JP3728657B2 - 鉄道橋の架替方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道の通行を確保しながら鉄道橋を架替える、鉄道橋の架替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
大都市部における鉄道路線は、一般に輸送密度が非常に高く、また代替輸送路の確保が困難であることから、長い工期を要する架替工事であっても、鉄道の運行は確保しながら順次行っていかなければならない。こうした架替方法としては、工事桁や仮設橋脚を用いて鉄道線路を支持しながら、橋桁、橋脚を順次架替えていく方法を採用するのが一般的である。
【0003】
一例として、レンガアーチ橋をコンクリート製の桁橋に架替える架替方法の一例を、図3乃至図6を用いて説明する。
先ず、工事桁2をレンガアーチ橋(鉄道橋)1のスパン方向に施工して、この工事桁2で鉄道線路を支持する。なお、これらの図においては図示しないが、鉄道線路とは、枕木及びレールから構成されている部分、すなわち最低限鉄道を通過させるに必要な構成要素をいうものとする。
工事桁2は、断面略I字状をなすいわゆるI形鋼により構成されており、一対の工事桁2,2が枕木の両側部を挟み込むように支持することで、鉄道線路を支持するようになっている。ここでは、レンガアーチ橋1と工事桁2との間に、コンクリート等からなるプレート2pを介在させるようにしているが、このプレート2pは用いなくともよい。
【0004】
次に図4に示すように、レンガアーチ橋1の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2を支持させながら、既設の橋桁である橋桁部1bを切断・撤去する。
次に図5に示すように、コンクリート等からなる新設橋脚3を施工するとともに、新設橋脚3,3間に仮設橋脚4を適宜施工して、これら新設橋脚3及び仮設橋脚4で工事桁2を支持させる。新設橋脚3は本設の橋脚であり、架替後の桁橋の橋脚をなすものであるが、仮設橋脚4は文字通り仮設のものであり、桁橋が完成すれば解体・撤去されるものである。
このように、新設橋脚3及び仮設橋脚4で工事桁2を支持した状態で、それまで工事桁2を支持していた既設橋脚1aを解体・撤去する。
更に図6に示すように、工事桁2の下側にコンクリート等を打設して、新設橋脚3と一体となるように新設橋桁5を施工する。この新設橋桁5は、架替後の桁橋10の橋桁をなす、本設のものである。新設橋桁5の施工後に、工事桁2を解体・撤去して、鉄道線路を新設橋桁5に据え付け固定させるとともに、仮設橋脚4を解体・撤去する。これで、新設橋脚3及び新設橋桁5から構成される桁橋10(鉄道橋)が完成し、鉄道橋の架替が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この架替方法では、橋桁部1bを解体撤去してから新設橋桁5を施工するまでの間は、工事桁2が、実質的に橋桁の代替部材としての役割を担うこととなる。ここで上述したとおり、桁橋10のスパンはレンガアーチ橋1のスパンよりも長くなっているが、こうした長スパンでは工事桁2の強度が不足し、鉄道線路は列車の通行に耐えられなくなる。そのため、新設橋桁5の施工が完了するまでは、新設橋脚3の他に仮設橋脚4を適宜施工して、双方で工事桁2を支持させることで工事桁2を補強し、鉄道線路の強度を確保しなければならなかった。しかし、こうした仮設橋脚の施工及び解体撤去には多大な労力を要するため、架替工事全体の工期が長期化するとともに、工費の高騰を招いていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、列車の通行を確保しながら、架設橋脚を不要として長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短縮及び工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法を提供すること、を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、鉄道線路を工事桁で支持しながら、既設橋桁及び既設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋に架替える鉄道橋の架替方法であって、工事桁をスパン方向に架設して前記鉄道線路を支持させ、該工事桁を既設橋脚で支持しながら既設橋桁を解体撤去する工事桁架設工程と、新設橋脚を施工する新設橋脚施工工程と、複数の主桁を少なくとも前記新設橋脚に支持させて、これら主桁が前記鉄道線路を両側方から挟むようにスパン方向に架設する主桁架設工程と、多数の横桁をスパン方向と略直交する方向に前記主桁間に架設し、これら横桁を介して前記工事桁を前記主桁に支持させる横桁架設工程と、前記既設橋脚を解体撤去する既設橋脚解体工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
このように、主桁及び横桁で工事桁を支持しながら鉄道橋を架け替えていくので、これら主桁及び横桁によって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線路を新設橋脚に支持させることができる。そのため、架設橋脚を不要として、短スパンの鉄道橋を解体撤去しながら、長スパンの鉄道橋を順次施工し、架替えていくことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉄道橋の架替方法の実施の形態について、図1乃至図3を用いて説明する。本実施形態は、普通鉄道の複線高架橋をなすレンガアーチ橋を、桁橋20に架替えるものである。
なお、本実施形態においては、従来例において示した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0010】
先ず、図1に示すように、一対の工事桁2,2をスパン方向に架設して、枕木11a及びレール11bからなる鉄道線路11を両側から支持させる。すなわち、一対の工事桁2,2が枕木11bの両側部を挟み込むように支持する。そして、図3に示したレンガアーチ橋1の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2を支持しながら、既設橋桁(図示省略)を解体撤去する(工事桁架設工程)。
ここでは、コンクリート等からなるプレート2aを介して工事桁2を支持するようにしているが、このプレート2aを介さずに直接工事桁2を支持するようにしてもよい。
また図1においては、普通鉄道の建築限界を符号Aで示している。
【0011】
次に、コンクリート等からなる新設橋脚13を施工する(新設橋脚施工工程)。これら新設橋脚13及び既設橋脚1aとで、工事桁2を支持させる。
次に、一対をなす主桁14を、複線の鉄道線路の両側に位置するようにして新設橋脚13に支持させ、スパン方向に架設する(主桁架設工程)。すなわち、鉄道線路11及び工事桁2を、両側方から挟み込むように配置する。なお、新設橋脚13と主桁14との間にスペーサ14aを介在させるようにしているが、このスペーサ14aは用いなくともよい。
この主桁14は、鋼材、コンクリート等の接合材又は一体成形材により構成されている。
【0012】
次に、多数の横桁15を、スパン方向と略直交する方向(横方向)に主桁14,14間に多数架設し、それまで既設橋脚1a及び新設橋脚13に支持させていた工事桁2を、これら横桁15に支持させる(横桁架設工程)。すなわち、工事桁2は、横桁15を介して主桁14に支持されることとなる。
この横桁15は、曲げ応力や剪断応力等に強く且つ軽量な、I型鋼により構成されている。但し、こうした材質又は形状に限定されるものではない。
【0013】
次に、既設橋脚1aを解体撤去する(既設橋脚解体工程)。
最後に、主桁14、横桁15及び新設橋脚13を一体化するようにコンクリート等を打設し、橋桁16を形成する。そして、工事桁2を解体撤去して、鉄道線路11を橋桁16に据え付け固定する。これにより、桁橋20は完成し、レンガアーチ橋1からの架替が完了する。
【0014】
本実施形態に係る鉄道橋の架替方法においては、主桁14及び横桁15で工事桁2を支持しながら鉄道橋を架け替えていくので、主桁14及び横桁15によって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線路を新設橋脚13に支持させることができる。そのため、架設橋脚を不要として、短スパンのレンガアーチ橋1を解体撤去しながら、長スパンの桁橋20を順次施工し、架替えていくことができる。これにより、従来必要であった架設橋脚の施工及び解体・撤去という作業を不要とでき、架替作業の労力を低減し、工費の削減あるいは工期の短縮を図ることができる。
【0015】
なお、上記実施形態においては、普通鉄道の鉄道橋に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、新幹線鉄道、あるいはケーブルカーや新交通システム等の特殊鉄道の鉄道橋にも適用可能であることは、言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鉄道橋の架替方法によれば、主桁及び横桁を用いて工事桁を支持するようにしているので、列車の通行を確保しながら、架設橋脚を不要として長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短縮及び工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鉄道橋の架替方法の一実施形態を説明するための図であって、鉄道橋をスパン方向からみた部分断面図である。
【図2】 図1の鉄道橋を横方向からみた部分断面図である。
【図3】 従来の鉄道橋の架替方法の一例を説明するための図であって、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図4】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図5】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図6】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【符号の説明】
1 レンガアーチ橋(鉄道橋)
1a 既設橋脚
1b 既設橋桁
2 工事桁
11 鉄道線路
13 新設橋脚
14 主桁
15 横桁
20 桁橋(鉄道橋)
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道の通行を確保しながら鉄道橋を架替える、鉄道橋の架替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
大都市部における鉄道路線は、一般に輸送密度が非常に高く、また代替輸送路の確保が困難であることから、長い工期を要する架替工事であっても、鉄道の運行は確保しながら順次行っていかなければならない。こうした架替方法としては、工事桁や仮設橋脚を用いて鉄道線路を支持しながら、橋桁、橋脚を順次架替えていく方法を採用するのが一般的である。
【0003】
一例として、レンガアーチ橋をコンクリート製の桁橋に架替える架替方法の一例を、図3乃至図6を用いて説明する。
先ず、工事桁2をレンガアーチ橋(鉄道橋)1のスパン方向に施工して、この工事桁2で鉄道線路を支持する。なお、これらの図においては図示しないが、鉄道線路とは、枕木及びレールから構成されている部分、すなわち最低限鉄道を通過させるに必要な構成要素をいうものとする。
工事桁2は、断面略I字状をなすいわゆるI形鋼により構成されており、一対の工事桁2,2が枕木の両側部を挟み込むように支持することで、鉄道線路を支持するようになっている。ここでは、レンガアーチ橋1と工事桁2との間に、コンクリート等からなるプレート2pを介在させるようにしているが、このプレート2pは用いなくともよい。
【0004】
次に図4に示すように、レンガアーチ橋1の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2を支持させながら、既設の橋桁である橋桁部1bを切断・撤去する。
次に図5に示すように、コンクリート等からなる新設橋脚3を施工するとともに、新設橋脚3,3間に仮設橋脚4を適宜施工して、これら新設橋脚3及び仮設橋脚4で工事桁2を支持させる。新設橋脚3は本設の橋脚であり、架替後の桁橋の橋脚をなすものであるが、仮設橋脚4は文字通り仮設のものであり、桁橋が完成すれば解体・撤去されるものである。
このように、新設橋脚3及び仮設橋脚4で工事桁2を支持した状態で、それまで工事桁2を支持していた既設橋脚1aを解体・撤去する。
更に図6に示すように、工事桁2の下側にコンクリート等を打設して、新設橋脚3と一体となるように新設橋桁5を施工する。この新設橋桁5は、架替後の桁橋10の橋桁をなす、本設のものである。新設橋桁5の施工後に、工事桁2を解体・撤去して、鉄道線路を新設橋桁5に据え付け固定させるとともに、仮設橋脚4を解体・撤去する。これで、新設橋脚3及び新設橋桁5から構成される桁橋10(鉄道橋)が完成し、鉄道橋の架替が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この架替方法では、橋桁部1bを解体撤去してから新設橋桁5を施工するまでの間は、工事桁2が、実質的に橋桁の代替部材としての役割を担うこととなる。ここで上述したとおり、桁橋10のスパンはレンガアーチ橋1のスパンよりも長くなっているが、こうした長スパンでは工事桁2の強度が不足し、鉄道線路は列車の通行に耐えられなくなる。そのため、新設橋桁5の施工が完了するまでは、新設橋脚3の他に仮設橋脚4を適宜施工して、双方で工事桁2を支持させることで工事桁2を補強し、鉄道線路の強度を確保しなければならなかった。しかし、こうした仮設橋脚の施工及び解体撤去には多大な労力を要するため、架替工事全体の工期が長期化するとともに、工費の高騰を招いていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、列車の通行を確保しながら、架設橋脚を不要として長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短縮及び工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法を提供すること、を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、鉄道線路を工事桁で支持しながら、既設橋桁及び既設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋に架替える鉄道橋の架替方法であって、工事桁をスパン方向に架設して前記鉄道線路を支持させ、該工事桁を既設橋脚で支持しながら既設橋桁を解体撤去する工事桁架設工程と、新設橋脚を施工する新設橋脚施工工程と、複数の主桁を少なくとも前記新設橋脚に支持させて、これら主桁が前記鉄道線路を両側方から挟むようにスパン方向に架設する主桁架設工程と、多数の横桁をスパン方向と略直交する方向に前記主桁間に架設し、これら横桁を介して前記工事桁を前記主桁に支持させる横桁架設工程と、前記既設橋脚を解体撤去する既設橋脚解体工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
このように、主桁及び横桁で工事桁を支持しながら鉄道橋を架け替えていくので、これら主桁及び横桁によって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線路を新設橋脚に支持させることができる。そのため、架設橋脚を不要として、短スパンの鉄道橋を解体撤去しながら、長スパンの鉄道橋を順次施工し、架替えていくことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉄道橋の架替方法の実施の形態について、図1乃至図3を用いて説明する。本実施形態は、普通鉄道の複線高架橋をなすレンガアーチ橋を、桁橋20に架替えるものである。
なお、本実施形態においては、従来例において示した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0010】
先ず、図1に示すように、一対の工事桁2,2をスパン方向に架設して、枕木11a及びレール11bからなる鉄道線路11を両側から支持させる。すなわち、一対の工事桁2,2が枕木11bの両側部を挟み込むように支持する。そして、図3に示したレンガアーチ橋1の橋脚部を既設橋脚1aとして残し、工事桁2を支持しながら、既設橋桁(図示省略)を解体撤去する(工事桁架設工程)。
ここでは、コンクリート等からなるプレート2aを介して工事桁2を支持するようにしているが、このプレート2aを介さずに直接工事桁2を支持するようにしてもよい。
また図1においては、普通鉄道の建築限界を符号Aで示している。
【0011】
次に、コンクリート等からなる新設橋脚13を施工する(新設橋脚施工工程)。これら新設橋脚13及び既設橋脚1aとで、工事桁2を支持させる。
次に、一対をなす主桁14を、複線の鉄道線路の両側に位置するようにして新設橋脚13に支持させ、スパン方向に架設する(主桁架設工程)。すなわち、鉄道線路11及び工事桁2を、両側方から挟み込むように配置する。なお、新設橋脚13と主桁14との間にスペーサ14aを介在させるようにしているが、このスペーサ14aは用いなくともよい。
この主桁14は、鋼材、コンクリート等の接合材又は一体成形材により構成されている。
【0012】
次に、多数の横桁15を、スパン方向と略直交する方向(横方向)に主桁14,14間に多数架設し、それまで既設橋脚1a及び新設橋脚13に支持させていた工事桁2を、これら横桁15に支持させる(横桁架設工程)。すなわち、工事桁2は、横桁15を介して主桁14に支持されることとなる。
この横桁15は、曲げ応力や剪断応力等に強く且つ軽量な、I型鋼により構成されている。但し、こうした材質又は形状に限定されるものではない。
【0013】
次に、既設橋脚1aを解体撤去する(既設橋脚解体工程)。
最後に、主桁14、横桁15及び新設橋脚13を一体化するようにコンクリート等を打設し、橋桁16を形成する。そして、工事桁2を解体撤去して、鉄道線路11を橋桁16に据え付け固定する。これにより、桁橋20は完成し、レンガアーチ橋1からの架替が完了する。
【0014】
本実施形態に係る鉄道橋の架替方法においては、主桁14及び横桁15で工事桁2を支持しながら鉄道橋を架け替えていくので、主桁14及び横桁15によって鉄道線路の強度を充分に保ちつつ、鉄道線路を新設橋脚13に支持させることができる。そのため、架設橋脚を不要として、短スパンのレンガアーチ橋1を解体撤去しながら、長スパンの桁橋20を順次施工し、架替えていくことができる。これにより、従来必要であった架設橋脚の施工及び解体・撤去という作業を不要とでき、架替作業の労力を低減し、工費の削減あるいは工期の短縮を図ることができる。
【0015】
なお、上記実施形態においては、普通鉄道の鉄道橋に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、新幹線鉄道、あるいはケーブルカーや新交通システム等の特殊鉄道の鉄道橋にも適用可能であることは、言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鉄道橋の架替方法によれば、主桁及び横桁を用いて工事桁を支持するようにしているので、列車の通行を確保しながら、架設橋脚を不要として長スパンの桁橋に架替えることができ、工期の短縮及び工費の節減を図ることのできる鉄道橋の架替方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鉄道橋の架替方法の一実施形態を説明するための図であって、鉄道橋をスパン方向からみた部分断面図である。
【図2】 図1の鉄道橋を横方向からみた部分断面図である。
【図3】 従来の鉄道橋の架替方法の一例を説明するための図であって、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図4】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図5】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【図6】 同じく、鉄道橋を横方向からみた図である。
【符号の説明】
1 レンガアーチ橋(鉄道橋)
1a 既設橋脚
1b 既設橋桁
2 工事桁
11 鉄道線路
13 新設橋脚
14 主桁
15 横桁
20 桁橋(鉄道橋)
Claims (1)
- 鉄道線路を工事桁で支持しながら、既設橋桁及び既設橋脚を解体撤去して新たな鉄道橋に架替える鉄道橋の架替方法であって、
工事桁をスパン方向に架設して前記鉄道線路を支持させ、該工事桁を既設橋脚で支持しながら既設橋桁を解体撤去する工事桁架設工程と、
新設橋脚を施工する新設橋脚施工工程と、
複数の主桁を少なくとも前記新設橋脚に支持させて、これら主桁が前記鉄道線路を両側方から挟むようにスパン方向に架設する主桁架設工程と、
多数の横桁をスパン方向と略直交する方向に前記主桁間に架設し、これら横桁を介して前記工事桁を前記主桁に支持させる横桁架設工程と、
前記既設橋脚を解体撤去する既設橋脚解体工程と、
を含むことを特徴とする鉄道橋の架替方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000292912A JP3728657B2 (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 鉄道橋の架替方法 |
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JP2002097608A JP2002097608A (ja) | 2002-04-02 |
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