JP2002097608A - 鉄道橋の架替方法 - Google Patents

鉄道橋の架替方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車の通行を確保しながら、仮設橋脚を不要
として長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短
縮及び工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法
を提供する。 【解決手段】 鉄道線路を工事桁2で支持しながら、既
設橋桁及び既設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋20に
架替える鉄道橋の架替方法であって、工事桁2をスパン
方向に架設して鉄道線路11を支持させ、工事桁2を既
設橋脚で支持しながら既設橋桁を解体撤去する工事桁架
設工程と、新設橋脚13を施工する新設橋脚施工工程
と、主桁14を新設橋脚13に支持させて、主桁14が
鉄道線路11を両側方から挟むようにスパン方向に架設
する主桁架設工程と、横桁15を横方向に主桁14,1
4間に架設して工事桁2を支持させる横桁架設工程と、
既設橋脚を解体撤去する既設橋脚解体工程と、を含むよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の通行を確保
しながら鉄道橋を架替える、鉄道橋の架替方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大都市部における鉄道路線は、一般に輸
送密度が非常に高く、また代替輸送路の確保が困難であ
ることから、長い工期を要する架替工事であっても、鉄
道の運行は確保しながら順次行っていかなければならな
い。こうした架替方法としては、工事桁や仮設橋脚を用
いて鉄道線路を支持しながら、橋桁、橋脚を順次架替え
ていく方法を採用するのが一般的である。
【0003】一例として、レンガアーチ橋をコンクリー
ト製の桁橋に架替える架替方法の一例を、図3乃至図6
を用いて説明する。先ず、工事桁2をレンガアーチ橋
(鉄道橋)1のスパン方向に施工して、この工事桁2で
鉄道線路を支持する。なお、これらの図においては図示
しないが、鉄道線路とは、枕木及びレールから構成され
ている部分、すなわち最低限鉄道を通過させるに必要な
構成要素をいうものとする。工事桁2は、断面略I字状
をなすいわゆるI形鋼により構成されており、一対の工
事桁2,2が枕木の両側部を挟み込むように支持するこ
とで、鉄道線路を支持するようになっている。ここで
は、レンガアーチ橋1と工事桁2との間に、コンクリー
ト等からなるプレート2pを介在させるようにしている
が、このプレート2pは用いなくともよい。
【0004】次に図4に示すように、レンガアーチ橋1
の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2を支持さ
せながら、既設の橋桁である橋桁部1bを切断・撤去す
る。次に図5に示すように、コンクリート等からなる新
設橋脚3を施工するとともに、新設橋脚3,3間に仮設
橋脚4を適宜施工して、これら新設橋脚3及び仮設橋脚
4で工事桁2を支持させる。新設橋脚3は本設の橋脚で
あり、架替後の桁橋の橋脚をなすものであるが、仮設橋
脚4は文字通り仮設のものであり、桁橋が完成すれば解
体・撤去されるものである。このように、新設橋脚3及
び仮設橋脚4で工事桁2を支持した状態で、それまで工
事桁2を支持していた既設橋脚1aを解体・撤去する。
更に図6に示すように、工事桁2の下側にコンクリート
等を打設して、新設橋脚3と一体となるように新設橋桁
5を施工する。この新設橋桁5は、架替後の桁橋10の
橋桁をなす、本設のものである。新設橋桁5の施工後
に、工事桁2を解体・撤去して、鉄道線路を新設橋桁5
に据え付け固定させるとともに、仮設橋脚4を解体・撤
去する。これで、新設橋脚3及び新設橋桁5から構成さ
れる桁橋10(鉄道橋)が完成し、鉄道橋の架替が完了
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この架替方法では、橋
桁部1bを解体撤去してから新設橋桁5を施工するまで
の間は、工事桁2が、実質的に橋桁の代替部材としての
役割を担うこととなる。ここで上述したとおり、桁橋1
0のスパンはレンガアーチ橋1のスパンよりも長くなっ
ているが、こうした長スパンでは工事桁2の強度が不足
し、鉄道線路は列車の通行に耐えられなくなる。そのた
め、新設橋桁5の施工が完了するまでは、新設橋脚3の
他に仮設橋脚4を適宜施工して、双方で工事桁2を支持
させることで工事桁2を補強し、鉄道線路の強度を確保
しなければならなかった。しかし、こうした仮設橋脚の
施工及び解体撤去には多大な労力を要するため、架替工
事全体の工期が長期化するとともに、工費の高騰を招い
ていた。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、列車の通行を確保しながら、架設橋脚を不要として
長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短縮及び
工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法を提供
すること、を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、鉄道線路を工事桁で支持しながら、既設橋桁及び既
設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋に架替える鉄道橋の
架替方法であって、工事桁をスパン方向に架設して前記
鉄道線路を支持させ、該工事桁を既設橋脚で支持しなが
ら既設橋桁を解体撤去する工事桁架設工程と、新設橋脚
を施工する新設橋脚施工工程と、複数の主桁を少なくと
も前記新設橋脚に支持させて、これら主桁が前記鉄道線
路を両側方から挟むようにスパン方向に架設する主桁架
設工程と、多数の横桁をスパン方向と略直交する方向に
前記主桁間に架設し、これら横桁を介して前記工事桁を
前記主桁に支持させる横桁架設工程と、前記既設橋脚を
解体撤去する既設橋脚解体工程と、を含むことを特徴と
する。
【0008】このように、主桁及び横桁で工事桁を支持
しながら鉄道橋を架け替えていくので、これら主桁及び
横桁によって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線
路を新設橋脚に支持させることができる。そのため、架
設橋脚を不要として、短スパンの鉄道橋を解体撤去しな
がら、長スパンの鉄道橋を順次施工し、架替えていくこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄道橋の架替
方法の実施の形態について、図1乃至図3を用いて説明
する。本実施形態は、普通鉄道の複線高架橋をなすレン
ガアーチ橋を、桁橋20に架替えるものである。なお、
本実施形態においては、従来例において示した構成要素
と同一の構成要素については同一の符号を付して、その
詳しい説明は省略する。
【0010】先ず、図1に示すように、一対の工事桁
2,2をスパン方向に架設して、枕木11a及びレール
11bからなる鉄道線路11を両側から支持させる。す
なわち、一対の工事桁2,2が枕木11bの両側部を挟
み込むように支持する。そして、図3に示したレンガア
ーチ橋1の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2
を支持しながら、既設橋桁(図示省略)を解体撤去する
(工事桁架設工程)。ここでは、コンクリート等からな
るプレート2aを介して工事桁2を支持するようにして
いるが、このプレート2aを介さずに直接工事桁2を支
持するようにしてもよい。また図1においては、普通鉄
道の建築限界を符号Aで示している。
【0011】次に、コンクリート等からなる新設橋脚1
3を施工する(新設橋脚施工工程)。これら新設橋脚1
3及び既設橋脚1aとで、工事桁2を支持させる。次
に、一対をなす主桁14を、複線の鉄道線路の両側に位
置するようにして新設橋脚13に支持させ、スパン方向
に架設する(主桁架設工程)。すなわち、鉄道線路11
及び工事桁2を、両側方から挟み込むように配置する。
なお、新設橋脚13と主桁14との間にスペーサ14a
を介在させるようにしているが、このスペーサ14aは
用いなくともよい。この主桁14は、鋼材、コンクリー
ト等の接合材又は一体成形材により構成されている。
【0012】次に、多数の横桁15を、スパン方向と略
直交する方向(横方向)に主桁14,14間に多数架設
し、それまで既設橋脚1a及び新設橋脚13に支持させ
ていた工事桁2を、これら横桁15に支持させる(横桁
架設工程)。すなわち、工事桁2は、横桁15を介して
主桁14に支持されることとなる。この横桁15は、曲
げ応力や剪断応力等に強く且つ軽量な、I型鋼により構
成されている。但し、こうした材質又は形状に限定され
るものではない。
【0013】次に、既設橋脚1aを解体撤去する(既設
橋脚解体工程)。最後に、主桁14、横桁15及び新設
橋脚13を一体化するようにコンクリート等を打設し、
橋桁16を形成する。そして、工事桁2を解体撤去し
て、鉄道線路11を橋桁16に据え付け固定する。これ
により、桁橋20は完成し、レンガアーチ橋1からの架
替が完了する。
【0014】本実施形態に係る鉄道橋の架替方法におい
ては、主桁14及び横桁15で工事桁2を支持しながら
鉄道橋を架け替えていくので、主桁14及び横桁15に
よって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線路を新
設橋脚13に支持させることができる。そのため、架設
橋脚を不要として、短スパンのレンガアーチ橋1を解体
撤去しながら、長スパンの桁橋20を順次施工し、架替
えていくことができる。これにより、従来必要であった
架設橋脚の施工及び解体・撤去という作業を不要とで
き、架替作業の労力を低減し、工費の削減あるいは工期
の短縮を図ることができる。
【0015】なお、上記実施形態においては、普通鉄道
の鉄道橋に適用した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、新幹線鉄道、あるいはケーブル
カーや新交通システム等の特殊鉄道の鉄道橋にも適用可
能であることは、言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鉄道
橋の架替方法によれば、主桁及び横桁を用いて工事桁を
支持するようにしているので、列車の通行を確保しなが
ら、架設橋脚を不要として長スパンの桁橋に架替えるこ
とができ、工期の短縮及び工費の節減を図ることのでき
る鉄道橋の架替方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鉄道橋の架替方法の一実施形
態を説明するための図であって、鉄道橋をスパン方向か
らみた部分断面図である。
【図2】 図1の鉄道橋を横方向からみた部分断面図
である。
【図3】 従来の鉄道橋の架替方法の一例を説明する
ための図であって、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図4】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図であ
る。
【図5】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図であ
る。
【図6】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図であ
る。
【符号の説明】
1 レンガアーチ橋(鉄道橋) 1a 既設橋脚 1b 既設橋桁 2 工事桁 11 鉄道線路 13 新設橋脚 14 主桁 15 横桁 20 桁橋(鉄道橋)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道線路を工事桁で支持しながら、既
    設橋桁及び既設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋に架替
    える鉄道橋の架替方法であって、 工事桁をスパン方向に架設して前記鉄道線路を支持さ
    せ、該工事桁を既設橋脚で支持しながら既設橋桁を解体
    撤去する工事桁架設工程と、 新設橋脚を施工する新設橋脚施工工程と、 複数の主桁を少なくとも前記新設橋脚に支持させて、こ
    れら主桁が前記鉄道線路を両側方から挟むようにスパン
    方向に架設する主桁架設工程と、 多数の横桁をスパン方向と略直交する方向に前記主桁間
    に架設し、これら横桁を介して前記工事桁を前記主桁に
    支持させる横桁架設工程と、 前記既設橋脚を解体撤去する既設橋脚解体工程と、 を含むことを特徴とする鉄道橋の架替方法。
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