JP2002097522A - カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置 - Google Patents

カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置

Info

Publication number
JP2002097522A
JP2002097522A JP2000288248A JP2000288248A JP2002097522A JP 2002097522 A JP2002097522 A JP 2002097522A JP 2000288248 A JP2000288248 A JP 2000288248A JP 2000288248 A JP2000288248 A JP 2000288248A JP 2002097522 A JP2002097522 A JP 2002097522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
camshaft
cooling
heating coil
annular heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000288248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3676215B2 (ja
Inventor
Hideaki Katanuma
秀明 片沼
Masaji Kawahara
正司 河原
Koichi Miyashita
光一 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKK Co Ltd
Original Assignee
Denki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kogyo Co Ltd filed Critical Denki Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000288248A priority Critical patent/JP3676215B2/ja
Publication of JP2002097522A publication Critical patent/JP2002097522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3676215B2 publication Critical patent/JP3676215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カムシャフトの焼入後の、曲がりを極めて少
なく抑え、しかも、各ブロックごとのカム部の硬化層深
さの調整を行い得る。 【解決手段】 本発明の高周波焼入方法は、複数個のカ
ム部を有する1つのカムブロックが、ジャーナル部を間
に介して複数のカムブロック11…からなるカムシャフ
ト1を高周波焼入するに際し、a)環状加熱コイル21
a…の、コイル環内を貫通してカムシャフト1を配置す
る搬入工程と、b)カムシャフト1を一定回転で回転さ
せる回転駆動工程と、c)環状加熱コイル21a…に高
周波電流を供給して、全カム部を、同時に誘導加熱する
加熱工程と、d)加熱工程終了後、加熱されたカムシャ
フト1を空冷する空冷工程と、e)空冷後、カムシャフ
ト1の全カム部を、同時に冷却焼入する冷却焼入工程
と、f)焼入処理されたカムシャフト1を、外部に搬出
する搬出工程とを順次行う方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、エンジン
の気筒ごとに、複数個のカム部を有する1つのブロック
が、ジャーナル部を間に介して複数の前記ブロックから
なるカムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置に関
し、特に、該カムシャフトの全カム部を同時に高周波焼
入する方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の4気筒エンジン用のカム
シャフトは、ジャーナルと隣接するジャーナルとの間
に、複数個のカムが1ブロックごとに配置され、4ブロ
ックから構成される。前記1ブロックのカムの数は、エ
ンジンのシリンダに付随するバルブの数に対応してい
る。図6は、1ブロックに3カムを有する4気筒エンジ
ン用の12カムのカムシャフト1の正面図である。該カ
ムシャフト1は、ジャーナル2,3〜6のそれぞれ隣接
するジャーナルの間に、それぞれ3個のカム部11a,
11b,11c,12a,12b,12c,13a,1
3b,13c,14a,14b,14cが、それぞれの
カムブロック11,12,13,14ごとに配置され、
全体で4カムブロックから構成される。
【0003】1本の前記カムシャフト1の全カム部11
a,11b,11c,‥‥‥,14a,14b,14c
のみを焼入れする場合、従来の技術では、図7に示すよ
うに、1カムブロック11のカム部11a,11b,1
1cに対応する、3個の環状加熱コイルからなる1個の
高周波環状加熱コイルブロック10を配置し、1カムブ
ロック11,12,13,14ごとに順次移動させなが
ら、それぞれ高周波電流を供給して誘導加熱し、冷却、
焼入れを4回繰り返して行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような、従来の高周波誘導加熱焼入方法およびその
装置では、次のような問題点があった。 (1)前記カムシャフト1の全カム部11a,11b,
11c,‥‥‥,14a,14b,14cを、同時に焼
入れするには、前記各カム部の硬化層パターンに違いが
生じ、硬化深さのバラツキが大きく、焼入後の全体の曲
がりも大きくなることである。 (2)また、焼入硬化不用部の前記ジャーナル2,3,
〜6が焼入れされることである。
【0005】(3)さらに、前記高周波環状加熱コイル
ブロック10による1ブロックごとの、加熱、焼入れの
ため、前記カムシャフト1の1本を焼入れに時間がかか
り過ぎてしまうことである。すなわち、その箇所ごと
に、加熱時間だけでなく、空冷時間及び冷却時間等の処
理工程にかかる時間も必要とすることから、サイクルタ
イムが長くなってしまう等である。
【0006】本発明はかかる点を鑑みなされたもので,
その目的は前記問題点を解消し、カムシャフトの焼入後
の、曲がりを極めて少なく抑え、しかも前記各カムブロ
ックごとのカム部の硬化層深さの調整を行い得るカムシ
ャフトの低歪高周波焼入方法とその装置を提供すること
にある。
【0007】本発明の他の目的は、カムシャフトの全カ
ム部を同時に高周波焼入れできる、作業性のよいカムシ
ャフトの低歪高周波焼入方法とその装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、複数個のカム部を有する1つのカム
ブロックが、ジャーナル部を間に介して複数の前記カム
ブロックからなるカムシャフトを高周波焼入するに際
し、 a)前記カムブロックごとに、前記複数個のカム部に対
応して配置される環状加熱コイルで、前記複数のカムブ
ロックを通してほぼ直線上に配置される前記環状加熱コ
イルの、コイル環内を貫通して前記カムシャフトを配置
する搬入工程と、 b)前記カムシャフトを配置後、該カムシャフトを、そ
の中心軸を中心にある一定回転で回転駆動させる回転駆
動工程と、 c)前記カムブロックごとに配置される前記環状加熱コ
イルが直列に接続され、前記カムシャフトの前記カムブ
ロックの部位に応じて調整された高周波電流を、高周波
電源から、該直列接続された環状加熱コイルに供給し
て、全カム部を、ある一定時間、同時に誘導加熱する加
熱工程と、 d)前記加熱工程終了後、加熱された前記カムシャフト
全体を、ある一定時間同時に空冷して、加熱温度を均一
にする空冷工程と、 e)前記空冷後、直ちに該カムシャフトの全カム部を、
ある一定時間、同時に冷却して焼入処理する冷却焼入工
程と、 f)前記焼入処理された該カムシャフトを、外部に搬出
する搬出工程と、を順次行う方法である。
【0009】前記カムシャフトの中央付近に位置するカ
ムブロックの前記環状加熱コイルに供給する電力は、両
端部に位置するカムブロックの環状加熱コイルに供給す
る電力に対して、約10〜20%低下させる方法であ
る。
【0010】また、前記カムシャフトを高周波焼入する
装置であって、 a)高周波電源と、 b)前記カムブロックごとに、前記複数個のカム部に対
応して配置される環状加熱コイルで、前記複数のカムブ
ロックを通して直線上に配置されるとともに、前記カム
ブロックごとに直列に接続され、かつ前記カムシャフト
の前記カム部を誘導加熱する前記環状加熱コイルと、 c)前記カムブロックごとに、前記直列に接続され環状
加熱コイルの、前記カムシャフトの前記カムブロックの
部位に応じて、高周波電源から供給する高周波電流を調
整するインピーダンス調整機構と、 d)前記複数のカムブロックを通して配置される前記環
状加熱コイルの、コイル環内を貫通して前記カムシャフ
トを配置するとともに、該カムシャフトを外部に搬出す
る搬送手段と、 e)前記カムシャフトを、その中心軸を中心にある一定
回転で回転駆動させる回転駆動手段と、 f)加熱された前記カムシャフトの全カム部を、ある一
定時間冷却して焼入処理する冷却手段と、をそれぞれ備
える装置である。
【0011】さらに、前記冷却手段が、鞍型形状の冷却
装置で、前記カムシャフトのカム部に対向する内周面
に、冷却液を噴射するための多数個の噴射穴が配設され
る装置である。
【0012】本発明のカムシャフトの低歪高周波焼入方
法を行う装置は、以上のように構成されているので、前
記カムシャフトの各カムブロック内の前記複数個のカム
部に対応して配置される同数個の環状加熱コイルは、直
列に接続され、前記カムシャフトの前記各カムブロック
の部位に応じて、インピーダンス調整機構を介して適切
に調整された高周波電流が、高周波電源より供給され
る。すなわち、前記カムシャフトの中央付近に位置する
カムブロックの前記環状加熱コイルに供給する電力は、
両端部に位置するカムブロックの環状加熱コイルに供給
する電力に対して、約10〜20%低下させている。そ
して、各カムブロックごとに配置される前記環状加熱コ
イルは、それぞれ互いに並列に、前記高周波電源に接続
される。
【0013】前記各環状加熱コイルの環内径は、回転す
る該カムシャフトのカムトップ部より所要の空隙を有す
るように形成されている。前記カムシャフトを高周波焼
入するに際し、該各環状加熱コイルに流れる高周波電流
により、該カムシャフトの全カム部を、ある一定時間、
同時に誘導加熱する。前記全カム部表面が所定の焼入温
度に到達した後、いったん空冷して各カム部の焼入温度
を均一化し、その後、冷却手段からの噴射冷却液より該
全カム部を同時に冷却、焼入するようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1は、本
発明のカムシャフトの低歪高周波焼入装置の一実施の形
態を示す構成図、図2は、12カムシャフトと環状加熱
コイルブロックとの配置図、図3は、高周波電源とそれ
ぞれの環状加熱コイルとの接続回路図、図4は、1つの
環状加熱コイルブロックを示す正面図で、該カムシャフ
トが貫通する方向に見た図、図5は、冷却装置の断面図
であり、図6に記載された構成要素と同一要素には、同
一符号を付してその説明を省略する。本実施の形態に示
す高周波焼入装置20により、4気筒エンジンのカムシ
ャフト1の全12箇所のカム部の高周波誘導加熱焼入処
理を行う。
【0015】図1において、被加工物である、材質が鉄
系材または鋳鉄材(例えば、球状黒鉛鋳鉄材)からなる
前記カムシャフト1を、高周波誘導加熱して焼入処理を
行う前記高周波焼入装置20は、1kHz〜30kHz
の高周波電源装置30と、該カムシャフト1の各カム部
11a,11b,11c;12a,12b,12c;1
3a,13b,13c;14a,14b,14cを誘導
加熱する、複数(本実施の形態では、4個)の高周波電
流調整用のインピーダンス調整機構(電流調整機構)2
6,27,28,29付の環状加熱コイルブロック2
1,22,23,24と、前記カムシャフト1を搬入
し、所定位置に配置するとともに、焼入後、外部に搬出
する搬送装置31と、該カムシャフト1を、その中心軸
を中心にある一定回転で回転駆動させる回転駆動装置3
6と、加熱された前記カムシャフト1を冷却して、焼入
処理する冷却装置51とから構成される。
【0016】図2において、前記カムシャフト1の各カ
ムブロック11,12,13,14ごとに配置される環
状加熱コイルブロック21,22,23,24は、それ
ぞれ、コイル固定板25に取付部材25a,25aによ
り固定される。該環状加熱コイルブロック21,22,
23,24の、それぞれの環状加熱コイル21a,21
b,21c;22a,22b,22c;23a,23
b,23c;24a、24b、24cは、内部に冷却水
が循環する銅管から形成され、該カムシャフト1のそれ
ぞれのカム部11a,11b,11c;‥‥‥;14
a,14b,14cに対応して、環状に巻回数が1回、
巻回され、かつ前記各カムブロック11,12,13,
14にわたって、環状コイル部分がほぼ直線上に配置さ
れている。そして、該環状加熱コイル21a,21b,
21c;‥‥‥;24a、24b、24cは、前記環状
加熱コイルブロック21,22,23,24ごとに、そ
れぞれ前記直列に接続されて、高周波電源装置30から
供給される高周波電流により、前記カムシャフト1の前
記カム部11a,11b,11c;‥‥‥;14a,1
4b,14cを誘導加熱する。
【0017】前記各カムブロック11,12,13,1
4ごとに配置される前記環状加熱コイルブロック21,
22,23,24は、図3に示すように、それぞれ互い
に並列に、前記高周波電源装置30の出力端に、図4の
リード部材41a,41b(42a,42b;43a,
43b;44a,44b)を介して、接続されている。
【0018】ここで、前記カムシャフト1のカム部、例
えば、前記ブロック11のカム部11a,11b,11
cに対応して配置される、前記環状加熱コイルブロック
21の前記環状加熱コイル21a,21b,21cのう
ち、その中央位置の加熱コイル21bは、巻回数が他と
同様に1回であるが、その鉄心のサイズが、他の加熱コ
イル21a,21cよりも大型に形成されて、該加熱コ
イル21bから発生される磁束密度を大きくし、対応す
る幅広の前記カム部11bの加熱効果を高めている。他
の前記環状加熱コイルブロック22,23,24につい
ても同様である。
【0019】ところで、前記それぞれの環状加熱コイル
21a,21b,21c;‥‥‥;24a、24b、2
4cが直列に接続された前記環状加熱コイルブロック2
1,22,23,24には、前記カムシャフト1の前記
カムブロック11,12,13,14の部位に応じて、
高周波電源装置30から供給される高周波電流を調整す
るインピーダンス調整機構26,27,28,29が、
図3に示すように、それぞれ直列に配設されている。
【0020】すなわち、前記加熱コイルブロック21,
22,23,24は、それぞれの前記環状加熱コイル2
1a,21b,21c;‥‥‥;24a、24b、24
cと、内部に冷却水が循環する銅管から形成されるそれ
ぞれの接続管21d、22d、23d、24dと、該接
続管21d、22d、23d、24dの一部に、それぞ
れ形成される前記インピーダンス調整機構26,27,
28,29とから形成されている。
【0021】前記インピーダンス調整機構26(27,
28,29)は、図4に示すように、前記環状加熱コイ
ルブロック21を例にとって説明すると、前記接続管2
1dの一部に直列に接続されるように、該接続管21d
からほぼ直角方向に突出する、横長の「コ」の字状の銅
管が形成される。該銅管の横長に延びる2つの平行銅管
の間を電気的に短絡するように、短絡板21e(22
e,23e,24e)が、横長方向に位置を調整可能
に、ねじ部材21f(22f、23f、24f)により
固着される。該短絡板21eの横長方向の位置を変え
て、該加熱コイルブロック21に流れる高周波電流を調
整している。該加熱コイルブロック21の入出端側に、
前記高周波電源装置30の出力端に導通するリード部材
41a,41b(42a,42b;43a,43b;4
4a,44b)が接続されている。
【0022】前記冷却装置51は、図5の断面図に示す
ように、全体が鞍型形状のもので、加熱された前記カム
シャフト1のカム部11a,11b,11c;‥‥‥;
14a,14b,14cの全周面に、所要の間隔を隔て
て対向して配設されている。該冷却装置51には、中空
状の液室52が形成され、該液室52の、前記カムシャ
フト1のカム部との対向壁面に、冷却液を噴射するため
の多数の噴射穴53,53が穿設されている。そして、
該冷却装置51には、図示しない冷却液タンクとを接続
する接続管54を介して、冷却液が供給されるようにな
っている。
【0023】次いで、前記高周波焼入装置20により、
前記カムシャフト1の全カム部の高周波誘導加熱と焼入
処理を行う際の操作手順について説明する。 (1)まず、前記カムシャフト1を、その軸方向を水平
にして、図示しないガイドビームに載置する。 (2)次に、搬送装置31により前記カムシャフト1を
上昇させ、前記高周波焼入装置20の所定の前記環状加
熱コイルブロック21,22,23,24付近まで前進
させ、ワーク保持機構(ヘッドセンタ及びテールセン
タ)32,33を介して、該高周波焼入装置20の保持
治具に水平に配置する。
【0024】(3)前記カムシャフト1を保持した状態
で、往復台34を前進させ、該カムシャフ1を、その各
カムブロック11,12,13,14ごとに対応する、
前記環状加熱コイルブロック21,22,23,24の
それぞれの環状加熱コイル21a,21b,21c;2
2a,22b,22c;23a,23b,23c;24
a、24b、24c内に挿入、配置する。 (4)前記カムシャフト1を搬入、配置後、前記搬送装
置31内の回転駆動装置36により、該カムシャフト1
を、その中心軸を中心にある一定回転で回転駆動させ
る。
【0025】(5)前記カムブロック11,12,1
3,14ごとに配置される前記環状加熱コイルブロック
21,22,23,24について、前記カムシャフト1
の前記カムブロックの部位に応じて調整された高周波電
流を、高周波電源装置30から、それぞれの環状加熱コ
イル21a,21b,21c;22a,22b,22
c;23a,23b,23c;24a、24b、24c
に供給して、該カムシャフト1の全カム部を、ある一定
時間同時に誘導加熱する。すなわち、12箇所の前記全
カム部が、所定周波数の高周波電流により同時に誘導加
熱し、該全カム部の表面が所定の焼入温度まで加熱され
る。 (6)所要時間回転加熱後、該カムシャフト1を回転し
たまま、前記環状加熱コイルヘの通電を遮断し、高周波
誘導加熱を停止する。
【0026】(7)前記加熱工程終了後、加熱された前
記カムシャフト1を保持した状態で往復台34を後退
し、該カムシャフト1をある一定時間、同時に空冷し
て、加熱温度を均一にさせた後、前記冷却装置51に移
動する。 (8)該カムシャフト1を空冷後、鞍型形状の前記冷却
装置51により、該カムシャフト1の全カム部を、ある
一定時間、同時に冷却液を噴射して冷却、焼入処理す
る。
【0027】(9)次いで、所定の冷却時間後、冷却液
の噴射を停止するとともに、該カムシャフト1の回転を
停止する。この工程の終了で、該カムシャフト1の焼入
れが完了する。 (10)前記ワーク保持機構32,33により、該カム
シャフト1の保持を解除し、該搬送装置31により前記
カムシャフト1を下降させ、外部の所定位置に搬出す
る。
【0028】[実施例]以下に本発明に係わる具体的な
実施例を示す。 (1)焼入対象部材(ワーク):4気筒エンジン用12カムシャフト (a)材質:FCD700 (b)カム部寸法:軸心からカムトップ間=20.2;22.2;20.2mm 軸心からべース間=15.75mm カム幅=8mm、16mm、8mm(各ブロックについての カム部の配列の順に従うカム幅)
【0029】 (2)高周波誘導加熱条件 (a)電源周波数:7.2kHz (b)高周波電源出力:226kW 加熱コイルブロック31への入力=62kW 加熱コイルブロック32への入力=51kW 加熱コイルブロック33への入力=51kW 加熱コイルブロック34への入力=62kW (c)加熱時間:6.1秒 (d)回転数:120rpm (3)冷却条件 (a)冷却液:ユーコンクエンチャントA(19%) (b)液温度:30℃ (c)流量:200L/分 (d)空冷時間:4秒 (e)冷却時間:10秒
【0030】前記実施例に示す加工(焼入)条件によ
り、前記焼入操作手順に従って、前記環状加熱コイルブ
ロック21,22,23,24を使用して、前記全カム
部を焼入れしたときの前記各カム部の硬化層パターン
は、均一であると同時に、焼入深さにバラツキが少ない
という結果を得た。また、前記カムシャフト1を同時加
熱する場合、該カムシャフト1の中央部に位置するカム
部に高周波誘導による磁束が集中し易いことから、前記
各加熱コイルブロック21〜24に設けたインピーダン
ス調整機構26〜29により、両側端に配置された加熱
コイルブロック21,24の加熱入力よりも、ワーク中
央部分に位置する加熱コイルブロック22,23の加熱
入力を約11kW(17.7%)低下させることができ
た。
【0031】前記加工条件による、本実施の形態の方法
による焼入後の曲がりと、従来の方法による焼人後の曲
がりとの比較例を、表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1において、a)は従来の焼入方法、
b)は本発明の焼入方法によるそれぞれの曲がりを示
す。前記従来の焼入方法は、カムブロックごとに、カム
ブロック21,22,23,24の順で焼入を行い、前
記本発明の焼入方法は、各カムブロックを同時に、焼入
を行う。測定方法は、図6のカムシャフト1の両端のジ
ャーナル2,6を、Vブロックで受け、中央位置のジャ
ーナル4をダイヤルゲージにより測定した。
【0034】本実施の形態における焼入歪は、従来の方
法によるものと比較すると、焼入後の該カムシャフトの
曲がりは、明らかに少なくなっている。これは、各カム
ブロックを同時加熱により、該カムシャフトの潜在(鋳
造、機械加工による)応力が同時に解放され、各カム部
間の捻れ、歪みが解消されることや、同時冷却により、
各カム部間の焼入組織であるマルテンサイトの生成過程
が、同時に進行することにより、変態時の速度が均一な
ことが影響している。
【0035】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は、これらの実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の技術的思想に基づいて各種のワーク
(カムシャフト)に対応できる。例えば、4カム(1カ
ム部×4ブロック)、8カム(2カム部×4ブロッ
ク)、15カム(5カム部×3ブロック)、16カム
(4カム部×4ブロック)等の複数カムの複数ブロック
の組合せのワークが存在しても、本発明の焼入方法を適
応することができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
カムシャフトの低歪高周波焼入方法によれば、複数個の
カム部を有する1つのカムブロックが、ジャーナル部を
間に介して複数のカムブロックからなるカムシャフトを
高周波焼入するに際し、a)環状加熱コイルの、コイル
環内を貫通してカムシャフトを配置する搬入工程と、
b)カムシャフトを一定回転で回転させる回転駆動工程
と、c)環状加熱コイルに高周波電流を供給して、全カ
ム部を、同時に誘導加熱する加熱工程と、d)加熱工程
終了後、加熱されたカムシャフトを空冷する空冷工程
と、e)空冷後、カムシャフトの全カム部を、同時に冷
却焼入する冷却焼入工程と、f)焼入処理されたカムシ
ャフトを、外部に搬出する搬出工程とを順次行うので、
カムシャフトの焼入後の、曲がりを極めて少なく抑え、
しかもカムシャフトの各ブロックごとのカム部の硬化層
深さの調整を行うことができる。また、カムシャフトの
全カム部を同時に高周波焼入れでき、作業性をよくする
ことができるという優れた効果を奏する。そして、各カ
ム部ごとの硬化層パターンが均一で、焼入深さにバラツ
キが少なく、焼入後のワークの曲がりが少ない焼入れが
可能となる。
【0037】また、本発明のカムシャフトの低歪高周波
焼入装置によれば、前記カムシャフトを高周波焼入する
装置であって、高周波電源と、カムブロックごとに、複
数個のカム部に対応して配置される環状加熱コイルで、
該カムブロックごとに直列に接続され、前記カム部を誘
導加熱する該環状加熱コイルと、前記カムブロックごと
に、高周波電源から供給する高周波電流を調整するイン
ピーダンス調整機構と、前記カムシャフトを配置すると
ともに、該カムシャフトを外部に搬出する搬送手段と、
前記カムシャフトを回転駆動させる回転駆動手段と、加
熱された前記カムシャフトの全カム部を、同時に冷却し
て焼入処理する冷却手段とをそれぞれ備えるので、前記
方法と同様に、カムシャフトの焼入後の、曲がりを極め
て少なく抑え、しかもカムシャフトの各ブロックごとの
カム部の硬化層深さの調整をが行うことができる。ま
た、カムシャフトの全カム部を同時に高周波焼入れで
き、作業性をよくすることができ、サイクルタイムの短
縮が可能となるという優れた効果があり、さらに、本発
明は産業上有益でな装置であるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカムシャフトの低歪高周波焼入装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】本実施例で使用する12カムシャフトと環状加
熱コイルブロックとの配置図である。
【図3】高周波電源とそれぞれの環状加熱コイルとの接
続回路図である。
【図4】1つの環状加熱コイルブロックを示す正面図
で、該カムシャフトが貫通する方向に見た図である。
【図5】冷却ジャケットの断面図である。
【図6】4気筒エンジン用の12カムのカムシャフトの
正面図である。
【図7】カムシャフトに対向する、従来の高周波焼入方
法に使用される高周波環状加熱コイルの配置図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト(被加工物) 2,3,〜6 ジャーナル 10,21,22,23,24 環状加熱コイルブロッ
ク 11,12,13,14 カムブロック 11a,11b,11c;‥‥‥;14a,14b,1
4c カム部 20 高周波焼入装置 21a,21b,21c;‥‥‥;24a,24b,2
4c 環状加熱コイル 21d,22d,23d,24d 接続管 21e,22e,23e,24e 短絡板 21f,22f,23f,24f ねじ部材 25 コイル固定板 26,27,28,29 インピーダンス調整機構(高
周波電流調整機構) 30 高周波電源装置 31 搬送装置 36 回転駆動装置 41a,41b,42a,42b,43a,43b,4
4a,44b リード部材 51 冷却装置 52 液室 53 噴射穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 53/02 F16H 53/02 Z H05B 6/10 331 H05B 6/10 331 6/44 6/44 (72)発明者 宮下 光一 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 電 気興業株式会社内 Fターム(参考) 3G016 AA19 BA25 BA33 BA34 FA16 FA19 GA02 3J030 EA01 EB07 EC04 EC07 3K059 AA09 AB19 AD03 AD40 4K042 AA17 BA03 BA10 BA13 DA01 DB01 DC05 DD04 DE02 DE03 DF02 EA01 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のカム部を有する1つのカムブロ
    ックが、ジャーナル部を間に介して複数の前記カムブロ
    ックからなるカムシャフトを高周波焼入するに際し、 a)前記カムブロックごとに、前記複数個のカム部に対
    応して配置される環状加熱コイルで、前記複数のカムブ
    ロックを通してほぼ直線上に配置される前記環状加熱コ
    イルの、コイル環内を貫通して前記カムシャフトを配置
    する搬入工程と、 b)前記カムシャフトを配置後、該カムシャフトを、そ
    の中心軸を中心にある一定回転で回転駆動させる回転駆
    動工程と、 c)前記カムブロックごとに配置される前記環状加熱コ
    イルが直列に接続され、前記カムシャフトの前記カムブ
    ロックの部位に応じて調整された高周波電流を、高周波
    電源から、該直列接続された環状加熱コイルに供給し
    て、全カム部を、ある一定時間、同時に誘導加熱する加
    熱工程と、 d)前記加熱工程終了後、加熱された前記カムシャフト
    全体を、ある一定時間同時に空冷して、加熱温度を均一
    にする空冷工程と、 e)前記空冷後、直ちに該カムシャフトの全カム部を、
    ある一定時間、同時に冷却して焼入処理する冷却焼入工
    程と、 f)前記焼入処理された該カムシャフトを、外部に搬出
    する搬出工程と、を順次行うことを特徴とするカムシャ
    フトの低歪高周波焼入方法。
  2. 【請求項2】 前記カムシャフトの中央付近に位置する
    カムブロックの前記環状加熱コイルに供給する電力は、
    両端部に位置するカムブロックの環状加熱コイルに供給
    する電力に対して、約10〜20%低下させることを特
    徴とする請求項1に記載のカムシャフトの低歪高周波焼
    入方法。
  3. 【請求項3】 複数個のカム部を有する1つのカムブロ
    ックが、ジャーナル部を間に介して複数の前記カムブロ
    ックからなるカムシャフトを高周波焼入する装置であっ
    て、 a)高周波電源と、 b)前記カムブロックごとに、前記複数個のカム部に対
    応して配置される環状加熱コイルで、前記複数のカムブ
    ロックを通して直線上に配置されるとともに、前記カム
    ブロックごとに直列に接続され、かつ前記カムシャフト
    の前記カム部を誘導加熱する前記環状加熱コイルと、 c)前記カムブロックごとに、前記直列に接続され環状
    加熱コイルの、前記カムシャフトの前記カムブロックの
    部位に応じて、高周波電源から供給する高周波電流を調
    整するインピーダンス調整機構と、 d)前記複数のカムブロックを通して配置される前記環
    状加熱コイルの、コイル環内を貫通して前記カムシャフ
    トを配置するとともに、該カムシャフトを外部に搬出す
    る搬送手段と、 e)前記カムシャフトを、その中心軸を中心にある一定
    回転で回転駆動させる回転駆動手段と、 f)加熱された前記カムシャフトの全カム部を、ある一
    定時間冷却して焼入処理する冷却手段と、をそれぞれ備
    えることを特徴とするカムシャフトの低歪高周波焼入装
    置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段が、鞍型形状の冷却装置
    で、前記カムシャフトのカム部に対向する内周面に、冷
    却液を噴射するための多数個の噴射穴が配設されること
    を特徴とする請求項3に記載のカムシャフトの低歪高周
    波焼入装置。
JP2000288248A 2000-09-22 2000-09-22 カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置 Expired - Fee Related JP3676215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288248A JP3676215B2 (ja) 2000-09-22 2000-09-22 カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288248A JP3676215B2 (ja) 2000-09-22 2000-09-22 カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002097522A true JP2002097522A (ja) 2002-04-02
JP3676215B2 JP3676215B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=18771868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288248A Expired - Fee Related JP3676215B2 (ja) 2000-09-22 2000-09-22 カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3676215B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005344193A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Denki Kogyo Co Ltd 高周波焼入方法
JP2009191315A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Fuji Electronics Industry Co Ltd 高周波熱処理装置
EP2265089A1 (en) * 2008-04-09 2010-12-22 Nippon Steel Corporation Induction heating apparatus and induction heating method
JP2014225419A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 富士電子工業株式会社 誘導加熱装置及び熱処理方法
CN112899461A (zh) * 2021-03-08 2021-06-04 河北华北柴油机有限责任公司 一种异形凸轮局部仿形复合强化方法及装置
CN114645120A (zh) * 2022-03-23 2022-06-21 熊建 一种可有效吸除水蒸气的凸轮轴高频淬火装置
CN115011778A (zh) * 2022-07-27 2022-09-06 江西同欣机械制造股份有限公司 一种凸轮轴尾部驱动槽淬火感应器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005344193A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Denki Kogyo Co Ltd 高周波焼入方法
JP2009191315A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Fuji Electronics Industry Co Ltd 高周波熱処理装置
EP2265089A1 (en) * 2008-04-09 2010-12-22 Nippon Steel Corporation Induction heating apparatus and induction heating method
EP2265089A4 (en) * 2008-04-09 2014-07-23 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp INDUCTION HEATING DEVICE AND INDUCTION HEATING PROCESS
JP2014225419A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 富士電子工業株式会社 誘導加熱装置及び熱処理方法
CN112899461A (zh) * 2021-03-08 2021-06-04 河北华北柴油机有限责任公司 一种异形凸轮局部仿形复合强化方法及装置
CN112899461B (zh) * 2021-03-08 2023-11-24 河北华北柴油机有限责任公司 一种异形凸轮局部仿形复合强化方法及装置
CN114645120A (zh) * 2022-03-23 2022-06-21 熊建 一种可有效吸除水蒸气的凸轮轴高频淬火装置
CN115011778A (zh) * 2022-07-27 2022-09-06 江西同欣机械制造股份有限公司 一种凸轮轴尾部驱动槽淬火感应器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3676215B2 (ja) 2005-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3524037B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼戻方法及び装置
JP3676215B2 (ja) カムシャフトの低歪高周波焼入方法とその装置
US20090020194A1 (en) Method of Induction Hardening
JP2002167620A (ja) カムシャフトの高周波焼入方法とその装置
JP6586924B2 (ja) カムシャフトの高周波焼入れ方法
JP5089109B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼戻方法及びこの方法に用いる高周波誘導加熱装置
JP5096065B2 (ja) 高周波誘導加熱コイル及び高周波誘導加熱方法
JP2004131823A (ja) ラックバーの高周波焼入方法及び装置
JP4101722B2 (ja) カムシャフトの高周波誘導加熱装置
JP2002356719A (ja) カムシャフトの高周波焼入方法
JP2008214698A (ja) 高周波焼き入れ装置及び方法
JP4198405B2 (ja) 肉厚に変動がある円筒部材及びシリンダブロックの誘導加熱焼戻装置
JP2004315851A (ja) ラックバーの高周波焼入方法及び装置
JP3059165B1 (ja) 外周面に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイルと焼入冷却方法
JP4076801B2 (ja) リング部材の誘導加熱焼入方法及び装置
JP2005330520A (ja) 高周波焼入方法および装置
JPH0144770B2 (ja)
JP3668433B2 (ja) 高周波焼入方法とその装置
JP4477989B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入装置
JP3853311B2 (ja) クランクシャフトを焼戻すための高周波誘導加熱方法
JP4354975B2 (ja) クランクシャフトを焼戻すための高周波誘導加熱装置
JP2005330544A (ja) 高周波焼入装置
JP4055853B2 (ja) クランクシャフトの高周波焼入焼戻装置及びその装置に用いられる高周波焼戻コイル体
JP2003277823A (ja) 薄肉部を有する複数の小径穴内面部の高周波焼入方法とその装置
JP4354974B2 (ja) クランクシャフトを焼戻すための高周波誘導加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees