JP3086946B2 - 鉄道橋の再生方法 - Google Patents

鉄道橋の再生方法

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JP3086946B2 JP09108281A JP10828197A JP3086946B2 JP 3086946 B2 JP3086946 B2 JP 3086946B2 JP 09108281 A JP09108281 A JP 09108281A JP 10828197 A JP10828197 A JP 10828197A JP 3086946 B2 JP3086946 B2 JP 3086946B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、鉄道橋の再生方
法に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】 従来一般に行われている鉄道橋の補
修,再生の際には、小規模の補修であれば夜間に線路閉
鎖して実施できる。大規模の補修や老朽化した橋桁の更
新等では昼夜を問わず線路閉鎖し、並設の線路を仮使用
して車両を運行させたり、バイパス的橋架を仮設して車
両運行せざるを得なかった。(例えば、「日本鉄道施設
協会誌」1994年11月号P48〜P53参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 従来の鉄道橋の再生
方法には次のような課題がある。 (a)再生しようとする鉄道橋の近傍に、別途橋脚を構
築する工事,橋梁の架設工事,軌道の敷設工事などが要
求され、このような仮設橋梁の完成を待って鉄道橋の各
種保線作業を含めた再生を行うため、工事そのものが長
期にわたる。 (b)仮設橋梁が設置できる立地条件がない場合には鉄
道橋の再生工事を行うことができず、長期の線路閉鎖を
行なうか列車が運行されない断片的夜間作業に頼らざる
を得ず、更に工事が長期化される。 (c)工費が嵩みきわめて不経済であるとともに、仮設
橋梁そのものの信頼性がなく、かつ、列車の運行維持に
制約をうける。
【0004】本発明の目的は、昼,夜を問わず線路閉鎖
を行うことなく、保線作業を含めた鉄道橋の再生が低コ
ストで行うことができる工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、適当間隔
を介して立設した橋脚上に、既存の主構及び床組構造に
設けた既存の本設レールを敷設せる橋梁を架設した既存
の鉄道橋を再生するに際し、新規レールを上面に設け、
少なくとも橋脚支点間スパン長を有する桁台車を既存の
本設レールを利用して当該既存橋梁上に誘導し固定する
工程、前後端部の桁台車の両外方で新規レールを既存
本設レールに接続し、桁台車上の新規レール上で通常に
列車を運行させながら、桁台車をベースとした新たな床
組構造とし、これに新たな主構を連結して施工する工
程、既存橋梁を解体撤去したのち、桁台車をベースとし
新たな床組構造と新たな主構よりなる新たな橋梁を橋
脚上に降下設置する工程、とからなり、複数の桁台車を
そのまま新橋梁の構造の一部とし、再生工事中にも列車
運行が可能であることにより達成される。
【0006】上記目的は、適当間隔を介して立設した橋
脚上に、既存の主構及び床組構造に設けた既存の本設レ
ールを敷設せる橋梁を架設した既存の鉄道橋を再生する
に際し、新規レールを上面に設け、少なくとも橋脚支点
間スパン長を有する桁台車を既存の本設レールを利用し
て当該既存橋脚上に誘導し固定する工程、前後端部の
台車の両外方で新規レールを既存本設レールに接続
し、桁台車上の新規レール上で通常に列車を運行させな
がら、既存橋梁と桁台車を相互に結合する工程、とから
なり、複数の桁台車を既存橋梁に結合一体化して剛性を
高め、再生工事にも列車運行が可能であることにより
達成される。
【0007】上記目的は、請求項1又は2の鉄道橋の再
生方法において、桁台車誘導固定後に新規レール(更換
レール)を桁台車上に敷設することにより達成される。
【0008】上記目的は、請求項1又は2の鉄道橋の再
生方法において、桁台車を複数連結し、新規レールを上
面に設置することにより達成される。
【0009】上記目的は、請求項1〜4の何れかに記載
の鉄道橋の再生方法において、桁台車上のレールを仮設
とし、橋梁再生後に新規の本設レールを敷設することに
より達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】 図面について本発明方法の実施
形態の詳細を説明する。
【0011】図1に示す本発明による鉄道橋の再生手段
について説明する。鉄道橋を構成する橋梁1は、適当間
隔を介して立設した橋脚3の支点間スパンに架設した主
構4と、この主構4間に本設レール2を支架した床組構
造5などによって構成されている。主構4は橋梁の主と
して長手方向の強度部材であり、トラス構造,鈑桁構造
などが一般的である。図1aに示すように、既存の本設
レール2を利用して橋脚3の支点間スパン長を有する複
数の桁台車6を、この桁台車6の前後端が橋脚3上に臨
むよう橋桁5上に誘導設置する。この桁台車6の誘導設
置手段としては、桁台車6を1台づつ誘導するか、ある
いは、互いに連結した所要数の桁台車6群を誘導設置す
るものである。尚、この桁台車6の上面には、既存の本
設レール2上を走行する列車7の車輪8に対する新規レ
ール9が設けてあり、前後部の桁台車6に形成した新規
レール9の外側端部が、本設レール2と一致するように
上がり勾配,下り勾配に形成し、既存の本設レール2上
を走行する列車の車輪8が円滑に本設レール2から新規
レール9に、又はその逆に移行されるように構成してあ
る。なお、新規レール9は再生工事の便宜上仮設レール
で代用してもよく、その場合の仮設レールの形状は特に
図示してないが、溝レール状として車輪8の踏面が係合
するようにしても、或は、既存の本設レール2と同一の
形状のレールとしてもよい。
【0012】桁台車6群が橋桁1a上及び橋梁1直近の
陸上部に所要長だけ配設されたら、橋脚3上に臨む桁台
車6の下面と橋脚3又は床組構造5の上面間に支持構又
はジャッキ機能をもつ支持構10を夫々介設し、桁台車
6の荷重を橋脚3又は床組構造5に支持固定せしめる。
桁台車6を橋脚3などに支持させたのち、図1c,1d
に示すように桁台車6を剛結するとともに、新しい主構
4aを桁台車6に対し組立施工し、又必要に応じて桁台
車6の剛性を強化する工事を行ない、前後して橋梁1の
一部あるいは全部及び本設レール2を解体撤去する。こ
の施工及び解体撤去をするに当たり、必要に応じて別途
足場(図示略)を設置する。この工期中桁台車6に設け
た前記新規レール9を利用して列車7の運行維持がなさ
れるので、施工解体は昼夜を問わず随時実施でき、長期
間にわたったとしても線路閉鎖は不要となる。全ての解
体工事が終ったのち、図1eのように、支持構10を徐
々に解体するか別途支持構に盛かえて橋脚1上に桁台車
6を降下設置し、この桁台車6群をそのまま利用して新
たな橋梁を構成するとともに、前記新規レール9をその
まま新たな本設レールとなし、若干の調整工事により新
規レール9端を陸上の既設本設レール2に接続するもの
である。尚、この場合、桁台車6の橋脚3に対する支持
及び桁台車6の橋脚3上へのて移し替えは、列車7の運
行が少ない1:00〜5:00AMの時間帯を利用して
行うことが望ましい。
【0013】桁台車6は、建築限界はもとより再生前の
橋梁の寸法的制限の中で設計しているため、強度,剛性
が不充分の場合があり、従って必要に応じて断面形状の
拡大,補強材の追加を行ない新たな橋梁の床組構造5と
して完成させる。
【0014】図2に示す実施の形態について説明する。
桁台車6を橋梁1上に誘導設置したのち、桁台車6を橋
脚3又は床組構造5に支持構10を介して支持するとと
もに、作業空間11を利用して既存の本設レール2を撤
去し、図2cのように桁台車6と床組構造5を剛結す
る。この作業と併行して図2dのように、主構4の上辺
を解体撤去し、桁台車6の厚み相当分を追補、即ち主構
部4aを高くし、あるいは主構4の各部材の補強をす
る。図2cにおいて、桁台車6の位置をそのままに床組
構造5と結合するか、あるいは特に図示してないが桁台
車6を降下させて結合するかは設計による。このように
主構4及び床組構造5を使用することにより、再生前の
橋梁1より信頼性の高い橋梁が得られる。
【0015】
【発明の効果】 上述のように本発明の構成によれば、
次のような効果が得られる。 (a)請求項1,2,3,4,5として、本設レールを
敷設した鉄道橋を再生するに際し、既存の本設レールを
利用して、少なくとも橋脚支点間スパン長を有する複数
の桁台車を橋梁上に短時間で誘導設置し、これにより鉄
道橋の再生工事を行ない、再生工事中は列車の通常運行
が可能であるため、保線作業を含む橋梁の再生に対する
工期上の制約が殆んどない。 (b)請求項1,2,3,4,5として、桁台車がその
まま新橋梁への転用が可能で大巾なコストダウンと更に
工期の短縮が図れる。 (c)請求項1又は2として、再生前の橋梁と異なる形
式の橋梁の架設がなしうる。 (d)請求項1又は2として、再生前の橋梁より信頼性
の高い橋梁を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 a〜eは、鉄道橋の再生方法を示す流れ図で
ある。
【図2】 a〜dは、鉄道橋の再生方法の別形態を示す
流れ図である。
【図3】 鉄道橋の再生手順を示す説明図である。
【図4】 鉄道橋の再生手順を示す説明図である。
【図5】 鉄道橋の再生手順を示す説明図である。
【図6】 鉄道橋の再生手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 橋梁 2 既存の本設レール 3 橋脚 4 主構 4a 新たな主構 5 床組構造 6 桁台車または新たな床組構造 7 列車 8 車輪 9 新規レール 10 支持構 11 作業空間

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適当間隔を介して立設した橋脚上に、既
    存の主構及び床組構造に設けた既存の本設レールを敷設
    せる橋梁を架設した既存の鉄道橋を再生するに際し、新
    規レールを上面に設け、少なくとも橋脚支点間スパン長
    を有する桁台車を既存の本設レールを利用して当該既存
    橋梁上に誘導し固定する工程、前後端部の 桁台車の両外方で新規レールを既存本設レ
    ールに接続し、桁台車上の新規レール上で通常に列車を
    運行させながら、桁台車をベースとした新たな床組構造
    とし、これに新たな主構を連結して施工する工程、 既存橋梁を解体撤去したのち、桁台車をベースとした
    たな床組構造と新たな主構よりなる新たな橋梁を橋脚上
    に降下設置する工程、 とからなり、複数の桁台車をそのまま新橋梁の構造の一
    部とし、再生工事中にも列車運行が可能であることを特
    徴とする鉄道橋の再生方法。
  2. 【請求項2】 適当間隔を介して立設した橋脚上に、既
    存の主構及び床組構造に設けた既存の本設レールを敷設
    せる橋梁を架設した既存の鉄道橋を再生するに際し、新
    規レールを上面に設け、少なくとも橋脚支点間スパン長
    を有する桁台車を既存の本設レールを利用して当該既存
    橋脚上に誘導し固定する工程、前後端部の 桁台車の両外方で新規レールを既存本設レ
    ールに接続し、桁台車上の新規レール上で通常に列車を
    運行させながら、既存橋梁と桁台車を相互に結合する工
    程、 とからなり、複数の桁台車を既存橋梁に結合一体化して
    剛性を高め、再生工事にも列車運行が可能であること
    を特徴とする鉄道橋の再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の鉄道橋の再生方法にお
    いて、桁台車誘導固定後に新規レール(更換レール)を
    桁台車上に敷設することを特徴とする鉄道橋の再生方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の鉄道橋の再生方法にお
    いて、桁台車を複数連結し、新規レールを上面に設置す
    ることを特徴とする鉄道橋の再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の鉄道橋の
    再生方法において、桁台車上のレールを仮設とし、橋梁
    再生後に新規の本設レールを敷設することを特徴とする
    鉄道橋の再生方法。
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