JP3059165B1 - 外周面に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイルと焼入冷却方法 - Google Patents

外周面に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイルと焼入冷却方法

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JP3059165B1 JP11220579A JP22057999A JP3059165B1 JP 3059165 B1 JP3059165 B1 JP 3059165B1 JP 11220579 A JP11220579 A JP 11220579A JP 22057999 A JP22057999 A JP 22057999A JP 3059165 B1 JP3059165 B1 JP 3059165B1
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Abstract

【要約】 【課題】 外周面に沿って複数の開口部を有する円筒体
の、内または外周面と前記開口部の周面とを効率良く焼
入する高周波焼入用加熱コイルを提供する。 【解決手段】 円筒体の内、または外側に配設され、開
口部3の溝に沿って形成される一対の主導体11,12
と、一対の環状副導体13,14と、一対の電流供給導
体15,16とからなり、一方の主導体11の一端部
を、一方の副導体13に固着し、他方の主導体12の一
端を、他方の副導体14に固着し、一方の主導体11の
他端を、他方の副導体14の、前記他方の主導体12の
一端の固着位置と180度離間する位置に固着する。そ
して、一方の副導体13の、前記一方の主導体11の一
端の固着位置と180度離間する位置と、前記他方の主
導体12の他端とに、それぞれ電流供給導体15,16
を接続してコイル電路を形成し、該コイル電路に電流供
給導体15,16を介して、高周波電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スクータ
部品であるムーバブルカムの構成部材のような、外周面
に沿って形成され、軸方向に対してある角度をもって傾
斜しながら、周方向に対して等間隔に開口された複数の
開口部を有する円筒体の内周面または外周面、および該
開口部の周面(または内周面)を高周波焼入するための
加熱コイルと、該加熱面を焼入のための冷却液噴射によ
り急速冷却する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、前記ムーバブルカムを構成する
円筒部材1の斜視図、図10は、図9のX−X線による縦
断面図、図11は、図10のXI−XI線による断面図、図
12は、図10のXII−XII線による断面図を示す。図9
において、前記円筒部材1は、その外周面2に沿って形
成され、円筒軸方向Y−Yに対してある角度θで傾斜す
る等幅Wの溝からなり、外周上、等間隔に設けられた複
数(図では3個)の開口部3を有するものであり、図1
0において、該円筒部材1の内周面4における所要焼入
面41は、斜線にて示す部分である。
【0003】図9および図10において、前記開口部3
の上下開放端側焼入面41a,41bは、該円筒体部材
1の最小内径部4a,4bに形成されており、前記開口
部3の溝部3aは、大内径部4bに形成され、半円形状
の開口端部3bが僅かに下側最小内径部4bにかけて形
成されている。また、図11において、前記円筒部材1
の内周面4における開口部3付近の周面の焼入パターン
を斜線で示す.図9ないし図11において、前記開口部
3の上下最小内径部4a,4bにおける硬化深さは深く
なり易い。図12において、前記円筒体部材1の内周面
4および周方向に等間隔に設けられた開口部3の溝部3
a周面の焼入パターンを斜線で示す。
【0004】以上述べたように、前記円筒部材1は、前
記軸方向Y−Yに沿った部分の断面の肉厚の変化が大き
く、従って高周波電流は、前記開口部3や肉薄部に集中
しやすく、前記円筒体部材1の内周面4を均一加熱する
ことは困難であった。
【0005】このため、従来において、その外周面2に
沿って形成され、前記軸方向Y−Yに対して、あるの角
度(または所定角度)θで傾斜する等幅Wの溝3aから
なり、等間隔に設けられた複数の開口部3を有する前記
円筒部材1の内周面4および前記開口部3の溝部3a周
面の焼入は、複数の工程によってなされてきた.すなわ
ち、前記円筒部材1の上下開放端側最小内径面4a,4
bの焼入は、図13に示すように、対応する部分に複数
の巻数を巻回した高周波誘導加熱コイル5を、前記円筒
体部材1内に挿入、配置し、これに高周波電力を供給し
て、前記最小内径部面4a,4bを高周波誘導加熱し、
焼入冷却は、該円筒体部材1の上方向から前記加熱面に
冷却液を噴射し行っていた。
【0006】次に、複数の前記開口部3は、具体的には
それぞれ端部に、半円形状の開口端部3bを有する等幅
の前記溝部3aからなり、該溝部3aは、前記軸方向Y
−Yに対してある角度(または所定角度)θで傾斜して
いるため、該開口部3の周面の焼入は、図14に示すよ
うに、ヘアーピン型高周波誘導加熱コイル6を用いてい
た。そして該加熱コイル6を円筒部材1の外周側から、
該開口部3の一辺を加熱すべく配置し、外周側より内周
側にかけて加熱を行った後、該加熱部分を噴射冷却する
ことにより焼入を行い、引き続いて、次の開口部3の他
辺を加熱すべく加熱コイル6を配置し、同様に焼入を行
っていた。
【0007】すなわち、該開口部3、1箇所に対して2
工程、3箇所の開口部3を有しているために6工程で焼
入を行っていた。さらに前述した円筒体部材1内の上下
開放側最小内径部4a,4bの焼入を加えると、実に7
工程で1個のワーク(該円筒部材1)の焼入を行ってい
た.以上述べたように、本来、該円筒部材1の内周面4
および開口部3周面を焼入すべきものを、該円筒部材1
の上下開放端側最小内径部4a,4bおよび開口部3周
面近傍の焼入のみを行っていた。以上は、前記円筒部材
1の内周面4と開口部3との焼入について述べたが、そ
の外周面2と開口部3との焼入についても同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軸方向に対してある角度をもって傾斜しなが
ら、周方向に対して等間隔に開口された複数の開口部を
有する円筒体の内周面または外周面、および開口部周面
を高周波焼入するための加熱コイルと、該加熱面を急速
冷却するための噴射冷却方法にあっては、次のような問
題点があった。
【0009】まず、焼入すべき円筒部材1の内周または
外周全面の焼入がなされていない。次に焼入工程が多
く、該ワーク1個当たりの処理時間が長くかかる。従っ
て変形量が大きくなる。また、前記開口部3の焼入を2
工程、すなわち該開口部3の一辺を焼入した後、他辺を
焼入することにより、最初に焼入れた側は、後から焼入
される側の焼入加熱時の熱影響により焼きなまされ、硬
さの低下、または半円形状の開口端部3bにおいて、最
初に焼入れた側と後で加熱された側とで加熱が交錯し、
冷却時に焼割れの発生を引き起こすことがある。
【0010】さらに該円筒部材1の焼入冷却は、すべて
該円筒部材1の上部開放側の上方より、噴射冷却により
行っている。この時、該加熱コイル5が、前記円筒部材
1内に配置されていることと、該円筒部材1の内面の形
状により、加熱面に対して均一冷却が行われにくい。従
って、図15の多工程の焼入による、該円筒部材1の内
周面4各所における変形形態および変形量を示すよう
に、焼入硬さのバラツキ、または焼入変形が大きくな
る。図15(a),図15(b),図15(c)は、図
15(d)に示す前記円筒部材1の断面図におけるそれ
ぞれのA部,B部,C部の内周面の変形量で、A部では
20〜33μm,B部では43〜46μm,C部では6
9〜70μm、元の寸法に対して収縮していた。
【0011】図15(a),図15(b),図15
(c)において、3箇所形成されている前記開口部3の
部分が、最も収縮しており、上部開放端側A部に対して
下部開放瑞側C部は、ワーク断面形状が図15(d)に
示すように最も肉薄形状になっているため、最も収縮が
大きくなっていた。
【0012】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は、外周面に沿って形成され、軸方向に対して
ある角度で傾斜する等幅の溝からなる、複数の開口部を
有する円筒体の内周面または外周面と、前記開口部の周
面とを、効率良く焼入することができるとともに、硬さ
のパラヅキおよび焼入変形の少ない焼入が可能な高周波
加熱コイルを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、外周面に沿って形成
され、軸方向に対してある角度で傾斜する等幅の溝から
なる、複数の開口部を有する円筒体の内周面または外周
面と、前記開口部の周面とを、効率良く焼入することが
できるとともに、硬さのパラヅキおよび焼入変形の少な
い焼入が可能な高周波焼入冷却方法を提案することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、外周面に沿って形成され、軸方向に
対してある角度で傾斜する等幅の溝からなる、複数の開
口部を有する円筒体の内周面または外周面と前記開口部
の周面(または内周面)とを、高周波加熱するコイルで
あって、前記円筒体の内側または外側に配設されるよう
に、前記開口部の溝に沿って形成される一対の主導体
と、上下に配設される一対の環状副導体と、一対の電流
供給導体とからなり、前記一対の主導体と、前記一対の
副導体とを直列接続した電路の任意の位置を開路し、該
開路端間に、それぞれ前記電流供給導体を接続してコイ
ル電路を形成し、該コイル電路に前記電流供給導体を介
して、高周波電力が供給される外周面に開口部を有する
円筒体の高周波焼入用加熱コイルである。
【0015】また、前記同様の高周波加熱するコイルで
あって、前記円筒体の内側または外側に配設されるよう
に、前記開口部の溝に沿って形成される一対の主導体
と、上下に配設される一対の環状副導体と、一対の電流
供給導体とからなり、前記一方の主導体の一端部を前記
一方の副導体に接続、固着するとともに、前記他方の主
導体の一端部を前記他方の副導体に接続、固着し、前記
一方の主導体の他端部を、前記他方の副導体の、前記他
方の主導体の一端部が固着されている固着位置と180
度離間する位置に固着し、かつ、前記一方の副導体の、
前記一方の主導体の一端部が固着されている固着位置と
180度離間する位置と、前記他方の主導体の他端部と
の間を接続して直列接続された閉電路を形成し、該閉電
路の任意の位置を開路し、該開路端間に、それぞれ前記
電流供給導体を接続してコイル電路を形成し、該コイル
電路に前記電流供給導体を介して、高周波電力が供給さ
れる、外周面に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加
熱コイルである。
【0016】そして、前記加熱コイルを構成する前記一
対の主導体の前記軸方向に対する角度は、前記開口部の
該軸方向に対する角度に対して10度の範囲内にあるよ
うに形成される高周波焼入用加熱コイルである。
【0017】また、前記加熱コイルを構成する前記一対
の主導体の、前記開口部に対向する面の導体幅は、前記
開口部の溝幅に対して60%以上である高周波焼入用加
熱コイルである。
【0018】前記高周波焼入用加熱コイルを、前記複数
の開口部を有する円筒体の内側または外側に配設し、該
円筒体を回転駆動手段によりある回転速度で回転させな
がら、前記加熱コイルにより該円筒体の内周面または外
周面と前記開口部の周面とを高周波加熱した後、前記円
筒体の外周面の近傍に配置される冷却液噴射手段から、
該円筒体に向けて焼入冷却液を噴射し、該焼入冷却液を
前記開口部から該円筒体内に流入させて、加熱された前
記内周面、または前記外周面と、前記開口部の周面を冷
却する高周波焼入冷却方法である。
【0019】本発明は、以上のように構成されているの
で、前記高周波焼入用加熱コイルを用いて、前記円筒体
の内周面または外周面、および開口部の周面をある(ま
たは所要の)回転速度によりある(または所要の)焼入
温度まで、該加熱面は過熱部分を生ずることなく、ほぼ
均一に加熱できる。
【0020】また、前記円筒体をある回転速度で回転さ
せながら、その外周面より所定の距離を隔てて配設され
る冷却液噴射環の対向面に開口された複数の冷却液噴射
穴から、前記円筒体の外周面に向けて、ある(または所
要の)圧力、流量の焼入冷却液を噴射し、同時に、前記
円筒体の開口部より流入させて、該円筒体の内周面また
は外周面、および開口部の周面を、回転焼入冷却する。
そして、前記加熱面に沿って流れた該冷却液を、該円筒
体の下部側および上部開放端側より外部に流出させるよ
うにしているので、該焼入面は、冷却むら、ひいては焼
入むらの発生が防止され、均一な焼入硬さおよび焼入パ
ターンを得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1ないし
図4は、本発明の外周面に開口部を有する円筒体の高周
波焼入用加熱コイルと焼入冷却方法の一実施例を示す図
で、図1は、本発明の該高周波焼入用加熱コイルの構成
を示す斜視図、図2は、図1の高周波焼入用加熱コイル
の主導体と副導体とを流れる電流値を示す説明図、図3
は、本発明の該高周波焼入冷却方法を実施するための前
記高周波焼入用加熱コイル、冷却液噴射環および円筒体
の取付治具などの構成を示す配置図、図4は、焼入後の
前記円筒体部材の変形量の測定結果を示す図である。な
お、以下に述べる本発明の実施例の円筒体は、例えば、
スクータ部品であるムーバブルカムである円筒体部材で
あり、図9ないし図12に示す部材と同一部材には、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0022】本実施例に使用される円筒体部材は、図9
に示す円筒体部材1と同一のものであり、その外周面2
に沿って形成される開口部として、円筒体軸方向Y−Y
に対してある角度、例えばθ=45°で傾斜する等幅W
の溝からなり、外周面2に沿って等間隔に設けられた3
個の開口部3を有し、該円筒体部材1の内周面と前記開
口部の周面が高周波焼入されるもので、その材質は、例
えば、炭素鋼(S45Cなど)である。
【0023】図1の斜視図に示す高周波焼入用加熱コイ
ル(または高周波誘導加熱コイルという)10は、例え
ば、銅などの、中空内部を水冷可能なバイブ状導体から
形成されており、冷却水は前記中空内部を循環する。こ
の高周波加熱コイル10は、前記円筒体部材1の内側に
配設されるように、前記開口部3の溝部3aに沿って形
成される一対の主導体11,12と、上下平行に配設さ
れる一対の環状副導体13,14と、一対の電流供給導
体15,16とからなる。
【0024】その組立は、(a)まず、前記一方の主導
体11の一端部11aを前記一方の副導体13の前記軸
方向Y−Yに面する面に接続、固着するとともに、前記
他方の主導体12の一端部12aを前記他方の副導体1
4の前記軸方向Y−Yに面する面に接続、固着する。
(b)次いで、前記一方の主導体11の他端部11b
を、前記他方の副導体14の、前記他方の主導体12の
一端部12aが固着されている固着位置と180度離間
する位置で、かつ該他方の主導体12と同一側に配置さ
れるように、固着する。
【0025】(c)そして、前記一方の副導体13の、
前記一方の主導体11の一端部11aが固着されている
固着位置と180度離間する位置13aと、前記他方の
主導体12の他端部12bとに、それぞれ前記電流供給
導体15,16の一端部を接続してコイル電路を形成
し、該コイル電路に前記電流供給導体15,16を介し
て、高周波電源19から高周波電力が供給されるように
する。なお、前記一方の副導体13と、前記他方の主導
体12の他端部12bとの間には、耐高温性の絶縁材、
本実施例では、例えば4フッ化エチレン材(商標名:テ
フロン)からなる絶縁部材17が挿入、配設されてい
る。
【0026】図2において、前記高周波焼入用加熱コイ
ル10の主導体11,12と副導体13,14に流れる
電流について、前述のコイル電路により、前記一対の環
状副導体13,14のそれぞれは、環状の導体を丁度2
つに分岐し、この2つの同形状の導体が互いに並列接続
された電路を形成しているため、該主導体11,12の
それぞれに流れる高周波電流をIA(アンペア)とする
と、それぞれの環状副導体13,14に流れる高周波電
流はI/2Aとなる。
【0027】前記環状副導体13または14に流れた電
流は、該環状副導体13,14に対して前記45度傾斜
した主導体11または12に流れ、再び環状副導体14
または13に流れる。45度傾斜している主導体11,
12と副導体13,14との電流は、接続部分では電流
の作用は互いに打ち消し合って、発生する磁束が減少す
るとともに、各副導体13,14の周囲に発生する磁束
は、前記主導体11,12が発生する磁束より弱くな
り、該接続部分近辺の加熱効率が低下する。このため、
ワークである前記円筒体部材1の薄肉部は、加熱中の効
率が低下して、該薄肉部の過加熱を防止することができ
る。また、開口部3にほぼ平行して前記主導体11,1
2が配置され、該開口部3に対し直角方向に電流が流れ
ないため、該開口部3全域の過加熱を防止している。
【0028】ここで、この前記加熱コイル10の前記主
導体11,12の軸方向Y−Yに対する角度を、前記円
筒体部材1の前記開口部3の軸方向Y−Yに対する角度
θ=45°と同角度、またはその±10°の角度範囲に
することが好ましい。また、前記主導体11,12の外
周面における導体幅寸法を、該開口部3の幅寸法Wの1
0mmに対して6mm(該開口部3の幅寸法Wの60%)と
し、好ましくは、6mm以上(前記Wの60%以上)とし
ている。
【0029】次に、図3の前記円筒体部材1への高周波
焼入冷却方法を実施するための配置図(前記高周波焼入
用加熱コイル10、冷却液噴射環20および円筒体部材
1の取付治具30などの配置図)に示されるように、前
記円筒体部材1を取付治具30に載置して取り付けた
後、図示しない昇降手段により、前記円筒体部材1の内
側に前記高周波加熱コイル10を配設し、該取付治具3
0を図示しない回転駆動手段により、軸方向Y−Yを中
心に、ある(または所要)の回転速度で回転させなが
ら、前記高周波電源19および加熱コイル10により該
円筒体部材1の内周面4と前記開口部3の周面を高周波
加熱する。該円筒体部材1の外周面2の近傍には(また
はある距離を隔てて)、該円筒体部材1を取り囲むよう
に、複数の噴射穴22を備えた冷却液噴射環20が配置
されている。
【0030】前記冷却噴射環20には、前記円筒体部材
1の外周面2に対向する対向面21に所要穴径、穴ピッ
チに開口された冷却液噴射穴22が形成され、該冷却噴
射環20の外周面23に冷却液導入管24が接読されて
いる。かくして、図示しない冷却液供給源から、冷却液
導入管24を介して、冷却液が前記冷却液噴射環20内
に供給され、該冷却液噴射環20の噴射穴24から所要
の圧力、流量の冷却液を噴射するようにしている。
【0031】前記円筒体部材1が、前記所要の回転速度
(回転数)で前記加熱コイル10により、その内周面と
前記開口部3の周面が高周波加熱された後、前記冷却液
噴射環20の前記複数の噴射穴22から、該円筒体部材
1に向けて焼入冷却液を噴射して、該焼入冷却液を前記
開口部3から該円筒体部材1内に流入させ、加熱された
前記内周面4と前記開口部3の周面を、所要の回転速度
で回転しながら焼入冷却するとともに、該加熱面に沿っ
て流れる該焼入冷却液を、前記円筒体部材1の上部開放
端側から外部に流出させるようにしている。
【0032】このような高周波加熱コイル10および冷
却液噴射環20を用いて、前記開口部3を有する前記円
筒体部材1を高周波焼入する場合には、その手順は下記
のように行われる。図3により、 (1)まず、図示しないワーク昇降手段(または昇降機
構)に結合されている取付治具30に前記円筒体部材1
を載置、固定する。 (2)次いで、前記ワーク昇降手段により前記円筒体部
材1を、上方に移動させ、該円筒体部材1が所定の焼入
位置、すなわち前記高周波加熱コイル10を内側の対応
する高さ位置に配置するようにして、停止する。
【0033】(3)この状態の下で、前記円筒体部材1
が図示しないワーク回転手段(または回転機構)によ
り、その軸線(前記Y−Y軸)を中心に、図3において
矢印方向に所要回転数により回転駆動されるとともに、
前記高周波電源19から前記高周波加熱コイル10に、
所要周波数の高周波電力(または高周波電流)を供給
し、該円筒体部材1の内周面4および開口部3の周面の
加熱を開始する。 (4)所要の時間で、前記円筒体部材1の内周面4と前
記開口部3の周面が、所要の焼入温度にまで加熱された
後、前記高周波電力の供給を停止し、次いで該円筒体部
材1の前記加熱面を焼入冷却するため、前記冷却液噴射
環20より所要の圧力および流量で焼入冷却液が噴射さ
れる。噴射された該冷却液は、回転する該円筒体部材1
の開口部3より内側に流入し、前記加熱面を焼入冷却し
た後、該円筒体部材1の上部開放端より外部に流出され
る。
【0034】(5)前記冷却液により、前記加熱面を所
要時間焼入冷却した後、該冷却液の噴射を停止するとと
もに、該円筒体部材1の回転を停止する。 (6)しかる後に、該円筒体部材1を、前記取付治具3
0とともに所定位置まで下降移動し、その位置におい
て、該円筒体部材1を前記取付治具30から取り外し
て、焼入完成品として次工程に送出する.
【0035】以下に、本実施例における具体的な実施条
件の例を示す。 具体例 (1)ワーク寸法 (a)全長:32mm,(b)焼入部長さ:29mm,
(c)外径:43mmφ,(d)内径(焼入部);最小径:
33mmφ,最大径:36mmφ,(e)開口部(焼入部);
開口幅:6.5mm,開口長さ:24mm,角度:45゜ (2)材質 S35C (3)高周波焼入条件 I加熱条件 (a)周波数:200kHz,(b)電力:150k
W,(c)加熱時間:3.5秒 II冷却条件 (a)冷却液:アクアテンジット6%,(b)流量:7
5(liter)/min, (c)液温:30℃
【0036】前記加工条件にて、前記加工手順にしたが
って、焼入加工したときの焼入変形量の測定詰果を図4
に示す。図4(a),図4(b),図4(c)は、図4
(d)に示す前記円筒体部材1の断面図におけるそれぞ
れのA部,B部,C部の内周面の変形量で、A部では1
9μm,B部では18μm,C部では18μm、元の寸
法に対して収縮している。この変形量は、図15に示す
従来例の変形量に比べて、かなり小さな値になってい
る。
【0037】本実施例における、高周波誘導加熱コイル
10による加熱、および焼入冷却方法によれば、焼入加
工をすることによりワークの偏肉断面形状にかかわりな
く、収縮量がA部,B部,C部において大差がなく一定
している。このことは、加熱および冷却が安定している
ことを示すものである。
【0038】図5は、図1の高周波焼入用加熱コイル1
0の実用化されている同加熱コイルの一例10Bを示す
斜視図で、図1に示す部材と同一部材には、同一符号を
付してその説明を省略する。図5において、前記加熱コ
イル10Bの、前記副導体13に配設、固着されている
接続導体13bは、該副導体13の一部を形成するとと
もに、前記電流供給導体15に接続するもので、前記主
導体12と他方の電流供給導体16との接続部分を跨ぐ
ように形成されている。
【0039】次に、図6および図7は、本発明の外周面
に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイルと焼
入冷却方法の他の実施例を示す図で、図6は、前記円筒
体部材の外面を加熱するため配置された高周波焼入用加
熱コイルの外観図、図7は、該高周波焼入冷却方法を実
施するための前記高周波焼入用加熱コイル(断面図)、
冷却液噴射環(断面図)および円筒体部材の構成を示す
配置図である。図1および図3に示す部材と同一部材に
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】図6において、高周波焼入用加熱コイル1
0Cは、例えば、銅などの、中空内部を水冷可能なバイ
ブ状導体から形成されており、冷却水は前記中空内部を
循環する。この高周波加熱コイル10Cは、前記円筒体
部材1に類似の円筒体部材1Bの外側に近接して配設さ
れるように、該円筒体部材1Bの外周面の、前記同様な
開口部3の溝部3aに沿って滑らかな曲線状に形成され
る一対の主導体11,12と、上下平行に配設される一
対の環状副導体13,14と、図示しない一対の電流供
給導体とからなる。このとき、該電流供給導体のそれぞ
れと、前記主導体11または12、および環状副導体1
3または14とのに接続部分が、内側、すなわち、該円
筒体部材1B側に突出しないようにしている。
【0041】そして、前記主導体11,12の中央部分
における接線の、軸方向Y−Yに対する角度θは、前記
円筒体部材1Bの外周面の開口部3の、軸方向Y−Yに
対する角度θとほぼ等しくしている。この場合、前記角
度θは、該円筒体部材1Bの加熱範囲(Y−Y軸方向の
長さの範囲)が大きくなれば、減少し、該加熱範囲が小
さくなれば、増加する。
【0042】次に、図7において、図3と同様に、前記
円筒体部材1Bの外面への高周波焼入冷却方法を実施す
るため、前記高周波焼入用加熱コイル10C、冷却液噴
射環20および円筒体部材1Bの取付治具(図示省略)
を配置し、前記円筒体部材1Bを前記取付治具に載置し
て取り付けた後、図示しない昇降手段により、前記円筒
体部材1Bの外側に前記高周波加熱コイル10Cを配設
し、該取付治具を図示しない回転駆動手段により、軸方
向Y−Yを中心に、所要の回転速度で回転させながら、
前記高周波電源19および加熱コイル10Bにより該円
筒体部材1Bの外周面2と前記開口部3の周面を高周波
加熱する。
【0043】前記円筒体部材1Bが、前記所要の回転速
度(回転数)で前記加熱コイル10Cにより、高周波加
熱された後、前記冷却液噴射環20の前記複数の噴射穴
22から、該円筒体部材1Bの外周面に向けて焼入冷却
液を噴射し、所要の回転速度で回転しながら焼入冷却す
るようにしている。その他については、前記実施例に記
載したとおりである。
【0044】なお、前記高周波焼入用加熱コイル10C
により加熱される前記円筒体部材1Bについては、その
外周面2に前記開口部3を有するものに限定されず、該
開口部3が全くない円筒体部材についても適用でき、そ
の外周面を加熱、焼入することができる。これは、前記
加熱コイル10Cの前記主導体11,12が、軸方向Y
−Yに平行して配設される主導体に比べて、その実質的
な長さを長くでき、それだけ該外周面2を、熱効率よ
く、均一に加熱することができるためである。
【0045】次いで、図8は、外周面に開口部を有する
円筒体の外面の高周波焼入用加熱コイルの他の例10D
を示す斜視図で、図1に示す部材と同一部材には、同一
符号を付してその説明を省略する。図8において、前記
加熱コイル10Dの、前記一対の主導体11,12にう
ち、前記他方の主導体12を、任意に位置で切断して開
路し、その両開路端に、該加熱コイル10Dの外周の外
側方向から、それぞれ前記電流供給導体15,16を接
続し、該電流供給導体15,16を介して、該加熱コイ
ル10Dに高周波電源19から高周波電力が供給される
ようにしている。この例の場合、前記他方の主導体12
の、任意に位置で切断して開路し、その両開路端に、外
側方向から、それぞれ前記電流供給導体15,16を接
続しているが、切断開路する位置は、前記位置にとらわ
れず、前記一対の主導体11,12と、前記一対の副導
体13,14とを直列接続した電路の任意の位置でよ
い。
【0046】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
外周面に開口部を有する円筒体の内周面または外周面の
高周波焼入用加熱コイルによれば、前記請求項1および
請求項2に記載の構成であるので、該円筒体の内周面ま
たは外周面と前記開口部の周面とを、効率良く焼入する
ことができるとともに、硬さのパラヅキおよび焼入変形
の少ない焼入をすることができる。さら、前記円筒体の
内周面または外周面、および開口部の周面とを過熟する
ことなく、ほぼ均一に誘導加熱することができる。
【0048】また、本発明の外周面に開口部を有する円
筒体の高周波焼入冷却方法によれば、前記請求項5に記
載の構成であるので、前記円筒体の均一に加熱された面
を、むらなく均一に冷却することができる。従って、該
加熱面は均一な焼入硬さとなり、焼割れの発生がなく、
かつ変形量の少ない焼入が可能になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、高周波焼入用加
熱コイルの構成を示す斜視図である。
【図2】図1の高周波焼入用加熱コイルの主導体と副導
体とを流れる電流値を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で、高周波焼入冷却
方法を実施するための高周波焼入用加熱コイル、冷却液
噴射環および円筒体部材の取付治具などの構成を示す配
置図である。
【図4】円筒体部材の本実施例による焼入後の、変形量
の測定結果を示す図で、図4(a),図4(b),図4
(c)は、図4(d)に示す前記円筒体部材の断面図に
おけるそれぞれのA部,B部,C部の内周面の変形量を
示す図である。
【図5】図1の高周波焼入用加熱コイルの実用化されて
いる同加熱コイルの一例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で、円筒体部材の
外面を加熱するため配置された高周波焼入用加熱コイル
の外観図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図で、高周波焼入冷
却方法を実施するための高周波焼入用加熱コイル(断面
図)、冷却液噴射環(断面図)および円筒体部材の構成
を示す配置図である。
【図8】本発明の他の実施例の他の例を示す図で、高周
波焼入用加熱コイルの構成を示す斜視図である。
【図9】円筒体部材としての、例えばスクータ部品であ
るムーバブルカムの構成を示す斜視図である。
【図10】図9のX−X線による縦断面図である。
【図11】図9のXI−XI線による断面図である。
【図12】図5のXII−XII線による断面図である。
【図13】円筒体部材の内周面の焼入に際し、従来の高
周波焼入用加熱コイルを、該円筒体部材の内側に挿入、
配置したときの断面図である。
【図14】円筒体部材の開口部周面の焼入に際し、従来
のヘアーピン型高周波焼入用加熱コイルを、該開口部内
に挿入、配置したときの断面図である。
【図15】円筒体部材の従来の焼入後の変形量の測定結
果を示す図で、図15(a),図15(b),図15
(c)は、図15(d)に示す前記円筒体部材の断面図
におけるそれぞれのA部,B部,C部の内周面の変形量
を示す図である。
【符号の説明】
1,1B 円筒体部材 2 外周面 3 開口部 3a 溝部 3c 周面(または内周面) 4 内周面 10,10B,10C,10D 高周波焼入用加熱コイ
ル 11,12 主導体 11a,12a 一端部 11b,12b 他端部 13,14 副導体 15,16 電流供給導体 17 絶縁部材 19 高周波電源 20 冷却液噴射環 22 噴射穴 30 取付治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10 C21D 1/42 C21D 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に沿って形成され、軸方向に対し
    てある角度で傾斜する等幅の溝からなる、複数の開口部
    を有する円筒体の内周面または外周面と前記開口部の周
    面とを、高周波加熱するコイルであって、 前記円筒体の内側または外側に配設されるように、前記
    開口部の溝に沿って形成される一対の主導体と、上下に
    配設される一対の環状副導体と、一対の電流供給導体と
    からなり、前記一対の主導体と、前記一対の副導体とを
    直列接続した電路の任意の位置を開路し、該開路端間
    に、それぞれ前記電流供給導体を接続してコイル電路を
    形成し、該コイル電路に前記電流供給導体を介して、高
    周波電力が供給されることを特徴とする外周面に開口部
    を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイル。
  2. 【請求項2】 外周面に沿って形成され、軸方向に対し
    てある角度で傾斜する等幅の溝からなる、複数の開口部
    を有する円筒体の内周面または外周面と前記開口部の周
    面とを、高周波加熱するコイルであって、 前記円筒体の内側または外側に配設されるように、前記
    開口部の溝に沿って形成される一対の主導体と、上下に
    配設される一対の環状副導体と、一対の電流供給導体と
    からなり、前記一方の主導体の一端部を前記一方の副導
    体に接続、固着するとともに、前記他方の主導体の一端
    部を前記他方の副導体に接続、固着し、前記一方の主導
    体の他端部を、前記他方の副導体の、前記他方の主導体
    の一端部が固着されている固着位置と180度離間する
    位置に固着し、かつ、前記一方の副導体の、前記一方の
    主導体の一端部が固着されている固着位置と180度離
    間する位置と、前記他方の主導体の他端部との間が直列
    接続された閉電路の任意の位置を開路し、該開路端間
    に、それぞれ前記電流供給導体を接続してコイル電路を
    形成し、該コイル電路に前記電流供給導体を介して、高
    周波電力が供給されることを特徴とする外周面に開口部
    を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイル。
  3. 【請求項3】 前記加熱コイルを構成する前記一対の主
    導体の前記軸方向に対する角度は、前記開口部の該軸方
    向に対する角度に対して10度の範囲内にあるように形
    成されることを特徴と請求項1または2に記載の外周面
    に開口部を有する円筒体の高周波焼入用加熱コイル。
  4. 【請求項4】 前記加熱コイルを構成する前記一対の主
    導体の、前記開口部に対向する面の導体幅は、前記開口
    部の溝幅に対して60%以上であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の外周面に開口部を有する円筒体
    の高周波焼入用加熱コイル。
  5. 【請求項5】 前記請求項1または2に記載の高周波焼
    入用加熱コイルを、前記複数の開口部を有する円筒体の
    内側または外側に配設し、該円筒体を回転駆動手段によ
    りある回転速度で回転させながら、前記加熱コイルによ
    り該円筒体の内周面または外周面と前記開口部の周面と
    を高周波加熱した後、前記円筒体の外周面の近傍に配置
    される冷却液噴射手段から、該円筒体に向けて焼入冷却
    液を噴射し、該焼入冷却液を前記開口部から該円筒体内
    に流入させて、加熱された前記内周面、または前記外周
    面と、前記開口部の周面を冷却することを特徴とする外
    周面に開口部を有する円筒体の高周波焼入冷却方法。
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