに行うことが可能である。また、高梁成トラスと低梁成トラスの下弦面を同レベルとしていることからそれらの下方空間の有効天井面が全面的にフラットになり、かつその有効高さを十分に大きく確保でき、以上のことから特に大規模工場等に適用して最適である。
【0014】
また、低梁成トラスの少なくとも一部をフィレンデールトラスとすればそこにも諸設備を支障なく組み込むことができるのでより有効であり、高屋根面と低屋根面との隣接部に形成される段差部を利用してそこに採光や換気のための開口部を設ければ省エネルギーを図りつつ室内環境を良好に維持できて合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の屋根の構造の一実施形態を示す立断面図である。
【図2】 同、屋根伏図である。
【図3】 同、高梁成トラスに対する冷暖房換気設備の設置状況を示す立断面図である。
【図4】 同、平面図である。
【図5】 同、動力盤の設置状況を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 高梁成トラス
3 高屋根面
4 低梁成トラス
4a フィレンデールトラス
5 低屋根面
6 段差部
10 開口部
12 搬送装置
13 パッケージ型空調機(空調換気機器)
20 動力盤

Claims (3)

  1. 高梁成トラスと低梁成トラスとをそれらの下弦面を同レベルとした状態で組み合わせて架設することにより、前記高梁成トラスにより高屋根面を形成するとともに前記低梁成トラスにより低屋根面を形成し、少なくとも前記高梁成トラスに搬送装置、空調換気機器、盤、配管、ダクト、配線等の諸設備を組み込んでなることを特徴とする建物の屋根の構造。
  2. 前記低梁成トラスの少なくとも一部をフィレンデールトラスとし、該フィレンデールトラスにも前記諸設備を組み込んでなることを特徴とする請求項1記載の建物の屋根の構造。
  3. 前記高屋根面と前記低屋根面との隣接部に形成される段差部に、採光や換気のための開口部を設けてなることを特徴とする請求項1または2記載の建物の屋根の構造。
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